2014年3月31日月曜日

ガンダムビルドファイターズ

  ああ、終わっちゃった。『ガンダムビルドファイターズ』。最高に面白かった。今だからこそ白状しますけど、最初はコウサカ・チナ、彼女のビジュアルに魂を引かれて、見よう、コウサカのために見よう。ええ、その設定も完璧だったと思う。私は、正直なところいいまして、よくいわれる悪いガンダムファンの一端にいるような人間ですから、新しいものには抵抗するのです。『ビルドファイターズ』に対してもそうだったのだと思う。ガンプラバトル、ああ、現代の『プラモ狂四郎』、そうした印象で冷笑的に眺めていたのかも知れない。でも、このアニメは第1話から違った。もう全然違ったんです。

だって、第1話、主人公の前に立ちはだかるライバルの操るモビルスーツが、なんとギャンですから。ええーっ! お前、ギャン!? 小学生のお前がギャン!? しかもラルさんとか、普通になんか出てきて、ええーっ! けど、そうしたキャラクター、モビルスーツ、そして台詞回しなどなど、旧作ガンダムのオマージュだけだったら、きっとこんなには引き込まれなかった。バトルですよ。目玉のガンプラバトル、それがもう白熱で、うおー、ギャンがめっちゃ動いてるーっ! ものすごく興奮させられて、この瞬間、ガンプラ小僧だった過去の血の沸騰が、チナ愛を上回ったのかも知れない。いや、ごめん、やっぱりチナさん、愛してる。

バトルの興奮、これは回を重ねてなお高まっていって、第2話、ユウキ会長のザクアメイジング、あれにはしびれた。そしてセイ、レイジの信頼が深まっていく様、それがしみじみとこのアニメの基礎を固めて、ええ、これはセイとレイジの友情の物語で、セイをはじめとする少年少女たちの成長の物語であったんだな。それは最終回を終えてより強く意識されることとなって、ああ、しあわせな時間だった。自分ひとりが興奮してたわけじゃない。ネットでちょっと調べてみたら、同じように熱狂してる人がいて、それはガンプラへの熱中だったり、『ビルドファイターズ』にて描かれたもの、ことへの賞賛だったり、もちろん誰も彼もがというわけにはいかなかったろうけど、自分にとっては、圧倒的に多数のファンがこれをガンダムのアニメとして受け入れて、楽しみ、毎週の放送を心待ちにし、そして感動していた。素晴しかったと思う。多くの人の心を掴んで揺さぶる、そんな魅力、力に溢れたアニメだったと思う。その、しっかりと掴みとられたひとりが私だったのでした。

またガンプラを作るようになった、というのは以前からもいってた話。それからちょくちょく顔を出すようになった模型店で聞いたところ、ガンプラ、ちょっとしたブームになってるみたいです。実際、『ビルドファイターズ』で活躍した機体があると、どばーっと売れちゃうみたい。ジムスナイパーK9、ちょっと欲しいなって思ってたんですけど、余裕で買えるだろうと思ってたんですけど、余裕で売り切れましたとのこと。しかも常連さんによる作例が展示されてたりして、おおう、はやいな! なんかね、昔プラモデル作ってたって人が戻ってきてるみたいな話なんですね。自分も出戻り組ですよ! ええ、やっぱりモビルスーツがかっこよく活躍してるの見ると、うおお、作ってみたい、手にしてみたい! そう思うのは仕方ないじゃないですか。

『ガンダムビルドファイターズ』は、笑いあり涙あり、けど全体にすがすがしい、悲惨さや不幸、そうした要素がほとんどありませんでしたから、アイラの生い立ちくらいかな? そのおかげて、見ていて悲しさに押し潰されそうだ、みたいなことはなく、そういう安心感もよかったのかも知れません。個人的にはマシタ会長の横槍にムカムカしてたりもしたんですが、あとベイカーちゃん羨ましい、それを払拭する展開がやっぱり用意されていて、見事だわ、素晴しいわ。実際、このアニメで描かれた悲しみというと、アイラの生い立ち、フェリーニに彼女を取られた、あとは肉まん落とした? それくらい。悲しい別れはあったけどさ、でもあれは、再び会うまでの遠い約束なんだよ。だから必要以上に悲しむことはない。そう、『ガンダムビルドファイターズ』は、なにがあっても、必要以上に悲しむ必要がなかった。劇中に語られていたこと、しょせんは遊びだからこそ夢中になれる。その夢中、本気、楽しみがこそ身上で、それらが真っ向からテレビ見る私にも伝わってくるから、もう目が離せかった。文字通り、夢中で見ていたのでした。

2014年3月30日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2014年5月号

『まんがタイムオリジナル』2014年5月号、先日の続きです。

『よゆう酌々』、女将さん、いいですよね。離婚した理由、慰謝料などなどお客さんに聞かれて、普通に答えちゃうんですな。それを聞いた粧子さん、いやはや失礼なこといいまして、うん、そうしたやりとりもまた面白いです。最近料理の練習をしている、とはいえ、あまりのできてなさに一同唖然ですが、そうしたところで語られる昔の話。姑との折り合い、悪かったのかな。ちゃらんぽらんで適当で、気楽に気楽に生きてるみたいに見える人だけど、そればっかりってわけでもなかったのかな。ええ、いろいろ思わされたんですね。けど、女将さん、やっぱり自由で気楽。お昼に出会ったお客さんとそのお孫さん。バッティングセンターでいいところ見せて、女将としてもまだまだいろいろいたらない人だけれど、やっぱりこういう元気さ、溌剌さ、魅力的な人と思わされるんですよ。

『あかるい夫婦計画』、運命の出会いシリーズがおかしかったですよ。旅先で出会ったそっくりな人。女性側の話をハナコが、男性側の話をダイスケがそれぞれ聞いてるんですが、そのそっくりさ、素朴さ、なんだかやたら可愛くて、いいじゃん、いいじゃん、グッドですよ。男性、この女性のこと気になってるっぽいんですね。で、写真を待ち受けにしてる。それをダイスケに見られて妹と思われる。それを否定すれば、女装と思われる。どんだけ似てるというんでしょう。ふたり、母同士がそっくり。祖母同士もそっくりで、うん、いっそ結婚したらいい。そう思いますよね。そして年の差トモダチ、先輩のあのロジック、なるほどそのとおりと思われましたよ。

『ぎんぶら』は忍者ですよ。忍者惑星イガコーガ。かつての地球からの入植地。別に忍者の子孫というわけでなく、忍者にまつわる土地からの移住だったので、それを売りにしようと画策した模様。まちおこしとか、そういう感じみたいな話ですね。しかし今回はなかなかにひねりを効かせて、面白いですよ。いつもだったら、なんだか我々の常識と違う、そんな星の様子を面白がる、そういった趣向ですが、今回はまったくの逆。向こうが普通で、こちらの認識が大きく間違ってるってんですね。目からビーム、フォースの力。ニンジャの概念こそは残ってるけど、その実態は大きく違って流布されてるんですね。その違いっぷりの数々、それが面白かった。誤りが広がる原因となったドラマや映画の数々、おお、確かに面白そう。なんだかんだでニンジャ好きな住民が泣かせました。そして、やっぱり曲がって伝わってる浦島太郎。ああ、マチ姉さんだ。マチ姉さんですね。

『春雨平安日記』、冬子に夏子、可愛いなあ。あの寝そべってガイドブック見ている夏子が、もうどうしようもなく可愛かったです。おのれ、春雨。面白かったのは、あれですよ、ステキな文と送り方。枝に文を結んで届ける、こうした話はよくよく伝え聞いていますけど、春雨がそれをやれば、漆だ。あの顔! 出した人、受けた人、届けた人が三人そろってかぶれてて、このシンプルにして味わいのある落ち、あの絵面、もう最高でした。

  • 『まんがタイムオリジナル』第33巻第5号(2014年5月号)

2014年3月29日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2014年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2014年5月号、昨日の続きです。

今日は新規ゲスト以外の感想ですよ。ああ、ナギ。なんて可愛いんだナギ。

『フレラジ☆』、そうでした、葵が風邪で欠席でした。なので台本が変わります。薫にのしかかる負担。狼狽する茜。大変そうなんだけど、なんだやるじゃん茜。とちらない茜の姿に驚くのはいいとして、震えまでくるとは、どんだけなのかマネージャー。葵欠席で大変なものの、なんとか放送乗り切れて、それは皆の成長なのかも知れないけど、ちょっと寂しいってのがいいですね。茜の兄、妹のこと見守ってるその様子もいい。って、兄貴の仕事、いつばれるんだろう。

ぷらいまりィずむ!』は、しずのん、外国人から話しかけられるの巻、ですよ。生まれながらの金髪、どう見ても外国人。英語だってしゃべれそう。けど違うっていうんですね。これまでのしずのんの苦労語られて、いやでも、可愛いな。お母さんも可愛いな。でもって外国人のお姉さん、しずのんとニコに話しかけるのはいいんだけど、どうも要領が得ない。ネギっていってる? おみそ汁の作り方を知りたいんじゃないか? って、そういう発想の出るニコもすごいけど、それにナンデヤネンって答えるこのお姉さんもおかしいな。日本語わかってるんじゃないか疑惑、みかんの大活躍、さゆらにいいところ見せられて嬉しそうなところなどとてもいい。そんでもって、このお姉さん、やっぱり日本語わかるんじゃん。そう思ったら、おお、翌日再会。英語の講師だったのか。クロエ先生。ニコたちのクラスに現れて、あのなんでやねん。固まってるニコとしずのん。あのふたり、いい表情でしたよ。

『ののかノ〜ト』は、ののか、電車に乗っておでかけ。それを心配するのはいいとして、駅までの距離でなにかあるんじゃないかと思うんは、ちょっとやばすぎますよ、お姉さん。しっかりついていって、ののかを怯えさせて、というか、もう隠れる気ないじゃん。いかすお姉さんです。それでみんなでお買い物。試着室で相変わらずのお姉さん、そう思ったら、おお、慌ててますね。そうか、そのへんは気にするのか。さすがに限度はあるようで。そして、ののか。大人になりたいと思ってるんですね。これ、成長して天使に戻って、とか思ってるんですかね。けど、微妙にずれてるところ、そういうところがまだまだ子供で、ののかのらしさなんだと思います。そして帰りの電車。お姉ちゃんにもたれかかって眠るののかに、誰からももたれさせてもらえないひよこ。この差! あの両方から押されてるひよこがナイスでした。ちょっと甘えたかったんでしょうね。

あまゆる。』は、おお、女子でも柔道とかあるんだ。今日から冬服、ハルとアヤ、制服間違えてて、あのクリーニングのタグ、とりわすれ、ああ、ハルのだからなんですね。納得です。しかし、皆の柔道の様子、ハルがおかしなこというのはいつもどおり? でもって寝技、あのハルの密着したがるのにアヤが答えて四の字固め。あ、皆、柔道着の下にシャツだけじゃなくてジャージもはいてるんだ。トーナメントでの勝ち抜き戦。ハルとアヤがあたる、そう思ったら、思わぬ番狂わせ。あの決勝で会いましょうってやりとり、その結果。なんだか気のきいたところあって、ええ、面白かったです。さて、今回のメインですよ。ユウのマオに対するいろいろ。すごい甘やかしてる! わざと負けよう。けど一生懸命な様子見たら、そんなことできない。で、勝つと決めたら、どんだけ優しく勝てるか、そういう話になって、ユウの過剰さ、うん、これも面白かったです。いちゃいちゃがいいのか、ほのぼのがいいのか。ええ、その両方なんでしょうね。

『セカイ魔王』、えらいことになったな! 勇者、アルシャですけど、魔王の城まで辿りついて、そして魔物と対決! と思いきや、わりと穏健な感じに落ち着いて、これで魔王様と久々の対面なのかなあ、そう思ったんですね。いやいや、全然違いました。魔王様、動きましたよ。あの不穏当な発言。どういう意図なのだろう。どこに向かおうというんだろう。不安含みの展開に、まさかのコマ割りで見せてくる! そしてこれはどういう方向に向かうんだろう。ええ、魔王様ですね。神とも戦おうといっていたその真意。いよいよ佳境、そう感じさせる展開でしたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第10巻第5号(2014年5月号)

2014年3月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2014年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2014年5月号、増税のせいだっていいますね、発売日、一日はやくなって、昨日に出てたんです。表紙のイラストは『キルミーベイベー』、ソーニャちゃんとやすながトランプの柄になって、おお、このきっぱりとした色あい、コントラスト、図柄、まさしくトランプであります。キング? ではなしに、SとY、ふたりのイニシャルがあしらわれています。ふたりともに王冠かぶって、ソーニャちゃんは剣、やすなは銃を手にしていて、かっこいいソーニャちゃんと、どことなくコミカル? そんな雰囲気ただようやすな。ええ、ふたりの個性も健在です。

今回は新規ゲスト多めですよ。なので今日は新規ゲスト特集です。

『さん・さん・さんっ』は、さびれゆく商店街でありますよ。ヒロインひなたのお家はお花屋さん。けど最近お客さんがこない。こんなんでお店大丈夫かなあ。心配してるんですが、その原因というの、近場にデパートが出来ちゃったからっていうんですね。その情報を持ってきたのがキョーちゃん。八百屋の娘さん。いつもは出ない売れ残りが出てしまってショックを受けてる。このままでは商店街の未来はないのではないか。ひなたに杏、そこに雑貨店の子、万桜が加わって、三人娘、商店街の復興に向けて頑張ろうってことになるんですね。万桜、まーちゃん、いつかアイドルもしくは歌手にって思ってるらしい。自分の魅力で集客アップ! とかいってる。でも現実は厳しくて、昔よく通っていた駄菓子屋さんは店じまい。ああー、切ないよなあ。自分も、ついこないだ、行き付けのゲームショップが店じまいしちゃってショック受けたんだ。ほんと悲しい。ひなたのいう、あの頃がよかったねマップ、ほんと、胸中にしっかりと残されていて、思い出すだに悲しい。だから、この子たちの頑張り、具体的になにをするかはまだ決まってないんですけど、それがうまくいってくれると嬉しい。そう思うんですね。ああ、そうそう。ひなたのマップ、杏の店が潰れてることになってしまってた。それを見た時の杏の顔、あの鬼気迫る感じ、見事でした。

『けもみみパンデミック』は、おおう、けもみみ、けもしっぽ、これ、デフォルメ描写ではないのか。とある科学者の悪魔のような研究、その失敗によって、人類の約半分がけも化してしまった、というんですね。それが5年前。その科学者、久慈川桐子は今は校長兼理事長をやっていて、その学校に通ってるのが我らがヒロインであるんですね。嶺岡羽菜、けもみーです。ハナの友達、大扇椎奈に駒蕗乃。けもみーです。そんなけもみーの中におば都合で放り込まれた伊吹海莉、彼女の新生活が始まります。いえね、いきなり、ろくな説明もなしに転校させられたり、寮に放り込まれたりと大変なカイリの状況に、他の子たちが全然驚かない。あの理事長のすることだからと普通に受け入れていて、これがほんとおかしかったです。しかし理事長の目的はなんなのか。そのへんはまだわからんのだけど、カイリとハナたちは仲良くなれそうで、彼女らの関係、それはなかなかによさそうですよ。

『へんてこバスと飴玉くるり』は、すごいな、ファンタジー色がすごく強い。あのイラストの雰囲気、すごくいい。色合いもまた魅力的。そう思っていたら、なんてこった、これ、大阪梅田が舞台なのか! 飴咲くるりなる女の子が、大阪梅田から旅立っていきます。不思議な不思議なバスの旅。吉野さんというお姉さんにいざなわれて、月光号に乗車するというんですね。しかしこの月光号、4階建て、でも2階以上は普通の家みたくなっていて、バスの旅かつひとつ屋根の下、個性的な人たちとの生活がいとなまれる、そうしたものになりそう? 月光号、パパとの思い出のバスなんですね。小さなころ、パパから話を聞かされて、ずっと憧れに思ってきた。今、そのバスに乗って、くるり、おとうさんに会いにいくっていっている。長い旅、バスが淀川を渡ると、そこはもうすでに日本から離れた不思議な世界。どういう話になるのだろう。しかしこの雰囲気、すごく引き付けられます。すごく期待が膨らむんですね。あ、そうそう、このあとおっこちそうになる、このキャプションにはくすりと笑わされましたよ。

