2015年2月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年4月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』。ひみつの場所、教えてあげるね。そうしたキャプションとともに、ふたり座っているゆのと茉里。ゆのの指差すその向こうを、ちょっと背を伸ばしながら見やる茉里のその表情。なるほど、ゆののとっておきなんでしょうか、それを教えてもらっている、そんな様子がありありと伝わってくる、と同時に、やっぱりゆのの方がお姉さんなんだな、そんな風にも感じられて、ふたりのその様子、とても魅力的でした。

『さん・さん・さんっ』、ゲストです。おじさんの喫茶店にいかないか。誘われて女の子3人、その喫茶店にいってみたら、もう廃墟みたいになってしまっていて、はやらない。はやらないからバイトも雇えない。バイトがいないから掃除する人もいない。って、このおじさん、あかん人っぽいな。オーナーとしては致命的、とまあ、そんな感じなんですが、大変なのは喫茶店だけじゃなくて、この商店街もそうだっていうんですね。近所にショッピングセンターができた。というわけで、女の子3人で商店街をアピールするなにかを見付けよう。とりあえずはポスターを作ろう、という話になるんです。しかし、3人とも、あんまりこれと街の魅力となりそうなもの見付けられなかったのか、自分たちの撮影会になってしまって、それもあんまりいい結果を残せなかった。ええ、なかなかに前途多難そうなのでありますよ。

『ばーどすとらいく』、地球侵攻について、積極派と消極派の対立が激しくなっているんですね。そうでした、前回、その積極派、武断派といってますね、その首謀者らしいものが出てきて、不穏な雰囲気、ふりまいてましたね。そうした状況、クルにも当然伝えられて、なので警戒していたら、ウートカに迫る影ひとつ。あの、軽くまいて、そして拘束する、クルの手腕見事で、いや、かっこよかったですよ。というか、ウートカがびっくりするほど緊張感ないな。って、まあそうだろうなあ。なるほど、アイドルのスカウト。ターゲットはウートカ。なんだ、ウートカ、ちょろい人だな。危ないな、なんかすぐ騙されそうだ。けど、ウートカはその歌の実力でもって対象からはずれて、そしてクル、ああー、そうか、鳥だから歌がうまいのか。それで強引に名刺と資料渡されて、あの困ってるクル。ウートカのものすごい目。面白かったですよ。しかしクル、デビューの日、くるのか? いや、まあ、こないでしょうなあ。でもスカウトのお姉さん、面白かったから、また出たら嬉しいやも知れません。

『カスタムメイド!』、もう完全に安定して面白いですね。今回、舞台は学校。飲み物を買ってくるというユウなんですが、なるほど、自販機を使ったことがない、だから自分で自販機使ってみたい。ええ、小さくともユウにとっては大きな一歩でありますね。しかし、これが、はじめてのお使い的案件になるとは思わなかった。なるほど、教室から自販機まで、ちょっと遠いのか。そしてマサキいわく、その間に様々なトラップがある、って、なるほどユウを誘惑するものですか。まずは、実習でクッキー焼いたという子がユウを誘って、ああ、ユウは人気者だなあ。そして次の休み時間。今度の罠は、まずは学食、そして漫研部室、って、ああそうか、ユウの漫画好きはマサキしか知らないか。そして自販機に辿り着いたら着いたで、今度は背が届かない、って、どんだけ小さいんだ! ほんと、ただ自販機で飲み物買うだけなのに、なんだろうこのアドベンチャー。ぎりぎりまで干渉せず、助けるにしても気付かれないよう、そっと手を差し延べる、そんなマサキがよかったと思います。ええ、いいパートナーですよね。

『まちカドまぞく』、カラーが素晴しいなあ! 桃の髪って、ほんとに桃色なんだ。さて、どんどん膨らむシャミ子の借金。まあ借りてるのは桃からなんで、そこまで深刻ではないんですけど、なんとしても返したい。というのでバイトをするんですね、って、心配だなあ! 杏里のお母さんを手伝って、精肉店で実演販売をするのか。時給750円で3時間って、2250円か。桃の借金はとりあえず2170円でいいのかな? とりあえずちゃんと返せるわけですね。杏里のお母さん、気さくでとってもいい人。ウィンナーをざっといためて、それをシャミ子にどんどん食べさせてくれて、ああー、よかったなあシャミ子。ウィンナーソーセージに感動してるその様、最高でした。そしてシャミ子母の語る呪いの話もおかしくて、ああ、どんなに働いても、稼いでも、4万円を超えたら、超えた分が調整されてしまうのか……。過酷な呪いだなあ。そうか、これがあるから援助、支援を受けることもかなわないのか。ムゴい! そして買い物にやってきた桃との邂逅。ああ、桃、いいなあ。ナチュラルに大事故なんだ。そしてシャミ子の真っ直ぐさに打たれる桃。ああ、これまで酷いもの、悲しい現実に直面してきたんだ。そうした現実が桃に魔法少女引退を決意させたんでしょうか。なかなかに泣ける話ではありませんか。そしてシャミ子の危機を、変身してまで救ってくれた桃。新たなステージに到達した、そんな実感を得て、シャミ子の手をとりありがとう。そしてウィンナーをたくさん買ってくれた桃に、シャミ子、すごくいい表情でありがとうございます。ふたりのこの様子、なんだろう、無闇に泣けるものがあったんですが。ええ、魔法少女と魔族、本来なら相容れないはずのふたりが、こうして気持ちを伝えあって、触れあって、仲良くなっている。互いに助けあったり、傷ついた心を癒やされたり、そうした様子もうかがえて、ええ、大変にいい話だったと思います。ええ、いい話でした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第4号(2015年4月号)

2015年2月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年4月号

『まんがタイムオリジナル』2015年4月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下ナースが白い制服に身を包んで、ああ、これは船長さん。『航海王子の優雅な船旅』のコミックス発売にあわせた衣装なんでしょうね。榊医師もマドロス。『小森さんは断れない!』小森さんは海賊っぽい雰囲気で、そして『らいか・デイズ』らいかは長距離クルーズのお客さん、そんな感じなのであります。

ラディカル・ホスピタル』は師長の話。みんなすごく濃いキャラクターっていうんですが、皆いろいろに頭悩ませていて、ベッドのやりくり、患者さんの疑問に答えて、そして部屋の移動の調整なんかにも大活躍。師長って中間管理職なんですね。上からの要求、下からの突き上げ、うまくさばいていかないといけないんですね。そのせいでなのか、キャラクターが濃くなるのは、みたいのは随分前にも出てきた話題でしたよね。けれど今回は師長をいたわって、かと思えば師長からは主任くらいが一番忙しいとのねぎらいもあって、ええ、やっぱりこの外科チーム、いいですよね。そして将来を思う一時。あー、吉田さん。あー、吉田さんが有望なのかあ。

『よゆう酌々』は、女将と戸田くん、いよいよ双方意識するようになって、ああ、なんか大変だなあ。もう若くないからなんでしょうか。ふたりともにやたらと慎重で、気持ちの赴くままに! とかはないんですね。女将は、浮ついてるとロクな目にあわない、自分を戒めてるし、戸田くんは、失敗したら即失職、自重というか生活防衛を考えてるんですね。しかしそれで双方が互いに牽制しあって、微妙に険悪になってるから大変です。頼りになりそうな粧子さん、いや今はむしろ危険な存在か、インフルエンザで出動できないし、こういうことには疎そうな中川さんにまで気付かれるんだから、って、恋愛的展開とまでは思われてないのか。いずれにしてもこのふたりの関係。進むにせよ、このまま沈静化して落ち着くにせよ、時間かかりそうですよね。ふたりとも不器用だし、なんか粗忽だし。

『ゆらゆら薬局プラリネ』はホワイトデーの話題ですよ。チョコレートを貰ったからお返しをしないと。そう思ってみさきへのお返しを兄貴に相談したら、みさきが喜びつつ好感度の上がらないものという、難易度高い答が返ってくるんですね。しかしこの兄貴ときたら、自分のお返し、喜ばれもせず、もちろん好感度もあがらないもの発想して、さすがです。この人、よく妹に見限られないなと改めて思いましたよ。妹、兄に池田へプレゼントをするよううながして、それで池田のこともっといろいろ考えるようになればいい、そんな風にいってますけど、だったら最初に池田が女性だと知らせないと駄目なんじゃ? ねえ、なんか池田は兄貴の言葉に喜んでますけど、絶対そういう好意じゃないものなあ。そして池田のお返し。おお、サボテンのリクエスト、いや兄貴が勝手にいったんだけど、それを受けてこんなに可愛く! さすがですよね。

『北斎のむすめ。』は、北斎もお栄も、どちらも常識はずれというか、どこかずれてるというか。なんと火の見櫓の上で父娘再会ですよ。娘はガラッと視点を変えるため。父は馬琴と飲みの待ち合わせ、ってどう考えても下だろってんですね。広重って、火消しもやってたんですか。ほんとだ、定火消しの家の子だったんだ。知らなかった。しかしほんと、親父のおっちょこちょいが原因でまた仕事が増える。それで横着な解決はかって、もちろん駄目っていう。ええ、この娘、確かにあの親父の娘だと思いましたよ。雛人形の片付け方。すごいワイルド! お辰、妹の結婚にいろいろ口出ししてるけど、本人は諦めてるのか? 常識人に見えるこの姉も、残念、そうではないみたいっぽいですよね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第4号(2015年4月号)

2015年2月26日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年4月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年4月号、一昨日の続きです。

夢喰いメリー』、イチマちゃん、最高だと思う。こけしは空から降ってくるんだ。のっけからわけのわからん解説がはじまっちゃってますが、もちろん普通はそんなもの降ってはこない。イチマちゃんが降らせているわけです。みなとたちのピンチに、こけしでもって介入、追われている3人を助けてくれてるんです。ほんと、イチマちゃん、最高だと思う。あんた達は呼んでないわ! 本当、表情豊かで、すごく素敵。けれどイチマもまた夢魔であること、ひなが気付いて、騙そうとしてるんじゃないか、イチマのこと責めるんですね。イチマの窮地をみなとがかばう。だって友達じゃないですか。その言葉を受けてイチマのいった、背、伸びたわねの一言。この含蓄、豊かさに強く胸打たれるものありました。しかし、イチマちゃん、芥子の叢雨、おおすごいぞ! と思ったら、あかんのか! 頼りないな、イチマちゃん。けどそんな彼女が素晴しい。ほんと、今回はイチマちゃんのいろんな表情開花して素晴しかったと思う。メリーとの再会に見せるあの複雑そのものといった顔なんかも最高です。

『そこテストにでます!』、家庭でのもみじ、面白いですね。髪が濡れると、毛先がゆるくカールするのかな? お父さんの髪質が遺伝してるのかな? というか、かっこいい父上だなあ。もみじが数馬のこと気になってるって、お母さんに筒抜けで、わかりやすすぎなのよもみじは、はいいとして、肝心の数馬に気付いてもらえてないのが彼女の不幸かも知れないな。ここでもみじの課題が提示されるんですね。なるほど、父の仕事の関係かなんかでしょうか、来年には海外にいかねばならないところ、もみじは日本に戻りたい。その条件が二学期までに勉強で好成績を残すこと。となると当然塾が重要になるわけで、ということは数馬のウェイトも増すというもの。かえでサイドでは、いろはが奥手のお姉ちゃんに動揺したり、進歩的な妹にかえでも狼狽したりと忙しいわけですが、いろは、数馬のことかなり攻め込んでいきそうな雰囲気出してまして、ええ、それぞれの思惑、そして数馬の決断はどうなる? じりじりと状況ができつつあります。ええ、三者三様の塾への不安が見てとれて面白いです。

『病めるときも健やかなるときも』はニコルが自分たちの思いを作り手の人形師に伝えようと大活躍。メッセンジャー役の人形が、ニコルからの注意事項、ことごとくやぶっちゃって、やばいやばい、辿り着けなくなっちゃうんじゃないか? って思ったら、ああ、ぎりぎり間に合った! 手紙に呼び出されるままにやってきた人形屋敷。そこでニコルから自分の気持ち聞かされて、ただ飾られるだけじゃなく、時には触れて欲しい、語り掛けても欲しい。そうしたこと告げるニコルは穏やかで美しく、ええ、ほんと素敵な話でした。そしていばらはニコルとお別れして、すこし寂しいね、そういういばらと柘榴、ふたりの気持ちが繋がった、そんな感触がありましたよ。

『オンリーロンリーヴァンパイア』、うおお、純のピンチじゃないですか。吸血鬼出現に沸く学校に、退学の手続きをしにいく。自分でけじめをつけたい。静流を守るためでもあるのでしょう。しかし、このチャレンジが純を自ら追い込んで、ああ、鳴海先生、純のことを疑っていた。吸血鬼の力を封じる銀の手錠をかけられて、ああ、純はどうなるんだろう。そう思ったら、睦ですよ、睦。純の手をとって逃げる! 屋上にて純の真実を知って、つまり純をヴァンパイアとわかった上で、睦も、そして三ヶ辻も四塚も、純のこと受け入れてくれるっていうんですね。しかし教師たちはさすがに非情で、ああ、どうなる。この危機をどうやって乗り切るのだろう。きっとこの苦難の先に、人と吸血鬼の新しい関係が築かれるものと思うんですよ。

トリガーハッピーウィッチ!』、なんと次回で終わっちゃうのかあ。ショック。文化祭がやってくる。というので、チーが一儲けたくらんで、またなにやら怪しげな薬を作ってるんですね。なるほど初期の雰囲気に立ち返って、またもや学園風景描かれるのかあ。そう思っていたんですよ。チーの悪巧みにちょっとひいてるモモがいいですね。そして五十鈴が、あの手この手で先手打ってくる。結局、チーの家の地下にいた魔法生物を見世物にすることに決まるんですが、そしたらなんか困ったことに。あの木の怪物みたいの、なんなのでしょう。次回、最終回ということは、こいつを相手にチーが魔法撃ちまくりなんでしょうか。ああ!

