2015年4月26日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年6月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年6月号、一昨日の続きです。

『鬼が出るか蛇が出るか』は、衝動の抑制と、それが引き起こす大衝動のリスク。鈴が蛇の姿に戻ることを頑として拒んでいるわけですが、それがなぜなのか優にはわからない。その鈴の気持ちを優に理解させる、そんなエピソードであったんですね。鍵になるのが、鈴に同じく衝動を持っている悠理、そして望まぬ変身をしてしまう霞のふたり。優を舐めずにはおられない悠理だけれど、嫌がられているのに舐めずにはおられないという、その事実を苦々しく思ってるし、って、あれ? 優よ、喜ばしくも思っているのかい? だよなあ、だよなあ。より深刻だったのは霞で、また牛鬼になってしまった。その現場に優が着替えを持ってきたのまではいいけれど、牛の姿を見られた、さらには裸も見られた。ダブルでショックですよね。そしてこれらのことをヒントに鈴のことを考え、そして霞から鈴の思っているだろうことを伝えられて、自分の気持ちに引き寄せる。ええ、優、こうなってみるとなかなかにいい奴なんじゃないでしょうか。ええ、ちょっとおしおき気味の落ちでしたけど、ええ、優、いい理解者になっていけそうなんじゃないでしょうか。

夢喰いメリー』は、一旦の小休止ですよね。夢魔の現界進出、そして白儀の真実。いま起こっていることを改めて整理して、いろいろと心配事を話し合う。ええ、簡単に平和な日常に戻るといったわけにはいかないんですよね。そしてメリー、自分と夢路、さらには白儀が同じ傷を持っているということを勇魚に話して、ええ、いよいよ事態の核心に迫ろうという勢いですよね。学校での白儀との対話、そこにいろいろヒントらしきものが語られて、今の状況を引き起こすにいたったこととはなんなのか。白儀はより多くを知っている、そんな素振りを見せて、メリーや夢路の数歩先をいっている。白儀のいう二人という言葉、これが大きな意味を持ってくるんだろうなあ。なんて思うんだけど、いろいろ考えつつもその意味するところは待つしかあるまい。ええ、ほんと、次に起こる事件、それが事態をさらに動かしそうに思いますよね。で、ところで、イチマちゃんはどこに?

『そこテストに出ます!』、とってもとってもとってもとってもライオンだー! 塾の親睦レクリエーションで動物園、なのだそうです。数馬、黒一点。見事にハーレムシチュエーションですが、その状況を理解しつつ、若干の居心地の悪さも覚えている。こういうのが数馬らしさ、なんでしょうね。前回ラストで登場した女の子、茜、なんとこの子の名前を数馬が覚えていた。それがもみじは気になって、ええ、今回、もみじはずっとそんな感じ。数馬のこと意識しいっぱなしで、けどこういうのがもみじらしさなんでしょう。しかし、見事にハーレムですよね。皆が好意を向けている。いろはが数馬のことを好きだといえば、茜もそうだといって、しかも加えて、しいながもみじの気持ちをばらす。なんかからかわれたっぽい雰囲気で、そんなにシリアスな告白とかにはならないんだけど、少なくとも読み手には女の子の気持ちのベクトル、明確になったといえるわけで、なるほど、しいなは傍観者で、もみじの支援者といったポジションですね。そして今回重要なこと、いろはがかえでの妹であると数馬が知るに至るんですね。ああ、もみじが複雑な感情抱えている。いずれ気付くだろうと思って黙っていた。そしてもみじは、数馬が向けるかえでへの感情を知っているから……、ああ、もみじの内心、小さな嵐でありますね。

『病めるときも健やかなるときも』、さすがのいばらですよ。柘榴の誘拐に気がついて、柘榴に似せて作られた人形、それを柘榴ではないと自信を持って答える。取り戻さないと、もちろんそうした話になります。また柘榴は柘榴で、なんとかして逃げ出さないと。いばらのことを心配しているんですね。しかし、柘榴誘拐事件、すぐさま解決に向かって、まずはリリーの犯行だということ、すぐさまバレて、ってまあ、これは柘榴そっくりの人形用意してきてるんだから、すりかえがあった時点で当たり前。そしてはたまた彼女のBlogから居場所の手掛かり見付けて、すぐさま呼び出し、すぐさま叱責。いばらの、あなたにはふさわしくない発言。おお、こんなにも決然と! 立派でした。しかし続くいばらの言葉、自分にも相応わしくないとはどういうことだろう。本当に相応しいという相手、それは誰と思っているのだろう。そして逃げようとした柘榴に迫る人影。これは一体誰なのか? ちゃんと柘榴、いばらのもとに戻れるのでしょうか。ちょっと紆余曲折ありそうですよね。

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