『し、のたまわく。』、これ面白いな。ヒロイン三人、皆論語に長けたお嬢さん。春眠、無口なんだ、そう思ったら、すっかり寝ている。子曰わく「剛毅朴訥仁に近し」、かくして静かに寝ている。それが春眠。つっこみ役が柳。そこに向井が加わって、この子も寝る。でも、柳も寝るんですけどね。この子らの行動、発言、そのベースには論語があって、剛毅朴訥の他にも「学は及ばざるが如く」、「巧言令色鮮し仁」、ぽんぽんと出てきて、そこから話が広がっていく。なんでもずばずばいっちゃう春眠。その直球発言に傷ついていく柳。春眠に悪気はなかったんだけど……。それを向井がたしなめて、ええ、それぞれがその持ち味でもって、いろんな役割自然と受け持って、三人のバランスはとれてるんだなあ。そういう感触しっかり残って、「己の欲せざる所人に施す勿れ」、向井の指摘に反省、お詫びのお菓子、それが逆効果。でも、三人、いい関係だと思いましたよ。春眠はじめ、皆魅力的。絵もすっきりとして可愛くて、そこに論語がはいって引き締まる、そんな印象。これは期待される。気に入りました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第10巻第5号(2014年5月号)

2014年3月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2014年5月号

『まんがタイムオリジナル』2014年5月号、発売されました。表紙のテーマはスタイル七変化。メインは山下さん、美容師スタイル、右手にハサミ、左にはコームであります。なんか居心地悪そうに頭にタオル巻いてる榊先生がおかしくて、そして赤坂先生、ちょっとイメチェンですよ。ええ、こういう髪形も素敵です。あと、面白髪形になった『らいか・デイズ』らいかもいますよ。

『満開!Sister』はお花見ですよ。ただし、今回はクラスの皆で。進級したんですね。で、もう選択科目で分かれてるからクラス替えはなし。ええ、憧れのサツキさんともまた一年一緒ってわけですよ。その憧れの彼女は、クラス皆でのお花見に古ジャージでいこうかとかいってますよ。で、たけしですよ。そうだ、そうだよ、去年がこれだった。懐かしの甲冑着込んでやってきて、クラスの皆も見事に勝負服と認識はするんだけど、まあ引くよね。いったい誰と勝負するんだ、戦争か、みたいな話です。3年生になったというのに、散る桜を連呼するたけしの潔さ! うん、一年後が楽しみです。そしてカンナ登場。いや、やっぱりこのお姉さん、可愛いですよ。男子どもから大人気。けどたけしだけが特別。ええ、ほんと、チャーミングなお姉さんだと思います。

『かでん屋さんの基礎知識』は、セールについて、であります。セールに二種類ありまして、定期型と突発型。なるほど、確かに例年必ずやるセールがあれば、イベント等にあわせて行われるセールもある。スポーツ便乗、チームの優勝祝ってなどなど、なるほどなあ。しかし今回、草薙が大活躍。販促品ねだる草薙の愛らしさ! もいいんですけど、山椒は小粒でもピリリと辛い! 魔法料理人キッチンちゃん、おいしく登場! イカす! 店舗発の萌えキャラ。しかしこれが大成功で、あの草薙コスプレとイラストのキッチンちゃん、ちょっと違いがあったりするのもいい感じ。最後の最後、してやったりとガッツポーズの草薙も超可愛かったです。

『あまかす*あくとれす』、ゲストです。女優志望の甘糟春菜は、女優としての芽はどうにも出そうにないのだけれど、スタッフとしての実力はじわじわ上がってきています。大学で知り合った三浦の立ち上げた映像制作会社を手伝っていたら、映像編集の技術が向上したりとかね、このちょっと方向が違っちゃってる、そうしたところ、あんまり他人事じゃないなあ! 器用貧乏ってやつなんでしょうか。あんまり器用でもないみたいですけどね、でも、いろいろをこなすうちに、いろいろに習熟して、本来の道が見えなくなっていく。ああ、切ないね! めっちゃくちゃ悲しいよ! ああ、もう、頑張れ甘糟! そんな甘糟の銀幕デビュー。デビュー……。ああ、頑張れ甘糟! 応援するから!

『かおり先輩ゴーホーム!』、ゲストです。ホームセンターものなんですね。今日からホームセンターZOOで働くこととなった佐倉咲。彼女を指導するのは山野香。元気で明るい? そんな印象なんですが、どうも問題あるお姉さんみたい。店内で迷子になる。店内家具コーナーにプライベート空間を作っている。熱帯魚の水槽が並ぶコーナーにて、食べものコーナーと口にしそうになる。って、魚、食ってるのか? いや、魚のエサだったみたい……。そりゃ、人のためのものじゃないからなあ。おいしくはないよなあ。マスコットキャラを改造してみたり、フォークリフトで遊んでみたりと、自分のやりたいこと、とにかくやっちゃう、そんな直線的な人。そんな山野香にくっついて、いわば監視役になる? 山野香のインパクトで勝負、そうした印象です。山野香という人が、駄目なんだけどさあ、なんか憎めないんだよね、そうなったら勝ちって感じがしましたよ。

『みつめるっ!上野さん』、ゲストです。博物館監視員。館内に静かに座っていて、展示品に問題がないよう監視している。職業ものでありますね。とはいいますが、新人の上野、あんまりしっかりは働けてないみたいです。子供にたかられ、子供にからかわれ、結果自分が騒いでしまう。監視の業務もおこたってしまって……、ええ、いろいろといたらない模様です。先輩の北の丸も、ちゃんとした人? と思いきや、やっぱり来館者の目前で大声出してしまう。で、そんな彼女らをこっそり指導するのが所長。忍者なのだそうで、天井から声だけが。ちょっとエキセントリックですね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第33巻第5号(2014年5月号)

2014年3月26日水曜日

DARK SOULS II

 DARK SOULS II』、だいぶ慣れてきました。現状、最初のキャラクター、素性魔術師からの育成を頑張っているところですが、筋力の関係でいまだに盾を持つことができず、敵の攻撃は受けない、全部ローリングでかわすという攻略、それでもなんとかなるもんなんだなあ。ええ、これまでは基本盾受けで対処していたところが、がらりとプレイスタイル変わってしまったのでした。右手に杖、左手はダガー、聖鈴、呪術の火を状況次第で持ち替えて、死ぬ時はそりゃもうあっさりと死ぬんだけど、それはこのゲームにおいては普通のこと、普通のこと。死のうとどうしようと、気にせず進むだけ。そういう境地に入ってきました。

今回も呪術が凶悪で笑えます。炎の槌ですよ。ある程度離れた位置に爆発を引き起こす呪術なんですが、それが馬鹿みたいに大火力。発動が遅いので、対人だったらかわされちゃいますよね。なのでこれは攻略用と割り切った方がいい。いえね、1周目だからでしょうけど、ボスにかますと3分の1くらいむしりとれて、3回使えるから、ええ、うまくあてられたら、これ3発プラスソウルの槍あたりで倒せてしまう。これ、いいのか? こんなんでいいのか? 2周目ともなると6発撃てちゃうけど、ほんとのほんとに、それでいいの? いやもう、前作の大発火を上回るインパクトでありました。

今はどれくらいの進度なんだろうなあ。全体像が今だわからないんだけど、概ね4つに分けられたエリア? そのうちのひとつはクリアして、のこるふたつは8割くらい終えていて、残るひとつはとりかかったところ。これ、全部をクリアしたら最終エリアが出るとかかな? ともあれ、まだまだこれからなんじゃないかな。前作でいうと、アノール・ロンドを超えてひとつボスを制覇した、それくらいなんじゃないかと思います。

今回のボリュームは、『Demon's Souls』と『DARK SOULS』の中間くらいというのが事前のアナウンスでしたっけ? けどプレイしてみた感じでは、前作以上のボリュームと感じちゃうんですよね。全体像が見えてないからかなあ。武器も触媒も魔法もアイテムも、数多いし、バリエーション多いしで、全然把握しきれてないし、素性つまり初期職業こそは整理されちゃってるけど、新たに二刀流が追加されたなど、やっぱりバリエーションは増えてるんです。魔法や奇跡も、闇術を視野にいれると理力、信仰、それぞれをそれなりに上げていく必要があって、魔術師だから魔術以外は使わないんだ! って決めたら理力のみみたいにもなるんでしょうが、それだと上位の杖は装備できないっぽい。となると、やっぱり信仰も上げることとなって、となると自然に奇跡も闇術もという風になっていく。ええ、全体に、どれかひとつに特化するんではなく、いろいろな能力を組み合わせながらコーディネートしていくことを求められている。そんな印象があります。

というわけで、少しずつ進めているわけですが、盾の装備できない魔術師でもなんとかなってるのは、上記の魔術にプラスして奇跡が使えるから、ということもあるわけです。敵の攻撃を避けるのにフォースを使ったりね、そういう状況に応じた魔術、奇跡の組み合わせ、これはなかなかに面白いものだと思います。

あ、そうそう。望郷でね敵を一箇所に集めたところに、炎の槌でもって一気に殲滅っていうの、これが意外や効果あり。いやもう、いかしますよ。

2014年3月25日火曜日

Ume blossoms, taken with GR DIGITAL IV

Ume blossomsGR BLOGトラックバック企画、3月のテーマはなのだそうですよ。ああ、縁遠いです。祝。いったいなにをもってエントリーしたものか。そう考えて、先日、天神様の池のそば、梅が咲いているのを撮影していた。これにしようと決めたのでした。かくして、トラックバック企画「祝」に参加します。

今年の冬は、寒さも厳しく、といいますか、例年にない大雪など、いろいろ苦しめられて、そんな冬がようやく去って春がきたのだな、そうした気分になったのを覚えています。

Ume blossoms

Ume blossoms

Ume blossoms

2014年3月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2014年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2014年5月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』、なるとタミであります。ふたり、卒業? 卒業証書の筒持って、市松格子の着物に袴をつけて、それがすごく華やか。足元はブーツですね。ふたり、ぎゅっと寄り添った、その密集した感じが、着物の柄のいりまじりからも強調されて、すごく華やか、美しい表紙に仕上がっています。マフラーの派手なストライプ、あれも決してけばけばしくはならないで、むしろ和装に落ち着いて色を添えている。実に素敵なイラストです。そして『巴マミの平凡な日常』ゲスト告知カットもございます。

『描けない私のびだいじゅけん!』、新連載です。高校3年生の春。いよいよ進路を決めよう。そうした季節であります。ヒロイン桜井は迷ったものの美大を目指したいといっている。けどなにか問題がありそう? それは加川だけが知っている? まずは予備校を選ぼうと、クラスメイト月成の通っているという予備校に決めて、そしてクラスにはもうひとりの美大受験生、斉藤もいるっていうんですね。いつもうつむいてなにかしてる。絵を描いてるんですね。人づきあいは駄目そうで、けど実力はあるとのこと。そんな彼女の絵を見て、ぐいぐい接近していく桜井ですが、彼女の問題、それがここで判明して、絵を描いていると、完成するというその直前に描けなくなってしまう。絵を駄目にしてしまう。本人いわく未完症なのだそう。もうちょっとで完成となると、頭が真っ白になって、絵を台無しにしてしまう。そんな桜井が美大を受験するというのは無謀じゃないのか? そんな導入。いや、でもこれは心療内科の案件じゃないの? とかいっちゃうと駄目なんだろうなあ。2話を楽しみに待ちますよ。

『トリガーハッピーウィッチ!』、チーとメイは魔法有効利用研究会、略してまゆりに所属してるんですね。しかしそこでやってることといったら、自分の薬の通販サイトを作ったりして、一攫千金狙ってるんですね。って、決済か。そのへんはなあ、自サイトでやるんじゃなくてモールを利用するといいんだよ。っていうのは置いといて、これやせ薬とかほれ薬とかだから薬事法を免れるのかな? やせ薬に反応するメイ、ほれ薬に反応する五十鈴のカチカチが実によかったです。しかしタダで試すにしても、なんの薬かわからんものを飲むのは勇気というより蛮勇だなあ。しかも、これら混ぜたら、あんなのが出るんだろ? 人型とってるけど、スライムなのだそう。ゲームのイメージで弱いと思われがちだけど、実は中堅モンスター。剣とか効かんからね。腐食させたりするしね。で、そいつがでっかくなって、建物壊して、って、こりゃ毎回壊れるのが定番になるのかな。今回の召喚は勇者ガルーダ。鳥人です。なのはいいんだけど、ちょっとだらしない。でもってまた助八出てきて、ああー、またチョコレートでいいように使われるのかあ。ガルーダは狩田さんなんですね。それでもって農家の長男なのね。いや、もう、この微妙な前提がおかしくていい感じです。

夢喰いメリー』は柊編、完結ですか!? 無理矢理に夢魔と結び付けられた柊。夢の中、捕われてしまった彼女を助けようとレンがひとり飛び込んでいくのだけど、圧倒されてしまっている。けれど、彼と夢魔とのやりとりで、なにが起こってるのか、その状況が少しずつ明らかになっていくんですね。今の黒幕、即時で夢魔を人に結び付ける能力はエルクレスの比ではない。ヤバい状況に焦りながらも、柊を助けるべく、夢路、メリー、レンが共闘するんですね。あのコンビネーションですよ。夢路の力でメリーを打ち出すも、飛行できる夢魔、あと少しが届かない! そう思わせたところにレンのサポートが入り、それでも届かない!? 二段の失敗、その直後に捕獲を成功させる。この数段構えの見せ方、駄目か駄目かとハラハラさせられた分だけ、やった! そういう感覚強くなって、ええ、実にうまいと思います。そして柊の夢叶う。あの、ずいぶん酷いののしられ方してた担当氏だけど、ちゃんと柊のことを知って、覚えていて、応援してくれていたんですね。回り道した柊だけど、自分の道に戻って、また歩きだすことができた。ええ、柊の決着。これは本当によいと思えるものでした。

『はじおつ。』、最終回か! けど、堂々だったな。立派に見事に彼女彼らの気持ち描いて、ええ、向日葵と甲斐の恋愛の行方。こうなるしかないといえばそのとおり。けど、その過程、素晴しかったです。傷ついて混乱もまだ覚めない甲斐に、向日葵をけしかけた常盤が詫びて、そして今はもうちゃんとふたりを応援している。ふたりのまわりにいる皆が、ふたりの様子を見て、それでなにがふたりのためであるのか、それを思っているってちゃんと読んでいてわかるんですね。やさしく受け入れて、やさしく見守っている。そんな中、ふたりの再び出会ったこと、それが偶然ではなくて、ふたり同じように思い出の場所をまわっていた。紆余曲折もあったけど、ちゃんと今の気持ちに立ち返って、ええ、こうあるべくして、このラストに行きつかざるを得なかった。そう思える渾身の運びであったと思います。ほんと、向日葵はもう罪悪感に苦しむ必要なんてない。ふたりのこれからのおつきあい、それはきっとしあわせなものになるだろう、そんな予感に溢れる最終回、素晴しかったです。

『ムク時々猫のち少女』、ゲストです。就職活動に連続して失敗している青年晴仁は猫が好き。けれど就職が決まるまで猫カフェ断ちをしており、なのでもっぱら彼の心の癒やしは飼い猫のスズに向かうことに。それがスズには負担だったんでしょうね、夜の町に逃げ出してしまうんですね。スズを追っていった先、木の上、大きな枝に座る女の子、ムクに出会うんですが、この子がなんと猫と話せるらしい。スズから晴仁のことを聞き出して、そしてスズは晴仁がひとりじゃなくなるまで、つまり自分をかまいすぎてる間は帰らないというんですね。さて、このムクという人、もしかしたら人じゃないのかな? そう思ったら、いや、ちゃんと人らしいです。子供のころから猫と話せた、その猫と話している姿を奇異に思われ、人の友達ができなかった。そんな子。晴仁が彼女のこと気にしてるんですね。なので、いきつけの猫カフェに出た欠員、それをムクに譲って、おお、フリフリじゃないムク、なんかちんまりしてて面白いな。さすがに猫の言葉がわかるだけあって、ここではちゃんと働けそうで、ええ、晴仁はお人好しって話なのでした。けど、ムクも人の社会に適応して、晴仁の就職も決まって、そしてこれはボーイ・ミーツ・ガール。お互いに相手を心配している、そんなふたりの関係、悪くなかったですよ。

2014年3月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年5月号

『まんがタイムスペシャル』2014年5月号、昨日の続きです。

『みずいろミュージアム』は、本格的に水族館のお仕事描かれて、五千匹のマイワシの補充、って、ええーっ! まさかのバケツリレー!? こういうのは、運搬のトラックから直接水槽に繋がる経路とかあるんだと思ってたら、まさかの職員総出で手運搬だったんですね。知らんかった。この漫画に描かれていることが、どれだけ一般の水族館に通じているのか、それはわからないんだけど、ある程度以上の取材ないし現場の知識があると感じられるところあるから、実際、こうして手で運んでる現場もあるんじゃないかなあって思わされます。でもってイワシトルネード。イワシの群れで思い出すのは、須磨海浜水族園の二万匹のイワシの群れですよ。ゴールデンウィークの目玉だったのに、あっという間に食われてしまって、ほぼ根絶されてしまったって話。いやねえ、もう、小さいとはいえ自然はワイルドです。今回は他にも、魚をどこから調達するのかということ語られて、へー、自分で採集したりするんだ。いやほんと、この漫画にロマンが感じられるから、余計にそう思うのかも知れませんが、魚が好き、生き物が好きという人にとっては、たまらぬ面白さのある仕事なんだろうなあと思わされますよ。

『ゆとりノベライズ』、なんか恋愛の話!? って、全然そんなことありませんでした。というか、むしろ物騒な話っぽくなっちゃってます。小説書く時の基本といってもいいんですか? 経験と取材の話になって、あー、里美さん、恋愛とか駄目なんだ。なんか可愛いなあ。というわけで乙女時代の里美さんがちょびっと垣間見られて、図書室の住人、ちょっと人付き合いが苦手だったのかな? けど図書室でいろんな人の話を拾って、いわばそれが取材だったっていうんですね。セーラー服の里美さんは、女学生らしいふわふわや花々しさとは無縁と見えて、むしろクールなかっこいい系お嬢さん。けど純情! いやもう、やたら可愛いなあ。というわけで、里美と都、このたびの遊園地がお互いに初デートとなりました。って、いいじゃん! むしろふたり、つきあっちゃえよ!

