2013年10月2日水曜日

『まんがホーム』2013年11月号

『まんがホーム』2013年11月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがメイン、これはハロウィンの仮装ですね。なんだろう、妖精ですね、お花の妖精、そういった感じに仮装したらいかは、いつもの地味な感じがすっぱり綺麗に消えさって、いやもうはなやか、素敵なお嬢さんです。他にもいろいろ、『うちの秘書さま』と『あゆみちゃんは心配性』、七瀬とあゆみが、それぞれ魔女に仮装してほうきに乗ってる。『天国のススメ!』は十子が魔女に、『はっち・ぽっち』のハチとポチ子はお化け? に仮装して、いやもう、可愛いですよ、みんな。

『ただいま独身中』は、姫くんと再会ですよ。行きつけの動物病院が午後休みだったからといってみた病院、それが姫くんの働いている病院だったっていうんですね。そしてはじまる、微妙に噛み合わない会話。おかしくて、実にいい感じ。これが楓らしさか。そして失礼な伯父。これ、ほんと失礼な話だよ。客とか客じゃないとか抜きにしても失礼。そう思ってたら、最後にはなんか仲良くなってる? のね。いやもう、面白かった。オッさんあしらいならまかせろ、なんだ。さすが楓さん、って、ちょっと姫くん、惚れなおしてる?

『孔明のヨメ。』は、いよいよシリアスな感じになってきてますよ。曹操配下の郭嘉に仕掛けられて、自分たちの無力を思わないではおられなくなった孔明、士元、徐兄たち。孔明、士元のふたりが酔い潰れてしまって、ああ、なんだか珍しい感じです。そして徐兄と月英の会話ですよ。ほんと、いよいよこれからだなあって思わされる、そんな展開でした。才能を生かすにはふさわしい場所が必要。孔明、士元にはそれがない、そういう話から、一気にふたりの資質に話が飛躍して、この膨らみはわくわくさせられるものがある。伏龍と鳳雛でありますよ。ついにきた、そう思わせるものがあって、そして彼ら、徐兄と月英の話を聞いて奮起しようというんですね。いやもう、どうするどうなる!? ほんと、わくわくさせられます。

天国のススメ!』、木琴の幽霊、かわいいなあ! なんだろう、幽霊なのか!? 天使とか妖精ではないのか!? あるいは女神!? そんなお嬢さん、もう、素晴しいなあ。木琴、弾いてるんですね。特に今週になってからは活発で、けどやたらめったら下手糞っていうんですね。ミをちゃんと弾いてくれない。それが気になって気になって、我慢できなくなって指摘してみるんだけど、ほんと、気さくで気持ちのいいお嬢さんでしたよ。若くして亡くなったんですね。最後の思い出が、この音楽室で弾いた木琴だったんですね。今週になって出るようになったのは、その時の思い出の人が音楽室にやってきたから。保健の先生だっていうんですね。先生の思い出に残る、ふわふわして眼鏡をかけた、ともだち。ええ、小さなエピソード。けど、ちょっぴり切なくて、ちょっと嬉しくなる。そうした話。こういうの好きですよ。

『あゆみちゃんは心配性』、これは『あゆみさんは心配性』のあゆみさん? どうも、そうっぽいですね。大人のあゆみさん、14歳のあゆみちゃん、なるほど、弟もいますし、ええ、あのあゆみさんみたいです。心配性だけど、人を不安にするようなものじゃなくて、むしろ思いやってるっていうところがいいですよね。宿題忘れた友達を手伝うのはいいとして、まずい字も真剣に真似るとか、公園では弟だけなく、他の子の面倒も一緒に見ちゃう。いや、見ないではおられないのか。素朴な子、大人しい子、それで親切、丁寧、うん、いい子じゃないですか。隣の家の男の子、悠とも仲良しで、離れて歩けよといわれてその通りに歩く。ほんと、面白かった。ひざまづくのが好きとか、焼却炉の番人とか、ほんと、考えすぎ、心配しすぎ、気をつかいすぎ。けど、とてもいい子で気持ちのいい漫画です。

  • 『まんがホーム』第27巻第11号(2013年11月号)

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