2015年12月31日木曜日

『まんがホーム』2016年2月号

『まんがホーム』2016年2月号、一昨日の続きです。

『敗者復活戦!』、ニーナの静電気ですよ。冬ですしね、静電気が猛威をふるう。朝、登校時、髪がボッサボサになっていて、寝グセといわれるがこれは違う。静電気なんですね。ニーナから距離を置いてる夕記がね、友達なんですが、電撃は嫌なんだなあ。どれほどの威力なんでしょう。桑原先生、月穂サマのことでちょっとぎくしゃくしてるニーナ。ああ、なんか整理できてないんだなあ。月穂サマのこと、その来し方、それだけ胸に残ったんですね。ニーナ、バイト先のレジでのこと。常連さんからお叱りうけて、決してそんなつもりじゃないのに、厳しいこといわれて、泣いちゃうんですね。ああ、ニーナ、社長がねうまいことニーナの手袋のわけ、わかるようにはからってくれたけれど、それでもショックだったんですね。そんなニーナとお客さんの和解。それもよかった。いや、なんか難しいおっさんみたいで、ニーナ、へこむんじゃないよ、ニーナが悪いんじゃないよ。

『歌詠みもみじ』、まりなさん! この年頃はといっていいんでしょうか、難しいなあ。ひとり晴着で初詣にきてしまった。いやいや、気にすんなよ。可愛いじゃん。もみじも千恵も、ものすごいこと普段着ですよね。ものすごいギャップ? いや、引き立て役だと思えばいいんだよ! しかし、もみじ、歩きながら寝る。酷い! それ、命の危険があるから、やめた方がいい! 初詣のお参りの、それだけのことにまたドタバタがあって、もみじのねお願い、あれ、ちょっと欲深で、けど、なんかこの子らしくっていい。でもって、わりきった先生。金は裏切らん。甘酒で酔っぱらう千恵に、寝てしまうもみじ。ほんと、まりなさん、正月早々貧乏くじですよ。しかし、お願い二コマ目のもみじ、甘酒三コマ目の千恵、可愛かったです。

『マチ姉さんの妄想アワー』、今回は鶴の恩返し特集といったところでしょうか。ひとつめふたつめときて、これ、おかしいですよ。一本目で趣旨を説明、二本目ですでにナンセンスになって、そしてラストに持ってきたオスの鶴。いかしますよ。めちゃくちゃ面白かったです。笠地蔵にしても因幡の白うさぎにしてもまさかの時代の移り変わり、そして変わらぬ日本なんてのを押し出して、この対比、うまい構成だと思いましたよ。じじトーク、村人のつっこみもいい感じ。もう開き直って、いよいよほがらかになってるのがね、ほんと、いい突き抜けた感があってよかったです。

  • 『まんがホーム』第30巻第2号(2016年2月号)

2015年12月30日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年2月号、一昨日の続きです。

『カスタムメイド!』は、マサキさんの悩み。お嬢様が、ユウ様が、漫画の祭典マンケにいってみたいというんですね。だけれど、純真なユウ様にはあまり見せたくない……。ユウ様対策で、いつもはR18で出してる本を全年齢にしたり、ほんといろいろ頑張ってるんだけど、それでも踏ん切りがつかない、そのユウ様大事すぎ、ってところが面白かったんですね。そして最後のマサキのはからい。ええ、とてもいいじゃないですか。いいイベントになるといいですね。

『トモダチヅクリ』、犬見麻乃と涼野静、ふたりのやりとりおかしくて、なるほど、静は嬉しいと泣いてしまう。対して麻乃は、嬉しいとなんか怖い感じに笑ってしまう。おかしくって、対照的で、面白いやら、なんだかほのぼのするやら。悪くなかったです。ふたりのお弁当を食べるところとか、これもほのぼので、ちょっと気を使いつつ、そして静の置かれた状況、その切なさね、ほんと、可哀そうに……。と思ったところで、実は麻乃の方がもっと不憫なんじゃなくって? いや、でも、静がそんな彼女の救いになってる。そういうのがね、しみじみよかったと思ったんですよ。

『ゆーま!』、これ面白いなあ。キャラクターがいいと思う。UMA研究部を設立しようとする、その設立理由で悩む。それが妙におかしくって、かわいそうな人扱いされてる、すごくおかしい。瑞穂が一番UMAに親しんでるのかと思ったら、君たち実はめちゃめちゃ詳しいな? あれおかしくって、いいじゃないですか、いいですよ。伊吹、恵那、それぞれに詳しい、興味を持っているその理由が違っていて、恵那にいたってはやたら打算的。いや、実際に目撃例があるの? それ、すごいね? UMAについての説明、UnknownとMysteriousの意味が被ってない? っていう瑞穂の問いに対する伊吹の答えが奮っていて、はす向かいの三男は許してあげて……。でも、すごくよくわかりましたよ。基本、瑞穂がつっこみ役なんですね。そしてそのつっこみは先生にも向かって、いや、先生、学生が馬、それも競馬の研究しちゃ駄目ですって! あ、いや、研究だけならいいのか。先生はまともな人だと思っていたので……、ええ、わくわくしますよね。

『塾後のあそびば』、いいですよ、とてもいい。皆で水鉄砲でもって水遊びですよ。と、その前に、皆の部屋、どんな部屋かって想像しあうくだり、それぞれの個性、どういう人となりなのか、よくよくわかって、とてもいい。そして水遊び本番。恋に詳しそうで全然そんなことない美空とか、すごく興味津々のいち子とか。そして、ジャス! これ、知らないよ! ジャス! 千代がね、いち子のこと大好きで、策略にはめられて、美空のしたたかさ、ヒナたちと遊ぶのが悪影響なのか? 心配したりしてね、でも、こういう私……、千代ちゃんは嫌いですか? わお、すごい破壊力! これ、ぐっとくるなあ。ぐぬっ、っていう千代の表情もぐっときますよね! みんなで遊んで、楽しそうで、そして可愛くって、面白くって、わくわくする、ほのぼのする、とても楽しい。いい漫画だと思いますよ。

『NEW GAME! 』、ひふみ先輩、素敵です! もっともっと!

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第2号(2016年2月号)

2015年12月29日火曜日

『まんがホーム』2016年2月号

『まんがホーム』2016年2月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインにしまして、晴着でありますね。お正月を彩る着物。らいかの周囲には小猿もいまして、ああ、来年の干支でありますね。『天国のススメ!』、太一に麦も着物ですよ。コマに乗ってるんですね。『孔明のヨメ。』月英さんは、なんだろう、国が傾きそうな美女っぷり! そして『のちの真田幸村である』弁丸は日本一と書かれた兜を被って、そのかたわらには小猿。ええ、こちらも来年の干支でありますよ。

『ようこそ!オーロラ百貨店』は、えにちゃん、着物がとてもよくお似合いで、けどそれでもばっちり捕物に活躍しちゃうんですね。なるほど晴着の下は袴でありますか。このデパート、正月三が日、全部休むんですね。最近では珍しい傾向で、これというのも社長が休みたがりだから。ああ、なんと理想の社長でしょう! 上に立つものはこうでなければいけません。率先して休む。一ヶ月くらい休む! ああ、理想の社長。なんといい職場でしょう! 着付けと髪のセットを続けていた一巳の疲弊がすごい。けど、お客さんのことを思えば疲弊も押して働ける! なんという見上げた心掛けか! こういう士気の高いスタッフがいるからこそ、社長の休みたがりが生きてきますよ。そして水菜くん、可愛さアピール。お姉様方は厳しいですね!

『ねーちゃんはぼくが守るっ』、新連載、コマ割り漫画です。中学生と5歳児、突然姉の子、姪と甥を迎えることになった小林晴一青年です。ああ、このお姉ちゃん、小林真矢、凛々しいというか、思い詰めたようなところあって、頑なで、魅力的だなあ。弟、真人くんは、ちんまりして可愛らしい。そんなふたりを田舎の家、商店やってる曾祖母の家に一時住まわせることになって、ああ、家出したという姉、体壊したという姉、実家のこともいろいろ話していたそうで、飼い犬チビのこと、叔父のこと、そして曾祖母のこと、頑なだった姉の気持ちもだんだんに緩んでくるでしょうか。張り詰めていた気持ちも、解けほぐれる時がくるでしょうか。あの、本当はつらそうだった、その表情、語り掛けますよ。

『孔明のヨメ。』、ほんと、ほのぼの楽しいばかりの漫画ではないですよ、これ。孔明と月英の、夫婦ふたり互いに思いあいながら、自分の興味、妻の工作の完成を心待ちにする夫とかね、妻として女として云々よりも、図面をひく、そうしたかたちで夫の支えになろうとする妻とかね、それぞれの興味、趣味が前面に出ている様子は本当に素晴しい。劉備の方に目を向ければ、息子、阿斗が生まれて、それはそれはほのぼのとしているのに、蔡夫人がいけすかない。劉備を罠にかけようと虎視眈々としていて、いや、もう、新年早々穏やかでないなあ! ほんと、これよりいよいよ動乱に放り込まれそうな勢い感じさせてますよ。

『まなびやユーレイ』、新連載なのかな? 印刷業界から塾業界に舞台を移して、しかしそれがはやらない学習塾。塾生も、なんだかやる気ないみたいで、どうして塾に来なきゃいけないのかわからないなんて、根本を問う、そんな質問が女の子から出てくる始末。塾長は人のよさそうなおじさん。講師、そしてヒロインは鴨井ゆず、大学2年の女学生。やる気はあって、いろいろ子供たちのこと考えて悩んだりもしているんだけど、と、そんな時にあらわれたのが、やたら塾業界のいろいろに詳しい幽霊。ほのぼの系? なんかすごくいい人で、いろいろアドバイスしてくれたり、テスト作りも手伝ってくれたり、ああ、この人、塾長の娘さんなのか。かくして伸び悩む子たちを抱えた、伸び悩む塾。いい幽霊と知り合えたのは、なんだかちょっと羨ましい感じですよ。

  • 『まんがホーム』第30巻第2号(2016年2月号)

2015年12月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年2月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』、おお、これはなんとゴージャスな。滝本ひふみさんの晴着姿。落ち着きある表情、かすかな笑みには色気があって、そして豪華な髪飾り。これ、赤がベースになったところに金が差されて、落ち着きと豪華さの共存する、そんな表紙に仕上がっていると思います。背景の図案も、また伝統感じさせつつモダンであって、素敵なイラストでありますよ。

まちカドまぞく』は、桃によるシャミ子の特訓。以前見掛けた危機管理フォームへの変身を要求するっていうんですが、シャミ子、本心から危機感を感じてないと変身できないのか。対照的に桃はというと、そんなの無関係にほいほい変身してますのにね。さて、桃の、というか、魔法少女の秘密です。魔法少女の肉体はほとんどがエーテル体に置き換わっているため、魔力がなくなるとかたちが保てなくなってしまう。シャミ子に生き血を通じて魔力を奪われた時も、量によっては危なかった。と、それを聞かされて、本気を出そうとするシャミ子が、やっぱりいい子だなって思うんですね。自分でもまだ気持ちに整理がついていない。そんなシャミ子だけど、桃を助けたい、桃の支えになりたい、そうした気持ちが溢れていて、ほんと、ふたり、いい友達になれますよ。あ、そうそう、ミカンの呪い絶好調ですよね。沙漠横断マラソン、タクラマカンだったのか。

GA — 芸術科アートデザインクラス』、最終回でした。ああ、如月が美術部に入る、そういったことで、いつもの面々、全員ついてきたんですね。そこで如月が部長になって、そして、先代とはタイプこそ違うものの、同じく部長の資質、巻き込む力発揮して、そう、自分自身、それを保ちながらも、変化していく。その変化は、如月だけでなく、あちらでもこちらでもあって、それが成長、あるいは人の生きていくということ、そのものなのかも知れませんね。如月のスケッチ、そこに書き込まれる筆致、そこに溢れる思いといったものが一ページに凝縮されて、豊か。そしてナツキちゃんに受け継がれる空への思い。ああ、かつて如月がそうだったように! こうして、知らず人は人に影響を与えて、その繋がりが人の縁というものなのかも知れない。ええ、確かに豊かな最終回。大きく開かれて、見上げた空の高さの気持ちいい、そんな最終回でありました。

すわっぷ⇔すわっぷ』は、夏子に届いた果たし状。呼び出しの体育館裏にいってみれば、そこには覆面の女子! となりのクラスのあゆさんなんだそうですが、ほう、春子のことが好きとな。それで、春子と夏子の関係、主にキス周辺のこと、そいつでもってふたりが恋人であると誤解されてるのか。ゆえに憎い。よって決闘だ! 中間テストの成績で勝負するってことになったんですが、これ、春子とは恋人でもなんでもない、キスも便利だからしてるだけ、そう思い込んでいる、いや、思い込もうとしている夏子、この子の気持ちの変化、その後押しをするエピソードになりそうですね。勉強を教える、お泊まりで勉強会しましょう、その提案する時の春子、すごく可愛らしくって、いやもう、夏子さん、もんもんとしてないで、もう付き合っちまおうよ、気持ちはあとからついてくるって! ねえ!

