2014年11月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号、発売されました。表紙は『城下町のダンデライオン』、兄弟姉妹勢揃いで、ど真ん中に立つ茜様がうつむいて軽く赤面なさっているところなど、大変お可愛らしく存じます。さて、これだけでも素晴しいのですが、さらにプラス、アニメ化決定なのだそうです。おおおおおおう、これは嬉しいニュースであります。テレビで、全国、いや、全世界に、茜様の御威光があまねく伝えられる日がきたというのですか! ああ、茜様! 茜様! 茜様は素晴しいです!

そして表紙をめくりましたら、なんとそこにも茜様! 茜様! ああ、茜様! 茜様はなんと素晴しいのでありましょうか! 王冠、マントが制服にアンバランスにマッチして、大変に麗しい! ああ! 茜様は最高です!

城下町のダンデライオン』、今回は岬と遥の物語でありますね。同じ学校に進むものだと思っていたのに、遥が違う学校、しかも全寮制の高校を受験していたということに、岬がヘソを曲げちゃうんですね。その現場に踏み込んで、すごく困惑してる茜、その表情が実によかった。しかし、なにがおこっているのか? その説明をしてくれるのが、岬の分身なんですね。超クール、すごくクール。いじける岬に茜の正論が炸裂。素晴しいな。そして語り出す遥。あれ、どこまで本気だったのかわからないんだけどさ、でも多少はそうした気持ちもあったんだろうか。しかし、チョップ一発で遥を沈黙させる茜、いちおう私の手も痛いんだよとかそれっぽいこというんだけど、実はそんなに痛くない。もう、最高でした。しかし、兄弟ふたり、しっかり仲直りできて、めでたしめでたしなんだけど、クールな分身が全部しれっと見透かしてるのがいい味わいでした。

『うらら迷路帖』、よいですね。今回はほくろ占い。てなわけで露出多めだったりするんですけど、加えてノノの自立のエピソードでもありました。ええ、よかったですよ。ノノの姉、ニナの背にあるほくろ。その意味するところと、ずっと姉の背に隠れてこれまでやってきたというノノ。ほくろをテーマに、多様に展開してみせるその構成にその手腕は確かであるなあ、ええ、面白く読みましたよ。けど、ほくろという与えられたものに決定される運勢にしばられるんじゃなくて、自分、自ら、こうありたい、こうあろうとする理想像に向かおうとした彼女らの選択、その意思が素晴しかった。前向きで、けどそれがコミカルに嫌味なく描かれて、ほんといい展開、見せ方であったと思います。加えてニナの視点も描かれて、ほんと、多方面に満点って感じでありました。

ハルソラ行進曲』は工場見学。わくわくして眠れなかったって、素晴しいなサヤ。そう、この子は工場とか工場機械が好きでしたよね。この子のこういうところ、ほんとに魅力的。そして工場へ向かうバス。揺れて自然に朱莉に接近してしまうサヤ。そして2回目! いやほんと、サヤはいいなあ、超いいです。工場、ピアノ工場なんですね。静かにテンションあがってるやなぎが素敵です。若乃はちゃんと気付くんですね。吹奏楽部ってピアノも弾けるのかと思ってた。おお、若乃さん、それは酷い誤解です。学生時分、ピアノのレッスンがほんとにつらくて、ほんと、弾けんかった。まあ、稽古が足らんかったんですけどね。それでも毎日スケールやらエチュードやらやってたんだけどなあ……。カメラに、写真に興味持ってるサヤ、素敵でした。ああ、朱莉専用。そして、自然とサヤに接近してしまう朱莉、いいですね、いいですよ。若乃が案の定ピアノを作りたいといってますけど、現代のものは無理でも、古典ピアノとかその前身のチェンバロならいけそうですよね。いろいろな工作にチャレンジする、そんな姿も見てみたいものです。そして、工場を案内してくれたお姉さん、晴工の卒業生だったんですね。就職のコツとか、ざっくばらんに話してくれて、ほんとにいいお姉さん。あまりにざっくばらんで、先生も手をつけられなくなってる、そんな様子が最高でした。

『箱庭ひなたぼっこ』、陽向の落ち込み。ミニヒマワリが元気なくって、それで陽向も元気なくなっちゃったんですね。翠子、ヒマワリの元気のない理由がわかってる。けど、それを皆にいおうとするも、どうにも聞いちゃもらえない。ほんと、自由なのかなんなのか。けど、それで皆で神社にいって、そのコミュニケーションは悪くない。皆の私服、可愛らしく、ほんと確かに皆の個性をよく表している、そう思います。稼働時間の短い翠子。ネガティブ一直線の陽向。けど、いろいろ話して、それで元気とりもどして、御神木と皆の言葉がいい影響を与えてくれましたよね。陽向もヒマワリも元気を取り戻して、翠子がちょっと手助けしてくれてたのかな? でも結局は御神木のおかげになって、いやもう、翠子、押しが弱いです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第1号(2015年1月号)

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