2015年9月6日日曜日

『まんがタウン』2015年10月号

『まんがタウン』2015年10月号、昨日の続きです。

『あいたま』は、蓮が指輪をなくした、しかもそれははみちゃんからもらったもので、というのでさあ大変。ばれたらきっと怒られる。なので、はみちゃんにばれる前に見付けて欲しい。それで皆が内緒で探すことになるんですね。しかし酷い、なんというか、皆めちゃくちゃというか、ちゃんと探す気あるのかい? そう感じるくらいで、でもそれが効果的に各人物の個性を浮き彫りにしてくれる。いえね、この漫画は『コミックハイ!』からの移籍組。なので、馴染みのないタウン読者にも登場人物それぞれがどんな人であるか、伝えていかなければならない。そうした面からも実によくできた話だったと思います。ヘイ元気かな中等部のみんな!! もう、ほんと、この勢い、歓迎されてないのにつっこんでいく感じ、実に面白かったです。

『大正乙女カルテ』、最終話でした。大地震が発生、それからの奮闘ぶりが父の心を打った。これまでずっと反対されていた女医という職業、それを認めてもらうことができて大団円。とはいうけれど、救援、治療はまだまだこれからです。水が足りない、薬も物資も足りない。衣料も足りなければ食べものも足りないという、そんな状況にあってもくじけず頑張る医療者たち。かのとがですね、正義の味方みたいでしたよね。避暑地にいっていて震災をまぬがれた彼女が、衣服を大量に持って駆け付けてくれて、そして物資は校長の働きによって確保されてと、この、皆が自分にできることを頑張って、その姿勢が心弱くなりかけていた人をはげますこともあった、また自分自身に思うところもあった。震災は、災害は、つらく悲しく、なければないにこしたことのないものではあるけれど、そうした厳しい状況であってこそ見えてくるものもある。わかる強さだってあるのだ、そうした話だったと思うのですね。かくして、我らが道乃は内科医としての道を歩むこととなり、かのとは外科、って、えらい雰囲気変わったな! 私の可愛かったかのとさんはいずこに!? そしてマルさんは女医学校の先生に。皆、自分の道を見付け、歩み続けている、そうした情景を見て、胸に兆すものありました。そして、清志ちゃん、ほう、医学校に通ってる。道乃と清志の関係も、また楽しみにさせられる、そうした感じでありますね。

  • 『まんがタウン』第16巻第10号(2015年10月号)

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