2015年2月25日水曜日

Rice-cake making, taken with GR DIGITAL IV

GR BLOG、トラックバック企画であります。冬もそろそろ終わろうという2月下旬。だからと思っていいのでしょうか、今月のテーマはぬくもりです。冬の最中には暖かいもの、ぬくもりを欲するものでありますが、だんだんに季節そのものがやわらいでいく。あるいはどのような時にも感じる人の存在など、ぬくもりにも様々なものがあろうかと思うのであります。けど、ストーブ使う時には一酸化炭素中毒に気をつけてくださいね(私の写真が使われてます)。さてさて、トラックバック企画「ぬくもり」に参加します。

選んだ写真は以下の4枚。食べ物、飲み物、ストーブ、そして餅つきの光景であります。餅つき、いいですよね。皆でわいわいとつきたての餅をですね、丸めるよりも食べる、そんな感じで、年末の恒例行事となっています。自分も子供の頃は率先して丸めていたのですが、最近ではそうでもなくなってしまいました。むしろ眺めてる、そんな中に郷愁めいたもの感じている模様です。

2015年2月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年4月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』、テレビアニメの情報も出てきましたね。って、おお、夏放送なのか。スタッフ、キャストも決まりました、ということで、いよいよ盛り上がってきそうです。表紙イラストは、メインの4人がぎゅうぎゅうに寄り添って、誌面狭しといった感じで、あのすみっこでぎゅーってつぶされそうなゆきが妙に可愛いです。

『おにまん』、ついに3本立てだ! 本編はといいますと、前回の天邪鬼ばれ、それを受けての今回なんですけど、いやあ、とりわけ問題になるような様子もなく、神様、紅白との同居もいよいよ本格的になっていきそうです。というか、紅白のよかれと思ってやることで、チャコが死にかけたりする、そんな心配はもうなくなりそうですよね。と、かくして新しいフェイズへと進む3人の関係。なんかね、鬼だ神様だといって対立するとか、そういう心配はまったくなくって、むしろなお仲良さを増した、そんな雰囲気がとても心地よいのでありました。あの温泉にいって、そうしたら紅白が変装してるとか、おかしかった。あの白の先生コスプレ、って、これ先生? 可愛いなあ。微妙に身にあってない、そんな感じがして最高です。3本目の泣き上戸、これも面白くって、あの一人相撲感がたまらないですね。ほんと、浅葱さん、キュートな人だと思います。

『ルイは友を呼ぶ』、新連載です。有角人種、頭部に角を生やした人類たちの物語。おお、アキタランドか!? ってそうじゃない。またこれ、ファンタジー色強い、そんな話かなと思ったら、いやそういう感触でもないな。角の美しさ、それが人の価値を決め、格差を生むなんていう前提は結構なディストピア感ありまして、そんな世界で暮らしてるルイは底辺も底辺、なんとぱっと見て気付けない程度の小さなツノしか生えてないっていうんですね。そんなルイが、落ちこぼれのEクラスに振り分けられて、同じくEクラスにいれられた元アイドル、ネルに、片角失ったミアとともに、これからの学園生活、1年かけてCクラスまで昇級せねばならんというんです。はたしてルイの未来はどうなる!? 皆の持つ固有能力も紹介されて、なんかね、ルイがずいぶん駄目な感じで、けどそんなルイの可愛さ、それは確かに感じられるのだから、ねえ、ツノだけで決められるなんてねえ、酷い世界だよねえ、とか思える導入でした。そしてルイの出会ったSクラス女子。この子とどういう風に関係していくのか、それも興味ぶかいですね。

『鬼が出るか蛇が出るか』、おかしかったですよ。いえね前回、優にぐーっと引き付けられてしまった悠理ですよ。突然の積極的アプローチ。自分自身でも戸惑うくらいだったのですが、あ、これって、あれか。優の臭いというやつ。あれか! なるほど、妖怪の女子を惑わす魔性の香りなのだね! そう思ってたんだけど、違うんだ! いや、ほんと、びっくりした。見事にかわしてきたもんだ。悠理の変化、その暴走。優の臭いとか、あるいは一目惚れ、そうしたことをずうっと匂わせてきてさ、ほんとまさかの種明かしに、いやあ、やられました。脱帽です。悠理の妖怪としての本性、だったんですね。なるほど、悠理の正体わかりまして、ということは次回あたりでしろの正体も見えてくるのかも知れませんね。こいつは楽しみじゃありませんか。

『バミれ、みどりちゃん!』、ショッキングな導入で、あれなんか大変なことになってる!? 読者の興味を一気にかきたてて、本編に入るとちょっと時間を巻き戻す。一年生たちの紹介ありまして、おお、皆それぞれに可愛くて、個性的。チャーミングですよね。ひとりだけ演劇経験者がいて、残りは初心者。演劇部は文化系じゃない、体育会系だ! といわんばかりの走り込みにストレッチ、このあたりは吹奏楽部とかも通る道ですよね。経験者の向坂昴。この子だけがついていけていて、残る面々、翠に郁衣に香春はというと、とにかく必死といった具合。ええ、全然演劇って感じじゃない。文句もいいたくなる。わかりますが、これはもうしかたないですよね。ロングトーン、なるほど、上向いて寝るのは、こうすると自然に腹式呼吸になるからだな。他にも発声練習、滑舌の練習やるんですが、不満の一年生たち。そこで翠の発案で前回もやった即興劇、エチュードをやることになるんです。なるほど、冒頭のあれはエチュードだったのか。翠、昴と組まされて、勝ち負けありの演技対決。昴が翠に引き摺られて、いつもとは違う側面引き出されて……。ええ、ヒロイン翠の価値というものがここでも光るっていうんですね。まだまだ全然駄目な翠だけど、伸び代ありそう! すごく魅力的だと思いますよ。

2015年2月23日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年4月号

『まんがタイムスペシャル』2015年4月号、一昨日の続きです。

『タフオ☆カスタマイズ』、なんだか不思議と気になる漫画。タフオがね、駄目でさ、ほんと駄目でさ、それがなんというか妙に近しく感じさせるものある。ゆみ氏、よしの氏って呼び方がもうね、なんだ、ぐっとくるよなあ。さて、そのよしの氏が、向こうからタフオのところにやってくるっていうんですよ。タフオの作ったダイエット部に入りたいという。ほう、栄養士を目指してる。それで実地で学ぼうっていうのか。見上げたお嬢さんだーっ! しかしそれで大変なのがタフオで、もうめっちゃ挙動不審。ふつうにしゃべることもできない。というか、その発汗だけでちょっと痩せそうな感じじゃないですか? タフオ、よしの氏を前にするとしゃべれなくなる。その問題、ちゃんと認識してるんですね。しかし、あのゆみ氏のみぞおちに頭突き、あれはおかしかった。あれ、まさかあんなことになろうなんて思ってなかったから、その絵面だけでおかしい。そして現金なタフオ。先生に対する抗議とかね、いやもう知らんよねって、そんなん。でもって、痩せる前に死ぬかも知れない。いい感じにのってる、そんな勢いが実によかったです。

『光れ!メシスタント』、実にいいですね。遠野くん、作画スキルをあげたいと、先輩アシスタントの檜山に助けを求めるんですね。その代償が、うまい飯を作れというもの。檜山宅にいって、男男の手料理事情にわびしさ感じるふたりがおかしくて、けれど遠野、檜山の好みを熟知して、どこをどうしたらいいか、ばっちりしっかり狙い撃ちしていくっていうんですね。うわあ、檜山氏の表情、いかしますよ。よっぽどだったんだろうなあ。料理漫画についての対話、面白かったですよ。料理をうまく作れても料理をうまそうに描ける技術がないんで。うー、泣けるなあ。ふたり、いい関係を築いてますよね。檜山、それっぽい会話を通じてしっかりアドバイス。くだけた雰囲気も悪くなく、しかし、このふたり、ピザ食べてる写真で先生呼び出すとか、ほんと、エンジョイしてるなあ。ほんと、青春だと思います。そしてそして、最後ですよ。まさかの遠野争奪戦! いやもう、オレの専属シェフだって! だって! 最高ですよね。

『うぶコメ!』、いよいよ先パイ、力斗攻略に向けて本格始動でありますよ。書店での略奪愛の参考書探しに驚かされますが、その翌日に行動開始するということは、参考になる本、見付かったんでしょうか。服選びにつきあわせるんですね。彼女に見られたら困る、ちゃんと考えてる力斗にびっくり。けど、そのへんうまくあしらって、やるなあ先パイ。けど、友達にドタキャンされたというもんだから、力斗に心配されちゃって、こういうのもほんとおかしいなあ。まずは喫茶店。次いでゲームセンター。ほんと、完全にデートに仕立て上げちゃって、けれど悲しいのが、服屋にて、自分の服を選んでくれなかったという現実を知ってしまう。ええ、やっぱり彼女優先なんですね。自分はその立場にいないと知らされて、ええ、悲しい先輩でした。

メェ〜探偵フワロ』、おお、おお、アーサーの意外な一面を見ることができましたね。締め切り間近なんでしょうね、担当編集者のローラさんから逃げてるラウール。ミスレモンの好意に甘えて、図に乗りやがりましてね、そうしたらアーサーがレモンさんを助けにぐっと踏み出してきたんですね。おおお、かっこいい! アーサー、かっこいいよ! そう思った矢先に、ミスレモンの闘牛面が最前面に押し出されて、お、おそろしいことになった。これ、草食獣の顔じゃない……。長年アーサーを見守ってきたフワロ氏もはじめて見たという、喧嘩を売るアーサー。あああ、かっこいいなあ。頑張れ! 頑張るんだ、アーサー! そう思っていたら、ミスレモンの罠が炸裂。有頂天のラウールに黙々と釘を打ち付けるアーサーの対比が素晴しく、そしてお怒りミスレモン。ローラさんも仕事が進んで、ええ、とてもいい展開でした。さて、涙目のミスレモンに不機嫌なアーサー氏。これどうなる? ミスレモンに怒ってるってことはないと思うんだよなあ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第4号(2015年4月号)

2015年2月22日日曜日

『まんがタイムファミリー』2015年4月号

『まんがタイムファミリー』2015年4月号、先日の続きです。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、先生がいろいろやばくて、もう可愛いなあ。世界遺産擬人化ゲームとかやってて、それにドはまりして、もうすっかり恋しちゃってる風なんですが、いやもう、この人、大好きです。さて、クロナカ、またもやミケランジェロのもとにいきまして、ほんと、ミケランジェロ、びびりでおかしいなあ。いや、まあ、そりゃ突然人が出現するんだからびびるのも怖れるのも仕方ないとは思いますけど、そう思うと、これまでの登場人物、レオナルドやらもろもろは相当な豪傑だったのかも知れませんね。しかし今回は前回の伏線が回収されて、ええ、レオナルドの絵の具ですよ。突然の雨、もう史実そのままに壁画が溶けて流れて、しかしレオナルドのピンチをミケランジェロが救ってくれて、いや、誤魔化しただけか……。ほんと、ミケランジェロ、レオナルドのこと悪くいうけど、なんだかんだいっていい奴ですよね。

『軍神ちゃんとよばないで』は、敵の工作、見事に功を奏しまして、しっかりもので生真面目、働きものの兄晴景の評判が城下でだだ下がり。反面妹、いや弟ということになっているのか、虎千代の評判はよくなるばかり。兄妹間の対立を煽ろうというんだけど、はたしてこれうまくいってるのかな。しかし、黒田側軍師の性格の悪さ、これがもう見事に際立って、部下の忍び連中、ほんと、大変すぎる。虎千代暗殺に任命されて泣きそうになってるやつがいるかと思えば、不用意な発言でもって晴景暗殺を命じられるやつもいる。ほんと、しかし、この忍びどももなんかあんまり大丈夫じゃなさそうな連中ですよね。そして虎千代暗殺。ちっともうまくはいかないんだけど、同時に排除もされなくて、はたしてこの忍びの去就いかがなるものでしょうか。とりあえず酷い目にはあいそうにないですよね。

『寺島さんは悟っている』、今回は父親の話ですよ。なぜ寺を継ぐことになったのか。どうやって結婚まで漕ぎ着けたのか。なるほどなあ、寺の跡継ぎ問題が語られたんですが、これ、ほんとに深刻なんでしょうね。養子をとったり、子の退職を待ったりなど。そうした中に、娘と結婚するというのがあるんですね。伊霧の父は結婚のケースですね。けれど伊霧の母、伊織は結婚に乗り気でなく、じゃあ伊霧の父が相当な魅力ある男だったのかというと、もちろんそんなわけないのであって、いや、ほんと、あのやる気のないデート、というか自分の楽しみ一色のデートが逆によかったっていうのね。あれが面白くて、楽しいからさ! おお、おっさん、はじけてるな! そしてその型破りなあり方が伊織の心を動かしたんですね、って、サイリウムの振り方に細かいな! おっさん! ほんと、駄目なところちゃんと維持しつつ、けどしっかり母が魅かれたところ伝わったエピソード。なんだろう、父、悪いやつじゃないから、そういうところもよかったのかなあ。

『かしこみかしこみ』、ホワイトデーのエピソード。ムクに山椒、自分のお返しが大変というので3月14日はプチ祈願お休みだというのですね。そのムクのお返しの模様、ムク大好きの古谷がほんといかしますよ。ムクのお返しに喜色満面。かと思ったら、ちゃんと自分の彼女のことも考えてて、やるじゃん! あとね、山椒がナツメのこと、ちょっと気になってるっぽいんですね。まだ自分で自分の恋心、ちゃんとわかってないっぽいんですけど、いずれははっきりしそうに思われるんですね。さて、今回のメインは、妻へのお返し。置いてくるのを忘れてた。それをですね、ムクの言葉に影響されて、直接渡したいから明日まで待っててくれ。いいわけにするんですけど、それが逆に妻の気持ち動かして、また夫に昔の気持ちを鮮かに思い起こさせて、ほんと、素敵じゃないですか。ええ、こんな素敵な妻なんだから、大切にしないといけませんよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第4号(2015年4月号)

