2015年1月31日土曜日

みことの一手!

 『みことの一手!』には主要なキャラが四人出てきますが、自分が一番気に入ってるのは、楠木みことです。地味な子、内気で弱気で引っ込み思案で、ここぞという時に押せない子。本当は強いのに、気持ちで既に負けてるせいで勝てない。幼なじみでライバルの鷺宮蛍。彼女がいうには、いつも言い訳を用意して打ってるから、とのことですが、ほんと、どうにも自信がないようなんですね。小さな時分から囲碁に触れているのに、クラスの友達に碁をやってるってことさえいえない。蛍に負けて、囲碁が嫌になった、そんなこといいながらも気付けば囲碁の情報を集めてしまっているくらい囲碁のことが好きなのに、囲碁のこと胸はっていえない。そんなみことの囲碁に向き合う姿勢、その紆余曲折が、なんだか他人事みたいに思えなくって、ああ、応援したい、しないではおられない。そんな気持ちで読んだのでした。

しかし不思議な漫画でした。部活もの。囲碁ものってめずらしい。けど、いまや部活ものの題材は、あらゆるものがピックアップされるから、囲碁だから特にめずらしい、ということもないんですね。じゃあなにが不思議だったのかというと、その描きようだった。そう思っています。だってね、基本は女の子が部活で囲碁打つ漫画。けれど、漫画を漫画と外部から見つめる、そんな視点、メタってやつですね、がしばしば挿入されたり、そして奇妙な時間の流れが生じたり。三劫、将棋でいうところの千日手、これをモチーフにして、みことと蛍の延々繰り返される勝負が描かれた時は、すごいなと、本当に驚いて、感心して、舌を巻いたものでした。そして、その三劫のエピソードも、ただ三劫を仕掛けとして繰り返される時間を描くだけではなく、積み重ねられる勝負の中、みことが不利な状況に食い下がり、ついに引き分けに持込む。ええ、そこにもみことの歩みがあったのですね。

強いけど勝てないみこと。まだまだ強くないせいで勝てない早河葵。そして初心者で、当然勝てない白河文香。皆それぞれにステージが違っていて、それぞれに噛み締めるものがある。全力じゃないから悔しくなかった、そういっていたみことが感じた悔しさってなんだったのか。ただ打つだけで楽しかった、そんな葵の気持ちの変化も、自分が大会に参加できるということが嬉しくてたまらなかった文香の、自分の至らなさを知ることも、そのどれもがひしひしと胸に語りかけるものがあってよかったのですね。参加できるだけで嬉しい、けれど右も左もわからないような自分は嫌だ。打つだけで楽しい。けれど、勝てないまでもいい勝負ができるようになりたい。初心者、中級者、それぞれのステージで見える風景が違って、ステップアップしたい自分の課題も違ってる、そうしたことなんだろうなって思った。そして、そうした思いのゆきつく先に、みことの課題、記譜に自分の手を残す、みことの一手が現れるのですね。

はっしと打たれた思いがしましたよ。ああ、みことの一手。対局において、多様な可能性の中から、自分の最善手を見出し打つ。それがすなわち自己実現となり、その最善手の交換こそが対局者との対話である。こうしたことは、漫画の序盤からいわれていたのだけれど、こうしてみことと蛍の物語を通じ辿り着いた結論、あのラストに描かれた情景を見れば、その対話という言葉の重みがまったく違っていると気付くんですね。より内面に深く響き、対話という言葉だけでは表せない、そんな広ささえもあると思わされて、ああ、豊かだなあ。蛍の仕掛ける大斜定石、受けるみことの成長にほろりと涙さえ誘われて、みことは、ついに囲碁を通じて、自分の自分らしくあれる境地に立ったのだ。そして蛍は、この時のくるのを待っていたのだろう。そうしたふたりの友情も、また豊かであったと思うのです。

  • 宇城はやひろ『みことの一手!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2015年。

2015年1月30日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年3月号、一昨日の続きです。

『NEW GAME!』はゲーム完成して、今回はその打ち上げなんですね。声優目当てのねねっちがおかしいなあ。と思ったらはじめもそうで、と思ったらひふみもそうなのか。このサインの話、ちゃんとラストに繋がってくる。さらには、八神の挨拶、皆に感謝の言葉述べて、そして続いて葉月ディレクターの挨拶。この人のいった、7年前の八神ならありえなかったというのね、どういうことか、なにがありえなかったのか、サインのこと、八神のこと、これらがひとつにあわさって、今回のテーマが明確になる終盤、ああ、大変によかったです。青葉の憧れと八神の後悔、それが合わさることで、ふたりの距離はより縮まって、本当のチームになった、そんなことを強く感じさせるものになったのですね。同じチームにアサインされるからチームなんじゃない。それ以上の結び付きを感じさせた、そうしたこと思ったんですね。

『いろはよしなに』、これ、よいですね。仁科鏡子、一条美代、山吹いろは、3人での暮らしが描かれて、厳しい鏡子先輩、優しい美代先輩。なるほどアメとムチなのですか。鏡の前で、美代の真似してくねっ、鏡子の真似してきりっ、そんないろはが面白くて、うまいこと先輩ふたりのキャラクターを伝えつつ、それ見られているっていう面白みも付与。いい出だしだと思いましたよ。しかし、鏡子、厳しい人なんだけれど、うしろから抱きすくめるようにして、いろはにスカーフの結び方を教える。そのエレガントさ、美しさ、大変によかった。そして美代の教える、廊下で音を立てない走り方。変なこと教えないでって鏡子はいうんだけど、ふたりともマスターしてるっていうのね、しかもこれが最後の最後の落ちにくるっていうのね、ほんと、実に面白かった。認められたくて頑張るいろは。けれどまだまだいたらぬいろはに、ふたりの先輩はたくさんを教えてあげられると、ハイタッチして喜んで、この3人の暮らしのこれからにおこるだろうできごと、そこに気持ちが引き寄せられるかのよう。ほんと、面白くなりそうですよ。

『癒さレクチャー』、もう、ほんと、この漫画、大好きですよ。もやシス、この言葉、はやればいいのに。さて今回は聖メインの癒され活動。大きな書店にやってきて、ああ、聖は本が好きなのか。多趣味とあるものなあ。新書に、図鑑に、工場ダム特集にと、ほんと幅広い興味がうかがい知れて、すごくいい。ちょっとハイテンションなのかな? 冗談なんかもいっちゃって、ほんと、いい。あの、聖のいうね、最上階から一階ずつ降りてまわるのが好きっていうの、昔、梅田の旭屋書店にいった時、そうやって全フロアをまわっていたこと思い出しましたよ。そうだそうだ、自分もそうしてた。大きな書店だと、それぞれのフロアでなにか特集やってたりして、面白い出会いがあったりするんですよね。だからこそか、今回の聖のハイテンション、よくわかる。しかし、あの宙に浮いてる聖とか、ほんと、すごい。って、まだ序盤って感じの描写だけで思うところ、感じるところがたくさんだ! いや、これからも面白かったんですよ。麗の子猫の思い出あり、聖の言葉で苦手だったトカゲがちょっと大丈夫になったっぽい七瀬。麗への読み聞かせ、コガネムシの専門書。買ったつもりで貯金する聖、あれもよかった。うん、欲しくってもそうそう買えないもんだよね。ヌードに興奮する七瀬。麗で遊ぶ七瀬。見どころはいっぱいで、ほんと、豊か、充実のエピソードでありました。

ののかノート』、この漫画も大好きです。文化祭ですよ。お姉ちゃんのクラスの喫茶店、チャイナの衣装が可愛くて、玲緒奈がずっと悩んでる。作ってみたい、かなえに着せたい、けどそうしたら絶対自分も着ることになる。ずっと悩んでるの、ひよこに飲み物の選択で迷ってるって勘違いされるのとか、ほんと面白かった。そして舞台を前にして緊張のあまり吐きそうになるののかに、可愛い衣装に気後れする玲緒奈、ふたりともにいい感じに追い込まれてて、ええ、ののか、昔のこと思い出してたんですね。けど、そんなののかをひよこがはげまして、ああ、ひよこ、いつもいいかげんで、ちゃらんぽらん、そんな印象のある子だけど、ののかを元気づけようとするその姿、その言葉、本当に素晴しかった。観客を野菜と思ってやりすごすんじゃなくて、観客をちゃんと人として見て、向き合って、その人たちを元気に、しあわせにしよう、そう思って舞台に立つ。その意気あってこその花のスタンプだったのでしょうね。このシーン、ほんと、渾身でしたよ。そしてユキさん。ああ、ユッキーさんとばれた。全然わかってないひよこ。ああ、これでこそひよこだ! そんな感じもして、安心したりね、けど、この子のこういう素直なところ、いいと思うんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第3号(2015年3月号)

2015年1月29日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年3月号

『まんがタイムオリジナル』2015年3月号、一昨日の続きです。

『みつめるっ!上野さん』、面白いんだけど、博物館ものの要素が根津さんだけになってしまってるような気がします。なるほど、チョコレート展に参加したことがある。それって展示側じゃなくて来館者として、なのかな? さて、今回は仲間内でやっている飲み屋でのできごと。2月はバレンタイン、といったら、皆、豆まきで2月が終わった気分になってるっていうんですね。女子不在、女子力が足りない、っていうんでチョコ作りしましょうという展開になるんだけど、谷中さんの思惑とは違って、非常に残念な結果に。炭団にカマトトを知らない上野さんがいいですよね。まあ、知らなくてもおかしくない、そんな感じもしますよ。そして根津のイカ蔵愛。あの天をあおぐ様子、お見事でした。

『あかるい夫婦計画』、見えるけど信じない人の気持ち、あれは面白かった。うん、これ、人情だと思います。「酒と友」の、お酒の種類によって飲んでる時の気分が違うというのね、へー、水割りってそんな感じなのか! こうした印象のあらわれ、実に面白いです。そして「メンテナンスしたい」。これ、すごくよくわかる。今の自分がそんな感じで、背中の筋肉、肩凝りですよね、あれをがばっとはずして、ぐわぐわぐわとほぐしたい。ほんと、ここ数日そんな気分なんであります。いや、ほんと、つらい。しかし妻の心をレンジでチン。どんだけだいすけさんはすさんでいらっしゃるのか。なかなかに見られない表情でありました。

『ぎんぶら』はエンターテインメントの惑星エンタスター、というんですが、そこに集まってる若者っていうの、エンタテインメントはエンタテインメントでも、ずいぶんお笑いに偏っている気が……。作者が、もしかしたらお笑いの道に進んでたかも知れない、とかいう話でしたよね。そう思って読めばなおさらに面白く感じられて、ローカルCMらしいっていうのね、なるほど確かに元ネタ知らないとわからないよなあ。他にもベタとか、それから謎の風習? そうしたものの謎さ加減とか、こういうのの面白み、この作者の味が出ていて実にいい。そして最後に権田原の受難。ああ、いつだったかの虫、かいがいしく看病してる。この当たり前にいる感、妙に面白かったです。

『花と女子高生』、牡丹ちゃんが風邪です。それで双葉がお見舞いにやってくるんだけど、秘伝の風邪撃退法、ああ、いいじゃないですか。可愛いじゃないですか。牡丹、いつにも増して素敵でしたよ。意外とちゃんとご飯作れる双葉。長ねぎスープにたまごがゆ、って、ああこれ食べたいなあ。そしてお見舞いの花とそしてメッセージ。喜んでる牡丹、うん、よかった、とてもよかったです。双葉の思いやりとそしてむらさき病欠。人情のよさ、そしてベタのよさ、双方をうまく盛り込んでいたと思います。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第3号(2015年3月号)

2015年1月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年3月号、発売されました。表紙は『GA』、ノダミキと如月ふたりで、チョコレートの妖精みたいになっております。バレンタインにあわせて、でしょうね。チョコレート色の衣装、ふたりともにメイドスタイルなのかな? 溶けたチョコレート、お盆にもチョコレート、全体のトーンにレトロなチョコレートのパッケージ感がそなわっていて、イラストとして大変に面白く、また可愛らしいものに仕上がっています。いや、ほんと、さすがだなあ。感心するばかりでありますよ。

『ばーどすとらいく!』は、扉がやたらセクシー! 羽毛にうもれるクルさんなんですね。さて、総統、すっかり日本の風物にとりこまれてしまって、コタツに汁粉、すっかり堕落している次第。そしてクルはというと、頑張る気持ちになったのはいいのだけれど、風邪をひいちゃう。ああ、トリインフルエンザが危ない! 皆に看病してもらって、母親のこと思い出したりね、ええ、いい感じじゃありませんか。もうすっかり友達だっていうんですね。クルもその事実を受け入れて、と思ったら、ここで新展開かー! ヘロン参謀長。地球侵略に乗り気の人物、いや、鳥。どうも彼の命を受けたエージェントが送り込まれることになりそうなんですね。はたして、クルの平穏はどうなるのか。なんか、新人物も日常に取り込まれそうな気がするんですけどね。

『まちカドまぞく』、素晴しいな。ご先祖様の像にお供え。って、なんかすごく微妙なお供えだなあ。そう思ってたんだけど、ちゃんと効力あったのか。像に秘められた機能、発見されたんですね。発見者は桃なんですけど、これ、ご先祖様をシャミ子の体に憑依させるのか。名付けて、ごせんぞスイッチ。ご先祖様の封印空間にシャミ子が入って、ご先祖様が出ていく。こたつ座椅子もあるしゆっくりしてて! ほんと、こののんびりさ、実によいですよ。そしてご先祖様、リリス、桃に宣戦布告するのだけれど、いじめてもいないし、やったことといったら餌付けとか、それから命を救ってくれたりって、ほんと桃、いい子だなあ。で、ここからですよ。ご先祖様も微妙に弱いの。ご先祖様自体の弱さに、シャミ子の体の貧弱さがあいまって、そりゃもう大変なことになって、いやもう、なにもできないままに自滅って感じですね。桃のさ、シャミ子が傷んでしまうっていう表現がさ、シャミ子愛を感じるというか、なんか危ない執着じみた雰囲気あって、とても素敵でした。この戦いの顛末は、リリス、健康ランドでお風呂祭り。思わぬ出費にシャミ子もお風呂、ヤケつかりですよ。