趣味じゃない園芸』は、藤野さんの家で女子会なのだそう。夢見がち女子、藤野。だからあえてリアルは知りたくなかったというのは稲生さんの弁。あー、ちょっとわかる気がする。しかし、私服藤野さんは、なんだか自然にガーリッシュで、可愛いやありませんの。お家は農家なのだそう。大きな家、大きな畑。温室まであったりして、ああ、結婚しましょう。すぐしましょう。けど、藤野さんとしては、この家じゃやなんですね。マナーハウスがいいっていう。って、無理だろ! やっぱり夢見がちなのかも知れません。しかし、温室での藤野さん。穏やかに話すその様子見ると、たしかにお嬢さんなんだなあ。そう思われて、植物園での必死な感じ、あれがきれいに拭い去られて、ほんと、今回は綺麗な、綺麗な藤野さんでした。そして蘭々のハンターの話も少し広がりを見せて、フルーツハンター、失われた品種を探すのだそう。へー、いろいろあるんだなあ。けど、なんか聞いたことあるな。今回は、本当にエレガントな藤野さんの魅力満載でした。そして蘭々に対する稲生さんの警戒。さらに加えて小堀南方組の女子力。ええ、基本もしっかりですね。

『ナースドールまりあ』、最終回なのかあ。四郎、まりあのことを特別に思っていた。そうした話。ああ、今回はまりあの可愛さ、それが大きく、しっかり描かれて、うん、なんだ、よいじゃん、その笑顔もしあわせそう。最後にまりあが人になるとか、そういう奇跡の上乗せはなかった。だから、動く人形、あくまでも人形のまりあとの恋なんですね。でもさ、人形との恋というと不毛にも思えるかも知れないけれど、こうして感情があって気持ちがあって、人を思う心があって、そうした相手と育むものあらば、それはたとえ人と人形といえど、豊かな関係といえるんじゃないかなあ。などと思えて、ええ、急ぎ足とは感じたけれど、それでもいいラストだったと思ったのでした。思えば、恋も愛も、ただ生殖を目的とするのでなく、愛するものとともに生きようという営為であらば、四郎とまりあの関係は祝福されてしかるべきものにほかならない。これからもふたりがしあわせであればよい、そう思ったのです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第5号(2014年5月号)

2014年3月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年5月号

『まんがタイムスペシャル』2014年5月号、発売されました。表紙は、ああ、卒業であります。目に涙をためてこちらに手をふる美少女、手には卒業証書の筒、ああマキ、卒業の時にはこうした表情など見せるのでしょうか。涙、泣き顔、けれど口元はわずかに笑顔を保っていて、泣いてはだめと、つとめて笑顔であろうとしている、そうした心情察せられます。『みずいろミュージアム』の連載告知カット、そして『メェ〜探偵フワロ』単行本発売告知カットもございます。

ゲキカラ文化交流』、春の情景であります。って、いきなり滝のような涙と鼻水だよ。吉田、花粉症なのか。花粉対策眼鏡なんてのあるんですね。で、そいつをアヤコに否定される。酷い理由だ! うん、実にこの漫画らしい。お花見の風景の、みゆきの花を愛でたりする心情に意外さ感じつつ、けれどあの横顔、しみじみ眺める表情、どちらもなんだか素敵だったと思ったですよ。でも、カレーに負けるのか。そして林君。ああ、彼はずっと彼のままでいてくれそうですよ。

『銀河系女子高生ありすちゃん』は、皆で水族館にいくんですね。謎の新生物が発見されたのだそう。ハルは深海にも興味があるのか。うん、わかる。自分もそんな感じ。宇宙と深海は、人類最後のフロンティア、みたいにいわれていましたっけ? ありすちゃん、宇宙と深海を繋いだら、なんていうんですが、え、なるほど、あれってそういう話なんだ。生物は海で生まれた。そうしたロマンに、ありすちゃんの、深海は神様のゴミ箱説がのっかって、いいんだハルにヨータ、それでいいんだ。そして話題の深海魚。まさかの意思疎通。ミチコが大変なことになってます。そしてゆせの指摘に逃げ出す新生物。ああー、そういうのあるんだ。これ、ちゃんと捕獲されたんでしょうか。このまま逃げきられてしまったら、市役所も水族館もがっかりですよね。

『メェ〜探偵フワロ』、単行本が出るんだそうですよ。『メェ〜探偵フワロ』。そしてフワロ氏の単行本も。というわけで、タイミングあわせてしっかりネタにしています。けどさすがフワロ氏というべきか、いろいろ酷い。あからさまに詐欺くさい、もうちょっと穏当にいえば共同出版とかそういう類の商法ですね。がんがん誉められて、その気になって、けどうまいことやるのかな? そう思ったら、本当に騙されちゃうんじゃん! 逆に驚きましたよ。このおっさん、もっと狡猾かと思ってた。ほらあの実業家モードってやつ。でも、おだてられると、あんなにあかんのですね。しかし、今回は、そのフワロ氏のお金持ちっぷり、そちらが本題といいますか、断わりにくい寄贈とか、こづかいの範囲とか、いやもう、さすがフワロ氏の手腕というほかありませんでした。フワロ氏の転落と、そして復讐。このおっさん、探偵といいながら、悪党ラウールと同類ということがよくわかりますよ。

『踊る!アントワネットさま』、うひー、始まっちゃったよ。1789年7月、パリの街は動乱に揺れている。つのる民衆の怒りが今にも火を噴きそうなほどに高まっていて、そしてその影に暗躍するフェルセン伯爵。人はいいけど政治力に欠ける国王。彼の態度がこの事態を悪化させる方向に作用したこと描かれ、そしてついにバスティーユ。ああ、いずれくるだろう、そうは思ってた。けどまさかいきなりここまでいってしまうとは! しかしフェルセンの思惑やいかに。そして我らのふたりのマリーの命運は! まさかギロチンエンドじゃないでしょうね!

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第5号(2014年5月号)

2014年3月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年5月号

『まんがタイムきららMAX』2014年5月号、昨日の続きです。

『歴史迷子な少女たち』、いいですね、面白いですよ。イヨのヒミコに対する心酔っぷりが見事で、あの箸のくだりとか、なつめに対する態度とヒミコに対する気配り、そのあまりに違うところとか、見事に表現されていて面白かったです。けど見どころは本編でしょう。あまりに違う食事。って、いやそりゃそうだろう。同じコメでも全然違う。じゃあドングリはどれだけおいしくなっているのか? いや、もう食べてないからという、まさに時代のギャップ。実際、現代日本の暮らしを知ったら、そうそうヤマタイの昔に戻ろうとは思えないだろう、そうした葛藤描かれて、ほんと、この人たち、いつか帰る日がくるのでしょうか。しかしヒミコ、意外や真面目で、けどちょっとすぐには帰れそうにない。しばらくはここで暮らしそうですね。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、最終回でした。ずっと後にまで飛ぶかな? そう思っていたんですが、あれれ、マラソン大会ですってよ。3年生は自由参加だそうだけど、椿もゆっこも出るんですね。そのふたりの勝負。椿は早々に推薦で進学を決めて、毎日練習を続けている。ゆっこは最近走っておらず、ああ、これはいいハンデになるのか? ええ、ゆっこの椿に向けた視線の暖かさ。ああ、寂しさも入り交じりながらのレースには、入部した当時の椿の姿、思い出されて、あの時、ついていくことさえできなかった椿が、今ではここまで走れるようになっている。この椿の歩みを進めてきたということ、そしてゆっこの感慨。しみじみと感じいるものありました。ほんと、この漫画は椿を軸に、陸上というものに取り組んで、その楽しみをともに成長していく娘たちの物語、それがよく描かれていた、そう思います。ほんと、椿、彼女をとりまく世界は豊かであったと思います。で、最後、おおう浅見さん。おおう、浅見さん。

『うにうにうにうに』、面白かった。顔に嘘って書いてあるユキ姉ちゃん。はともかく、皆で浴衣を買いにいく。あの外出をしぶるうにをその気にさせたり、うにはうにで、お店のお姉さんを幻惑したりと、ほんと面白いわ可愛いわと大変でした。あの、へにゃって笑顔は強烈に作用しますよ。でもって浴衣の着せ替え。注文の多いうに。でもってユキ姉ちゃんの見事な評。うにのこと、からかったりしてばっかりのユキだけど、ちゃんと見ててくれてるんだなあみたいに思えて、ええ、いいお姉さんだと思ったのでした。そして皆の浴衣も決まって、次回はお祭り? そいつは楽しみですよ。

○本の住人』は地図の話。というか、メルカトル図法だと面積がいびつになるよ、というのをのり子に説明するために、わざわざのり子でもって例示する兄貴さんが素敵です。メルカトル図法ののり子に続き、モルワイデ図法、ランベルト正積方位図法と描かれて、ああ、モルワイデのり子、ほんとに可愛いな。でもってちーちゃんの出身地。東欧なの? しかも城住まい? けどどこまで信じていいのかわからないのがこの子ですよね。でもって、今回の旅行の話、兄の仕事のからみだったんですね。でも、まともな旅行にならない予感がします。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第5号(2014年5月号)

2014年3月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年5月号

『まんがタイムきららMAX』2014年5月号、昨日の続きです。

『ハナイロ』は、扉からして美しい。花の魔法使いたち。店長がですね、花見にいこうと誘うんですね。左にレジャーシート、右には一升瓶。うん、わかりやすいです。うるみがですね、店長すなわち茉乃花の姉に反抗的。自分勝手で堕落した人、それが気に食わないらしい。けど、それが憧れの完璧超人? 百花の魔女本人だというんですね。いつもニコニコのうるみがあんな表情するだなんて! けれどもお姉さんの心配り、それでもってちょっとだけ雪解け? いいお姉さんじゃん! そう思わせて、ええと、やっぱりちょっと心配? でも、いつかもっと親密になったりしそうですね。

『スクール・アーキテクト』は、またまた個性的なお嬢さん。高瀬ミキ。大道芸部らしい。足に竹馬? はいて、上から目線で見下ろしてくる。いや、物理的にね。へー、スティルトっていうんだ。その子のこと面白くないのは背のちっこいことを気にしてる駒木神楽。あのまとめた髪の位置の変化、面白かったなあ。ああ、コンプレックスとはこういうことか。よくわかる図であります。骨延長手術、これは自分も知ってたけど、やっぱり絵にされるとハードだなあ。少し隙間を開けた状態を維持し続けて、骨の再生を利用して伸ばすってやつでしたっけ? 見た目に痛そう。想像してひるむ神楽の顔、あれが実によかった。うん、ああなりますよね。しかし、今回の見どころ、ミキに挑発するように誘われて知った新しい世界、スティルトの上から見る風景。あの、ふたりを見上げる二段抜き、あそこからの顛末、なんだろう、豊かだった。この視点を獲得してみれば、小さなことなんて気にならなくなる。あのひとつ世界を超越した感覚。日常を、当たり前を異化してしまう、そうした感覚がフレッシュに迫ってきて、ああ、ちょっと感動したかもね。でもって神楽。すっかりとりこまれちまって、ええ、これはミキの勝ちですな。

『アリノス☆ワンダーランド』は、人類の進化を描いて、って、違う! いやでも、のっけから笑わされました。ルリって、その本性、みか以外には見せられないのね。そうか、やっぱりみかは特別なのね。というのは実際後半、そういう話になってましたね。なるほど、ルリと肩を並べたくて頑張ったみか。そんなみかに甘えたくなったルリ。なんと、すれちがう気持ち。けど、なんだか面白いなあ。お隣さんたかみんがケーキ持って訪ねてきたんですね。それでルリが見栄はってる。でもってナカちゃん、たかみんが誰かと仲良くしてるの面白くない。うん、この状況、面白い。ナカちゃん、ルリの学生時代を知っている。もしやしたらたかみんのお隣がルリなのではと思ってる。それでいよいよやってくる。はたしてどうなる!? というか白アリが出たっていうけど、それってやばくないですか?

『ロボらとり!』、なんか面白いなあ。人間とロボットの共学校。ロボの人たちが微妙におかしくて、ビビの髪飾り、イヤホンジャックカバーらしいんだけど、イヤホン差したらどうなるの? イブのグレートウイングも面白かった。本人は嫌がってるんだ。勝手に飛んできて、勝手に強化されちゃうんだ。微妙に高性能? なノコの、けれどもやっぱり残念な制限。こうしたナンセンスな味わい、ギミックがうまく機能して、面白みになっていましたよ。

『ホームメイドヒーローズ』は、ものすごい転換ですよね、ほんと。これまでは、正義のヒーローや悪の組織に憧れて、現実という制約のもと、どうしたらそれを実現できるだろうか、その苦悩というか工夫というか、妥協というか、そういうのを楽しむ漫画と思っていたら、もう違う。悪の組織の側に強大な力がもたらされて、ああ、もう彼らはこれまでどおりではいられないのだ! とはいえ、やたら小市民的な人智を超えた存在であります。とりあえず手から怪光線が出せるようになった阿久乃。ああ、それ、人に向けて撃っちゃダメなのか。なんか、そういう玩具みたいだなあ。実際、そういうノリなのでしょう。自分で名付けてイビルマ。今は影の中にいるけれど、それらしい別の姿である方が望ましい理由とか、独り言いってるみたいで外聞が悪いからというのがね、もうおかしくて、やっぱり基本は苦悩というか工夫というか、妥協なんですなあ。懐かしの早潮質店。うってつけのブツの入手も叶って、しかしやっぱり微妙に妥協はあるんですね。ああ、そうそう、満たされた阿久乃、なんと素敵なのか。素晴しいD☆Vでありました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第5号(2014年5月号)

2014年3月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年5月号

『まんがタイムきららMAX』2014年5月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』、メインの5人がお揃いの衣装、横たわっておりまして、シャロなど実に新鮮な表情、って、あれか、そばにリゼがいるからだね! 中央にココア、チノと手を繋いで、もう一方の手には桜の花びら。ええ、春のイラストなんですね。舞い散る桜の下、なのでありましょう。千夜とリゼ、ふたりが口に指をあてている、あれはお静かに? それとも違うのかな?