2015年2月21日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年4月号

『まんがタイムスペシャル』2015年4月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、クール眼鏡とキュート眼鏡の揃い踏み。クールはキュートにいったいなにを吹き込んでいるというのでしょうか。頬を紅潮させて驚くキュートの可愛いことったらないですね。そしてまた、ちょっといじわるっぽく見せながらも、笑顔が魅力的なクールもたまりません。そして他に『ごにんばやし』のカットもございます。

『ローカル女子の遠吠え』、今回は富士山、というか、心の原風景がテーマって感じであります。静岡人にとって富士山は譲れないアイコン。それは当然山梨人にとっても同様で、商談の相手、それが山梨の人だから、富士山については話題にできないということを雲春に説明するんですね。その時に出たたとえ、東京福岡のひよこ、って、そうなの? そして広島大阪のお好み焼き。これもそんなに対立してるのか。ともあれ、静岡山梨の対立を回避させた雲春氏の働き、MVPですよね。ハッチの、疲れた心を癒すために、絵でもいいからと銭湯にいったりする話。ああ、本当にホームランドを想起させる大切な象徴なんだな。そしてそれはリン子にとっても同様で、ええ、今回はちょっとほろりとさせるところ、場面、多かったですよ。みんな、頑張って働いてるんだなあ。心は沙漠なんだなあ。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、今回は富崎さんと温田さん、立場入れ替わりまして、なんと富崎さん、眼鏡を壊しちゃったんですね。それで前がよく見えない。だから私が助けますと温田さん、やたらとはりきりまして、けどそれで課長もテンションあがる、職場のみんな、OLの皆さんもテンションあがって、やたら活気ある職場になってるっていうんですね。いつも世話になってるから、お世話できて嬉しいんでしょうね。そんな温田さんが可愛くて、しかもまさか課長とお世話対決するとか! いや、誤解なんですけどね。しかしこのふたり、どんどん外堀埋められてる感ありますけど、それでいいんですかね? 温田さんはわりと悪くない感じみたいに見えますけどね。

『なり×ゆきリビング』、たまらんな、最高だよ。今回はスーパー銭湯。篠峰に誘われて、ほんとはちょっと苦手っぽいんだけど佐藤、一緒にいったんですね。ちょっとのぼせた佐藤の実に色っぽく、露天風呂でくつろぎ、電気風呂でしびれ、ってそんなにも痛いものなの!? そして壷。おかしいなあ。へー、スーパー銭湯って、こんな謎のものもあるんだ。風呂あがり、くつろいで、そして縁日コーナーで楽しむふたり。自分らしさとか、また逆に自分らしくないけどとか、ふたりともにそれぞれ思うところなどありながら、けどふたりのびのび楽しんでるのが伝わってくる。ああ、ふたり、すごくいい。佐藤の、人前で無防備苦手という性格。それが語られて、ということは、篠峰の前では警戒といてるんだなあ。うん、いい話だった。篠峰も佐藤のことまたひとつ知って、そして佐藤も篠峰そして篠峰母のこと知って、面白いなあ。ほんと、最高でした。

『ヒロインになれません』、コマ割り漫画、ゲストかな? 夢見る21歳女子宮崎かの子と、なんでか不思議と仲がいい幼なじみでヤンキーのチカちゃん。オードリーの昔の映画を見て、こんな恋をしたいわと思っちゃうかの子に、ローマってアメリカのどこ? えらいこと聞いてるチカちゃん。全然趣味も嗜好も違うっぽいんだけど、なんだかウマがあうっていうのは、なんだかんだいってチカの面倒見のよさなんだろうなあ。一々めんどうくさいかの子に、淡々とつっこみいれるチカがいい感じ。私オードリー、チカはペック役でお出かけしましょう、って、ほんとめんどくさい。けどそれでもちゃんとつきあってくれてるんだから、チカちゃん、いいやつです。それで、さんざんローマの休日ごっこした挙句、こんなの普通の休日だとか当たり前のこといっちゃってるかの子が、ビデオ店でついに真実の口に辿り着く。いや、おかしいよ。変だよ。けどほんと、ちょっと変なかの子にシビアでクールなチカちゃんがあわさることで、すごく面白い。あの待ち受け。しびれるなあ。しかもそれで『チャイルド・プレイ』。ほんと、この出会い、今後発展するの? そんな予感、ぜんぜんしなかったんですけど!

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第4号(2015年4月号)

2015年2月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年4月号

『まんがタイムきららMAX』2015年4月号、昨日の続きです。

『となりのごはんは』、じゃないや、『スクール・アーキテクト』、これものすごいな。しあわせそのものといった表情でもってお弁当食べてる女の子、そんな扉をぺらりをめくると、いったいなにがどうしたのか、ホラーもの思わせる扉に早変りだ! うわー、なんじゃこれー、すげー! 社長令嬢神宮寺キョウ子。キョウ子のキョウは恐怖のキョウか? ともあれ、最初の扉の子、飯口米子、この子の食べる弁当がおいしそうでおいしそうで、自分も是非味わってみたい。その好奇心がキョウ子を突き動かしてるってんですね。いやあ、やばいわ、キョウ子。ほんま、ヤバい。おかずをわけてもらって、うーん、普通。それはいいんですよ。けどそれを、米子はなんでもおいしく食べる子って風に考えず、米子の唾液に秘密があるのではと考える。もう、全然まともじゃない。そして、ついにやっちまうんですね。食べてる途中の米子の口に指つっこんで、それを味わう。うわー、ほんと、堂々たる奇行だわ。けど、米子にとってはいい躾になったんじゃないでしょうか。うん、結果オーライです。

『こみっくがーるず』はかおすちゃんの独り立ち。ひとりで秋葉原に買い物に出たっていうんですね。もう子供じゃないからというんだけど、いろいろ大変で、買い物自体は問題なくすませられたんだけど、おまわりさんに声かけられましてね、なんか挙動がおかしいと? いや、かおすちゃんくらいなら普通よね? この街では。ともあれ、パニックになって逃げちゃうんですね。いや、でもこれ、補導とかじゃなくて迷子だと思われてるんだろうなあ。不安で震えてるところ、皆に助けられて、この決め手になったの、SNSの書き込みなのか。面白いなあ。うん、ネットのテンションを知られるのってキビしいものありますよね。そしてこれ、かおすちゃんが街で、こんなことしたいと思ったこと、それが叶って、それがとてもしあわせそうで、よかったなあかおすちゃん、そう思えるようなところ、とてもよく、ほんと、この子はいい友達に巡りあえたんだって思いましたよ。

ハナイロ』、結構な重要回だったりするのかな? いち子と陽が茉乃花たちの花屋にやってきて、けれどそこでいろいろ茉乃花たちのこと探ろうっていうんですね。いや、探るとはちょっと違うか。興味津々なだけ。出身は日本? 最近花屋になったところのはずなのに、どうしてこんなに詳しいの? これまでメモしていた茉乃花たちのこと、そして今回新たに知ったこと。ああー、核心に触れちゃったのか。魔法界という言葉に、魔法? とひっかりを感じて、これまでのことが繋がっていく。陽が見たという夢のこと。けど、それでなんかうはうはしちゃういち子がいいですよね。なにがなんでも可愛い優先で、それからもぐいぐいいっちゃう。ゴスロリとかどうですか? 私衣装作れますから! ほんと、これ、今後どうなるんだろう。けど、なんか悪くはならなさそうですよね。なんか戦う魔法少女と勘違いしてるっぽいですけどね。

アリノス☆ワンダーランド』、今回はルリとみかがメインですね。だらけてるルリをみかが叱る。全然家事を手伝わない。注意されても適当なこといっていいくるめようとするルリの態度に、みかがちょっと策を講じるんですね。これから数日、お隣さんのところに泊まるから、家のことはルリにまかせます。しかし、そんなふたりの様子を見て、高度なプレイとかいっちゃうたかみん。なんだろう、この子はどういう方向に進化していくんだろう。ルリのだらけっぷりが最高でしたよ。ベッドに机をくっつけて、完全寝床生活。調理と食事も台所で一括してやっつけて、ほんと、このぐーたらというか合理性というか、いや、ぐーたらだな。見事でした。すぐに音をあげるところもいい。けど、そんなルリの将来設計、完全にみかのこと計算にいれてて、なんとしてもみかをはなすものか! あの策略も見事でした。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第4号(2015年4月号) 

2015年2月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年4月号

『まんがタイムきららMAX』2015年4月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』、TVアニメ2期製作決定!! ということで、ことで? なのかな? メインの5人が勢揃いしてお揃いの制服姿、明るい日差しを背にこちらに微笑みかけてくれているというのですね。洋装の千夜、とても素敵。もう、ほんと穏かな光の中、皆の表情、それぞれに素敵。チノのちょっとはにかんだような様子もいいですよね。

ご注文はうさぎですか?』、さあ前回に予告されたとおり、リゼのお誘い、皆で山にいきますよ。美しい自然、って、ココアの実家ってこんな感じなのか。山の中のパン屋さんなのか。いつか里帰りエピソードとかあったら、面白そうだなあ。さて、リゼの家のコテージに泊まるんですが、すごいな、ほんとこの人、お嬢様だな。しかし、クーラーボックスがまさかの空っぽ。急遽食料調達するはめになって、ココア、シャロが私たちにまかせろといわんばかりに張り切るんだけど、これ口だけなのな! 皆で魚釣り、経験者ゼロという状況で、けど結果オーライでよかったですよね。食料調達から水遊びに移行するくだりなどとてもよかった。写真に撮ってもらいたいリゼとか、ああ、なんか素直な自分を表現できてるって感じでとてもいい。なにより楽しそうで、そしてチノに対するココアの愛情も! ほんと充実の楽しいエピソードでした。

いちごの入ったソーダ水』、もうこれたまらんな。今回は花火のエピソード。ひなは福ちゃんと一緒に花火を見るの、浴衣着るの、すごく楽しみにしてるんだけど、ああ残念というべきか、やっぱり子供と思われてるところ強くって、これは福ちゃん自制しようとつとめているのでしょうか? うん、きっとそう。御代田島ですよ。明日はお嬢様の誕生日、だから花火があがりますよー、っていうんだけど、それが一時間とかものすごい。今回の見どころは、月がこひめのためにがんもどきを手作りする、そこだったと思います。こひめに内緒で。ひとり散歩するこひめは、やっぱり月がいないと寂しくて、けれどそれだけに月のプレゼント喜びましてね、ふたり、ほんといい友達になったなあ。なんかじんとする。そして遠く離れた場所で、それぞれに花火を眺める文芸部の皆、その様子がとてもよくって、ああ、先生、戦利品に埋もれてしあわせそうな寝顔……。最後の月、こひめの笑顔も含めて、見どころいっぱいでした。

『ぱぺっとと栞のラペル』、ゲストです。これいいなあ。ちょっと夢見がちなお嬢さん、栞。運命の王子様に会えるかも、そんな占いにときめいちゃうんですけど、いやあ、それが見事に叶う展開、素晴しかったよ。ふわふわしてる栞に、しっかりものの幼なじみ中津留。そう思ってたら、栞、裁縫は得意なのな。決してお世話されるばかりじゃないよ、ってこの関係、実にいい。と、ここで話題になるのが神辺ほとりさん。ミステリアス。ふわふわの髪に毅然としたオーラ。けど実態は人見知り、って感じが面白い。この子、人形劇部員だったんですね。王子の演技してる、その声に栞がひかれちゃって部員勧誘手伝うことになるんだけど、なかなかうまくいかない活動の、けれどその状況打開できる可能性見出して、それがほとりの演技。王子様キャラでの語り掛けに栞が落ちる! ああ、でもこれすごく素敵。ああ、ほんとすごく魅力的です。

『どらごんテール』、これもいいですね。龍神界から現界に修行に出された娘クレア。渡された瓶に、人々の幸福や感謝の感情を集めてくるようにといわれて、それで街に出るんだけど、落ち着くところがまずないっていうんですね。なのでまずは拠点となる場所を探す。ケルベロスのいる屋敷があったんですね。なるほど、地獄界からやってきたお嬢さんがいるんですね。どうもこの人も修行にきたようで、カロン、って地獄の船頭じゃないか? と思ったら、そういうわけでもないのかな? この屋敷では与えられた仕事をすることで住まわせてもらえる模様。大家キャロルに頼んで住まわせてもらえることになって、それでいよいよ修行がはじまります。クレアは龍の黒雲を、カロンはケルベロスを、キャロルはグリフォンを伴ってるんですね。修行しつつ、屋敷の仕事しつつ、面白そうな同居人とのコミュニケーションも。なかなかに面白くなりそうな予感ですよ。

『ディアー・レプリカ』、ゲストです。クオリアという人形屋には動く人形がいる。そんな噂を確かめようと、店に忍び込むルカ、マリー、ティエラの三人組。ええ、噂は真実だったんですね。人形職人ディアーの思いが宿ったか、動くようになった人形レプリカ。なるほど、この子が触れた人形もまた動き出すんだ。レプリカは人形だから家の外には出られない。ひとりは退屈だなあ、そう思っていたところにルカたち三人があらわれて、ええ、仲良くなるんですね。ルカたちはレプリカが人形とは気付いてないみたいですが、ならなおさらこれからの関係どうなるのだろう。ところで、レプリカがルカたちと知り合ったこと、内緒にするのかな、そう思ったら、いきなりしっかりバレてる! うん、なんかこの展開には安心しましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第4号(2015年4月号)