『カスタムメイド!』、これじわじわ面白みが増してきて、実にいいですよ。今回はクラスのみんなでカラオケにいきます。新年会を兼ねてなのか。しかし、ユウが微妙に雰囲気を掴みあぐねている。ドレスでいくつもりだったのか。どんなエレガントなパーティと思っていたのか。けど、それが可愛いと好評っぽいんですね。ユウはアニソンしか知らない。それでえらいこと困るんだけど、なるほど童謡で対処しますか。へー、カラオケ店には貸し出しコスプレ衣装とかあったりするんだ。プルプルふるえるユウ、面白く、そしてクールなマサキのつっこみ。この感触がいいですね。カラオケ歌ってるユウ、あれほんとよかった。グルグル目から、あのやる気いっぱいハイテンションまでの推移。ああ、そりゃご学友もハイテンションです。で、落ちはマサキ。おおう、一夜漬けの天才だったな。完璧なアイドルソングなのか。ほんと、可愛い、素敵、かっこよかったです。今回でユウも皆と仲良くなれたようで、ユウ様とか呼ばれちゃってるけど、うん、でも距離は近付いた? え? 遠ざかった? けど、これからは呼びかけてもらう機会も増えそうですよね。

『プライベートガール』、ゲストです。マイペースな女の子、宮田澄花が主人公? 朝、学校にやってこない、そう思って窓の外を見たら、学校にはきてるんですね。なんか、ぽつんと校庭眺めて座ってる。2時間の遅刻だっていうんですね。理由は優雅なお昼のために、お弁当を作っていたから。さらにはよく知っているこの街の、いまだ知らない面を求めて、バスを使って隣町から登校してきたっていうんですね。自由な子、自分の興味に正直で、授業中にお弁当の包みを机に出して、お昼はまだかなってすごく楽しみにしている。そんな澄花に、高瀬羽凪はやきもきしていて、もっと一緒にいたいのに、澄花はひとりで自由にあっちいったりこっちいったり。なかなかにうまくいかなくって、ちょっと御不満なんですね。そんな羽凪が澄花に、これからはお昼は一緒すること、きっちり明言しまして、ええ、次回からは美月、楓も含めて、皆で一緒に行動することになりそうですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第3号(2015年3月号)

2015年1月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年3月号

『まんがタイムオリジナル』2015年3月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下ナースがナース姿で、って、あれ? コスプレじゃない? 風邪のはやる時期だからこその看護師スタイルなのでしょう。『らいか・デイズ』らいかもナースでお注射準備オッケーで、『小森さんは断れない!』小森さんもナースで、わーお! 尿瓶だ! そして『秘書の仕事じゃありません』の単行本発売告知カットもございます。

『よゆう酌々』は、前回の話を引き継いで、戸田くんの師匠さん、すっかり女将さんのこと、誤解してるんですね。同棲している。さらには身重。とんでもない誤解で、けど、戸田くん、これがきっかけで女将のこと意識しちゃうのか。しかし、ふたりの雰囲気、このところ、ずっとなんか意味深といいましょうか、妙にいい感じになってて、そこになお戸田くんのこの状況でしょう。書き初めに冬ごもりとか書いちゃう人ですよ。けど、キスとかいわれて動揺する。魚のキスですよ。鱚ですね。ほんと、最近は台所で一緒に作業したりしてたのに、すっかりまた頑なになっちゃって、ええ、もう、戸田くん、どうなっちまうんでしょ。

『秘書の仕事じゃありません』。なるほど、こっちじゃロボット部下を作ったはかせが主役なんですね。はかせ。葉加瀬で博士。穏やか? 落ち着いた? 黒髪の美人で、扉では、ええーっ!? なんで服はだけて下着を見せてるのー!? と思ったら、違った。ふう。びっくりした。この人、情緒とかまるでなくって、いいですね。部下ちゃんが指先を切ってしまった。なので直しますって、腕ごともいじゃう。また部下の予備パーツもいっぱいで、ドリルか。ロマンだなあ。あの、無表情顔パーツがたくさんあって不気味というから、笑わせてみました。って、これ軽いホラーじゃないか。この顔は博士がデザインを? のコマの部下ちゃん、めちゃくちゃ可愛いな。博士、とてつもなくマイペースで、どことなくずれてる。いわばボケのポジションを担っていて、なんかちょっといい感じかも知れません。好みかも知れませんよ。

『かでん屋さんの基礎知識』、今回は暖房器具がテーマなんですね。ものすごい厚着、あたかも雪男思わせるような人が来店。暖房器具を新調したいというのです。8畳間。エアコンは設置済みでアンペアの心配は不要。というわけで、贅沢に多種多様な暖房器具を、その特性をあげながら紹介する。ああ、オイルヒーターは換気の必要がないのか。それ、いいなあ。と思ったけど、コストとしてはどれが有利なんだろう。さて、そのお客さん、女性だったんですが、ひとつ納得するごとに、自分のマフラーやらニット帽、コートといった防寒着を草薙に着せていくんですね。これ、なにやってるんだろう? そう思っていたら、生き物って暖かいですものね、最後に草薙を連れて帰っちゃうんですね。って、おい、草薙、暴れてるぞ! この思いもしなかった展開。めちゃくちゃ面白かったです。それと、電熱ウェア、あんなのあるんですね。知りませんでした。

『北斎のむすめ。』、面白いですよ。チョコレートの話から入って、ええ、今回はお菓子の話なんですね。お栄は甘いものが苦手。なるほど、版元からの差し入れ。お仕置きだっていうんですね。姉のお辰は甘いもの好きなんだけど、太ることを心配している。それで、この体勢やってみな、ヤセる運動かと思わせて、実は絵のモデルっていうの、あのお辰渾身のちくしょうが最高でした。北斎の失敗、あれは面白かった。虫がたかりそうだなあ。そして鬼の面をつけて北斎帰還。お面の絵がうますぎる。って、そんな理由か。節分で食べる豆の数。皆自分の年をちゃんと覚えておらず、お辰の年齢頼りとなったところで、お辰が答えて、十五ですう。なんて可愛いんだ、お辰ちゃん! けど、北斎の家はお辰だよりっぽい感じですね。残るふたりが絵優先で駄目すぎますよね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第3号(2015年3月号)

2015年1月26日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年3月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年3月号、一昨日の続きです。

夢喰いメリー』、やっぱイチマちゃんだわ。もう、イチマちゃん、最高だと思う。さて、夢路たちの側の状況、エルクレス戦以降、夢魔の力の増大を感じていた。そのおかげでリトルチェイサーたちの現界への出現もかない、夢路たちの危機も回避できたというわけですね。やれやれこれで一段落。そう思ってたら、おおう、ケンやらみなとやらの方面が大変なことになっとる! 現界に現れた夢魔たちは、普通の人には見えないものの、かつて夢魔と関わったもの、その器となったものには見える。同時に夢魔からも干渉可能な存在になるのかなあ。それでもって追いかけられてるっていうんですね。しかし、危害を加えようとしてるのかな? そう思ったところで、心の輝きを喰わせろ。あかん! 危害を加えようとしてるんじゃん! 疑問に対する回答が出るタイミング、完璧でしたよ。そしてケンたちの危機を救ったのはいったい誰か。それがイチマちゃんですよ。おお、イチマちゃん、素晴しいな。イチマちゃん、美しいな。もう、最高だと思う。ということは、次回はイチマちゃん、大活躍ですか!?

トリガーハッピーウィッチ!』、アンの襲撃編、決着ですよ。いや、しかし、思わぬ人が思わぬ大活躍。モモとアン、再会して、あの時のお姉さん! 利用されたと知って激昂。けれど影縫い針にとらわれて、ああ、誰もアンを止められないのか!? そう思ったら、うお、そういう抜け道があるのか。モモのぬいぐるみ、モコには針が効かない。それで時間を稼がれて、結果マサムネの介入を許してしまった。おお、マサムネさん、強いんだなあ。今回はチーは守られるばかり、活躍の場はアンへのおしおきで魔法を使ったところくらい。ええ、円満に解決したんですね。アンも、チーを殺す意図はなかった。八路地の長になりたかった理由も、お姉ちゃんが好きすぎてということがわかって、ええ、完全に決着ですね。そしてチーの婆さん、おお、さすがの大魔女。そしてまだまだ大きな展開が控えていると思わせる台詞。ええ、またなにか事件がおこりそうですね。

『病めるときも健やかなるときも』、お化け屋敷で使われていた人形が引き上げられる。なくなってしまった人形の行方、いや、いばらの家にいるニコルなんだけども、ニコルがですね、なにか思うところがあるみたいなんですね。お化け屋敷の仲間たちと話したいみたい。それでいばらの血を使って命を吹き込んで、そしていばらの側では人形の制作者と話をして、その人形に対する考え方の違いがわかる。ああ、ニコルの物思いはここに発しているんですね。仲間たちを逃がしたい。けれどどうしたらいいものか決心がつかない。そんなニコルの柘榴への頼み事は一体なんなのか。しかし、包丁持って、物騒ですよ! ニコルさん!

『オンリーロンリーヴァンパイア』、純にヴァンパイアのこと、いろいろと語られるんですね。なぜヴァンパイアが眷属を必要とするのか。その理由が語られて、ああ、それは飢餓を知る大人のヴァンパイアが、無闇に人を傷つけないようにしたいと思ってのことなのか。人との共存、そのために必要な存在なわけですね。さて、純に血を吸われた睦。自分を襲ったのが純と知っていながら、それを明かさない。またはぐれヴァンパイアの静流が純のことを庇っている。いろんな思惑が交錯する中、ニコレッタの勘が冴える! 学校の安定、生徒の無事、そして彼らの役割を思えば、ニコレッタの有能さはむしろ望ましいところなのでしょうけど、今の純をめぐる状況もろもろ考えると、手放しにニコレッタを応援できないのが素直な感想ですよね。はたしてこの危機的状況、どう切り抜けられるのだろう。ところで、ニコレッタ、可愛い人ですよね。

2015年1月25日日曜日

Green, taken with GR DIGITAL IV

2015年最初のGR BLOGトラックバック企画はテーマをと定めて、けれどそれをセイとするかナマとするか、またその多様な意味合いをどう汲むかは、参加者それぞれにまかせますっていうんですね。というわけで、いつだっていつも安直にやってきた私は、今回もまた安直にいくのでありました。かくしてトラックバック企画「生」に参加します。

植物を選んでみました。緑の葉、他にも花にぐっと寄って、画面をそれ一色にするのが割と好きなんですが、こうして振り返ってみると、今回のテーマに向いてるんじゃないかな、みたいに思えたんですね。またそうした中に、虻でしょうか、一緒に写しているものもあったので、それもピックアップしてみました。

2015年1月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年3月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』、こちらにぐっと手をのばしてくれている、あたかも手をつなごう、そういっているかのごときイラストなんですね。マフラー、コート、袖にはファー。暖かくしている。つまりは寒い日に手をつなごう、そういってるわけですね。その笑顔、また魅力的。いいイラストであります。他に『がっこうぐらし!』のカットもございます。

『バミれ、みどりちゃん!』、新連載です。ああ、『きものなでしこ』の人! 演劇ものなんですね。入学式、その通る声を見込まれたのか、椎名翠、演劇部に誘われるんですね。けど、その手段がすごい。なんと先生のふりをして、授業に堂々入り込んでくるのか。2年生、阿久津絢子。先生の様子見るに、常習犯っぽいですね。しかし、演劇部にいってみたら、どうも、なんか、大歓迎されてる感じではないんですね。なるほど、もうひとりの先輩。奈緒。この人が厳しいんだ。やる気のない人はいらない。とはいえ、せっかくきた新入生を選り好みするのはいいとしても、泣くまで追い込んで追い返しちゃうのはやりすぎだよ! と思ったら、なるほど、弱小部活ではないのか。入部の試験は即興劇なんですね。簡単に役を決めて、なりゆきでどんどん演じていく。しかしそれで奈緒が翠の勢いに負けちゃって、なるほど、翠の資質の一端が見えよう感じであります。しかし、こうして合格したものの、演技はすごい下手っていわれちゃうのか! けど声はとてもよく通る。そうした資質が今後どう活かされるか、楽しみに思いますよ。

『鬼が出るか蛇が出るか』、これはやられました。学校にいくことになった優。この村の学校は女子ばかりと聞いて心の傷が開いたというんですね。優から変な臭いがする。そういわれてずっと避けられてきた、その記憶が蘇ろうとしてきて、そして学校では、女子集団に取り囲まれて、ついにダウンしちゃうんですね。さて、私、甘く見てました。女子3人による優争奪戦だと思ってましたが、全然違ったんですね。わーい、新たに女子がふたり加わったよ! 井月悠理、それからしろと呼ばれてる犬フードの女の子。ふたりともに前回の山姥の側の娘で、高代ババアのとこの娘に先を越されてはなるまいと、悠理、けしかけられてるんですね。でもって、優に迫って、そしてわかってきたところがちらほら。なるほど、優の臭いというもの、人には不快でも、妖怪の血を引くこの子らには、むしろ誘引するものがあるのか。かくして、悠理、この子が一歩先んじたかたちになって、そして優の周囲の女の子、5人全員が同居することになるという……。ハーレムが完成しましたね。これで全員になるのかな?

『ようこそ幻界集落へ!』、村の名物をアピールすべく参加したご当地グルメコンテスト。結構な賑わいで、けれど神山村ブースには、さっぱりお客がこないっていうんですね。なぜなんだろう? そうした疑問に、環とふみが答えてくれる。地味なんじゃないか? それでまわりのブースを見て回ってみて、なるほど、理解するわけですね。パフォーマンスをして人目をひこう。かくして、幻獣の皆が、仮装と見せかけて、自分の能力をフルに使ったパフォーマンスを繰り広げる。こうして、自分たちの特性を、隠すことなくおおっぴらに出せるというのは、なんかのびのびとしたもの感じさせてよかったですよ。アピールも成功して、お客さんも続々きてくれるようになって、めでたしめでたし、といいたいけど、あんなに派手に火を使ったら駄目なんじゃないの? ええ、やっぱり駄目でした。過剰な呼び込み行為により失格となりました。この追加の落ち、よかったですよ。すごく面白かった。けど、アピールには成功したからよかったんじゃない?

