2015年9月15日火曜日

オトッキー

 昨日、ちょっと触れていました『オトッキー』。過去に書いてたりしてなかったかなと思って検索してみたら、Nintendo Wiiについて書いた記事で触れていたのみで、詳しく書いたものはありませんでした。いえね、Wiiの記事によりますと、私は最終面まで到達しつつもクリアできてなかったようではありませんか。これ、本当に悔しいことで、ほんと、何度も何度もチャレンジして、けれど最後の最後、隠されてる音符を探しきれなくて、プレイ時間の関係で断念せざるを得ない。そんな有り様でした。

その前に、これがどういうゲームか説明しないといけないですね。横スクロールのシューンティングゲームなんです。けれど、ただ単純に敵と戦って、打ち破って、先に進むゲームではなかったんですね。これ、どういう話になってたんだったっけかなあ。敵に奪われた音符だか音だかを取り戻すんでしたっけ? それでオトッキーが、ステージごとに違う音色でもって戦う。メインショットをね撃つ時に、前後左右斜めと8方向に打ち出すことになるわけですけど、それぞれに音階の音が割り当てられてるから、戦っているというよりも、即興でメロディを作ってるみたいな、そんな趣向が楽しいゲームだったのでした。

問題はですね、ステージをクリアすることで、その音色を獲得できるということなんですよ。どういうことかといいますと、これ、ミュージックエディットモードがありまして、いうならば簡易なステップシーケンサーが付属していた。八分音符が最小の音価だったのかな。それで8小節分作れるんだったかな。トラックは3トラックとノイズ音源だったかなあ。4トラックいけたっけ? もう詳しく覚えてないんですけど、ファミコンに搭載されている音源を使って演奏させられる、そんなモードがあったんです。

調べてみたら、ファミコンの音源は矩形波が2音、三角波が1音、そこにディスクシステムのFM音源があって、ノイズ音源が加わるわけだから、4トラック+ノイズ音源ってところなんだろうなあ。さきほどのシューティングゲームでもって取り返せる音色っていうのが、FM音源の音色で、この多い少ないが、曲を作る時の、メロディの音色のバリエーションに関わってくるというわけです。だから、最終面がクリアできないことには、音色のコンプリートがかなわないということで、曲を作っては、1音色足りない、それで出撃して、また曲作って、1音色足りない……。心残りだったわけなんです。

今だとね、もっと多くのトラックで、もっと沢山の音色で、エフェクトなんかも多用して、曲を作れる環境があるわけで、だからあえて『オトッキー』にひっかかる必要なんてさらさらないわけなんですけど、それでも『オトッキー』で遊びたいなあ、『オトッキー』で曲を作りたいなあ、そんな風に思うのは、あの頃、音楽の理屈なんかもよくわからないままに作っていた、その体験が楽しかったにほかならないから、なんだと思うんですね。もうね、4拍子固定だからさ、無理矢理に3拍子の曲を作ったりとかね、そういうのが懐かしい。あの時はトニック、サブドミナント、ドミナントとか知ってたのかなあ。多分、まだ、全然知らないでやってた。耳に馴染みの曲、音楽の雰囲気、そんなだけで作ってたんだと思う。けれど、今、頭でっかちになった自分を振り返ってみるに、その耳の馴染みでもって作ってみる、そういう体験に立ち返りたい、そうした思いがあるのかも知れませんね。

ところで、ディスクシステムについて調べたら、のってた音源はPWM音源だったんですね。へー、ずっとFM音源だと思っていました。

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