『参りましょう、ドジ姫様』、ゲストです。ヒロインミコトはなんだかとってもドジな子なんだそうです。寝惚けて、自転車ならぬ三輪車登校。三輪車を家に置いてきたかと思ったら、今度はスカートがなくなっている、なにをするにもドジでドジで、学校には遅れる、というかそれ以前にナチュラルに噴水に踏み込んで、さらには小便小僧を破壊している。なんか、並外れたドジなんですね。そんな彼女のもとに現れたのが、ミコトをご先祖という女の子。なんだか不思議なファンタジー感ある衣装。女王ヒルダ、って、こちらが子孫なの? ということは、今後また王政が復活するの!? 謎ではあるのだけど、ドジっ子属性が代々王家に遺伝している、その発端がミコトであるとのこと。ゆえに、タイムワープして、先祖の時点から対策しよう、とのことなんだそうですよ。けど、そのドジが遺伝するものであるなら、どうにかしてどうにかなるものではないんではなくて? 獲得形質は遺伝せずなのではなくて? なんてこというのは野暮ですよね。わかってます。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第2号(2016年2月号)

2015年12月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年2月号

『まんがタイムオリジナル』2016年2月号、昨日の続きです。

『みつめるっ!上野さん』。根津さん、よろしいですね。さて、この人のまた別の面描かれて、なんと、同人作家なのか。なにかの研究して、評論とか出してるの? と思ったら漫画。母原作、娘が作画。その内容も、また絵も、大人気、すごく高い評価を得ているっていうんですね。でも、学芸員が主であるとわきまえて、そちら方面での活躍は同人誌にとどめているわけかあ。大量の在庫、そして壁サークル。売り子には根津さん、参加しない。代わりに妹、不労所得の妹さんがやってきて、全部うまいこと仕切ってくれる。上野の、コミック市場のスタッフに感じた思い、面白く、そしていろいろ学んでいるのも悪くない。根津の、ちゃっかり買い物に出歩いているのもらしくていい。というか、ほんと、この漫画、根津さんの魅力があふれかえってますよね。

『スズちゃんでしょ!』、仕事っていうのは大変なんだなあ。鈴さん、呉服店の一大イベント、成人式の応援にいくんですね。朝6時に店に入って、着付けの手伝いをする。前夜はその緊張で眠れなくって、あー、それほどなのかあ。大変だなあ。ヘアメイクの人たちは3時起き、というか、前日から寝てないのか。つらいな……。着付けの肝、帯結びは難しいので、奥様かベテランさんの仕事で、でもそのベテランさんもてんてこ舞いだ。あの、最後にちょっと褒め言葉をかけることで、娘さんがぐっと変わる。そうしたのとても面白く、魅力的。なるほどなあ、自信がその姿をも変えるのだなあ。また自分の仕事、仕立てた着物の晴れ姿見る機会などもあって、そうしたもろもろ、全部がすごく魅力的と思われて、これもひとつのやり甲斐なのでありましょうね。しかし、それでも大変そう。呉服店の皆さんはトレンドチェックまであるのか。ほんと、仕事とは大変です。

『おかん』はほんとに極端なおかあさんがおかしくて、おみくじで凶をひきました。そういうの、絶対気にしない人かと思ってたら、違うんだ。思いっきり信じる。凶をひいたせいで、2016年はもう駄目だ! そこまで思いつめる!? いや、それがこのおかあさんの個性なんでしょうなあ。なんとかして凶を無力化しようと、わけのわからないことやってみたり、でも、この人、基本がついてるんだな。だからちょっとのネガティブでもダメージ大きいのかも知れないなあ。しかし、この人、どうやって凶のダメージをリカバーするんだろう。そう思っていたら、ああー、なんか変な方向に向かった! タイムマシン! いや、それ、駄目だと思いますよ!

『歌読みもみじ』、ほんと、面白いですよ。今回は雪かき。もみじとその両親、少人数での川柳合戦が楽しめましたよ。ダイエット目当てで頑張る母。雪国出身で雪かきは慣れたもの。そういう父の口ばかりが達者なところ。ほんと、ママさんも余裕がなくて面白いなあ。面白かったのね、お昼にピザもいいだろうか、みたいなことちょっとだけ思ったものの、雪の中、大変そうにデリバリーしてる様子見てね、なにか悪いと遠慮する。うん、そうですよね、ちょっと気をつかいますよね。最後の最後に、家族全滅。ここでピザの宅配が生きるのか。ほんと、いかす展開、最後にしっかり回収してくれました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第2号(2016年2月号)

2015年12月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年2月号

『まんがタイムオリジナル』2016年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんが、西遊記の孫悟空になっておりまして、え、なんで? え? と思ったら、そうでした、来年は申年でした。『小森さんは断れない!』小森さんは牛魔王ですね。『らいか・デイズ』らいかが、三蔵法師の馬ですよね。玉龍。つまるところ、これ、龍なんですけどこのらいかの様子見てると、そんな感じ全然なくって、この微妙なかぶりもの。しかもそれをすごくエンジョイしている感じがあるっていうの、それがすごくらいからしいと思いました。

『放課後すずなり倶楽部!』、なんだかいい感じ。大晦日に皆で初詣にいきますよ。二年参りってやつですね。美亜、母親に許可を乞うたら、猫ノ守神社ならミヤさんもいるから安心と許可出してくれて、そのミヤさん、ああ、なにやら神様っぽいですよ。部長に連れられていった先の社、そこで出会ったお婆さんは、美亜のこと母親と勘違いしていて、でもってこの人、玉緒のことおタマと呼んで、仲よさそうで、ああ、玉緒先輩も謎ですよね。神様に近いのか、それとも違うなにかなのか。美亜のですね、皆がしあわせな年になりますようにという願い、それをミヤさん、聞き届けてくれて、ええ、いい話でありましたよ。

『北斎のむすめ。』。扉を見れば、広重はまだかけ出し。英泉はそこそこいってるのだなあ。中でもお栄が一番のぺーぺーなんですね。さて、本編はお正月を迎えようとする江戸でありますよ。その当時の風習描かれたり、そしてお辰の悩み。ああ、太ってしまうのか。いいじゃんよ。太れるくらい暮らしに余裕があるんじゃん。けど、その姉の悩みね、やせる方向じゃなくて、太めブームを生むことで対策しようとするお栄のその考えが、実にナイスでした。お隣の貧乏浪人にお辰さん、お裾分け!? 鍋持って玄関に立つお辰さんの美しいこと、そう思ってたら、ああ、最後になんだかシュールな感じに……。お栄の恋の話かと思わせて、全然違うっていうのも面白く、うん、絶対違うって思ってた。そして吉原の遊女、高尾花魁。ああ、いつか絵を描きにいくって約束でしたね。また近々その展開あるのでしょうか。あの個性的な人、よかったですよね。

『あかるい夫婦計画』、冒頭の一本。これ、夫のイヤな予感、絶対当たりますよね。うん、吹き込んじゃいけないやつだ! 例のOLふたりのね、先輩の方が倒れちゃったって、ああ、なんてことでしょう。でもそこで下着がヨレヨレだったと、うん、やっぱりダメージ受けちゃうんだ。というか、結構隙が多いというか、弱点多そうなお姉さんですよね。三温糖の話、あれ、面白かったです。三温糖は糖蜜を含むって話ですけど、安物はそうじゃないらしいですよね。ともあれ花子さんのいう三温糖のよさ。これがもうおかしくて、そうか、見た目だけの話でありましたか。でも、こういう実用性、それがこの人らしいって風にも思うんですよね。

『ごちそうプレゼント!』、ゲストです。彼氏の誕生日になにが欲しいかと聞いてみたら、耳かき膝枕が欲しい、なのだそうです。けどそれを大学の講義中にでかい声で、ねえ、いけませんよ。周囲の迷惑ですよ。さて、その誕生日、彼氏さんの上がりきったテンション、あれがおかしいですよね。ちょっといろいろ問題がある。そこまでのもの? なんて思っちゃったりして、でも、この彼女さん、大雑把というかダイナミックというか思い切りがいいというか、とりあえず思いっきり突っ込んでみる。あぶねー! 耳かきは上手な人がやると、ものすごく気持ちいいらしいですよね。でも自分はそういうのよくわからないので、一度、体験してみたいものだ。いや、この彼女さんのは、なんか危なそうなので遠慮しますよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第2号(2016年2月号)

2015年12月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年2月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年2月号、昨日の続きです。

『鬼が出るか蛇が出るか』は、水着回ってやつですか。けど、残念。優は水着にならないのかあ。学校で倒れて以来登校していな優に、ちゃんと出席するようにとの働きかけがあったんですね。けれど、やるべき課題はやっている。つっぱねたら、出ないことには単位を出さないってな感じに、強行手段をとられてしまいました。それが野外実習、川でレクリエーション。女の子でいっぱいの場所にいかないといけないって、優、普通なら喜ぶべきところだろうけれど、彼は女子に恐怖心があるからなあ。でも、現地で出会った女子、半分くらいが人の姿していないっていうのね、これは違う方面に恐怖心がたつなあ。ぐいぐいと迫る霞、いい感じ。前回からぐっと前向き、優に対しても乗り気ですよね。でもってそして、最後にね、優に対する独占したい気持ちとか持ってないと思われた鈴がですよ、優と霞の関係見まして、ちょっと心に兆すものあった模様。ああ、恋を自覚していくのですね。気持ちが本物になっていくのですね。

夢喰いメリー』、新しい夢魔登場しまして、羽刃ジェイス。キョウの理想にのっかったっていってますけど、でも今回はそれが重要じゃない。ジョンがなにか気付いたみたいですね。少年と合体して、少年の内側に入って、って、リトル・チェイサーたちの動揺、あれが最高でしたね。なんて意味深なんだ。ともあれ、ジョンが夢路の秘密に気がついたっていうんです。そして夢魔の脅威は勇魚たちの側にも現れて、レンが助けに入ったものの及ばず、そして由衣=エンギの助けがあったものの、それもまた及ばず、ああ、勇魚、どうなる! と、そこに介入するキョウ。勇魚を助けたのはこれで2回目。じゃあ1回目とはいつのことか。ほんと、じわじわきますね。このキョウのこと、夢路に繋がることなのだろうなあ。

『ルイは友を呼ぶ』、よいですね。レイナのルイルイに対する気持ちの萌芽、それが描かれましたよ。かつて、子供の時分、迷子になった時に助けてくれたツノなしの女の子がいた。危ないところ声かけてくれて、はげましてくれて、一緒にいてくれて、そして栞をくれた。それがすごくレイナには嬉しいことで、その時の彼女の面影をルイに見ていたっていうんです。けど、まあ、これ、ルイのことなんだろうなあ。そう思ってたら、どうやらレイナもその結論に達しましてね、いやもう、その感情の発露。ルイルイこそが私のずっと探していた宝物。ルイはですよ、レイナのこと、苦手にはしていたですが、レイナの持っていた、なくして探していた栞見ましてね、昔のこと思い出す。ああ、これ運命じゃん! みたいに思うんですが、はたしてルイはどうするんだろう。少なくとも、レイナはもう本気ですよね。もうとまりませんよね。

そこテストにでます!』、じわじわというか、ゆっくりというか、人間関係、あるいは恋する気持ちが密になっていきますね。もみじはというと、2学期の中間考査、あと4ヶ月で80位にまで成績をあげないと日本に残れない。それをもって、数馬と出会う機会を増やそうとして、いや、これ、恋愛のなんとかのじゃなくて、勉強の方面でも必死だものなあ。一石二鳥じゃん! 一挙両得ってやつだ。あの、自分のこと、全然エラクないっていうもみじが、やたら可愛かったです。そして数馬のこと嫌っていた、それが誤解と、嫌いなんかじゃなかったと、数馬にちゃんと告げることができた。ああ、ちょっとずつ素直になってきてるんでしょうか。いい傾向じゃないですか。そして、今度はかえでですよ。先々月かな、数馬がかえでとの恋愛のフラグ、それをブレイクしたわけですが、そのことをずっと気にしていたかえで、無神経だったかと気に病んでいた、そのことちゃんと数馬に告げましてね、そして今度こそはっきりと、本心からの恋だというわけですよ。ああ、かえではそれとわかればもう真っ直ぐなんだなあ。そうした気持ちの一本なところ、それがこの人の魅力なんだと思う。はづかし、っていいながらも、いうべきことはちゃんという。考えた上でちゃんという、そうした強さ、もうね、もみじ危うし! ほんと、この踏み込み、見事でした。あ、そうそう。転がってくるかえで、あれ、面白かったなあ。大変な状況なんですけどさ、見た目にもめちゃくちゃ面白かった。予想外のアクションでしたよ。

2015年12月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年2月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』、おみくじひいてるはなことヒバリ。ひいたのは、恋愛みくじ? ものすごいいい笑顔で大凶をこちらに見せてくれているはなこ。結構、神経太いのかも知れないって思わされますよね。すごいよ。『ゆるキャン△』のカットもございますよ。単行本、売れてるかな?

ゆるキャン△』、今回は野クルサイドのお話ですよ。キャンプ場に到着しました。管理人さん、悠々自適って感じだなあ。でもって、いろいろアドバイスしてくれる。というか、キャンプ場利用の注意っていったところでしょうか。そうか、焚き火は丁寧に、なんですね。ウッドキャンドル、この情緒、面白い。って、アルミ線だとこうなるんだ。まあ、なるよね。夜中のリンとなでしこ、メッセージのやりとりして、そしてお互いの夜景を交換しあうっていう、その趣き、とてもよく、あの見開きの夜景、ふたつの違いとその広がり、実によいと思いました。ほんと、ふたり、場所こそ別だけれど、気持ちは近しく、いい友達、いい距離感であるなあ。

『はるかなレシーブ』、なんとか勝ちたい遥とかなた。けれど頼みの策も見透かされて、さあどうする。どうにもできない? そこで遥が考える。かなたから聞かされてきたビーチバレーのセオリー。なら、なぜ成美はそのセオリーにしたがわないのか。かなたではなく遥を狙って打ち込んでくるのか。いや、これ、初心者狙いしてるんだと思ってたんだけど、そうじゃなかったのか。ボールから逃げた。ボールを受けることに心理的抵抗のあるかなたのことを思って、あえて避けてきたんだ。そうした相手の思惑、機微を理解し、それをもとに作戦をたてる遥。その遥にはげまされて、ついに前へ踏み出すかなた。ああ、この漫画は、一度逃げたかなたの再生の物語であったのだと実感させられて、ああ、これはよかった。成美の心残り、それが強く押し出されて、そして遥にかなたのこと託されて、ああ、いい展開でした。青春ですね。

『ピカコン』、ゲストです。妹大好き、そんな姉ぴかりに着せ替え人形みたいにされてる妹とめるは人見知り。姉と同じ学校に入って、姉の所属する被服部に入って、けれど先輩たちに囲まれた時、緊張のあまり声も出せなかった。そんな彼女を夜中に学内のステージに呼び出した姉。なんでなのかと思ったら、妹に衣装着せて、ステージで歌い踊らせる。なるほど、妹、姉の前だとこれだけいろいろできるんだ。アイドルばりに歌って踊って、そしたらそれが被服部メンバーに見られてた。姉の策略だったっていうんですね。妹の苦手を、こうしていろいろ工夫して、うまく克服させてくれた。そんな姉の思いやり、いや、妹自慢? そんな漫画でありましたよ。

『病弱!おひさまライブ』、ゲストです。病弱で入院している夢野夏樹。そんな彼女は、変装してゲリラライブをたびたび行っているっていうんですね。けれど長くはもたない。10分程度の稼働時間というんですね。そんな彼女の秘密を知ってるのは看護師ひとりだけ。何度注意してもアイドルの真似事をやめない夏樹なのだけれど、院長からライブを頼まれてしまって、さあ大変。なんとか乗り切りたい。それを看護師の助けを借りてなんとかしようっていうんですね。って、点滴しながらとか、それは無茶よ! いろいろ無理もある、無茶な漫画なんですが、勢いはありますよね。しかし、それにしても、アイドルもの、今、かなりはやってるんだなあって、ゲスト2本見て思いましたよ。

2015年12月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年2月号

『まんがタイムスペシャル』2016年2月号、昨日の続きです。

『うぶコメ!』、女ふたりのかけひき、これが面白くて、力斗を奪いあおうという、かなで、つばさのやりとりがいかすんですよ。自分の悩みはいずれあなたの悩みにもなるよ。それでつばさを相談に引き込んじゃうとかね、かなで、さすがのやり手ですね。ライバルなんだけど、ただただライバルってわけじゃないって感じがね、なんだかんだで仲がよいってのも好感持てるところだと思います。喫茶店から追い出されるくだりとか最高でした。そして壊れないといっていたかなで。見事に壊れる。あのダンボールの不審者も、もう、インパクト強烈でした。