『そこテストにでます!』、英椛さん、御冠です。数馬が自分の名前を忘れてしまっていた。卒業してからたった1ヶ月、それで忘れるってどういうこと? 怒るんですけど、すまん、ほんと、こればっかりは仕方ないんです、って私が謝ってもしかたがない。本当は覚えていたんだぞ、もみじって、下の名前で呼ぶんですけど、明らかにもみじ動揺して、わかりやすいんですね。かえでにもみじ、ふたりのヒロインがきっちり印象づけられて、さて、数馬の気持ちはかえでに向いてるわけだけれど、この状況でもみじの恋は実るのか? そしてさらにもうひとり。いろは登場。いろは、数馬を見て、ちょっとタイプかも! なるほど、この子は素直に好意を表すわけだ。いろはは年少なわけですけれど、ええと、かえでの妹ですよね。かえでと数馬との繋がりを回復させるのかな? しかし今回はやっぱりもみじでしょう。素直じゃないお嬢さん。この人が今後、どういう風に数馬にその気持ちを伝えるのか。それとも伝えないのか? 今の雰囲気だと、なかなかの大仕事になりそうですよね。

『西峰さんの友達作り計画』、ゲストです。その見た目から誤解されて、怖がられて、ずっと友達のできなかった西峰さん。無人の教室についついこぼした一言、待ってくれる友達でもいればなあ、それを聞かれてしまうんですね。ちんまりした女の子。西峰にぴったりくっついてきて、なんでかと思ったら、次の授業がどこかわからない。友達がいないっていうんですね。宮瀬結美音。友達のいない西峰が、結美音の友達作りを手伝うことになって、しかしあの結美音の一言、それでなんで友達いないの? がぐっさり西峰につきささるのがおかしかったです。しかし、結美音がへたくそでしてね、西峰の作戦をことごとく失敗に導く。けど、その様子をいじめと勘違いされて、そこで結美音のために嘘をつき、自分を悪者にしてまで、彼女に友達を作ろうとした西峰。そして、そんな西峰をかばった結美音。ああ、千裕というのか。ここではじめて西峰の名前がわかる。よかったって思ったんですよ。シンプルな話。千裕、結美音の不器用さと、けれどふたりの優しさ、そうした気持ちの交換の描かれて、悪くない話でありましたよ。

2015年1月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年3月号

『まんがタイムスペシャル』2015年3月号、昨日の続きです。

『なり×ゆきリビング』、素晴しいな。雪、奏莉、ふたりの同居が部署バレしました。って、あの扉のふたり、可愛いやら色っぽいやら、すごくいいなあ。さて、同居バレですよ。二人の上司、双方ともにちゃんと知っていた。まあ、そうですよね。もちろん総務も知ってる。そらそうよね。同僚の皆も結構知ってた。そんな中ひとり知らなかったのが奏莉と同じ班のシノミヤ。竹内女子の追い討ち、嫌われてるんじゃないですかあ? いやいや、なんだかぞくぞくしますね。この人の描く女性、みんななんかどこか色っぽいんですよ。会社の光景も面白いですね。篠峰、シノミヤと名字の似ているふたりのコンビネーション。そして女子たちのかけひき。なるほど、佐藤さん、ちょっと孤高な感じなのな。大人の女同士、質疑応答で上下左右関係が決まるとか、大変だな、ほんとに。あの、想像の佐藤さん、見下し顔、わお、これも素敵だ! すまん、すっかり駄目な人になってしまってます。雪、奏莉、ふたりの知らない間に結構なさわぎになってたり、それ知らなくて今日の感想話し合ってる二人の様子とか、そういうのがなんだかとてもよかったです。しかし、普通に楽しい、なるほど、なるほど、奏莉さん、それテクニカルなナイス回答なのね。おお、勉強になります。

『BONSAIガール!』、なかなかによい感じですよ。お客さんから貰った案内で知った盆栽展。そこには着ぐるみがいて、その中には、ああやっぱり、竹林マネージャーが! 盆栽に詳しいのに、盆栽に関わりたくない、そんな風に見える竹林マネージャーのその理由が描かれて、ああ、なるほど、あのお客さんの息子だったんだ。そしてそのお客さん、松田秀造氏は、有名な盆栽の先生。決して仲が悪いとかではなくて、天才肌の父が教える盆栽のこと、それがあまりにわからず、どうしても盆栽で芽が出そうにないってことで、盆栽から遠ざかってしまった。なるほど、そんなことになってたんですね。そしてそんな父親がヒロイン梅山さんと仲良くなっていて、気になる? 気になる? けれど内緒にしたい。ってな感じで、うまいこと父に振り回されちゃって、なんかこの関係、結構悪くないじゃん、なんて思ったんですね。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、最終回でありました。あー、もー、単行本、出してくれよう。買うんだからさあ。電子でいいから出しとくれよう。さて、ありすちゃんの髪飾りが光る理由、これ、知識や経験が充分蓄積されたというサイン、つまりはレベルカンストしてクラスチェンジ可能になりました、みたいな話なのか。というわけで、ありすちゃん、銀河になります。けど、ありすちゃんはまだもっと地球に、日本にいたいのか。って、漫画の連載とかアニメが気になるって、ほんと、俗っぽくて最高だな。出発は明日。なのでありすちゃんのために、皆で卒業式をやることになって、ほんと、いい最終回だと思いましたよ。って、余韻なしなんだ! そして翌日。新しい銀河が発見された。余韻はこちらにあったんだ。たとえ光年単位で離れていても皆は一緒なんだ。みたいなラストかと思ったら、おおう、ありすちゃん、とんでもない技を行使してきたな。しかし、ほんと、楽しい漫画でした。明るく朗らかで、そんな皆が大好きでした。

メェ〜探偵フワロ』、なんとまあ、驚きの展開、シリアスさにまいりましたよ。だって、バレンタインでしょう? ヴィヴィアンでしょう? となったら、こう、もっと、なんだ、酷い感じのギャグ展開になるんだろうと思ったのに、思いがけないフワロ氏、昔の恋の話ですよ。ああ、思いを残してしまってるんですね。けどその度々に乱入してくるヴィヴィアンと、ついにはマジ切れするフワロ氏。おおう。冗談ではすまないんだ。そんなところに氏の本気が感じられて、ああ、それだけにね、ぐっときますよね。恋ではなく仕事を選んだ。そして25年がたった今、虫のいいマネはできない。けれど、フワロ氏がシリアスなら、ヴィヴィアンもシリアスな面を見せて、ほんと、しみじみと感じいる、そうした余韻たなびくエピソードでした。そしてまた自分も思うんですね。ああ、自分はフワロ氏同様に、思い出に生きてきたのかも知れない。フワロ氏の悔い、悲しみは、自分もまたともに抱えるものであるのかも知れないって思ったんですね。

    『まんがタイムスペシャル』第24巻第2号(2015年3月号)

2015年1月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年3月号

『まんがタイムスペシャル』2015年3月号、発売されました。表紙は、うおお、これは素晴しいな。『恋愛ラボ』から、砂糖菓子のような髪のあの子が! 我らがエノが、赤面涙目でバレンタインのチョコレートでしょう、えいっとこちらに差し出してるんですね。ほんと、この子は可愛いなあ。素晴しい表紙であります。他には『前略、パリは甘くて苦いです。』、『だけど温田さんはひとりでデキない』のカットもございます。

『光れ!メシスタント』、今回もまたしっかりと作り込まれた回でありましたよ。先生が料理下手の理由が判明です。なるほど、レシピとか見ないんだ。自分の味を追求するため、自己流でいくわけですね。基礎なしで! 光が問題外とばっさり切り捨てるんですが、これ、漫画のことだとしたら先生だって基礎をおろそかにする愚もわかるんでしょうけど、こと専門外のこととなると、そうしたこと忘れがちになるんでしょうね。そしてここから光の話。自分の漫画、かつての投稿作に返ってきた評が、まさしくそんな感じだった。基礎を学びましょう。そうしたこと思い出して落ち込む。そしてちょっとアシスタントからはずれて、投稿作を描くんですね。結果は奨励賞。杏と一緒に名前が載っていて、ええ、ちょっとずつでも前進してますね。また、光と杏の関係も前進? 杏がほんと可愛くてよかったですよ。

『ローカル女子の遠吠え』、もう最高に面白いなあ。バリバリ。Uターン就職のりん子と東京から左遷されてきた雲春。ふたりが直面する田舎の現実。30過ぎても独り身なんて、この辺じゃ珍しいし恥ずかしいぞ! まっこうから喰らって、それでガッシャーンって! 昭和の価値観には昭和のズッコケですね、って、それ、ものすごいダメージ入ってるから! 雲春の思う社会的信用。ああ、いわゆるキラキラネーム。やっぱりこの漫画、こういうひねた見方、もろもろ、最高です。さらには桐島さんの扱いも、超しびれます。もう、最高。けど、一番よかったのは、りん子の昔のあだ名、ああ、委員長だったのか。委員長、可愛いなあ。ほんと、ツンツン喫茶委員長とか、最高だと思います。それとお茶係。中学までですが、京都にもありましたよ。

どろんきゅー』、前回出た果歩の父。その父と果歩の関係が描かれて、といっても、父が死んでからの話なんですね。気付いたら自分の足で立っていた。生き返ったかと思ったけど、実は幽霊だった。けれど娘の果歩とはコミュニケーションができて、それで父は娘と一緒にいられることを喜んで、自分が見守ると意気込んでいたんだけど、ああ、それが、ああ、妻にも負担をかけて、娘の孤立をも誘って、ああ、思うようにはいかないものなんだなあ。父の決意ですよ。ふたりのしあわせのために自分はどうするべきか、それを考えて、そして実行する。ほんと、これは泣けました。父よ、心残りであったのではないか。遠くから見守る、それだけでもいいと思いながら、それだけにつらく思ったこともあるのではないか。ほんと、切なさ感じさせて、けれどほのかにしあわせも思わせるのですね。ああ、そうそう。ストーカー幽霊の彼女。こんな時期に出会ってたんですね。なるほど、そうだったんですね。そうかあ、一目惚れだったんですね。

『天王洲会長にカレシができないワケ』、ゲストです。今年こそ彼氏を作る、そう決意した天王洲あやかだけど、男の子を見ればついつい妄想してしまう。そのせいで、自分に向けられる憧れも好意もまるで気付かないで、ええ、これは彼女の業であるってわけですね。しかし、なんともいわれんよさがあります。カツアゲの現場に踏み込んで、そこで何をしてるのかしら? どう考えてもカツアゲに対する詰問ではなく、男子が男子に最近はやりの壁ドンで迫ってる、その内容を知りたくてたまらないという様子。人気の男子の好みを聞いても、自分がどうこうと思うんじゃなく、別の男子がお似合いと、はあはあいいながら妄想するんですね。薄暗い体育用具室に男子が二人……。人気者なんだけど、皆から好意寄せられてるんだけど、それがどうにもわからない。むしろ男子×男子の関係が深まることを望んでしまう。ええ、こいつはなかなか気に入りました。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第2号(2015年3月号)

2015年1月21日水曜日

『まんがタイムファミリー』2015年3月号

『まんがタイムファミリー』2015年3月号、先日の続きです。

『先生と星が教えてくれたこと』、いよいよ佳境なのでしょうか。天文同好会の皆も、受験を目前にしてバラバラに活動することが増えてきた。そんな中、プラネタリウムの解説構成コンクールに昴が挑戦しようっていうんですね。受験生で、もうすぐ受験で、けれどそれでも挑戦したいという。高校最後の今だから。ひとりではじめた天文同好会が、こうして大事な場所になった。それから語られること、星はひとりでも見られるけれど、同好会は寂しいから作った。昴の言葉が天川先生に昔を思い出させるんですね。高校生だったころの思い出。ああ、先生がこれまでいってきた、憧れの人というのはこの人か。小甲先生。天文のロマンを語る人。ひとりで活動していた天川先生に声をかけ、家にいながら天文部の活動だ、ああ、こうしたところが天川先生の気持ちに働きかけたんでしょうね。天川先生は、こうした出会いが天文への気持ちを強めさせて、そして昴もかつて出会った学芸員さんがきっかけで天体への興味を深めて、ちょっと似ているふたり。そして先生が、自分の来し方について、その気持ちをがらりと変えるのですね。ああ、踏み出す一歩が明るいものになった! ほんと、静かに、けれど充実した、そんな感触が素敵です。

『火消しなでしこ』、もう、これ、めちゃくちゃ面白いな。住吉梢が休日に出会った友達ハナちゃん。大人っぽくなったなあ、って、大学生なんですね。しかし、住吉に対するハナの評価、あれがよかったですよ。もっとちゃらんぽらんやったやろ! 住吉の答え、ひどいな、ってそのシンプルさがぐっときました。授業はホースの取り扱い訓練。けど、そこで給料のこと、悩んじゃうんですね。いやもう、健全じゃないですか。給料のために消防士をやってるのか? お金は必要だけど、それだけで割り切りたくない。そうした住吉の真面目さ、愚直さが素直にあらわれて、好感持ちますよね。けど、ほんと、これは考えすぎ。自分がきちんと仕事に打ち込んでるなら、当然のものとして受け取るべきなんですけど、まあ、まだ一人前という実感がない時期だと悩むんでしょうなあ。住吉が買ったのは訓練用シューズ。他の皆はというと、ジャージ、プロテイン、筋トレマット。無意識に良心って、ほんと、住吉面白いです。それでもって、なんか結構簡単に? 悩みも解決したようで、この子のこういうシンプルさ、それもまたよいのだと思います。

『パパとあそぼう』、さくらのパパの認識、だんだんにですけど、改善していってますよね。馴染みが薄いだけで、知らない人とか、そういう感じではなくなってる。って、すごい侘しい話だぞ、おい。さて、スーパーで出会ったパパの会社のイケメン。さくらがすっかりまいっちゃってるの面白く、しかしそれでパパになってというのか。そしてこのイケメン、藤沢くんがパパのこと、お前のそういうところ好きだよ、受けて、すまない…結婚しているから、って、なんだろうこの会話。このパパの自然さ、気持ちの自由さ、素敵でした。素晴しい。最後の、真っ暗な部屋で打ち拉がれているママも、面白くって、よかったです。

『かしこみかしこみ』、ほんと、これ大好きです。今回は節分の話題。ムクと山椒が鬼の格好するんですけど、オレには出来ない…、どうしてもふたりに豆をぶつけられないっていうんですね。なので、ふたりを豆をまく役にシフトして、そして商店街のイベントも大盛り上がり。皆が景品持ち寄って、子供たちも大喜びで、一緒に遊ぶ奏衣様も楽しそうで、うん、ほんと、すごくほのぼの。夜の部は夜の部で、ムクに癒しを求める大人たち。ええ、なんかすごく面白いんですね。そして最後に恵方巻き。ムクよ恵方とは…わしのいる方向ではないぞ…。奏衣様のコメント面白く、いや、まあ、そりゃ神様がいる方が恵方ったら恵方って気がしますよね。で、奏衣様、ムクのために、恵方のがわに移動してくれるんですね。奏衣様、いい神様であります。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第3号(2015年3月号)

