2016年2月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年4月号

『まんがタイムオリジナル』2016年4月号、一昨日の続きです。

『みつめるっ!上野さん』、面白いなあ。肉筆春画の展覧会やりますよ。ということで、ええと、根津家のことは置いておくとして、春画についての解説、こういうの好きでして、なんだろう、面白くてタメになる! けど、感心したのはその後でしたよ。根津家二の姫所有の物件で展覧会開きます。それはいいのだけど、不労所得の妹の好みか、監視員として男子女子大学生をばっちり動員してきて、あ、これ、素人集めちゃったから後で大変だ! って話にするのかな? そう思ってたら、甘い、甘い、というか、作者さんすごい。なるほどなあ、大量の大学生が展示品を見て、その感想をSNSに漏らす。その口コミ効果を狙う、なんて展開、おお、ほんと、感心しました。さて、上野さん、管理職には向いてないけど、監視員としての職務、もくもくとこなしている、そのプロとしての成長が見えるところなんかも、とてもよかったです。

『迷想乙女の文学会議』、最終回でした。ああ、これ好きでした。毎回、文学作品、その内容やバックグラウンドが紹介されるという、その見せ方が面白くて、楽しくて、紹介された文学作品にも興味は出るしと、ほんと、楽しく読んでいた。けど、その展開の果てに、まさか倉野さんの後悔、落ち込みがあろうとは思わなかった。『更級日記』、菅原孝標女の後悔を引き付けて、なんだろう、胸が切なくなった。というのは前回までの話。今回、倉野さん、松島さんがね皆から企画の成功をねぎらわれてる時に、先生がいたんです、倉野さんです、そういってくれて、ああ、倉野さんも報われたんだよ。人付き合いが苦手、ちょっと孤立気味、なんて思ってた。そんな彼女が、松島さんという理解者を得て、ああ、本当によかった。『更級日記』の解釈にも、また松島さんとの関係にも、仕事にもね、ポジティブな光を与えたラストなんかもよかったです。そうそう、松島さん、倉野さんに対する誤解、あれが解けたのもおかしかったですよ。

『あかるい夫婦計画』、だいすけのライバルの話。あらゆることがらで負けている、並べる日なんてこないだろう、なんていってあきらめてたのに、猫の介入がために初勝利を得た! とか、これ、あいこなのかい? でも、なんか面白かった。ささやかなしあわせで勝って満足してという、この感触がいいなって思いましたよ。かくありたい。収納7千円は高くないとか、こういうの、なるほど、いい観点。「壁をこえたい」なんかも、すごくよくわかる。あれ? もっと近しい関係と思ってたけど、自分だけ? みたいなのね、うん、ショックですよね。いつもの先輩、後輩OLも健在。心臓は筋肉でできてるから鍛えれば動じなくなる説、ほんま? 信じてはいけない情報な気がする。そして体調崩したお嬢さん。うん、なんだろう、この切ない状況、うん、大抵の人はそうなるんだろうと思う。もちろん自分もです。ああ、ほんと、いろいろ泣ける話ですよ。

『歌詠みもみじ』、今回も面白いですよ。インフルエンザで千恵が欠席しました。となると、もみじとまりあ、とたんに話が進まなくなるのか。千恵がすごいのか、それともふたりが話を広げるの苦手なだけなのか。でも、なんかわかる。こういうのあるよね。というわけで、今回はまりあとの仲を深めるわけか、と思ってたら、おおっと、今度はまりあも欠席ですよ。友達ふたり休んじゃうと、もうとたんに孤独になっちゃうもみじ。ああ、大変だなあ。うん、学生のころってこんなだったかなあ。なんて思い出しちゃいましたよ。二度と戻りたくない。けど、そこからのもみじの流転生活、そのおかげでちょっといろんな人の表情、側面に触れることができて、ええ、この漫画、というより作者さんかな? の展開力、みごとだなって思わされましたよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第4号(2016年4月号)

2016年2月28日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年4月号、発売されています。表紙は『ひだまりスケッチ』、ゆのさん、雪の日、小さな雪だるま、たくさん作っていますよ。ゆのさんは屋外、表紙のこちら側はガラス戸のうち、ぐいぐいって曇ったガラスを拭った向こうにゆのがいるんですね。曇ったガラスには、指で書いたひだまりスケッチの文字に、表紙&巻頭カラーを告知するゆのっちイラスト。ええ、凝った表紙であります。

『NEW GAME!』、面白い見せ方でありますよ。ねねとうみこ、それぞれのゲームづくりの情景描いて、ねねがエラー出したと思ったらうみこもエラー出しちゃってるといった風に、それぞれのやってることがリンクしていて、でも初級者とプロ、やってることのレベルは全然違うんだけどね、重なる気持ち、思いがあるんだって、そうしたところがすごく面白かったんですね。そして、うみこ、ねねのプログラムを見てくれる。ちょっと褒めてくれた。すごくは褒めてくれなかった。こうして教えてもらったり、甘いところを指摘してくれたりと、ふたり、いい関係だなあって思わされるエピソード、とてもよかったです。そして2本立て、2本目の、青葉2年目。この一年で変わったのは青葉だけではないんだよ、っていう、そういうエピソードもまたよかったですよ。

Aチャンネル』は、ナギの回でしたよ。トオルの家にいって、炭酸でテンションをあげます! 炭酸って飲料かと思ってしまうけど、猫ですよ、猫。ナギが猫大好きで、メロメロで、語尾なんてニャンとかいっちゃって、もう可愛いのなんのって。猫可愛い、ナギも可愛い。クールを装うナギの、クールさがどんどんほつれていっちゃう、そこがとてもよかった。炭酸の、猫の気紛れ、ばんばん翻弄しちゃう、そうしたところもとてもよかった。ほらあれね、新聞読んでると邪魔するってあれ。期待してるナギが、めちゃくちゃ面白い。しかし、極めつけはラストの一本。おおう、頬擦り。なんて愛らしいんだ! もう、ナギさん、素晴しいね。

『アニマエール!』、ゲストです。鳩谷こはね、友人、猿渡宇希の部屋に駆け込んで、なにをいうかと思ったら、チェアになりたい。チェア……。ああ、チアね、って、わからん! 全然わからん! 高校に入ったらチアリーディング部があるのではないか。それではじめてみたらいいんじゃないか、宇希にアドバイスされて、もう、これでもかこれでもかと期待をふくらませていたら、なんと、なかった。部がなかった。なるほど、部を作るところからはじまるって感じなんですね。新入生代表、有馬ひづめさん、この人がこはねにチアの魅力を見せたチアリーダーだったとか、そういうの、いろいろ盛り込んで、話がふくらむよう、ふくらむよう、工夫されてるの、うまいなって思いました。そして、ひづめに気持ちの向いてるこはね見て、ちょっと嫉妬してる宇希とか、そして、なんか王子様っぽいひづめ、けどチアはやりません。そんな彼女を応援するぞというこはね。そこにテーマの根本みたいなの見せて、単純に部員集めする導入ではないという、これも工夫だと思います。よく考えられてますよ。感心ばかりですよ。

『五つ葉クローバー』、ゲストです。今日から高等部の寮に移ります。そんな女の子4人が、お世話をする初等部の子をお迎えです。初等部から高等部までの一貫校で、高等部の寮生は初等部の寮生のお世話をする制度があります。なるほど。いや、こういうの、本当にあったりするらしいですよね。クローバー制度。主人公、でいいのかな? 日高常葉がすごいですよね。初等部の子がくるの、すごく楽しみにしてるんだけど、いろいろ駄目っぽくて、手本にならない? 礼節の見本にもならない? 体力も持久力もない? いろいろ危ない? 引っ越しの荷運びだけであんなにおかしくなるとは思わなかった。また、初等部の子、さらさを迎えて、そこからの言動の駄目さ! めちゃくちゃ怯えられて、お風呂は脱衣場でのあの目! あれ、あかん! ほんま、あかん! そして夜中の寝言! やばい! この人、駄目な人だ! ほんと、あんまりにアレすぎて、全部、常葉がもっていった、そんな漫画でしたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第4号(2016年4月号)

2016年2月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年4月号

『まんがタイムオリジナル』2016年4月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。おお、仕事の情景、ナース姿で山下、牧村、関口、3人ナースが揃い踏みであります。本編で見慣れているから、というわけだけでもないと思うんですが、この人たちは、この格好が一番しっくりきますよね。そして『小森さんは断れない!』、3人もナーススタイルで登場です。あ、ひとり医者がいる。『らいか・デイズ』は、単行本を告知するカットでしょうかね。

『北斎のむすめ。』、今回はお辰姉さんがメインってところですかね? 手習い所で子供に読み書きもろもろ教えるっていうんです。さてどうなるか、ってわくわくして待ってたら、家でぐうたらしてるだけのお栄の方が目立つというね。ああ、姉さん、地味やもんね。のっけからのふえるワカメ。手習い所では動じない姉の働き、実に素敵で、そして姉妹の昔話。今回は、なんかね、細かいネタをぽつりぽつり、テーマをリレーしながら繋げてるみたいなところあって、いろいろな方面に目が向いて、面白い。高尾花魁のくだりなんかも実にいい。遊女の社会における習い事やその審美眼のくだりなど、実際そんな話、聞いたことあった気がしますよ。ほんと、広く視野がとられてる感じ。とてもよかったです。そして男装お栄! 久しぶり! かっこいい!

