2013年8月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2013年10月号

『まんがタイムファミリー』2013年10月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、カツ代がウサギの着ぐるみ着てて、なぜこの暑い季節に気ぐるみ!? と思ったら、ああそうか、季節を先取りして十五夜、お月見なんですね。『ひかり!出発進行』のひかりはススキを手にして、『かしこみかしこみ』は山椒が月になり、ムクと奏衣さまが月にかかる雲の看板を持っている。そして『村ドル』あおいと紅子はお団子の準備をしているんですね。皆それぞれに違った十五夜の表現、その多様さがよかったです。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、今回のテーマは音楽なのか。扉絵にてリュートを構えている黒中みどり。本編では音楽家としてのダ・ヴィンチが描かれて、また当時の音楽について認識、それが説明されて、ええ、音楽って学問だったんですよね。しかし今回のメインは、白貂の絵に描かれた貴婦人、そのモデルとなったチェチリア。歴史的人物をピックアップしつつ、ちょっと恋愛ものっぽい雰囲気も感じさせて、あまり踏み込みすぎないのは読者を置いてきぼりにしないためかな? でもチェチリア、大変に魅力的、あの平民に対する態度とかも面白かったです。

博士の白衣女子攻略論』は、あんまりに暑い毎日。天気予報の気温よりももっと暑いはず、そういう丹沢さんに、だったら自分で測ればいいんだよ! ああ、ハカセ、たしかにそのとおりですよ。でも、普通の人はそこまでやりたくない……。先日ちょっと話題になった総務の面談。その様子を皆から聞かれて、ああ、主任と赤星さんの不安が一致する。面白いですね。悪者にされる、そう思われるのは嫌だ、どころか問題ある職場として監視されかねない、そういう状況はかなわんですよね。というか、分析の人達、どんな風に思われてるんだろ。面白いけど、現場の人たちにとっては微妙な感じだろうなあ……。それから、恋に落ちたリンちゃん。溶ける指輪に、修士号が当たり前の世界。なんだか取り残されたと思う、そんな丹沢さんの素直さ、それが不思議と魅力的でした。

『春夏秋冬こよみの献立』。扉が意味深だーっ! たよりなさそうなこよみですけど、夏祭りがあるとなると、店の売り上げを意識してしまう。うん、店長さん、さすがですよ。夜、閉店後に懐と清瀬、三人でお祭りにいくんですが、逐一考えてる内容があぶなっかしい、優しさが足りない、そんなこよみが最高で、いやまあ秋津さんに関してはしかたないと思う。お祭りの雰囲気を楽しみ、花火が綺麗と笑顔を見せるこよみ、その様子を喜ぶ懐、よかったですよ。しかし、最後には残念な結末。ええ、これぞこよみさんだと思います。

『かしこみかしこみ』、実にいい! 商店街の面々がムク、山椒に期待を寄せているんですね。ゆるキャラかつアイドル、そうしたポジションを2匹に求めている。特訓の様子、いいですね。いつもなんでもそつなくこなす、そんな山椒が注意されてて、笑顔じゃない、それが弱点っていうんですね。お祭りも面白い。ムク、山椒のフード付つなぎ、あれ可愛いなあ。さらにはふたりモフられたり、そしてステージも大盛況。山椒の芸達者、それが生きていました。しかし山椒の笑顔、もどらなくなってしまったっていうんですが、そもそも奏衣さまも山椒の笑顔を見たのははじめてという、その状況などもナイスでした。

『駅前の天使・アイは歌う』、ゲストです。職場にてディレクターに抜擢された哲朗。けれど自分には荷が思いと逃げ出してしまって、その逃げた先、新橋駅前にて出会ったのがちょっとイカれた格好のお嬢さん。天使? の格好でギター一本を伴奏に歌っている。新橋の歌姫なんて呼ばれてて、ちょっとおかしな歌詞、けれど人をひきつける歌唱。哲朗もすっかり魅了されるというんですね。落ち込んだ心に響く歌声。泣いて、それでちょっと元気になって、会社に戻っていくんですね。出会った女の子、大城アイ。いつも駅前で歌ってるこの子、どうも高校生らしい。今後も哲朗との関係を描いていく? それとも毎回アイが出会う相手が変わっていく? いろいろ展開しようのある、そんな感じの前提ですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第10号(2013年10月号)

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