2015年1月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年3月号

『まんがタイムきららMAX』2015年3月号、昨日の続きです。

ご注文はうさぎですか?』、なんとも今回は独特な味わいでありますよ。夏の連休初日、ココアが皆を遊びに誘うんですが、チノに袖にされるのはいつものこととして、シャロとは気持ちのすれ違い、千夜は仕事、そしてリゼはというと明日の準備で忙しい。明日の準備? あの、リゼの家の呼び鈴、連打するココアがめちゃくちゃ面白かったです。リリリリンゴーン。青山さんが遊んでくれる? と思ったけど、編集さんにつかまって連行されていく。あのココアに化けた、いや化けられてなかったけど、青山さんが不思議可愛かったです。ココアがふてくされちゃうんですね。次の日、皆で遊びにいこう、泊まりがけで山にいこう、リゼの誘いというんですが、それでココアが怒っちゃって、もー、もーって、こんなココアも珍しいな! 自室に立て籠っちゃって、けど、決して本気で怒ってるわけじゃなくって、ちゃんと交渉に応じてくれる。そうかあ、ひとりずつもふもふかあ、悪くないですよ。ほんとは支度してたんですね。あのフル装備でばーんと出てくるココア、あの表情こそココアさんだ、そうした感じがみなぎっていて、そして皆でのアウトドア。ちょっと不安に思うチノをココアが支えてくれる? その状況は来月でありますね。これは楽しみでありますよ。

『軍師姫』、ほんと、これ、すごいですよ。正直なところ、よくわかってない、そんな気がしてるんですが、五月病をテーマに、独特のノリ、独特のテンポ、独特のテンションでもってぐいぐい引っ張っていってくれる。ほんと、当惑と混乱をともに読み進めていたんですよ。そうしたら、いきなりの流鏑馬バー。なんだこれはー! さらにラスト・オブ・モヒカンって、もう、どういう発想なのか、どういう連想なんでしょうか。身悶えするような思いのまま、突入するのは平家物語。すごいなこれ。しかもこれ、歴史的トピックをからめたネタというのか。もう、すごい。どういったものか、ええ、圧倒されてます。圧倒的なインパクトの濁流に押し流される思いで読んでいますよ。すごい。

『アイはぐ』、これ、本当に素晴しいな。実穂の問題。家族に内緒で外泊してしまった。その決着編なんですが、実穂のお母さんですよ、どんなに怖い人なんだろう。どれだけ実穂のこと束縛してるんだろう、そう思ってハラハラしてたら、いや、意外、なんだ、確かに頑なではあったかも知れないけど、いいお母さんじゃないですか。確かに厳しいんです。アイドル育成部についてもあんまり好意的じゃない。諸悪の根源ってことね!? それでヒーロー悪堕ちとかいっちゃってノリノリのひかりに結音。これはこれでエンジョイしてるって思ったらいいのかな? 完全にイベントになってますよね。けど、ここからの実穂とお母さんの対話がよかった。アイドル育成部について、ふざけてないってはっきりいう実穂。それを早月がフォローして、けれど次はお母さんのターン。将来の安定を考えると、今、やるべきことをやらないといけない。それを受けて、それはお母さんの夢で私の夢じゃない、またもはっきり自分の気持ちを言葉にする実穂。ここからがさらにいい。声優になりたいという実穂の気持ちお母さんは、ちゃんとわかってたんですね。だからこそ、娘の目指す世界を調べ、知ったからこそ反対していた。その反対する気持ちの中には、しっかり娘の実穂のことを大切に思う気持ちがあって、そしてその言葉を引き出したのはひかりであり、そしてその母の思いを実穂の今を大切にしたいという気持ちに昇華させたのは結音で、ほんと、アイドル育成部の皆が、それぞれに働きかけて、実穂の状況を動かした。ほんと、素晴しかったと思う。生きて、躍動する、そんなエピソードだったと思う。力強さに豊かな情感が乗って、お見事でした。

『ハナイロ』、気にいってますよ。衣替えして夏服になりました。というわけで、見せびらかしにいきましょう。外で勉強会をするのです。って、いち子さん、アグレッシブであります。茉乃花をはじめとして、ファーストフード店にきたことのない皆。いち子にころっと騙されてみたりして、入り口の人形は呪いをかけられた店長だし、うるみはうるみで、張らなくていい見栄を張って大失敗するしで、ほんと、この子のこういうところは見ていて本当に面白可愛らしい。座席の争奪とかね、ほんと、生真面目さがわざわいしている、そんな感じでいいんですよね。しかし、今回は、今回も? いち子が強烈で、なるほど3人の観察日記つけてるんだ。つけてるんだ……。また沙里のこと、その気持ちばっちり把握して、そして最後に駄目押しで茉乃花を騙してみる。鬼畜認定されてますね。ほんと、最後の最後までいち子のペースでありました。

ホームメイドヒーローズ』、次回で終わっちゃうのかあ。いよいよ悪の組織も動き出して、そして正義のチームも全員揃って出撃だ、これからと思っていたのだけど、ほんと、残念ですよ。本編はさすがの面白さ。出し惜しみなしといったところなんでしょうか。これまでの経験から日曜日のそれも午後に出没する悪の組織に対抗すべく準備をして、そして出撃。それぞれの特質にあった技、そして必殺の武器。って、ほんとあぶないな、これ。やられた後に巨大化する怪人というお約束を踏まえてくるのは、さすがであります。ほんと、ここまで揃って、次回で終わりかあ。ほんと、ずっと、もっと読みたかったよ。そう思える展開に、ちょっと現実味、商店街の被害を怖れる悪の幹部とかさ、やっぱりにやりとさせる面白み残して、次回最終回! ええい、楽しみにしようじゃありませんか。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第3号(2015年3月号)

2015年1月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年3月号

『まんがタイムきららMAX』2015年3月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、カレンとあややのふたりが、毛糸玉たくさん抱えて、ああ、手作りなんでしょうか。ふたりともにニットのセーター、その質感はやわらかで暖かみあるもので、そしてカレンが綾に帽子をかぶせているんですね。二人の表情、それが互いの近しさ感じさせて、それもまた暖かみ感じさせる理由になっているのではないかと思います。

いちごの入ったソーダ水』は扉の先生が可愛いなあ。学生時代の先生ですね。内気さと、けれど秘めた情熱がしみじみと感じられる、実に素敵なイラストであると思います。そして現在の先生はというと、教え子に嘘をついております。いや、ぎりぎり嘘ではなかった。けれど、本当の理由、その目的がばれてはたまらないと、一番の目当てにしぼって並んでみたら、そこに眉村転。なんと、その目当ての作家が転の叔母さん。そして先生、憧れの作家さんと出会って、まあ、赤面なんてしちゃって、なんという可愛さ、可憐さだろう。もう、この漫画のヒロインは先生なんじゃないかと思ってしまうほどに素敵でした。さて、本当のヒロインはというと田舎でのんびりしていて、月に島の案内をしているこひめ、ふたりを後ろから描いた一コマ、これ、すごく魅力的だなあ。空の広さ、風のさわやかさも感じさせて、すごくいい情景だったと思います。自宅での委員長もグッド。月と一緒ではしゃいじゃうこひめも実によくて、ほんと、皆それぞれの夏休み。満喫なさったようでなによりでした。

『裏庭には…!』、皆の制服がきまって、おお、実に華やか。皆やる気いっぱいで、新作のケーキやイベント含みのシュークリームなんか考案しましてね、次の来客を心待ちにしているんですね。そんなところに寮長からのお知らせ。今週末、来客があるぞ。けれど秘密。どんな人がくるのか、まったく伝えられず、これでおもてなしなど、無謀ではないか? それぞれにいろいろ考えて、案を出していくんですけど、はたしてこれでうまいこといくのだろうか。そう思ってましたら、うわあ、なるほどなあ! たくさんの犬! 彼らがゲストか! なるほどなあ! 秘密にされてたの、その意図も納得で、ええ、これはやってくれました。ほんと、次回どのような展開が見られるか、期待させられますよ。

『ランチウォーズ!』、ゲストです。いや、これ面白かったですよ。ストーリーを志向せず、ポンポン飛び出すネタの切れ、勢いでもって楽しませてくれる、そんな漫画かと思いきや、同じネタを次へ次へと畳み掛けて、またくるかと思ったところで軽くいなしてしまうなど、これいいなあ、面白かった。主人公はハルハナ弁当で働いてる春花さくら。でもってこの子がのっけから騙し討ちですよ。しかし高いな、って、ちょっと待て、これ実質のり弁じゃないのか? ひでえ。ひでえ商売しやがります。この子のライバルがコンビニで働くクラスメートのすみれちゃん。この子もなんだかちょっと間違ってるところあるようで、あの夜中の飯テロ画像ですよ。わお、わびしい。ネコ缶のネタもたまらず、ほんと、これいかします。若干のナンセンスと、そしてちょっとビターなネタが相俟って、楽しく笑って、ちょっと苦笑。いや、これいいですよ。

『ふるスクらっち!』、ゲストです。隠したかったオタク趣味、そいつが入学早々ばれてしまった伏見大輝。というか、ばれたくないなら、トキメキ妄想スケッチなんて学校に持ってこなければいいのに! そのノートには、妄想美少女のスケッチが満載されていて、いやほんと、なんでそんなの学校に持ってきたの!? 拾ってくれたのはとんでもない美少女、早乙女まりあ。この子が、伏見の描いた美少女に一目惚れ。それでまりあお嬢様のメイド神田ひな菊と一緒にフィギュアを作ろうってことになるんですね。って、なんでフィギュア? どうもまりあがフィギュアにフェティッシュな喜びを感じているみたい。そして子供の頃に出会った大切な人、その人を探す手掛かり? 思い出すきっかけにフィギュアを使いたい。みたいなこといっていて、そしてフィギュア初心者の伏見とまりあ、そしてひな菊がフィギュア作りに挑戦することになるんですね。って、それはいいんだけど、誰もちゃんとした知識を持っていない。難航しそうな予感がしますね。

『ふれーむあうと!』、ゲストです。吉田みゆきは写真部に入ろうかななんて思ってます。そんな彼女をカリカリ梅でもって勧誘しようとした上級生、森野めぐみは偶然にも写真部で、そのまま部室につれていかれるんですね。部員は他に望月りん、この人だけで、なるほど、部室というか、めぐみが普段勉強してる教室、そこで作業してるのか。暗室はないんですか? その問に答えて、これで充分、プリンターが出てくるんですよ。ああ、そうか。今はデジカメ主流だから、暗室は必要ないですよね。この子らの写真に対する取り組み方、これいいなって思いましたよ。難しいことは考えない。ただただ好きな写真を撮って、見せあって笑いあって、けれどこうしてみんなで撮った写真を思い出に、アルバムにできたらいいなって、ああ、ほんとすごくいいと思う。知識も技術も大切だと思う。けれど、それよりも好きで、楽しんで、写真に、被写体に向きあってる。そうした姿勢、その瑞々しさにはっと打たれる思いでありますよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第3号(2015年3月号)

2015年1月18日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年3月号

『まんがタイムきららミラク』2015年3月号、一昨日の続きです。

アンネッタの散歩道』。今回はメイヴ側はお休みして、アンネッタの周辺でありますよ。窓から聞こえる、コツンコツンという音。あ、もしかして妖精たちが辿り着いた? そう思ったんだけど、いやいや違いました。帽子にニットベストの女の子。模型飛行機を飛ばしていたら、アンネッタの部屋の窓にひっかかってしまった。それを取り返したくて小石を投げてたんですね。この子、ふいにアンネッタの前に現れて、ああ、この清冽さ。メイヴ思わせる自由さ、闊達さがありまして、そしてこの子、「女の子なのに」、あえて今はそう書きますけど、「女の子らしい」遊びにはまったく興味を示さない。飛行機で遊ぶ。天候や無線、地図への興味も飛行機に繋がっているんでしょうね。将来はパイロットになりたいっていうんですね。アンネッタに問い掛けられる将来の夢。学者になればいいんじゃないか? そうした言葉に、女の人の学者なんてそうそういない、パイロットなんてなおさら、ああ、けれどこの子、いずれくる、女性でも自由に職業を選択し、可能性を広げることのできる社会を、おぼろげながらも見据えているんですね。ああ、人の側にも広がる可能性よ。この出会いがアンネッタにとっての導きになりそうに思われて、ああ、わくわくさせられますね。

ハルソラ行進曲』、期末テストを目前に、皆で勉強会しようっていうんですね。おお、やなぎちゃん、素晴しいな。案の定というべきか、ノートまともにとれてないんだ。真面目そうに見えるんだけど、そうじゃないやなぎちゃん。自分の興味、音楽とかね、そっち方面にはすごく真面目というか真摯に向きあうんだけど、苦手なことは徹底的にないがしろ。自分もこんな感じだったなあ。だからか、どうしてもやなぎのことは肯定的に、好意的に見てしまうんですね。さて、サヤですよ。お家が厳しい。外泊が許されないかも知れない。って、それを腕っ節で解決しようっていうのか。その笑顔も見事で、いやほんと、この子も底が見えない子ですよ。コタツで勉強中。回路図の話とか、いいですね。そして冬休みの話、皆で鍋をつつく、工場でちょっとした工作も。パジャマパーティはなしで就寝。この和気あいあいとした雰囲気は、ほっと安心、なんだか楽しい。実にいいんですよ。

『ビビッド・モンスター・クロニクル』、もう大好きですよ。キャロライン=チェンバーズとの初の冒険? ギルドを作ろう。名前は「あんこと愉快な仲間達」? 添えられた絵がなんだかほんとに愉快で、ああ、最高だな。大好きです。キャロライン=チェンバーズ、登録されてる名前はキャロライン=チェンバーになってて、ああ、名前の文字数、12文字が最大なのか。あんこのいうとおり、名字なしのキャロラインにしとけばよかったんだな。なるほどだ。そして前回ボンちゃんが発生させたクエスト。どうもレアらしく、あんこが大興奮。ほんと、この人のネット上での人格、すごくいいなあ。そしてキャロラインもたいがいで、なんでそんなにえらそうなの? ほんと、この子もいいわあ。現れた敵に、ざっと戦術を指示するあんこ。いよいよ戦いか! と思ったら、ログアウトしました。もう最高だと思う。ボンがゲームをはじめた目的、それも語られ、そしてキャロラインの無謀にあんこが怒る。ここからキャロラインの思い出語り。もう、ほんと、なんでこう予想予測をはずしてはずして、はずしまくるんだろう。落穂拾いしてたのか。いや、でも、もう、ほんと、最初から最後まで見どころで、すごく楽しいの。もう、これ、稀有なくらいに面白い漫画だと思います。

『ミソニノミコト』、面白いなあ。瑞穂のまわりには変な友達ばっかり。その変な友達のひとり、舞ちゃんに、氏神さんの御札をいただきにいった先の神社で再会するんですね。社のある神様に嫉妬丸出しのミソニノミコト。そして再会する昔の友人。ああ、神様だったのか。その神様がいう、最近神棚に変なモノ入れてない? へー、神棚の扉って、右が氏神専用って決まってるんだ。全然知りませんでした。神様直筆の神札いただいて、それで神棚に祀って、そうしたら神棚からミソニと舞茸、ふたりとも出てくるようになるのか! いやもうにぎやかで実によろしいじゃないですか。けんかの果てに仲良くなるといいですよね。