『スズちゃんでしょ!』、お仕事の話ですね。お客さんの持ち込んだ反物で着物を作ります。作るのスズちゃん。あの、口先で納期を延ばすあのテクニック。素晴しいわ。そして裁ち物。これ、母が洋裁を仕事にしていたので、ちょっとわかるんですよ。裁ちそこなうと損になる。失敗したらやりなおしのきかない作業だから、もうね、すごく気が立って、神経質になって、音をたてるな、声を出すな、ばたばたするなどもってのほか。ほんと、気を使う作業なんだっていうんですね。突然の電話、これ、昔の電話だとモジュラーは抜けなかったなあ。母の友人に書家がいたんですけど、これも失敗すると一発で駄目になる作業でしょう。電話に布団やらいっぱいかけて、音が鳴っても響かないようにしたりしてたらしいですよ。などという感じに、ええ、よくわかる、ほんと、よくわかるわ、そんな感じの今回、仕事の状況、楽しく読んで、そしてスズちゃん、梨乃ちゃん可愛さで仕事を一端中断する! いや、でも、その状況、ちょっと時間を置いた方がよさそうですよね。今は裁ち物には向いてない時期なんですよ。

『放課後すずなり倶楽部!』、うおお、卒業とか、そういうの関係ない漫画かと思ってた。もうすぐ中等部の卒業式。なので先輩たちも卒業していきますよ、って、ほんまか! 特に玉緒先輩、この人はなんか人の時間に縛られない感じがするからさ、なおさら無関係だと思ってた。優良先輩、よかったです。クールな振舞い、お姉さんぶってる? みたいなこの人。寂しがってるのは美亜ばかりなのかい? いやいや、そんなことありませんでした。最後のね、部の引き継ぎも全部終わってね、あとは卒業を待つばかり。気をつかわないでね、そういう優良に、ほんと気を使ってない感じの千弦に部長。でもね、ほんとはそんなことなかった。ああ、これはちょっとしたサプライズだったんですね。優良の振り返るねこら部でのいろいろ。その表情美しく、そして思いのあふれるようで、ええいああ、ええ、もうね、もらい泣きでしたね。いい話だった。ほんと、そう思わされる回でした。

『かでん屋さんの基礎知識』、今回、面白いなあ。今日は街の電器屋さん! 園宮電気が頑張りますよ。軽トラにいっぱい商品載せて、配達、設置もいたします。園宮が途中で三笠拾ってですね、現場となる女子校へと向かって、その道すがら、あるいは現場で語られる街の電器屋事情。なるほどなあ、地域、地元の繋りっての、あるんだなあ。今回、園宮のこと、ちょっといろいろ語られて、女子校出身と判明。さらに、まだ学校に繋り持ってて、いいなあ、いいOGじゃん。そしてリーダーとして在校生を仕切る! おお、女子たち、実にいいな! 女子校女子は、男の手など借りないぜ。できることは、自分たちでどんどんこなしちゃうんだぜ! そうした意気込み、実に気持ちよく、そして廊下で大暴れ。いいねえ、活発な女子、かっこいいよ。ところでですよ、今回は草薙出る幕なしだな、そう思ってたら、なんかしれっとまざってる! まざってますよね!

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第4号(2016年4月号)

2016年2月26日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年4月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年4月号、昨日の続きです。

『ルイは友を呼ぶ』、もうクライマックスっぽい! 角の優劣によって人が選別される、そんな状況に反旗を翻さんとする反生徒会の面々。まさか行動には移さないよな? と、そう思っていたのだけれど、甘かった。レイナに詰め寄る三人組。そのうちのひとり、新たに引き込んだ娘が過激派とでもいわんばかりのお嬢さんで、風を操る能力、角を失ってからコントロールが効かないという、のはいいんだけど、これ、やっぱり角を切るというの、失策じゃないのん!? 能力失うならともかく、暴走させやすくなるとか、ほんま、あかんやん! この漫画、角の優劣で差別されるという社会において、そうした分け隔てとは無関係に親しくしているふたりがいる。そして、身を呈してレイナをかばったルイ、その角が失われたことで開放されてしまった能力!? なんだ! これ! 主人公みたいよ! ほんと、自分のステイタスを省みずルイを助けようとするレイナ、いいクライマックスなんじゃなくって? そう思いますよ。

そこテストにでます!』、踊り場といった感じでありますよ。数馬さんに彼女ができました。そんなわけで、リア充リア充とののしられ、かと思えば、かえでとは同じゲームをやったり映画を見にいったりと、じわじわその仲を深めていっている。というか、数馬、疑心暗鬼がすごくって、いや、わからんでもないんだけどさ、それにしても考えすぎですよ。実はドッキリなのではないか。うん、君はもう少し世の中を信頼すべきだと思う。いや、でも、わかるんだよなあ。うん、きっと自分も世の中を信頼していないのだと思う。あ、そうか。数馬は信頼云々というより、自分の置かれた状況、そのあまりにしあわせな状況に戸惑って、現実味をまだ持てずにいるんだ! ああ、やっぱりわからんかった! わかりあえてなかった! 今回は数馬の内省、そうした感の強い話で、数馬の目から見た他の女の子たちの様子など語られて、もうすぐはじまる夏休み、塾では合宿なんかも企画されていて、そこでの動きを待とうとする準備段階? いわば力を溜めているところみたいでありますよ。

『手と手を合わせて』、最終回でした。おおう、この漫画、結構好きだったんだけどな。単行本、続きは出んのか? せめて電子で出してくれよう。最終回は、さちがご飯を求めてさまよう話。ああ、この子、ご飯の国の出身なのか。幸せの国はじゃがいもとパンが主食で、米はそんなに流通してない。なるほど、あってもインディカ米なんですね。ウリカがですね、リゾットを作ってくれました。違う……、落胆するさちなんだけど、あんた、その前に3回もおかわりしてるのか! 面白いやつだよ。それ以降のご飯探求の様子もおかしくて、雪葉にお箸を教えたら、雪葉、箸の練習に夢中。その表情、めちゃくちゃ面白い! そして雪葉のお嬢設定、すごいカードが炸裂したりね、もう、ほんと、楽しい最終回。ほんと、楽しくて、ほんと、それだけに残念ですよ。いつか『ラスティブルーム』みたく、最終回まで単行本にまとまってくれるといいなあと願います。

2016年2月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年4月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年4月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』、ジョンを招き寄せたことで明らかになった夢路の秘密。過去、夢魔が住み着いていたことがあった。さらにはそれだけでなく、夢路の中に残っているという。夢路を器にした夢魔の一部が、混ざって、残っているという。なるほど、夢路の特殊な能力のいろいろ、それはその夢魔の一部が残っていたから。そして、それがエルクレスとの力の類似性に繋がっていた。さらには白儀響との力の類似性。今、メリーたちと戦っている夢魔は、キョウの一部が夢路に奪われた、そういっていい状況をよく思っていない。きっとキョウ様は怒っている、そういって、けど、これ、どうなのか。キョウは、そんなに簡単なやつじゃないと思う。ともあれ、当面のピンチは脱して、これからということになるんでしょうが、ほんと、夢路の秘密、ほぼ明らかになった、それでいいと思ってもいい感じ。でも、起こったことはわかっても、キョウ含め、皆の思惑、それがどうであるかは別問題で、ほんと、キョウの思ってること、まずそれが気になりますよ。

ゆるキャン△』、リンとなでしこ、ふたりでキャンプですよ。そう、あの小さな焚き火グリル。それを活用しよう、焼き肉しよう! っていうんで、リンの姉ちゃんに車出してもらって、途中で買い物、そして目的地は四尾連湖のキャンプ場! って、これ、しびれこって読むんだ! すげえな、絶対初見じゃ読めないな。焼き肉、炭火焼、これがもう楽しみでしようがないリン、彼女のあの感情のたかぶり、素晴しい。そしてなでしこのふわふわ、ふにゃふにゃな感じも! 車内でメンチカツ食べてる、あの表情の素晴しさ。もう、最高でした。さて、今回はキャンプ場の種類について学ぶことができました。面白くてタメになる! そして、キャンプの、自然のロマン、ああ、とてもいい。ホットチャイを飲みながら臨む湖、その情景も素敵でした。

『鬼が出るか蛇が出るか』、最初はこの村のことも、村人、女子たちのことも、邪険にしていた、距離を置いていた優だけど、このところは随分と打ち解けてきてるんですね。また、悠理もその模様。指を舐めるだけだった彼女が、今では首筋を舐めている。それで優は最近不機嫌? いや、むしろ上機嫌で、そうした感情の漏れるのを警戒して、プンスカやってるっていうのか。大変だな、男の子も! 親父に連れられて、人間の世界、街にいきます、という話。鈴と一緒に行動しようとして、女性フロアに入って、このところ忘れていた自分のコンプレックス、匂いのこと思い出して、ああ、優よ、これはつらいな。というか、今回は、優の自分らしくいられる、自然でいられる場所ってどこなのか? なにを求めているのか。そうしたことが優に突き付けられた、そんな回。しかもそれを突き付けたの、誰でもない自分自身であったというのがいいですよね。

『ようこそ幻界集落へ!』、いいですね。村にやってきて、けれど打ち解けないスピカを攻略ですよ。というか、結構ずかずかいきますよね、みんな。スピカは距離置きたがってるのに、かまわず接近していく。しかもついには家にあがりこんで、台所使っちゃってっていうのがね、これ完全に心閉ざされたらどうするの! っていうの、田舎じゃよくあることだからで一発で黙らせて、しかもゼフの許可はもらってる。ああ、問題なかった! この料理作戦、朱音の発案。スピカの態度に自分のかつての状況思い出して、それでスピカに料理を手伝ってもらおうと。一緒に料理しながら、自分のこれまでのこと話して、そしてスピカの気持ちを聞いてという、このやりとり、静かでね、おだやかで、とても美しかったと思う。そのやりとりに、気付けば心ひかれて、彼女らの距離の近づいていく、そのことの自然さを、自分自身も感じている、そんな感じがしたんですね。それだけにね、あのラスト! いや、もう、スピカ、怒っていいと思うよ!