ご注文はうさぎですか?』、扉絵見ればシャロメインのアリスモチーフ? うん、本編見ればなるほど、お茶会でありますね。今日は卒業式、ココアがボロボロ涙を零していて、ああー、進級できなかった! って、チノさん、酷いです。お姉さん組、待ち合わせて進級祝いのお茶会。ああ、あの4人の姿、見ればやっぱりお姉さんだなあって思う。妹組視点だからかな? 皆で喫茶店にいけば、運悪く席が離れてしまって、上級生に憧れる妹組。いやもう、シャロの気品に憧れてみたり、その気配を察知してココア警戒してみたり。そしてアフタヌーンティーセット。へー、あれって順番とかあるんだ。お姉さん組を見てまねよう! そうしたコメディ、なるほど、芋が転がります! 面白かったですよ。のっけからホットドックで外してくるとかね、お姉ちゃんは許しませんよ! 青山さん、異常認定。最後には机をくっつけて席をシャッフル。楽しかった。妹たちの精一杯? 憧れ。なんだかいじらしくて微笑ましい。よかったです。

きんいろモザイク』も喫茶店。けど、こちらはあんまりお洒落じゃないぞ! 30分以内に完食で無料の類。超無謀パフェに陽子が挑む! ああ、それは双葉案件だよ! やめた方がいいよ! みたいな話。ええ、あの陽子がパフェに負けていくその様子、地味に面白かったです。しかし今回の見どころは穂乃花ですよね。このお店、穂乃花の家だっていうんですね。それで休日は手伝ったりしていて、なんてことが判明。そしてカレンにアリスも接客に挑む。あのカレンの大将! よろこんでー! どこで覚えてくるんだ、この子は。しのはしので、アリスにすっかりやられてるし。このいつもどおりの感じ。実にいい。そして烏丸先生。素敵です!

『いちごの入ったソーダ水』、めちゃくちゃ面白かったです。るな、るーちゃんって呼ばれてるのか。それがバレた。こひめにバレた。そこからのこひめが最高で、やめろといわれてるのにるーちゃん。嫌がってるのを見て、さらにるーちゃん。おまえ意外とSかー!? いやもう、意外なこひめの一面。その表情も実に素敵で、そしてこひめには強く出られないるーちゃんもまた可愛くて、このふたりの関係、そのちょっと甘えたり甘やかしたりしてる感じ? かなわんですなあ。もう最高でした。雛菊が駄目押しでしたね。そして先生。絶好調ですね!

『こみっくがーるず』、ゲストです。四コマ漫画家の萌田薫子、ペンネームかおすが出版社の寮に入るところからはじまります。かおす、ちっこくて見た目小学生。実は高校生。ちびっこさが仇になって、まんがのキャラクターもちんまりした子しか描けない。それが悩みだったんですね。その上、この子、人付き合いも苦手で、なのに相部屋。少女まんが家の小夢と同室になったんですね。小夢も今日から入寮。けど、部屋すごくちらかして、まるで昔からいるみたいにくつろいでる。大物なのか? で、この子はこの子で問題抱えてて、男の子が描けないんですね。って、それ致命的じゃん! この寮で勉強できるのではと入寮すすめられたふたり。はたして10年後とか生き残れるのか、不安になっちゃって、そこを先輩にはげましてもらって、少年まんが家の翼とエロまんが家の琉姫。ああ、皆、同い年なのね。あらぬ妄想してしまう琉姫、発言が熱い翼。皆、自分の漫画のジャンルに応じた個性持ってるんですね。彼女らの同居、といっていいのかな? 一緒に過ごして、影響受けていく? どうなるか楽しみですよ。

『ガールズみっくす!』、ゲストです。こちらは連続ではなく読み切りのゲストなんですね。面白かったですよ。見た目美少女の東條春臣は男子高校生。ハルが女装している理由は、アキのことが好きだから。アキは男嫌いだっていうんですね。それで女装してる。だからといって、それが報われるわけじゃなく、って、悲しいなあハルくん! しかもアキはアキで、そんなハルをああだこうだといじめるのが楽しいみたいで、うっとりしながらヘンタイ呼ばわり、さらには冷たい目でそんなとこ嫌い。酷い! 本当に酷い! けど、そんなアキの本心、最後に明かされて、なんと! そういうこと! これは一気に状況違って見えちゃいますね。さてさて、もう一度本編に戻って、後輩のナツがですね、そんなハルのこと好きになっちゃてるみたいで、でも本人はその症状を恋と気付いていない。さらにはナツの兄、彼もハルに一目惚れしてしまったようで、惚れっぽい兄妹。って、兄も妹同様だな! しかし、この一回に、キャラクターそれぞれの個性と感情の向かう先描いて、ハルの気持ちから開いてアキで閉じる。その構成はうまかった。過不足なく必要な情報盛り込んで、コメディとして面白く、そして不快に思う人もいたかも知れいところを、一気に転換、取り込みうるそのどんでん返し。理想的なんじゃないの? ほんと、そう思いました。絵もめちゃくちゃ可愛いし。これはいける! そう思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第5号(2014年5月号)

2014年3月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2014年5月号

『まんがタイムファミリー』2014年5月号、昨日の続きです。

『カラフルぶらぱん』、面白いですよ。女子が苦手な夏緒、下着モデルの大きく写ったポスターにすっかりやられてしまって、店の外に避難したらば、そこにはそのポスターのモデルさんがいたっていうんですね。それからが酷かった! 下着の女の人が外に! いやいや! いわんとすることはわかるけど、違うから! それじゃただの変態だから! タリンプガールの中石エリカ、サヨの学生時代からの友人。この人、服を着ている! よくこんな台詞、思い付くなあ。この勢い、もう最高でした。しかし後半もいかします。昔は全然違っていたエリカ。眼鏡で地味で、いや最高じゃん! ともあれ、自信のなかった彼女に自信を与えたのがサヨで、あの下着売り場で着々と進展するエリカの恋。あの勢いもまた最高で、いやほんと、めちゃくちゃ面白かったです。というか、サヨのまったく気付いてないところ、これも最高でした。

『かなみ育成中!』、かなみ、オフの日。面白かったですよ。母に余裕があるので、今日は自由。そうなると、なにをやったらいいかさっぱりわからない。それで結の家にいって、掃除したり結につきまとったり、ほんと、あの手持ち無沙汰な感じがよく表現されてるところ、見事でした。あと、寝起きの結が可愛かった。結が、かなみをつれて街に出る。そこからのかなみのずれっぷり、それもほんと面白く、歌うと思ったよ、行くと思ったよのたたみかけ。ほんと、面白かったです。今回のエピソード、これ見るに、弟たちの世話もひとつ、そしてかなみの青春、それもひとつ、いわば柱をふたつ立てよう、そういった感じみたいですね。後半にはかなみに一目惚れした不埒な男子なども登場して、ええ、これは幅が広がって、なお面白くなりそうです。

『教壇のポラリス』、これいいなあ。受験を目前とした天文同好会の生徒たち。その受験と天文をうまく組み合わせて展開して見せる。星と地理は関係している。緯度によって見える星、見えない星が変わるんだっていう。まさか、この話が後々意味を持ってくるとは思わずにいたので、後半ですよ、もうまいりました。2年までバスケ部にいたという杏、スポーツ推薦を狙っているのだそうだけど、さっきの話が彼女に大きく響いていたというんですね。スポーツ推薦でこの高校に入学した。けど、部での孤立、そして退部、天文同好会へ。こうして場を移ったことで見えたものがあった。天川先生。思えば、彼女も逃げてきたんだった。けど、天文同好会の顧問になって、自信を持ったのか、あるいは彼女にも違うものが見えたのでしょう。生徒との語らい、よくその気持ちに寄り添って、ああ、いい先生になりました。ほんと、少しずつ変わって、少しずつよくなっていく。その様子にじんとさせられます。

『地味なコ、派手なコ』、最終回ですよ。もう一度告白するという西條花蓮。意中の彼の好きだという千草に習って、髪を三つ編みにして、けど、そうじゃない、ありのままで私でいようとした彼女の姿は凛々しく立派だったと信じます。いい漫画でした。明るくフラれてきた西條サン。けど、そんな彼女は千草とその気持ちのありのままをかわすことのできる、そんな友人になって、あのふたりの様子、千草、西條サンのために泣き、西條サンも我慢できず涙を零して、ええ、ふたりは本当にいい友達になった、そう思いました。翌日、西條サンは髪を切ってきて、いや、なんだ、いいじゃん! 長い髪も素敵だったし、三つ編みも可愛かった。短くした髪も、軽く、明るくて素敵だと思います。髪を切った西條サンを見て、ショック受けてる千草。そんな千草のことよくわかってる西條サン。あの千草に向けた西條サンの笑顔、最高だったと思います。ふたりにはまだ変わっていく、そしてより仲を深めていく、そうした余地があるんだなって思えた。けど、今でもふたりは間違いなく親友といえる関係で、ええ、西條サンの手をとろうと、彼女を見やった千草の笑顔。本当に素敵でした。親愛と信頼、それが見える、そうした笑顔、二人の関係。長い時間をかけて、描かれてきたもの、育ってきたもの、それらが見事に花開いて美しい。ええ、その過程も含め素晴しい時間だった、素晴しい情景だった。そう思っています。

『かしこみかしこみ』、今回も実に楽しかったです。ムクに向いた仕事、チワワのツクシの散歩だっていうんですが、この子、山椒のこと怖がってるんですね。だからムクじゃないといけない。けど、なんでツクシの散歩を頼まれることになったのか。飼い主のおばあちゃんが病気をしてから気を弱くしちゃったっていうんですね。桜がもうすぐ咲きそう。おばあちゃんは桜の花が好きだった。だから一緒に散歩を、そうツクシが思うんだけど、それがなかなか伝わらなくて、そこからの皆の願いがですね、実によかった。ツクシが叶衣様にプチ祈願をする。そしてその祈願を、街の犬たちが応援してくれるんですね。皆が助けてくれた、それでもう誰のことも怖くなくなった。そうしたツクシの成長、変化も見どころなら、おばあちゃんの気持ちを動かせた、それも見どころ。この漫画らしい、あたたかみと優しさにあふれた、いいエピソードでした。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第5号(2014年5月号)

2014年3月17日月曜日

『まんがタイムファミリー』2014年5月号

『まんがタイムファミリー』2014年5月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、胴上げされるカツ代であります。これ、どういうシチュエーションなんだろう。卒業? そう思ったんだけど、もしかしたら合格発表のシーズンにあわせて胴上げ、なのかも知れませんね。えんじの制服。下には水泳部の仲間が揃って、あの晴れやかな笑顔は実にいいですよ。

『村ドル』はラジオの公開放送。あおいと紅子も呼ばれて、他のアイドルグループと一緒にになるんですが、仲のよさそうな他グループとは違い、あおい、紅子はけんかばかりしてる。仲が悪いと思われてるんですね。まあ、そう見えるよなあ。今回は緊張で駄目になっちゃうあおいと、ライバルグループのCDリリースに同様する紅子。音痴だものなあ。なるほど、扉は紅子の特訓でありますね。放送後、化粧室で反省会。厳しい言葉の応酬に、本当に仲が悪いと思われて、けどふたりは忌憚がないだけと思うんですよね。そして、ここからどう這い上がっていくのか。あの微妙についていけてないあおいがいい感じでした。

『火消しなでしこ』は初回の座学。公務員の心得、義務ですね、そいつを問われるんですが、住吉梢のざっくりした回答に、ざっくり正解と答える教官もなかなかにいかしてます。悪いことしちゃいけない。それが語られて、できて当たり前、そういわれると厳しく感じられるけど、公務員だからとかじゃなく社会人ならできて当たり前、うん、確かにそうなのかもなあ。しかし梢の考える秘密漏洩、あれは面白かった。なんだかほのぼの。慣れぬ講義にくたくたになった面々。それでいて頑張ってるのがわかる。その感触、ちょっと気にいってるんですよ。

『宅飲み残念乙女ズ』、これもいかします。今日はお花見、それでいつもの三人娘は、満開の花の下、酒飲みながら他の花見客を見物してるっていうんですね。若者たちの恋愛ウォッチングだそう。ゲス三人衆とのことですが、いや、もう、彼女らはこれでいいんじゃないかと。しかし今回もグリっち大活躍。ゆみみにかっこいいところ振り撒いて、それを後輩に勘違いされる。彼女いたんだー、って、そっちか! しかし、この子、グリっちのこと好きなのまるわかりで、グリっちの誤解とけるも、今度はグリっちが彼のことを、そっち方面に誤解するのか。いやもう、いかします。しかし桜咲く春。グリっちの春はまだ遠そうです。

『軍神ちゃんとよばないで』、いきなりの土下座スタート。やっぱ、あかんのか。まあ、そりゃ、あかんよな。起伏が少なくてからのありがとうございます。極まってるな。しかし、これで虎千代の若武者説、どんどん補強されて、いやもう、弥太郎、いい働きしています。虎千代の言葉を、自分都合に解釈して、ああー、もともとなんか勘違いしてる系のボーイだったものなあ。でもって戦果があるから、仲間からの人望も篤い。そいつがあんなこというもんだから、いやもう、噂留まるところを知らず。敵方にまで到達して、あれっ、そうだったか!? いや、それでいいのんか? めちゃくちゃ面白かったです。そして晴景からの指令。最初は嫌がってたのに、何もしなくていい、バレないよう引きこもっていろ。内容を聞いてめちゃくちゃ嬉しそう。いやもう、それでこの後どうなるものか。史実を知ってるとわかるんだろうな。けど、その史実をどううまいこと女虎千代の話にしてくれるものか。次回、刮目して待て、ですよ。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、こちらもいい感じに動いてますよ。黒中、ジャージで登場。そしてルネサンス・フィレンンツェに戻れば、フランツェスカにえらいこと慕われてる。はてさて、今回の見どころは女装レオナルド、じゃないです、少年っぽくコーディネートされたクロナカですよ。いやもう、めちゃくちゃ可愛いじゃん。いやもうなにこれ、普段からそうしてるといいよ! 今回は、ルネサンス的なる風物こそあまり出なかったけど、祭壇とか当時の食事とか、あとちらほらってところ。けどその分、レオナルドという人の人となりよく描かれて、なるほど、気さくでいい奴! 女性を嫌悪してるだけなのだ。けど、その嫌悪する理由が実にあれで、なるほど全然わかってない! 最後のクロナカの叫び、いやもう、心に響きましたよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第5号(2014年5月号)

2014年3月16日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年5月号

『まんがタイムきららミラク』2014年5月号、昨日の続きです。

『アンネッタの散歩道』はカラーが実に綺麗です。石造りの古代遺跡に辿り着いたメイヴたち。自分たち、妖精に関係のある聖なる場所だろう、そういっていたら同族の女性に出会うんですね。ウェディングドレス、綺麗な人。けれど中身は見事に武人で、剣を抜いてメイヴに戦いを挑むっていうんですね。いやもう、かっこいい。姫様なんだそうですよ。ニアヴ。明るくニコニコ、実に勇壮活発。対して侍従のシエナは、見た目おっとりの男性。見事に好対照なんですね。しかし面白くなりそうですよ。妖精たちの常識、そこから外れているメイヴ。それはシエナも同様なんでしょうね。ただ、メイヴは飛び出してしまったけれど、シエナはニアヴのいるここに留まろうと、息苦しさを我慢している。こちらも好対照なんですね。しかし、夕食の席にて、人間の友人に会いにいくことを話してしまったメイヴ。それが非常識と謗られて、そして翌日には思わぬ事件。メイヴが関係するのでしょうか。それともただ巻き込まれるのでしょうか。それはわからない。次回に続く。はじめての続きものエピソードですね。いろいろと対照もろもろ仕込まれた今月。ああ、来月が楽しみですよ。

『ハルソラ行進曲』、連載になりましたよ。今回はプールの話。サヤが泳げないらしい。けど、なんだか大丈夫そうですね。授業はわりとテキトー。工業高校だからなのかな? 朱莉が、ものたりないっていうんですね。だから、水泳部作るか。そうなって、ポスター作ったり呼び込みしたり、って、朱莉が男子苦手なの、まさにあの距離に現れて、面白いなあ。若乃の工作の数々、ああ、ものづくりですよ、も面白ければ、相変らず距離の近いサヤもいい。けど、サヤの距離の近さって、朱莉限定ですよね。彼女らのやりとり、それが見ていてとても心地いいんです。ああ、そうそう。結局、男子だらけになった水泳部。朱莉の明日はどうなるんでしょうね。描かれるのかなあ。