『課長と私のおかず道』、前回登場の新キャラ。どういうかかわり方をしてくるのかな? 楽しみにしていたら、なんと課長と痴話喧嘩!? 順調に巻き込まれる保志。いい感じじゃないですか。言い争いしていた、その理由がおかしい。パン派、ごはん派。ふたりは名前で呼びあう仲、きっと恋人なのだろう、そう思っていたら、ああ、いとこなんですね。橘由依、南条環が保志のこと気にいってるぽいからと興味を持っていた。なんだか、南条課長と橘由衣の、保志争奪みたいな感じになっちゃうんでしょうか。

『BONSAIガール!』、おかしかったなあ。竹林マネージャーのことが気になるももこ。なんとかしてアプローチしたい、そう思っていたところに姉からの電話。泥酔。けど、うまいこと恋人がいるかどうか聞き出す方法教えてくれて、って、なんか適当だな。ほんとに有効なのかな? ともあれ、今回のももこの百面相、その表情の揺れ動き、見るだに面白くてよかったです。そしてももこ、まさかのタイミングでえらいこと聞いて、でもまあ目的は達成しましたね。あの時の花を咲かせている涙目、なんかねおかしくて可愛くて、とてもよかったと思います。

『アテナの初恋』、おお、アテナ、父に思うところを告げたんですね。といっても、好きな人がいるとかじゃない。跡継ぎ、今後を考えて、適当にこの男なんていいんじゃないか、ヘルメスあたりがいいんじゃないか、そういう父に、好きな人は自分で決めさせてください。ああ、アテナ、なにかがはじまったわけでも進展したわけでもないけれど、恋は自分のものとして、自分で決定していきたいという意思表示。それだけでもとてもよかった、そう思ったんですね。しかし、鳥に変身して逃げていった父上。これ、娘の結婚、後押ししたいと思いつつも、やっぱり娘が誰かを好きになるというの、抵抗あったんでしょうね。

『同姓同盟』、おかしかったな。貴ちゃんを男にとられたーっ! えらいこといって取り乱す優希ですよ。冷静につっこむ三国黒絵に恨みがましい目を投げかける優希がとても素敵。黒優希とかいわれてますけど、このなんだか屈折したみたいなところ、その表情やら感情やらの揺れ動き。これ、この人の可愛げでありますなあ。本当にそう思った。春江一位がその道のプロ、彼氏の途切れない美山さんを紹介てくれました。って、優希さん、これから相談しようという相手に、えらい攻撃加えるものです。もうおかしくておかしくて、でもこの人、マスター、惚れっぽくてあかんたれ、本当は未練もあるっていうのに素直になれない、そんな人みたいですよね。ほんと、この人もなんだか可愛い。そういう可愛げ、いろんな可愛げが見られて面白い回でした。

メェ〜探偵フワロ』、悩むミスレモンですよ。賞をとって、いわばプロ作家への道が開けた今、メイドを続ける意味があるのか? というか、ひいおばあちゃん、エリザベス・グリーンが、今や私が大黒柱だから! 印税がたんまり入ってるのか。そうだったな、何冊も出して、どれも売れてるって話だったものなあ。というか、書きためたストックがすごい! これ、没後にもどんどん新刊が出るタイプの作家だー! ミスレモンとフワロ氏、ラウールの創作論争、めちゃくちゃ面白く、そうかあ、論争は面白いけど創作はつらいのかあ。あんなラウールも、ほんと、珍しいな。でもってコバーン少年の見立て、ミスレモンの感性はフワロ氏寄り、イロ物、キワ物っていうのね、ほんと、おかしいなあ。編集のローラさんのいった、書き上げてナンボ、売れてナンボ。ああー、そうだよなあ。でもってそして、ミスレモンを応援するアーサー。ファン1号ですよ、って、もう、なにいっちゃってんの! ヒューヒュー! って、コバーン少年、泣くほど悔しがるか! ほんと、楽しい連中です。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第2号(2016年2月号)

2015年12月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年2月号

『まんがタイムスペシャル』2016年2月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキがですね、赤いエプロンつけまして、お正月の準備ですね、なんだか豪華そのものといったお節料理のお重持ってますよ。他に『課長と私のおかず道』保志さんがお雑煮食べてます。足元には、空になったっぽいお銚子がありますね。『前略、パリは甘くて苦いです。』は、ミシェルが王冠被って、手には大きなケーキのお皿。おお、これは、ガレット・デ・ロワですね。なるほど、これも季節のお菓子であります。って、ちょっとミシェルがかじってますよ。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、なんか人間関係に進展がありましたよ。温田さん、皆を招いて鍋の会を開きます。それでお隣さんが喜んじゃって、けどまあ、当然ながら富崎さんもちーちゃんもくるんですけどね。当たり前ですよね。温田さんの人となりを知ってるふたりと、知らないお隣さん、その温度差がものすごくて、めちゃくちゃ面白かったです。でもってちーちゃん、余裕がなくってこわい。さて、進展した人間関係。お隣さんは温田さんが気になる。それを富崎に話して、応援しますよ、それを断片的に聞いた温田さんが、富崎さんとお隣さんの関係と誤解する。おお、やりました。いい感じ。これは期待されますね。どんどん応援するがいいです!

『光れ!メシスタント』は正月の風景。今年こそは漫画を頑張ろう、そう決意する光ですけど、周囲の言葉にちょっとくじける。大変だなあ。光の両親の、漫画がダメでも料理で生きていけばいいっていうのね、これおかしかった。しかも料理作らされる。なんか面白い両親だなあ。お母さん、ちょっと可愛いじゃないですか。そして漫画サイド。いきなりネームができなかったと落ち込んでる先生。そして頑張ってる中辻さん。ああ、中辻さんの姿勢に対し焦る光。ほんと、この光の内心の動揺。これを超えたら彼の新境地が見えるとかなんでしょうか。焦ってるうちは、ほんと、五里霧中ですから大変です。

『ざしきわらしと僕』、これ、大変よいわあ。学校のみんなででぐっさんにいきます。でぐっさんってなに? 雑貨屋? スーパー? 実態は出口商店。地元のお店、なんでも置いてあるみたいな、そんなお店ですね。ざしきわらしのざわ子がガールズトークしについていくという。その相手が猫又の月子で、この猫、裕貴のこと気にいっちゃったようで、地味な恋の優越感から敗者の連帯、こういうのおかしいなあ。田舎の町の、ちょっと濃い目の人間関係描いて、けど夜には寂しくなる。そうしたにぎやかさと寂しさと、そしておばあちゃんの傍らにいたくなったという裕貴の心情。そういうのがね、ほんと、ね、よかったって思うんですね。

『なり×ゆきリビング』、ほんと、これ、いいなあ。ふたり、ちょっと散歩にいきましょう、そういって、街を歩く、そして駅についちゃったからと電車に乗っちゃう。篠峰さんは、ほんと、その気持ちが自由だなあ。佐藤さんの、ノーメークで江ノ島、限界超えちゃったっていうね、そういうのんが妙に魅力的でした。いや、佐藤さんはノーメークで充分魅力的よ? 江ノ島を散歩。歩いて、いろいろ見て、富士山に感動して、そして島に渡って、ちょっと散歩のつもりが小旅行気分になって、買い食い、情景、情緒、それらがなんともいえない日常と非日常の狭間を感じさせて、おかしいとか、面白いとか、そういうのんじゃなくて、ふっと心が引き込まれるみたいな、そんな味わいあったのですね。ほんと、この漫画魅力的。とてもよいです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第2号(2016年2月号)

2015年12月21日月曜日

『まんがタイムファミリー』2016年2月号

『まんがタイムファミリー』2016年2月号、先日の続きです。

『役職名はお嫁さん』、めちゃくちゃ面白かった! 時は正月、陽大の父、母がやってきます。メールで美如のことをいびると予告があって、それ見て心底ワクワクしてる美如がですよ、なんかおかしくって、最高ですよね。でもって陽大の母、陽子、この人がまたよくって。険のある表情、いかにも厳しそうと思わせておいて、美如のこと大好きときてる。家事の仕事は完璧。いびれないじゃないのって抱き付いて、もうね、連れて帰りたいくらい。料理も文句なし。美如の性格も熟知していて、ほんと、緩いお母さん。母の味がコンビニとかね、あの笑顔もいかします。この仲良し加減、見ていて微笑ましくって、それになにより面白くって、最高だったと思いますよ。

『宅飲み残念乙女ズ』、これも面白くってですね、そうかあ、社会人となると連日忘年会が続いたりするんだあ。自分は職場の忘年会とか、もう何年も参加していませんよ? もうくたびれはてたグリっちゆみみが、てつ子のもてなしに完全降伏ですよ。いつもなら絶対にそでを通さないてつ子の寝間着とか、地味に酷いこといってますよ! でもって忘年会の困りごと、それがグリっちおかしくて、ゆみみはというと地味に困るパターン。ああ、こういう場にはいたくない。なにいっても角が立ちそう! すっかりやさぐれたふたり、てつ子の料理に陥落。プロポーズとか! その話、断片だけ聞かされて動揺してるバイトくんもいいですよね。

『カフェ・ど・関西』。関西の年越しはうどんです、って、ほんとに!? 京都は蕎麦ですよー。なんか、京都の名物、にしんそばでさ、なんでなんでしょうね。普段はうどんの方がよく食べるんだけど、名物はにしんそば。謎です。関西人はうどん好き。これ、四国は香川のうどんとはまた違って、やわらかいんですよね。あそこまでコシ強くない。でも、そういうのの方が自分は好きですよ。ちょっとくたくたでもいいくらい。鍋焼とかそうですよね。で、朝昼晩うどんとか、あー、これ、炭水化物ばっかしや、そう思ってたら、そら栄養失調にもなります。おかしいなあ。お店で忘年会、鍋をやるっていうの、すき焼き、東京は割り下使うんですよね。うちのすき焼きも関西のなので、肉焼いて、砂糖と醤油入れて、野菜いれて、溶き卵で食べます。割り下のすき焼きとか、どんなだろうと逆に思いますね。でもってちくわぶ。存在だけは知ってるよ! といった具合に、関西の風物描いて楽しいこの漫画。自分は逆に関西以外のこと、ちくわぶとか割り下とかね、そういうのも気になってしまいましたよ。

『かしこみかしこみ』、よかったですよ。小学生たちが自由研究のテーマで迷っています。と、そんなところに様子のおかしいムク。芋ようかんがおいしくっておいしくって、けど食べたらなくなる。それが悩みで、ベストロケーションで食べようって思って、町を歩いていたんですね。でもムク、その芋ようかん、子供たちと分けるんですね。おお、ムク、いい子だなあ! その芋ようかん。満月兎堂の冬の新商品っていうの、奏衣様から教えてもらって、そこからのムクの活躍ですよ。口コミで、芋ようかんの評判、あがるあがる! もう店は大行列で、でもその行列の人達、ムクに順番譲ってくれるんですね。ああー、ムクが楽しみにしてたって知ってるものな。こんな暖かさ、とてもいい。そして冒頭の小学生ふたり、自由研究に材料違えたケーキ作って味くらべ。おお、これもまた充実の自由研究です!

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第2号(2016年2月号)

2015年12月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年2月号

『まんがタイムきららMAX』2016年2月号、昨日の続きです。

『すくりぞ!』、椿山がとてもヤバイです。寝子のことベタベタ触る、のはまあこの人のデフォルトとして、掛布団に、敷布団になれたらとか、発想がおかしい。と、そんなこの子の思い出話。ぶるっ。幼少時の眠れぬ一時の話ですが、これがまさかラストに効いてくるとは思いませんでした。ベッドを作ります。買うのは大変だから、あるもので作ります。それでにゅうの棚が犠牲になってね、あの必死で抵抗するにゅう、大変よかった。そして完成したベッド。見た目はいいんだけど、いろいろと不安がある。で、その不安がラストにベッド破壊というかたちで顕在化して、ほんと、ここでも眠れぬ一時。あの真ん丸目がおかしかったです。

『ペンにまします神サマの』、のっけからスナイパーライフル? 物騒だな、とか思ってたら、これ、すみを観察してるだけなのか。すみ、ずっと学校にいってなかったけど、あんまり当たり前にいってなかったから誰も気にしてなかっただけで、本当は学校いかないといかんかったんか。ずっと病欠してる、ああ、仮病……。すみ、久しぶりの登校。友達がいない。思いっきり猫かぶってる。そして不思議な信奉者。まあ、気持ちは通じてないっぽいですけど……。これ、今後は学校も描かれるようになるのかな。ちょっとした舞台転換だな、とか思ってたら、そんなものじゃありませんでした。おおう、ラストで大転換。え? 宇宙漂流教室編? マジで? 次回になったら、なにもなかったように元通り、みたいな話じゃなくって!?

『はんどすたんど!』、いちご、コートにマフラー装備で準備運動してるんですが、ああ、レオタードが恥ずかしいと……。いちごの抵抗、マフラーで頭くるんだり、マットをかけられたり、ほんと、絵面が最高におかしい。こたつみたいっていうけど、こんなおかしなこたつ、ないよ! けど、先生にいわれたら、ちゃんと上着脱ぐのね。真面目な人だな。いちごは、スタイルにコンプレックスがあるんですね。いや、けど、それでいいと思うけどな。それと、ななみも、それでいいと思う。今回は鉄棒。ひなたのネガティブイメージがものすごい。そこまで普通考えないよね? そして先生から告げられる高体連に出場するとのこと。いや、ほんと、大変だなあ。ちゃんとなるのかなあ。なんて思うんだけど、普通、一年生で初心者とか、どうやるんだろう。そして次回にはついに段違い平行棒が! 期待されますね。それとラストのいちご。あれ、おかしかったなあ。この子、ぜひ頑張ってほしい。自信つけてほしいって思います。

ハナイロ』、ついに試験ですよ。人間界適応試験。試験官はおねえちゃん、って大丈夫なのか? これ、職業体験のもろもろ、ていよく茉乃花たちに押し付けたわけか。やってきたのは小学四年生、枝先かおる。おしゃまな女の子。ちょっとわがままの出ちゃうこの子を、なだめたりすかしたりしながら、花屋の仕事、特に地味なもの、汚れ仕事なんかにいざなう、その様子は面白かった。茉乃花、子供の扱い、うまいんだなあ。そして、うるみ、真面目に真摯に丁寧に、思ったところ、自分の感じてきたところを告げて、伝えて、うまいこと伝わったのかなあ? ちょっと心配は残るものの、その気にはなってくれた。そういうのね、魔法でなんとかするんじゃなくってさ、考えて、思って、そしてアプローチする、その工夫や頑張りいろいろ、とてもよかったって思うんですね。ところで、この子、次回も出るかな? 職業体験は今回で終わりかな?