2016年2月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年4月号、発売されました。表紙は『双角カンケイ』、一緒の写真に収まろうとして、ちさきにぐいっと身を寄せているあいり、であります。あいりでいいんですよね? 穏やかに微笑むちさき、対してちょっと躊躇するような様子を見せるあいり。これは、はたしてどういう心情でありもしょうか。いろいろ思わされるものある表紙でありますよ。そして『がっこうぐらし!』、『あんハピ♪』、『はるかなレシーブ』のカットがございます。

『はるかなレシーブ』、巻頭カラーで登場です。いや、しかし、ほんと、カラーになると威力すごいな。さて、はるか、かなた組とエミリ、クレア組の試合が続いておりますよ。最初、あまり乗り気でなかったクレアが、やけにやる気出してきて、いったいなんぞや、これはなんか理由あるな! ええ、かなたに伝えたいものがあるんですよ。なにか。ポーキー。ポーキーって何ですか!! うん、ここで躊躇なく質問くりだしてくれるはるか、すごくありがたいです! なるほど、スパイクに固執しているかなたに、変化球、フェイントを織り交ぜるべきではないか。けれど、かなたはあくまでスパイクに拘泥して、なぜなのか。その気持ちの根っこにあったもの。そしてその気持ちの縛りを打ち破ってくれたはるかのポーキー。ああ、これいいですね。かなた、気持ちをリセットすることができた。初心を、かつての自分の気持ちを取り戻すことができた。本当、これ、いい青春ものであります。そうそう、レシーブ、その意味するところも語られましたね。

『はためきしんぱしー』、ゲストです。川井マコトのコマ割り漫画。これは、と期待して読んだらば、いや、もう、これ、面白いな。一人前の死神を目指す女の子、松田若葉。これ、人間世界で使ってる名前。死神の試験で、人間の世界に暮らすというんですが、どうもこの若葉さん、クールであろうとしてるけどクールになりきれてない嫌いがある。平カンナ。若葉の友達。人間を観察、研究するためのうんたらかんたらといってるけど、それ、なんかさ、言い訳にしか聞こえないんだよ! 多分、それで正解です。ほんと、若葉がカンナを選んだの、面倒臭くない人間だから、っていうんだけど、ちょっとずつその面倒臭さ発揮してるの、むしろ若葉の方で、嫉妬したり自分の気持ち隠したり、もうね、まったくもって、君、自分のゆうとった面倒臭さ、ばっちり体現しちゃってるじゃん! ちーちゃんの出現に揺れる若葉の心。その苦しさから逃げ出そうとして、感情の深みにはまる若葉。あの、お昼の会話のシーンですよ。圧倒的。横に4段、同構図、若葉の目から見たカンナの表情を中央に、会話でもって進んでいく、その数ページ。この作者は、自分の強み、よくわかってるなあ! そう思わないではおられない。カンナの表情が、ものすごく物語るわけよ。でもって、カンナの若葉に投げた言葉が効果的に響く! うわあ、すごいな、これ、釣り込まれて笑っちまうもんな! そこからラストに向けての数ページも、もうね、微笑ましいやら、可愛らしいやら、でもって、やっぱり笑っちまうのよ! カンナ、すごく楽しそう! そして若葉、おおう、その表情! 君、めちゃくちゃチョロいな! ほんと、これ、かなり読ませる、そして笑わせてくれる、しあわせ、そうした読み切り。素敵でしたよ。

『メイデンスオーダー』、おおう、美しき女騎士イルカがオークの群に追い詰められて、うわー、なんてことに、クッ、殺せ!! って、えらいのきたなあと思ったら、おおう、なんかすごいことになったよ。それ、君の同人誌か! 女騎士もの、そのパターンが流行する以前からやってる古参であったか! この漫画、主人公、結城悠久の特性、好きなこととなると周囲がまったく見えなくなって、ひとり、語りすぎてしまう! っていうのがね、ああ、痛ましい……。自分はこうはならないように気をつけよう、反省したりなんかして、しかしこの漫画、オタクの趣味にかける情熱、みたいなのでいくのかと思ったら、ええーっ! 異世界にいっちゃう系なのか! 紆余曲折であるな! これね、異世界で彼が遭遇するの、鬼っ娘とかエルフ耳女騎士とか妄想させといて、やってきたのは実はオーク。しかし良く見ればいい男じゃねーか。すぐ殺すには惜しいで、グヘヘヘ。からの、クッ殺せ!! 展開か! と期待したら、違った! 違うんか! これ、彼の妄想世界がかたちになったみたいですね。大きなクモに襲われる女騎士、イルスフィカ・アンブレイ。彼女の危機に介入して、展開を自分好みに変えてしまう。そんな彼の能力に、悠久はまあいいかと受け入れて、騎士イルカはなんだこいつと困惑して……。しかし、有明ではイベント会場ごと消失しているという今回のラスト。ああ、彼ひとりが彼の心の世界にいっちゃったとかじゃないのか。全員がそれぞれの世界にいっちゃってたりするのかな?

『ソシャゲ廃人同好会』。うわー、これヤバい! 沼にはまる話だ! 白井初乃は、好きな漫画がソシャゲ展開したというので、その世界に踏み込んでしまった一般人。ちまちま遊んでいたのだけれど、どうしても勝てなくなってしまって、番外編が読めない! それで、ソシャゲ廃人同好会に助けを求めるっていうんですね。って、待て、待て待て、それ学校にあるんだ。というか、普通の人にはお薦めできないんだ! ソシャゲにはまってしまってる同好会の皆さんと普通の人との感覚のギャップ、そうしたものが描かれて、いやほんと、これは駄目だよ。課金を強いるゲームデザインに、同好会の強者どもも引いてしまう。でも、ここで諦めない初乃に、皆が課金ガチャをカンパする! って、あかん! あかんから! なんか、皆が私のカードでガチャを引いて! って、感動の展開みたいになってるけど、これ、感動したら駄目なシチュエーションだよ! ほんと、初乃、課金の沼に踏み込んでますから!

2016年2月23日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年4月号

『まんがタイムスペシャル』2016年4月号、昨日の続きです。

『光れ!メシスタント』、今回、とてもよかった。担当のついてからの中辻さん、その様子を見て、ちょっと羨ましく思ったり。うん、光のそうした気持ち、わかる。わかるんだけど、それで上の空になっちゃあいけないよ。ええ、ベタで失敗して、それからのホワイト作業でも失敗して……。檜山さん、いい先輩だなあって思いましたよ。自分の感想、経験をもとに、いろいろと話して聞かせてくれたり、そして、あれですよ、きっちりしっかり叱ってくれる。全部ダメ! やりなおし!! そして、うわの空で仕事してんじゃねえぞ。ああ、怖い。けど、いい先輩だと思った。ちゃんと叱ってくれてるんですよね。その後もちゃんとフォローしてくれて、このアドバイス、光の糧になったろうなって思わされる今回。ほんと、仕事ものとして実にうまく描かれている。そう思いました。

『うぶコメ!』、すごいなつばささん。力斗君略奪作戦、発動! って、かなでもすごいな。部活で旅行のキーワードで、すぐさまつばさの計略と気付くのか。力斗には、そうした力学が見えていない。そしてかなでの側には、かなでを狙う悪いやつがいる! ほんと、これ、どうなるんだろう!? いや、あんまり心配はしてないんですけどね。だって、つばさ、なんのかんのいって奥手だものなあ。しかし、そのつばさの奥の手、こいつは驚きです。なんと、混浴に誘う! けど、先輩は水着着用なのね。でも力斗君には刺激が強すぎたようで、のぼせちゃった。このチャンスを無駄にはしないつばさの本気に、まさかの事態も見逃がさないかなでの追求。いやもう、このふたり、やる時はやってくれますね。しかしポロンのくだり、ふたりともばっちり見てるし! でもって筋肉触りまくるところとかね、ほんと、仲いいよなあ。ほんと、かなでつばさがつきあえばいいんだ。

なり×ゆきリビング』、冬の情景。これはもう年末なんですね。お隣さん、そして大家さんと一緒に庭の掃除したりしてましてね、この情景、ほのぼのとしていい感じ。サンタのふたりもカラーに映えて素敵です。年賀状とかお歳暮とかにまつわるふたりの会話、それが主だったんですけど、ああ、自分は篠峰タイプだわ。つくづく思わされて、けど、もうちょっとやりとりしてるな。あのかなり母の配慮なのかなんなのか、あれもおかしいし、ほんと、篠峰家、面白い。佐藤さんのいう、数じゃないと思う。こういうゆったりとしたところが、この漫画のいいところだと思う。そして年賀状作成の情景も。篠峰突発芋版の威力。そしてサプライズ年賀状。これ、お正月、どうなるか、それも見てみたいですよ。

