2014年6月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2014年7月号

『まんがタイムきらら』2014年7月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、ゆかりであります。雨の日、傘をさしてしゃがんでいる、その目が見ているのはなんなのだろう。こちらを見ているわけでもない、空を見上げているように見えるんだけど、その表情、物思う? 空模様の心配? 判然とせず、だからこそといったところか、不思議と気になるんですね。いつもは笑顔の目立つ子。たまに見せるこういう表情、悪くないって思いましたよ。

箱入りドロップス』、相ノ木妹、馬鹿だなあ、不憫だなあ。好きな男は自分のこと全然意識さえしてくれておらず、女子連中ともなって遊園地でしょう? 一緒にいきたかった! 泣いちゃって、って、好きな男の前であんなにも泣けるのか。あんなにも感情発露できるのか。うん、通じないよ! それ、わからないよ! そんなに遊園地にいきたかったのかあ、としか思えないよ! 加えて陽一、なおさらだよ! うん、ほんと、この男、絶対気付かないから、もう有り体に、そのまんま、どストレートに告げるべきなんだ。そうして足踏みしている間に、陽一側から、雫側から、じわじわじりじりとふたりの距離は縮まっていくんだよ! もう手遅れだよ! しかし、この子、妹ね、可愛いですよ。なんのかんのいっても、まだまだ子供なんだってわかる。感情持て余して、あの表情、雫にも心にもないこといっちゃって、ああ、それで雫が傷つくんだな、そこまでは予想したんだけど、それを受けとめてくれたのが関さんだったんですね。授業をサボって公園に連れ出してくれた。話を聞いてくれて、一緒に考えてくれた。ほんと、いいエピソードでした。雫にとってもよかった。関さんにとってもよかった。この人たちの感情の、気持ちの底の方にあるもの、それが見えたように思う。ほんと、雫と関さんがその距離を近くした、その同じ感覚を読者も感じたんじゃないか。ええ、ほんと、雫はいい友人に恵まれた。そう思えるエピソード。よかったです。

三者三葉』、やつが、やつが帰ってきましたよ! 桜。カラオケ大会のポスターを見つめる彼女に、命の危険を感じる双葉がナイスです。なんとかしないと被害が拡大する! それで心を鬼にして、桜に音痴と告げるのだけど、あまりのポジティブさ! この子、まったく受け付けないよ! 桜の歌、耳栓しててもつらいのか。というか、双葉の歌も酷いのか。そういえば、ずっと前、ボエーってやってた覚えがあるけど、あれ、そういう芸じゃなかったんだ! 耳から血を吹く桜。そしてバケツをかぶって練習、って、すげえ絵面! 薗部に目撃されたあの状況、もう、見た目からも強烈で、いやもう、反則なんじゃないか? ってくらい面白かった。あっ! DOKIDOKI☆VISUALってこれか! こういうのがD☆Vか! 自分の音痴に気付いて自信なくした桜も、なんだか不思議と可愛かったです。

『神様とクインテット』、ゲストです。なるほど、美大もの。日下部うららは鈴ケ谷美術大学の新入生。頑張って頑張って、憧れの美大に入学できた。念願の上京もかなって、けれどうららは田舎者。18年間、学校にクラスメイトがいたことがない、って、どんだけ過疎なの! おかげで友達の作り方とかわからなくって、大学でも孤立しちゃうんじゃないかと心配です。この子と、そして方向音痴のとうこ? このふたりが出会うことになるのかな? って、とうこ、4歳年上? 浪人なりしてなかったら院生? あるいはこの人がのちのち出てくる姉なのかな? って、うららの父、マタギなのか! ともあれ、とうこと出会いはしたのですが、あんまりしあわせな出会いじゃなかった。失意ながらも、授業に出て、食パンが取り持つ縁、烏口あかねと仲良くなって、そして烏丸個人研究室、准教授をやっているという姉の研究室にいくんですね。姉ちゃんとか友達と一緒にいる。ということは、やっぱりとうこが姉? 友達というのはとうこと一緒にいたりんもでしょうか。そして扉の幼女、ってこの人が准教授? わかんないんだけど、来月にはいろいろ明らかになるとともに、今回を受けた展開もありそうですね。ああ、そうそう、あかねさん、ウエスは酷いです!

『なないろかでん』、ゲストです。高校生のななは電器屋のアルバイト。遅刻しそうとあわてて駆け込めば、髪がぼさぼさ。先輩のくるみが機転きかせて、売り場の展示品、ドライヤーを借りてきてくれるんですね。で、なな、いい笑顔でお礼をいうんですね。この店、店員の売り上げ表を作っていて、中村かなえさんがトップ。今日も100万近い売り上げをいきなり上げていて、って、ひとりのお客さんでそれか! ななの前にどさりと置かれる百万円の束! って、そんなにぶ厚くないよ! ほんと、あれ、こんなにちょっぴり? そんな感じだよ? 百万円って。ななは素直な子で、かなえの冗談を真にうけてみたり、そして家電のデモンストレーション。炊飯器に、オーブン、その試食会。食べて満足のななにかなえ、取り残されてしまったくるみがあわれでした。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第7号(2014年7月号)

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