『しょうだうん!』、前回はひなたのポーカーに打ち込まねばならない理由が語られたわけですが、今回はりろんの番というわけですね。ハンバーカーショップにて、ポーカーをするふたり。それを見ている子がいるんですね。外国人? 天童ユリアとポーカーにて勝負することになって、りろんが受けて立つ。お金は賭けられない。なので、ひなた奢りのハンバーガーを賭けることになって、けれどそれはひなたのはじめてのお給料で買ってくれた大切なもの。負けられない。負けられないのに、かけひきにて負けた。ユリアの仕掛けた策略にすっかり翻弄されて、飲まれてしまって、ああ、この経験がりろんのポーカーに対するモチベーションとなるんですね。賭けではない、勝負に勝てるようになりたいという、りろんの内面的な動機付け。それが明確に描かれた。ひなただけでなく、りろんにも成長に向けて歩みを進める、そんな意識が芽生えたってわけですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第2号(2016年2月号)

2015年12月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年2月号

『まんがタイムきららMAX』2016年2月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。おお、千夜さんとシャロさん、巫女の装束身につけまして、とても美しい。落ち着いてしめやかな千夜、はっと目を引く華やかさでもって魅了するシャロ。ええ、とても美しい表紙であります。千夜さんはお屠蘇いただいているのでしょうか。千夜さん、お酒を飲んだら大変なことになりそうですよね。ほんのりと上気する頬、とろんとして、そして深い緑をたたえた目の魅力。ああ、ほんと、美しい娘です。

ご注文はうさぎですか?』、チノ先生! ココアと千夜が、楽しみにしていた夏祭り当日だというのに宿題が終わってない! というので、チノ先生によるスパルタ特訓! いかす! と思ったら、そこに青山さんもいて、一緒に締め切りに苦しんでるとか、さらにそれをはげますリゼね、なんともいつもと違う格好、雰囲気で、もうほんと、これ、おかしかったです。しかし、皆の浴衣姿、とても素敵で、そして青山さん。ああ、せっかくできたのに! 水に弱いのは、万年筆のおおきな弱点だなあ。

きんいろモザイク』、シノ先生! と思ったら、こちらは勉強させられる側なのか。綾に課せられた課題。これをクリアしないと、明日のお弁当はあげません。というんだけど、ほんと、忍、陽子、カレンと、できない組が集まってしまって、見事に駄目、ほんとに駄目。けど、ガチ凹みしている陽子はすごく可愛かった。しかし、この勉強会、見事に小学生に教えられてる三人がおかしくって、というか、美月は立派だなあ。今回は、美月先生、大活躍でした。

いちごの入ったソーダ水』、新キャラ登場! 風紀委員会、メンバーが変わって、より一層に厳しくいきますよ。とりあえずターゲットは目立つあの人、花泉月でありますよ。部室に踏み込んできた風紀の碓氷さん。さらに続いて風紀委員長、扇屋桔梗さんも! おお、桔梗さん! なんて凛々しくって素敵な人。その少し長めのスカートも美しい。立派な人、厳しい人。そう思わせて、これ、きっと、なにかあるな。そう思っていたら、あった! あったよ! うおお、月のファンなのか。というか、入学早々目をつけていたのか。男装が似合うだろうと思っていたら、それがまさかの実現。手紙まで出して、けど名前書かなかったせいで返事もらえず、大後悔! って、待って待って、あの髪の毛くださいっていうの、桔梗さん!? いやもう、これは面白くなりそうですよ。

『ななかさんの印税生活入門』。おお、印税生活。のっけから3億部突破だの、お嬢様だの、景気のいい話があったものだ、と思ったら、夢。夢がさめてすごく悲しいっていうの、ああ、なんかわかるなあ。現実に引き戻されちまいましたね。なるほど、ヒロインななかさん、ご両親が作家なのか。漫画家なのね。さしてメジャーじゃないのか……。まったくもって生活能力に欠けるお嬢さん、ななかの面倒見てくれてるのがミキちゃん。これ、ななかは小説家を目指し、たまさか出会った美術部の変な人、この人に挿絵を頼もう、そんな話になるんでしょうか。というか、一瞬で勝手にななか、ミキを百合認定して、さっそくできあがるスケッチ。おお、この絵から得られたインスピレーションで書いたらいいんじゃないかしら?

『はるのさんは今日も見る!』、ゲストです。これ、いかすな。優秀有能、文武両道、家柄もよく人望も厚い生徒会長、桜文寺はるのはストーカーです。のっけから夜くんなる人、お嬢さん? のこと隠れて見守っていて、いや、違った、守ってない。なんか、すごく興奮して、なんか危ない感じ。副会長、白木藤べるに見つかって、とっさに出た言い訳に、隠れてじっくり上から下まであの子を堪能しているわけじゃなく、なんていう文言が。いかしますね。あの表情も、せっかくの美少女なのに、違う意味でDOKIDOKI☆Visualです。一途なはるの。辛辣なべる。これはこれでいいバランスとれてますよね。夜くん、ボクっ子? 猫に好かれたり、あととてもいい子だったりと、はるのが好きになってしまったそのいわくとか、悪くないんじゃないかしら。しかし、はるのの観察力、常人のそれを超えていて、5m。あのコマの威力、なかなか、実にインパクトもって迫ってきましたね。これ、べるのはじめて知る、はるのの完璧じゃないところなのか。完璧に見えたこの人の、完璧でない一面を見て、放っておけない、なんか心配、と、こちらはこちらでなにか動きが出たりする? いや、ないかも。最後のコマのはるのの魅惑の笑顔。ああ、ほんと、べるのつっこみ、アンタ……! それだけの台詞に多くがこめられていると思いましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第2号(2016年2月号)

2015年12月18日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年2月号

『まんがタイムきららミラク』2016年2月号、一昨日の続きです。

アンネッタの散歩道』、最終回でした。夢の中、死神の幻影に引き込まれていったアンネッタ。彼女を救うのは誰なのか。メイヴなのか、妖精の友達なのか。ええ、呼び掛けるメイヴのその言葉。妖精を信じることは、彼女を連れ去りにきた彼に力を貸すことだ、アンネッタの命を捧げることに他ならない。ああ、メイヴの言葉の切なさ。自分たちのことは忘れてもらっていい。その存在を感じられなくなってしまってもいい。それでもアンネッタに生きていて欲しいという真摯な願いと、そしてアンネッタの選択。妖精のことは信じ続けるという決意と、しかしそれでも生き続ける、その信じるという方向を違えてみせて、ああ、アンネッタは学問に生きるのだな。妖精たちを見ることのかなわなくなったアンネッタとメイヴたちとの、最後のお別れ。その場面の切なさよ。ああ、この時ばかりはかつてのように妖精に心を寄せて、そして愛をともに、友情をともに別れていくのだなあ。すべてを思い出に変えて、別々の方向へと旅立つアンネッタ、メイヴの見せるその表情の穏かさ。そこには、ふたりの友情の確かさ、その強さが感じられる思いがしました。

『しましまライオン』、これ、いいですね。第2話。新たに元動物の子たちが加わりましたよ。って、食べたら歯磨きの子、その様子から連想したワニと小鳥、まさしくドンピシャというね! 元動物の先輩とでもいいましょうか。元トリの雨野千鳥。そして元ワニの和田新菜。おお、ワニにトリ、共生するふたりでありますね。ちんまりして可愛らしい千鳥と、凛々しくかっこいい新菜。新菜もいおんもどっちも捕食者、まこにとっては苦手なのはしゃーなしであろうなあ。新菜といおんの弁当、あれはほんとおかしい。見た目に千鳥のつっこみ、それが実によく機能して、あれはよいわ。そして新菜のうちで、放課後、およばれです。千鳥の作ってくれたカレーライス食べて、ああ、まこは肉食べるのはじめてか。抵抗あるけど、食べたらおいしい。ここでの千鳥の言葉、まこを見守り導くその様子もとてもよく、ちんまりしつつも先輩であるのだなあ。そして新菜、千鳥の人になろうと思った理由、これもよかった。ええ、ぐっとぐっと見せどころ、増やして、強めてきましたね。

『ハートオブtheガール』、やるなあ。レア少女として狙われるカコイが、ついにというべきなのかどうなのか、逆にのぞみに熱烈アプローチしかけてみせて、家に呼ぶ、隣にべったり座る。食事も一緒、お風呂も一緒、そして加えて寝る布団も一緒。そこでハートオブザガールについて言及して、クリアしてくれるのでしょう? ああ、こういう展開、すごいな、まさかカコイからくるとは思わなかった。カコイの本心、望む気持ちと、言葉にて現れるものとのギャップ、その違いがむしろのぞみには戸惑いばかりを与えて、その誤解のなか、ついにゲームが終わる? と思ったら、終わらないんだ、さらにレベルアップしていこうというんだ! SMRからUMRへのランクアップ。またこの展開!! しつこいしーっ って、すごいな、このしぃのせりふ。そして変わってしまったカコイの気持ち。もうとまらない!? むしろカコイ主導でことは運ぶというのか。ほんと、予想外の展開にドキドキです。

『モノクロお姉ちゃんの取扱説明書』、前回の衝撃的な展開にまいってしまって、さて今回はというと、ああ、お姉ちゃん、ましろの性格豹変の理由。くろなお姉ちゃんとはなんなのか。ましろの本性? 別人格? それと妹ひかりの関係は? それが一気に語られて、ああ、ひかりはましろを助けたいと思っているのか。それで、晴らし屋なるものをやっているのか。魂の売人なるものから、買ってしまった魂。それがましろの中に居着いてしまっている。ひかりの嫌いなくろなお姉ちゃん。この漫画は、ましろ、くろなのそのギャップ、日中はふわふわしてるましろを助け、くろなの出現をはばもうとする妹ひかり、その苦労とでもいいましょうか、いたいけさ、健気さ、頑張りを見守ろう。そういう漫画である模様。想像以上にスリリングです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第2号(2016年2月号)

2015年12月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2016年2月号

『まんがタイムファミリー』2016年2月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんが初詣、であります。これからテレビアニメ、ということで、力強く押し出されておりますね。コートにイヤーマフ、うさぎのマフラー、トナカイの手袋。特別じゃない普段着なんだけど、それがとてもいいと思います。そして『毎日が新選組!』、斎藤に晴着の春さん。『寺島さんは悟っている』の寺島さんは巫女の装束ですが、いいのか? 商売敵じゃないのん?

『軍神ちゃんとよばないで』、のっけから驚きの展開。虎千代、姉の綾とともに兄のもとを訪れたらば、ご臨終です。おおう、兄様、死んじゃってるよ。虎がいったこと、綾とも仲がいいってこと、その裏側で起こっていることを、ちゃんと兄は知ってたんですね。けれど、兄、妹のこと信頼して、ああ、この兄さん、すっかりやつれちまって、なあ、死んじゃったかあ。まあ、死ぬってのはわかってたことなんだけども。これ、はたして虎千代、兄を失って、なにか変わっていくのか。あるいは、この一時期の落ち込みを脱して、ふたたびもとのように戻るのか。と、ここで、また濃いキャラクター登場。村上義清。次回には、虎千代のところに到着ってところでしょうか。

『きみちゃんの味じまん』、おお、きみちゃんの名前、判明しましたね。きみのりくん。いや、違うから。お店がいよいよ再開して、かつての常連さんがいらっしゃる。長老、大おじいちゃん。ちょっとボンヤリしちゃってるんだ……。なんか切ないのう。きみちゃんは長老好みのお茶をいれ、そして香介は酒盗風のつきだしを。それで、おじいちゃんの意識がはっきりしてくる。いよいよお店はじまるんだなあ。昔のお客さんとの交流、そうしたものも悪くない。また最後に迎えたお客さん、こちらはご新規さん? 店の繁盛するように、そう思わせてくれる、ちょっとコミカル、そしてきみちゃんも香介も元気で気持ちいい出だしです。

『先生と星が教えてくれたこと』、おおう、受験二次試験が終わり、そしていよいよ卒業式かあ。受験を待つ教え子たちと、とにかく緊張してしまう天川先生。そんな先生と杏のふたりが話をする、その場面での爪の伸びる速さと月が地球から離れていく速さの話。これがしみじみきましてね、まずは普通に天文の話かと思うじゃないですが。それをまさか杏が受けて、高校の三年間みたいだという。そのたとえ、切なさ、先生にも、そして自分にもしっかりと突き刺さって、けどそれでも杏は明るく前向きなんだなあ。さあ、皆卒業式を迎えます。皆の受験の結果はどうであるのか、それはこれから。まずは卒業式。ほんと、皆の卒業。一段落といっていいものか。ハレの席でありますね。

ダ・ヴィンチ系女子高生』、クロナカみどりの秘密! 汚れ物出さない、シーツも汚れなければトイレにもいかない。何者!? って怖れられてますけど、天使とかそういう方向に向かうんじゃなくて、アイドルなのか。なんという昭和のアイドル観! ここでまさかのサンドロ、ボッティチェリと再会でありますよ。あれまあ、太っちゃって! 見事に小樽、ボッティチェリなるあだ名そのものじゃん! と思ったら、いやもう、なんだ、その振る舞いの理由がフィリッピーノ・リッピから語られる。ああ、なんだよ、おちゃらけたお調子者みたいなのかと思ってたら、むしろ逆で、自分のまわりの者たちを守るための戦略なんだ。すごいな、リッピの説明を受けてクロナカの気付くあの場面。ほんと、おおう、そうなのか、評価がね、ぐるんって転倒しちゃって、ほんと、やられました。見事な見せ方であったと思います。

ああ、そうそう、こないだ博物館いったんですよ、「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展」。これね、この漫画で見て読んで知ったこと、それがすごく役にたった。ああ、あの時の話、この絵のことか、そんな感じで、具体的にその背景を想像できて、ほんと、その効果、想像以上! 全然意識してなかったけど、あんなに役立つ日がこようとは、まったくの予想外。感謝感謝ですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第2号(2016年2月号)

2015年12月16日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年2月号

『まんがタイムきららミラク』2016年2月号、発売されました。表紙は『幸腹グラフィティ』、リョウと陽さんがですね、焼き芋めぐって、取り合うようにして、じゃれあっている、そんな様子描かれまして、その芋からたちのぼる湯気の暖かみもそうなら、ふたりの上気した頬、吐く息の白さ、そして仲良さそうなその様子がね、とりわけとても暖かく、ああ、いい表紙だな、いい関係描かれて素敵だな、そう思わされたんですね。しかし、この表情ね。ふたりともに、ほんとう、いい。内面からの楽しさ、気持ちのよさが感じられる、そんな表紙です。

