2014年12月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年2月号

『まんがタイムオリジナル』2015年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、テーマは雪合戦でありますね。真ん中に山下ナース、右手に雪玉持って、けどこれは今まさに喰らったってところみたいです。あの肩にのった羊がいいですね。参加してる皆、それぞれに羊モチーフつきなんですね。他には『らいか・デイズ』らいかが雪玉いっぱい抱えてたり、そして『小森さんは断れない!』小森さん、雪玉を作っています。『北斎のむすめ。』お栄も雪玉手にしておりますね。

『満開!Sister』、突然知らされたカンナの留学に狼狽するたけしでありますよ。たけしが慣れてくれるのを待っていた。まさか一年以上かかるとは……。けどようやくうちとけて、安心して旅立てるよ。ええ、カンナ、イギリスにいっちゃうんですね。ああ。けど、たけし、寂しいとかないとかいっちゃうんだけど、どう見ても強がりで、サツキにばっちり見抜かれてるのがいい感じ。しかし、サツキがたけしのことをどう思ってるかとか、さっぱりわからぬままに最終回むかえちゃいましたね。対して明確になったのがさくらで、カンナで、いやもう、カンナ、帰ってきちゃったよ! いや、なんだって? 2週間のショートステイ? そんなこったろうと思ったよ! いや、ほんと、けど、この展開あってなおたけしのカンナへの気持ちもはっきりとなって、いやもう、ナイス最終回でしたよ。最後の最後の展開も、もうね、いやもう、ここでこう先に進めてくるとは思いませんでした。カンナエンドだけれど、最後のさくらの妖艶さ、いやもう大変に素晴しいものがありました。

『迷走乙女の文学会議』、ゲストです。もと文学少女の倉野さんと、チーム長の松島さん。松島さんに問われて、倉野さんが答える、そんな展開見せるのですけれど、今回の題材は『走れメロス』。世間話? それともなにかのテスト? 混乱しながら答えたのが、結論からいうとメロスが全裸です! おおう。確かに全裸だけど、それは結論じゃないよ! 日本文学イベントの企画を請け負っての質問。それを理解した上で倉野さんが答えるのはいいんだけど、なぜそれをサラリーマンにたとえる? だって、メロスってもともと 無茶な話じゃん。それをサラリーマンにしたら、それはそれは酷い話になるのは当たり前で、いやもう、酷かった。こんな同期、困るよねえ! ほんと、つっこみどころしっかり明確に描かれて、面白かったですよ。けど一番面白かったのはラストだと思う。この展開、この落ちは予想さえしなかったもので、ええ、ここに面白さは集約されていた、そう思います。

『北斎のむすめ。』、ゲストです。あ、『春雨平安日記』の人か。いきなりカラーとか、期待されてるのかあ。タイトルのとおり、北斎の娘が主人公なんです。ということは、応為なのかな? そう思ったら、ああ、やっぱりそうでした。ただし名前はお栄で登場です。さっぱりきっぱりとした娘。同時代の絵師たちの奇行なんかもまじえつつ、豪快でちょっと横着なお栄のキャラクター、うまいこと表現されています。いや、とりあえず自分はお辰が気に入りましたよ。引っ越し魔だったという北斎の話なんかもうまいこと折り込んで、あの親父探しの顛末やら版元さんのしたたかさとか、やっぱりしっかりいい感じ。ええ、伝説に今風のくすぐり、ナンセンスなんかも加味して大変面白くしあがっていたと思います。

『お手紙、あたためますか?』、ゲストです。郵便局ものなのだそうですよ。舞台は北海道。なので雪掻きなんかも必要で、帰りが遅いと見にいったらかまくら作ってた。それがののちゃん。ちんまくて可愛くて一生懸命、そんな子で、ちょっと頑張りの方向が違っちゃったりするけど、女性3人の郵便局で、町の皆と交流しつつ、毎日の仕事に頑張る。そんな様子がほのぼのと描かれているんですね。郵便局、今はもう分割されちゃってゆうちょ銀行とか、そんな風になっちゃってますけど、雰囲気としては分割前、民営化される前の郵便局に近いものがあって、懐かしく感じました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第2号(2015年2月号)

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