2013年7月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年9月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』。青空の下、ティナと柏木さんがこちらを見ている、んですが、なんでか見上げている構図であります。背に光源を置いたふたり、見上げる誰かは木陰にでもいるのでしょうか? そうした雰囲気感じさせるイラストであります。

『ここが限界のオーバル学園』、新連載です。のっけから巨大な怪物相手に砲撃戦繰り広げる、そんなシーンから開始されるのですが、人類側は圧倒的に不利な状況に立たされているようで、砲を撃ち込もうとも空間を曲げられて無傷、戦槍なる兵器、軌道上からの熱核レーザーを受けてもなお無傷でいるというんですね。この敵、γ廃思物というものらしい。現実に干渉するなにか。人類に打てる手はないといった状況で、そいつの迎撃を任されるのが、オーバル学園の学生たち。魂に干渉する芸術、すなわち音楽を武器として演争する、敵を倒すというんですね。オーケストラで戦う女の子たちの物語。けど、第1話にして敵の迎撃を失敗!? 少々緊迫する状況で第2話に続きます。

夢喰いメリー』、タカもどうやら無事のようです。ですが、もうじき体育祭。いやね、この人のいうことがおかしくって、体育が嫌いなんじゃない、運動が苦手な人を見下す連中が嫌いなのさ! って、あー、よくわかる。実際、運動が嫌い、体育が嫌いという理由をつきつめれば、タカのいうこれにいきつく人は多いんじゃないかと思うんですね。さて、体育祭では仮装リレーで女装すると決まって、夢路、豆やん、そして白儀が朝練する。いい感じに日常に回帰してきた、そう思わせて、けど波乱はつねに近くにあって、メリーはちょっと感じとってるみたいですね。この体育祭のリレーに青春をかける坂上のエピソードも加え、けどこれ、白儀がらみの展開になっていくんだろうな。気になるところであります。あと、メリーさん、コート脱ぐと凶悪だなあ。あの華奢さは最高です。

となりの柏木さん』、父の計らいで柏木さんを遊園地に誘うきっかけを得た桜庭くん。ペアチケットを2枚入手、つまり4人分あるということなんですが、それでもって最初にデートしようと誘うのが和樹って、いやはや、さすがの桜庭くんです。断る。うん、断るわなあ。ふたりでいくのは、桜庭くん的に難易度が高い、だからあくまでもダブルデートなんだそうだけで、誘うのも和樹経由、清花経由なんですね。もっとがんばれよ! みたいには思うけど、こうだからこそ彼らしいとも思うわけで、また柏木さんも、最初は清花と一緒ならとかいうんだけど、いきたいかどうか、そう聞き直されたら、いきたいと答える。ふたりとも、もうちょっとが踏み込めないんですね。けど、それが彼ららしいんだと思う。ゆっくりでも進んでる。そうしたスローな恋愛のありかた、それが彼らのらしさなんだと思うんですね。

『しつけ係はじめました』。ダメ人間、春原ケントを更生させるべく天界から派遣されてきた天使のラブのお話。ゲーム優先でバイトをずる休みするような男なんですが、そんな彼を更生させることができるのか? ダメ人間にもレベルがあって、レベルが99に達すると自転車発電所に強制送致されて、一生自転車をこがないといけない。そしてケントはすでに98にまできてるというんですね。レベルを下げるために天界の課題をこなさないといけない。けれどケントは朝もろくに起きられない、そんな人間で……。うん、強制送致でいいんじゃないかな。とりあえず、ケントを応援したくなるような、そんななにかがあったらちょっとは違ったかも、そう思えたりしたのが実感でありました。また、ラブの所属している組織、天使によるダメ人間の為のダメ人間を更生する委員会。こいつがダメ人間をわざわざ更生させようとする理由、なんかあったりするんでしょうか。そのあたりが見えてくると、やっぱりちょっと違ってくるかも知れないと思いました。

据次タカシの憂鬱』、据次タカシ、正社員に抜擢されていよいよ彼の覇道もひとつの転機を迎えるか!? というような話じゃなくて、ああ、本心では嫌なのね。うん、知ってた。で、会社のためと考えると断りにくいのね。しかし、どんどんタカシの背を正社員、しかもあの社長の世話係にする方に押していく周囲の状況、店に呼び出されたら正社員になったことを祝うパーティが開かれてるとか、もう、大変でおかしかった。しかし、この状況で、いくみの行動がいったいどういう展開を生むのか、いや、わかながタカシのことが好きと勝手にいってしまうという、ナイスなんだかどうだかさっぱりわからない状況になって、これを聞いてタカシはどうする? いやほんと、なにかうまい、そんな落としどころに決着するんだとは思うんですが、それがどういうものなのか、まったくさっぱり予想もつかない。ほんと、楽しみでありますよ。

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