『うらら迷路帖』は、奇怪なるものに捕われてしまった千矢。千矢の母との因縁があるらしい。闇の底みたいな場所で、ぐねぐねの黒い手と、ぐるぐるの目玉模様に囲まれて、責められる、逃がさないといわれる。そのイメージの奇怪さ、おどろおどろしさはただならぬもの感じさせて、そして少し明らかになった千矢の母のこと。裏切り者……。名は矢見。その見知らぬ母を思う千矢、危ないと思った時に思い出された紺の占い。それが千矢の開眼に繋がって、おお、これはすごい、まさしく見せ場ってやつだ! 千矢の能力、占いの才が花開いて、そして見通す未知のこと。その描写、千矢の知ったこと。また千矢を襲ったもののこと。わからぬものが一気に増えて、けれどそれがすなわち千矢の成長である。ああ、すごい見せ場であった。これが千矢の今後にどのような意味をもって関わってくるのだろう。わくわくさせるステップでありましたよ。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、こいつはやられたなあ。サスペンス展開ってやつだ! 夢子とあずき、ふたりが学校でビビモンのこと話していたら、クラスの子、姫李に興味持たれてしまって、私もやってみようかな、いーじゃん一緒にやろうよ、夢子のなにげない一言に、あずき、胸えぐられたようになって、泣いてしまう。友達を増やすチャンスだよ、夢子はそういってくれるんだけど、ああ、あずきの気持ちわかるよ。夢子がいいんだよな。今の状況がいいんだよな。わかるよ。と、ここで前回登場の新キャラが効いてくるわけか。新隊員ヒカリちゃん。チェリムさんちっちゃくて可愛いです〜、って、これ中身が妹だろうってわかってるからおかしいんだけど、そうだよ、あんこたちはそういう状況当然わからないわけで、ヒカリの正体は姫李ではないか、あんこにとっては疑心暗鬼のもととなる。またこれはチェリムにとっても同じで、なんせ妹と同じ名前ですよ。って、すげえ、部屋に踏み込んだぞ! というか、妹と確信させたの、ビビモンの絵か! キャロラインを追ってきた。姉に気付いてないの? そういうところね、逆に姉はオンライン慣れしてるから、そういう発想がないんだろうなあ。光理、千絵理姉妹のオフライン状況、面白くって、いいなあ、この姉妹。そう思うんだけど、私はあんこが心配です。ヒカリのこと、不安を抱えながら、ボンちゃんのことも気を使って、なんとかヒカリに近づけないようにと心砕いて、そんな彼女が心配です。彼女の憂いが解消する日がおとずれますように。そしてキャロライン、ドレスアップ! って、アレクサンダーかよ! そうだよ、このゲーム、ビビモンにも装備つけられたんだった!

『ラストピア』、新連載です。夢から覚めたら記憶がなくなっていた。リッタ・ロンネ。夢の中で話していた相手は誰なのか。なにか大切な約束をしたのか。そうした謎を抱えつつ、目覚めたところでも自分のこと、それがわからぬ謎になっている。目覚めたのはホテルの一室。名前はオーナーのエミが教えてくれた。そして小さな不思議な子、マノ。キーパーソンっぽいな、そう思ったのだけど、夢の中の彼女との関わりは薄そうで、じゃあ、オーナー? って、その線もなさそうで、とにもかくにも謎だらけの第1話であります。オーナーの、距離の近そうなところ、とてもいい感じ。いろいろとよくしてくれて、というのは、エミも昔記憶を失っていたことがあったから? 思い出したの? それとも、なくしたまま今にいたる? ほんと、わからないづくしの第1話であります。

『全裸.zip』、新連載です。ええと、全裸。女の子が全裸。全裸暮らしなんだけれど、常識が皆無というわけではなくて、外には出ない、出られない。全裸だから。裸でうろついたりできないから。全裸さんと、騎士っぽいヘルメットかぶってる女の子、変わりものふたりの会話中心コメディ。いちおうメットさんがつっこみ役なのかな? 全裸さんに服を着るよう働きかけるんだけど、なんだかんだと理屈をつけて全裸を貫こうとする。というか、絵がな、ほぼ全ページ全裸がいる。まあ、肝心なところは隠されてるし、そんなにお色気お色気してる漫画ではないので、なのに当たり前に全裸。ともかく不思議な感じです。洋服は文化、とか、服装が規定する社会的地位とか、そういうものを表現しようとしてるのか? なんて思ったりしたんだけど、多分考えすぎだろうなあ。というわけで、全裸、ナンセンス、ピンチもなんとか乗り切るぜ! メットさんに出てもらうという選択は、ああ、メットさんが受け入れなかったんだろうなあ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第2号(2016年2月号)

2015年12月15日火曜日

すわっぷ⇔すわっぷ

 改めて読み返してみて、やっぱり面白いなあ。最初読んだ時は、このところ流行している女子同士のキス。かくしてジャンルとして確立したか! なんて感慨深くさえあったのです。けれど、アニメにもなった『桜Trick』、こちらは女の子同士の恋愛、みたいな要素が最前面にあったわけですけれど、今日とりあげる『すわっぷ⇔すわっぷ』はもうひとつ要素を加えて、入れ替わりものとして、コメディとしてのテイストを強めに押し出しているんですね。

友達の少なかった女の子、一之瀬春子の生活が、ひょんなことから知り合うこととなった二階堂夏子との交流を経て、すっかり変わってしまう。春子のね、ちょっと内気で引っ込み思案で不器用で、と思ったら、けっこう物言いはっきりしてるし、それになんだか女の子のあんなこんな好きだしで、とらえどころのない、そういうべき女の子ですよね。でも、友達がいなかった。ちょっと憧れていた。そんな春子が、夏子との入れ替わり、あるいは彼女との出会いをきっかけとして、どんどんとその世界を広げていく。その高揚、気持ちがねはっきりと見えにくい子なんですけどね、目には光が灯ってないし、でもそんな春子の様子、はたから見てもわかるくらいに高揚している、嬉しそうで、楽しそうで、もうね、よかったねえ春子。そう思わないではおられない。ええ、この漫画には、ひとつ、不器用な女の子の友達づくり、人間関係の広がりが魅力的に描かれているのですね。

そして夏子も同じなのかも知れない。彼女の場合は、人間関係を広げるというよりも、春子という子を知り、キスを通して入れ替わりをする、その便利さのためか、あるいは慣れてしまったキスの果てに、ちょっと春子が特別な感じになっちゃってたりする? するよね? してないなんていわせない。そうした気持ちの揺れ動き。これまで友達にいなかったタイプの子とのつきあいが、夏子にもいろいろと働きかけて、変わっていくところがある。というか、戸惑いながらも入れ替わりを最大限に活用し、そして春子の奇行に振り回される。振り回し、振り回される。時に見せる春子の素直で純粋な側面にほだされる。そんな夏子の様子を通じて浮かびあがる、夏子本人と、そして春子の愛らしさ。タイプの違う子らの友情ものとしての読み方もできようというものなんですね。

入れ替わりは、きっかけとして、ギミックとして働きはするけれど、この漫画の魅力の本質としては、主として機能していない。やっぱりメインは、春子、夏子、ふたりの関係、その急激に近しくなって、余人の立ち入る隙もない、そんなふたりの世界ができあがっていく様にこそあるのだろうなと。少なくとも、意外や純情夏子さんは、春子のこと特別ですしね。面白がって、他の誰かとも、入れ替わりできるか試してキスして、みたいな展開もあってよさそうなのに、一途にそれを許さないですものね。ええ、特別なふたり、特別な関係のできあがっていく、そうしたのが主であって、入れ替わりはその主なるものをもりたてるための仕掛けなのであります。

ところで、春子さん、胸が小さい小さいといわれてますけど、そんなことないですよね? 水着回、見てみなさいよ。小さいだなんていわせない。

  • とめきち『すわっぷ⇔すわっぷ』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊

2015年12月14日月曜日

ゆるキャン△

 出てましたね、単行本。『ゆるキャン△』、これ、とっても面白い。作者、あfろって人の漫画は、『月曜日の空飛ぶオレンジ。』とか『シロクマと不明局』とか読んできたんですけど、そのどちらもそこはかとなく意味わからんみたいなぶっとんだところがあって、それこそが見どころであるのですけど、ものすごい振り回されるみたいなところと、なるほどちゃんと筋を追っていけばわかる、しっかり構成されている、そう思わされるところが混在して、その翻弄されるように読むのが面白かったんですが、今やってる『ゆるキャン△』は随分とその感触が違います。表現も四コマからコマ割り漫画に変わって、より一層にぶっとんだもの見せてくれるのかな? そう思いながら読みはじめた第1話、おお、なんだこれ、すごい! なにこれ! すごい! ええ、ほんと、すごいんですよ。

タイトルにいうゆるキャン、ゆるいひとりキャンプなんですけど、女子高生のお嬢さんが、ひとり、冬の富士山麓のキャンプ場にて、寒さに震えながらキャンプを楽しむ、そういった第1話。驚きましたね。ぶっとんだ表現とかないの。かわりに、描かれた自然の雄大さ、その表現のでっかさ、大きさ、うわーっと広がりをもって目の前に世界が! みたいなインパクト、ほんと、これ、素敵、なんていいの! もうね、一発で好きになった。ほんと、これ、読むべきだと思う。キャンプとか苦手? うん、大丈夫、私も寒い日なんて外には出ない。でも、このキャンプに楽しみを見出す女子たち、彼女らの感じている楽しさ、面白さはしっかり伝わってくるものがあるよ。素晴しい。最高だと思う。もう夢中になって読んでる。

楽しく読んで身につくキャンプの知識。第1話とかだったら、火をおこして云々とかね。あとキャンプ料理とか、テント、寝袋、その他キャンプ場の約束ごととか、そういうのが妙に淡々と描かれるんですけどね、なんでだろう、この説明読んでるだけで面白いの、なんでなんだろう。わくわくするの。火なんておこさないのに。コッヘルで調理とかしないのに。寝袋で寝ることも、テントに潜り込んで寝ることもないっていうのに、ただただそうした説明が面白くって、そして彼女ら、とりわけ主人公、でいいんだろうか、リンのテンション低めに、けれどキャンプを楽しんでいるその風情がすごく情緒感じさせてくれて、詩的、素敵、すごくいい。

ざっくりとした筆致で、かと思えば結構な緻密さでもって描かれた背景、情景が、作風によくマッチして、これもまた魅力となっています。今どきの漫画なのにね、普通に当たり前にスマートフォンとか出てくる漫画なのにね、不思議と感じさせるノスタルジー。絵のタッチの感じさせるあたたかみ、それは密度高いハイビジョンのそれでなく、どこかフィルムの描写思い出させるような、情感に訴えるような味わい持って広がって、それがゆえに、今の、現在の彼女らのエピソードを、まるで自分も昔に経験してきたかのような、そんな不思議な印象ともなって読ませることになっているのだと、思ったり思わなかったりするのですね。

しかし、ほんと、『ゆるキャン△』面白い。リンとなでしこ初顔合わせのシーンとか久しぶりに見ましたけど、そうだ、そうだった、こんなだった! そう思いながらも、面白くっておかしくて、もうたまらんインパクト。ゆったりとした時間、自然に身をゆだねる感覚と一緒に、人と人の出会って面白い、そういう感触もまたいい味わいとなっております。とりあえず、リン、なでしこ出会いのくだりは絶品なので、是非広く読まれてほしい。そして、あのおかしみにニヤニヤして欲しい、なんて思うのでした。

  • あfろ『ゆるキャン△』第1巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊

2015年12月13日日曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年1月号

『まんがタイムジャンボ』2016年1月号、昨日の続きです。

『でっかいんちょ』、ハイスペックにして万能と思われていた育のまさかの弱点。いや、すでに語られていたように思うのだけど、数学が苦手。なんと4点。他の科目と平均したらなんとか、とかいってますけど、平均点で成績がつくわけじゃないからなあ。数学が赤点なのはまぬがれない。まあ、中学生だから大丈夫なのかな。それで相見に教えてもらうことにする。手厳しい相見なんだけれど、育にはちょうどいい感じですね。でもって、なんかいい雰囲気に、なった? なってないよね? でも、育にはかなり効いてるみたいで、と思ったら、相見も同様か。結構な恋愛状況、押し出されてますよね。

『おやすみモーニング』、このごろよく眠れないんです、って、それ生活の不規則のせいじゃないかな? 杉野エリカ、夜勤明け。それでばぁちゃん食堂に相談して、いいですねえ、そば茶。店主さん、かつての研究いかして、いろいろと作ってくれる。その料理の数々は、自律神経整えるとか催眠効果とか、いろいろいわれはあるみたいなんだけど、でも手のかかったおいしくあたたかいご飯。それがなによりですよね。なるほど、しあわせホルモンと睡眠ホルモンがワンセット。心落ち着けて、気持ちやわらいだら、自然と眠くなるよなあ。実際の効果ともかく、しあわせ、ほんと大切ですね。

『あかり先生の言うとーり!』は、将来の夢を聞きますよ。それで子供たちも将来の夢、もろもろ書いてくれるんですけど、智聡のシビアな悩み! 弁護士、ああ、そういいますね。医者もそうらしいですね。で、政治家とか、かしこすぎる子供も大変だなあ。あかり先生のいたいけさといいましょうか、今回も実によく発揮されていて、子供のころヒーローと結婚したかった。その気持ちいまだにどこか残ってるみたいで、ああ、ヒーロー、今も好きなんだ。熱血のレッド、リーダーシップ感じさせる男性が好みなのでしょうか? 面白かったなあ。けど、こうやっていろいろばたばたしながらも、子供は子供で具体的な進路のこと話し合ったりしてるし、そして先生は自分の職業の本分に立ち返るしで、コミカルなだけじゃなく結構まじめ。そういうところのバランス、いいって思いますよ。

『ペンタブと戦車』、タイムスリップして1939年の前線にやってきてしまった青年里見。彼と戦車兵たちとの交流ものなんですけど、最初、これ、どういう風に転がっていくものかな、みたいに思うところもあったんですが、なんだろう、なんだか面白い、けっこういけそうな予感がしてきていますよ。武田大尉ですよね。里見の持っていた戦車擬人化にすっかりはまってしまって、敵戦車が擬人化されて、それ見てしまったら、惚れてしまった撃てなくなってしまう。なんという純情! そして89式中戦車人形にいれあげて、祝言を挙げられるのか!? 真面目な顔してなにをおっしゃってるのか。そしてさらにチューしようとしてたり、ほんと、この大尉の言動、これがかなり効いていますよ。うん、大尉、いいですよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第1号(2016年1月号)

2015年12月12日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年1月号

『まんがタイムジャンボ』2016年1月号、表紙は『レーカン!』天海さんが、着物に割烹着を着ましてね、手にはぐーんとのばしたお餅。新年のあいさつが餅に書かれてるのが、なんかおかしいですね。『終活女子高生』律も、晴着でお雑煮食べてるところ。『でっかいんちょ』育はエプロン、三角巾で、やっぱりお雑煮食べてます。『けいさつのおにーさん』穂苅くん、手塚さんもお雑煮、焼き餅。今回の表紙のテーマ、餅なんですね。

