2015年7月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年9月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』、アニメがものすごい話題になってますよね。漫画も売れてるんですって? 原作とはまた違った展開を見せているアニメ。おそらくは大きな筋は違わないとは思うんですけど、これからどんな具合に盛り上がっていくのか、楽しみにしながら見ていますよ。さて、表紙は4人がどーんと元気に表紙をぶち破らん勢いで、こういう元気さもまたいいですよね。そして続いてTVアニメ化の発表されている『あんハピ♪』のカットもございます。

『双角カンケイ。』、新連載です。ふたごの女の子、あいりとひまりの物語。ずっと一緒、髪形も同じで、そっくり同じに育ってきたんだけど、最近ひまりの様子がおかしいと。バイトしてたと。髪形も変えたと。あいりの微妙に依存してる風が心配ですが、まあそこまで深刻に考えることはないでしょう。ひまりのね、痛めた足、それでバイトなんて無理だよ、ということで、見た目は一緒だからとあいりが代理でいきました。書店でのバイト。朝霧ちさきという先輩がいて、ひまりのおまじない? 一緒に帰りましょう、そして告白と、ああ、ひまりならぬあいりであるのに、告白を受けてしまった。まずは友達になりましょう。そこまではよかった。アドレス交換しましょう。それもよかった。けど、交換したアドレスがひまりならぬ自分のだったーっ! さあ、どうなる。あいりはひまりにこのことを伝えられるのか。あるいは秘密にしてしまうのか。ちさきの気持ちの向かう先はどうなる? などなど、のっけからなかなかに緊張感あるシチュエーション作ってきましたよ。

『ゆるキャン△』、いいですよ。今回はリンひとりでのキャンプですよ。場所は富士山目の前、麓キャンプ場。2千円はらって、けど薪代は節約して、ほー、そうなんだ、地面に直に焚き火をしちゃいけないんだ。なるほど、勉強になりました。ベテランは、その焚火台ってのも持ち込んだりするのかな? テント張って、ちゃんとした料理作りたかったけど、インスタントで妥協して、そしてひとりこの周辺を散歩する。その散歩の情景がね、もう、いろいろ素朴でさ。ドラマチックなんてまるでない。しみじみ淡々と散歩。見る、その感想ぽつりぽつり、けどそれがなんだかとてもよいのね。面白いわあ。このテンポ感、このゆったり感、素晴しいです。カワイイ犬どもですよ。ぐふってね。その様子、メール? ライン? でもって友達に送ったりね、うん、今どきコミュニケーション。斉藤の様子も面白くて、この人は自堕落だな。とてもよい。そして最後にニューチャレンジャー! なでしこが鍋セット持って登場ですよ! うわー、これは期待される。うわー、卵割れちゃってる。けど、そんなアクシデントもいいですよ!

『鬼が出るか蛇が出るか』、悠理さんがなんか必死ですよ! なんとか優の気をひきたい。それはいいんだけど、皆、とりあえず体でアピールっていうのね、霞の感想がおかしかったです。ともあれ、今回、しろが見事、この状況を整理しましたね。対立してしまった悠理と霞の間に、しろがはいってくれたんですね。ふたり、いや、優も含めて三人かな、それぞれの意識の違いがしろによって整理されて、特に優の状況に対する無関心さ。その根底にある意識をあらわにしてくれて、うおー、しろさん、クレバー! 優のおそれを見抜いて、また悠理たち自分が妖怪という認識を持った側と、霞や優の、自分は人間と思っている側、どちらかに肩入れするでなく、けれど相互の理解を計って、ああ、見た目にはちんまい、そんな彼女だけど、中身は誰よりも大人なのかも知れないな、みたいに思わされる回でした。しかし、しろ、優に、子種とかそんなんじゃなく、いずれ皆から好かれるようになるよ、と、その続きはちょっと駄目なたとえが出ちゃってましたけど、優にしっかり歩みよって、その心を掴んじゃった? あるいは優につかまれた。ええ、これまでちょっと距離をとっていた、そんな風に見えたしろが、見事にヒロインのポジションに踏み込みました。

『手と手を合わせて』、これもまたゆったりとした展開、悪くないですよ。ホテルのシェフの、ウリカ・ハンセン、腰を痛めてしまいました。なのに、運悪く、大食のヤコブソン一家様の予約が入っちゃった。ディナーをなんとかせねばならない。翌朝のバイキングもなんとかしないといけない。ええ、頑張らないといけないんですね、腰痛めちゃったのに。厨房はヘルプをいれるからいい。けれど足りない食材を買ってこないといけない。なのに、この腰じゃ……。さちの出番ですよ。雪葉と一緒に、荷車持って市場にいくんだけど、到着すりゃいなや、注文受けてたトロ箱がどんどん荷車に積まれていって、とうてい運べない重さ。って、待て、待て、それ、荷車、逆じゃないか? それ、引くやつじゃないのんか? 大量の荷運びを、街の人たちに助けてもらって、そして今度は野菜。大量の買い物、やっぱり運べなくて、って、荷車はどうした? あれ、魚市場のだったけど、なにかしらもってこようぜ。要領が悪いんですね。午後には、街には人の姿もなく、運ぶに運べない荷物前にして途方に暮れてたら、ウリカが手伝いにきてくれた。って、もう夕方近そうだけど、仕込みとか大丈夫なのか? ここでの会話、この国の女性たちのよく働く様、活き活きとしたその姿についての話がね、よかったって思ったんですよ。ええ、みんな凛々しくて、とてもいい感じだったんですよ。

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