2015年9月20日日曜日

『まんがタイムファミリー』2015年11月号

『まんがタイムファミリー』2015年11月号、先日の続きです。

『かなみ育成中!』、ついに女子高生3人でお出かけですよ。夏休み。特に予定もないのはいいとして、全部さき頼りなのはいかがなものか。ともあれ、さきの発案でプールにいきました。海を選ばない理由がおかしくて、かなみのですね、完全に子連れ目線っていうやつね。さきがそっかーって参考にしてるのもおかしくて、ほんと、どんどん似ていく、近づいていく、そんな感がありますよね。今回は子連れじゃないんですよ。なぜって、保育園があるから! 夏休み、平日にお休み! 保育園はある! さきは忘れてた。かなみは休ませるつもりだった。あー、やっぱりそんなに似てなかった。プールでのやりとり、おかしかった。準備体操が入念すぎるとか、ウォータースライダーで速度落しながら滑ってくるとか、とにかく子供連れ基準で遊ぶことになって、けど、こんなに可愛い娘さんたちですよ、ちょっとは出会いなんてのもあるだろう、と思ったら、さきちゃんがえらいこと! いや、ほんと、さきちゃん、知れば知るほどいいですね。彼女は最高です!

『宅飲み残念乙女ズ』、秋だから読書、懐かし漫画を読みましょうという今回。お題は『どきっとナイト』、略してどきナイ。あー、なんとなく元ネタの漫画、わかる気がします。みゆきと俊世のすれ違いラブコメディー! てつ子もゆみみも懐かしがって、けど大人になってしまうと昔みたいには読めないかも、なんてこといいながら、激ハマりしてみせるゆみみとかね、面白いわ。いや、けど、気持ちはわかるわ。でもって、グリっちの気持ちもわかる。お互いに思いあってるんだから、気持ちを伝えあって終わりじゃん。って、うん、それめっちゃ思う。思うよね。自分は思う。けどそれやったら、あっという間に終わるもんな。けど、てつ子、泣くほどなのかい。てつ子のね、子供時分の思い出話がよかったじゃありませんか。漫画禁止されてた。はじめて読んだのがどきナイだった。友だちから借りて読んでたのを母親に見付かった、酷いこといわれて、それをなぐさめてくれたお姉さんね。あー、ほんと、このお姉さんよいよ。そして今も姉とてつ子、離れながらも、漫画を仲介にして心が少し繋がっている。ああ、すごくいい。ええ、とてもよかった。姉さんの、兄に対する嫌味も素敵でした。ああ、このお姉さん、大好きです。

『火消しなでしこ』、うおおお、終わってしまった! てっきり、住吉が一人前になるまで続くもんだと思っていました。以前、住吉に心ない言葉を投げ付けた老人の話、その娘さんが謝りにこられて、ああ、脳梗塞で倒れた時に、救急車の到着が遅れてしまった。それで半身にマヒが残って、それから消防を恨みに思ってる。それは逆恨みかも知れない、理不尽な気持ちかも知れない。けれど、その気持ちを住吉はきちんと受け止めて、あの態度、あの言葉、ああ、この子、立派だよなあ。ぐっとくるものあった。また、ご老人も自分のこと、わかってないわけじゃない。そうした人の気持ち、時には理不尽かも知れないし、そうとわかりながらもどうしようもできない、そういったものを、簡単に否定したり、誰が悪いとあげつらうでなく、まずは受け止めて、理解して、よりよい明日を目指そうと努力する。そうした住吉たちの、消防の皆の気持ちがすがすがしくも心強い、そんなラスト。ええ、真摯な物語だったと思いましたよ。

『かしこみかしこみ』、今回は占いがテーマですよ。占い大好き中学生ふたりが、今ハマってるタロット占い、そいつを教えておくれと奏衣様のもとを訊ねるんですね。って、ちょっと待って、なんでタロット学ぶために神社にきちゃう? と思ったものの、あ、いいんだ。しかもムクが教えてくれるんだ。けどタロットでカルタをやってる、この情景のおかしさ、これはきましたね。なんでそうなったかもちゃんと説明があって、なるほど、まずはカードを覚えるためだったんですね。カードを一通り覚えたら、次は桜が教えてくれます。タロットの達人らしい。神社なのに!? 占いが日本に伝わった時にはじめたらしい。って、40年前か。って、そんなに最近!? ほんと、今回は意外性が雪崩れをうって押し寄せてきて、しかしそれが面白いからどうしようもありません。中学生ふたりの、タロットの思い出。憧れの占い師がいたりね、そしてその正体! ほんと、意外性の連続、その最高潮がここにありましたよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第11号(2015年11月号)

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