『課長と私のおかず道』、保志実里、高校生にナンパされてしまうのか。いや、もう、見た目可愛いものなあ。そうしたピンチを南条課長に助けられて、そして一緒に買い物。完全データ主義、計画性をもって買い物する南条課長と、対し売り場でぱっと見てピンときたら買っちゃう保志、その対照面白く、しかしその無計画からひらめきでもっておかずアレンジをしていく保志の能力、それは課長が色を失うレベル! まったく違うタイプのふたりの、おかずをなかだちにしたコミュニケーション。なんかちぐはぐで、楽しくて、そしてちょっとずつ距離が近付いていっているその様子、見ていて悪くない。課長の真意に遅れて気付いた保志のあの表情もナイスでした。

メェ〜探偵フワロ』、驚かさないでくださいよ! なんか不幸があったのかと思ったじゃん。ミスレモン、お友達が結婚です! というか、この村、結婚ラッシュだったのか。というわけで、レモンさんもそろそろアーサーさんとお話を進めなさい。家族に誤解されてたミスレモンと、そして男女進行表、その表からもこぼれてしまう関係って! 知人は確定じゃん! 友人っていっちゃっていいくらいじゃん! ほんと、この自信のなさ。ああ、そうか、自信がないんだなあ。アーサーは頑張りましたよね。でも、もうちょっと踏み込んでもよかった。それはお互いか。互いに自信がないのかも知れない。あるいは経験のなさが災いしているのか? ところで、こういう話なのに、フワロ氏を狙う彼女の影がないな。そう思っていたら、まさか最後に! ところで、夜書いた手紙の件、うん、覚えておきます。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第4号(2016年4月号)

2016年2月22日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年4月号

『まんがタイムスペシャル』2016年4月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、桃の節句でありますね。マキが手にしているのは、リコとナギ、お内裏様とお雛様でありますよ。きれいな衣装、リコもナギもちょっと頬染めて、とても可愛らしい、そんなお人形、これは実にいいですよ。そして『可愛い上司を困らせたい』、『なり×ゆきリビング』のカットもございます。

『ざしきわらしと僕』は運動会描きまして、おお、小学校の運動会だけれど、参加者は生徒だけじゃない。地域の運動会にもなっているんですね。賞品目当てで皆が本気で、妖怪の皆さんも本気で、そうした中に子供時分からのライバルもあったりするっていうんですね。これ、距離が近いといいましょうか、もう本当にずっと一緒に育ってきた、暮らしてきた、そういう人たちの関係の濃さがありますよね。そして運動会が苦手だった裕貴も、今日は楽しかったと、そういう雰囲気、よかったなあって思ったんですね。あとけい君、応援せざるを得ない。で、次回、なに? お楽しみ会? もちまきですかい?

『だけど温田さんはひとりでデキない』、ああ、温田さんがあやうくて見てられない! 富崎さん、温田さんのこと手放したい、いや別に富崎さんのものってわけじゃないんだけど、その一心で五徳さんに押し付けて、つきあうことになった、でも温田さん、そういう気があるんだかないんだか全然わからんじゃん! ほんと、あやうい! すごく怖い! いや、五徳さん悪い人じゃないから、ほんと、よかった! でもほんと、この人たちの関係、どうなっていくんだろう。全然先が見えないですよね。全部、温田さんのせいなんですけど!

『BONSAIガール』、おお、いい展開ではないですか。松田秀造氏と竹林マネージャーの関係がももこに知られた! そこで竹林の語る、なぜ父であることを隠してきたか、その理由。おおう、盆栽の才能がないとして、背を向けたのか。でもそんな彼の表情見てね、ももこ、思い切るんですね。ももこ、かっこいいよ。マネージャーのために黒松を買う。名付けて松乃助、それをマネージャーに託して、盆栽のこと好きだってわかってると、認めてしまいなさいと、その気持ちの真っ直ぐさ! でもって、ここで振り絞る勇気! おお、素敵女子だ! いや、もう、あのチョコレート差し出すあの表情、あれはとてもいい。ぴしっと一本、強いもの通ってますよね。

『同姓同盟』、今回は勇ましい方の伊東さんがフィーチャーされて、これまで微妙にクラスメイトから距離を置かれてきた彼女。怖いからってんだけど、その伊東さんがクラスの皆に勉強教えまくっていて、それでクラスの皆の彼女に対する視線がね、変わるんですね。なるほど、これ、家庭教師にいわれた勉強法、その一環なのか。しかし、この家庭教師、優秀なのかも知れないなあ。休み時間の勉強を禁止してみたりして、勇の勉強に対する意識、それを根本から変えていこうとするかのようで、いやもう、これで勇、希に勝てますかね? でもってラスボス。いやもう、これ、ラスボス扱い、嬉しくないよな!

『壁越しの脳内マフィア』、ゲストです。ドアベルを鳴らすものあり。誰かと思ってドアスコープをば覗いてみたら、今テレビでやってるマフィアもの映画、そこに出ている人に似ている!? マフィアがやってきた! なんて思っちゃうのだけど、もちろんそんなわけはなく、でももしマフィアだった場合というシミュレーションね、もちろんそんなことにはならんのですが、なんかおかしかった。というか、我が身振り返って恥ずかしくなる、そんな描写ですよね。この人、マリオさん。イタリア人? なんだか威圧感あって怖かったりするんだけど、そんな彼、本当はなんか気さくそうで、けどビトー青年、勝手にマフィアと思ってという、凸凹コミュニケーション。ここからどんな風に展開していくのでしょうね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第4号(2016年4月号)

2016年2月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年4月号

『まんがタイムきららMAX』2016年4月号、一昨日の続きです。

『はんどすたんど!』は、高体連札幌支部の競技会当日でありますよ。そうか、ここ、北海道か。しかし、ここの部員、えらいことなってますよ。いちごガールは帰りたがる。ななみは妙に怖ろしげで、ああもう頼りはゆかちーだけか、そう思っていたら、ゆかちー、なんと中体連には出たことないっていうんですね。ああ、なんと、レギュラーとれなかった。そうかあ、レギュラー争いが激しかったのだな。いや、どうも違うみたい。というか、ゆかちー、そんなところにまさかの弱点あって、そうかあ、緊張で実力出せないタイプだったのか。あやのフォローがいいですね。そして部員全員でゆかのこと見守って、応援しよう、サポートしようっていう、その心意気がとてもいい。いやまあ、ななみに関しては、変わらず見事に人食ったやつなんですけどね。しかし、ほんと、このチーム、どうなる? 大きな失敗なかったらいいなあ。無理かなあ。

『ぱぺっとコール!』、テスト目前にして追試を免れたい! といって勉強する話はよく見ますけど、のっけから部員ふたりが追試食らうこと確定しているという、ああ、もう、なんだ、沙奈さんもびっくりです。栞とほとりが追試確定していて、けど栞、まったく意に介していない。大物だな。でも見習ったらあかんタイプだ。沙奈の面倒見のよさ、そこにつけこむ、いや甘える? ともあれ、カフェに移動して勉強会。いや、なかなかはかどらないんですけど、それもまたこの子らでありましょう。面白かったの、おねもれくぷ、ならぬ、ワンモアカップオブコーヒー! がオーダー通っちゃうとかね、そしてのぶにゃが、パペット使った即興歴史一人芝居。他のお客さんにも受けて、そしてまさかの先生! いやもう、仲よくってとてもいい。そんな三人の様子、楽しい時間でした。いや、勉強会だから楽しいばっかりじゃ駄目だ。

ハナイロ』、おお、素敵扉であります。娘5人がそろって笑顔。ああ、これ、お別れなのかい? 華やかで、美しくて、ちょっと寂しいな。さて、本編です。ひとつ、先月予想していたこと、これ、当たりました。いち子の引っ越し、大山鳴動だろうというやつ。確かに引っ越しではあった。けど近所だった。秘密にしていたわけは? ああ、陽が家具とか送ってきちゃうから、申し訳ないからと家族からの要請で秘密にしていた。でも、この騒動で、茉乃花たちが魔法を使えること、魔女だってこと、バレちゃうんですね。薄々感づかれてはいた。けれど確信まではいたらなかったのが、これで完全にバレちゃって、さて、放り出しちゃってた試験、これはどうなったか? 合格だったんですね。おお、かおるちゃん、お姉さんが化けてたのか。けれど、魔女とバレたことはどうにもならない。掟に従い今夜出発という、ああ、これ、本当にそうなるのか……。茉乃花たちのいない数ヶ月を過ごすいち子と陽。その結末。ああ、あのイヤリングの人は……。しあわせなエンディング。そしてその余韻。その知ってるやつらもいるというのがね、よかったなあ、そう思ったんですね。

『魔法少女のカレイなる余生』、リラちゃんを躾ける回でしたよ。ご飯の時もゲーム。夜も眠らずゲーム。ひとり別室でやるならまだしも、寝室で遊ぶ、音出して遊ぶ、しかも大声出す、ちょっと暴れたりもする。そら、しじまも怒りますよ。うん、よう今まで我慢してた。本気のしじまがよかったですね。リラにゲーム禁止を守らせるため、ゲームで勝負をする。そこから、自分の土俵に引き込むしじまの策略ですよ。いや、リラがちょろすぎたんですけど、でもほんと、この自分の有利な状況でしか戦わないというのね、実に有望だと思いましたよ。そして最後のリラの改心。ああ、やっぱりあれだよ、人のフリ見てってやつだよ。というか、しじま、リラよりよっぽど酷い。反面教師、これが一番効きますよね。