寄り道ファミリ』は、旅行の準備しながら年末の大掃除もやっている。ええ、年末、皆で温泉にいこうっていうんですね。この前段となる大掃除の風景。サナが史夏の卒業アルバムを見て、いろんな思い出、写真について話をしていた。これが後に関わってくるんですね。私たちの写真、プリントしてアルバムにしよう。これまでの写真と、旅行での写真。って、サナ、無茶しすぎだ! そして写真で振り返る思い出。夏のこと思い出したり、お父さんの半目に笑ったり。そして四人一緒の写真を撮るんですね。そうかあ、誰かが写真を撮ってるわけだから、皆で揃って写ってることは少ないんですね。今回は年末年始、これまでを振り返り、そしてこれからを思う。そうした節目みたいな回。なんだか史夏が本当の家族と過ごして、ちょっと普通を取り戻したり、そうしたところも面白かったですよ。

『たぬき、時々、きまま道』、続きがきましたね。人に化けたたぬきの子、つぐみが人の世界で見て知っていくこと。それが描かれて、なんだかほのぼの、すごく気にいったんですが、前回のお姉さんとの別れに続き、今回は出会いです。ちびっ子たちの会話でゲーセンというものを知り、せんべいの種類と思ってついてきちゃった。うん、つぐみってそんな子。はじめてのゲーセンでアヤっていう、今どきの子と出会って、一緒に遊ぶ。あんまりにものを知らなすぎるつぐみに驚くアヤですが、まあ、驚きますよね。不思議ちゃん? なんて思われちゃって、まあそうですよね。知らないにも程がありますから。エアホッケーの2本目、あのつぐみの表情など最高。やりとりも、実に面白かったです。知らない場所で、知らない誰かと出会って、すっかり仲良くなってという、その顛末。あのつぐみのピュアさに、アヤの驚きながらも、つぐみを受け入れて、見かけたら声かけてよ、ええ、とてもいい笑顔。その感触、やっぱりすごくよいと思ったんですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第5号(2014年5月号)

2014年3月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年5月号

『まんがタイムきららミラク』2014年5月号、発売されました。表紙はアニメが好評放送中、『桜Trick』から春香、優、そしてスミスミ会長であります。春香を真ん中に、甘えるようによりかかる、いや抱きついてるのか、スミスミ会長がなんだか可愛くて、そして春香に手を添えながらもう片手でVサインする優。仲良さそう、というか、それだけじゃない彼女らの、その内心思うと、いろいろ思いのふくらむイラストであります。

『きのこで作る魔法のレシピ』、ゲストです。帰宅すると、部屋にはまだ暖かい一杯のコーヒー。母が用意してくれた? そう思ったら、なんと部屋に居着いてた魔女、モナカの作った薬だったっていうんですね。見た目幼女な魔女子。見習いだっていうのだけれど、なんだかいろいろ駄目っぽい。で、こいつの頭にきのこが生えてるんですね。そうか、魔女はじめっとしとるのか……。とりあえず天日で干すといいよ。モナカの薬は頭のきのこで作るんでしょうか。だとしたら、ちょっとやだなあ……。さて、ヒロインのくらげさん、おっとみつきさん、海月なのでくらげと呼ばれて、ということはモナカ、漢字はけっこういけるのか。くらげ、モナカの相棒探しにつきあわされて、その相棒ってのはパンプキンヘッドの猫っぽい生き物。猫でいいのかな? しゃべりはしないけど字はわかる。そんな頼れる相棒、オリヴィアとくらげの共同生活がいよいよ始まるっていうんですね。うん、それくらい、モナカ、駄目なやつなのです。

城下町のダンデライオン』は魅惑のニューヒロインですよ。レッドフレームが凛々し可愛いスカーレットブルーム! はたしてその正体は!? まあ、茜様なんですけど、いったいなにをなさっておいでなのか。支持率アップのためのヒーロー活動。光のアイドル計画を参考に葵が思い付いた覆面ヒーロー計画なのだけれど、その覆面を奏に用意してもらったら、どう見てもただの眼鏡。ジャミンググラス、かけると周囲から個人が特定されなくなる夢のアイテム、って、素晴しいな! さすが奏様! よいもの用意してくださった! 茜様もジャミンググラス装備して、そうしたらやたらめったら可愛らしい。素晴しいな! この話の肝は、裸の王様ですよね、茜と葵が奏に騙されてる。家族には根回し済み。嘘を強要されて泣き出す栞も素晴しい。加えて騙されて、眼鏡の機能信じこんで、ヒーロー活動にいそしむ茜の魅力ったらないですよね。眼鏡、フリフリ、そしてあのやる気。堂々として、まるで茜じゃないみたい! 覆面ってすごいなあ。しかし、これが国民周知の秘密ってやつで、皆が茜様と気付きながら、気を使ってスカーレットブルームとして接してくれる。あの優しさよ。子供にも大人気。大人からも慕われてるんだろうなあ。ほんと、茜のいきいきと活躍する姿の魅力に、騙されてることを微塵も疑わないその素直さ、純真さが輝きを添えて、いや本当に面白い。コメディとして楽しく、あのラストなども完璧。ほんと、最高でしたよ。

『ゆずりはコーポレーション』、ゆずりはの一人暮らし、いよいよスタート。けど幽霊物件なんですよね。クールなふたり、薫に亜紀乃が怖がって部屋に入らない。足りない生活用品の買い出しに会社の備品、買い出しにいこうとなって、経費の説明がなされる。うん、こういうところ頑張ってますよね。ちょっとずつちょっとずつ、ゆずりはに説明するかたちで、リアリティ、もっともらしさを構築していってるんですね。しかし、そこからですよ。実に適当な買い物風景。ああ、ただのショッピングになってるよ! ちっとも進まない買い出し、業を煮やして薫が提案、二手にわかれるっていうんですが、ああー、この人の中では亜紀乃は目を離すと危険な人と認識されてしまってるのか。そうと気付けなかった自分はまだ甘かったようです。しかし、その後の様子見てると、なるほどこういうところが駄目なのか。眼鏡、先輩、しっかりしてそう。そう思わせて、けどちょっと駄目なとこもあってと、魅力的なキャラクターではないですか。そしてゆずりはの住む部屋、どうも幽霊物件というの、本格的になってきましたね。ということは、第五の社員になる!? このあたりも乞うご期待ってやつですね。

『となりの百不思議』、ゲストです。朝凪詩春には、人に見えないものが見えるというんですね。なので学校でも、ヒトモドキ、こっくりさんらしいんですが、ミミつき帽子かぶった小さな女の子の姿した彼女につきまとわれて、おかげでクラスでも変な人扱いされてる。詩春の友人朱雀院ゆうひも、詩春の秘密を知ってはいるけど、信じてはいない。中二病的ななんかだろう。そんな微妙な立場で接してくれているんですね。詩春がトイレにいけば、花子さんと赤いちゃんちゃんこが喧嘩している。で、詩春の他にも、このあやしいものどもが見える子がいたんですね。D組の藍染未冬。この人はあやしいものどもを怖れていて、こっくりさんにつきまとわれて大騒ぎ。ほんと、大変そう。人付き合い苦手な詩春だけど、未冬のことが気になって、そのふたりの騒がしいやりとりに、私だけの詩春がそうでなくなってしまったとショック受けるゆうひなどなど、キャラクターの個性はうまく出て、そのドタバタは楽しかったです。絵がちょっとうまく状況を伝えていない、そう感じるところも少々あったのですが、このあたりはいずれ改善されるから気にはならない。登場人物のかけあい、その面白さがなによりだったと思います。ああ、そうそう。あの最後の落ちね、未冬の勘違い。あれは、そうなんじゃないかなあ、とは思ってたんだけど、ほんとにそうだったんだ。ええ、あれはよかったですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第5号(2014年5月号)

2014年3月14日金曜日

DARK SOULS II

 一体、どういう苦行であるというのでしょう。『DARK SOULS II』、ついに発売、届いたので早速遊んでみたのですが、これは一体どうしたことか。魔術師、それもいわゆる純魔といわれる育成プラン、さらなる困難に直面させられることになって、こりゃもう大弱り。まさか、まさかの筋力3。盾が、盾が装備できないんですけどー! 過去、『DARK SOULS』も、そのまた前の『Demon's Souls』も、デフォルトで盾が持てないキャラクターなんてなかった。しかし今回は、まさしく魔術師がそうしたポジションに立たされて、初回プレイは魔術師でと決めてる私は、やたらめったら苦労することになったというわけなのです。

しゃあないから、序盤で拾ったダガーを左手に持たせて、ダガー二刀流。まあ、基本は右手には杖があるんですけどね。しかし、本当にきついですよ。昨日プレイ開始して、ちょっとずつ進めて、はたして今はどれくらい進んだんだろう。多分、前作基準でいうと、鐘のガーゴイルを超えたくらいのところなんじゃないかなあ。けど感覚的には、現在病み村攻略中みたいなプレッシャーを感じていて、まあそうなのだとしても、感触としては序盤の山場と思っていいのかなあ。

今回難しいと感じるのは、盾が使えないことは職業の特殊事情だから除外するとして、敵をさばきにくいせいかなと思っています。今回から、致命の一撃モーション中の無敵がなくなったんですよね? なので複数の敵を相手にする時に、一体目の攻撃を盾受けし、敵の硬直中を狙ってバックスタブを取る。致命の一撃中の無敵を利用して、残りの敵の攻撃をノーダメージでしのぐという戦い方ができなくなりました。これまでは、こいつをうまく使うことで、3体くらい同時に相手してもなんとかなったんだけど、今回はもう駄目。距離を置いて2体ならなんとか、混戦となればかなり厳しい、そうしたシステムの変更が難度をあげていると感じます。

あと、新しい魔法、どこで売ってるの? って問題がありましてね、そろそろ強いソウルの矢、せめてソウルの太矢くらいは欲しいんですが。火力が全然追い付かなくて、理力ばっかり上げているというのに、敵をまだ一撃で始末できない。盾がない、敵が一撃で倒せない、ロックオン距離が短いために寄らないといけない、だいたい敵は2体くらいセットになってる、しかも矢を射掛けてくるやつがいる。って、なにこの苦境! きつい、きついよ。先へ、先へ進むのはいいけど、魔法が、魔法が足りないんだよ! 病み村の頃は、一体ずつ誘き出してこっそり始末しながら進む、それこそダガー一本でなんとでもなったのに、それができない! つらい! いや、ほんと、魔法温存しながら進む、それがやりにくいという感じなんですね。

けど、今回は前作と違いアイテムで魔法の補充が可能です。だからこのバランスでもいいのかもなあ。体力の回復も、エスト瓶の使用回数は今回かなり少ないんですが、エスト瓶以外の回復手段もあるから、このあたりは前作よりも緩和されてるように思います。

マルチプレイも試してみました。今回は亡者状態でも侵入されるらしいですね。けどまだ侵入されたことないんですよね。なので試してみたのは、お助け霊。盾なしでのボス戦がどうにも厳しくて、一度だけ生者に戻って助けを求めたんですよ。それでボス撃破までつきあっていただいたのですが、今回はエスト瓶を使っても白レイスの体力は回復しないのでしょうか? だとしたらずいぶんフィールが変わるなあ。前作だとホストは敵から距離を置きぎみにして戦って、味方が危ないなと思ったらエストで回復させる、そうした役割を担ってたように思うのですが、今作ではそれは無理だとしたら、戦い方もおのずと変わってきそうです。

フィーリングの違いは、他にもいろいろ感じられます。魔法の出方、武器の振るフィールなんかも違うと感じる。あとパリィもなんか違う感じがする。操作系も変わりましたね。ジャンプが×からL3になった。ハシゴを高速で下りるやり方も変わった。これね、最初ね、高いところから滑り下りようと思って飛び降り、死亡なんてことやっちゃって、ええ、経験者ほどはまりますよね。やられましたよ。

あ、そうだ。今回は、敵を倒しすぎると出てこなくなるんですね。時間を置いたらまた出てくるようになるのかな? そう思ってたら、よくある質問ページに回答がありました。今作から、敵のリスポン回数に制限を設けました。なるほど、一定数倒すともう出てこなくなるのか。となると、どうしても突破できない、そういうマップは存在しなくなりますね。愚直に数倒していくと、いつか敵が枯渇する。そうしたら後はボスまで散歩マップになりますね。まあこのシステムも善し悪しで、死んでソウル落としてを繰り返すと、なんせ敵が出ないわけだからレベルが上がらなくなる。プレイヤースキルの低さをレベルで補いたいと思う人には逆に厳しいシステムかもと思います。再度敵が出るようにしようと思ったら、エリアのレベルが上がっちゃうんでしょう? うん、やっぱり厳しいなあって思います。

ああ、そうか。協力プレイでソウルを稼げばいいんだ。なるほど、だとしたらそんなに悪くないかもなあ。

そうだそうだ、今回の変更点、パラメータの初期化ができるんですね。また、FAQで知ったところなんですが、性別の変更も可能なのか。意味わからず何度も出たり入ったり繰り返したから、今どっちの性別なのかわかんねえや。

などなど、まだまだ慣れない『DARK SOULS II』ですが、うまいこと折り合いつけて、頑張っていきますよ。

引用

2014年3月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年4月号

『まんがタイムジャンボ』2014年4月号、昨日の続きです。

『ほのかミステリーノート』、新キャラクター投入ですよ。シャーロッ子様のライバル、茂里緒樹莉は初等部4年生。殺人事件が好き、って、ああー、ミステリマニアなのね。この学校にくるまでは話題の中心だったこの子が、シャーロッ子様の人気に嫉妬してっていうんですね。しかし、この名前、モリアーティのもじりっぽいんですが、ということは悪辣な手段でシャーロッ子様を陥れるとか!? いえ、全然違いました。潤に接触したら、シャーロッ子様のファンと勘違いされて親衛隊に放り込まれたり、わりと振り回されてるんだけど、結果的にシャーロッ子様の手伝いしたことで皆から声かけてもらえるようになって、問題は解決っぽい。けど、樹莉、今後もシャーロッ子様、すなわち穂華にからんできそうですよね。ええ、面白いことになりそうですよ。

『マネーちゃんず』、終わってしまいました。好きだったんですよ。結構時事問題っていいましょうか、どこまで本気なのかはわからんのですけど、社会に対する、いやむしろ不況? に対する恨みみたいのが乗っかてくるようなところ、ああそうだそうだと一緒になって恨みの感情を共有したりして、なんという暗い情熱! けど、そういうところ、好きだったんですよ。簡単にそうといっていいのかわからんけど、社会風刺も漫画の活躍しどころですからね。最終回は、消費税がテーマですよ。8パーセントに税率が上がる。私たちの出番だわ! って、1円玉と5円玉が喜んでる。って、いやあ、もう、勘弁してくださいよ。で、その勘弁してくださいよっていう鬱憤が小銭目線で語られて、いやもう、ほんと、貧乏人の視座がすがすがしい。うん、すごく共感できて、ええ、格差開くよねえ、なんて思ってしまいますよね。

『オンエア — うるま高校放送部』、おおう、終わっちゃった。春休み、東京大会を目指してミーティング、というんだけど、なかなか話がまとまらないのはいつも通り。ドキュメンタリーを撮るとなって、そのテーマをどうしよう。地元沖縄に取材してみようとなったんですね。乃愛がつくづく面白いですよ。ハンセンでキャンプしたことないさー、って、キャンプ・ハンセンはキャンプ場じゃないよ! っていうのとかね、微妙ですごく面白い。首里城にいったことないっていうのは、なんかわかります。地元の観光地って逆にいかなかったりしますよね。そこから描かれる沖縄の情景、それがよかった。浜比嘉島、枝サンゴの道。お弁当のスパムもよかったなあ。沖縄はスパム大人気なんですって? ガジュマルに勝連城跡、そして沖縄の現状なども語られながら、彼らの夢に話題が移っていく。その夢のいろいろがよかった、そう思うんですね。決してしんみりさせられるばかりじゃない。けど、なにか思わされる、そうしたものあったのですね。

『おとぎのシソン』、犬飼先生から語られるシソンの秘密。なるほど、面白かったです。いずれおさまるよ、30歳くらいになるとなくなるっていうんだけど、それでネガティブ発動させる樹美、なんでかやたらとばっちり喰らう日和、それが実にいい感じでした。しかし、先生ですよね。丸いものがトリガーになる。ああー、きびだんごなのか。で、ポニーテールに反応する。日和に、桃太郎さん桃太郎さんとなつく先生がめちゃくちゃ可愛くて、そして小6の時の思い出。悲しい話になる! そう思わせて、あの切り返し。実によかった。こういうの、大好きですよ。小学生の頃の思い出、サッカーやってた時に、ボール追うのが異常な程に楽しかったとかね、そこで描かれてる先生もめちゃくちゃ可愛い。ほんと、おかしい。ほんと、ほのぼの。実際、大変だったって話でもあるんですけど、それにしても面白い、そうした感触が強いから、読後感がいい。そう思うんですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第4号(2014年4月号)

