2014年1月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2014年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2014年3月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』、如月とキョージュ、雪のちらほらと降る寒空の下、登校? 下校? の道すがらであります。コート、手袋、首にはマフラー。暖かそう、そう思うより先に、寒空、寒風にさらされた頬が冷たそう、そうした実感のともなうイラストであります。印象的なのは、如月の文庫本、そして画面の外に向かうキョージュの視線。それぞれが違う方向を見てる。如月のこちらを見つめる視線。その先にあるのはなんだろう。猫でもいるのかも、なんて想像させられるのですね。

ああ、そうだよ! 私にとっても渚はアイドルだよ!

『ブレンド・S』、連載になりましたね。喫茶店もの、なんですが、ちょっと異色といいますか、キャラ属性で接客するというんですよ。たとえば日向夏帆はツンデレ担当とか、星川麻冬は妹キャラとか、で、秋月紅葉はキッチン担当。あ、キッチンはキャラ属性じゃなかった。そんな店で働くヒロイン、桜ノ宮苺香は、なんとまあ、ドS担当だっていうんですね。いや、別にサディスティックなお嬢さんじゃないんです。けど目付きが悪いからドS担当。根が真面目だから、ドSの練習してみたり、けれど練習とかじゃなく、無意識にドS的接客してしまったりと、ある意味天職なんでしょうなあ。店長ディーノを揺り動かすその威力。また、普通に笑うつもりが蔑んだかのような笑みになってしまって、いやいや、それで魅了されるお客とか、なんという特殊性癖か。いや、でも、こんなに可愛いお嬢さんがサービスで、ってんですから、魅了されるのもしかたないように思います。しかし、ほんと、意図せぬドS展開。面白かった。いいテンポで、ドS炸裂、また店長を優しさでもってノックダウンしてしまったり、素敵でした。

『ばーどすとらいく!』、新連載です。鳥類強襲とあって、なんと鳥類型宇宙人が、人類に身をやつして人間社会に潜入、地球侵略の先兵として潜伏するっていうんですね。主人公のクル=ッポー・デーデポッポーは鳩みたいですね。で、上司が、いや総統閣下か、インコ? オウム? 黄色くて、ちんまりしてて、可愛いです。で、クルはなんでか留学生として学校に通ってて、お友達の女の子、あとりに卵焼きをもらって、食べて、ママの産んだ卵!? 兄弟を焼いて!? うむ、これもカルチャーショックといっていいんでしょうか。鳥の卵にカニバリズム的罪悪感感じて、苦しんでるんですね。ということは、クルの星では鳥類はすべて知的生命体として進化したってことなのかも知れませんね。数々のカルチャーショック、けどプリンにはすっかり負けてしまって、最初こそは魂抜けてしまったけど、うまいうまいと、泣きながら食べずにはおられなかった。うむ、生きるとは悲しいことであります。あとりとクルの出会い、あのふたりの意識の違い、助けたつもりのあとりに、誘拐されたと思い震えるクル。これもまたギャップですね。こうしたギャップに面白みが感じられて、いい第1回目だったと思います。

『蒼と翡翠の不等号』、ゲストです。蒼と翡翠、ふたりは幼なじみ。けれど、6年前に翡翠が引っ越していって、それが学校に通うというので、ひとりこちらに戻ってくることになった。6年ぶりに会う翡翠。昔は男の子っぽい風貌、そそっかしくて、そんな印象があったのだけれど、なんと、大きく育ってしまった。蒼はほとんど育ってないのに、妹の朱にも追い抜かされてる。けれど翡翠はもっともっと大きくて、なんと179cmとな! 自分とそんなに違わない! すごい美人になっていて、中身も大らか、元気で明るい女の子なんですね。というわけで、なるほど、不等号。翡翠は蒼よりも大きい。このでこぼこのふたりの友情もの、そんな感じですよ。ちょっと百合っぽい? そんな感じですよ。

『コイカノ』、ゲストです。ほのかとミホ、ふたりは仲良し。さて、ミホに会って欲しい人がいるの。そういわれてミホの家にいったら、ほのかの側にはちんまりした女の子。従妹のかのんというんですね。けど、ミホのことえらいこと敵視してるみたいで、なんでか? ライバルだと思っているんですね。かのんはほのかのことが大好きで、ミホにほのかがとられると思ったりしているみたい。つきあうという言葉の齟齬、敵愾心はいよいよ強まって、けれどだんだんに距離は近付いていくんですね。その過程、面白かった。知人に格上げ、すぐさま他人に格下げ。最後には誤解も解けて、でもミホとかのんのほのか争奪戦は続きそう。ええ、いい導入だったと思いますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第10巻第3号(2014年3月号)

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