『スタンドびより』、面白かったです。別チームのファン、出してきましたね。まずは父さん。野球見にいきたい、娘の言葉にご機嫌になって、ほいほい小遣いやろうとするのに、父はタイタンズ、娘はホワイトキャッツ、違うチームのファンだってんで涙まで流しちゃう父。そこまでショック受けるもんなの? ともあれ交渉に成功、資金を確保して、いよいよ球場にいこうって話になるんですけど、ここでまた別チームのファンが登場。同級生。大栄春子。見るからに優雅そうな彼女。ファルコンズのファンという。しかも、タダで試合を見られるという。これ、無料の外野席とか、そういう話じゃないのん? そう思ってたら、おお、これは予想外。バイトか! しかもバレるのか! 意外や打たれ弱いファル子ならぬ春子。遠征にお金かかるからとバイトでまかなう健気さがよければ、負けて涙目、ママに方言でもって報告しちゃうところなんかもよくってね、ええ、いいキャラクターが加わったものだと思います。しかし勇気、ヒロインなのに驚くほどクリーンさがなくって、びっくり! しびれましたよ。すごいキャラだ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第4号(2016年4月号)

2016年2月20日土曜日

『まんがタイムファミリー』2016年4月号

『まんがタイムファミリー』2016年4月号、先日の続きです。

『役職名はお嫁さん』、仕事の合間の息抜きいろいろですよ。先輩の息抜き、それはなにかと聞いた陽大のあわてようとか、もう、ナイスでしたよ。すごい顔してますからね。獅子本も結構アレな感じで、ああ、大変な人が揃ってます。しかし、美如には勝てないかも知れない。仕事の合間、息抜きに違う仕事。というか、周囲に人が集まっていて、それでめちゃくちゃ嫉妬する陽大、すごくいいな。ほんと、今回はかっこいいできる女性美如が描かれて、そして気持ち悪い陽大! すごくいいな、気持ち悪い陽大! けど、ほんと、陽大、その境遇羨ましいかぎり。ほんと、美如さん、素敵に描かれてますよ。

『先生と星が教えてくれたこと』、最終回でした。ほんと、この漫画、とてもよかった。生徒たちが卒業して、それでサプライズのお別れ会、同好会の卒業式が企画されて、そこでの会話とかね、もうね、最高だと思います。天文同好会で、先生と出会って、話して、感じて、変化してきた彼ら彼女らの、その素直な気持ちの表されるところなど、涙を搾る、いや、本当、先生ならずとも涙さそわれるものありました。そしてなにがいいって、変化した彼ら彼女ら、先生も、そこにある皆のらしさ、そのよさは変わることなく、同じく、あり続けていることがしっかりわかる。ポラリス、北極星のたとえがあって、そして新しい年度がはじまる。もうね、素晴しかった。すごく魅力的な話でありました。

『あまてる!』、おお、夜神楽ですよ。もう一年たっちゃったかあ! ツクヨミ、感動。そして楓とそのお友達、大活躍! ほんと、最高じゃん。しかし今回は、ひまわりの子供のころの話。自分も神楽をやりたい。女人禁制だから、髪を切って男の子になったっていいはって、ああ、もう、健気だなあ! ひまわりの気持ち、それに触れて答える兄の言葉、10年待ちなさい、そうしたらひまも神楽に出られるようになるかも知れない。気休めといわれて、けれどそうではないかも知れない。伝統もしきたりも変化していく。そして残そうとする伝統のこと、大切にしているもの、そういうの描かれて、見てとれて、とてもよかったなって思うんですね。

『かしこみかしこみ』、もう大好きですよ。山椒がですね、酒に興味を持ってるらしいというんです。料理酒って飲めるのかなあ……。うん、飲めるけど、どうしたいったい!? 奏衣様が、山椒たちのこと、成長を思いながら、反抗期がくると心配する。泣いてる奏衣様、可愛いなあ! ともあれ、ムクはバスに乗ろうとしているようで、そうしたもろもろ、家出だろうか? 心配しすぎですよ、奏衣様。神社に戻るとバット持ってるムク。校舎の窓を割る道具を持っておるぞ…!! これ、めちゃくちゃ面白かったな。あれはボールを打つ道具です。もう、最高でした。今回の話、運動会? みたいに思ってずっとわからず疑問に思ってたんですけど、ああー、そうか、あれか、変化のことか! 以前、お酒入りチョコで酔って変化した。その経験から、頭をクラクラさせると人になれると知った。けれど、頭クラクラしてるから、人になれてもなにもできないっていうのね! ほんと、これ、おかしい。そう思ったら、奏衣様、素晴しいことおっしゃる! ほんと、奏衣様、素晴しいです!

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第4号(2016年4月号)

2016年2月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年4月号

『まんがタイムきららMAX』2016年4月号、発売されました。表紙は『ステラのまほう』であります。珠輝と裕美音、珠輝はイラスト描いていまして、裕美音はというとチョコレートをボウルに溶かしている。指さきにちょっとつけて、珠輝に差し出す、その雰囲気。なんだろう、近しくて、なんともいわれぬ距離感でありますね。背景にあるドット絵見るに、オーブン使ってチョコレートクッキーを作ろうとしている? ところなのかも知れませんね。

いちごの入ったソーダ水』、桔梗サマ出てらしてから、もうほんと最高だな。文化祭以来の月フィーバーですよ。これまでは、その風貌、パーカーとかですね、そうした見た目で距離置かれていた彼女が、すっかりみんなの人気者になっちゃいまして、手紙貰う、手作りのお菓子貰う、生徒たちの間ではパーカーがはやって、そしてついにはカーディガンを貰う。って、桔梗サマー! 月サイド、こひめなんかはファンクラブ作るだ自分が会長だいってるのも面白い。しかしやっぱり桔梗サマだよなあ。カーディガンをプレゼント。そこまでしてパーカーを脱がせたかったのか。そう思っていて、ああ、カーディガン月の麗しいこと! と思ってたら、こっそりお揃い作戦かーっ! ほんと、桔梗サマ、秘めた恋心が素敵です。

『すくりぞ!』、ほんと、これいいなあ。今回は冒頭から歌って踊っております。なにごと? 見事に謎ですけど、なんだろう、めちゃくちゃ可愛いなあ。にゅう、センターだよ! これ、追試対策の勉強会、そっから逃避してたんですね。やっぱり蒼ちゃん、ツバキヤマが面白い。寝子のこと、スパルタで勉強させてきた、その理由が見透かされてたりね、そして寝子、にゅうのテストの酷いこと! ダメージ受けてる蒼とリン、最高でした。蒼のいうポモドーロテクニック、最近ちょっと話題のやつですよね。うん、自分もやってみようかなあ。そして、勉強できないにゅうの、けれど蒼の気持ちもてあそぶことに関しては的確という、あの英文攻撃。もうね、実にいいです。友達のつつましやかな胸三寸。うん、にゅうさん、とてもいいんじゃないでしょうか。それは美点だと思いますよ。今回はテスト勉強に見える彼女らの個性や、布団に引き摺られていく絵面のおかしさ、4人で添い寝のギャップ、寝起きの情景などなど、大いに楽しんで読むことできました。調子にのってる寝子、にゅうのふたりも素晴しいですよね。

『ペンにまします神サマの』、なにがおかしいって猫屋敷さんですよね。さてさて、ここにいる子はどんな子だったっけかなあ、と登場人物紹介やら読んでたら、先月のラストでもらした。おおう。屈辱の紹介文! さらには本文読み進めたら、どうして下ジャージなの? ほんと、がんがんつっこんできますね。けど、今回、その猫屋敷さんに驚かされました。そういうポジションだったんだ! もうね、見事に予想外、というか、こんなん誰も予想できひんわ! 驚きの展開、猫屋敷さんってそうだったの!? と思わされたところで、なんでジャージなんてはいてるんです? おおう、容赦ないですね……。そう思ったら、しめのアオリ文まで! もうたまらん、もうめちゃくちゃ面白かったです。

『ゴスロリJK無人島漂流記』、ゲストです。無人島ものですよ。修学旅行で船に乗ったら、なんでか知らんが難破した。目覚めたら無人島の浜辺、隣りに眠っているのはゴスロリ。って、これ、そんなに驚かないといけないものか? というか、これ、改造制服なのか。すごいな。無人島、なんとか生き抜いていかないといけないという状況で、ガールスカウト経験者、知識だけはある吉崎知恵と、見た目ゴスロリ、やる気は見せず、夢見がち、けどフィジカル面は抜群の姫野美幸。これ、互いにね、駄目だコイツ、だめだこの子と思いあってる、その関係がいいですよね。反発ないしは否定的な感情持ち合わせていても、この状況では助けあわないといけない。というわけで、互いの体で暖をとったりね、こうしたデコボコなやりとり、噛み合わない会話に生ずるシュールな感じ。うん、まさにこの作家の持ち味だと思います。そして最後にあらわれたヤギ。ヤギ? ちがうよね? 後半に期待だ!

