2013年12月12日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年1月号

『まんがタイムジャンボ』2014年1月号、発売されました。表紙のテーマはメリークリスマス! 『レーカン!』天海さんがツインテールでクリスマス仕様ですよ。髪にベル、首にもベル。真っ赤な衣装、ちょっときわどくいらっしゃいます。『凪くんの不運な棚ぼた』からは座敷童子と疫病神。座敷がサンタで疫病神がトナカイ衣装。そして『びあ充!』、連載告知カットですよ。店長、サンタクロース衣装でシャンパンをポーンと、って、ああ、これビールか! そりゃそうだ、ビールですよね。

乙女ほるもん』、おおう新展開も新展開。急展開ですよ。風邪をひいてしまったミミ。それでも学校にいきたいと、頑張るのはいいんだけど、登校中くしゃみがきっかけで小さくなってしまう。しかもそれを風波さんに見られてしまうというんですね。いやほんと、危機的状況、といいたいところだけど、なんか大変そうなのね、主に風波さんが。あの小さいで自爆とか、大変素敵でした。うん、自信出せ! クリスマスのプレゼントを用意して、そしてラッピング用品の買い出しに出たら、そこでまたミミの変身を目撃してしまう。良介には黙っていて欲しい、ミミに懇願に応える風波さん。秘密を共有して、そして皆、良介とプレゼントの交換。大変ながら、けれど秘密を共有して、変わっていくものもありそう、そう思わせる展開。そして良介の気持ちに、あるいは自分の気持ちに思いが至って、ええ、ちょっとスペシャルな回でした。

『桜乃さん迷走中!』、素晴しいな、桜乃さん。クリスマス、ヒマじゃないよね、意地悪な質問に必死で答える桜乃さんが熱い! というか、あの目! いかしますね。ヤバいですよね。大江さん、仕事が大変らしい。それでひとり遊ぶのも悪いし、というのかと思ったら、ちょっと普通じゃない感じでした。苦しい時は下を見るのか……。けど、大江さんにプレゼントを用意したり、それからご馳走もね、いいルームメイトじゃないですか。というか、仕事に追われてる大江さんがおかしい。逃避して寝惚けて、靴下のばしちゃって、ほんと、変なクリスマス。なんかちょっとやけっぱちで、うん、楽しいですよね、こういうのも。そして酔い潰れちゃった大江さんを介抱する桜乃さん。いいやつじゃん! そう思ってたら、これはこれで寝ぼけてたのか……。いやもう、食べ物靴下にいれたって、ほんと、これどうするんだろう。せめて洗ってあるやつだったら!

『妖こそ!うつつの分校』は伝説の第一期生のご帰還ですよ。津飼魔奈子。校長先生の娘さんで、でっかい一つ目がチャーミング。チャーミング? 初めて人間の先生に嫁いでいった、そんな伝説を持っている魔奈子。生徒たちはそんな先輩に、いろいろ聞きたいことがある。それで化粧を教えたりして、女子連中の心をぐっと掴んじゃうんだけど、ところが魔奈子にはちょっと影があるんですね。ああ、その嫁いだ相手、かつての先生が亡くなってしまったのか。切ない話。いつもなにかコミカルなどたばたが楽しい、そんな漫画だけど、ここぞという時にはばっちり見せてくれますね。ほんと、渾身のエピソードだった。そう思いましたよ。

ちっこいんちょ』は、一日生徒会長をするんだそうですよ、委員長。生徒会長堂カ島空が生徒総会の資料を作ってなかった。なんとかしなければならない! それで白羽の矢が立ったのが委員長。書記の伊東海に頼まれて、そして友達に手伝ってもらって、ばっちり資料作成。総会に向かう途上、かつての男子と再会。彼とはこんな感じで、今後も関わりを持つのかも知れませんね。しかし今回は、委員長、ばっちりその実力を示して、ハッピーエンド? そう思いきや、手助けもほどほどにしないとその人の成長を止めちまうぜ、真摯なアドバイスもらうんですね。ただ請われるままに助けていればいいってわけじゃないって、そんな心掛けの大切さ提示されて、そして最後には、生徒会長の空も改心。ええ、いい子でした。なんでもできる人がやればいいわけじゃない、またひとりでなんでもできるわけではない、示唆に富んだエピソードでした。

『ふたりぐらし — 初ちゃんと僕』、ゲストです。柏木初、中学一年生。これから親戚の叔母さんとふたり暮らしをすることになるというんですが、やってきた千尋おばさん。おや無精髭が……。ええと、性転換? じゃないのか、女の人だと思ってたけど、男の人だったっていうんですね。叔父柏木千尋。で、千尋は千尋で、初のことを男の子だと思っていた。おばあちゃんはハワイ住まい。ちょっと簡単に頼るわけにはいかなくて、なのでこれから叔父と姪ふたりでひとつ屋根の下、なわけです。しかし、面白かったのはふたりの回想。千尋、うわ、本当だ、女の子にしか見えない。かと思ったら、初、木に登って虫を捕って、こっちも男の子にしか見えない。ちぃちゃんとはじめ、こうしてふたりともに思い違いしていたんですね。初の両親はもう亡くなっていて、ちょっと悲しい前提。そして、はじめと呼ばれてたけど、この子、ういっていうのか。千尋とういの、ちょっと微妙なふたり暮らし。うい、ものすごく警戒してるし。いつか打ち解ける日がくるんだろうけど、それまでの経緯、どうなるのか楽しみですよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第1号(2014年1月号)

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