2015年2月18日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年4月号

『まんがタイムきららミラク』2015年4月号、一昨日の続きです。

『箱庭ひなたぼっこ』は、皆の育てている花、それをいよいよ地植えしようという話になりまして、今日は鈴谷さんの番、花壇に植えていよいよこれからと思っていたら、なんと猫が入り込んで、花壇でゴロゴロするっていうんですね。私が守ってあげないと……!! それからの鈴谷がおかしかったですよ。どちらかといえばのんびりしてる、そんな印象の子なのに、やるとなったらとことんやる。鳥よけの目玉風船に猫よけのペットボトルを大量配置して、さらには落とし穴、加えてバット。バット片手に現れる鈴谷、表情こそは笑っているけど、なにか鬼気迫るものあって、いやもう、こんな側面もあるっていうんですね。けど、これ、バットは飛んでくるボールを打ち返すためのものなのか。思い詰める愛、重い愛。しかしその愛をあえて封じて、違う方法で対処していく。猫の説得とかね、まさか! なんですけど、鈴谷の猫飼い代表としての誓い、あの展開おかしかったです。しかし、実際のところ、猫は花壇を荒らしますから、困りますよね。

『まわりの天秤』、なるほど、部活にしようっていうんですね。弁護士志望のまわり発案で法律相談部。担任つくしを顧問にすえて、ちかもメンバーにして、けれど部には5人、同好会でも3人必要っていうんですね。だからまずは部員集めというわけです。クラスの委員長、不和カオル。頼まれると断れないのが悩みだっていうんですが、この子のお父さんが検事らしい。ゆくゆくは検事になりたい。そんなことまわりにいったら、メンバーにされちゃうんですね。なるほど、弁護士まわりに検事カオル。ということは、ちかが裁判官? 役割り決まって、同好会も動き出しそうですね。

『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、いよいよボス戦。なんですが、見事に負けちゃって、あの、うさきのさんがやられて、一気に気持ちがダメだ!!! ってなるの、おかしかった。ほんと、すごくよくわかる。太刀打ちできないってわかっちゃう瞬間ですよね。さて、ここからどう立て直すんだろう、状況を読み的確に指示出すあんこ、彼女の手腕に期待してわくわくしながらページめくったら全滅でしょう。しかもみんな見事にやさぐれちゃって、もうたまらん面白さでした。この漫画の面白いの、ゲーム内の情景とオフラインでの情景と、それぞれが描かれるところだと思ってるんですが、あっさりログアウトのキャロラインのこと絵に描いてみたりね、どんな子なんだろう、いろいろ話し合ったりね、そういう様子もとてもいい。いや、ほんと、チャーミングだわ。キャロの中身について、お姉さま系? とか思っちゃう夢子と女性とは限らない、そんなこといっちゃうあずき。このふたりの発想の違いに、ネットに親しんできた経験の差を感じちゃいましたね。そしてボス戦リベンジ。装備を揃えようっていうんですが、あんこがね、もうどれほどなのか、必死でして、けどその甲斐あってボンちゃん、可愛く仕上りました。って、キャロへの対応、すごい雑! しかし、ほんと、面白い。INT極振り剣士とか、それあかん! それあかんって! 夢子の初心者っぷりに自分も見事にやられてしまいました。

ゆずりはコーポレーション』、いよいよゆずりはと静流の対決、その決着がつこうというんですね。舞台は静流の学校。学園祭にあわせて、というんですが、その学祭の出し物の検索や効率よいルート検索など、なるほど静流のSNSの優位、しっかり語られて、こういうところうまいですよね。そしていよいよ結果発表。ゆずりは、トイレにいきたいの我慢してるのか! インタビューとか、なんとかして短く切り上げよう、そうした思惑が、なんだかゆずりはに風格与えて、そして決着、ゆずりはコーポレーションの勝利が決まったんですね。負けた方が社員を引き抜かれるという条件に従ってジニーが移籍。しかし、この勝敗の行方には静流の思惑ありそうで、ジニーをゆずりは陣営に潜り込ませたかった? いまだわからぬその意図、気になりますよね。またこの結果に亜紀乃先輩が静流の作為を感じとってる? ええ、まだまだなにかありそうですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第4号(2015年4月号)

2015年2月17日火曜日

『まんがタイムファミリー』2015年4月号

『まんがタイムファミリー』2015年4月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、最終回ですよ、最終回。だからなのでしょう、水泳部、メインの面々勢揃いしまして、ええ、皆の卒業写真といった風情であります。カツ代を中心にわあっと集まって、それぞれにいい笑顔見せてるそうした様子がとても素敵で、いい表紙でありますよ。そして『宅飲み残念乙女ズ』のカット、『軍神ちゃんとよばないで』単行本表紙も掲載されていますよ。

『かなみ育成中!』、かなみの弟ばなれですよ。一泊二日の林間学校にいきます、と、ここまではいいんだけど、いきなり欠席しようとするかなみ。あかん、あかんわ、この子。子育てにアイデンティティーを依存している! 見事に核心突かれてるわけですが、とりあえずこの林間学校を機会に、弟たちへの依存心をなんとかしようってことになるんですね。結はかなみに彼氏を作らせようと思ってるようですが、やたらハードなハイキング、やたらハードな飯盒炊さん、恋だの弟だのいってる余裕はないっていう、その勢い、面白かったです。しかし、かなみ、深刻ですよね。滝の涙、そしてあの真顔。ほんと、かなみのこれから、心配されるのもわかろうものですよ。

『カラフルぶらぱん』、おお、扉絵、めちゃくちゃ可愛い! って、おっとあぶない、こいつ男だったー! 女装して下着屋で働いてるナツ。スポーツブラを扱えるようになった! といって、店長にアキ、心底感動してるっていうのがおかしかったですよ。しかし、こんなあかんたれなナツ、彼がひとりで店番している時にやってきたお客さん、はじめての下着屋に緊張して心配して、その不安をうけて、力になってあげたい、おお、ナツ、頑張った! 頑張ってる! 店長にアキの反応もおかしかったんですけどね、それよりもずっとナツの成長がよかったです。そして店長のやせ我慢。ええ、いいお店、いいスタッフたちだと思いましたよ。そしてナツとアキの恋。いや、そういう話にはならないの? ならないのかなあ。

『火消しなでしこ』、めちゃくちゃ面白かったですよ。みんなで焼き肉にいきますよ。っていうんですが、見事にみんな職業病的視点でものを見るようになっちゃってて、未成年は酒を飲むなよ、騒ぎすぎもあかんで、そんなところかなと思ったら、いやいや、のっけから、あかんここ危険や……。通路に置かれた物の量に避難時の心配して、そして住吉梢、消防用放水口の前にも物が! 店に怒られてもいいといってどかしはじめる。いやあ、この子、ほんとにいい子だ。実際、なんの気もなしに積まれたもののせいで、逃げられない、防火扉が動かない、なんて話、ありますもんね。そして店の中でもおかしくって、変な男女比、不思議な集団。そう思われたところにはじまり、店の中じろじろ観察するわ、メニューかたっぱしから頼むわで、あー、それでグルメ関係の覆面調査員とか思われるのか。みんな、消防的見地からの評価してるんですけどね。あのダクト内の火災とか、怖いなあ。住吉たちの会話に一喜一憂する店員がほんと大変で、けどなにがよかったって、ラストですよ。通路がきれいになってる! ああ、住吉、いいことしましたね。みんな、いいことしましたよ。

『先生と星が教えてくれたこと』、いよいよ佳境といった雰囲気がありますね。北海道の冬到来。受験を控えた皆はまだ秋だっていいはってますけど、先生も杏ももうすっかり冬気分。でも、杏は卒業を思う先生を前にして、いろいろ内心複雑そうなんですね。杏の作った雪だるま。って、自分の知ってるのと違う! もう進路の決まってる杏。そんな自分もなにかやりたい、そう思っての活動がこのだるまだったんですが、それを先生に否定的にとらえられて、ショックだったんですね。そして杏の態度が先生にもショックを与えて、ああ、天川先生の天文台時代のこと。その時の失敗が明確に描かれて、これは先生の心の傷なんだろうなあ。けれど杏とのこと、それが過去を乗り越えるための後押しになってる。また杏の本心、それもしみじみと感じ入るものありまして、ここで北極星、ポラリスが出てくるのですよ。ああ、旧題『教壇のポラリス』、その意味するところを強く思って、先生がポラリス、皆の導き手というだけの意味ではなかったんだ。ポラリスが三重連星ということ、それが天文同好会の皆に重なる。本当、ポラリスひとつとりあげて、それがひとつ意味に留まらない。その豊かな広がりに、もうやられっぱなしでした。素晴しかった。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第4号(2015年4月号)

2015年2月16日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年4月号

『まんがタイムきららミラク』2015年4月号、発売されました。表紙は『幸腹グラフィティ』、リョウときりんがウサギのフード、ネコのフードをかぶりまして、かまくらの中、七輪で餅やらおにぎりやら焼きましてね、食べているんです。楽しそうにしてるリョウ。対して、すっかりネコっぽくなってお餅食べてるきりん。なんかいつもの雰囲気と違って、コミカルさ際立って、これはこれで実に可愛い。いいなって思える、そんな表紙でありますよ。

幸腹グラフィティ』は進路に悩むきりんであります。しかしそれをスケッチブックに描いちゃって、どちらかというと逃避? 大人ぽくした自画像に、なんだかちょっと欲張りな設定つけちゃって、いやもう、これはこれで可愛いですよ。気分転換に麦美大にいくっていうんですね。ユキ先生の妹に会おうっていうんだけど、その妹、アキの描いたリョウの絵、それがもう雄大で、おおすごいな。自分の友人も美大いってて、でかい絵を描いてるの何度も見たけど、こんなにもでかいのはちょっとなかったな。すごいな。アキときりん、その背丈でもって共感、仲良くなるっていうんだけど、ほんと、おかしいなあ。ラーメン屋で会った友人からきりんを妹と勘違いされて、それが嬉しいとかね、そういうアキの可愛いところも実によかったです。でも、やっぱり一番おかしかったのはリョウときりんの食べ方、その様子をアキがもう本当に面白がって見ていて、今までこういう反応をあからさまに示す人もいなかったから、これが実に新鮮でよかったですよ。そしてきりんの悩みにもひとつ解決の道筋が示されたようで、これからのきりんの選択、どうなるか期待高まりますね。

城下町のダンデライオン』は、光のアイドル活動の顛末でありましたよ。選挙を有利にしたい一心ではじめたアイドル活動。桜庭らいととして活動してきた、それを今、光でしたというべきタイミングなのではないか。けれど、光は乗り気でないんですね。光と一緒にアイドルとして頑張ってる紗千子。光とマネージャーの会話を断片だけ聞いてしまって、らいと引退と勘違い。それからの紗千子の悩み。光のアイドルに対する気持ちのしっかりと固まっていこうという展開も実によくって、ああ、光の決心は、紗千子の持っていた王族への気持ち、誤解を溶かして、そしてふたりの気持ちの繋がるあの瞬間。ほんと、これはいい話でしたよ。光の物語、そのひとつの到達点があった。そう思わされて、見事でした。ぐっとくるものありましたよ。

ハルソラ行進曲』、面白いなあ。冬休みの過ごしかた。みんないつもどおりの感じなんですけど、楽しそうに年賀状作る若乃の様子、実に素敵で、朱莉は朱莉で思いがけずサヤを動揺させたり喜ばせたりね、ほんと、このふたりの関係、大好きですよ。もう断然サヤのこと応援しちゃいますよね。ふたり、水泳部としての活動、でいいのかな? 頑張って、やなぎも吹奏楽部の活動、練習頑張って、その時に若乃との約束、しっかり守ろうとしてるやなぎが本当によかった。そして皆で初詣。若乃が後先考えなしに動いてるの、実にらしい、そしてよい。進級、クラス替えを思って涙目の若乃、ちょっとほろりとさせるものありまして、いや、浮かべた涙もすぐに乾くんですけどね、この展開、もうなんかこちらまで嬉しくなるものありました。

アンネッタの散歩道』、今回はメイヴたちの様子ですね。街に向かって旅するメイヴたち、ついにといっていいんでしょうか、街に辿り着くんですよ。轍をみつけて、そして通り掛かった荷馬車、こっそり便乗させてもらうんですね。モリーのいう、人間の育てる作物は、異様に大きくて不気味だわ、という言葉。ああ、確かに人は野菜を自然のものから、より人にとって都合のいい、実も大きく、収穫量も多い、そんなものに変えていってしまいましたね。そうした人と妖精の自然に対する向きあい方の違いなどがよくわかる一コマでした。そしてメイヴたち、街にやってきて、これまで見てきた世界とはまるで違う景色の広がっている様に驚くやら興奮するやら。しかし、これはまだ目的地ダブリンではない。もっともっと先までいかないと、というメイヴたち一行、ダブリンに向かうという紳士を見付け、ということはこの人の荷物に紛れ込む? くっついていく? 汽車か? 汽車に乗るのか!? メイヴたちの旅、これは一気に歩を進めますよ。はたしてメイヴたちの見る、知る、人の世界のもろもろ。彼女らがどんな風に思い、考えるのか、その様をはやく見たい! もう、わくわくさせられっぱなしですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第4号(2015年4月号)

2015年2月15日日曜日

うらら迷路帖

 『うらら迷路帖』、この漫画の作者は『夜森の国のソラニ』の人。ええ、『ソラニ』、懐かしいですね。『まんがタイムきららミラク』Vol. 2に初掲載。その独特の世界の雰囲気が魅力的で、またその世界を伝える絵の美しさ、登場人物の愛らしさもあいまって、とても気にいっていた連載でした。その人、はりかもが『ソラニ』に続いて開始した連載が『うらら迷路帖』。最初、その雰囲気の違い、ぱっと明るく、ずっと元気な様子に、どこかしっとりとしめやかだった『ソラニ』とは随分違うなあ。そんな風に思ったものでした。

その印象の違いは、ヒロインの千矢、彼女の性格のためなのかも知れません。山で暮らしていた娘。元気、明るい、おおっぴら、社会の常識にとらわれることなく、自由が身上といった風な娘。いやね、山育ち、これまで街に出たことがなかったものだから、人の社会のルールに疎いというところもあるんですよね。そんな彼女が、15になって、迷路町にやってきた。迷路町、占い師の町。15になった娘は、そこで占いを学び、一人前の占い師、うららとなるのです。

