2014年10月26日日曜日

のんのんびより

 にゃんぱすー。ああ、なんでアニメ見てなかったんだろ。関西じゃやってなかったのかなあ。うん、きっとそうに決まってるん。遅ればせながら、『のんのんびより』、読んでます。これも先日のKADOKAWA半額祭りを受けての購入だったんですが、アニメで人気だったことは知ってるんです。CMに聞こえるにゃんぱすーって声、その印象がしっかり耳に残っていて、あのにゃんぱすーってのはなんなんだろう。ああ、『のんのんびより』ってアニメなのかあ。遅すぎましたね。ああ、なんか調べたら2期が決定してるそうだから、第1期のリバイバル放映やってくれないかなあ。いやね、面白いんですよ。ほんと、こりゃ面白い。すごく面白い。うわー、アニメで見たかったー。後悔は常に先にはたたないものなんですよ。

理想の田舎みたいに思ったらいいんでしょうか。分校に通う小学生から中学生までの学年入り乱れての田舎暮らしを描いてですね、特に大きな事件やなにかがあるわけでもなく、なんだかゆるく毎日を送っている、そんな雰囲気が実に心地よくて、楽しい。うん、すごく楽しい。

一応主人公は、東京から転校してきた一条蛍になるんでしょうか。全校生徒が5人という分校、しかも宮内姉妹と越谷兄妹で占められるとか、すごいですよね。少子化なんてもんじゃありません。けど、別にそうしたことが深刻な社会問題として語られたり、また村の存続を危ぶんだりとか、そういうこともありません。その時々の出来事に、その時々立ち合った子らが、参加し織り成すインスタレーション。もう完全にキャラクターの力といっていいのかな。田植えだったり本数少ないバスだったり、東京への憧れだったりといった田舎を感じさせるイベントがあれば、もう普通に学校での授業風景だったり、って、分校のクラスは小中学生入り交じった5人学級だから、あんまり普通じゃないよなあ。ともあれ、買い物いったり川遊びしたり、海にいったり、友達んち遊びにいったり、普通に普通の日常イベントなんかもあったりするんですが、それがとにかく楽しく描かれて、もうほんと、これがこんなに楽しいの、子供時分の、明日とか将来とかの憂いなしに、今をただただ楽しく過ごしていた、そんな郷愁をかきたてる描写になっているからだと思うのですね。

舞台は田舎、作者いわく結構自然物も出てくる、そんな田舎なんですが、特にどこというわけでもないのだそうです。そうした構図が、蛍の暮らす田舎を、皆の思い描く田舎として、直接経験したわけではない、けれどどことなく見知った、かつて触れたことのあるような、そんなみんなの田舎にしてしまうのだと思うのですね。都会からきた蛍は、田舎を知らない私達の代理人なのかも知れない。れんげや夏海、小鞠たち田舎の子らは、かつてなんとなく経験したような田舎を思う、私たち自身であったり、あるいは友人であったりするのかも知れません。こんな風だったな、こんなならよかったな、そうした暮らし、友達との生活の楽しさ、それを今、こうして新鮮な追想として味わう、その魅力が『のんのんびより』を支える土壌となっています。

小鞠がいいですよね。小鞠。最高だと思います。蛍が小鞠のこと大好きで、あのこまぐるみですよ、うわー、欲しい、欲しいよ、こまぐるみ。そう思って調べたら、プライズの微妙なのしかないの!? おおう、なんという残念。しかしグッズ見たら、れんちょん、ほたるん、ふたりが人気なんですね。って、こまちゃんは? こまちゃんは人気なかったの!? 信じられない! 小鞠、あんなにも素晴しいのに! あんなにも魅力的だというのに!

  • あっと『のんのんびより』第1巻 (MFコミックス アライブシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2010年。
  • あっと『のんのんびより』第2巻 (MFコミックス アライブシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2010年。
  • あっと『のんのんびより』第3巻 (MFコミックス アライブシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2011年。
  • あっと『のんのんびより』第4巻 (MFコミックス アライブシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2012年。
  • あっと『のんのんびより』第5巻 (MFコミックス アライブシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2013年。
  • あっと『のんのんびより』第6巻 (MFコミックス アライブシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2013年。
  • あっと『のんのんびより』第7巻 (MFコミックス アライブシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2014年。
  • あっと『のんのんびより』第7巻 (MFコミックス アライブシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,OAD付き特装版:2014年。
  • 以下続刊

Blu-ray

DVD

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