ゆずりはコーポレーション』、問題の把握とその解決でありますよ。テレビ出演と雑誌取材が呼び水となって、サイトのアクセス数もぐんと増えた。ともない一部品切れが出るほどの売れ行きが出て、けれど品切れおこしてるってことは、機会損失ですよね、本来なら得られるはずの売上が得られないって状態になってるんですね。原因は、生産性の低さ。作ってるの、彩音ひとりですもんね。しかたない。で、その状況を改善しようっていうんだけど、彩音を扱き使う。いや、嘘なんだけど、超弩級のブラック企業とな! このやりとりがよかったのですよ。今回のメインは薫だったんですね。バイトを優先するという約束になっている。けれど、そういってゆずりはたちの活動に自分が参加していないことを、いろいろ思い悩むんですね。ストイックに自分の目標を優先するか、あるいは今しかできない、そうした活動を優先すべきか。ああ、なかなか素直になれない薫が、ゆずりはに自分の気持ちを話して、そのたびに和らいでゆく。ふたりの関係、その気の置けなさというのも感じられてね、いい友達じゃないですか。そして薫の弟妹も参加して、いよいよ決戦。ああ、もうそんなに!? ほんといい結果が出て欲しい。ゆずりはたちの活動にも、そしてこの漫画にも、いい結果が出て欲しい。そう願うばかりですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第3号(2015年3月号)

2015年1月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2015年3月号

『まんがタイムファミリー』2015年3月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、カツ代が健太と鮫島先輩、ふたりのぬいぐるみを抱きまして、おお、なんということだ。本編ではまさにこのふたりがカツ代争奪戦! いや、争奪してたか? ともあれ、両手に気になる彼の人形抱いて、罪つくりな女子、カツ代であります。そして『あまてる!』のカットもございます。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』は、ほんと、今、我々の社会の常識や意識、それが相対化されて、ああこの考えっていうのはまさに今の私たちの時代ならでは、余裕のある社会ならではのものなんだなって思わされましたよ。定着しない絵の具で描くレオナルドと、それを止めようとしないミケランジェロ、ラファエロにいきどおるクロナカですが、ミケランジェロ、クロナカのこと、男だと思ってたのか。うん、可愛い男の子に見えますよね。けど、女と知ったミケランジェロの行動、これがもうおかしくて、なるほど、レオナルドといいミケランジェロといい、思い込みで生きてるのか。さて、冒頭にいってた感想のことですよ。へー、ドゥオモのクーポラ作ったブルネレスキ、治水に失敗してたんだ。なるほど、けど大成功ひとつで過去の失敗もチャラにされるんだ。そうなのかもなあ。そうした前提、完璧なものなんてできないという前提が共有されているからこその社会、その意識、ほんとこれは心底感心させられるものでした。ほんと、なんかしびれますね。自分もかくありたいと思いましたよ。

『軍神ちゃんと呼ばないで』、面白いなあ。謎の少年。誰だろう。山本勘助なんだろうなあ。あの黒田をいいように使っていて、しかし黒田の語る虎千代の話、面白かったなあ。虎千代が姫とばれたら、自分が無能とそしられる。それを怖れるあまり、どんどん立派な男にしてしまうっていうんですね。なるほどなあ! あの眼帯美少年にドキドキしてる黒田とか、ビジュアル面でもドキドキ。実に素晴しく、そしてこの少年のやらかした情報戦。ああ、たしかに忍びの仕事だわ。しかし、その策略、うまくいくんだろうか。虎千代はまったく兄になりかわって越後を治めようとか思ってないわけだけど、ということは兄の方に変節があるのかな? 実際疑ってたりしたものなあ。ともあれ、その道行は普通ではあるまい。楽しみになるわけですよ。

『宅飲み残念乙女ズ』、節分から入る宅飲みですが、グリっちの本気の豆まき。豆をぶつけられて叫ぶてつ子がおかしくてしかたありませんでしたよ。なるほど、職場の人間関係トラブル。いちいちつっかかってくる嫌なやつがいるというの、その理由がしょぼいっていうんですね。いやしかし、やっぱりグリっち、かっこいいんですね。その嫌なやつのこと、最後にはサポートして、よりよいものを、クライアントに喜ばれるものを作ろう! いや、けど、バレンタインでリセットなのね。ああ、うまいなあ、この展開。よくできてます。気にいったのがゆみみのバトルで、あの上司からえらいこと怒られて、それで同僚とも和解、明日もいい試合しよ! でまた怒られるっていう、これ、いやもう、最高じゃないですか。ほんと、この怒られるふたり、最高です。こういうジョーク大好きですよ。自分が上司だったら、やっぱり怒ると思いますけど。

『カラフルぶらぱん』、夏緒の兄貴、ほんと面白いなあ。反抗期だっていうんですが、財布出せよ親父! で、財布にお金入れるのか……。夜中に父親の鞄をあさってる? と思いきや、プレゼント、バレンタインのチョコレート入れるのか。俺からじゃない、天国の母さんからなんだ! って、なんという……。いやもう、隠れて見ていたお父さんに貰い泣きでありますよ。パン屋でバイトするとなっても、その愛想のなさ、威圧するかのような表情がネックになるも、家計を助けたいという志望動機、困ってるパートさんにやさしく声をかけ助ける、そうしたところからファンがじわじわ増えてっていう、ほんと、素晴しい少年であります。そして我らが夏緒サイドでありますが、ああ、アキ、ナツのこと……。ほんと、素直になればいいのに。ほんと、なあ、ナツのこと気になりまくってますやん。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第3号(2015年3月号)

2015年1月16日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年3月号

『まんがタイムきららミラク』2015年3月号、発売されました。表紙は『幸腹グラフィティ』、きつねうどんを抱いて横になるリョウと、うどんに興味津々のきりん、そしてなんだかぼうっと天井見上げてる椎名、三人娘を真上から見下ろしましたって構図でありますよ。なんだか面白いイラスト。うどんはかつてのあのうどん思わせるうどんで、左肩にはおいなりさん。ええ、アニメの1話にあわせてきたんでしょうね。しかし、この不思議なポーズ。あちらこちらに皿、湯呑みが置かれてる、ああ、リョウが体を伸ばしたらお茶がこぼれちゃう! なんとも不思議可愛いイラストです。

『春色グラッセ』、ゲストです。動物好きな女の子、つばめが料理をしていたら、鍋からポコーンと現れたのがうさ耳つけた女の子。いったいどういう子なのだろう。まったくもってわからない。とりあえずニンジンが好きみたい。けれど肉もいけるみたい。そんな正体不明の女の子だけど、それが可愛いからとニコニコ見守ってるんですね。その子、ポプリっていうんですね。ちゃんと言葉もわかる。テレビ見て喜ぶ、その表情は豊かで、どうもなにかここにきた理由ありそうなんですけど、今のところはさっぱりわからんのですね。そしてつばめの友達、あかねから電話。なんとあかねのところにもなにか出たらしい。フルーツシリアルから出てきた、この子はネズミ? タヌキ? なんだか不思議なことが起こってるっぽいですよ。

『アルカトラブル!』、ゲストです。気がついたら謎の洋館に閉じ込められていた。そこには謎の眼鏡美女がいて、迷い込んできた子、有香のこと新人と、ようこそと、仲良くしましょうと。どうもこの洋館からは容易に出られないみたいなんですね。この変わりものでデリカシーのない眼鏡は、もう何年という単位でここに暮らしているみたい。けどアルカは逃げたくて仕方ない。当然ですよね。そして向かった先は、ずらっと扉の並んだ廊下。開けてみたらそこには海が広がっていて、ええ、なんともわからない世界なのであります。この扉のどれかが出口? つまりこれから、ひとつひとつ開いていくってことなのでしょうか。アルカトラズとアルカのトラブル、そんなタイトルと思わせて、しかしこの先、なんかとんでもないことになりそうですね。

『ツバメノス探偵社』、ゲストです。なんともいえない独特な雰囲気の漫画です。探偵たちが我先にと探しているのは、犯罪者? いや、どうも吸血鬼みたいなんですね。そんなのに出会って、助けて、騙されて? 危なく取り憑かれて、体を奪われてしまうところだったっていうんですね。その吸血鬼、世紀の大犯罪者シトリー・アルバートであるらしい。かなりの賞金がかかっているらしい。そしてそんなのと一緒に暮らすことになった? そしてこの子が探偵燕と関係を深めていく? のでしょうか。仲間になるのか追われるのかで全然違ってきそうですよね。

『まわりの天秤』、中学生になったばかりの女の子、島村ちかはちょっとドジ。その子が通学の途中で出会ったのが、同じく今日から中学生という四鳳まわりなんですね。なるほど、司法でありますね。制服に法服を羽織って、弁護士になるのが夢という。六法全書も常備。そんなまわりが、にぶちんちかちゃんの顧問弁護士となって、身の回りの危険からまもってあげようっていうんですね。そしてなるほど、ちかにはちょっとコンプレックスがある。自分がこの学校に入ったのは、母が校長、理事長をやってるから。最初っから決まっていて、だから自分の意思はなかったっていうんです。けれどまわりには、自分の夢がある。そうしたこと話し合って、ああ、これはふたり仲良くなって、いずれちかは自分の目標などを見出していくのかな? なんて思わされる第1回でした。うまくまとまりあって、読みやすくわかりやすい、そんな感触ありました。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第3号(2015年3月号)

2015年1月15日木曜日

AGF ブレンディスティック ココア・オレ

 ココア、飲んでます。ホットココアだ! いや、それはおいといて、昔はですね、バンホーテンの缶ココアをですね、ストーブで温めた牛乳でもってのばして、練って、時間かけて作って飲んでいたのですが、最近はすっかり簡単になってしまいまして、スティック、細長い袋に入ったココアをインスタントにお湯でジャー。けどそれでおいしいので文句はいいません。

これ、もともと買ってたのは家人なんですけどね。去年とかは森永のミルクココアが常備されていたんだけど、なんでか知らないけど今年からはAGF。スプーンで計量して、みたいな面倒がないのがいいのかな。普段使ってるマグカップに半分強といったところ。ちょっと量は少ないなあ、みたいにも思うけれど、そんなに大量に飲むもんでもないだろうからと、自分にとってはお湯少なめで作っています。いや、けど、多分本来の量よりもちょっと多いと思います。

余談ですけど、こないだマグカップの容量ってどれくらいなのか、調べてみたんです。空の状態で重さを計って、水を入れてまた計る。その重さの差が容量ですよね。だいたい250ccなんですね。もっと多いと思ってましたよ。ほんと、意外な量でありました。300ccくらいあると思ってたんですよ。

2015年1月14日水曜日

SVDスナイパーライフル ペーパークラフト

 これ、いったいどういう経緯で知ることになったんだったっけかなあ。なんとね、スナイパーライフルやらガトリングガンやらのペーパークラフトがあるっていうんです。写真で見るかぎり、結構リアルな出来栄えで、うおー、まじでこれペーパークラフト!? 驚いてしまうくらいなんですが、けど、これ、日本だからいいけど、うかつに諸外国で持ち歩いてると、拘束ないし無力化ないしされかねないなあ、みたいな雰囲気で、いやもう、AKMとかやばいやばい。それだけにちょっと欲しいかもー、なんて思ったりしてしまったんですね。いやいや、買わないですけどね。

面白そう、そう思いながら手を出さないのは、きっと手に入れても、ろくに作らず放置してしまうに違いない。そういう予感があるからです。カスタマーレビュー、大変役に立ちますね。結構乱暴な出来っぽいじゃありませんか。線が適当。そのとおりに切って組んでも合わないとか、いくつもある構造、それぞれ最後に組み合わせようとしても全然合わないとか、あー、これは面倒くさいよ。いや、わかってるんですよ。そういうのをうまいこと工夫して、手を入れて完成させる、それがペーパークラフトはじめ工作の醍醐味だって。でも自分はそういうの面倒がって、適当に作ってしまうならまだしも、放置してしまう、そんなタイプの人間なので、やっぱり買えないんですね。けど、面白そうだなあ。

価格は2千円程度。カスタマーレビュー、面白いですね。安いからって買ったら紙だったって、書いてあるじゃん! ペーパークラフトって! ほんと、手を動かすのが苦にならない、すごく好きっていう人にはきっと楽しい商品なんだと思います。自分には駄目かなあ。駄目な人間だなあ。

2015年1月13日火曜日

『まんがタイムきらら』2015年2月号

『まんがタイムきらら』2015年2月号、一昨日の続きです。

『夕暮れのモノクローム』、おお、いい感じじゃありませんか。本好きの彼女、黒葛八重子が訊ねる本だらけの部屋。借りては読んで、読めばまた訪れる。その本は、その部屋の主の持ち物で、自分ん家にはもう置けないからと、寄付する名目で学校に置かせてもらってるっていうんですね。どれほどなのか。しかしこの彼女、八重子にぐっと迫る、そうしたところがあって、あの一緒に帰ろうという表情などは意味深で、そしてこの人の本を読むその動機。ある人と話がしたかったから。本好きのその人といつか話せるようになるかなって、そういう彼女に、ぽつりとその人が羨ましい、口に出してしまう八重子なのだけれど、もしかしたらそれは八重子のことではなくって? 意味深なのですね。かくして気持ちはその謎の彼女にとらわれて、ええ、ふたりの出会って、そしてただの知り合いというにはおさまらない、そんな雰囲気なんかさせまして、これは、これはと期待させるんですね。

『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』、手品部といいながら、ほんとにほんとの魔法を使いまくってる女の子の話。けれど、あおばのハットからなんにも出なくなってしまって、上限いっちゃったんじゃない? これって月あたりいくらという上限があるもんなんか。なるほど、魔方陣を描く、その手間を軽減してくれる道具なのか。杖なんかもそうした便利機能が満載されているようで、なるほど、彼女らの魔法というものは我々にとっての携帯電話に近いものがあるのかも知れません。さて、みづきちゃん、手品部の顧問が登場しまして、なるほどいろいろわかります。魔法界からやってきている人がいる。魔法は気付かれてはならない。って、そのわりにこの子らは使いまくっとるな。そして結界、これを破られてしまった、魔法が気付かれそうになった、そのペナルティでもってあおばの魔法が停止されてたんだ。またひとつ謎が提示されて、我らが主人公スズ、どうも彼女は強力な結界でも破れるみたい。そしてペナルティを皆でわけあって、魔法の使えない間、初心に返って練習っていいはって、簡単シンプルな手品の稽古してるんですね。その情景、なんかむしろ今までよりも部活という感じが強く感じられまして、大変によかったですよ。