やっぱり、キャラクターが魅力だと思うのです。千矢とともに学ぶ紺、小梅、ノノ、この子らもすごく魅力的で、紺は常識やルールを重んじるタイプ。小梅は西洋に憧れる、千矢とはまた違ったタイプの自由人。そして気弱で物静かなノノ。それぞれの可愛さ持っているのですね。絵にも華やか。そんな彼女らが、それぞれのテーマに向き合ったり、未熟ながらも助けあったりする、そうしたところに現れる心情の細やかさ、切々と訴えるその確かさは健在で、ああ、この作者の持ち味、そして表現のうまさはなにも変わってなんていなかった。そう思わされたのでした。

描かれる世界、その魅力もなお力強く、大変に素晴しい。千矢たちの住まう迷路町、その町並みは、自ずからこの世界の有り様を物語るかのようにチャーミングで、そしてこの不思議な町の習わしあるいは決まり事。ただ面白いだけのイベントではないんですね。ただ物語に箔をつける制約でもないのです。まず第一には美しく、面白く描かれるその向こうに、この町に暮らすものたちの思いが隠されている。なにが大切にされてきたか。なにを求めようとしているか。それらはこの描かれる世界を豊かにし、その豊かさは迷路町に住まう千矢たちを支える力ともなるのです。彼女らが目指そうという一番占。その意味するところは回を重ねるほどにより厚みを増して、揺ぎない価値というものを感じさせるほどであります。だからこそ、千矢の決意が光る。紺の約束も輝きを増す。そうなんですね。自らを主張する世界の強さが、登場人物皆の思いと手を繋ぐことで、双方の魅力をより一層のものとするのです。こんなにも賑やかと感じる出来事の、すぐそばに静かにいきづく気持ち、心情、そうしたものに触れるほどに、この世界への愛しさもたかまるように思えます。

美しいビジュアル、美しい世界。美しい女の子たちに、そして手にし目にすることのできないものの美しさ。本当にこの漫画は、ただ表面に現れる美だけではなく、その向こう側に広がるものの美しさ、豊かにたたえて見事です。

  • はりかも『うらら迷路帖』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊

2015年2月14日土曜日

ブレンド・S

 KR系に限らず、まんがタイムコミックスはカバー下表紙絵も楽しみのひとつであるわけですが、いやあ、びっくりしましたよ。『ブレンド・S』、カバー下のおまけ、もう、これ、最高だと思う。いやもう、表紙でがつん、裏表紙、駄目押しでがつん。素晴しいわ。もう、これ、最高だと思う。見事にこの漫画の魅力を体現していまして、ええ、楽しく連載を追いながらも、はたしてこのお店のコンセプトはいけてるのか? ずっと疑問に思ってきたところを、ばっちり大丈夫だったろ? そう実感させてくれたという点においても、実に優れたおまけでありましたよ。

さて、そのお店というのはですね、喫茶店なんです。ただしちょっと仕掛けがありまして、給仕をしてくれるスタッフ、それぞれに属性が設定されているんです。属性? ほら、オタク的用語にいうところの属性。妹属性とかそういうの。喫茶店スティーレにて働いているのは、まさしくその妹属性の麻冬さん。この人めちゃくちゃ可愛くて、けど一番年上。うん、素晴しい。ツンデレ属性の夏帆。この人もすごく可愛くて、しかもゲーム好きとか、ある種の層にがっつんがっつん働きかけますよね。そして我らがヒロイン、苺香さん。この人はドS属性。優しい心根に細やかな気配りのできるこの子が、なんでよりにもよってドS!? いや、まあ、けれど、妥当かなあ。うん、妥当なんじゃないかな? そんな説得力があるんです。

苺香さんのドSキャラ。これがなんでこんなにも生きてるのかというと、その台詞や行動の的確さもあるのでしょうが、加えて彼女の本当の性質、さっきもいいましたよね、優しかったり繊細だったりする、そういう部分が読者に開示されているところにもあると思うんですよ。お店にきたお客さんに酷いこといったりするわけです。けど、本当にこんなこといっていいのかな? 申し訳ない、って、苺香はいつも思っている。ああ、いい子だなあ、とここで彼女の美点は強調され、そしてその美点が強まれば強まるほどに、思わず発揮される彼女のドS面、その鮮烈さも際立とうというものなのですね。ええ、ほんとはそんなじゃない子が、そんなことをいってしまう展開の妙に面白み覚えれば、失敗して空回りしている苺香に、ああ、健気だなあ、ほんとはいい子なのになあ、そんなこと思ってしみじみする。

最初は、そういった空回りしてしまう自分のこと、悩んでた苺香ですけれど、個性といっていいのか、むしろ特性というべきか、それを活かすことのできる環境を得て、迷いながらも、ありたい理想の自分に近付いていければよいなあ、なんて思ったりしてしまうわけなのでありますが、それはおそらくはこの漫画のテーマではなくて、けれどふいに見せる苺香の優しい笑顔に、店長ならずとも心ときめかせるもの、やっぱりあるんですね。ええ、すごく美しいんです。

ああ、そうそう。この漫画、店長はじめとする男性陣もいい味出していますよ。ただ、あまりに影が薄いので、あえてコメントしませんでしたが。あえて、しませんでしたが!

  • 中山幸『ブレンド・S』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊

2015年2月13日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年3月号

『まんがタイムジャンボ』2015年3月号、昨日の続きです。

『お隣りさんゲーム』、舞子をめぐる恋の状況。まさかのライバル登場に舞子もずいぶん積極的になってるみたいですが、見てる限り、あんまり功を奏してはいない模様ですね。なんせ圭介はニブいし、舞子は舞子で素直に好意を表すタイプじゃないし。ということで、じゃあライバルのマネージャー、北沢さんはどうかと見てみれば、ああー、こっちもこっちで似たようなもんなのか。圭介のこと、可愛いと、大好きと、内心はすごく盛り上がってるのに、表向きには冷静に装って、ほんとこのギャップったら! これは残念ながら、圭介には伝わらんな。じゃあ舞子有利なのかといえば、どうにもそうじゃないという状況。有利な状況を活かしてないからなあ。と、こんな具合で恋愛に不器用なふたり。ここでまさかの三人目のライバルとか出てきたら、さらなる波乱、大変なことになりそうですよね。

『きつねとパンケーキ』、突然現れた恵那という娘。4年前に和巳に紺乃を託したのがこの人だっていうんですが、その目的とはなんなのか? 残念ながら、そのあたりはわからないんですよね。獣娘を人に託してまわっているみたい。かといって、この人が親というわけでなく、またこの人自身、獣娘というわけでもないみたい。隠してるだけなのかな? ともあれ、獣娘のいろいろが語られた回でした。獣娘は一人前になることを本能的に望んでいる。また、獣娘を託されたパパも一人前を目指すようになる。ああ、まだよくはわからない。そうした状況の中、少なくともこの人は紺乃と和巳、ふたりの成長を待っている? 願っているのかも知れませんね。しかし、この人、恵那の和巳に感じた意外さ、あのちょっと戸惑ってる? ほのかに赤面したその表情、素敵でしたよ。グッドでした。

『人魚嬢ルリ』は、ルリの秘密を狙う眼鏡、味上さんっていうのか。この人がぐいぐいと接近してきて、そして発生する誤解。もちろん目当てはルリなんだけど、グループ学習の課題を、違うグループどころか隣のクラスだっていうのに手伝ってくれて、ということは、グループの中にいる誰かに気がある!? その誰かっていうの、唯一の男子、田中と勘違いされたんですね。江頭に、そして田中からも! 今回は、ルリの家族構成の話や、やっぱり江頭がルリを食べ物として狙ってるとか、そうしたことが語られて、そして落ちに田中。この田中の誤解やらもろもろ、今後も発生するのかな? いずれにしても、ルリは友達にあまり恵まれていないと思います。

『事件です!シャーロッ子さま』は、潤が暇をもてあましています。事件解決の依頼がこない。穂華にきてた依頼が、藍里先生のとこにいっちゃってるっていうんですね。しかし、この藍里先生、ちょっといけすかないよなあ。勝手に鍵開けて部屋に入ったり、また穂華のことからかって、いい大人なのになあ、というか、穂華の周囲にいる人だから、こういう性格だったりするのかな、そんな風に思ったりするところもあったりするんですよね。しかし、藍里先生をめぐる恋愛の感情のひっかかり? 茂里緒樹莉が先生のこと好きになっちゃって、それで婚約者の噂、聞き付けて、調べて欲しいなんていっちゃって、そのあんまりの思い詰め具合。茂里緒の家の力でもって探るなんていいだして、困った穂華が、正々堂々対決すべきだ、なんてこといっちゃうんですね。すごいな、その言葉、見事に樹莉に届くんだけど、それっていわばライバル宣言なわけで、はたしてこの事実が樹莉に知れた暁にはどうなるか? 大きくなった樹莉が子供の頃の恋心を、昔のことと忘れてくれる、それが一番の展開ですかね? しかし、はたしてそうなるものなのでしょうか。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第3号(2015年3月号)

2015年2月12日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年3月号

『まんがタイムジャンボ』2015年3月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんをメインに、これはカラオケ? マイク片手に見事に歌っておいでです。そして『ヒゲとセーラー』、初ちゃんが歌ってヒゲがタンバリン叩いてる。『終活女子高生』は、律と沙羅、ふたりでデュエットですよ。

『ナデシコ!』、エミの作戦、続きますね。営業部長に自分の気持ちを伝えたい、って、業務の話なのですけど、どうもこうもあちらこちらから恋愛沙汰と勘違いされてしまっていて、それがもうおかしいんですね。スタンダードなおかしさといいますか、ほんと、まさに期待どおりの面白さがあって、ヒナのわくわくしてる様も、ミセス門倉の不安も、もう全部空振りなんですけど、もう見事なお膳立てですよね。そして部長の鞄にエミの手紙が入って、しかもこれ、ヒナの見立てでラブレター仕立て。それを見付けるのは部長の妻か。ほんと、次回、波乱の予感! これ、ほんとエミの希望が叶う日がくるのかな?

『最後から二番目の神様』、フルコトの心の願いをうけて天から降りてきた神様、テラス。アマテラスと考えていいのかなあ。自分を神というこの子のいうこと、なかなか信じなかったフルコトだけど、目の前で変身されたり、またハデハデ制服に変身させられたりと、信じざるを得ない状況ですよね。しかし、女の制服着せられて戸惑うフルコト。ああ、男の娘ってやつ? と思ったら、違ったか、この子、女の子だったのだな。いつになく弱気なフルコト。その様子がぐっとくるというテラス。そしてテラスの落ち着き先も決まり、さらにはなにか大切なものを落としてしまっていた? これでもう前提が全部揃ったっていうところでしょうか。最後の天狗の兄さん。そしてタイトルにいう最後から二番目、このあたりが関わるのでしょうか。どう展開するか、今後に期待ですよね。

『でっかいんちょ』は、育の魅力全開でありますよ。まだ14歳なのにお母さんらしさを感じさせる彼女。気は優しくて力持ち、かと思ったら、その柔らかな手に気合いを抜かれる男子あり。育は、可愛くなりたい、そんな風に思ってるわけですけど、彼女の魅力、しっかりちゃんとわかってる人もいるんだよってことなんだと思うんですよね。というか、柔らかさ、エアバッグ、そのあたりが魅力の秘密? 纏が実にそのあたりにアグレッシブで、そんなふたりが百合と誤解されるくだりなど、ほんとおかしかったです。そして相見君。思わせ振りな言葉の数々。そう思って、けど彼も結構育のこと気になってるぽくって、いやあ、フリフリパパパパーン、いいじゃありませんか。素直になれよ、少年!

『タヒチガール』は、朝から小鳥をボトボトと落としてしまうマイであります。なんと、笑顔で落ちるのか。いや、悪い意味で。ちょっとずついい笑顔ができるようにはなってきてるんだけど、持続しないんですね。さて、一歩を踏み出せたマイ。少しでも前に進めているのか? 自問自答しながらも、その前進、確かなんだと画面が語っているんですよね。よかったですよ。そして夏服。衣替えして、皆の新しい魅力! ルカの男の魅力に男子がポッと赤面! 素晴しい! どんどんいけよ! タヒチアンダンス部の活動、これから先の展望もざっと提示されて、さまざまなイベントに全国大会。まさに夏こそがもっとも輝く季節、ということで、マイの活動、皆の活動、その可能性も広がる! ああ、いい描写でした。ほんと、えっ! これ最終回じゃないよね!? 一瞬疑ったくらいに素敵な回でしたよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第3号(2015年3月号)

2015年2月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2015年3月号

『まんがタイムきらら』2015年3月号、一昨日の続きです。

しゅばりえーる』、ジャスマを評して邪念に溢れているという、はたしてこれは誰なのか? というと、オルレアン出身のカトレア。なんと、フランス最強の女子騎士だというんですね。女子騎士目指す四人を見て、的確にその長所と短所をあげていく。その眼力は確かで、またセリーゼに読み書きを教えるなど、教師としての意欲もある。この人がジャスミンのライバルになっていく? のかな? ジャスミンの祖父の弟子。いわばカトレアとジャスミンは同門といえるわけで、ええ、ライバル、ないしは将来打ち勝つべき目標とでもいったらいいのでしょうか。そうした道筋が見えたように思います。そして前回登場のソレイユ、クレイモアの彼女ですね。カトレアと面識があるようで、このあたりの人間関係にまたなにか今後の展開を予感させるものありますね。

『ランキンガール』はありさのインタビュー。お昼の校内放送、そこでインタビューを受けることになったありさが、見た目は落ち着いてる、けれど内心はすごく悩んでる、この見た目と内面のギャップ、それが全面に展開される、そんなエピソードでありました。ありさのために、るりが、ほたるがきてくれて、どうしても固い、よそゆきといった雰囲気の抜けないありさをほぐしてくれるんですね。典型的な優等生、それを演じてきた。完璧で上品な振る舞い、けどその向こうにはもっと親しみやすい顔が隠れているとわかって、その、本当の自分が受け入れられるかの不安、そして受け入れられたことへの安堵、いやむしろ驚きとでもいっていいその情景が、これまでの心配を、ふわっと明るく心地よい雰囲気にがらっと一気に転換させて、ああ、これは素敵でした。そして次回は4位、一色ありさ3位、千影マヤ登場? ええ、なんだか楽しそうなお姉さんでありますよ。

