2015年3月5日木曜日

『まんがタウン』2015年4月号

『まんがタウン』2015年4月号、発売されました。『かりあげクン』35周年なんですね。それでメインはかりあげクン、主役の彼が課長、係長はおろか、社長にまで身嗜み整えてもらっていて、しかしこの無表情。まさしく彼といった感じでよいですよ。しかし35年、すごいですよね。そして他には『新クレヨンしんちゃん』映画の告知カット、『派遣戦士山田のり子』、『山本さんちのガン・ガール』の新連載告知カットもございます。

押しかけ時姫』は弓の話題でありますよ。時姫は姫ながら弓の上手。けれど家での弓の稽古を海斗にとめられて、それで弓道部にいってみようというんですね。けれど弓道部の活動内容と、時姫にとっての弓、その乖離がはげしくてですね、ほら、最近ちょっと話題でしたけど、弓道って型とかを重視しますでしょう。対し時姫の弓は戦いのための実用技術ですから。そりゃ齟齬もでようという話であります。剣道と剣術みたいな話なんでしょうな。所作こそは弓道のものとは違うけれど、狙い放ち中ることに関しては抜群の冴えを見せつけて、けど、これ、まぐれとか思われちゃうのか。最後のですね、時姫の弓と矢。さすがのこしらえ、そして矢の実用的なること! ええ、やっぱりいろいろ超えてますよね。

居間には今外国人がいます。』は万希の家系について、ですよ。お婆ちゃんの若いころの洋服とか出てくるんですね。それがまさかのヒッピースタイルで、フラワームーブメントとかいったんでしたっけ。サイケ柄の服とか、それが妙に似合って、そして若い頃の写真、ほぼ今と同じっていうんですね。そして明かされる万希の家系。うおー、一代ごとに美形、眼鏡が入れ替わってるよ。異性の好みって遺伝するんだっけっていう、これ、夏目漱石の『趣味の遺伝』ネタだったりするのかな。ともあれ、家系を知るとでもいいますか、お婆ちゃんの若い頃の話を聞いたりね、いや、それがどうにもあやしいんですけどさ、でもそうした話、面白かったです。そうかあ、海外だと先祖のルーツを調べたりするんだ。そうしたところ、ちょっと日本とは違うかもなあ、なんて思いましたよ。しかし若い頃のお婆ちゃん、可愛いですよね。

『ちょい能力少女あゆむ』は、ちょっと恋の話。そうかあ、お友達、あっちゃんは二股かけられて、失恋しちゃったのか。そのせいでいろいろやさぐれて、世のカップルというカップルを呪ったりしてる感じなんですね。歩の能力でカップルの心を引き離したい。物騒なこといいますが、もちろんそんなことはできません。かわりに、キャンディーいくつもプレゼントして元気づけて、ええ、歩、いい子ですよ。瓦町くん、ちょっと歩に接近なんですね。一緒にお昼食べよう、みたいな話になりまして、人気のないところ、屋上にいったらば、黛さんがいた。瓦町くん、黛さんとも親しいようで、その様子見て、歩、なにやら思うところがありそうです。黛さんに嫉妬? 瓦町くんに嫉妬? そうした気持ちの揺れ動き。ああ、歩もお年頃です。

『山本さんちのガン・ガール』、新連載です。山本八重が主人公。ええ、大河ドラマ『八重の桜』で描かれた彼女でありますね。時は幕末、舞台は会津。砲術指南の家の娘、八重とその友人たちの物語といったらよいのでしょうか。歴史に忠実というよりも、コメディ色強めに押し出して、元気で活発で、ちょっとやりすぎで、お調子者で、その上トリガーハッピーな八重と、友人高木時尾と日向ユキ、三人娘が主となって引っ張っていく、そんな雰囲気でありますよ。しかし、八重、ガンマニア、鉄砲狂とありますね。実家は砲術指南、鉄砲がいっぱいあって、新式銃を見れば試し撃ちしないではおられない。さらには常に持ち歩いているリボルバーはコルトM1851、ええ、史実の八重とはかけ離れて、なおいっそうの過激さが光る、そんなお嬢さんに仕上がっておりますよ。

  • 『まんがタウン』第16巻第4号(2015年4月号)

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