『Mixこ〜る』には期待しているのです。今回はショッピングモールにて握手会。それで青乃が暴走気味にいろいろ企画するんだけど、当然駄目っていうのね。なるほど、剥がし役ってのをやるんだ。うまくできるか心配してるんだけど、予行演習ってさ、必要ないことわかってながらやらせましたよね。あのメガホン通してその音量ってのおかしくて、そしてやることやることお断りされる。ちゃんとスタッフがいたんですね。ここにキキも加わって、素直じゃないキキ。青乃のポカも、キキのおかげで見事解消。握手会も大成功。あの、時間ぴったりのお客さん、あれ面白かったなあ。ほんと、ひかりの活動も順調、加えて楽しさ感じさせる、そんなエピソードでありました。

My Private D☆Vはおしおしおであります。冬のもこもこJK、って、おお、これは大変によいじゃありませんか。もこもこマフラーに後れ毛、これわかりますよ。あのマフラーに押さえられた髪が膨らむの、確かに実に可愛いです。指先までのばしたセーター、ダッフルコートにミニスカ、だそうですが、自分はさらに厚着厚着が好みであります。けれど、この描かれた情景、キャラクターの雰囲気、とてもよかったですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第2号(2015年2月号)

2015年1月12日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年2月号

『まんがタイムジャンボ』2015年2月号、一昨日の続きです。

『タヒチガール』、消えたマイを探しに出たマハナ。ちゃんとその気持ちを慮ってくれているリンがいいですね。そしてマハナ。マイを見付けて、語りかける。会場を間違えた、そう思ってたのか。けれどマイの気持ち、姉がいないと笑えない。みんなに迷惑をかけてしまう。そんなマイの気持ちを受けて、けれど持ち前の明るさでマイを引き込んで、強引な振舞い、その果てにマイの笑顔も生まれたっていうんですね。皆でオリタヒチ。助けあって、踊りを続けて、そして自然に浮かぶ笑顔。ええ、ひとつの達成ですね。ええ、いいエピソードでありました。

『お隣さんゲーム』は、ライバル出現に焦る舞子であります。さてそのライバル見てみれば、決して嫌いな感じじゃない。ってところで気がついた。ああ、蘭子お姉ちゃんに似てるんだ。それで蘭子を研究するっていうんですね。しかし楓、この人はいいなあ。男は蘭子みたいな女性が好きだ。そう決めつけてしまってる舞子に冷静に指摘してくれる。ほんと、いい兄さんだと思います。と、この舞子エピソードを展開しつつ、蘭子賢司の展開もするという、こういうところも見事だったと思いますよ。

『事件です!シャーロッ子さま』は前回登場の鷲丘先生、この人と穂華の関係、きっちりわかりやすく整理されましたよ。そんな感じのエピソードです。しかし、鷲丘先生、着任早々、職員室を離れておさぼりって、駄目っすよ。と、そのへんは適当に流して、ああ、鷲丘先生のこと、穂華はずっと意識してきた、そんなところがあるんですね。というか、鷲丘先生のデリカシーなさ、そんなところもあるみたいだけど、もともとはそんなに嫌ってない、むしろしっかりして大人な自分を見せたい、なんて思ってきたみたいなところがあるんですね。今回の件も、怒りはしたものの、ちゃんと頭を冷やして、それでちゃんと仲直りして。昔の恥ずかしい頃を思い出して赤面する穂華、いやもう、よかったですよ。

『人魚嬢ルリ』は、江頭がずんずんルリの生活圏に踏み込むようになってきてるんですね。なるほど、キャミソール一丁でくつろいでるルリは、メアリーの目からは丸出しに見えるのか。で、それを偽りのお尻だから大丈夫といっちゃうルリ。いいのか? 本当にいいのか? 今回ばかりは江頭が正しい、そう思ったのでした。そして江頭をつけ狙うミカミ。いや、狙ってるのはルリか。この子はどこまで踏み込むことになるんでしょうね。さすがにSNSはまずいですよね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第2号(2015年2月号)

2015年1月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2015年2月号

『まんがタイムきらら』2015年2月号、一昨日の続きです。

スロウスタート』は、まだまだクラスに馴染めていない花名です。話したことのない人とのコミュニケーションでもたつくんですね。もう6月も後半よ、だなんていわれちゃうんですが、クラスの人、半分以上話したことないってよ。なんと所在なげな花名。可愛いなあ。ああ、そう、うん、そうだよ。2年いようと3年いようと、話したことのない人、名前すら覚えていない人、いますよね。いますよ。いました。花名ね、気後れしちゃうんですね。ふたりにはわからないよ。栄依子はクラス全員下の名前で呼んでるような人だし、たまては誰とでも物怖じせずに話せるし。冠はというと、皆から愛玩されて、ええ、花名はやっぱり気後れしてしまうんです。というか、栄依子がすごすぎるんよ。ほんと、並じゃない。この人、将来、どんな仕事しても成功すると思う。さて立ち返って花名です。ほとほとと泣いている。ああ、ああ。けどこの子なりに少しでも進んでいて、また進もうという気持ちを持っていて、だからきっとこの子は大丈夫。そう思わされたんですね。ゆっくりでいいじゃん。ええ、そう思ったのでした。

ギタ×マン!』は、漫画の祭典、キラコミにいくというんですね。って、なんでギターマンドリン部が!? って、ギター・マンガ部でしたね。それで現地、ものすごい朝早くから並んで、凍えているるっかとうるる。開場したらしたで、人波に流されていくあめり。たまらんな。今回の目的は、ときキャン作者めるこ先生の未発表マンガなんですが、あめり、よりにもよって地図をなくしてしまって、ああ、そうなったらもう見付けられないよなあ。スマートフォンも当然繋がらなくて、って、そうなのか。電波は掴めないってききますが、各キャリアが出してるWi-Fi部隊とか、って、そうも簡単にはいかんのだろうなあ。いったことないから、わかんないんだよなあ。やっとこさブースを見付けても、目の前で完売。けれどそのピンチを救うのがまさかのやまなんって、こんなん全然予想もできないよ。今回の見どころは、危機また危機でアップダウンするあめりの喜怒哀楽表現でありましたね。そして、あの感動の涙。ちょっとお姉さんっぽいうるる先輩などなど、ほんと、結構な見どころいっぱい。めるこ先生の漫画も、なるほどあめりはめるこフォロワーってわけか! 沢山の発見ありのエピソードでした。

三者三葉』は、うわー、薗部さんだー! 薗部のおうち、来てみます? って、いきます! いきます! うわー、もう、この人可愛いなあ。最高だと思う。さて今回は薗部さんの秘密に迫ります。主に双葉が、っていうんだけど、どこに住んでるの? 屋内ですよ。なんだこの会話。双葉ももうそこでやる気失って追求しないし、それが寂しいっていうんなら、最初から素直に応えればいいのに、薗部さん。ほんと可愛い人だと思います。というか、双葉がいいよなあ。待ち伏せしようと思っても、5分ともたない。どんだけやる気ないのか。けど山Gは知ってたんですね。そうかあ、店の2階か。けどあきらかに怪しいアクセサリーに双葉怖れをなして、防犯とかいうけど、どうなんだろう。そして防犯グッズの話に発展。薗部の唐辛子スプレー、あれはやっちゃうよなあ。ほんと、薗部でよかったです。しかし今回はミステリアス薗部の魅力満載で、その上、ミステリアス双葉ものっかってきて、最高のエピソードだったと思います。薗部に双葉、大好きです。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第2号(2015年2月号)

2015年1月10日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年2月号

『まんがタイムジャンボ』2015年2月号、発売されました。表紙は『レーカン!』、バレンタインに合わせてでしょうか、おばあちゃん幽霊にはハートのチョコレート、そしてエロネコ型のカップケーキにもチョコレートのデコレーションです。天海さんの手作りなんでしょうね。制服にエプロンの天海さんです。そして『きつねとパンケーキ』からパンケーキを食べてるコンちゃん。『最後から二番目の神様』の新作告知カットもございます。

『ナデシコ!』。前回、営業部長から門前払いをくらったエミですが、言葉の綾? 「期待した」という百井の言葉、断片だけ拾ってエミ発奮、また突っ込んでいきそうになったんですね。エミのいう飲みニケーション。ああ、自分は苦手だなあ。けど、渋皮営業部長くらいの年代相手だと有効だったりするのかな。エミの作戦は、自分の歓迎会を口実に渋皮部長を酒の席に引き込もう。でもって部長、酒飲んだら話がわかるやつになるのか。それでおだてて気持ちよくさせて、そこからエミの語りに入る。あの丁寧に説明する、そのエミの表情が実によかった。部長も納得してくれたようで、よかった、そう思ったんだけど、ああう、あかんのか。なかなかにうまくいかん話。これ、継続ですかね?

『最後から二番目の神様』、おおっと、ゲスト扱いなのかい? お金持ちの少年、高天原フルコトには悩みがあって、中学校に友達がいない。なのに祖母に友達ができただなんて見栄を張っちゃったもんだから、なんとかしないといけない。学校は公立の中学校。けど、制服も着ないし、同級生にも様付けで呼ぶよう期待するし、横柄ではない、むしろ丁寧、けれどさすがに無礼で鼻持ちならない、この意識の違いが友達を作れない原因みたいですね。また金持ちだからタカれるんじゃないか? そうした言説にも傷ついて、と、こうした困ったボーイが、ちょっとの気の迷いから神頼み。そうしたら、空から神様が落ちてきたんですね。見事に美少女。この子と一緒に友達作りにはげむ? あるいはこの神様が友達になってくれる? 続きは次回でありますよ。

『ネカフェのおしごと』、ゲストです。ネットカフェでバイトすることになった半場拓真少年。けれど彼には苦手があって、ちょっと仕事にいきづらい。なにが苦手というと、同僚の小市くんなんですね。少年っぽい見た目の小市。けれど困ったことに、あれこれ壊してしまう。職場についたらドアノブを壊してる。続けてまた壊す。初日にもいろいろ壊していて、コンピュータを使うとフリーズから再起動。そうしたトラブルに困らされて、それで小市くんのことが苦手だっていうんだけど、小市くん、接客すると活き活きしてる。その様子に見直して、見習おうって、そういってるところ見られちゃって、それで懐かれるっていうんですね。このふたりの関係、これからどうなる? といったバイトものでありますね。

『拓海くんとアキラくん』、ゲストです。釣り少年とカメラ少年ですね。場所は横浜、大黒海づり施設。そこで朝の6時から釣り糸をたれるのがアキラくん。その釣りについてきたのが拓海くんなんだけど、彼の目当てはクイーンエリザベス号なんだっていうんですね。静かに釣りをしたいアキラに、もう飽きちゃってる拓海。ふたりのこの微妙な会話。なんかね、拓海がアキラに甘えちゃってるみたいな感じになってて、しかしこの日、中間テストだってのか。クールなアキラ。あかんたれの拓海。性格は全然違うふたりが、大きな船に圧倒される、その描写は面白かった。ええ、ふたりのやりとり、その感触に面白みを見出す、そんなタイプの漫画です。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第2号(2015年2月号)

2015年1月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2015年2月号

『まんがタイムきらら』2015年2月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』。娘三人がこたつに入って暖まってるんですが、ゆずこがもう完璧に溶けちゃってますよね。こたつ、ミカン、寄り合って語らい。こたつ布団からはみ出した足先、靴下の肉球模様も可愛いです。

チェリーブロッサム!』は、つばきと大咲が見事に向き合って、ついにつばきがいっちゃいました。好き……。けど、それを鋤と理解するのはすごいな! 園芸バカなのか、それともわざとなのか。わざとじゃないんですね。これ、大咲からしたら、つばきの恋の相手として自分が選ばれるってことが、最初っから考えに入ってなかったのかもなあ。つばきは大事な幼なじみだけど、まさかこの子が自分のことを好きになるとかまったく思いもしなかった。だからこそ、面と向かって告白されても、自分のこととは思えなかったのかもって思いましたよ。そしてやっぱり大倉山先輩の番だったのかもなあ。つばきのことがあって、自分の気持ちがはっきりとした。それが恋なのかどうかはわからない。けれど大咲を失うなんて耐えられない、その気持ちだけははっきりして、そして大咲の気持ちもひとつはっきりとして、ええ、ひとつの恋の終わり。切ない、けれどしっかりとつばきの気持ちを受け止めた、そんなエピソードだったと思います。

『ヴぁるばいと!』はどういう方向に向かうのか、わからなくなってきましたよ。つばめの部屋、同じ布団で寝ている女の子。いったい誰かと思ったら、つばめの親戚、柴田祭。なんとヴァルハラコンビニアイドルだっていうんですね。って、なんだそりゃ。ポップンポップコーンキャンペーンガールみたいなものなんでしょうか。松澤安里に用があるみたいですよ。いったいなぜか? つばめと祭、お客がこなくて暇なコンビニにやってきて話を聞けば、なんと安里、テーマソング一般公募で最優秀賞とってた。それで祭、一緒にコンビニアイドルにならないか、誘ったりするんですね。次回からアイドル編!? いやはや、いよいよわからなくなってきましたよ。

『しゅばりえーる』は、まさかの新登場人物ですよ。思わぬ収穫、トリュフに興奮してるセリーゼのあげる声に目をさましたお姉さん。おお、この人も大剣使いなの? セリーゼのツヴァイヘンダー見て、残念ながら重くて持てない。けど普段はクレイモアを使ってるのか。って、これもまたフランスっぽくない剣だなあ! この人、レストラン? で働いてるんですね。プリムウェールのウェイトレス。けどこの人が思わぬ実力者で、うおお、すげえな、セリーゼの一撃をものともしねえぞ。ばーん! って楽勝じゃん。この人、ソレイユさん。今後も関係してきそうですね。しかしこの実力。お姉様の知り合いだったりするでしょうか。

『天地せっちゅー』、ゲストです。うちに帰ってくると、家の中が羽根まみれ。いったいなにかと思ったら、なんと天使がいるっていうんですね。生え変わりの季節らしい。それで動くたびに羽根が抜けて落ちるようで、かたづけて、散らかって、またかたづけてみたいですよ。さて、この天使さん、なぜか天国に帰りたがらない。その話題も避けたがる。後がないとかいっている。そんな天使、アイ=テルヴァハルティアと人間の女の子、虹腹あいの同居、交流もの。天使さん、人間さんと呼びあって、さてこの天使さん、外にも出歩いたりするんでしょうか。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第2号(2015年2月号)