ギタ×マン!』、みんな大好きマサくんメインのエピソードでありますよ。るっかから電話。一緒にスタジオにという誘いに、すっかり緩んでしまうマサだけど、そんな兄を妹が見ていた。うわー、悪い顔だなー。しかし、これ、ほんと、いたたまれない! かっこいい自分を演じるためのリハーサル。うわあ、つらい、つらいよ! そしてるっか眼前にして、ちっとも思い通りにいかないマサ。もう、妹さまがすごい喜んでる! しかし今回のるっか、マサ視点だからかわからないけど、めちゃくちゃ可愛いな。そしてゆもちゃん登場、マサの空回り感はさらに強くなって、ほんと、見事なマサくん回だなあ。面白いんだけど、なんか胸が痛む。今回は、妹りりあの意外な才能? ドラムの適性が垣間見えて、そして、これ以上お兄ちゃんにいい思いさせちゃいけない! おお、りりあの感情のボルテージが! ほんと、妹も面白い。今後もより以上に関わってくると面白そうだなあ。

『コドクの中のワタシ』、正月エピソードですね。大晦日の早朝、クラスの皆がどーんと真由のうちにやってきて、なるほど二年参りか、と思ったら大違い。お正月がらみのイベント、それを前日にリハーサルしておこうっていうんですね。すごいな、この発想。で、やるのが初夢の予行練習。グレ子の能力でもって、皆が真由の夢の中にやってくるっていうんです。ほう、鼻から触手を。これはなかなかに刺激的な絵ではありませんか。リハーサルは夢の中で。真由の想像力。騙されるリズ。そして羽根突きの由来。嘘ルール教えるあんこさん、酷いな。そして目覚めて初日の出。ああ、雪が降ってる。これでは無理かもというところを、まさかの手段でクリアしてみせる! これはよかったなあ。ワンダーがありますね。

My Private D☆Vはたちつてつこ、『カスタムメイド!』の人でありますよ。この人のD☆Vポイントは、子供と大きな荷物。ああ、これは共感する人多いのではないかと思います。描きようによっては萌えにもなろう。けれどその根底には普遍的といっていい、そんな可愛さがあるように思うのですね。描かれたイラスト、これもすごくいい。小さな女の子が、大人用の傘ですよね、持ちましてね、またがってみたり、って、これ魔女のホウキとか、そんな遊びなのかな? あと、うんしょうんしょと運んだりね。おむかえ? いろいろ想像させるものあるイラストでありました。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第3号(2015年3月号)

2015年2月10日火曜日

SHOW BY ROCK!! ぴあ

 なんだかゲームのイベントが立て込んでて、大変ですよー。まずは『艦これ』。先週末にイベントがスタートして、ほら今回は難易度選択できるじゃないですか。私はといいますと、手持ちの戦艦、空母が全部レベル90オーバー。これはもう最高難度、甲一択ですよね! といいたいが、自分は楽してクリアしたかったので、途中から丙、そして乙で終了です。いや、もう、しんどいん嫌やねん。そして今日、めでたくイベント完走いたしまして、と思ってたら、もうひとつやってるゲームのイベントがはじまってしまいました。それが『SHOW BY ROCK!!』。サンリオのリズムゲームであります。

ゲーム内容については以前もちょっと書いたので割愛しまして、いや、これ、うちでは自分と母がそれぞれプレイしてまして、やっぱり身近にやってる人がいると長続きしますよね。イベント期間は1週間、それが月に2度あって、って、多いよ! 以前は2週間で月に1度だったんですけど、それだと後半ダレるからか、1週間ずつ2度になりました。うん、多い。1回にならないかなあ。

正月イベントでですよ、イベント特効URを引いたんですよ! こんなこと、もう2度とないかも知れない! そう思いまして、連日連日頑張りまして、一度は10位まであげた順位がじりじりと下がっていく様を横目で見つつ、なんとかキープできないものか、あがいてあがいて、結果はというと94位で決着。わお! 二桁台だ! と喜んだのはいいのだけど、得られる報酬は三桁後半のマザーと同じだった。うん、もうそんなに頑張る必要ないと思った。

このゲームは4月からなのかな? テレビアニメになることが決まっていまして、キャラクターデザインや出演声優など、少しずつ発表されて否応なしに期待は高まるばかり。ということで、ファンブックが発売されるのだそうですよ。『SHOW BY ROCK!! ぴあ』。最初は、買うかな、どうかな、そう思ってたんですが、どうもゲーム連動のシリアルコードがついてくるみたいだから、だったら買っちゃってもいいかな? 有利なカードが得られるのだとしたら、やっぱり欲しいなって思いますよね。

昨年の9月ごろにプレイ開始して、もう5ヶ月がたつんですね。最初のころは、難易度☆5とか6であっぷあっぷしていて、☆7とか最高難易度☆8なんてクリアできるのか!? そう思っていたんですが、今はほとんどの☆7、過半数の☆8でマスターコンボ、全パーフェクトが可能になってしまっています。やっぱり続けるってことは上達するっていうことなんだなあ。感心するんですが、いやね、母がですよ、☆8クリアできるようになってますからね。曲によってはフルコンボ、マスターコンボもできてるんじゃないかな。ええ、やっぱりできるようになると面白くなる、やりがいも出る、そんなところってあるのだと思います。

このゲーム、アニメ化されたらもっと知名度あがって、わーっと話題になったりするのかな? そのあたりはわからないけど、ちょっとずつプレイして、イベントとなったら、ちょっと頑張ってプレイして、そんな感じで遊ぶにはちょうどいいくらいのコンパクトさがありがたい。新曲追加もあって、ほんと、アニメの放送開始まで盛り上げようとする、その勢いが感じられていいですよ。

2015年2月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2015年3月号

『まんがタイムきらら』2015年3月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ』。クロがですね、レースのベールを被って、こちらを見つめているんですね。背後にはハイキートーンの街並み、これは教会でしょうか、聖堂でしょうか、描かれて、静謐な雰囲気の中に思いつめたようなクロの表情、胸元で交差された手に感じさせる頑なさ、彼女の置かれた状況のつらさ、きびしさが伝わるようであるのですね。しかし、その眼差しの確かさ、強さ。見ている私を射貫くがようなのであります。

チェリーブロッサム!』は、いよいよ大倉山先輩、ゆうの番でありますよ。お義姉様乱入。兄の妻でありますね。どうもゆうが悩んでいるようだというので、相談に乗ってくれたんです。つばきとのこと。ゆうの苦悩を軽く受け止めて、そしてお風呂。見事に堂々全裸をさらすお義姉様ですが、ゆうさん、あなたも躊躇するんだ。しかし、お義姉様、ゆうの悩み、迷いをよく理解して、的確にアドバイスして、いい人だなあ。これでゆうの気持ちも定まったと見えて、ああ、本当に大倉山先輩の番になってるわけですよ。そして、おみつ、ささのん。ささのんをけしかけるおみつですけど、肝心の兄の気持ちは大倉山先輩に向いている。向いている!? そうなのかな? どうなのかな!?

三者三葉』は、西山と近藤がメインの今回、って、すげえな近藤さん。これで西山のこと誉めてるつもりなんだ。どう考えてもケンカ売ってるようにしか見えない! 双葉どころか照までが青ざめる勢いで、ほんと、あの、にーばんて!! にーばんて!! って、人の所業と思えないよ! しかし、やっぱり、西山怒ったのかな。怒ってるよなあ。普通に考えて。そのことがどうも伝わってない近藤もよっぽどだと思いますよ。今回は、なんだかんだあっても、結局西山のいい人ぶりが見えてきた、そんな感じでした。ええ、西山、素直じゃないだけで、ほんといい人だと思いますよ。

『サイドチェンジ!』には期待したい。ゲスト第7話なのか。女子サッカー部を作りたい女の子たちの話ですよ。まさかの新女子サッカー部。旧サッカー部の残党が集まって新たに創部しようというんですね。もうみんなでまとまったらいいのに。といっても、なかなかそうはいかないのがこの漫画。その新サッカー部、いや、元サッカー部員というべきか、名護栄子、ミドリに勝負を挑みましてね、けどなかなかうまいことはいかないんですけどね、でもゲームを通じてなんだかちょっと仲良くなれたっぽいですよ? ほんと、今はばらばらの彼女ら、いつか糾合するのでしょうか。

『となりで。』、ゲストです。引っ越し先のお隣はずいぶん自由なおえかき教室。自由をテーマにお絵描きさせたら、子供たちが先生の顔をキャンバスにしてしまったんですね。のびのび自由が心情、そんな感じのお隣さんに、なんだかキラキラなヒロイン一家。お母さん金髪、お嬢さん金髪、お父さんは僧侶!? すごいな、ずっと輝いてるぞ。ご利益ありそうだな。金髪のお嬢さん、えりな。おえかき教室のお嬢さんはひより。同い年くらいで、そんなひよりに、いや家族全員にか、こっそり描いてた漫画を見られてしまったえりな。恥かしがってるえりななんだけど、ひよりは絵を描いてる友達ができて嬉しいといってくれて、なんだか仲良くなれそうなんですね。ふたりのお絵描き生活、どうなるか楽しみですね。

『ゆるふわ☆Snack』、ゲストです。主人公秋野香椎子はお菓子萌えする女の子。お菓子萌え!? どんなものかと思ったら、なるほど! お菓子を食べると、そこに擬人化された女の子を見てしまうというですか。面白いな。それに女の子も可愛らしい。香椎子、雨宿りで入ったお店、そこで同じクラスの女の子、峰山いちごと出会うんですね。なるほど! いちごは料理部部員で、そしてシンプル派の香椎子とは対照的なアレンジ派というんですね。うーん、自分は香椎子派だなあ。うすしおとか、なるたけ素材に近いものの方が好きなんですよね。お菓子萌えする香椎子の、ちょっとアレな発言に、いえ別に、ぶったぎるみたいにして答えるいちごの笑顔が素敵です。対照的なふたりの邂逅、最初は相容れないかな、そう思われていたのが、最後にはちょっぴり歩み寄れたみたいで、これも友情? 悪くない。ええ、私、この作者、やざわんの漫画好きなんですよ。面白く読みましたよ。

『りたーん・でいず』、ゲストです。なるほど、なにがリターンなのかというと、昔の友達と会うことになる、というのでリターンなんですね。届いたメール、その差出人に覚えがなくて、って、6年前の友達か! 忘れたわけないだろーな! うん、怒られるんですよね。忘れっぽいと困りますよね。ええ、ほんと困ってます。悠、携帯電話のアドレス帳、全部消してしまったからいろいろわからない。連絡もとってなかったっていうんですね。けど、こんなでも久しぶりに話せばまた昔みたいな雰囲気取り戻して、ええ、この雰囲気は悪くないじゃないですか。友達4人組。悠以外はちゃんと会っていて、悠の他には、きびしいなお、ちっちゃくて可愛いみう子、落ち着いたまほ。なんかね、久しぶりに会って、違ってしまったところ、変わらないところ、そういうの話し合ってる感じ、結構よくって、悠は変わらないなあ、なおちゃん女の子っぽくなったよね、って女子の制服着てるからか! うん、これ、よかったですよ。そして皆で掘り返すタイムカプセル。いい思い出なのか、空振りだったのか、それはわからないんだけど、こうして久しぶりにあって友達としての感覚再確認して、ああ、あの頃の日々が返ってきたみたい。なるほど、「りたーん・でいず」であります。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第3号(2015年3月号)

2015年2月8日日曜日

『まんがタイム』2015年3月号

『まんがタイム』2015年3月号、一昨日の続きです。

『女神さまと呼ばないで!』、なかなかにいい感じなのではないでしょうか。皆から憧れられ、敬われている早乙女神奈。対し、まったくもって対照的なお嬢さんが登場なさいまして、その名も藤ヶ丘茉莉花。欄外のコメント、くさかんむり多すぎだろ! ってのが面白くて、しかしこの人、神奈を妬む黒い影とか、とにかくえらそうとか、さんざんないわれようなのですが、あえてこうした態度とってる? いや、単純に不器用っぽいっていうか、友達いないのか。それにちょっと気弱な面がにじみでてるし、なんだか情にもろそうなところもありますよ。この人が面白かったんですね。自分も人気ものになりたい。それで神奈の真似をしてみるんだけど失敗。不器用でもあるのか。さてこの子、神奈に涼、このふたりから頼れとか新しいお友達とかいってもらえてめちゃくちゃ喜んでしまってて、ああ、これはいいわ、なんか可愛いわ。悪になりきれない悪ポジションのよさが出てましたよ。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、いい雰囲気ですよ。なんと、ふわこ、鳥に好かれてるのか。手に、頭に、小鳥をたくさんとまらせて、すごく楽しそうなんだけど、全部の鳥と仲がいいわけではなくて……、カラスが苦手なんですね。子供の頃にカラスにおそわれた? 以来ずっと苦手で、けど小鳥たちをいじめて遊ぶカラスをなんとかしようと、恐怖を乗り越えカラスに立ち向かうんですね。いや、けど、よかったですよ。カラス、ふわこのことを嫌ってるわけじゃなかった。むしろ風に流されたふわこを助けてくれたりして、ああ、あのふわこの背に羽根が! これ、素敵じゃないか。うん、すごくいい絵だった。ふわこ、あゆむ、ふたりの相談にのった理花が、簡単にカラスを悪とせず、そのよい面も見つめていたところ、そういうのもよくって、ええ、ふわこ、いい友達ができたんじゃないでしょうか。

『うしろでささえちゃん』。なんと、ささえちゃんがえらいこと厳しい、というか、機嫌が悪い? なんだか毒舌、あるいは辛辣で、いつもにこにこ、皆のしあわせ祈ってるみたいなこの子がどうしたの!? そう思ったら、なんといつも厳しい先輩が優しくて、って、いいじゃんよ! なにが問題あるんだよ! そう思ったんだけど、針野にはすごく落ち着かないみたい。なるほど、ささえに癒され、先輩には厳しく接してもらう、これがよかったのか。同僚の新田も同じようなこといっていて、しかし彼の中では針野はサンドバッグ。知りたくない事実だなあ。自分は嫌われてるんじゃないか、そう心配してた先輩とささえがその役割を交代してみたっていうんですね。それで先輩は、自分の心配が杞憂とわかって、めでたしめでたし。けど、ささえさんは新しい自分を発見してしまったようで、けどそんな彼女もちょっと魅力的なんじゃないですか?