2014年3月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年4月号

『まんがタイムジャンボ』2014年4月号、発売されました。表紙のテーマは放課後のお楽しみ。なるほど、買い食い、『レーカン!』天海さんがハンバーガーを手に、今にも食べようとしているところ? あのネコのピックが刺さってるの、可愛いですよね。それに天海さんも、なんだか不思議に素直で、なんだろう、この可愛さ。思う存分にピュア。ええ、魅力的であります。『ヒゲとセーラー』、初はクレープを手にしていて、ええ、見事に放課後のお楽しみでありますね。そして『きつねとパンケーキ』の告知カットもございます。

ラン様の放課後遊戯』、核心に踏み込んできた、そんな感じでありますよ。突然やってきた顧問。金糸コウなる、眼鏡の男。やたら不運で、ケガばかりしてるっていうんですが、なるほど、この名前、キンシコウか。そう思って、なるほどラン様の手の秘密に関わりのありそうな男だぞ。そう思っていたら、ああ、もう今回、それをやっちゃうんだ。まさしくあの手の持ち主だったのか。ラン様のかつて願ったこと。それがために有太をあきらめると決めた。そうした過去、一気に語られて、しかしそれでふたりが死んでいたとは……。しかもその事実が有太に告げられて。いや、これ、どうなるんだ。もう、終わりに向けて進んでいる、そうした感触がひしひししますね。

『妖こそ!うつつの分校』は、どうも魔奈子ルートが開いたような気がしないでもないですよ? 料理を学びたい、その一心で教室に押し掛けてる魔奈子なんですが、それが面白くないのは海寺ですよね。あきらかに目の敵にしていて、ずるいと問い詰める、以前魔奈子の射止めた先生、その人はどうしたという。ああ、海寺はその顛末を知らんのか。静かに語る魔奈子、あの一連の描写は彼女の喜びと悲しみが波が寄せるようにしみじみ伝わってきて、ああやっぱりこの人の漫画はよいなあ、そう思ったんですね。しかし肝心の魔奈子、微妙にこりていないようで、うん、こういう強さもよろしいですよね。ええ、どうなるんだろう。海寺の恋? 魔奈子の恋? みのるのかどうなのか、さっぱり見えないその先が、なにかかきたてるものあってよいんですね。

『きつねとパンケーキ』、新連載です。四コマじゃないんですね。遠山えまのコマ割り漫画。この方のキャリアを考えると、こちらの方がむしろ得意だったりするのかな? ええ、こなれた漫画。3年前にやってきた狐のお嬢さん、紺乃。その子を娘として育ててる兄さんの話なんですね。コンは小学生。学校いくのにしっぽの手入れに余念がなく、まさしく小動物的愛らしさというやつでしょう。しかし学校にいきたくないという。なんでか? 転校生のたぬきと折り合いが悪いってんですね。しかし、このたぬき娘、月山ゆめ、めちゃくちゃ可愛いではないか! だぬ! って、どんな語尾! コン、ゆめとパンケーキ勝負をするという。審判は黒岳昴。ゆめの父、シェフでパティシエなのか。パパ、プロのパンケーキ相手に思わぬ勝負することになって、それでも皆、仲良くなって、って、昴も動物なのか。しっぽの細さから見るにネコなのかな? パパの娘たちを眺める視線、それが主題であるのか、あるいは父と娘、疑似家族の物語として楽しめばよいのか。それとも素直に、けもみみ娘たちの仲良くしている、それが魅力か。ええ、いろいろに魅力を見つけて楽しんで読める、そうした漫画だと思いましたよ。

『JKふぁーむ』、ゲストです。ファームというからには農業もの? そう思ったら、特段初回ではそういう感じはありませんでした。突然田舎に引っ越すことになって困りはてる女子高生、真辺日菜子が主人公。最初は田舎なんて嫌で嫌で、帰りたくてしかたなかったのに、御来屋晴香なるお嬢さんに出会って、ちょっとずつ気持ちが変わっていく。強引に連れられて、苦手なはずの野菜なのにすごくおいしかったスープ。虫のなんのと苦手はやっぱりあるけれど、それでも田舎のよいところを少しずつ知っていく。そんな日菜子の、田舎に、あるいは晴香になじんでいく、そんな漫画。続くのかな? 田舎の、そんなよさも! みたいなものが見られると、もっと引き込まれるのかも、なんて思いましたよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第4号(2014年4月号)

2014年3月11日火曜日

STEELDIVER SUBWARS

 Nintendo 3DSのゲーム、STEELDIVER SUBWARSがリリースされて、もうちょっとで一ヶ月ですね。毎日、時には休みもするけど、こつこつ続けて、ようやっとレベル24にならんとするところ。先は長そうです。はたして自分がレベル40オーバーに辿りつくころまで、オンラインは賑わっているだろうか。そうした懸念もありますが、まあそうだったとしても、のんびり続けて、マイペースで遊んでいけたらよいなあと思っとります。さてさて、本日、艦の能力を強化するクルー、それを全員救出し終えたので、ぱぱっとオフラインミッションをステージ7レベル3までクリアして、星勲章をずらっと揃えたところです。ええ、とりあえずオフライン、シングルプレイはクリアといってもいい感じです。

現状、マルチをプレイしようとすると、接続エラーが結構出ちゃうんですよ、このゲーム。今はそれだけプレイヤーの数が多いということで、多いことに関しては大変結構なんですが、エラーだけはちょっといただけない。というのも、このゲーム、ランダムマッチで連勝すると、連勝数だけ経験値が倍加するという仕様になってまして、ところがエラーが出るとその連勝がストップしてしまう。おかげでレベルが全然上がらなくて、そうしたら毎日結構な数を戦ってる人とレベル差ががんがん開いてしまって、もうどう足掻いても追い付けないよ! ただでさえプレイ数が違う相手、そこに艦の性能差が加わって、深夜帯は修羅の巷。勝つとか負けるとか以前に、生き残れるかどうかさえあやしいときて、いや、ほんと、きびしすぎです。

オフラインミッションは、ステージ5からが厳しくなります。「強敵現わる」の潜水艦、「運河での死闘」の機雷群を避けながらの対潜水艦戦、「壮絶バトル!」の戦艦。どれもが最初はクリアするのさえやっとで、こんなの、星勲章の条件満たせるのか!? そう思ったものですが、慣れると、まあ勝てるようになる。そのうち、星勲章条件いけるんじゃないか? そう思えてくる。ええ、プレイヤースキルが上がっていくんですね。これも、オンラインで揉まれてるからこそなのだと思います。

このゲームのメインは、間違いなくオンラインバトルです。そこでは、オフラインミッションの敵に通用した戦術は通用しないといっても間違いなく、一期一会の仲間と、その場その場での連携が求められます。個人としての活躍は、システム及び艦の特性を知り、操艦に習熟する。その上で、読みあいに勝つことが重要。けど、それが難しい。難しいからこそ面白いのかも知れませんけどね。

そうそう、今日は伊四〇一の進水した日なのだそうですよ。伊四〇〇型で戦ってみるのもよいかも知れませんね。

2014年3月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2014年4月号

『まんがタイムきらら』2014年4月号、一昨日の続きです。

『ギタ×マン!』、やっぱりこれ好きですよ。なんと、あめりにライバル登場です。やまなんを踏む女の声が聞こえる。それであらぬことを想像したり、ようわからん妄想に発展したりするるっかにあめりがおかしい。ゆもちゃん、湯本先生だっていうんですね。見た目ちっこい女性で、ぱっと見、生徒に見える。マサのクラス担任だっていうんですね。この人、栄光のギタマン部OG。やまなんとは、地方大会で優勝した時の先輩後輩だったのだということ。ああー、やまなん先生がだらけてるせいで部が駄目に……。ギター弾いてるところ見たいといわれて、ギターを引っ張り出してくる湯本先生。そしてやまなん、まるでいつもとは違っていて、今度はるっかが混乱。湯本先生が副顧問になるんですね。かくしてるっかには目標が、あめりにはライバルができた。いい素地ができた、そう思える回でありましたよ。

『スロウスタート』、ゴールデンウィーク最終日に皆が遊びにきてくれました。そしたらこれがですね、たまと花名の誕生日のお祝いが企画されてたりっていうんですね。たまのなにげない一言、同い年ですねえ、それを聞いて涙を零してしまう花名。なぜか。それは花名にも判然としてなくて、嬉しかったのか、それとも隠し事していることが心苦しかったのか。そうした感情のいりまじり。そこに花名の気持ちのかたちがあらわされていた、そんな風に思ったんですね。しかしここから、あのプレゼント、ふたりでペアのぬいぐるみ、引き離すのがかわいそう、だからここに置いて時々見にこさせてください。と、なるほど、これが策なのか。すごいな。策なのか。そして優秀な花名の姿、その勇姿。ほんと、スロウスタート、歩みもゆっくりなんだけど、少しずつでも進んでいます。ええ、ラストの花名の笑顔、そこに彼女の少しずつ心強くなってきているということ、それが見えて、よかった、そう思ったのですね。

女子大生生活様式』はねねの一日。こよもことねも用事があって、だからひとりで過ごす午後です。やることがないっていうんですね。ああー、だらだらしたりしないのかー。自分のような人間とは全然違うのだなー。うむ、落ち込みそうです。そう思っていたら、後半ですよ、柚ちゃんと、その友達の藤乃ちゃん。藤乃が私と一緒に落ち込んでくれる役割担ってくれてまして、ほんと、ねね、料理もてきぱき、アドバイスもそつなくて、いろいろ世話やいてくれるなど、もう完璧お姉さん。ひとり帰り道でね、料理勉強しようと誓う藤乃。うん、頑張るがいいよ。ああー、自分も頑張らないとー。そして最後に、休日はあっという間に終わっちゃう、そういう柚にねねの答えていう、ほんとにね。ああ、最初はあんなに時間を持てあましていたのに。休日のあっという間に過ぎるその理由、それがしみじみ伝わってきたのでした。

プレフレ』、最終回ですよ! 卒業式だったんですね……、先輩たちの。かくして楓たち、来年のこと、具体的には受験とか、語りあって、椿はデキがいいんだからもっと頑張ったらいいのに。けど頑張りたくはない! ああ、すまぬ、ちょっと気持ちわかる。先生がね、青山先生ね、あの嫌味くさいおっさんね、椿みたく頑張りもせず適当なことばかりしてるやつは応援しない! そういいきりながらも、夢でも追ってみたらいいんじゃない? そんなこというんですよ。ああ、いい先生じゃん。やりたくないことを頑張れないなら、やりたいことを頑張ってみてもいいんじゃないか。まあ、椿も樹もどうもダメっぽいんですけどさ。そこからですよ、ぞろぞろやってくる先生たち。教師やりたいと思ってたわけじゃないけどさ。そういうこの人は、夢破れた口なのか。と思ったら、みんなか! マラソン選手になりたかったが現実を知った。漫画家になりたかったが現実を知った。うん、でもそんなもんかもな。折り合いつけて生きていくのな。そうやって生きていくのに、友達ってのは重要なのかあ。友達は大事にしたまえよ、そうした言葉は確かに沁みて、ええ、あの子らはずっと友達のままでいそう。そんなラストは、未来にふわっと開かれていて、なんだかとてもよかったのですよ。

My Private D☆V、『うにうにうにうに』の青田めいであります。なんと、シチュエーションできましたよ。朝のはみがきがかわいい。寝起きでぼんやりだったり、パジャマ、寝癖、そうしたもろもろがかわいいというんですね。うん、それはわからんでもない。ぼーっとしてる子が、朝からしゃきしゃきしてる子に急かされている、そんなイラスト添えられていて、なるほどの説得力であります。というか、この子らが普通に可愛い気もしますよ?

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第4号(2014年4月号)

2014年3月9日日曜日

『まんがタイム』2014年4月号

『まんがタイム』2014年4月号、一昨日の続きです。

『ひらめけスイッチ』、面白いですね。キャラクターの強さといいますか、あるいはそのビジュアルのインパクト。それをうまいこと使ってくるのが実によくって、梶木ですよ。のっけから、なんか大変な格好で、けれどものすごいほがらかに登場してくるインパクト。事前に提示された岩名との対比、あんまりにも見事でやられてしまいました。歯痛回なんですね。岩名が歯痛で大変。だが一限目にテストがあるから休まない。どんなに痛くとも休まない。眠くなるから薬も飲まない。ものすごいんですね。対して梶木はというと、親知らずを抜いたら腫れた。おばあちゃんにやってもらったって、すごいな、この子。しかも、顔を包む布、そいつを色違いで沢山用意してきて、楽しいイベントにしてしまってる。ええ、そのスタンスから全然違うんですね。ああ、この子は薬飲んでるそうです。しかし、なんとか岩名の痛みをとめてやりたい。それで平目が提案したのが古代中国の麻酔、ああ、囲碁なんですが、あれ、痩せ我慢でしょう。ですよね? 他にもツボとか、痛み分散やら、結構駄目なのが提示されて、ほんと、この投げっぷり。こういう見せ方もよいのだと思います。

『絵本とママ』、面白いなあ。絵本作家、岬透子。絵を描く時には必ず実物をスケッチしますというんですが、自分の料理をモデルにしたのは、まじょのスープのできあがり。そう、こういうのが実に面白いです。透子、凝り性なんですね。娘のあさがお観察日記を手伝うのも、娘の前衛的朝顔に必死でタッチをあわせて、いや、そんなに頑張らんでも! そう思うものを頑張る、その姿勢、その様子がおかしいやら、その真面目さに好感持てるやら。透子のキャラクターうまく作り上げて、面白さや感じのよさ、そうしたものを描き出していく。ああ、ちょっと狂気っぽいのやら、ズレてる感じとかもあるか。ええ、でもそれらも魅力になってるんですね。

はこいり良品』、実にいいなあ。先だって登場された花園さん。彼女が見事にレギュラー? 常連となって、ええ今回も登場です。育ちのいいお嬢様。おっとりして、もの静かで、決してその身の上をひけらかしたりはしない。とはいえ、どこか詰めが甘いといいますか、ちょこちょこっと無礼なところ、それがなんだかよいのですね。今回は、そんな花園さん、大活躍で、お客さんの骨董、それを手にして、おそらくは本物だろう、見事見抜いてしまうんですね。あの、ときめきます、その表情にときめきます。実際、よいものに触れて育った人は、よいものがわかるようになるっていいますね。さて、今回のもうひとつのトピックは、一緒に棺桶に入れてくれって定番のアレですね。ええ、古書を棺桶になんていうから、お爺さんが売らない。うん、お爺さん、正しいよ! 折角こうして残ったものを、むざむざ焼くなど、私、許せません!

『フリーランスなあさみさん』、好きなんですよ。フリーのイラストレーター、在宅しごと。そのライフスタイルは、割とマイペース、のんびりとしていて、そう思ったら、決してそうそう自由自在とはいかないっていう話でした。友達から誘われたお花見。いきたかったんだけど、仕事が立て込んで、いくにいけなかった。仕事、ふたつ、なんとかやりくりして終わらせるぞ、結構必死に取り組んだのに、まさかの伏兵がいた。って、忘れてただけか。ええ、後回しになんてできない。自分で自分を管理して仕事を進めていく、まさに自営業者の悲哀。けど、そうした厳しさも、なんだか不思議とほのぼのに感じられるのが、あさみさんのよさだと思います。しかし、はんこばっかり買う作戦は、あんまりいい手じゃないっすよ!