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第4号(2016年4月号)

2016年2月18日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年4月号

『まんがタイムきららミラク』2016年4月号、一昨日の続きです。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、ほんと、あずきがいいですね。伏し目がち。悩みがある。新たにギルドに加わったメンバー、それが姫李ではないかと疑っていて、夢子に確認したいんだけど、それをいいだせない! ほんと、あずき、可愛いなあ。これね、チェリに話したら一発で解決する話なのに、夢子、ボンとの秘密にしたい。ゆえに話はこじれて、うん、これ、うまいなあ。そして、ソロ行動の目立つチェリさん。ボンがそれに一言あるみたいで、ほんと、誘ってくれって、可愛いなあ。チェリ、仕事ではすごくちゃんとした風であるのに、ゲームだとものすごく気を使わない、粗雑、マイペース。これ、オンとオフなんだろうなあ。めちゃくちゃ面白い。いつぞやのわこたんと再会したりもして、それからのクエスト、ほんと、ポンコツ揃いでおかしいなあ。そしてキャロライン。ああ、風邪、治ってないのね。ほんと、おみまいきてもらえてよかったなあ。というか、その漫画で気付いてあげて!

『しましまライオン』、ほんと、面白いなあ。連休の話ですよ。鉢植えに水やってるしまうまちゃん、可愛い! そしていおんはお金がなくって、食べものなくって、自室でひっそり倒れてた。そうかあ、生活費は月ごとに神様からもらえるんだ。神様、面倒見いいなあ。自活能力を身につけさせるために、増額とか前借りとか許しません。ほんと、神様、面倒見いいなあ。それで元動物たち、いい感じに助けあって、いや、いおんは助けられるばかりって感じみたいですけど、ともあれ、素直じゃないえりながいい! ちんまりしてて元気で面倒見いいちどりも素晴しい! 回想に描かれたライオン時代のまこに向けた視線なんかも、またよかったですよね。

『かんきつパンチ』、いいなあ! 次の実技は、自分のシンボルマークを作る。それでいろいろ考えてみたりする、その様子、ほんとおかしくて、素敵なコメディタッチ! ちんまりした絵柄も可愛かったり、出てくる試作、アイデアもよかったり、そして素敵な先輩ですよ! おお、頼りになります! そして王子様、実桜のこと気にいっちゃって、そうだよなあ、ちっちゃくって可愛いよなあ。でも実桜はというとすごい顔してて、ほんとおかしい。蜜柑、柚、実桜三人のやりとり、それだけでもおかしかったのに、そこにさらに面白そうなお姉様たち出てきて、これはこの先が楽しみになりますよ。

『カラフル・マキアート』、めちゃくちゃ面白いな! というか、今回、生徒会長の貢献度、すごいな! カラフル・マキアート、彼女らの撮った写真に知らない人が写り込んでいる。誰!? なんと生徒会長、梅さん、いやさ、プラムブロッサムさんだというんですね。なんと、この人、不審者扱いされとるのか! コスプレしてうろうろしてるのか。福貝ちよにその胸、いや胸のこともだけど、旨気付かれて、そこからのプラムブロッサムの力説、もうね、最高だった。カラフル・マキアートとの因縁、って、それ全部会長が原因ですやん! そしてついに出てきたコスプレの文字に心揺れて、しかし魔法少女に変身した彼女らの、ええと、コスプレと思ってるわけですが、その完成度に納得がいかない! それでさまざまな介入を行って! って、ほんと、困った人だな! かまってもらいたくてしかたないのかな? 副会長いやさ書記のちよにも随分甘えてる感じで、ほんと可愛いなあ。ほんと面白かった。ええ、プラムブロッサム、最高です。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第4号(2016年4月号)

2016年2月17日水曜日

『まんがタイムファミリー』2016年4月号

『まんがタイムファミリー』2016年4月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんをかこんで朝食、のシーンですね。って、待って、主役、手だけ!? と思ったら顔もあった。思いっきりまんがタイムの「ま」がかぶってるんですけど! トーストにですねジャム塗りましてね、食べてる、その様子がなんだかすごく一生懸命に見えて、不思議と面白いんですね。その様子を見守る麗子さんもいい感じです。『おしかけツインテール』花梨が鏡を前に髪をツインテールにまとめているカットもありますよ。

『かなみ育成中』、面白かったですよ。扉がアリスモチーフの可愛い雰囲気だというのに、本編、これはなんだい。恋愛とはなんぞやからはじまって、過去最高におかしな展開していく今回。女子三人、いや四人だ、途中からひとり加わる! 四人もいて、全然花がない。というか、変な顔いっぱいだ! 興奮しすぎるさきちゃん。なんともいえない顔連発のかなみ。そしてホラーな花村先生! さきちゃんが怯えてるの、おかしくて、おかしくて。ここからはじまる恋愛話がね、もうね、酷いね、夢も希望もないよね。妄想、編集者、アシスタント目線。もうね、どうもこうもなくって、ネタ探ししてるお母さんもね、もうこれはたまらぬ。最高に面白かったです。そして落ち。母の違うの一言。あれ、素敵でした。

『軍神ちゃんとよばないで』。虎千代、兄の死にそうとうなダメージ受けてるみたいですよ。受け答え、その言葉に覇気が感じられない。いや、ちょっと待って、これまでこの人の言葉、態度から覇気というものが感じられたことあったろうか。ともあれ、いずれにせよ、この落ち込んだ虎千代、いよいよ武田の軍と対峙しようとその直前に、兄に似た面影の青年と出会うんですね。ああ、これ、武田信玄か! この男が実にいい男で、しかしいうこということ、虎千代の、兄の思い出に触れて、いやもうなんだろう、この間の悪い人! でもこの人の言葉に虎千代、素直に悲しい気持ちを出せて、そして元気になれた。ああ、この人が次回虎千代、いやさ謙信とぶつかる!? いやもう、普通だったらはらはらの展開ですね!

ダ・ヴィンチ系女子高生』、自分こそが小悪魔サライと思い込んでるクロナカの、やだなー!! っての、可愛いなあ。絶世の美少年! やだなー!! 素晴しいよ、クロナカ。しかし残念ながら、サライはクロナカではありませんでした。レオナルドの若い時分にそっくりな少年。いやもう、この子、ジャンジャコモこそがサライであるわけですけど、レオナルドの溺愛ぶりがやばい! 同性愛のかどで告発されるのもしゃーなしじゃん! 手癖の悪いジャンジャコモ。この子が小悪魔なら、悪魔はクロナカなのか。クロナカ持ち込みのお菓子をむっしむっし食べて悪魔の所業っていうのね、奥歯にガツンとくるのってまずくない? でも、ほんと、この時代の人からすれば、到底想像もできないような美味なんでしょうね。さて、チェチリア・ガッレラーニ、高貴な方、再会であります。ああほんと、この現代の価値観からすれば、到底共感にいたらない彼女らの意識、行動、それがうまいこと描かれて面白かった。ああ、そうそう、『白貂を抱く貴婦人』の絵、以前日本にきた時に見にいきましたよ。ええと、なんだっけ、スプモーニじゃなくって、ええと、ああ、そうそう、スフマート! この絵でその技法のこと覚えたのでした。

『レオタードって、恥ずかしくないですか?』、ゲストです。おお、目立つの好きじゃない女の子、藤岡莉奈が主人公。転んじゃって、注目されて、それで落ち込んじゃった莉奈のこと、はげましてくれた先輩に、莉奈ちょっと憧れ抱いたようでして、いいじゃないですか、いいですね。やたらやる気のある子、谷口さん、って、髪形がまさかの角! 角はないよ! 角は! この子に巻き込まれるかたちでクラス委員になっちゃったりと、莉奈、新学期からハードモードであります。さて、オリエンテーション、部活紹介の舞台にて、部活の説明するあの人、あの先輩と再会して、それが新体操部。すごく奇麗、さらに憧れを深めて……。けど今のままだと、入部はしなさそうですよね。ここで谷口さんが活躍するのかな?

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第4号(2016年4月号)

2016年2月16日火曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年4月号

『まんがタイムきららミラク』2016年4月号、発売されました。表紙は『桜Trick』、春香がお菓子作っていまして、ボウルいっぱいの緑色のぐねぐね!? なにこれ! って、抹茶チョコレートですよね。なるほど、抹茶、あげる相手は聞くまでもなく、ええ、優のこと甘やかす、そうした気持ちが見事に溢れておりますね。制服にエプロン、背景のポップさ、そのどれもが可愛くて、ちょっと春っぽさ感じさせる色合いも悪くない表紙であります。

『魔王城のお姫様』、新連載です。魔王の城にとらわれになったお姫様、ですよ。最初、お姫様とは思わずに、こちらの世界、現実の世界のお嬢さんが、なんかファンタジー世界に、魔王の城にとらわれて、みたいな風に勘違いしていて、なんでだろう、そう思ってたら、ああ、そうか、服装か、セーラー服っぽい、その格好でそう思ったんだ。人間、グランハイム城のお姫様、メルル、結構とらわれの生活満喫してまして、食べ物にはなじめない、部屋も立派じゃないと嫌、その結構なわがままっぷり。悪くないんじゃないでしょうか。魔王のコレクションという立場を利用して、交渉を有利にはこんだりね、それから部屋を持たない魔族のメイドたちを自室に住まわせたり、やりたい放題、いい感じです。