はこいり良品』、おじいちゃんの友達の家が片付けというので、おじいちゃん、しおりさんふたりやる気満々でいるんですが、目当てはそこかしこに隠れているだろう本だっていうんですね。しかしいろんなものがある。子供達のぬいぐるみ、使い古しの文房具などなど。それら集めて、寄付つのってる団体に贈ろう。なるほど、いいことです。送料は、有価証券の類いをあさって換金しよう。しかし、この捨てられなかったおじさん、やけになったというか、もう全部手放してもかまわないみたいな気持ちになってますね。ああ、自分がこうした境地に達するのはいつのことだろう。いや、はじめればすぐにでも、いっそ全部手放してやるぞい! ってなりそうにも思うんですけどね。出てきて嬉しいもの、嬉しくないもの、そのバリエーションの豊富さ、実によかったですよ。レンタルビデオとか、20年滞納とか、もう逃げるしかないよなあ。そして、出てきた本はたった2箱。少ないと怒ってるおじいちゃんがいかします。

  • 『まんがタイム』第35巻第3号(2015年3月号)

2015年2月7日土曜日

『まんがタウン』2015年3月号

『まんがタウン』2015年3月号、一昨日の続きです。

『夢からさめても』、おおう、一気に状況が進みましたよ。美弥さんが、星のことを好きだと思ってた、なんていっちゃうんですね。あ、これはあれか、予知夢か。といって突然自分の頬を叩く星。まあ、信じられないんだね。美弥さん、星のことを好いている。もちろん星も同様で、さあ付き合うことになりました、とすぐにはいかなかったのが美弥さんのらしさなんでしょうね。星、職場に復帰。すっかり浮かれちゃって、対して香奈は失恋。けど、さすがにこの人は強くて、星をしっかりサポート。さて、ここで星の問題ですが、まだこの先のことを夢に見ていない。さあ、どうなる。さあ、どうする。しかし、ここでしっかりステージを進めてきましたよね。

『フミちゃんの東大受験日誌』。奏馬の母との約束、特進コースに入ることを目標に頑張るフミ。あと一ヶ月で今の2倍の点数をとれるようにならなければならない。ここからのフミの頑張りがよかったですよ。自分が好かれてるかどうかはもう関係ない。同志として恥じない自分でありたい。もっと勉強して、隣りに立てるようになりたい。奏馬母の課題とか関係なく、自分の目標、東大入学を果たすのだというその意識が明確に描かれて、そしてそれからの様子もよかった。応援のメールにゴロゴロ転がりながらも、脇目もふらず、自分の見た目もはばからず勉強に邁進して、見事目標達成。奏馬母にも認められ、けどそれで太っちゃったのか。いや、けど、まるまるしてても可愛いからいいじゃないですか。奏馬もあんまり気にしてないっぽい? ですよ?

『大正乙女カルテ』は、清志、すっかり路乃父から警戒されるようになってしまっちゃったんですね。けど、路乃からはまだ清志ちゃんって呼ばれてて、あれ? 前回結構意識されてなかった? そう思ったら、ああ、学生服の威力だったわけですか。しかし清志ちゃん、路乃つれての脱出に垣根をくぐるとか、なるほどまだまだ子供といった感じで、なのでこれからの路乃の清志への対し方も、カルメ焼き屋のおばさんから姉弟扱いされたりも、実に納得であります。さて、お医者の浪花さん。路乃、もうすっかり慣れてますね。でもって清志、浪花さんに対抗して、後先考えず医者になるっていっちゃって、さてさて、これから本当に医者を目指すんだろうか。対し浪花は、路乃のことお美しくなんていっちゃって、なんだかいい雰囲気? あれ? そう思ったら清志とも? 父の思惑とはうらはらに、路乃の周囲にも恋の花咲く気配、漂いはじめた感じがしますよ。

涙の数だけ輝いて!』は、直子にソロデビューのおさそいがかかるというんですね。最初は軽く驚いて、けど、他のメンバーの世話をしないですむという言葉に揺らぐ。ああ、まあ、わからんでもない。悩む直子。その様子を見て動揺する周囲。見捨てられるんじゃないか? 唯がすっかり焦って、涼さまは麗奈とだけ付き合うとの決意固めて、ええっ、固めた!? ともあれ直子の慰留につとめるんですね。晴香はいつもどおりクールに振る舞ってるけど、内心はそうでもない。こうした状況において、直子の選択はどうなる。ええ、次回、最終回。ええーっ!? 最終回! ああ、もう、刮目して待つしかない!

  • 『まんがタウン』第16巻第3号(2015年3月号)

2015年2月6日金曜日

『まんがタイム』2015年3月号

『まんがタイム』2015年3月号、発売されました。表紙は、冬の装備? 編み物でありますよ。『おとぼけ課長』が苦心しながら編み物してて、その毛糸、『まりあ17』まりあが手にぐるって巻いてるやつに繋がってそうな感じですよ。『ゆとりノベライズ』都ゆとりは赤いマフラー首にまいて、そして『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんは赤いケープ。手には毛糸玉たくさん入れた籠を手にして、結構な愛らしさでありますよ。

『おとぼけ課長』、いかすなあ。歩きスマホとか、最近の事象とりいれつつ、時代は投網、透き通ったマスクといったナンセンスなネタも展開。けど今回は、口いっぱいの見た目の面白さ。そして「ばんそうこう」、二重になったこずえと課長ですよ。すごいインパクト! もう、これ、たまらん面白さでした。ほんと、課長、いかします。

『おひとり食堂』、これ地味ながら面白いなあ。今回は食堂に人気女優白石薫が来店して、そしたらこの人の本性といいますか、それがばっちりわかってしまった。なるほど、昔は総長なさってたのね。誠一郎の二足のわらじ。白石薫主演ドラマの主題歌を歌うことになったんですよ。それでバンドのボーカル、誠一郎としても女優に出会って、そしたらやっぱりわからない。しかし、こうしてバンドとしても成功していけば、食堂の方はどうなるの? ちょっと心配に思ったけど、ちゃんと食堂は食堂で順調なようで、白石薫もさらに来店。それでやっぱりわからないんですね。いや、もう、面白かったですよ。白石さんも、すごくいい人!

鉄仮面のイブキさん』は、ちょっと変わった見せ方をしてきましたよ。なんと、今回は男どもの話。なんと、伊吹さんファンクラブとでもいいましょうか、鉄仮面党なる集まりの定期報告会だというんですね。おお、2段ぶちぬきで伊吹さんだ! 伊吹さん、伊吹えみ、なんか可愛いポーズしてるんだけど、ちょっとそれがぎこちなくて、ああ、やっぱり伊吹さん可愛い。男ども、なんとかして伊吹さんの表情読解したいとかいうんだけど、なんか、どれもなんか的外れで、けどそれがこいつららしいなあ、なんて思っちゃうんですね。そして、そして、そしてですよ。相楽さん。相楽結花。おお、名前が出たぞ。2段ぶちぬきで登場。これがほんと可愛くて、うおう、なるほど、相楽派に転向するものが出たぞ。しかし、第3勢力「伊吹・相楽でイチャイチャしてればそれでいい派」が出現して、いや、もう、うん、自分も第3勢力でいいかな? そして、このアホな男子どもの会合、遠くから伊吹さん、相楽さんに見られてたんですね。いやもう、ほんと、その落ちまで含めて、グッドでした。

『ボンジュール!仲居さん』、ゲストです。旅館にふらりとやってきた外国人女性。お腹スイタと倒れかかってきて、この人、フランス人っぽいんだけど、日本語使えるし、箸づかいも上手。サラ・デュボワ、18歳。財布を落としてしまって、お金がない、困ってたっていうんですね。困ったところを助けてもらった。一晩泊めてもらい、朝食もいただいて、その一宿一飯の恩を働いて返そうっていうんですね。かくして兄貴、サラを雇うことにする。妹の朋香は厳しくて、けどそれでも温情あって、その態度をもってツンデレ扱い。ええ、この妹、21歳、この人もなかなかによい感じでした。

『ゆとりノベライズ』は銭湯ですよ、銭湯。銭湯なんて久しぶりですー、というミツヒに私もと返す都。里美さんに、お前の家、風呂ないよなとつっこまれてるんですが、これはつまり見栄を張っているのか、あるいは流しで!? ミツヒが一人暮らししてみたいっていうんですね。独り立ち、自立に憧れている。けど家庭に問題があるとかでない限り実家を出るな、里美、都ふたりともに声をあわせていうんですね。なるほど、都は作家になること反対されたのか。そして里美もそうだったのか。自分語りをしない里美の昔話、親の理解が得られなかった。けれど、兄が背を押してくれて、それで作家になってと、ああ、皆それぞれに思うところ、決意するまでにもいろいろあったんだなあ。そしてはじめて明かされる事実。なんと、都の住んでる部屋、もともとは里美さんの住んでた部屋なのか。なるほど、都のために明け渡したのか。むかしのふたりの会話。ああ、いい先輩なんだなあ。そして部屋が安い理由。わお、やっぱりお化けが出るのか。ほんと、出るの? 出ないの? 意味深な里美さんがおかしかったです。

  • 『まんがタイム』第35巻第3号(2015年3月号)

2015年2月5日木曜日

『まんがタウン』2015年3月号

『まんがタウン』2015年3月号、発売されました。表紙は『夢からさめても』、なんとまあ、美弥さんが流行りの、胸んとこがぱかって開いてるセーター来てまして、ときには大胆にって、大胆すぎますよ。これ着せたの、あれか、伊藤さんか。いや、しかし、美弥さん、眼鏡が可愛いなあ。さて、他には『風和々ちゃんと夜星さん』、『新クレヨンしんちゃん』、『鎌倉ものがたり』のカットもございます。

押しかけ時姫』、すごいですよ、大内家の娘。ねえ、来島くん。もう私を好きになった? うおう、こんなこと、現実にはない! 一週間たってこれと結果が出ないと見れば、もう一週間待ってあげるね。ほがらかに告げるんですね。そんな大内の娘にデートに誘われて、もちろん時姫もついてくる。バスに乗ってる時のあの顔。めちゃくちゃ面白かったです。映画なんですね。はじめての映画で時姫が騒いではいけないので、飲みもの、食べもの、たくさん与えて、そして時姫、怖いシーンで失神。これもまた珍しい表情だなあ。今回はレアな表情、たくさんです。しかし、海斗、時姫をなかだちに大内の娘と仲を深めていって、さあ、時姫はどう出るんだろう。気が気でないですよね。

居間には今外国人がいます。』、なるほど、同好会の方向性が決まりましたね。前回、バーベキューやって、うやむやで終わった、そう思ってたんけど、なるほど、違ったのか。まさにそれが伏線ってやつで、色んな国の料理を作って、その国を知る。なるほど、この漫画のテーマとも合致して、うまい展開だと思いましたよ。衣食住の食。旅人をごちそうでもてなす、その意味するところとか、うおう、そんな説もあるの……。知らんかったですよ。そして同好会発足に向けて、ミカイールのどんどん後ろ向きになっていく様おかしくて、けど、料理作ることでちょっとずつやる気を出していく。ちょっとずつなんですけどね。さてさて、マイケルですよ。揚げバター。揚げバター!? なにそれ!? さすがアメリカって響きでびびるんですが! 調べてみたらすごかった!

