2013年8月18日日曜日

『まんがタイムファミリー』2013年10月号

『まんがタイムファミリー』2013年10月号、昨日の続きです。

『地味なコ、派手なコ』、初芽が登場して、よりよくなりましたよね。地味になりたいという西條サンだけど、初芽としては派手な西條サンがいい。それが似合ってる、そう思っているんですね。今回は、地味活をやめさせたいが一心で、ちょっと意地悪なことをいってしまう。それで西條サンが泣いてしまうって、なんという乙女心、なんという繊細さ。普段明るくて、元気で、そんな人がほろりと泣いてしまう。ええ、これは染み入りましたよ。続く千草との筆談、それもよかった。千草は西條サンのこと、ちゃんと見て、その思いを受け止めて、真摯なんですね。けど西條サンはすべての不安を拭えたわけではなく……、自分自身、心のうちを見つめ、そして迷う、そんな姿が彼女をより魅力的な女性にしていると感じます。

企画まんがは「鉄分高めです」、鉄道についてのエッセイ漫画ですね。参加者は水野麻紀子、佐野妙、あろひろし、コナリミサト、高透レイコ、かわのゆうすけ、です。しかし面白いですね。結構ガチな鐡から、生活の中の鉄道まで扱われる範囲が結構広くて、ええ、なにかを好きというのは、それについて詳しくなければならないなんて縛りはないんだ。詳しくなくとも好き、そういうのがあっていいんだと思わされました。描かれる鉄道は新幹線やSL、路面電車、思い出の列車や普段使いのものまで、種類もいろいろ。好きなのは、新幹線の水井麻紀子、思い出の路面電車あろひろし、そして嵐電の高透レイコ。あの嵐電スケッチは風情があっていいなあ。パトカー模様とかあるんだ、と、京都に住みながらも厳密にいうと京都住まいじゃない自分には知らないことだらけでした。

『純情小町』は学校に監禁されたゆっきーですよ。って、補習か! ゆっきーはとにかくダメなイメージですが、このところは活躍が多くてちょっと忘れてた。その見直した分だけ落としにかかる、そんな感じのエピソード。テストの点数の意味を理解していない。なんとかして勉強をさぼろうとする。お茶に関することなら人一倍詳しい、できるのに、他のことはさっぱり。ええ、久しぶりのポンコツ綾鷹さんでした。今回は最後のね、ここでアイスおごってくれる? ゆっきーと郁の関係、それがほほえましくて魅力的で、大変よかったです。

『パパとあそぼう!』、面白いなあ。多忙でなかなか早く帰ってこれないパパ。娘のさくらが懐いてくれなくって、それで娘の好きそうなアニメについて調べるっていうんですね。「プリマじょ!!」。職場にて情報収集し、コンビニではキャラクターグッズを手にとって、おかげでアニオタという噂がたつってんですね。というか、上本さん、ええと、パパですね、娘がいること会社の皆に話してないのか。いろいろ問題ある人だなあ。「プリマじょ」作戦はどうも成功しそうなんですが、どうもパパがはまってしまったようで、妻の不安感、あれはもうほんと面白かった。さくらとのコミュニケーションにも失敗し、さらには会社でロリコン説が流れてしまう。半分くらい自業自得のように思えますけど、しかしそれにしても大変。けどそれがやたらおかしくて、この誤解、いつか解けてもいいし、あるいはこのままでも、どっちでもよさそうですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第10号(2013年10月号)

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