  • 『まんがタイム』第34巻第4号(2014年4月号)

2014年3月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2014年4月号

『まんがタイムきらら』2014年4月号、発売されました。表紙は『チェリーブロッサム!』から先輩ふたり。大倉山先輩と綱島先輩。手には水撒きホースに園芸用スコップ、いや移植ゴテっていった方がいいのかな? ふたりともぱっと華やぐ明るい笑顔。なんだか色っぽさよりも、無邪気さ、いたいけさ感じさせて、すきっと爽やかな印象が素敵なのであります。しかし、大倉山先輩、なにか憑き物が落ちたような笑顔。いや、普段なにか鬱々としてるとか、そんなことはないんですけど、色気と意地悪っけのある可愛いお姉さん。そうしたところから可愛さがピックアップされました、そんな感じなんですね。もちろん綱島先輩も、ほがらかで、それでちょっと繊細な感じさせて、可愛いのでありますよ。

というわけで、巻頭に『チェリーブロッサム!』、カラーで登場でありますよ。綱島先輩と大咲が遊園地デート。合宿の時、助けてもらったお礼をしないと、浮かれてちゃダメだ、なんて思ってる大咲なんですが、現われた綱島先輩に驚愕。明るいオレンジ、黄色の系統でまとめたワンピース! だ、誰プロデュース!? めちゃくちゃ可愛いんですけど! なるほど、お母さんプロデュースなのね。本気だな、清火さん。そう思ってたら、怪しい人一号、大倉山先輩もこっそり登場して、おお、憑き物がついたようだ! しかし、あのスタイル。黒のジャケット、シックにまとめて、黒いリムの眼鏡も知的に美しさ演出して、ほんと素敵。誰プロデュース!? さて、可愛い格好しても、やっぱりやんちゃな綱島先輩。その無邪気さは実際この人の魅力だと思うんですが、以前のような野性味よりも、無垢な少女といった可愛さが押し出されるようになっていて、これが大倉山先輩を焦らせる。ほんと、大倉山先輩、もう悪魔とでも呼ぶしかないんじゃないか、あの表情も凛々しくて素敵なんですが、漫画全体としては実によいコメディになっていて、特に後半お化け屋敷での顛末、綱島先輩の本領発揮されたり、彼女のここ最近の行動、その根っこにあった気持ちが語られたり、って、なんといういじらしさ! 胸に迫るよ! そして大倉山先輩の暗躍、あの驚愕のラスト。いやもう、盛り上げて語って、おかしくて、けどその中に情の暖かみ、揺れ動きが感じられる。いいエピソードだと思ったのです。

『悪魔のしっぽ』、ゲストです。ちょっとえっちらしい。全体にやわらかなタッチ、色味が印象的。運動得意な女の子、蜜柑が主人公であります。正義の味方志望なんですね。困ってる人、困ってる動物でもなんでも、いつも気にしてるんでしょうね、見かけたら助けにいかずにはおられない。なんでか? かつて友達の直に助けてもらったこと、それで直を危ない目にあわせてしまったこと、その悔恨があって、助けられる自分ではなく、誰かを助ける自分でありたい、そんな理由みたいですね。現在、直との人助け対決は13勝128敗と負けていて、負けていて!? もはや負け越しというレベルではない! そんな蜜柑に転機が訪れるんですね。助けた行き倒れ。それが人ではなかった。悪魔だったっていうんですが、その悪魔が蜜柑に力を授けてくれた。自分の思いを飛ばすことで誰かを助けることができる。その変わり服がやぶれる。なるほど、ちょっとえっちとはこういうことか。服がやぶれるのは、蜜柑の思いが強すぎるからとのこと。本当の代償は、からだが縮む。若返ってるの? まだちょっとわからないところ多いけど、掲載重ねて、こなれていくともっとよくなりそう。けど、この初回で、蜜柑の空回りしてるところや、直、百合のそつなく気の利くところ、その対比が描かれたところなど、よい感じでした。

『はなまるスパイラル』、ゲスト前編です。なんかぼんやりしてるお嬢さん、あずさはトイレが大好きで、居心地よくするためにテレビに本棚にと、いろいろ設置してる。二年前からトイレに引き込もってるっていうんですね。って、大変だな! よりにもよってトイレって! 亡くなったお母さんからトイレには花子さんが住んでいたと聞かされていた。そして今、まさにその花子さんがあずさの引き込もるトイレにやってきて、オッス、見た目は着物姿の幼女。いいトイレを見けたら住みつくのか。すなわちこれは、トイレをきれいにするといいことがあるとか、美人になるとか、そうした言い伝えにまつわるものとでもいうのでしょうか。花子さん、持ち主をしあわせにするっていうから、怪談というより、座敷童子みたいな感じなのでしょうね。そしてこの花子さん、何人もいる模様。写真にも写って、命日などもある。お母さんのいってた花子さんとは、また別の花子さんなんですね。あずさちゃんの事は、わたしが幸せにしてあげる。そういう花子さんの笑顔。そして窓の外には、お母さんのいってた先代? の花子さんもいて、こちらはけも耳の子。なんらかの関係を持っていくのかな? 後編を楽しみに待ちたく思いますよ。

『Soft☆Karte』、ゲストです。看護師ものですね。看護師カンナはやけにポジティブ。ユウコ先生のことが大好きで、院内を飾り付けてみたり、しかしそれを先生にきっぱり拒絶されたり、その厳しさを、自分を一人前にするために鍛えてくれてるんだ、そう思うようにしてるカンナ。ええ、すがすがしいほどにポジティブです。菊先輩が突き付ける現実、それを耳にいれまいとする、ああ、健気だなあ。ポジティブと現実の相克する、その塩梅がいいですよ。しかし、もうきっぱり無駄といっていいと思うんですが、カンナの工夫、カンナの頑張り、それをにこにこ黙殺否定する菊先輩のクールさ、そいつもいい。いい感じにキャラクターが動いてる、そう思わせるのはやっぱりカンナの押しの強さといいますか、自分に都合のいいように解釈する、そうしたところがうまく機能してたからだと思います。またユウコ先生も、健気なカンナを気にかけてくれている。そういう関係もなんかほのぼの、悪くないと思いましたよ。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第4号(2014年4月号)

2014年3月7日金曜日

『まんがタイム』2014年4月号

『まんがタイム』2014年4月号、発売されました。表紙のテーマは春ですね。大地に寝そべる『おとぼけ課長』。その目前に地面から顔を出す面々。ああ、春になって起き出してくる、若芽や虫、モグラがいれば、『まりあ17』まりあに『大家さんは思春期!』チエちゃん。そして『週末すろーらりー』百子。ええ、フレッシュな面々、春の雰囲気なのでありますよ。

大家さんは思春期!』、前田さんが自宅に帰ると、なんだか知らない女子が寝ている……。いや、見知った二人もいるわけですが、チエちゃんの友達ですね。植野真由さん。すっかりチエの部屋だと思ってくつろでいた。うん、しかも麗子さんのことチエの姉だと思っていて、いや、これはチエちゃん、悪くなかった。この不審がるマユとか、前田モテモテ!? 疑惑から、即座に、ああモテないのねと納得するその流れ。うむ、おそろしい。女子中学生、おそるべしです。しかしチエがうといのかマユがマセているのか、いろいろ思う、いろいろ誤解する、いろいろ先走る、そういうのん面白かったです。そしてマユの想像と現実の違い。ああ、前田さん……。いい大人なのに……。

『秘書の仕事じゃありません』は、なんと、秘書の妹登場です。一番下は小学生。可愛いけど気が強そう。いきなりそんなこといいだす社長から、なにか犯罪の匂いがします。いや、誤解でした。会社を訪ねてきたんですね。しかしなぜ社長室に直接? そう思ったら、ああー、受付で部下の、ロボの仲間と思われたのか。偉大なりや、ローラーシューズであります。しかし曝露される姉の暮らしの情景。そしてしたたか妹。やっぱりこの人の漫画は、こうしたしたたかな人がいいですね。ええ、可愛さよりもむしろキビしさが前面に出る。そうしたところにしびれるのであります。

『ゆとりノベライズ』は、里美さんの気持ちに揺れる都でありますよ。ミツヒの出現、それでわかったこと。里美にとってミツヒはライバルだった。じゃあ、自分は? そうした悩みを佐久間に相談するんですが、ああ、佐久間は里美を男と思ってたっけ。先輩をとられたくないんだよ、などというアドバイス。しかし張ってた見栄、それをはっきり白状するんですね。いいやつじゃん。都のためにどうしたら一番いいのか、そいつを自分のプライドよりも優先させる。しかしそれで里美に対する複雑な思いをね、本人と知らず本人目の前にしてぶちかましちゃう。ああ、青春だね! 里美と都、ふたりの関係も同じくそうなんだと思うんですね。いつか笑って、懐かしく思い出せる日がきますよ! ああ、でもそれも寂しいものだなあ!

『ノコひけ!工業娘。』はエイプリルフール。って、学校あるのん!? のっけから杉口先生を追い詰める桜ですよ。やるのう、桜。自分ならきっところりとやられてしまいますよ。先生はよう耐えておいでです。今日から新学期。メンバーは変わりませんでした。I科は一クラスしかありませんしね。と思ってたら、先生は変わる可能性があるのか。でも、みんな嫌がって杉口先生に押し付けてるのか。進級して、彼女らもいよいよ自分のテーマに取り組んでいくことになる。うんうん、これはいいですね。しかし、神菜先生のノリ、そいつに女子ども取り込まれて、いやもう、すごいよ先生。そして国語の先生、鬼怒川先生、この人が見事にI科が怖れられるその理由を教えてくれました。I科女子が近付いてくるだけで警戒。抵抗するも、まったく話を聞いてくれない。一気に押し切られて、そして騙されて、ああ、ああ! ほんと、I科女子たちの傍若無人ぶり。ひとりひとりのキャラクターが立っていて、誰もが魅力的。あの押しの強さ、あのしたたかさ、あのバイタリティ。憧れますよ、憧れますね。けどそれは、遠巻きに見ている間のことだからかも知れません。

『鉄仮面のイブキさん』、ああ、だるそうにしてる伊吹さんも素敵です。今回は伊吹さんの新境地ですよ。先日の歌が評判になって、あちこちから興味持たれている。ええ、演劇部が伊吹さんを引き入れたいとやってきた。3年の哀原先輩。輝く笑顔貼り付けた、どことなく胡散臭い男なんですが、伊吹さんによると爽やかすぎるその笑顔、なんと作り笑いだってんですね。演劇部で特訓した。ええー、ほんとかよー、そう思ったら、おお、見事に本当だ。気を抜くと素に戻るという、その表情の冴えなさ見事に完璧で、いやもう、この説得力。そりゃ伊吹さんも食い付きます。そして演劇部での伊吹さん。大反響。って、つまりこの子、大人気なのか! って、むしろ面白がられてるのか! そんな伊吹さんについに匙を投げる先輩。相変わらず完璧に表情読み取る相楽さんは見事で、そして知らず価値の上がってる喜多くん。いやもう面白かった。そして輝く伊吹さんの表情! ああ、私には見えます! 伊吹さん、輝いてます!

  • 『まんがタイム』第34巻第4号(2014年4月号)

2014年3月6日木曜日

ウィッチクラフトワークス

 『ウィッチクラフトワークス』、めちゃくちゃ面白いです。現在アニメ絶賛放送中。ええ、私もアニメで見て、それでその面白さを知った口なんですけど、原作をですね、電子で入手して読んでみたらば、おおう、すごいな、アニメはかなり原作どおり、いや、かなりなんてもんじゃない、ほぼ原作どおりといっていいくらいに忠実で、びっくりしてしまいました。どれくらい忠実かというと、妹が火々里さんを襲撃するシーン、ファンシーショップの棚に倉石たんぽぽたちのフィギュアが並んでたの、アニメの遊びだと思ってたら、おおう! これ、原作どおりだよ! ほんと、びっくりした。ええ、ものすごく忠実なのです。

アニメは、原作を忠実に再現しつつ、そこにアニメとしての面白さを盛る、そういった作りになっているんですね。それが顕著なのは、妹が火々里さんを襲撃するエピソードなんか見るとよくわかるんですけど、クマとウサギの対決シーン、これ原作でも同じテイスト、ニュアンスながら、アニメはより長く、見せるものになっているんです。原作に描かれたもの、そのよさを尊重しつつ、よりよく、面白くなるよう、いやそうじゃないな、原作が内包している魅力に丁寧に動きを、展開をつけていくとああなるのだな。そう思わせるものありまして、ええ、これ、原作好きな人にとってもアニメはかなりいけてるんじゃないかな。そんな印象がびしばしするのでした。

しかし原作ですよ、見てみて、なるほどと思ったのは、あの多種多様なオブジェクトがごちゃっと詰め込まれた、そんな感触がですね、独特の画面を作り上げていて、時にわかりにくくさえ感じるというのに、それでも目を離させない求心力があるんです。ああ、これが力か、持ち味か、そう思わせて、でもってアニメです、そのごちゃっとした感触がしっかりあって、頑張ってるなあ。

あとなにが面白いかって、登場人物、その個性でしょう。なにを考えてらっしゃるのか! みんなマイペースというか、ちょっと利己的というか、火々里さんなんかはその最たるものでしょうけど、妹もそうだしさ、たんぽぽたちもそうだしさ、あのメンタル弱いお母さんもなんだかんだいってそうですよね。自分の欲求、自分のしあわせ、自分の喜びに素直で、直球で、まっしぐらで、他のこと? そんなもんは知らん! みたいなシンプルな行動原則が見えて、ほんと、見ていて気持ちいい。火々里さんの、いや他の人も一緒か、自分にとって都合の悪い展開があれば、あれは塔の魔女の仕業。いやいや、待って! 待って! しかし火々里さんは待たない。そうと決めたらそれでいってしまう。というか、工房の魔女は全員同じ原則で動いてるよな……。それがもうおかしくて最高。シリアスになってもおかしくない、そんな局面にあってさえ、なおコミカル、なお軽く、後味におかしみと、しかたないなあ、そんな笑みを残させる。ええ、あの軽さを忘れず、かといって軽くなりすぎて浮き足だたないその塩梅、これは素晴しいよ。ええ、素晴しいのです。

あと、眼鏡のお嬢さんが多い。素晴しいのです!

2014年3月5日水曜日

『まんがタウン』2014年4月号

『まんがタウン』2014年4月号、発売されました。表紙は『あつあつふーふー』メインにして、最後の制服姿、元気にジャンプしている蘭であります。しかし、春来たるとは、なんというコメント! 他には『派遣戦士山田のり子』、『かりあげクン』、『クレヨンしんちゃん』、『鎌倉ものがたり』のカットもございます。

『押しかけ時姫』、姫が自宅に友達を招いて、小山さんですね、いい子ですよね、宴の準備をせよという。そんな大げさな命令をパーティーパックで誤魔化す海斗は偉大だと思います。さらには花も用意し、命じられるままに小山さんをもてなして、その様子を小山さんに、姫なりきりに付き合ってあげてる優しいお兄さんだと思われる。いやしかし、今回のこと、小山さん、それはそれで楽しまれたようで、それになにより時姫が嬉しそうだった。あの笑顔など実によかったです。

『居間には今外国人がいます。』はマイケルについてですよ。日本オタク、アニメ、マンガ、アイドル、サブカルのオタク。しかし、彼はいったいなにをやってる人なのだろう。資金源は? 気にする万希に、踏み込もうとしない他の住人たち。これは、いわゆる個人主義ってやつなのか? それともなんかあやしいから関わり合いになりたくないだけなのか? 謎です。マイケルとお婆ちゃんの出会いなど語られたのですが、おおう、なんというすれ違い。遅刻の原因になる困ってるお婆ちゃんとか、えらいことマニアックやな。当初のマイケルの誤解が判明したり、そして彼がこの家に滞在してる理由もわかって、いいやつなんだか、不思議な感じ。そして最後に駄目押し、護天使を自称する。いやもう、見事な暑苦しさです。

『ど先端ナース』は、ナースとがりの可愛さを押し出していく作戦なのでしょうか。なら脱ぐ。なぜとめる! はいいとして、4段をぶちぬいて立つメイドとがり、セーラー服とがり、婦警とがりと、見事に目で見るドキドキ☆ビジュアル。しかしそれならなぜ78ページはああなのか? なぜなのか? 疑問を呈するのであります。

『涙の数だけ輝いて!』は唯のエピソードですよ。なぜアイドルになったのか? その答がいじめの一環。というか、高校生時分からいじめられることで快感を得ていたという、川村唯のその特質。実に見事、最高でした。というか、地味で可愛い。でもって可愛いことに自信も持っててっていうのね。うん、可愛いですよ。すごく可愛いと思う。そんな彼女がオーディションにまで漕ぎ着けて、そこで直子に叱られて、ああときめいてる唯、最高です。しかしいじめられてるといっても、飄々とすべてを受けて受け流して全然負けてない唯が、仲間のためには怒ってね、けども自分のことはどんどんいじめていいからね。あの卑屈さのないところ。あの、自分自身で立っていると感じさせるところ。あっけらかんと自分の基盤を隠さない、そういう姿勢に自分は魅力を感じてるんだろうなあ。そんなこと思わされたのですよ。ええ、唯、最高だと思います。

