2014年3月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年5月号

『まんがタイムきららミラク』2014年5月号、発売されました。表紙はアニメが好評放送中、『桜Trick』から春香、優、そしてスミスミ会長であります。春香を真ん中に、甘えるようによりかかる、いや抱きついてるのか、スミスミ会長がなんだか可愛くて、そして春香に手を添えながらもう片手でVサインする優。仲良さそう、というか、それだけじゃない彼女らの、その内心思うと、いろいろ思いのふくらむイラストであります。

『きのこで作る魔法のレシピ』、ゲストです。帰宅すると、部屋にはまだ暖かい一杯のコーヒー。母が用意してくれた? そう思ったら、なんと部屋に居着いてた魔女、モナカの作った薬だったっていうんですね。見た目幼女な魔女子。見習いだっていうのだけれど、なんだかいろいろ駄目っぽい。で、こいつの頭にきのこが生えてるんですね。そうか、魔女はじめっとしとるのか……。とりあえず天日で干すといいよ。モナカの薬は頭のきのこで作るんでしょうか。だとしたら、ちょっとやだなあ……。さて、ヒロインのくらげさん、おっとみつきさん、海月なのでくらげと呼ばれて、ということはモナカ、漢字はけっこういけるのか。くらげ、モナカの相棒探しにつきあわされて、その相棒ってのはパンプキンヘッドの猫っぽい生き物。猫でいいのかな? しゃべりはしないけど字はわかる。そんな頼れる相棒、オリヴィアとくらげの共同生活がいよいよ始まるっていうんですね。うん、それくらい、モナカ、駄目なやつなのです。

城下町のダンデライオン』は魅惑のニューヒロインですよ。レッドフレームが凛々し可愛いスカーレットブルーム! はたしてその正体は!? まあ、茜様なんですけど、いったいなにをなさっておいでなのか。支持率アップのためのヒーロー活動。光のアイドル計画を参考に葵が思い付いた覆面ヒーロー計画なのだけれど、その覆面を奏に用意してもらったら、どう見てもただの眼鏡。ジャミンググラス、かけると周囲から個人が特定されなくなる夢のアイテム、って、素晴しいな! さすが奏様! よいもの用意してくださった! 茜様もジャミンググラス装備して、そうしたらやたらめったら可愛らしい。素晴しいな! この話の肝は、裸の王様ですよね、茜と葵が奏に騙されてる。家族には根回し済み。嘘を強要されて泣き出す栞も素晴しい。加えて騙されて、眼鏡の機能信じこんで、ヒーロー活動にいそしむ茜の魅力ったらないですよね。眼鏡、フリフリ、そしてあのやる気。堂々として、まるで茜じゃないみたい! 覆面ってすごいなあ。しかし、これが国民周知の秘密ってやつで、皆が茜様と気付きながら、気を使ってスカーレットブルームとして接してくれる。あの優しさよ。子供にも大人気。大人からも慕われてるんだろうなあ。ほんと、茜のいきいきと活躍する姿の魅力に、騙されてることを微塵も疑わないその素直さ、純真さが輝きを添えて、いや本当に面白い。コメディとして楽しく、あのラストなども完璧。ほんと、最高でしたよ。

『ゆずりはコーポレーション』、ゆずりはの一人暮らし、いよいよスタート。けど幽霊物件なんですよね。クールなふたり、薫に亜紀乃が怖がって部屋に入らない。足りない生活用品の買い出しに会社の備品、買い出しにいこうとなって、経費の説明がなされる。うん、こういうところ頑張ってますよね。ちょっとずつちょっとずつ、ゆずりはに説明するかたちで、リアリティ、もっともらしさを構築していってるんですね。しかし、そこからですよ。実に適当な買い物風景。ああ、ただのショッピングになってるよ! ちっとも進まない買い出し、業を煮やして薫が提案、二手にわかれるっていうんですが、ああー、この人の中では亜紀乃は目を離すと危険な人と認識されてしまってるのか。そうと気付けなかった自分はまだ甘かったようです。しかし、その後の様子見てると、なるほどこういうところが駄目なのか。眼鏡、先輩、しっかりしてそう。そう思わせて、けどちょっと駄目なとこもあってと、魅力的なキャラクターではないですか。そしてゆずりはの住む部屋、どうも幽霊物件というの、本格的になってきましたね。ということは、第五の社員になる!? このあたりも乞うご期待ってやつですね。

『となりの百不思議』、ゲストです。朝凪詩春には、人に見えないものが見えるというんですね。なので学校でも、ヒトモドキ、こっくりさんらしいんですが、ミミつき帽子かぶった小さな女の子の姿した彼女につきまとわれて、おかげでクラスでも変な人扱いされてる。詩春の友人朱雀院ゆうひも、詩春の秘密を知ってはいるけど、信じてはいない。中二病的ななんかだろう。そんな微妙な立場で接してくれているんですね。詩春がトイレにいけば、花子さんと赤いちゃんちゃんこが喧嘩している。で、詩春の他にも、このあやしいものどもが見える子がいたんですね。D組の藍染未冬。この人はあやしいものどもを怖れていて、こっくりさんにつきまとわれて大騒ぎ。ほんと、大変そう。人付き合い苦手な詩春だけど、未冬のことが気になって、そのふたりの騒がしいやりとりに、私だけの詩春がそうでなくなってしまったとショック受けるゆうひなどなど、キャラクターの個性はうまく出て、そのドタバタは楽しかったです。絵がちょっとうまく状況を伝えていない、そう感じるところも少々あったのですが、このあたりはいずれ改善されるから気にはならない。登場人物のかけあい、その面白さがなによりだったと思います。ああ、そうそう。あの最後の落ちね、未冬の勘違い。あれは、そうなんじゃないかなあ、とは思ってたんだけど、ほんとにそうだったんだ。ええ、あれはよかったですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第5号(2014年5月号)

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