『汝ミミっ娘なりや?』、ゲストです。来糸しずの高校生活がいよいよはじまろうという日、教室で出会った狼少女に戸惑って、なるほど、この世界には人狼がいるのか。でも、悪い子ではないみたい。というか、むしろ臆病で、人は怖いと姉からずいぶん脅かされてきたみたい。そんな彼女、噛先ルカがしずに手懐けられる、そのプロセスが見えるの、悪くなかったです。しかし、クラスにこんな子いただろうか、そういうしずに、カーテンの中にいたというルカのね、あの絵面、おかしかったなあ。まだよく知らない人の世界を、しずを通して知る。しずのこと好きになって、またいろいろが楽しみでしかたない、そんなルカの様子もよかったです。

『マグネティック♥』、ゲストです。これというギミックは用意されていない模様。同じクラスの理乃と伊澄、ふたりの下校の情景が描かれて、アニメを見たりゲームに結構なお金を投じたりする理乃と、そんな理乃のこと理解できないと思いながらも気にしちゃってる伊澄。ふたりのやりとり、それぞれに相手のこと意識してる風が見てとれて、またそのポイントがちょっとずつ違うんですね。クールに見せて、可愛いといわれると喜んでること隠せなかったり、そういう様子、互いのやりとり、立場は対等? いい感じだなって思いました。

『サーヴァント・ドール』、ゲストです。観月紅奈が入学した学校は、全寮制のお嬢様学校。まわりの生徒たちは相当なお金持ちの子女であるらしく、メイド持ち込み可。御影かんなにはメイドがひとり、そのメイドというのが穂波葵。丸ノ内まどかにはメイドが1人、鳳凰院虹絵には3人、流永るるには20人。けれど紅奈にはメイドはおらず、しかしそんな彼女のもとにやってきたのが、姉に頼まれてやってきたという女の子。ちょっと常識がなくて、いろいろやたらアクティブで、はたしてこの子は! ええ、紅奈がかんなに話した、姉になくされてしまったお人形のももか。そのももかが、人の姿となってやってきて、紅奈のメイドになりますよ! 最初、メイドのどうの、それが紹介されている時には、どういう漫画なのだろうかなって思ってた。ところがここにももかが現れて、その生き生きとして元気な様子、紅奈を抱えて走る様なんてのをね見せられて、なんだろう、わくわくさせられるものあったんですね。いいんじゃないでしょうか。悪くない、とてもいいと思う。これからはじまる寮での暮らし、楽しみでありますね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第4号(2016年4月号)

2016年2月15日月曜日

Apple Pencil

 Apple Pencil、ちょっと興味を持っています。iPad Proで使える専用スタイラス。いや、スタイラスではないのかな? なんというか、ものすごくスムーズに書けるというではありませんか。iPad Proの発売日。あまりの出来にPencilがあちらこちらで売り切れて、今注文しても数ヶ月待ちです。そんなおそろしいことになって、けれどようやくその品薄状態、解消してきたみたいですね。Apple Store、ええと、オンラインのですね、見ますと、二三日で届くみたいなこと書かれておりまして、おお、これは買うべきなのだろうか、どうなのだろうか、ぐらりぐらりと気持ちが揺れるのであります。

まあね、買ってもしかたないかなあ、って思うんですよ。絵など描いてみたいかも、なんて思って買ったとしても、きっとそうそう続かない。ペンタブレットも買ったじゃないか。3DSのお絵描き教室も買ったじゃないか。けどそのどれも続いておらず、だからきっとApple Pencilもそうなるに違いない。だから買わなくていい。買わない方がいいんだって、そんな風にいいきかせています。

イラストを仕事で描いているような人が、これまで使ってきたペンタブレットと全然違う、Apple Pencil以前と以後でその歴史はわかれた! みたいにまで絶賛する。これまでのペンデバイスと比べ、格段に紙に近づいた。最も紙に近い、などなど、触ってみたい、体験してみたい、そう思わせる、そんな評判があちこちから聞こえてきて、ねえ、ちょっと、ねえ、ほら、興味出ちゃうのもしかたないじゃないですか。

けど、今はやめておこうと思います。iPad Pro、私は読書端末として買ったのですが、このPencilが画面に傷をつけることはないのだろうか? そう思ってネットをいろいろ探してみれば、ああ、やっぱりつくのか。となると保護シートか。でも、あんまり保護シート、iPadにはつけたくないんだよなあ。Pencil使う時だけぱっと被せる、そんなのあったりしないだろうか? などなどいろいろ思いながら、やっぱり、今はやめておこう。そんな風に思っています。

2016年2月14日日曜日

第二次世界大戦傑作機コレクション

 こういうの、ついつい買っちゃうんですよね。映画にいく途中に寄った書店に山と積まれていて、けど多分いつも利用してる書店にもあるだろうな、そう思って寄ったらば、ひとつだけ入荷してました。おおう、できれば選びたかったが、まあしゃあない。これが運命、これが縁と思って、そこにあったもの、そいつを買ってきたのでした。さて、なぜ買ったのか。デアゴスティーニの付録付き雑誌、第1号は安いじゃないですか。目当ては付録です。決して素晴しい出来、ってわけじゃないことはわかってるんですが、なんとなく買っちゃう。第1号は紫電改! ええ、紫電改というのCMで見て、ちょっと興味持っていたのでした。

帰ってきて、さっそく組みました。といっても、脚つけて、プロペラつけて、アンテナつけて、はい終わりという簡単仕様です。色も塗られてるし、この手軽さはライト層にはありがたい、素直にそう思います。機体はダイキャストでできていて、その重さはずっしり、それを重厚感といって売り文句にしているわけですが、ちょっと重すぎるきらいはあるかなあ。いえね、脚が畳まれた状態、駐機時の状態、それぞれ選べるようになってるんですけど、それがプラスチックで、負荷かけすぎると曲がったり折れたりしそうで、ちょっと不安。差し込みの穴に対し、かなりきちきちであるので、しっかり深く差し込もうとして力入れると折ってしまうのでは? 不安になって、そっと差し込むにとどめていますよ。これは機体下にとりつける増槽も同様ですね。

駐機状態を選んで、とりあえずそのへんに置いているんですけど、これはちょっと続けて買うのは厳しいなあ。というのは、大きさですよ。船なら、細身の船体、そんなに場所はとらない。けれど飛行機は翼があるでしょう。かなり大きな面積が必要になる。考えてみればあたりまえ。そうかあ、こいつはまいったなあ。いったいどこに置いておこう。これから場所を探さないといけません。

付属の冊子は、おそらくはマニアの人たち、詳しい人にとってはものたりないでしょうね。私は飛行機は詳しくないので、あるていどまとまった内容を読めるというのは悪くないかな。みたいな感じで受け取っていて、けれど自動空戦フラップってどんな具合に展開したのかな、みたいに、ちょっと突っ込んで知りたいと思ったらこの冊子だけではわからない。というわけで、こいつを導入として、より詳しくは自分で調べていきましょう、そういうつきあい方するとよさそうですよ。

しかし、この模型、彩色とかはどこまでいっても大量生産品であるわけですから、これで満足できるようだと、自分でプラモデル組んで、自分で塗っても割と大丈夫なのでは? なんて思ったりもしたのでした。これ、多分、模型づくりに打ち込んでるような人だと、納得いかないですよね。ええ、だからこれもまずは模型の導入、入り口、そんな具合になるのだと思います。

2016年2月13日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年3月号

『まんがタイムジャンボ』2016年3月号、昨日の続きです。

『おやすみモーニング』、ばぁちゃん食堂、これがまた自由で、なんかいいですね。ナースの杉野エリカ。落ち込んでしまっていたところをばぁちゃんに元気づけてもらって、というか、趣味の燻製、そいつを一緒に食べようって話になるんですね。この親身な感じ、とてもいい。でもってベーコン、ソーセージ、そしてスモークチーズと、どれもこれもおいしそうで、この燻製の上手にできるようになるまでのこと、紆余曲折に試行錯誤、それがエリカを元気づけて、ばぁちゃんにその気があったのかどうかは最後まで謎だけれど、そうした無理しない感じ、それがこの店主さんの、ひいてはこの漫画の魅力なんだろうなって思います。しかし、燻製朝食、赤字かあ。ソーセージ、別料金にするといいんかな?

