2014年4月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年6月号

『まんがタイムスペシャル』2014年6月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』リコが帰宅の道すがらの買い食い、ペットボトルのサイダー? 飲んでるところ。その表情、あの笑顔がちょっといたずらっぽくて、ええ、この子の魅力がよく出ていたと思います。そして『先生のすみか』ヤマトくんと管理人さんが鯛焼を買い食い、『ゲキカラ文化交流』アイシャはさすが! ピザでありますよ。

『銀河系女子高生ありすちゃん』は、ありすちゃんの尋常でないところ描かれて、ええ、この人は人を見た目で判断しないんですよ! 素晴しい! というような話ではなくって、どうも構成成分、その組成でもって人を判断してる模様。おおう、見た目とか全然目に入ってないんだ。見た目は重要でない。人格みたいな数値化できない要素ならなおさらというんですね。よって、今回のテーマは似てる人。そこから似てる星ときて、なるほどテラフォーミング。火星移住計画って片道切符だったのか。このあたりの話、知りませんでしたよ。なかなかハードな選択になりそうですね。そして箱庭で地球の風景を作る。あの終末感っての、センスの問題なのかな? 案外、ありすちゃんに今の地球はこう見えてたり!? おおう、テリブルな想像であります。

『おかってスタディ』、料理が苦手な町村せりあ。彼女に料理を教える小学生の男の子、柚島ハヅキがせりあの家にいくと、なんとせりあは着物。そして家からは絢爛豪華な和装お嬢様たちがぞろぞろと帰るところで、大学の茶道サークルの集まりだったのだそうですよ。なるほど、せりあはお茶ができる。かくしてハヅキにお茶をふるまうことになって、ああ、クールな少年と見えたハヅキくんの意外な一面二面が露になって、ほーほー、お年頃なのね。苦いお抹茶にむせる。こうしたところに子供っぽさを発見して、ちょっと嬉しそうなせりあさんがよかった。お茶を点てる、そのやりかたを後ろからそっと手をとって指南するせりあ。ああ、ハヅキくん、大変じゃんよ! しかしほんとこの漫画は、少年を愛でる、そんなところがありますよ。ええ、ハヅキくんがヒロインですな。

趣味じゃない園芸』は蘭々の成長がちょっと語られて、かつては漠然としていたハンターのイメージ、それが若干の具体性を帯びて、って、ハンターって、まんま狩人じゃないですか。資格をとろうとか勉強しようとか、そういうところが描かれたんですが、蘭々、真面目だなあ。自分のいたらなさを知り、少しでも前進し、成長して、皆に追い付きたいと思う。こういう真摯な姿勢はすごく好感持てる、ほんと、いいお嬢さんだと思いましたよ。しかし、藤野さんがいい先輩ぶりで、後輩蘭々のことよく見て、喜んでくれている。うん、けど蘭々を追い詰めたの、藤野先輩でもあるのか。世の中って難しいな。そして南方さん、おお、これは来月には仕上げてきますよ。この男は、きっとやってくれますよ。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、ゲストです。宮崎優28歳会社員が街で出会ったお嬢さんは、ひとりではなにもできない温田さん。電車の切符の買い方がわからない。その様子を見て、思わず手助けしたら、なぜか懐かれてしまった。ひとりで街歩きするつもりだったのに、一緒に行動することになってしまって、その言い分が面白い。「一人」の勉強中なんだって。そのお手本を見せてほしい。宮崎優からしたらわずらわしいばかりですよね。振り切ろうと思っても、思わぬトラブル引き起す温田さんのこと放っとくわけにもいかなくて、結局ふたり行動になってしまった。温田さんの、カートにスカートの裾がはさまってというの、あれはよかったですよ。なんかなさそうで、けどもありそうで、そういうところをうまくついていたと思います。しかしこの温田さん、まさかの再会。宮崎優の会社に入ってきちゃった。かくして宮崎優は先生とみなされて、ええ、うまいことこの話、この不思議な関係が広がっていくと面白いかも、そう思いました。

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第6号(2014年6月号)

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