2015年1月8日木曜日

『まんがタイム』2015年2月号

『まんがタイム』2015年2月号、昨日の続きです。

鉄仮面のイブキさん』は、おおお、遊園地でダブルデートですよ! 伊吹さんと相楽さん、そして喜多くんと哀原先輩。うーん、ナイスカップル! ぎゅっと繋がれた伊吹さんと相楽さんの手、その親しさ、その友愛もナイスなら、哀原先輩の作り笑いが消えて素の表情が出る、その瞬間もよくって、ほんと落差ある。けど、表情とその向こうにある感情、それはなにが真実なのか。一見無表情とも思える伊吹さんだけど、本当は決して無表情じゃない、どころかすごく表情豊かと感じられるところ。そして哀原先輩もそうで、あの自虐的な発言の、けれど本当の表情に、すごくいい笑顔で応えてくれる相楽さんとか、ああ、目に見える上辺だけじゃない、ちゃんと本当の自分に目を向けてくれる人なんだって、そりゃ哀原先輩が相楽さんのこと好きになるって、当然だって思いましたよ。最後のね、哀原先輩の台詞がね、ほんと、この人もいいじゃん。ええ、皆がやっぱり魅力的で、それは彼ら彼女らの気持ちがしっかりと伝わってくるからなんだろうな、改めてそう思わされたんですよ。

『ノコひけ!工業娘。』、うおお、これかっこいいなあ。今夜は麻見の家に皆で集まって、なにするかといったら、模型作りですよ。パジャマパーティどころか、作業着をばっちり着込んで、やる気満々。ほんと、みんなかっこよくって、最高ですよ。けど、追い込まれるまでの期間、余裕余裕いって鍋やったり、そうした情景描かれると、ああ、やっぱりいつものとおりの彼女らだなって安心して、そして製作となってもやっぱりいつものとおり。面白くて、なんか楽しそうで、ちょっとおかしくて、実に素晴しい。麻見さんがさ、考えなしに作りたいもの作って迷走させるのがね、もうたまらんですよ。勝手に橋を作る。ああー、池を作らないといけなくなったじゃないか。勝手にジャングルジム作ってる。公園作る予定なんてないよ! そんなのがどばどばあって、そしてどんどんテンションがおかしくなっていく。しかし、これはほんと名エピソードでしたよ。最後の軽トラで作品を運ぶ、皆で円陣組んで守る。もう最高だと思いました。ほんと、青春ってやつじゃないですか。

はこいり良品』は福袋の話題です。特に目的があるわけでなく、ふらっと入店する、それが古書店ってやつ。確かに、入ってみるまでなにが並んでるかとかわからないですもんね。いわば本との出会いを求めて入ってくる、そうしたお客さん向けに、テーマ別の福袋を用意してみました。確かになんか面白そうかもって気にさせてくれますね。けど数を絞っていて、理由は意外と売れないから、けっこうシビアなしおりさんです。そして話はさらに展開して、なるほどネットで仲間はずれにされたと悩んでいるお嬢さんですよ。書かれた文字だとニュアンスが伝わらないことがある。単純な読み間違いだってある。それでこじれた関係をなんとか修復したいって思ってる彼女にアドバイスするんですね。文字ではなく、まずは会って話してみれば。それでちゃんと仲直りして、ええ、めでたしめでたしなんですけど、こうした人間関係の悩み、誰もが抱えているようで……。福袋の売れ行きが語る社会の諸相。面白い切り口でした。

  • 『まんがタイム』第35巻第2号(2015年2月号)

2015年1月7日水曜日

『まんがタイム』2015年2月号

『まんがタイム』2015年2月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』と『まりあ17』、主役ふたりのお餅対決ですよ。課長はお雑煮、まりあは焼き餅、ふたりともにいーって精一杯に餅を伸ばして、もうたいした餅の食べっぷりなんですね。しかしまりあさん、よもやヒロインとは思えぬすごい表情してます。

『おとぼけ課長』、ほんと面白いですよ。中でも今回は「乗客」、「クレーマー」がいかしてて、「乗客」の落ち、新聞記事を見せてなにが起こったかを察させるその手腕、余韻残してとてもよく、そして「クレーマー」の課長の活躍。これはすごいよ。もう、笑いがこらえられない、そんな威力がありました。ほんと、課長の体を張った対応。けどそれがもうナンセンスで、しかもあの表情でしょう。たまりませんでした。

『ゆとりノベライズ』は、都が突然カメラ女子になっていて、お、一眼レフ? 結構な本格派っぽい? 里美のこと写真に撮ったりしてるんですね。しかし、都、作品作りとか新しい発見とか、いろいろいってるんですが、撮ってる写真はというとなんだか生活感に溢れてたり? あるいは花とか空とか……。ああ、うん、自然はいいですよね。自分の写真もそんなばっかりだ。うん、花は肖像権とか主張しない……。写真に撮られたくない里美さんの攻防や、そして都の悩み、里美からのアドバイス。やっぱりただ写真に興味が、フォーカスが移ったわけじゃなく、そこには都のテーマがしっかりあって、ええ、この試みが彼女にとって実りあるものになればいいなあ、そう思わされたのでした。

『さわらせてっ!あみかさん』。あみかが家電量販店でマッサージチェア試してる時の擬音、もっしもっしというのがなんかすごい質感感じさせて、そしてお姉ちゃんに吸い込まれるかがり。なんとまあ、けどなんともいえぬ説得力がありました。今回は、かがりの中学制服、それを撮りまくるかがりという振りがあって、それを時間かけて眼鏡あみかで受けるというのがうまくって、見事だと思いました。しかし、あみかさん、太ってること気にしてたりするっぽいところあると思ってるんだけど、それであの大福の量。叔母も妹も言葉を失う量。けど妹も友人もあみかの量感が好きだってんだから、もうスラリといくことはなさそうですよね。あの、沙織のベストポジションを探す試みがおかしくて、結果的に首四の字ってね。けど本人がしあわせだったらいいのか。ほんと愛されてるあみかの魅力がたっぷりでした。

『ハニカム関係』、ゲストです。四コマじゃなくてコマ割り漫画ですね。中学校の先生、あかねはあんまりに幼なく見えるので、生徒から愛されてるというべきか、ぽいぽいいたずらされたりして、そんなあかねが後輩しょう子と一緒に出かけることになるんですね。養蜂家の採蜜を見にいく。そしたらしょう子が完全にオジサマ目当てで、ああ、なんかいいなあこの人。そして虫が苦手だったあかねが、採蜜の様子に魅せられて、前へ前へ出て見たいと思って、そうしたら手助けしてくれた人が若いイケてる兄さんだった! 養蜂の魅力に、採れたての蜂蜜の味。そして恋の予感があって、あかねのこの先はどうなる? いや、なかなかに丁寧な描きぶり。悪くなかったですよ。

  • 『まんがタイム』第35巻第2号(2015年2月号)

2015年1月6日火曜日

『まんがタウン』2015年2月号

『まんがタウン』2015年2月号、昨日の続きです。

押しかけ時姫』、風雲急を告げる展開ですよ。なんと大内家の娘が海斗のことが好きとかいっちゃうんですね。さらには、海斗が欲しいのか? 時姫の問にもうんと答えて、なんということか。基本発想がずれてる時姫がおかしくて、真に欲しいのは我であろう! こちらはさすがにお断りされちゃうんですね。海斗との交換に城とか、まだあの誤解とけてなかったんだ。しかしこれ、すごいのが、海斗ですよ。時姫の面倒見てるからそんな暇ない。わお、断っちゃうのかい!? そんな海斗に、まず私を好きになって、大内の娘、素敵な申し出で、けど来週までか。時姫、不機嫌そうなんですね。家来をとられるからか? いや、そうではない。海斗大事で帰りづらくなって、さらには海斗のような若者であればよいのう。うん、時姫、海斗が大事なんだなあ。そのほのかな思い、素敵でありました。

涙の数だけ輝いて!』は、唯の家で新年会。わーい、唯メインだー。と喜んだら、なんと、すっかりできあがってしまった晴香がメインといった具合。いや、この子もいいですよね。今回は感情が素直に最前面、見ていてすごく気持ちよかったです。まず、IDLに文句。はじっこの方の人直子と、彼女に届く熱心なファンからの手紙。あー、晴香だ。これ、晴香の過去が知れてから、ほんと面白くなりましたね。ビデオ見てる時の晴香も最高で、容赦ないチェックが入る! まだアイドルオタクとしての自己認識があるってのがおかしくて、ほんと、この子の押しの強さ、その根っこになにがあるのか、それが見えたかに思えました。

居間には今外国人がいます。』、今回はマッキーと部活ですね。なるほど、確かに部活動って日本独特らしいですね。マイケルのいうように、地元のスポーツクラブとかに入るのが普通で、日本のような活動形態はなかなかないとのこと。漫画やアニメに描かれる部活の風景も、誇張されたフィクション、ファンタジーと思われている、そんなこともあったりするらしいですよ。さて、諸般の事情から部活をやってなかったマキが、部活に入るかも知れません。よって、第一部完! 次回から高校編がはじまるよ! って、わお、高校生マッキー、可愛いじゃん! すっかり娘らしくなっちゃって。と、まあこれ嘘なんですが、ともあれミカイールと一緒に部活に入る。かも知れない。けど、ミカの人見知り、ほんと深刻で、気心知れた人、少人数となら大丈夫なのかなあ。とりあえず同好会作ることにするんですが、完全に本末転倒ですよね。けど、マキのこれだと思い付いたアイデア、いったいどういう同好会に結実するんでしょうね。次回が楽しみですよ。

『大正乙女カルテ』は、かのとさん編の完結ですよ。兄の結婚問題を発端に揺れ動いたかのとの乙女心。自宅から路乃の家に家出して、さらに路乃宅からも家出するというダブル家出ですよ。ほんと、彼女の行く先はどうなるのか。心配していたんですが、白紙答案の件は、路乃の懸命の弁護でよい方向に向かって、しかしテストの順位が10位以内だったら、全部がきれいに解決するかも! 15位ですね。うわー、うまくはいかんもんだ。校長先生のおはからいは、かのとにとっても嬉しいもので、そしてマルさんの働き掛けがかのとの頑なさを溶かして、ええ、最後の診察室での語らい。家族会議を経ての大団円。大変によかった。最後にすっきりとして、本来の調子を取り戻したかのと、実に魅力的で、そして今度は清志ちゃんと路乃父との争い勃発。次のエピソードの中心はここに!? しかし、かのとを巡る物語は、彼女の成長ふくめいろいろ描いて、大変よかったです。かのと、本当はいい子だものなあ。

  • 『まんがタウン』第16巻第2号(2015年2月号)

2015年1月5日月曜日

『まんがタウン』2015年2月号

『まんがタウン』2015年2月号、発売されました。表紙は『クレヨンしんちゃん』の映画なのでしょうか。野原一家がメキシコへ、ということで、皆がメキシカンな衣装着て、マラカス持ったりギター弾いたりしている、そんな陽気なイラストでありますよ。そして他には『ままごと少女と人造人間』、『女子サッカー部のメイアン』、『研究所ライフ』のカットもございます。

『女子サッカー部のメイアン』、ゲストです。マックミラン高校の女子サッカー部。最初に、運動部が盛んといわれてた、それが振りだというわけですね。女子サッカー部は部員がふたりだけ。全国制覇どころじゃないわけです。キャプテンの白瀬メイ。明るく元気、ポジティブなお嬢さん。そして黒瀬アン。クールでネガティブ。対照的なふたりがサッカーがんばる話? かと思ったら、残念ながらそうそう頑張れそうにない。まあ、ふたりだけですもんね。どんな時でもポジティブなメイと、ネガティブなアン。その対比でもって話を進めていこうってタイプの漫画です。しかし最後に部員集めて最初の試合。ついに試合ができるね、メイに語り掛けるアンなんだけど、メイ、ベンチにいるっていうのね。ああ、確かにこの人がうまい描写はなかった! 次回もゲストらしいですけど、また部員ふたりに戻るのかな? どんな風にも展開しそうですね。

『デュラハンちゃんは首ったけ』、『月刊アクション』からの出張ゲストです。中学生の女の子、愛篠デュラハンは、その名前からもわかるように、首が胴から離れてる。けれど、周囲の誰もそのことを問題としていないというんですね。そのシュールさとでもいったらいいのでしょうか、なんとも不条理な感覚を売りにしている、そんな感じであります。そんなデュラハンの恋とか、思春期ゆえの悩みとか描かれて、いやしかし、これゲスト掲載だからキャラ紹介に終始したって感じでありますけど、本編とかだとどんな感じなんでしょうね?

『ポジティブ先輩ネガティブ先輩』、ゲストです。会社の先輩、天使ゆりあはポジティブで、巫女川結笑はネガティブで、と、そのキャラクターの対比でもって話を進めようという漫画であります。すごいな、ゲストふたつを同ネタでぶつけてくるんだ。しかし、こちらのネガティブはすごいな。本当に容赦なくネガティブ。休みの日は引きこもってひとり人生ゲームをしている。自分の回すルーレットにコマの人生がかかっている、とまあそんな暗い情熱なんですね。対しポジティブは、もろもろいろいろをよい意味によい意味に転換していって、確かにこれは見ていて気持ちいいけど、自分のことに適用されると、場合によってはつらいな。うん、みこはずいぶんつらそうでありますよ。けど、それでも友達なのか。ネガティブすぎて男受けが悪いみこに。ポジティブさ、バイタリティの強さでもって男といわずどんどん置き去りにする天使。双方、経過こそは違うけれど辿り着く場所は似ているっていうんですね。説教の、どっちもキツイってのもそんな感じでしたね。しかしみこのネガティブ。物騒なことって、ねえ、いやほんと、死んじゃいやだよ?

