2015年1月4日日曜日

Roland Vocal Trainer VT-12

 正月休みが終わりますね。あれをやろう、これもやりたい、そう思ってたことはたくさんあったのですが、こうして終わってしまうと思ってたことはどれもこれもほとんどできておらず、かろうじて達成できたことといったらボーカルトレーニングだけ、といった体たらくであります。そのボーカルトレーニング、毎日取り組むことを目標にして、1日あたり2時間ほど、日によっては3時間くらい練習していました。練習はRolandのボーカルトレーナー、VT-12を使っていて、これ、11月の頭に購入したから、練習再開して2ヶ月が経過したわけですね。

練習は、VT-12収録のウォーミングアップから『コンコーネ50番』に入り、その後VT-12収録のヴォーカル・テクニックのためのワークアウトからベーシック・レベルのワークアウト。とりあえず現在は、今やってる分の目処がついたら練習課題をひとつずつ増やすというやり方で進めていて、だから練習時間はどんどん増えていくということになるわけ。ベーシック・ワークアウトの最終曲は昨年年末ぎりぎりに到達して、大晦日から正月にかけて身につけたって感じでしたかね。いずれにせよ、基礎的な稽古に関してはひととおり着手したといっていいのだと思います。

しかし、基礎的ったって難しいなあ。最初はマイナーのオクターヴ・スケール、これが四苦八苦。ラテン・ロング・トーンは息も絶え絶えで、ジャズ・スウィング・スケールは、あまりの難しさに、無理なんじゃないかこれ? とさえ思った。けどやってればなんとかなるもので、もちろん完璧なんて程遠い、練習はまだまだこれからも必要ではあるものの、音を失って立ち往生するようなことはなくなりました。VT-12から流れる伴奏をよく聞いて、その和声の中で歌う、そうしたことがわかってきたように思います。最初のうちはずっと低め低めだった音高も、ジャストから若干高めくらいを狙えるようになってきています。

練習を続けてきて思ったのは、つくづくこれまで習ってきたこと、それが助けになるということでした。大学入試にソルフェージュを数年、大学でもソルフェージュを数年、また副科ながら声楽、それから男声が足りないという理由で一回生のころから放り込まれた声楽科の合唱の授業。そこでいわれてきたことが何度も何度も思い出されて、歌う際に必要となる注意事項、いろいろと意識することができたのですね。ああ、あれら経験は無駄ではなかった。本当にそう実感させられました。

具体的に気をつけていることを覚書として記しておきます。下降フレーズでは音高がどうしても下がり気味になるから、きちんと保つようにする。スケール、特にジャズ・スウィングなんかは顕著ですけど、下降時に音高を下げてしまうと、半音高く転調して上昇に転ずる、その調を見失ってしまう。だから、やっぱり下降時に音高を下げないことは重要です。

声区について。これはVT-12付属のテキストにも記載があります。自分は上のCあたりにどうも声区の切り替えがあるみたい。ちゃんと意識しておかないと、跳躍時など、はずしやすい。

跳躍でもなんでもそうだけど、特に高音域で発声する際には、下から入るのではなく、上から入ることを意識する。これは合唱の授業でとにかく注意されたことで、下から入るとどうしてもぶら下がって聞こえてしまう。

腹筋で支えるということ。それも実感します。速いフレーズ、ランなどは、腹筋の支えがないと無理。その腹筋も、下腹が重要。息を吸う時は、胸から腹までを縦に使う、そういった感覚を忘れないよう、などなど、改めて思い出すことあり、また新しく気付くことありと、充実した練習ができていると思います。

けれど欲をいえば、やっぱり人間の先生にも見てもらいたいなあ。アドバイスが欲しいなあって思うこと、あるんですね。こればっかりは、機械だけでは満足させられない部分だと思います。

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