『終活女子高生』、具体的に終活がどういうものであるか見える。そんな回でした。律にだまされて、沙羅がやってきたのは終活カフェ。お年寄りが集まって、終活にいそしむ。そんな中、律も溶け込んでて、溶け込んでて? ともあれ、一緒に終活してるんですね。そこで知りあったみよっちさんが最後に亡くなる。それがあんまりに唐突で、ああ、この漫画、終活というの、具体的に死を描くんだ。ちょっと驚かされて、火葬から、お墓から、そしていつも飄々としてる律の涙から。ああ、律の終活、これ、どういう結末を迎えるのだろう。本当にこの子、死ぬのかな。なんて思っちゃいましたね。

『ナデシコ!』は、いつになくミス小盛がアクティブです。期待の新人小田木に頼りないといわれてショック受けるんですね。それでいろいろ試そう、見た目からでも変えよう、チャレンジして、いや、ミス小盛はそのままがいいと思うんだけどなあ。というか、この漫画のメインの女子で、まともというか、普通といえるのってミス小盛だけじゃんよ。自信持ちなよ、ねえ。料理教室に通ってる。そこで好きになった人がいる。なるほど、それでイメチェン。皆で押し掛けるのもすごいけど、エミが見事にミス小盛の恋に引導わたしてくれて、っていうか、エミはなんも悪くないよね。そして小田木の居酒屋予約、大活躍。しかし、心底楽しそうだ、ミス小田木。

『タヒチガール』、最終回でした。ああ、前回から時間がぐーんとたって、タイヒチアンダンスの全国大会当日。皆にも後輩ができた。ひとりひとりが抱えていた問題、それも少しずつ改善されて、ああ、ミャーのコンプレックス、背の高さに対するそれ、乗り越えたんですね。それで日舞も再開したんだ。で、ルカが皆のアイドルみたいになってる。慣れたか、腹くくったか。マハナ、この子の謎があかされたんですね。そうかあ、マハナ、この子、太陽だったのか。神に捧げる踊り、タヒチアンダンスが太陽や月にいろいろな感情を教えてくれた。それがついに人のかたちをとったのがマハナであり、その姉であるアヴェエなのかあ。アヴェエを連れたマイの姉、麻緒。直接は会うことなくまた去っていって、マイも姉に気付いていながらも、会わずとも大丈夫そうで、伝えたいことはダンスで全部伝えた。ああ、ここにこの漫画の、オリタヒチの肝を置いてきたんですね。

『パパは上腕二頭筋』、ゲストです。皆からモテる可愛い娘を見守るパパの話です。って、パパ、ものすごい筋肉、ものすごいがたいで、ハートのフリフリエプロンなんだ。って、これ、裸エプロン? あ、下はスパッツはいてるのか。いや、これ、影じゃないよね? 父ひとり娘ひとり。娘はもう高校生で、こんなパパが恥ずかしい。って、そりゃそうだよな。恋もしたい、けどそんなのパパが許さない。娘が現在懸想してるのが隣に越してきた美大生なのだけれど、この美大生はパパの筋肉に夢中。悲しい三角関係ですね。パパの見た目のインパクト、それを全力で押し出してきている。そんな感じでありますね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第1号(2016年1月号)

2015年12月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2016年1月号

『まんがタイムきらら』2016年1月号、昨日の続きです。

しゅばりえーる』、ついに女子騎士たちの面目躍如ですね。さらわれたフリジア様。オルレアンの乙女も敵の手に渡って、ふたたび戦争がはじまる。黒幕が枢機卿、などなど、いろいろ状況が明かされていって、と、そこに飛び込んでくるのが女子騎士たちなんですね。これは、さすがにリアル志向とはいえないんだけど、鮮やか元気な剣劇活劇ですよね。皆それぞれに見せ場があって、そしてコミカルな場面もあって、さらにはまさかのラブロマンス!? フリジア様はジャスマのことが大好きで、そのジャスマの心はセリーゼに向かってるんだから、むくわれないっすね、フリジア様! そしてセリーゼも活躍。これ、次回最終回、ほんと、これこそ最後の見せ場、大勝負でありますね。

『君の瞳に首ったけ!』、いいですね。断われない女、堂々坂めぐり。クラスの友達にぬいぐるみ作るの頼まれて、得意かと思ったら、作ったことさえないのか。小野寺じゃないけど、ほんと、断われよ。なんで引き受けちゃうんだよ。そんなめぐりが中庭で知り合った女の子。なんか目の下にクマがある? ちょっと陰気そうで、袖のあまったカーディガンが可愛い。そんな子なんですけど、おお、裁縫の達人! 自作のぬいぐるみも見せてくれて、それ、めぐりが褒めてくれて、すっかりほだされちゃった。黒葛エイミ。保健室登校してるのか。可愛いなあ。面白い人物増えたなあ。ええ、楽しみになりますよね。

『放課後☆Jasmine』、春音さん、眼鏡だ! コンタクト落としちゃったんだ! 眼鏡だ! そう思ってたら、顧客の漫研山上さんに気付かれてしまった。ひょっとして堕天使姫花さんですか!? って、誰それ! あまりに心あたりありそうな春音の様子に、美奈子もみちるもすっかりあらぬ想像してしまって、闇の人格……。これをきっかけに、元オタクであること、カムアウトする気になったんですね。でも受け入れてもらえてよかったじゃん。うんうん、よかったよかった。で、脱オタクする気になったきっかけ、イメチェンして明るくなりたかったっていってる春音の言葉に、その割に近寄りがたかったという反応が返ってきてるのがおかしくって、でも、ほんと、結果オーライ、これまでよりももっと近しくなれそう。嬉しそうにしてる春音もなによりでありました。ところで、焦ってるところの春音、その目のグルグルしてるの、いい感じでした。闇の人格、感じます。

My Private D☆Vはアカコッコであります。♀心と♂心が共存していますよ、ということで、♂心では腰のS字ラインや前から見えるおしりなどなど、♀心はというと民族衣装やフリル、レース、そして着物を求めるというんですね。いや、けどほんと、これ、イラスト、素晴しい。♂心優先の絵も、ミニのチャイナ服、可愛さに華やかさ感じさせるイラストに仕上がっていまして、そしてチロル風衣装? ショートヘアにふわふわロングと、タイプ違いでそのよさ引き立ててくれたかと思えば、着物に黒髪、これまた素敵なお嬢さんです! ああ、♀心が発揮されてる方、強烈に好みでありますよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第1号(2016年1月号)

2015年12月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2016年1月号

『まんがタイムきらら』2016年1月号、昨日の続きです。

『ひなまるすまいる』、いいですね。うらら様、シュークリームのおかわりを御所望です。って、足りなくなったの、ひなが横から食べてたからか。驚きのメイドですよ。給仕のついでに食べちゃうとか、普通なら失格だけど、この城では大丈夫なのか。いい職場だな。それで、ひなとうらら、ふたりで厨房に向かう、その様子がすでに面白く、そして厨房で出会ったのが楠木千恵。料理のスペシャリストで総料理長の料理の主に味見役、って、つまりは味見役なのね? 皿洗いも得意って、なるほど、千恵さん、修行中? でも、そんな駆け出しみたいなポジションながら、あまったシュークリーム全部食べちゃえるとか、うん、いい職場です。けど、この人、目分量でてきぱきシュークリーム作れちゃうくらいには料理うまいんですね。シュークリームとか、ちゃんとしないと、そうそううまく膨らまない。と、この人、千恵さん、ずっと相手にしていたちびっ子がうらら様と知らされて、一気にうろたえてみたり、うららもうららで人見知り思い出したかのようにうろたえてみたり、けどふたり、すぐにも打ち解けそうな感じがしますよね。そして千恵、夜中にお菓子のデリバリー。やべえ。しかし、いい職場だなあ。

『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』は、怖いテレビ番組を見てしまったので、ひとりでいるのが怖い。それでみんなのいるところいるところ、具体的にはみづきの家に集まるんですね。先生が調子にのってくれたおかげで、急遽パーティになりました。たくさんのご馳走、そしてお泊まり、と、ここでさっきの怖いテレビが思い出されて、シャンプーしてる時に閉じた目、それを開けられない! って、ああ、ああ、あったあった。お風呂での会話は、魔法の進路相談? みたいのがあったり、そしてスズの特性の再確認あったりなど、このスズの特性っていうのは、今後にも関わってくるのかな? 最後には、なんだかゆったりとした時間過ごして、こういうの、この漫画ではちょくちょくありますけど、いいですよね。なんでもないことに、なんともいえないよさがあります。

『サクランボッチ』、これは面白かったです。弁当を忘れた、キャンパスコンビニに挑戦だ! って、それはいいんだけど、財布には小銭しか入ってないのにレジで気付くとかね、もうキャンセルするしかないんだけど、小雪、かわいそうにすっかりあわてちゃって、とここで助けに入るのが百合先輩。お、いいじゃん、と思ったら、財布の中にはユーロだけ。すげえ! そんな展開、予想もしないよ! 一発で全部持っていかれた気がする。で、ここで助けに入るのが花陽先輩、だけど、いきなり小銭ばらまいて、しかも35円! 駄目じゃん、ってところで助けに入ったのがヒロイン桜。と思ったら、財布ないのか。さらっとキャンセルして帰っちゃうのか。もう、ほんと、最初からこうしときゃよかったんだろうけどさ、次々4人がキャンセルしていくシュールなラスト。ここにいたるまでの展開、積み上げも実に面白かったです。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第1号(2016年1月号)

2015年12月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2016年1月号

『まんがタイムきらら』2016年1月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、ゆずこと唯のふたり、雪のちらつく中、ふたりでの帰り道? ゆずこがですね、唯に暖かい缶ココアをね、ほいっと頬に押し当てるみたいにして渡している、その表情、笑顔がですね、とてもいいんですね。ふたりともにカーディガン、ゆずこはピンク、唯はブラウン。マフラーもゆずこはカーディガンに揃えたのかピンク、唯はチェックの紺色と、その色合い、それぞれふたりによく似合っています。しかし、ちょっと驚いた唯の表情。熱っ! ってところでしょうか。驚かせて、そして喜ばせる、ゆずこ、してやったりですよね。いいイラストです。

三者三葉』、びっくりしましたよ。あなどっていた? いや、警戒しすぎていたといったほうがいいかも知れない。いえね、このところ、ずっと進級進級って匂わせていたでしょう。今月だって、もうすぐ2年生って辻小芽が心配している。三者三葉メインメンバーはというと、葉子様、バイト三昧。あ、新ユニフォーム、かっこいいですね。ヒラヒラ葉山ちゃんも可愛いからいいじゃん。そして私服双葉も魅力的。で、ここでもやっぱり進級進級って話になって、ああー、これってやっぱり、ここまで盛り上げたからには、いざ新学期となったら、なんでかやっぱり一年生! え!? どういうこと!? ってやつですか!? ですよね!? ええーっ、違ったー! ほんとに進級しちゃったよ。かくして、三者三葉メンバー、クラスがわかれちゃって、ああ、小芽ちゃん、出番が増えそうで嬉しいです!

箱入りドロップス』、いったん、陽一、雫組からはなれまして、桂木、相ノ木組でありますよ。もうそろそろ、具体的な進路が見えてくる、そんな時期において、どうもどうやら出遅れてしまっている桂木であります。テストの点数悪かった。平均以下。大学進学はおぼろげに思ってはいたけど、具体的には考えてなくて、さてみんなはと聞いてみれば、結構具体的にいろいろ考えてるとわかって、桂木さんダウンです。相ノ木、成績よかったんですね。いい大学狙うらしい。それで、桂木、一緒の大学いきたかったのに、無理になっちゃった。落ち込んで、それでもってちょっと可愛いところ見せて、それでやる気になっちゃうのが相ノ木なのか。ほんと、今回は桂木の駄目なところ、沢山沢山描かれて、まあそれが相ノ木にはいいらしいから、かまわないっちゃあかまわないんだろうけど、でもそんな桂木もやる気見せちゃうんですね。愛ですか? 愛ですね。ほんと、ほのぼの初々しいカップル。なんでしょうね、なんなんでしょうね。

『神様とクインテット』、今回も美少女四コマ誌とは思えぬ絵面満載でありますね。コマを溢れて流れ落ちるよだれにはじまり、さらには口から漏れる呪詛の声。トーコに彼氏疑惑なんだそうですが、まあ、彼氏とかはないわなあ。バイト? なんか用事? そうしたところかななんて思って読んでたら、むしろりんがヤバい。呪詛の声にGPS監視に、そして剥き出しの殺意。行間を読めという表現がありますけど、この漫画こそはコマ間を見るべき漫画であるなあ。そう思わせる展開の、まさしくコマ間の威力、ビジュアルの力にもっていかれた感じでいっぱいです。

チェリーブロッサム!』、三葉が帰っちゃいました。ああ、お見合いをするっていってましたね。けど、これって結局すぐに帰ってくるってやつだよな、とか思ってたら、はやい、あまりにもはやいよ、今回エピソードの最後あたりと思ってたのに、1ページもたないんだ! 大倉山先輩の件、妹沙咲野もちゃんと先輩に面と向かって、思うところを伝えた。大倉山先輩も沙咲野にしっかりと応じた。と、このあたりまではよかったんです。きっと、ひーちゃんあたりでなにかあるのかな。そう思わせるフリがあって、さあ、どうなる。と思ったら、ああ、清火さんが仕掛けてきましたね。身動きのとれない火文先輩。その様子をうかがいにいった、大咲は通されて、ゆうは囚われの身となってしまう! って、すごいな、無茶するな。娘の夫に大咲を、ということなのでしょうけれど、はたしてこのことについて、娘火文はどこまで知っているのか。また最後の、すっかりやつれた火文の姿! ある程度は波乱を予測したけれど、すっかり予想を上回られてしまい、ほんと、これ、どうなるのだろう。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第1号(2016年1月号)

2015年12月8日火曜日

『まんがタイム』2016年1月号

『まんがタイム』2016年1月号、昨日の続きです。

はこいり良品』、単身赴任中の母から届いた荷物。いらない本がはいってるっていうんですが、開けてみるとどう見ても関係ないものばかりだっていうんですね。しかし、これが面白かった。本にまつわる小物が、関連品がセットになってて、好きな人にはたまらんセットかも知れません。ほら、好きなキャラクターが使ってるのと同じもの、買っちゃう人とかいるじゃないですか。そういう感じ。しかし、これが売れないっていうのがおかしくて、まあ、そうだろうなあ。本だけじゃなく、いろいろものがどばっと増えちゃうわけだから。と、そこに届いた単身赴任中の父からの荷物。おお、この中身見るだけで、ふたりの性格、その違いなどうかがえますね。文学賞受賞作家全作品セット。別ペンネームはともかく、単行本未収録作品掲載誌はでかいな! 一瞬で売れた。うん、そうだろうと思う。こんなん揃えようと思ったら大変やもん。