  • 『まんがタウン』第16巻第2号(2015年2月号)

2015年1月4日日曜日

Roland Vocal Trainer VT-12

 正月休みが終わりますね。あれをやろう、これもやりたい、そう思ってたことはたくさんあったのですが、こうして終わってしまうと思ってたことはどれもこれもほとんどできておらず、かろうじて達成できたことといったらボーカルトレーニングだけ、といった体たらくであります。そのボーカルトレーニング、毎日取り組むことを目標にして、1日あたり2時間ほど、日によっては3時間くらい練習していました。練習はRolandのボーカルトレーナー、VT-12を使っていて、これ、11月の頭に購入したから、練習再開して2ヶ月が経過したわけですね。

練習は、VT-12収録のウォーミングアップから『コンコーネ50番』に入り、その後VT-12収録のヴォーカル・テクニックのためのワークアウトからベーシック・レベルのワークアウト。とりあえず現在は、今やってる分の目処がついたら練習課題をひとつずつ増やすというやり方で進めていて、だから練習時間はどんどん増えていくということになるわけ。ベーシック・ワークアウトの最終曲は昨年年末ぎりぎりに到達して、大晦日から正月にかけて身につけたって感じでしたかね。いずれにせよ、基礎的な稽古に関してはひととおり着手したといっていいのだと思います。

しかし、基礎的ったって難しいなあ。最初はマイナーのオクターヴ・スケール、これが四苦八苦。ラテン・ロング・トーンは息も絶え絶えで、ジャズ・スウィング・スケールは、あまりの難しさに、無理なんじゃないかこれ? とさえ思った。けどやってればなんとかなるもので、もちろん完璧なんて程遠い、練習はまだまだこれからも必要ではあるものの、音を失って立ち往生するようなことはなくなりました。VT-12から流れる伴奏をよく聞いて、その和声の中で歌う、そうしたことがわかってきたように思います。最初のうちはずっと低め低めだった音高も、ジャストから若干高めくらいを狙えるようになってきています。

練習を続けてきて思ったのは、つくづくこれまで習ってきたこと、それが助けになるということでした。大学入試にソルフェージュを数年、大学でもソルフェージュを数年、また副科ながら声楽、それから男声が足りないという理由で一回生のころから放り込まれた声楽科の合唱の授業。そこでいわれてきたことが何度も何度も思い出されて、歌う際に必要となる注意事項、いろいろと意識することができたのですね。ああ、あれら経験は無駄ではなかった。本当にそう実感させられました。

具体的に気をつけていることを覚書として記しておきます。下降フレーズでは音高がどうしても下がり気味になるから、きちんと保つようにする。スケール、特にジャズ・スウィングなんかは顕著ですけど、下降時に音高を下げてしまうと、半音高く転調して上昇に転ずる、その調を見失ってしまう。だから、やっぱり下降時に音高を下げないことは重要です。

声区について。これはVT-12付属のテキストにも記載があります。自分は上のCあたりにどうも声区の切り替えがあるみたい。ちゃんと意識しておかないと、跳躍時など、はずしやすい。

跳躍でもなんでもそうだけど、特に高音域で発声する際には、下から入るのではなく、上から入ることを意識する。これは合唱の授業でとにかく注意されたことで、下から入るとどうしてもぶら下がって聞こえてしまう。

腹筋で支えるということ。それも実感します。速いフレーズ、ランなどは、腹筋の支えがないと無理。その腹筋も、下腹が重要。息を吸う時は、胸から腹までを縦に使う、そういった感覚を忘れないよう、などなど、改めて思い出すことあり、また新しく気付くことありと、充実した練習ができていると思います。

けれど欲をいえば、やっぱり人間の先生にも見てもらいたいなあ。アドバイスが欲しいなあって思うこと、あるんですね。こればっかりは、機械だけでは満足させられない部分だと思います。

2015年1月3日土曜日

ギタ×マン!

 『ギタ×マン!』 — 、ギタマンっていったら普通ギター・マンドリンと相場は決まっているものですが、その後ろ半分をマンガ、すなわちギター・マンガ部にしようとは、いったいどういう発想なんだろう。あめりが入部を検討している部活、ギタマン部。友達のるっかには、ギターとマンガの部活みたいと説明していて、おや、この漫画ではギター・マンガなんて珍妙なとりあわせをやろうというのか。そう思ってたら、やっぱりギター・マンドリン部だった、のはそこまでで、そこから正式にギター・マンガ部になろうっていうんですね。いやもう、タイトルからしてギターもの、すなわち音楽ものだと思うじゃないですか。なのにここで漫画要素が入り込んできて、いよいよ迷走するのか? もちろん迷走するんですが、そしたらこれが面白くってですね、すっかりやられてしまったんですね。

あめりの誤解からはじまったギター・マンガ部。部室は保健室で顧問のやまなんは養護教諭。保健室で足湯を楽しむナイスガイ。ギターはあちこちのロッカーに、それこそ掃除用具と一緒にしまわれていて、なんという奔放な環境だろう。そう思ってたら、あとがき読んで驚きました。ああ、なんというこっちゃ。世の中ってすごいんだな。思い知りました。もしかして音楽室は吹奏楽やら合唱やらに占拠されてて、ギター・マンドリンは保健室に追いやられてたとかなんでしょうか。しかしなぜ保健室。ほんと世の中たるやおそろしい。漫画に出てくるような奔放だって普通に存在したりする、それが現実なのでありますね。いや、ほんと、びっくりした。うん、だからもう、この漫画に描かれること、もの、なんでもかんでも承認するしかないといった具合です。

さて、あめりは足湯のナイスガイに片思いして、それでもって謎のギタマン部に入部することを決めたんですね。けれどあめりの活動は漫画。やまなんも漫画ばかり読んでる。このあんまりの駄目っぷりに、私がなんとかしないと、るっかも入部を決めて、かくして漫画とギターの奇妙な同居物語がはじまろうっていうんですが、ほんと、あめりが面白いんですね。やまなんのこと大好き。描く漫画はどうにもこうにもシュール。で、BL展開もいけるみたい。腐るをあめるっていう地方があるんですってね。調べてみたら東北とか、三重でも使うみたいですけど、ほんと、ギタマン部唯一の男子部員マサとやまなんの微BL。それも踏まえて彼女の名前があめりと決められたのだとしたら、ほんと、すごいな。感心しきりでありますよ。

名前が出ましたね。マサ。男子部員。普通。とにかく普通。で、ちょろい。ほんと、彼の扱い、決して粗末ってわけじゃないんですけど、とにかく夢を見させてはもらえない、そんな悲しいポジションに追いやられていて、けれどこの子のちょろさ、惚れっぽさ? これは申し訳ないけど、共感というか、身につまされるというか、そんな風に感じる人も多いんじゃないかなあ。ほんと、彼のふとしたことに盛り上がる気持ちと、それが空振りに終わる様。うわー、自分も赤面だ。ほんと、マサ、彼こそは、読者である私の代理人だと思う。彼の失態、彼の駄目っぽさ、それらは自分のものとして引き受けて読むのが正解なのかも知れない。ああ、マサ、彼こそが私です。

もうひとりの部員、うるる先輩、彼女もめちゃくちゃ面白くて、この子はマンガ組なんですけど、ほんとはかっこいいのか、それとも可愛らしいのか、そのギャップ、浮き沈みがはげしくて、もう大好きで、そこに加わるゆもちゃん。もう完璧だと思った。

キャラクターがすごく活き活きとしているんですね。突拍子もなかったり、いろいろ唐突だったり、いや突拍子は誤解だったんですけどさ、いろいろ予想もつかない展開見せられて、翻弄されつつも、そのダイナミックな発想に散々楽しませてもらうわけなんですが、ただ展開が激しかったらそれで面白いなんてわけでもないと思うんですよね。なにより、あめりだからなんだと思う。るっかだからなんだと思う。なにしでかすかわからない、そんなあめりのやることだから面白さも際立つ。しっかりもののるっかだからこそ、起こること、的確に投入されるつっこみ、その意外さ、おかしさ、が光る。マサだから、うるるだから、やまなんだから、ゆもちゃん先生だから、この面白さがあった、そう思うんですね。そして、あの気持ちの高揚もあった。ええ、ただおかしいだけじゃない。ただ楽しかったり可愛かったりするだけじゃない。そう思ったんですね。

青春なんだろうなあ。マサが青い。そういわれてますけど、その青さは、作者の青春の投影だったりするのでしょうか。こんなことがあったら面白かった。そうした思いが、こんなことがあって面白かった。そうした気持ちの上に築かれている。そしてその思いや気持ちは、おそらくは広く共感されるものなんだろうと思うんですね。それは例えば、私がマサの赤面を自分のことのように感じるみたいに。彼らの青春、そんな紋切り型じゃなくてもいい、彼らの皆で取り組んで楽しんでいる時間、それをなにか自分のことのように思ったり感じたりする瞬間があるとしたら、それはあなたがこの漫画を存分に楽しめる、そんな素養があるということなのだと思います。そしてその素養は、意外と多くの人が持っているのだと私は思っているのですよ。

  • りぽでぃ『ギタ×マン!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊

2015年1月2日金曜日

『まんがホーム』2015年2月号

『まんがホーム』2015年2月号、先日の続きです。

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』、本当に面白いですね。のあがいる服、もう不要な服を選り分けて、小さくなってしまったお気に入り、どうしたものかと考えて、妹れあにおさがりしようっていうんですね。ああ、そうか、姉と妹で好みが全然違うんだ。可愛いドレス。パトラちゃんから見ても可愛い、そんなドレスだけど、れあは自分には似合わないと思っていて、それを似合うと力説して着せてしまうお姉ちゃんがいい感じです。いや、でも、ほんと、めちゃくちゃ似合ってるの。めちゃくちゃ可愛いの。この作者の面目躍如たるものありましたね。パトラちゃんは相も変わらず憎まれ口きいちゃうんだけど、そんなパトラちゃんものあのお古、着ちゃったりしてね、そうしたらぶかぶか。いや、これはこれで可愛いんじゃないでしょうか。そんなパトラちゃんのいきついた先が怪獣の着ぐるみ。めちゃくちゃ似合ってて、けど、散歩にこぎつけなかったの、残念でした。これはこれでよいものなのになあ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、めちゃくちゃ面白いな。マチ姉さんの昔の友人、ロドリゲスなんて呼んじゃって、どんだけ仲がよかったのかと思ったら、私、ロドリゲスじゃない。ああ、自分にもこういうことが多すぎます。ほんと、うまいこと切り抜ける手はないものかなあ。さて、本編ですよ。さすがお正月号、サービス精神いっぱいで、わお、どこぞの念珍が出てきたかと思ったら、うおお、懐かしい、八百比丘尼は『瞬け!シャイン』か! いやあ、本当に懐かしいですよ。それに見事にはまって、両者ともに完璧でした。そして他のも面白い。鶴の恩返し、4回目でキレるとかね、しかもこれがここで終わらない。ノーカンでセーフでずっとしあわせ。うん、うん。すごくグッドでした。マフィアっぽい乙姫様とかもナイスで、手厚いー、ヒイー、って、そんな悲鳴はじめて見た。そして寺脇ヒナさん。悪いけど、わからなくて当然だわ。しかしこの人、なかなかの美人設定と見えて、実にいい。けど、ペンネームはキテレツ女帝。なんともいえぬセンス、みなぎってます。

『うちの秘書さま』。おお、扉に和装のメイドさん。素敵だ! 今回はお正月ですね。人生すごろくで煽られた七瀬が御曹司に逆襲。うん、すごくいい感じ。素晴しい女性です。基本厳しく容赦ない七瀬さん、はじめの学業について、もう神頼みしかないとかいっちゃうのね、しびれました。けど、美しいもの程傷つきやすいってのはちょっと違うと思うですよ? 七瀬の着付けとメイド陣の思惑、面白く、そして初詣の光景もおかしかったです。なんだかんだいって七瀬もはじめに甘いですよね。そして安産お守り。なんでもポジティブに考えるメイド連、素晴しい生き方だと思いました。

『そもそも受付嬢には向いてません!』。竹さん! なんて可愛いんだ! さて、なんとかして受付に在席しないですむよう、来客と対面しないですむよう、あの手この手を考えるもこ、このチャレンジ精神は素晴しい。そして竹さんのつっこみもよくて、ああ、確かにもこのストレス耐性、かなりのものなのかも。あんた許されてる方だからねって、つまりもこは可愛いってことなのですか!? いや、違うか。けど、可愛がられてますよね。年末年始、休みの間のもこの行動、ちゃんと付き合ってあげる竹さんは優しくて、自宅のトレーナー姿もキュートだなあ。そして後輩のために絵馬なんて書いたりして、ええ、このふたりの関係、実によい。しみじみと感じいりました。そしてもこの人見知り再発。赤面してチョットネ。うん、実にいい感じでありますよ。

  • 『まんがホーム』第29巻第2号(2015年2月号)

2015年1月1日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年2月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』、MAXからのゲストですよ。かおすちゃん、雑誌に読み切りが載ることになったっていうんですが、皆の喜びとは裏腹、どうにも不安が拭えずにいるんですね。わお、担当さんの言葉がこわい! 前回アンケすごく悪かった。お、おおう。怖ろしいな。かおすちゃん、その言葉受けて、精一杯頑張るつもりでいたというのに、緊張のあまりちっとも描けずにいたっていうんですね。もっとはやく皆に相談したらよかったのに! しかし面白かったのは、かおすちゃんのお母さんですよ。デビュー作のアンケート、たった一通の応援のメッセージの主がお母さん。ガッツでファイト!! かおすちゃんのいう生き恥、それを受けてるきがいう、まんが家なんてみんな何かしら恥をさらして生きてる! そ、そうなんですか? けど、表現する人はそうなのかも知れないなあ。皆で助けあって、なんとかできあがった原稿と、届いた3通の応援メッセージ。お母さん省くと2通! なんでも簡単にはいかんのだなあ、そんな風にも思いながら、恥を怖れないってことも大切なのだろう。そんな気持ちがしたのですよ。

『ぱわーおぶすまいる。』は、なんかカオスな感じですよ。宗馬の三者面談にやってきたマッチョな男ども、一体なにごとかと思ったら、なるほど宗馬の父の同僚、消防士たちっていうんですね。この人たちの、遠慮のない踏み込みがおかしくて、環を見ては、美少女だ、美少女だ。宮乃を見ては高い高い。やりたい放題で、けど景佑との筋肉での語り合い。わけわからんですよ。どの女子とも進展してないっぽい宗馬を見て、まさかさっきの男子と……。反応してる宮乃がナイスです。そして面談で飛び出した母の心配。女装して男に色目使ったり、まゆに性的いたずらをしたりって、いやもう、とんでもないことになってるんですが、けど進路についてはちょっとシリアスで、で、宗馬、結局は環に接近していくのでしょうか。うむ、まゆで確定と思ってたから、この展開、なんともわからなくなってきましたね。

『へんてこバスと飴玉くるり』、前回出てた怪獣の影、あれって町の影じゃなかったのか。なんか月光号を追ってきてましてね、はたしてこれはいかなることに。次の町は出子町、時計台で知られる町で、また蕎麦が名物みたいですね。かつて訪れたビー玉ちゃんが、椀子蕎麦? ならぬ皿蕎麦の記録を打ち立てていて、338枚食べた。その偉業は町に残るポスターが物語っていて、そして今日はビー玉ちゃんだけでなく、くるりも食べる食べる。よりによってお代わり無料デーに! ほんと、なんか、面白いなあ。今回のトラブルは時計台の破壊、と思いきや、それがレプリカで、そして本物の時計台も張りぼてに覆われていて、と、この顛末の面白さ。また怪獣の正体も判明して、その怪獣要素が月光号に! ほんと、他にはない、なんともいえない味わい。それが生きていて、実にいい、そう思いますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第2号(2015年2月号)