『風和々ちゃんと夜星さん』、ゲストであります。風和々まるこは高校2年生。身長135cm! わお、素敵女子じゃないですか! もう少し大きくなりたいな。コンプレックスなんですね。それでクラス一背の高い夜星さんを師匠と仰いで、けど、努力したわけじゃない。なにも教えられないというのだけど、まるこの可愛さにすっかりやられて、断われなかったってんですね。おおう、夜星さん、これが入学後初の会話だったのか。そのチャーミングさから愛されるまるこに、人付き合いが得意でなかった夜星というちょっと変わった組み合わせ。けど、そのまるこの愛でられよう、見ていてなんだか微笑ましくて、いやもう、ほんと、まるこ、小動物的愛らしさってやつですね。これ、おかしかったな。それでもって面白かった。いい感じにテンション高くて、登場人物の魅力もしっかりあって、そしてかけあいが面白い。次回のゲスト後編が楽しみですよ。

『ちょい能力少女あゆむ』、おかしいな。これ、いいですよ。あゆむが風邪ひいちゃって寝込んでるんですが、食欲ないっていうので家族が驚く。よほど具合が悪いんだ! って、そこが判定ポイントなのか。瞳姉のお見舞いはクマのぬいぐるみ。わお、このコマ、めちゃくちゃ可愛いな。栞姉はマジックハンド。なるほど、便利なのか。よくわかってるんだな、姉。お見舞いの品に個性よく出てますよね。しかし、風邪ひいて、ひとりで寝ている、そのさみしさから、大きな力がドンって出ちゃうんですね。地震かと思ったらそうじゃない。そうか、ほんとはこれだけの能力なんですね。いつもちょっとしか出ない、その理由が知りたくなるくらいの威力でした。さて、あゆむの電話に付き合ってくれる黛さん、いいですよね。ほんと、誤解されがちですけど、すごく思いやりある、いい子であります。

  • 『まんがタウン』第16巻第3号(2015年3月号)

2015年2月4日水曜日

ハナイロ

 うおお、やっぱり、この漫画すごくいいな。『ハナイロ』。修行のために、魔法の世界から人間界にやってきた見習い魔女三人の物語。花言葉をもって魔法にかえるこの子らの日常は、なんだかいろいろキラキラしていて、はなやかだったりキュートだったりと、実に魅力的であるんですね。そしてそれは魔女の子、茉乃花、沙里、うるみ、この子らのキャラクター、いきいきとして、溌剌として、まるで輝いているようなその様子に発していると感じられて、ええ、ほんと、どの子もすごくチャーミングなんですよ。魔女の子の、人間界で出会うこと、もの、人、その時々の感情の発露、それが鮮かで、ああ、ほんと、ひきつけられるんです。

キャラクターが魅力的、そういいました。ほのぼの、のんびり、イノセンスさが光る茉乃花。そんな茉乃花が大好きで、クールな見た目とうらはらに、ちょっとヤバめの愛情をそそぐ沙里。ほっとくとふわふわしたり暴走したりするふたりをまとめる、しっかりもののうるみ。などなど、結構類型的とも感じられるキャラクターづけされてるメインの三人なんですが、読んでみたら、あれれ、あんまり典型的って感じじゃないぞ? それぞれの子らの個性は、自由さもって展開されて、ああこれは描き方がよいのだろうな。この子はこういう子という決めつけをもとに動くのではなくて、その時々のシチュエーションに応じて、自然にその子のらしさをふくらませながら息衝く。そうした触感が実に心地良く、ああ可愛いな、素敵だと、思わずひきこまれてしまう。いきいきとしているという所以は、こういうところにあるのでしょうね。

描かれるシチュエーションは、学校でのこと、三人が働く花屋さんでのこと、そして日常の情景などなど、大きな物語というよりも小さなエピソードの積み重ねが主であるのですが、そうしたエピソードに、彼女らの魔法、それがささやかにアクセントを添えて、人の心の暖かみが描かれれば、また彼女らの一緒にいて楽しいといった感情が広がって、軽やかにしかししっとりと確かな感触を手に残してくれるのです。絵の力もあると思う。絵の魅力に支えられて、表現がすっと読み手のふところに入り込んでくる。もちろんキャラクターもあるでしょう。魅力的なキャラクターが、のびのびと生きて、動いて、自分のよく知る子らの暮らしを身近に感じるがようなところがある。そして語られるエピソードの、素直でやさしげで、暖かみもってふくらむその豊かさ!

様々な要素が、互いに互いを支えあい、魅力を引き出しながら、非常に高いレベルでまとまっているのですね。決して破綻しない。と同時に硬直もしていない。その安定感とのびやかさが素晴しい。魔女の子らが知り合っていく人間の子供も、クラスメイトも、街の人さえも、それぞれの個性を持って現れては、彼女ら皆の暮らす世界を彩って、新たな広がりを生み出す芽吹きと感じさせます。そしてその広がりが、彼女らのささやかなエピソードを包み込んで、よりいっそう魅力的に花やがせるのですね。

  • アカコッコ『ハナイロ』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊

2015年2月3日火曜日

『まんがホーム』2015年3月号

『まんがホーム』2015年3月号、昨日の続きです。

『シネマちっくキネ子さん』は、前回発見された映画のフィルム。見たいというキネ子さん、それはいいんだけど、どうしたらいいかわからない。って、DVDデッキには入らんだろう。せめてLDですよ、LD。って、今の人は知らんか、LD。大八が映写機にフィルムをセットするんですけど、彼のいってる映画って『ニュー・シネマ・パラダイス』よね、きっと。白黒フィルム。戦争映画なんだそうですが、それで大八は映画に入り込んで、口笛吹けないとかさ、ほんとあの口、おかしいったらないですよ。そしてエレナ軍曹登場。はたしてどうなるものか。とりあえず大八の言動が駄目駄目でありますよ。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』。扉が節分、と思ってたら、本編はバレンタインデーなんですね。のっけから慰められるバイト君。もう、ねえ、月夜野さん、あなたのチョコレートが欲しいんですっていえばいいのにね。って、いらない? 月夜野さん、最高だと思うんだけどなあ。しかし、ほんと、情緒の欠片もないバレンタイン情景ですが、そのクールさ? その容赦のなさ? 素晴しい。そう思ってたら、あらら、月夜野さん、味はわからないっていうけど、バレンタインチョコの可愛さにすっかりやられちゃうんだ。ああ、バイト君、チョコレートもらえてよかったじゃんよ、そう思ってたら、あの大量のチョコレート。やっぱり情緒もへったくれもないバレンタインで、いやもう、いい感じでした。けど、月夜野さん、鼻血吸うのはやめましょうよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、やっぱり面白いですよ。あの、「キス万能薬説」の王子。よりによっておっさんにキスしまくるのか! 最高ですよ、もう、本当。「マイファーザー♪」なんかも、もうほんと、素晴しいです。けど、今回は「ヘンゼルとグレーテル」のエピソード、あれがよくって、最初にシビアなグレーテルを描いて、そして後にヘンゼルの、というよりも魔女か、その隠れた趣味を露見させる。ほんと、いかしました。「ロミオとジュリエット」の神父もいかして、趣味で集めてるの♥とか、見た目には可愛く、けどそれが邪悪さ感じさせて、いやもう、見事でした。ほんと、毎月、渾身ですよね。

『うちの秘書さま』、当然ながらバレンタインデーですよ。けど、秘書がニブい。かと思ったら、坊ちゃんもニブい。七瀬からもらえる、その気持ちでわーっと盛り上がっちゃって、メイド連の気持ちをないがしろにしちゃうんですね。って、泣くほどなのか。ほんと、メイド連の坊ちゃん愛、よほどのものがありますよね。チョコケーキのくだり、あれはよかった、何重にも面白かった。はじめと七瀬のこと、くっつけようと後押しするその暴走っぷりがあれば、縦にも横にも切れないっていう、ほんと、このおかしさ。最高でした。そして七瀬も、チョコレート忘れたことを責められて、ついには怒るとか。うん、怒ってる七瀬は素敵だと思う。そしてチョコレート、手作り。って、酷い! さすがだ! しかし今回は、まさかのラッキーイベントがありまして、ほんと、レアな事態でした。バレンタインのボーナスですかね?

  • 『まんがホーム』第29巻第3号(2015年3月号)

2015年2月2日月曜日

『まんがホーム』2015年3月号

『まんがホーム』2015年3月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインに、バレンタインデーの情景でありますね。クールに、ついっとチョコレートを差し出すらいかがあれば、胸にチョコレートだろう包み、指には絆創膏の『孔明のヨメ。』月英があって、二丁目印のチョコレート持った『スカートダーリン』新宿さん、そして『天国のススメ!』太一が、麦かな? 抱き抱えたところチョコレートを口もとにぐっと差し出されて、ああ、十子さん! 負けてますよ!

『いぬにほん印刷製版部』、すごいぞ! なんかいつもみたくブラックを煮詰めたみたいな話じゃないよ! ほんと、驚いた。最近の仕事、校正作業がやたらキツくって、そういってたら、営業元本氏が自信満々に楽しい仕事を取ってきたっていうんですね。信じない紙谷。やっぱり信じない安田さん。ほんと、信用ないなあ。うん、自分もまたここから酷い展開になると思ってた。ならなかったんですよ、ならなかったんですよ! 驚いた、びっくりしましたね。普通に、調子よく進行して、いやいやしかし、マンガは紙版がいいと強く主張する紙谷。いやいや、漫画も電子に移行しようよ。ほんと、お願いしますよ、芳文社さん。もう限界に達してるんですよ、うち。あの、線をきれいにしすぎる失敗、あれは面白かった。こういうの、加減が難しそうですよね。人によっては、わざと汚れを足す人もいたりしますしね。しかし、こういういい仕事、すぐにほいほい他社に移っていっちゃった。組版代とったからなのかなあ。けど、仕事だから、とらないわけにはいかんだろうしなあ。

天国のススメ!』は二宮金次郎像の撤去でありますよ。実際、今、金次郎像の撤去、増えてるんだそうですね。時代なんでしょうが、撤去されると聞かされた側としては、薪を投げちらかしてやりたい衝撃だそうですよ。わかる! すごくわかる! しかし、それで夜に駆けだすっていうんですね。もちろん行き先は太一のところ。どうせ撤去されるんだからとやりたいことやるってんですね。しかし、最初が髪の脱色なのか。すごく変! なるほどなあ、学生らしいこと、やってみたかったのか。けど、絵面がすごいシュール。そしてこの金次郎像。自分のこれまでを振り返って、そして神様に望んだこと、それが叶ったその瞬間、その思いの果たされた瞬間、その鮮烈さ。ああ、ほんと、これがあるからこの漫画は素晴しいのだと思いますよ。そしてもちろんハッピーエンド。ほんと、いいエピソードでした。

『警戒少女いちごちゃん』は水泳の授業。扉絵にオマールの手がちらっと描かれてる、あれ、面白かったなあ。まさか、オマール、プールにいれるの!? そう思ったら、さすがに本編ではおとなしく見学してました。るいも見学。プールでのいちごを想像してみたりするんだけど、現実はキャップ、ゴーグル、シュノーケル、フル装備といったところ。マイペースにプールを楽しんでたみたいですね。プールサイドからプールに落ちたいちごちゃんに差し出されたるいの手、それにやっぱりてれてしまったりね、けど最後にはみんなで並んでひなたぼっこ。のんびり。とてもいい感じです。

『敗者復活戦!』は、児童書をめぐるお話。普段扱わない児童書がある、ニーナが気付いたんですけど、抱き合わせで買わされたとのこと。けど、そういって悔しがってる店長が、月穂サマのネット検索で3千円の値がついてると知って大喜び。専門外の本には疎いというの、実際そうなんだろうな。だからセドリとかが成立するわけで、でも今はそういうの、ネットの普及でやりにくくなってるのかな? 件の児童書、夕記の思い出の本なんですね。ああ、いつもクールなこの子がこんな表情見せて、いいですね。ああ、お母さんがいた頃の思い出。弟たちの世話で慌しい今とは違って、ゆったりとした時間が流れていた。そうした思い出が語られた後に、その本、プレゼントっていって渡されて、夕記は相変らず現金なんですけど、でも素直に喜んでいる。時間ないから読めない、そう思っていた夕記に、思わぬ本の効果でゆとりがもたらされて、こうしたところも嬉しい話でありましたよ。

  • 『まんがホーム』第29巻第3号(2015年3月号)

2015年2月1日日曜日

しゅばりえーる

 『しゅばりえーる』はなんだかすごく楽しくってさ、読んでてほのぼの、なんか嬉しくなってくるようなところが魅力になってるのでありますよ。舞台は中世フランス。いやあ、最初はもっと緩い、設定とかもほぼ架空のフランスみたいなのだと思っていたんですけど、どうも読み進めていけば、時代も国も取り巻かれた状況も、結構史実に沿ってるみたいでしてね、おおう、じゃあ、いつかこの子たちも戦争に出ていったりするの!? もうね、はらはらしたり、心配したりしたものでしたよ。いや、その心配は今もなお続いています。

田舎貴族の子、セリーゼがひょんなことから拾ったツヴァイヘンダー。それがきっかけで女子騎士学校に入ることになるっていう話です。剣術の心得なんて全然ないし、騎士の事情だってよくわからない。けれど持ち前の腕力でもってツヴァイヘンダーを軽々ふるって、一躍一目置かれる存在に。ちょっとした注目の新入生ってところですね。都会の騎士の生活に触れて驚いたり、かと思ったら、もともとは料理人志望。その腕前でもって美食家サツキも、またその姉ツバキもとりこにしたりと、なんだろう、ほんとにまったくほのぼのの女子騎士修行。登場人物、みんながもう可愛らしくって、見てるとすごく和むのですね。ああ、こんな楽しい時間がずっと続けばよいのにな。そう思わされる、やさしげなタッチの漫画なのであります。

我らがセリーゼと一緒にいるのは、派手好きなサツキ、常識人っぽいヴィオレット、そして心優しいジャスマ。これがね、ほんといいキャラクターしてまして、この漫画の雰囲気、タッチ、それはやっぱり皆の性格あってのことだなって改めて思わされましたよ。サツキなんてお調子者で、実力こそはあるものの結構な軽はずみ。そんなサツキを陰に日向に支えたいと思っているヴィオ。セリーゼのこと大好きなジャスミン。皆が、それぞれに独立した個性を持って動きながら、それぞれに関わりあって、なお互いのよさを引き出している。その関わりよう、日々の活動のいろいろが多様に色合いを違えて、こんな魅力、あんな面白さを提示してくれるものだから、退屈することなしに、心とらわれて読み進めてしまいます。

けど、ほのぼのだけじゃないんですよね。美少女が、ただ集まってわいわいやってる、それだけじゃないんです。セリーゼの女子騎士学校に入ろうという時のエピソードなんて、もう、ほんと、あれは素晴しかったわ。あんまりは詳しくいいたくない。だってね、やっぱりなにも知らない状態で読んで欲しいって思うじゃないですか。なので、ここは簡単に。いえね、都会で学び騎士を志すセリーゼを応援したいと思う家族の気持ち、それを受けるセリーゼの気持ち、そのしみじみと訴えることったらどうだい。ちょっとしたことなんだ。ちょっとしたことなんです。ささやかなこと、ちょっとしたできごとに、セリーゼはじめ皆の気持ち、情感、思うところなど、機微が鮮やかに光射すようにして立ち現れて引き付ける。私、女子騎士になるんだよ! セリーゼの意気込みにはっとさせられて、そうした瞬間の魅力がたまらないなあ。なんだかね、しみじみするんですよ。活躍すれば嬉しくて、楽しそうにしてるの見ているだけで満ちるものあって、この子らのこと見守ってる、そうした気持ちがもう本当にこの漫画を、大切なものにしてると思うんですね。

  • だいせ『しゅばりえーる』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