『ボンジュール!仲居さん』、いいですね。今日はサラの誕生日。っていうんですが、当日になって気がついて、康弘、朋香のふたり、なんとか祝いたいって思うんだけど、仕事が忙しくて、なんともできない。今回の見どころは、嬉しさ隠そうと一生懸命気合いいれてるサラと、それから宮原さんとサラの内緒に内心穏かでない康弘、でありましょうか。フランスでは、誕生日のパーティは本人が準備する。って、へー、そうなんだ。なんか、そんなの聞いたことあるような気がするけど、全然知らんかった。それで、サラ、ケーキや料理、準備して、皆を招く、それが嬉しくて、楽しみでしかたなかったんですね。しかし、この旅館、アットホームでいいですよね。サラと朋香、ふたりの関係がすごくいいって思いますよ。

『女神さまと呼ばないで!』、神奈の休日、なにをしてるのかと聞いてみれば、ものすごく忙しく過ごしていて、ああ、これが普通になってるんだな。もう、ほんと、完璧超人といわれる所以でありますね。涼がですね、自分の家に呼びまして、だらだらした休日の過ごし方をレクチャーします。なにもしないことに我慢できない神奈が、お手伝いしようかと立とうとするところを、涼がとめる。そんな涼を怒るお母さん。面白いなあ。しかし、神奈と涼のふたりの違い、ああ、これが育ちの差なのかい? 自分もこういうの、なんか絶望的に実感させられたことあったよ! そしてなにもしないことのよさを知った神奈。自宅でもさっそく実践してみて、ああ、お父さん、お母さんも賛成してくれて、いつも忙しそうな娘のこと心配していたんですね。でも、テレビばっか見てないで宿題しなさい! っていうの、宿題はもうやったわっていうのね、やっぱり神奈さん、しっかりしてますね。

『マコトの愛の見つけかた!』、これいいですね。大戸くんが忘年会幹事に選ばれました。仕事に幹事にと、頑張ってはいるんですが、いっぱいいっぱいで全然うまくいかないっていうの、ああ、大変そうだなあ。中桐さん、いいですよね。優しくアドバイスしてるつもりが、プレッシャーと勘違いされてる。ほかにもいろいろ裏目に出ていて、素直にその言動の向こうにある本心が伝えられたらなあ、とは思うのだけれど、それができないから中桐さんなのだと思います。けど、ちゃんと仕事の負荷、軽減しようとしてくれたり、いい上司ですよね。丸投げとかじゃないんですよ! 小石川さんの観察眼、そして偏見、とても面白くて、この人、結果的に中桐さんのファンみたいになってますよね。今回よかったと思ったのは、忘年会幹事としての仕事に、これまで仕事で学んできたことを応用して乗り切っていく、そうした描写のあったところですよね。そして幹事、うまくいったようで、中桐さん、よかったよかったと思うんですが、その後ろで胸焼けおこしてる小石川さんが最高でした。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、終わっちゃうのかあ。読んでいましてね、ああ、いい話だなって思ったんです。ずっとふわこのことを心配しているあゆむ。そんなあゆむの胸のうち、ふわこがどこかいっちゃうんじゃないかって、そんな不安があって、ずっと一緒にいたいんだなあ。そんな彼女の不安やら、ふわふわといい加減に見せて、意外やしっかりもので、あゆむのこともすごくよく理解しているふわこの大人びた表情に、ああ、このふたりの関係の、互いに相手を思いやり、大切にして、そして必要としている。どっちかがどっちかを助けてばかりいるんじゃないってことを、ちゃんとお互いでわかっていて、重荷にするでなく、気後れするでもなく、一緒に、それぞれのペースをちょっとずつ相手にあわせながら、おんなじ歩調で進んでいるんだ。そんなエピソード、とても美しくて、ああ、いい話だなあ、そう思って読んでいたら、これで最終回なのか。残念。好きな漫画でした。ほんと、ふわこもあゆむも、今回は出なかったけど鬼塚くんも、みなやさしくて、いい人たちでした。

  • 『まんがタイム』第36巻第1号(2016年1月号)

2015年12月7日月曜日

『まんがタイム』2016年1月号

『まんがタイム』2016年1月号、発売されました。表紙の情景、もうすっかりお正月ですね。『おとぼけ課長』はガラガラの福引で、お、どうやらいい賞をひいたみたいですよ。『まりあ17』まりあは弁財天の衣装着て、なんだかちょっとロックな感じで琵琶を弾いています。『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんは、大きな小判持って頭にはネコミミ。招き猫なんですね。シモダアサミの新作告知カット、『大家さんは思春期!』のカットもございますよ。

『おひとり食堂』、なんでこんなに気にいってるのか、わかった気がします。誠一郎、ひみつのヒーローなんですよ。普段は食堂の店主に身をやつし、しかしいったんステージにあがれば、その正体はライブハウスを沸かせるミュージシャン。この意外性。今回は犬を連れたお客さんいらっしゃって、犬がいたら駄目ですよね。2階でお預かりできますよ。それで2階にあがったお客さんが、誠一郎のギターを見付けて、ファンと思ってしまうんですね。ペットと飼い主は似る、そういった話も展開しながら、翌日のライブでそのお客さんと再会! お店ではじっと見つめていたこのお嬢さんが、誠一郎相手だと直視できなーいって、ほんと、おかしかった。今回はせいちゃんだけでなく、誠一郎ファンにも見どころいっぱいでした。

『あしながおねえさん』、兄妹4人で暮らす一家に突然やってきた女性、遠い親戚らしいんですが、兄ちゃんがすっかり警戒しちゃって、ずっと長男として、兄妹たちの母がわりとして、頑張ってきた自分のポジションが奪われてしまう! 少年、健気ですよね。一生懸命やってたからこそ、そこに他人が入ることが受け入れられない。手伝いなんていらない。助けてなんてもらうもんか。そこで意固地になってしまうところが、まだ子供ということなのかも知れませんけど、まあ、これは父さんもちょっと悪いかな。けど、この少年、航がこの女性、ちかさんに亡き母の面影をちょっと見ましてね、こうしたところからちょっとずつうちとけて、いつか相棒みたいになっていくのかな? 急がずじっくり読みたいタイプの漫画ですね。

鉄仮面のイブキさん』、おお、喜多くん、風邪ですよ。偶然、偶然。今、私もどうも風邪ひいてるようで、とてもつらい。でも、喜多くんに負けずに頑張りますよ。喜多くんの奇行が目立つんですが、これは高熱のせいだと思いたい。伊吹さんに会いたい一心で、フラフラのていで学校にいこうとしてみたり、伊吹さんはじめ友人たちがお見舞いにきてくれたら、はしゃいでトランプでもしようとか、ねえ、おとなしく寝ていたまえ。今回は驚きの、といっていいんでしょうか。喜多くん、一歩前進ですよ。寝付こうとする喜多くんの額に手をあてる伊吹さんを見てですよ、すごく優しい表情、と口にする。ああ、熱に浮かされたか!? 伊吹さんも嬉しそうな顔ですって!? 相楽さん、相手は病人だ! 自重するんだ! 結局翌日、覚えてなくって元の黙阿弥なんですけれど、それでも喜多くんの恋に、ちょっとの明るい兆しが見えましたね。ほんと、最終回かと思って焦りました。

『前を向いてみよちゃん!』、ゲストなのかな。新婚の小野寺みよ子さんは、農家のヨメになりました。畑仕事を手伝うから、動きやすい格好をと、それで選んだのが野球のユニフォームなんですね。なるほど、小野寺になったのが嬉しい。素朴な喜びに癒される、そんな漫画でありますね。夫、学さんは学校の先生なのかな? 野球部のカントクなのだそう。それで実家は農家だからと、義母と義姉、ふたりについて畑仕事を頑張ります。まだまだ全然うまくいかないみよ子さんと、比べものすごい手練を見せる姉。おお、姉さん、素敵です。学が家に帰ってきてから、ただいまを5回やり直してるとかね、そうしたらついにカレーが出てきましたよ。ほんと、ほのぼの夫婦。楽しい夫婦です。

  • 『まんがタイム』第36巻第1号(2016年1月号)

2015年12月6日日曜日

まちカドまぞく

 『まちカドまぞく』、これ、とても素晴しい。細かなネタの積み重ね、それが生み出す展開の妙。キャラクターの愛らしさ、憎めなさ、そうしたものも実に見事で、気がつけば、ヒロイン、吉田優子、いやさ、シャドウミストレス優子にすっかり心とらわれてしまっている始末。これは魔族として目覚めた彼女の力あってのことでありましょうか? いや、それはない。むしろ、彼女の優しさ、いたいけさに、自然と応援したくなってしまう。そうした気持ちあってのことでありましょう。そう、優子、すごくいい子なんです。敵対する魔法少女、千代田桃との激しい死闘の果てに彼女が掴むものとはいったいなんであろうか。ええ、彼女のゆくすえ、見届けねばなるまい、そうした気持ちにさせられるっていうんですよ!

しかし、だいたいからしておかしいですよね。名前が優子。優しい子。これね、お母さんもお母さんで、魔族の末裔だなんだってわかってるくせにさ、長女の名前は優子。次女はというと良子。どう考えたって、いい子に育ちますようにっていう願いがこめられてますよね!

しかもこの優子が、名前のとおりにといったらよいのでしょうか、とにもかくにもいい子に育ちまして、いや、けどちょっと優秀って感じにはならなかったみたいなんですけど、魔族として目覚めて以来、光の一族とやらに施された封印とやらを解かんと努力する。街の魔法少女に挑んでは負け、時にはほどこしを受けたり、特訓うけたりと、なんだろうなあ、このふたりの感じ。戦うべき敵、なんだろうとは思うんですけど、全然そんな敵対するみたいな感じにはならなくて、優子、いやさシャミ子は桃のこと敵視してはいるんだけど、全然相手にされてないし、ところどころに性格のよさ、育ちのよさみたいなもの見え隠れするシャミ子ですよ、ほだされるし、まるめこまれるし、そして時には手助けさえしてしまう。桃は桃で、シャミ子のこと、なんだか大切にしている感じさえある。戦いたくないんだな。でもって、それ、多分、桃の過去になんか関係あるんだ……。

その、いろいろある。シャミ子にもある。桃にもある。おそらくはシャミ子のご先祖、シャミ先にも、その父母にもあったりするんだと思う。まだ全然わからないよ。だから気になる。だけど、彼女らがこの先、酷いことになったりせずに、だんだんにその仲を深めて、魔法少女だ魔族だと、そうした因縁を超えた先にあるなにかを見出してくれると嬉しいなあ。ほんと、そんな気持ちにさせられるあたたかみがあるんです。

そもそもからして、私がこの漫画のこと好きになる要素っていうのはたくさんあった。そう思うんですね。ご町内ウォーズといいますか、敵もね、味方もね、おんなじご町内にいましてね、普段の近所づきあいがあったり、それで戦う時もそんなに酷いことにもならなくって、そういう関係性が大好きなんです。『まちカドまぞく』は、そのタイトルもいうように、そのご町内感に溢れていて、もしかしたらこの先には大変なこともあるのかも知れないけれど、きっと酷いことにはならないだろう。そんな信頼感があるといいますか、ほんと、シャミ子のいうとおり、みんなが仲良くなりますように。誰もがしあわせになって、なんのうれいもなく、素敵なハッピーエンドをむかえてほしい。そんな気持ちにさせられるんですね。

いやもう、それもこれも、シャミ子の、桃の、それからみんなの、あまりにいい子で、いい人で、素敵だからですよ。ほんと、素敵な漫画なんです。

  • 伊藤いづも『まちカドまぞく』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊

2015年12月5日土曜日

『まんがタウン』2016年1月号

『まんがタウン』2016年1月号、昨日の続きです。

『恋するヤンキーガール』、なんと、ナギくん、焼きそばパンをかつあげされそうになってます。といっても、お弁当との交換。しかも相手はアヤメちゃん。おお、ラブワイフ弁当かい? と思ったら、そうか、お婆ちゃんの弁当目当てでござったか。って、おい、おかずが液状化ですよ。って、よくこの弁当箱でそのおかず無事持ってこれたな! なるほど、アヤメちゃん、ナギのために弁当作ったか。肉じゃがらしい。一晩煮込んだらしい。ナギの感想、味は美味しいというのは、はたして本心かいなか。いや、おいしくないんだろうなあ。お婆ちゃんの料理をナギが学ぶ。その過程で、いつか来たる日、未来のふたりの関係に踏み込んで、おお、いずれは結婚!? みたいな話になって照れるふたりがもうねおかしかったです。すっかりナギくん、アヤメちゃんの彼氏ですね。

押しかけ時姫』は、姫、はしご車を見て攻城兵器と思う。ああー、そりゃまあ、そうだろうなあ。堀があろうと塀があろうと、高い高い天守閣であろうと、楽々攻められますよね。さて、本編は海斗の父母が出掛けます。おや、名古屋ってことは、ここ、中部地方なの? と思ったら、なるほど飛行機使われますか。それで、姫と海斗がふたりきり。炊事にやる気見せる姫がナイスでしたよね。なるほど、薪の用意から。って、よくあったな、その薪。いつもより凛々しく見える海斗に頬染める姫も愛らしく、そして夜、次の間にて海斗を控えさせる。こうしてずっと一緒にいてくれることが嬉しそうで、ほんと、姫、海斗のこと好きなんだなあ。でも、まあ、一晩だけなんですけどね。

『ポジティブ先輩ネガティブ先輩』、まつりがついにスマートフォンデビューです。保護シートのくだり、おかしかったなあ。自分も気泡はいったりほこりはいったりと、うまく貼れない口なんですけど、結笑の納得するまでチャレンジしてる、あの絵面見て、ああー、そこまでやらなくっていいかも。なんて思えたのでした。けど、ゆりあがいうみたいに愛着わくとか、それはちょっとないなあ。ラインに見える交友関係とかおかしかったですね。企業系アカウントばっかり、って、いいじゃないか! レシート記録アプリの本末転倒とか面白く、そしてゆりあの課金額。ああー、そうとうなのか。ポジティブなのはいいけど、こういうところでどんどんいっちゃうのは怖いなあ。自分も気をつけよう。上司へのアカウントバレを防止するくだりはおかしかった。うん、わかる。こういう時はポジティブもネガティブも関係なく、気があうんですね。そして最後の向き不向き。ああ、その使い方はさすがにあれだと思う。そう遠くなく壊れそうな気がしますよ。

『あいたま』はダイエット話。蓮とはみちゃんの心が繋がる! 太ったのか。というか、あいの扱いが酷い! 人類外になろうというのか。ともあれ、先生と呼ばれて悪い気のしない蓮がおかしくて、はりきってはりきって、でも芋に敗北。さらにケーキ食べ放題に敗北。そして銭湯で出会う人類外の脅威! 最終的には、糸子の言葉にはげまされて、ダイエットに成功。なんだよ、すがすがしい話なんじゃないか! って思ったら、最後の樹里! もうね! もうね!

