2015年1月7日水曜日

『まんがタイム』2015年2月号

『まんがタイム』2015年2月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』と『まりあ17』、主役ふたりのお餅対決ですよ。課長はお雑煮、まりあは焼き餅、ふたりともにいーって精一杯に餅を伸ばして、もうたいした餅の食べっぷりなんですね。しかしまりあさん、よもやヒロインとは思えぬすごい表情してます。

『おとぼけ課長』、ほんと面白いですよ。中でも今回は「乗客」、「クレーマー」がいかしてて、「乗客」の落ち、新聞記事を見せてなにが起こったかを察させるその手腕、余韻残してとてもよく、そして「クレーマー」の課長の活躍。これはすごいよ。もう、笑いがこらえられない、そんな威力がありました。ほんと、課長の体を張った対応。けどそれがもうナンセンスで、しかもあの表情でしょう。たまりませんでした。

『ゆとりノベライズ』は、都が突然カメラ女子になっていて、お、一眼レフ? 結構な本格派っぽい? 里美のこと写真に撮ったりしてるんですね。しかし、都、作品作りとか新しい発見とか、いろいろいってるんですが、撮ってる写真はというとなんだか生活感に溢れてたり? あるいは花とか空とか……。ああ、うん、自然はいいですよね。自分の写真もそんなばっかりだ。うん、花は肖像権とか主張しない……。写真に撮られたくない里美さんの攻防や、そして都の悩み、里美からのアドバイス。やっぱりただ写真に興味が、フォーカスが移ったわけじゃなく、そこには都のテーマがしっかりあって、ええ、この試みが彼女にとって実りあるものになればいいなあ、そう思わされたのでした。

『さわらせてっ!あみかさん』。あみかが家電量販店でマッサージチェア試してる時の擬音、もっしもっしというのがなんかすごい質感感じさせて、そしてお姉ちゃんに吸い込まれるかがり。なんとまあ、けどなんともいえぬ説得力がありました。今回は、かがりの中学制服、それを撮りまくるかがりという振りがあって、それを時間かけて眼鏡あみかで受けるというのがうまくって、見事だと思いました。しかし、あみかさん、太ってること気にしてたりするっぽいところあると思ってるんだけど、それであの大福の量。叔母も妹も言葉を失う量。けど妹も友人もあみかの量感が好きだってんだから、もうスラリといくことはなさそうですよね。あの、沙織のベストポジションを探す試みがおかしくて、結果的に首四の字ってね。けど本人がしあわせだったらいいのか。ほんと愛されてるあみかの魅力がたっぷりでした。

『ハニカム関係』、ゲストです。四コマじゃなくてコマ割り漫画ですね。中学校の先生、あかねはあんまりに幼なく見えるので、生徒から愛されてるというべきか、ぽいぽいいたずらされたりして、そんなあかねが後輩しょう子と一緒に出かけることになるんですね。養蜂家の採蜜を見にいく。そしたらしょう子が完全にオジサマ目当てで、ああ、なんかいいなあこの人。そして虫が苦手だったあかねが、採蜜の様子に魅せられて、前へ前へ出て見たいと思って、そうしたら手助けしてくれた人が若いイケてる兄さんだった! 養蜂の魅力に、採れたての蜂蜜の味。そして恋の予感があって、あかねのこの先はどうなる? いや、なかなかに丁寧な描きぶり。悪くなかったですよ。

  • 『まんがタイム』第35巻第2号(2015年2月号)

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