  • 『まんがタウン』第15巻第4号(2014年4月号)

2014年3月4日火曜日

『まんがホーム』2014年4月号

『まんがホーム』2014年4月号、先日の続きです。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』。月夜野さんと花だそうですよ。夜に生きる月夜野さんにとって、花はなかなかお目にかかれないものなのだそうです。なので、お彼岸が嬉しい。店頭に仏花が並ぶからというんですね。そんな月夜野さんは夜の墓地に入り込んで花を見ている。そんな彼女に勝手に入っちゃ駄目と注意する人がいて、そしたらその人、なんとスカートで飛ぶお嬢さん、カサブランカさんと普通に話ししちゃってるんですね。あれあれ? どういうこと? カサブランカさんは、お供えがいつもカサブランカだからそういうあだ名。月夜野さんはいつも夜に見るからヨルさん。なんか仲良くなってるんですが、実は40年間姿が変わらないと怖れさせていた。なるほど、面白いなあ。吸血鬼のなんの、普通にカムアウトしてて、ああ、皆あの世系の人だったのか。そんな彼女らの死生観。そして月夜野さんのお供え。ええ、こういうコミュニケーション、なんだか不思議と楽しかったです。

『はっち・ぽっち』、春というと引っ越しの季節でもあります。お客さんが何人か、遠くに引っ越してしまうんですね。って、ポチ子の勘違いが酷い! 天国って! ともあれ、お客さんが減るのは困る。ポチ子自身は引っ越しの経験がなくて、よくわからない。店長は経験あるんですね。すごく面倒くさい。その上、開かずの箱が増えていく。うん、実際そうらしいですね。引っ越しをちょくちょくする人だと、梱包といてまた梱包が面倒だから、よほどのことがない限りとかないとか? いや知らないんだけど。寧々子の近場引っ越しの話も。うん、自分も似た感じ。ただ同じ町内ではなかったです。思えば、これが前振だったんですね。サニーの飼い主新子さんが引っ越しするっていう。これは大変だ。サニーに会えなくなってしまう。そう思っていたら、近場の引っ越し。ええ、ちょっとした騒動、ちょっとの不安ののちにきれいに収束。いい塩梅でした。

『歌詠みもみじ』、いいですよ。ちょっと季節を先取りして、雨の頃。川柳大好き山城もみじも、雨をテーマに川柳がすらすら出てくるというんですが、いやいや、これはもはや俳句の領域ではないのかい? なんて思ったりもしたのでした。しかし、相変らずいい感じに展開していきます。川柳をぽんぽんと配置して、それがテンポのよさに貢献してる。漫画もうまく状況とその推移を説明して、いい感じにこなれた雰囲気が大変によかったです。そして先生。あ、『艦これ』なさってる。しかし今回のもみじは踏んだり蹴ったり、いいとこなしといった感じ。けど、川柳がうまくその憂き目を拾って、落ちまでうまく運んだ。ええ、面白かったですよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、面白いなあ。クラスの友達に美人の姉さんのこと知られて、3回まわってワンて言うからその僥倖にあずからせてくれ!! 頼みこまれて、友達が泊まりにくることになったんですね。とはいっても、ページめくればもういつもの妄想アワー。マッチ売りの少女、いかしますよ。あの欲望の発露。恥じる祖母。いやでもまあ、少女の気持ちはよくわかる。うん、欲望とはそうしたものでしょう。抑圧されてればなおさらですよ。さて、白雪姫のお妃、あの検証ネタ、よくこんなの想像するなあ。音楽隊もヘンゼルへの仕打ちも、ほんと、このシビアなのか目のつけどころがいいのか、天才を感じさせて最高です。そして最後に、リョーとトシの友情。いや、もう、なんという落ち。いやもう、ほんと、やっぱり素晴しいです。

  • 『まんがホーム』第28巻第4号(2014年4月号)

2014年3月3日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2014年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2014年4月号、先日の続きです。

『ののかノート』は、ののか以外のキャラクターも見事に個性を発揮して、いいですね、すごく面白い。今回はひよこがナイスアプローチ。部室にゲーム持ち込んで、ダンスの練習をするっていうんですね。おお、なるほど。カメラでもって動きを検知するインターフェイス! 皆にそっくりのアバターまで用意して、それが露出過多、超色っぽいっていうんですね。自分に似せられたアバターを直視できないれおなが可愛くて、加えてクールに見せて実は負けず嫌いのかなえがとどまるところを知らず、最高でした。あんまりに悔しかったものだから、ゲーム買っちまうほどなのね。必死に練習、体バキバキにして、リベンジならず残念。って、いうか、ほんと負けず嫌いだな! あの顔! ほんと、この人はギャンブルとかやっちゃいけない類の人です。

あまゆる。』、アヤがITに開眼ですよ! IT革命! マオのいう、ネットを見てたら止まらなくなっちゃった。なるほどインターネットか、そう思いながら、けどよくわかってないアヤ。情報の授業とかないのかな? ともあれ、一度は諦めようとしたアヤを引き止めたのがハルの的確な言葉。しかし、アヤの好きそうな情報としかいってないのに、都会とか農業としっかり通じてるところあたり、ふたりのちかしさ? あるいはアヤのわかりやすさ? うまく出ていてよかったです。しかし、皆、ネットを便利に使っていて、中でも意外だったのはマオでしょう。なんと、ネットに公開している絵がビュー数7千。すげえ! あの嬉しそうなマオも眼福。そしてついにアヤがネットデビューして、今気になることを検索窓に入力させると、ハル 重い。これはやられた。しかしほんと、面白かった。農機具通販に興奮し、アレゲなページに出会って狼狽。航空写真で自宅を見て、わかってたけどショック。アヤの微妙なズレっぷりに、なぜか自分もほのぼのしつつワクワクさせられるものありました。ああ、自分にとってのネットとはどういうものだったろうって、そんなこと思い出させてくれたんですね。マオの隠したかったものも面白い。この子、いいなあ。なんか、可能性が積まってるじゃん。そして寝かせてもらえないハル。ほんと、ハイテンション・アヤはいつだって最高です。

『さくらティーブレイク』はバレンタインデーですね。菊華が人気なのですよ。チョコレートを次々もらって、けどそんな菊華の正体はジャージでくつろぐ残念女子。いやいや、スカート下にジャージ、可愛いじゃん! まあ、一番人気なのは七紀なんですけど、理子がやきもち焼いたり、あるいは照れてなかなか渡せなかったりと、けどこのおかげで七紀からあの一言を引き出せたんだから結果オーライですよね。さて、我等の菊華です。虫歯なんですね。痛いんですね。そのせいで食べたいチョコレート、我慢せざるを得ず、そして数日後ですよ。やせた! 菊華がやせた! そして七紀が太るという。ええ、宇宙はこうしてバランスしてるのですね。

『癒さレクチャー!』、いいですよ。麗のもやシスがどんどん上がる。それで放課後、癒され活動しようというんですが、麗の案は金がかかる。なので駅前のショッピングモールにいくことに。ここからの描写がよかったのですよ。妙にタイミングの悪い麗とかね。瞳孔開いた聖とかね。汐里も七瀬も、この買い物でその個性、うまく表現されていて、ただ楽しいだけでなく、ちゃんとキャラクター紹介にもなっているというのがよかったんじゃないかと思うんですね。そして癒され活動、どうも部活動として発足するらしく、いやもう、待ってましたですよね。これはおおいに期待ですよ。

ハレハレハレルヤ!』、しな乃の色っぽいこと! なんてこった、どうしたらいいのか。さてさて、皆でプールにいったんですね。途中で吸ったら負けとかいってるみずほ、なにと戦ってるのか。そしてしな乃、やりたい放題。この元気が感じられるところ、それが素敵なんですよ。しかし今回は、まさかの泉大活躍。溺れそうになったみずほを助けにいった皐月、しな乃が果たせず討ち死にする中、泉が全員を助けてくれた。ひょうひょうとしてやる時はやる泉が素敵です。しかし、次回で最終回なんですね。ああ、これは残念。惜しいなって思ってしまいますよ。ずっと見ていたい、そんな風に思える漫画だったからなおさらです。

ぷらいまりィずむ!』、おお、新機軸かも知れません。さゆら、めいふを軸にして、のあ、みかんの3年生四人組、大活躍ですよ。いえね、さゆら、めいふの母ちゃん、浮気疑惑なのですよ。ショック受けてるめいふ。対してあっけらかんとしたさゆら。あの、小3女子だって女なんだから、顔真っ赤にして怒ってるめいふが、なんだかちょっと意外でした。しかし、これでチーム結成。皆で母ちゃんのこと尾行して、あのポン子が本気を出すところ、ちょっと感動した! 自分で思ってるような活躍できてないところとかも可愛いし! ツンデレみかんも超可愛い。うん、さゆら、手を繋ぎたまえよ。え!? そこまでいかずに終わっちゃったよ! 残念! しかし、まさかのニコ父。いや、ニコ父だろうなと思ってたんですけど、随分見た目変わったものだ。ああ、娘の言葉に影響されて……。しかし今回のことで、皆の仲がより深まった。そうした感触ありまして、ええ、いいきっかけになったのだと思いましたよ。家族大好きのめいふもグッドです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第10巻第4号(2014年4月号)

2014年3月2日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2014年4月号

『まんがタイムオリジナル』2014年4月号、先日の続きです。

『かでん屋さんの基礎知識』は新生活応援セールだそうですよ。一人暮らしをはじめたり、あるいは引っ越し、そうした機会に家電を新調しましょう。そんなノリで、お客さんに家電をすすめまくりであります。園宮と草薙、売り上げでもって勝負してるっていうんですね。数倉の蜜豆を賭けて、だそうですが、食べ放題なんだ。体壊しそう! しかし、あの着物に袴、女給さんスタイルのふたりは超キュートでした。しかしそれを上回ったのが園宮母。あらあらふふふ! スゲーサイコーステキー! でした。さて、お客さん、ただセット売りされてるお買い得品ではものたりない。そういうんですが、いやいや、ライフスタイル的に追加機能はいらんですよね。かといって無理して機能載せようとすると、インターネット冷蔵庫とかインターネット電子レンジとか、ううむ、微妙かも知れぬ。しかし、こういうの本当にあるんですよね? あの味噌汁メーカーなんかも、お、おおう、あったよ……。しかしお客さん買いすぎて、とりあえず実家に送ったら、お母さんにとられちゃった。ええ、プレゼントかと思われたんでしょうなあ。いやもう、新社会人、はじめての給料の使い道ってやつですか!

『花と女子高生』、なんだか気にいっているので、ぜひとも頑張って欲しいところです。今回は、いきなりすらすら接客してる牡丹ちゃんからスタートですよ。と思ったら、ああ、双葉の吹き替えですね。人見知りのお嬢さん、牡丹は接客が苦手。対して双葉はやたらノリノリで、自称平均のむらさきはというと、ううむ、あんまり平均って感じじゃないですね。みんな変わりものです。むらさきの頬に描かれた花模様、それ見て抱き付く牡丹とか、アザレアなんだ。良いって意味なんだ。うん、実にアザレアでした。なんだろう、彼女らの変な関係、おかしなコミュニケーション、それが不思議と可愛らしく思えるんですね。

『春雨平安日記』、扉絵が素敵だなあ。春雨の二人の妻、夏子と冬子、違った個性、違った魅力。ええ、ほんと魅力的なんです。ひょうひょうとして、おかしなことばっかりしてる春雨。へー、字は綺麗なんだ。日記をつけているという話。冬子はというと、春雨の通ってきた日を記録して、一定数カウントすると呪いをかけるとか。うん、実に平安らしい。生霊とばしたりした時代ですもんね。そして十二単。背中が痒いと大暴れする夏子、あれ、実際はどうしてたんでしょうね。背中をかいてくれる従者とかいたのでしょうか。

『ひよスタ!』、CDデビューだそうですよ。先日やってきたちゆみん。彼女の所属事務所社長を、こちらの社長がライバル視してるらしいっていうんですが、向こうはそうでもなさそう? むしろ見下されてるくらいの扱いです。社運を賭ける発言にネガティブさ発揮する陸に海。なんとかCD売りたいと、写真をつけよう、兄貴の写真も、って、身内に売り付けるのか! 鬼だな。しかし、目当てのライブハウスをちゆみんの事務所に押さえられるなど、見事に逆境。はたしてどうなる。うまく盛り上がって、人気出て欲しいと思うのですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第33巻第4号(2014年4月号)

2014年3月1日土曜日

『まんがホーム』2014年4月号

『まんがホーム』2014年4月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインに、これはOLスタイル。春、すなわち卒業からの入社、そうしたテーマなのかも知れませんね。らいかは髪を後ろにまとめ、左に書類の束、右手にはお茶を持って、盛大にこぼしている。他には『200年の夜と孤独』月夜野さんの眼鏡姿、『まんがの装丁屋さん』冬坂律と斉藤麦。ああ、この人もまさにこの春、いよいよ新生活という感じですよね。

『孔明のヨメ。』は、黄家の荘園を経営するにあたって、月英の発案が披露されますよ。孔明の研究をやってみないか。より忙しくなるだろうが、きっと手を抜かない孔明のことだ。だったら、この仕事を孔明のやりがいにすればいい。そうした発案に、徐兄に士元もまきこんで、より大きな活動にしていこうというんですね。孔明の懸念だった流民問題に解決の道をつけ、徐母には作物、龐家には種を提供する。ええ、月英の活躍、わくわくさせられるものがありました。しかし、これ、どういう展開になるのだろう。みるみる成功していくのか。あるいはやっぱりまだ浮沈するのか。ええ、ほんと、先が楽しみになります。

『よゆう酌々』は、先日の大雪を受けてでしょうか、みもり、大雪であります。仕入れは無理だろう、客足も悪いだろうとの予想を立て、おっくうながらも雪かきに精を出す女将。なんだかんだいって頑張ってますよ。ほんと、自分なんかよりもずっと立派な人だと思います。しかし、戸田くん、雪のために気がたってる? つかえねーな、もー、とか、こんなにはっきり暴言。珍しいな。そして粧子さん、またまたセクハラ状況。いや、これ粧子さんにも問題あるんじゃないか? そっちへそっちへ考えちゃってるの粧子さんですよね。みたいにも思ったり。そして戸田くんの朴念仁ぶりが盛大に披露されて、みもりは営業。あの思惑のすれ違う瞬間、あれ、実に面白かったです。

『うちの秘書さま』は、おお、うちのメイドさまだ! なんという嬉しさ! なんというエレガンス! 扉にも我等がメイドリーダーが麗しくおわして、最高だ! かくして今回、メイド隊、大活躍であります。秘書の七瀬さん、酷い風邪で病欠なんですね。ゆえにメイドが七瀬さんの仕事肩代りして、ああメイドリーダー、我が心。メイドの御仕着せだけでなく外出スタイルも披露されて、素晴しい。最高だ。マスターピースであります。しかし、御曹司、皆から愛されてるんですね。メイドたち、我こそはといった勢いでお世話をしてくれる。そしてリーダー、七瀬のお使いで会社に出向いたら、おおう、やたら厳しい。ああ、なんて凛々しくて素敵なのだろう。しかも、才能あるものの引き抜きにも余念がない。立派でありました。メイドの喜び、あの落ちも最高でした。どんな落差! 七瀬をベッドにしばりつけるリーダーは容赦なく、ほんと、あの肝の太さ。そしてぼっちゃんに向ける情の深さ。見事でした。感動しました。

『シネマちっくキネ子さん』は、またまた面白いアイデア出てきましたよ。大八の欲しいゲーム、映画が作れるゲームが具体的に提示されて、監督を操作して敵を倒しながら制作費やフィルムを集める、って、ファミコン時代だー! って、これじゃないんですが、用意された3Dセットに、多彩なキャラクターを配置し動かして、それを撮影、ムービーを作れる環境が欲しいってわけですね。しかしはたして、これは大八が欲しいのか。あるいは作者が欲しいと思っているのか。謎ですが、いわばコミPo! の映画版といった感じですね。今回のキネ子さんは、このツールのアイデア紹介という印象が強いですが、ほんとにこういうのが出てきたら面白くなったりするのかな。PC用ツールでなら、こういうのあったりするんでしょうか? ちょっと刺激されるアイデアでした。

  • 『まんがホーム』第28巻第4号(2014年4月号)