2014年1月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2014年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2014年3月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』のバレンタインデー意識したイラストをメインに、アニメ化決定の『ハナヤマタ』のイラストも添えられている、ちょっとフォワードには珍しいかな? 複数のイラストの組み合わせ、でも華やかさ感じさせる表紙であります。柏木さん、ハートの小さなチョコレート、膝に敷いたハンカチの上にちりばめて、魅力的でありますよ。

『ネクラの閃与師』、ゲストです。漫画が大好きな女の子、遠山夢実。階下から家族が呼んでいるのに、漫画に没頭したら、まったく耳に入らない。漫画を読んで、ドキドキワクワクしたら、その後は妄想。自分ならこうする、こうあって欲しいという展開を、自分自身が登場人物のひとりになることで、実現しようというんですね。妄想の中で。ところが、夢実の妄想だというのに、思うようにことが運ばない。なぜ!? 新キャラ!? 知らないキャラクターの介入を受けていて、どうやらその女の子は夢実が妄想によって変更しようとしている展開、それをもとのあるべきものに戻そうとしているのですね。そしてどうやら、夢実の展開は理想的? なんと翌月の連載を見ると、夢実の妄想したとおりになっている。疑問に思う夢実の前に現れたのが、あの夢の女の子。モンレーヴ・N・エクラタンテと名乗る彼女は、夢実の妄想を頂戴するなんていってる。なんとも不思議な設定でありますよ。

夢喰いメリー』、山場目前って感じでありますよ。夢路の腕の痛み、それが抑えがたいほどの苦痛になってきているようで、おそらくは白儀の活動とリンクしている。前回仲間になったレン、彼もうまく溶け込んで、仲良く和気あいあいとしている、そんな中、ひとり静かに腕の痛みに苦しんでいる夢路、悲壮感感じさせます。そしてもうひとり問題抱えた人が。漫画家志望の柊さんですね。漫画を描いても描いても、担当編集に認めてもらえない。その問題、夢路とメリーに明かされて、そしてそんな時に夢路の腕が痛みだす。ああ、白儀か。柊になにをしたんだ?もうなにかしたのか? スリリングな状況。これからいったいどうなる。続きを知りたい、そう思わされる宙吊り状態でありますよ。

『がっこうぐらし』、結構な核心に触れようとしてるんじゃないでしょうか。ゆきが見ている悪夢。これはすなわちゆきは、今自分たちの置かれた状況、それを正しく把握しているということ。ひいては、かつての日常を送る彼女の振舞い、あれもどういうことなのか、そうしたところが見え隠れしている、そう思ったんですね。りーさんとみーくんとの会話、これもまた見応えがあって、そしてくるみですよ。彼女はどうなるのか。助かるのか、それとも……。心配のつのる状況、けれどここに決着がついて、ええ、この展開にゆきの果した役割、その大きさ。そして翌朝、皆のあいさつ。ええ、新しい朝が明けた、まさしくそう思わせる展開でしたよ。

愛しの花凛』、いいですね。山の中、笛ヶ丘遊園地にてめるんちゃんを演じる花凛と出会った豊の妹、のどか。この子、花凛を見て、めるんちゃんが目の前にいる! まさかの認識、なんで、なんでそう思ったの!? ええ、のどかは7年前に笛ヶ丘遊園地にいったことがあったというんですね。ゴンドラの、隣の席に乗り込んできたのが当時のめるんちゃん。わお、落ち着いて優しそうな美人さんだ! それが心に焼き付いて、っていっても、普段着の花凛をめるんと思うのはやりすぎじゃない!? いや、全然やりすぎじゃありませんでした。おおう、のどか、君はマニアなのか。歴代めるんちゃん、全員網羅。7年前の13代目めるんちゃんを讃える彼女。そして今まさに20代目めるんちゃんと出会って、ああ、ずっと会いたかった、その思いが叶った! いや、この展開、やられました、やりすぎとか思ったの、ほんと、申し訳ありませんでした。で、ここで次の展開への布石ですよ。のどか、花凛と一緒にお土産を買うことになって、そして花凛から贈られたふたつのサケのストラップ。離れて暮らしているお兄ちゃんが帰ってきますようにとの願いをこめて鮭。って、切り身なのはどうだろう!? でも、ほんと、この展開はよいよ。花凛は、豊と再び出会った時に、この切り身を目にするわけです。ああ、その時彼女はどう思う? いやほんと、期待させられますよね。

『はじおつ。』、向日葵の告白ですよ。ついに決意した。悟をメールで呼び出して、けど悟は勘違いしているんです。最近様子のおかしい向日葵。自分がなにかしたのか? 愛想尽かされたのか? 不安に思って、けど、そんな彼に、状況を知っている乙木がいう。まずはきちんと相手の話を最後まで聞くことだ。ああ、いいこといったよ! 大抵、ラブコメってやつは、独り合点の早合点でもって、話がこじれるもんな。だから期待したんだよ。うまくおさまってくれ。そう思っていた。けど、思い詰めた向日葵。ああ、長い沈黙の後に告白はじめて、これまでのこと、はじまりはただの度胸試しだったと告げた。自分のやったこと、その罪を知ってるがために、自分に罰を与えないではおられなかったんだろうなあ。馬鹿だなあ。けど、なんていじらしいのだろう。今は悟のことを好きになっている、そのことを胸に秘めて、涙ものみこんで、しっかりと謝ってみせて、傷つきながらも立ち去る悟を見送った……。ああ、向日葵の番が終わった。けど、こうなったら次は悟の番だろう。じゃあ、彼に思い切らせるきっかけは!? 誰かが介入してくる? ほんと、これは見事な山場で、次の展開を思って心がざわめく、そんな状況になりましたよ。

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