  • 『まんがタウン』第17巻第1号(2016年1月号)

2015年12月4日金曜日

『まんがタウン』2016年1月号

『まんがタウン』2016年1月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』をメインに、今月から始まる『野原ひろし昼メシの流儀』のカットもございます。他には『夢からさめても』、『ままごと少女と人造人間』、『鎌倉ものがたり』の連載陣、主人公がずらり並んでいます。

『野原ひろし昼メシの流儀』は、野原ひろし、しんちゃんの父ちゃんですね、彼が営業、外回りの最中、昼食をとりに寄る店の話であります。これ、最近の飯漫画ブーム、それを受けての新規展開といったところみたいです。妻みさえと喧嘩したせいで朝ご飯抜きだった。その空きっ腹を埋めるべく、カツ丼を出す店を探す。候補はふたつ、チェーン店と地元のそば屋。はたしてどちらを選ぶべきなのか。その見極めようとするひろしの真剣み。また店に入ってからも、メニューを見る、注文する、そして食べる、その都度その都度のモノローグ。人気の漫画を彷彿とさせる、そうしたところは拭えないのですが、それでもきっちり落ちをつけるところなどは、この漫画の独自性かも知れないって思いました。

『70's愛ライフ』は、ついに子供ができました。というので、これもまた新展開なのかな!? と思ったら、生まれた子供の育つのがはやいんですね。70年代の話だったのが、80年代に、さらには90年代に入っていき、その駆け足に、ああ、この漫画、これで最終回なのだな。駆け足ながらも、自分も知っていた、経験したことがつらつらと語られる、それは面白くって、ああ、懐かしい。それは、これまでにも感じたものでしたけれど、自分の経験したものとなるとなおさらですよね。また年をへるごとに花子も太朗も年をとっていって、ああ、こうしたことにちょっとした切なさも覚えたのですね。そした最後のページでは、息子健太の結婚式を間近にする二人。ああ、すっかり老いてしまわれた。けれど、その表情などは描かれず、かわりに昔の写真、若かりし頃のふたりが描かれて、これこそが私たちのこれまで親しんできたふたりです。ああ、なんだろう、切なくもあり、しみじみとした感慨もあり、それはそれだけこの漫画が好きだったからなんだなあって思います。しかしそれにしても9年かあ。ずいぶん続いていた連載だったんですね。

『漂流系女子高生』は、3日がたちました。って、連載1回ごとに1日なのか。水と食料の心配が出てきました。というんですが、この子ら危ないなあ。森の中に入っていって、そこで見付けた滝。湖なのかな、川なのかな、いきなり直接飲んでるんですけど、駄目だよ、お腹壊すよ? へたしたら赤痢とかになるよ? 驚きの全裸展開。まさみがダイナミックに披露してくれるんですけど、すごいな、全然エロくないよ。色気とか皆無だよな。ありがたみとか全然だよ。さてさて、この遭難に対する疑惑とか出てきましたよ。ホテルの寝間着を着ていたはずが、島で目覚めた時には制服に着替えていた。誰がなんの目的で3人をここに運んだのか? どうも水はある、食べ物もバナナの木があった。どうにもなにか謎がありそうで、というか、これ、観察されてたりするんじゃなくって? ということは、さっきの全裸展開、まずかったんじゃなくて? なんて思ったんですね。いや、どうなりますか、ですね。

『かりあげクン』、ほんと、これという新しいネタも入れてくるその姿勢などとてもいい。あの美術展での壁ドンね、壁ドンを使ったネタはそれはもうたくさん見てきましたけど、こういうのはもう本当にはじめてで、すごいなこの発想。感心するばかりでした。「すべりどめ」なんかも、つばつけて書類をめくることへの嫌悪が描かれて、わかる、わかるわ、そう思ってたら、そこにすかさずはやりのネタを盛り込んできて、そこでまた若い人からの嫌悪が描かれて、ほんと、この2段3段でくるの、ほんとやられました。そして「窓辺」のナンセンスさ。はじがつめたくてきもちいい。そのせりふにそのポーズもおかしいんですけど、機嫌害してる社長と課長、のぞきとまちがわれてるぞ、すわれよ! ナンセンスですよ。それですごくおかしくって、なんだろうなあ、すごいですよ。

  • 『まんがタウン』第17巻第1号(2016年1月号)

2015年12月3日木曜日

『まんがホーム』2016年1月号

『まんがホーム』2016年1月号、昨日の続きです。

天国のススメ!』呪われた絵が登場ですよ。なんかね、魅入られてしまうらしいんですけどね、女性の絵、それがとりわけ草間に関しては激烈に作用して、ああ、この人、特別に感受性が高い? あれ、そういうわけではなかったよね? などなど思いながら、あまりに情熱的な草間の様子にもうぐいぐい引っ張られる、そんな思いでありましたよ。さてその絵画、女性の絵だっていうんですけど、前衛? なんかすごく微妙な感じで、あんまりに前衛だなんだといわれてきたこと、絵自身が傷ついてしまってて、そしてここで絵の願いがわかる。ああ、草間よう、その情熱でもってこの絵を救ったのだなあ。満足して成仏する絵。草間には記憶は残っていないのだけど、果たされなかった約束に、理由も知らず心が痛む。そんな彼の様子に、確かに呪いだったかも知れない、そんな気持ちの動きだったのだけど、恋は恋だったのかも知れないなあ、なんて思わされたのですね。

『うちの秘書さま』、はじめ様、スキーにいきたい模様です。滑れないけどチャレンジしよう。そういうのだけど、七瀬は乗り気ではない。そんな七瀬を口説くメイドの甘言。おお、素晴しい。やっぱり勧誘は相手の特性見てあわせていくのが基本ですよね。そしてスキー場にて。おお、メイド連の衣装、シックで素敵。はじめ様のためになにかしよう、そうした気持ちもよくあらわれて、まずはかまくら作ってスタッフに注意される。次いではじめの雪像作って、はじめにやめてとお願いされる。この好意が暴走してるのがね、おかしいんですね。七瀬は七瀬で、ぼっちゃんといい感じになりそうかと思わせてならない。でもって、はじめに危機あらば、一気に能力開放させるっていうね、おお、七瀬は七瀬ではじめのこと大事にしてますよね。そして温泉。ああ、メイド連、無茶なことおっしゃる。翌日のはじめ様のだらしなさも、これぞはじめ様! といった感じでよかったです。

『マチ姉さんの妄想アワー』。おお、クニ姉さんのアンティークドレス。よく似合ってるといっていいのかい? 素敵じゃないですか。さて、今回の昔話。人魚の泡になるよっていうやつ、すげえ。嫌がらせとしては中々ですけどって、死んで嫌がらせっていうのも肝が座ってますな! というか、この発想にしびれます。「裸の王様」も素晴しくて、あの目の輝き! うおー、やべえ! もうしびれまくりでした。泉の女神も面白く、見たくねえよ…、っていうのがね、ほんと、しみじみとつらさ伝わってきて、泣けるなあ! シンデレラふたりの姉の本音もいかす。ああ、ほんと面白い。天才を感じますね。

『歌詠みもみじ』も面白い。川柳の出来、その面白さが駄目を押す、そうしたところもいいんだけど、クリスマスとケーキ売りのバイトをめぐるもろもろ、その展開もおかしくって、面白くって、場慣れした勤労少女も面白ければ、厨房の修羅場云々なども、うまくキャラクターの特性押し出してみたり、あるいははたまた現実的な要素、ぽいっとうまく放り込んでみたり、でそれらがただキャラクター性や現実を導入するだけでなく、面白さや展開の下支えになってるというのが見事だったと思ったのでした。先生がね、もみじとわあわあやっちゃって、怒られるところなんかも素晴しくって、けどこの先生、めちゃくちゃ愛らしいですよね。ああ冬至やな、輝く笑顔だったと思います。最後の落ちは予想されたものではあったのですけれど、それは工夫が足りないとかいうのではなく、むしろその予想、定番をあえて受けたと思わせるところあって、なんでかって、ちゃんと面白く収められているっていうんですからね。ほんと、よかった。頭から最後まで、ようく練られた、そんな感がありました。

  • 『まんがホーム』第30巻第1号(2016年1月号)

2015年12月2日水曜日

『まんがホーム』2016年1月号

『まんがホーム』2016年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、クリスマスの夜ですね。枕元に靴下を置いて、サンタクロースのくるのを待とうとしている、そんならいかの表情、なにかわくわくさせるものあってよいですね。そして他には『孔明のヨメ。』、月英さんがサンタクロース衣装。『ようこそ!オーロラ百貨店』えにちゃんもクリスマスの装束でありますよ。『つれない教師の落とし方』のカットもございます。

『孔明のヨメ。』、劉備の周辺について語られておりますね。夜を徹して、といった勢いで仕事に取り組もうとするいつもの男連中。そんな彼らの話題は劉備について。これまでどのようにしてきたのかが語られたりね、おお、黄巾の乱ですね。また呂布なんかもちょいと出まして、おお、なるほど、この時点ではもう呂布退場した後なのかあ。今回は、今後の重要人物となる劉備、この人の紹介に徹するのかな、と思ったら、蔡夫人、その弟とともに策謀をめぐらせるというんですね。いやしかし、この策謀がいかなる結果をもたそうというのか。ほんと、ろくなことにならない、そんな予感がしますよね。ああ、歴史が動いてしまいます。

『よろずや男子』、新作であります。ストーカーの被害にあっているサトミと、そんなサトミのことを心配するヨーコ。女子ふたりの話なのかな? そう思って読んでいたところ、おや、なんだかちょっと違うようですよ。昔いろいろあって、男性への不信があるサトミ。そんな彼女がストーカーに狙われて……。それでこのヨーコさん、おや、なにかあやしくない? なんか不穏なこといってますね? もしかしたらストーカーに情報与えている? いやむしろストーカーはこの人なのか? など思わせて、ああ、サトミの祖母の依頼を受けて、サトミのことを見守っていたのか。夜間専門便利屋。しかもこの人男性という、この展開、見せ方もさすがというほかない、そんな感想ですよ。途中のサスペンス、あれは実に効いてました。

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』、エアコンが故障というので、パトラちゃん、ものすごく落ち込んでしまってて、どうするんだこの暑さ! って、すっかり姫様は堕落してしまわれたのでありますね……。というか、それだけ日本の夏が厳しいのか。でもって、暑さのせいで思考もおかしくなって、脱ぐとかいいだす。さすがのれあも止めますね。でもって扇風機、羽のないやつね、持ってきてくれて、そいつを怖れるパトラちゃんが面白いなあ。というか、それを使ってパトラちゃんにカステラ食べたかどうか尋問するお姉ちゃんが素敵です。ビニールプール、そして流し素麺セット。ほんと、夏の風物詩なのかどうなのか、わからないのだけど、ゆったりした時間の流れと、パトラちゃんの好奇心。そういうのがおかしくて、面白くて、いいですよね。

『敗者復活戦!』は、月穂サマの年越し。ちょっと孤独を感じていらっしゃる模様。ああ、孤独は集団の中にある。それはわかる。自分は酒を飲むとそうした気分がどんどん膨らんで、わいわいという宴会の騒々しさの中、ひとり孤独に苛まれるんですよね。それがつらいので、大人数の飲み会は嫌いです。と、そんな月穂サマ、ひとり家にひきこもるようにしていたんですが、お婆さんが雑煮を差し入れてくれたりね、餅を買いにいった先でニーナ、夕記のふたりと出会ったりね。月穂の思い出していた過去のこと、生い立ちの切なさがね、ニーナ、夕記の明るさ、素直さ、そして思いやりに溶けていくようじゃありませんか。お守りね、ニーナはなんだかそこつものなんですけどさ、それでも月穂サマにはよかったんだなあ。

  • 『まんがホーム』第30巻第1号(2016年1月号)

2015年12月1日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年1月号、昨日の続きです。

『ジューンフレンド』、いい感じです。よかったら今日私の家に来ませんか? 溢れ出る、友達感覚のギャップ。まだ知り合って、友達になって二日目というのにお家にお招きされて、ついていけないのがはるという子なんですね。しかし、茫然とするほどなのか。さらには叫んじゃうほどなのか。家事を教えるという約束。料理は非常に問題ありだけど、掃除には自信があるっぽい。それで確かに掃除はゆきとどいているんだけど、なるほどなあ、最低限の家具こそが掃除を楽にする。これ、本当に実感しますよ。自分の場合、物がとにかく多すぎるんです。全然、掃除がゆきとどかん。お嬢様育ちのゆずき嬢。トレイで飲み物運ぶとか、いろいろ不慣れなんだけど、頑張っている。そこに、ゆずきを守らんと過剰に防衛する女の子登場。長岡なこ。ゆずきのサポートが仕事。なにをやっても褒める。割れた皿さえ褒める。ああー、それではるが必要だったわけだ。はるとなこ、ふたりいずれ対決する日がきそうな気がしますね。しますか? いや、しないかも知れない。ともあれ、面白い人物登場で、期待度も上がりますね。

『ばーどすとらいく!』、今回は文化祭。まさかのクロ=ゥ来襲。って、仕事なのか。ステージでライブなのか。すっかりアイドルなのだなあ。でも、それであとりの姉、あの危なそうな教師あいさに捕まって、というか、クロ=ゥは彼女のことようわかってないんだから、さらには加えて知られちゃまずい秘密を共有してるんだから、救い出してあげようよ! まあ、当座の問題としてステージに出てこない方がずっと重要なんですけどね。責任を感じるクル。なるほど、彼女をステージにあげるための状況づくりでありましたか。カラオケだけど、見事に観客を魅了して、ここで加わるクロ=ゥとふたりして盛り上げていく。この展開は、なんだかすごく楽しくて、まさにお祭り、そういった感触ありました。でもって総統。ほんと、この人、いいなあ。お父さん成分ってありますけど、ほんとそんな感じ。クルが可愛くてしかたないんだって伝わってきますよね。

『へんてこバスと飴玉くるり』、月光号、レース仕様ってのもおかしかったんですけど、さらにこいつジェットエンジン積んでるのか。すごいな、オーバースペックすぎるよね。でも、それでコースアウトって駄目じゃん! さて、ミミとアオイの因縁、かつての約束それがはっきりしましてね、ミミが勝ったら妹ビー玉ちゃんをいただく。じゃあ負けたら? ほう、アオイのお嫁さんになるっていうんだ! って、これ、ミミにしては勝っても負けても利益なんじゃなくって? でもってミミの家の資産目当てでどんどん結婚話が進む。って、これ、本当に結婚するのかい? ミミはその気ですよね。でもって、ミミの父上は娘を取り戻さんと勝負挑んだりして、もう、これ、どうなったというのか。おそらくは現状維持でありましょうけど、展開していっても面白いですよね。アオイ、逃げる気満々みたいですけど。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第1号(2016年1月号)