『寄席ばいいのに』、落語家新橋と出会って以来、落語に興味の出てきた銀子。この子に落語友達ができましたよ、っていうんですけど、出会った場所がトイレ。しかも個室でご飯食べてる。ああ、これ、便所飯ってやつなのか。やだなあ! と思ったら、なんかどうも違うみたい。なんと、落語『味噌豆』をより実感しようと、実際にトイレで昼を食べてみて、って、この人、相当な落語バカだな。上野小路。かくして進学クラスの優等生と見るからにギャルの銀子が出会って、友達になって。小路、友達がいないわけではないといいはってるけど、どうも確かにいないみたい? そんな彼女に友達ができて、銀子の踏み込んでいく様、落語という共通の興味。ええ、眼鏡が曇るのもいたしかたなし、でありますよね。

『シコふんじゃえば?』、なんか、ゲスト掲載時より、ずっとよくなってない? 相撲部屋の娘の話。けれど杏子は家のことを秘密にしていたくて、それは過去のいまわしい記憶、あだ名がミス相撲だったということを思い出させる、その二の轍は踏まないと必死、なんですね。しかし、友達の舞、この子が相当な相撲ファンで、部屋には相撲グッズが山盛り。トイレにいけば、力士の尻写真が大量に貼られていて、きっと杏子の家のこと、話せば興味を持ってもらえるに違いない。違いないのだけれど、それゆえに秘密にせねばならないと、さらに必死になる杏子の様子がほんとおかしいんですね。度を過ぎたマニアと相撲部屋の娘。いつか真実腹を割って話せる日がくるといいですね。

『江戸の蔦屋さん』、ゲスト2回目なんですけど、これ、面白いですね。江戸時代の本屋の話。この時代の書店は、売るだけでなく、出版も手掛けていた。出版社であり編集者、といってますね。その主人、蔦屋重三郎に、大成する人に憑くツキモノが見えるという能力設定して、駆け出しの喜多川歌麿、まだ芽も出てないこの人の後見をさせるという、そうしたギミックが面白い。今回は山東京伝の『江戸生艶気樺焼』、それが出るまでのもろもろ描いて、まさかそのモデルが歌麿で、あえてイケてない人に着目しましょう。絵解きもの、みたいな風でもあるこの漫画。こういうのも悪くないなあって、読んでみてしみじみ思います。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第3号(2016年3月号)

2016年2月12日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年3月号

『まんがタイムジャンボ』2016年3月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんがメインで、これは冬の風物詩でありましょうか、お風呂ですね。温泉? 銭湯? いずれにしても、天海さん、タオル巻くなんて! 他には『けいさつのおにーさん』穂苅くんが湯上り姿。『きつねとパンケーキ』紺乃も湯上り姿で、けど『シコふんじゃえば?』杏子、浴衣着てても湯上りに見えない! 不思議!

終活女子高生』は、律さん、正月太りですよ。って、ほんと、この人、余命一年の理由なんなんだ。ものすごく健康そのものに見えるよね。ともあれ、今回はやせたい律につきあって、沙羅さん、早朝ウォーキングですよ。しかし、律のやせたい理由、なんだろう、死の準備してる彼女の姿に悲しんでいいのか、そのもの絵面に笑ってしまっていいのか、ほんと、複雑だ、これ。ころころまるまる歩いてくる律の姿、これがなんともいえず可愛くて、君はなんかのマスコットキャラか。そしてウォーキング、律の手をとる沙羅とかね、いやもう、いいよいいよ、とてもいいよ。とてもよかったです。

『でっかいんちょ』、今回は2本立て! 最初はですね、お風呂にいきます、銭湯ですね。レトロなお風呂にわいわいやってるの、いいですね。お風呂のシーンもいやらしさなく、なんかただただ楽しそうで、ちょっとやせたい育とか、いやもうね、大きくてもいいのよ、小さくてもいいのよ、皆、それぞれに愛らしく楽しい、そんな様子、素敵でしたよ。そして特別編は、纏と育の出会いですよ。ああ、纏ちゃん、難しい子。都会から引っ越してきた。それでなんだかいろいろ打ち解けずにいた彼女がね、育にひっぱられるようにして、だんだんなじんでいってねって、その一連のもろもろが、纏、彼女の気持ちの変化、本当は悪気なんてなかった生徒たちとの和解、育のすごさ、ねえ、よかったですよ。ほんと、纏、この子、大好きです。

『ペンタブと戦車』、輜重部隊と合流してうきうきの里見青年ですが、どうにも武田大尉の部隊とは雰囲気が違っていて、いきなり殴られそうになったりと、大ピンチ。それはいいんだけど、俺のお義父さまだ、って、それ、ねえ、武田大尉、奇妙すぎますよ! 今回、見せ場、たくさんあって、ああ、あの敵襲受けて、ついていくとかいってた気持ちがいきなり折れるとか、そういうおかしさ、面白さもあるんだけど、お前のいた時代はどうだったと聞かれて答える、この国の未来は平和です。その言葉を受けて、ならば我々は未来のために勝たねばな。ああ、負けて、そして戦後日本がはじまるということ、この時代の人には通用しまい。あの言葉を失う里見にぐっときましたよ。そして新顔登場。武田大尉の古馴染み。里見鶴之助なる人物登場して、居丈高なこの人、ああ、里見青年の曾祖父であるのか! 実は、武田大尉こそが里見青年の祖先にあたるんではないか? とか思ってたんですけど、もっとダイレクトなのきましたよ! しかし、ここでの出会い、これ、どういう風に運んでいくのか!

『大漁ガールズ』、神堂あらしの新作です。引っ越し初日に迷子になった望月エリザベス嬢。あ、エリザベスは偽名ね。たまさか出会った釣りする女性と知り合うこととなって、というか、あのタイミング、あの様子の見知らぬ人物にあのアクション。こりゃびっくりというか、すごいな、この子。只者ではない。この子、栄子、釣り人ハルキに比べてもはるかに見事にいい引きを持っている。けれど、今はまだ釣りにもなんにも興味のないこの子。ハルキがお隣さんとわかって、さあ、これから釣りに興味を持っていく? 引き込まれていく? といった第一回。この、栄子の、感情あまり表さない様子とか、ちょっといい感じ。いい釣り人になるといいなあって思いますよね。というか、ハルキさんがあかんのは、さわがしすぎるからでは?

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第3号(2016年3月号)

2016年2月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2016年3月号

『まんがタイムきらら』2016年3月号、昨日の続きです。

『ひなまるすまいる』、今回はセンターカラー! というので、セクシーカトレアさんからスタートです。カトレアの視線で語られる今回。普段、あんまり感情とかね見せないこの人の、実は意外とお茶目で可愛らしいところ、たくさん見えて、面白かったです。占いあてにしてみたり、早起き先を越されてちょっとくやしかったり、そして可愛いアクリルキーホルダー。ほんと、意外といっていいのか、すごく魅力的。いや、これまで以上に魅力があがった、なんて思いましたよ。いろんなことに目がゆきとどいて、きびしく接する、そうした姿が目立つけど、いろいろいっぱいサポートもしていて、真面目一辺倒かと思ったら、意外や自分のカロリー計算なんかもやっていて、そして一日の終わりのリラックスタイム。こうしたいろいろ、ほんと、有能なだけじゃない、カトレアのよさ、出ていたと思います。

『担当編集ボツ子さん』、いいですね、ボツ子さん以外の編集登場です。田中の原稿を見て、うちの雑誌に掲載してみませんか、そういう編集が現れた。と、これはボツ子いやさ刺子と田中を取り合う流れ!? と思ったら、おお、そういう感じではないんだな、まだ、少なくとも今回時点では。『コミックダーク』の有能編集、犬井夢子はちんまりとしたお嬢さん。この人は、刺子と違って、駄目出しするよりどんどん褒める、そんなタイプの編集さんみたいなんですね。と、ここでボツというテーマの徹底されていること提示されて、おお、なるほど、夢子がボツを食らう側なのか。かくして田中と共感MAX。けど、田中、厳しく駄目出しする刺子を選んだんだなあ。そちらの方が自分にはよい、そう思ったのか。思ったのだろうな。しかし、田中の漫画に惚れ込んだ? 夢子も諦めてないようで、いやもう、刺子夢子の編集対決などあるのかな? いい感じに対立するポジションが埋まりましたね。

『ランキンガール』、いよいよ待ちに待った選挙でありますよ。文化祭が選挙本番。ここでランキング上位者を対象に選挙をしようっていうんですが、まずは文化祭の準備が重要で、みやびのクラスはメイド喫茶をやるというのを聞いて、お姉ちゃんが目をキラキラさせたり、千影先輩は執事の格好させられて、凛々しさ爆発させてたり、と、こういうわいわいやってるのは、ただそれだけで楽しくていい感じです。ほたるとありさの対話がね、おかしかった。ほたるはランキング3位。けど選挙とか全然興味なくって、もうね、ものすごくマイペース。といったわけで、ありさとるり、一騎討ち、といった感じになってくるんですね。ここで理事長からの挑戦です。動画をとってネットで配信します。さらにはハロウィンの時期というのでコスプレ必須。ああ、まだまだいろいろばたばたしそうですね。

『となりで。』、温泉にいくんですね。お姉ちゃんが免許取得後、はじめての運転。それで飛ばしすぎるって、怖いな! 嫌だな! というか、加速減速が極端なのかな。自分は酔うから、お姉さんの車は無理だわー。妹ひなたのしっかりしてること! これ、ほんとよかった。うん、いい妹です。旅館での浴衣事情、これちょっと面白かった。ちまってなってるふたりが可愛くてよかったですよね。そして温泉でのやりとり。夜に星見ながらの露天とかね、もう、ずっと普通のやりとりなんですけど、それがほのぼのとして、とてもいいんですよね。

My Private D☆V、『きらりブックス迷走中』のはまじあきであります。おお、これはわかりやすくきましたよ。修道服、修道院にて尼僧さんが着ている服でありますね。丈の短かい、セクシーさを強調したやつをさして邪道な感じのっていう、それも面白かったのですが、メインはといいますとオーソドックスなスタイル。イラストには両方あって、おお、それぞれのお嬢さん、雰囲気も表情も実によくスタイルにマッチして、とてもいい感じ。自分はといいますとオーソドックススタイルの方が好みなんですけれど、あの静謐な感じね、とてもよくって、昔、学校にいく途中、駅で出会うミッション系スクールのシスターや、イタリアにいった時、バチカンで見たシスターたち思い出して、エロとかそういうんじゃないのよ、なんだろう、とてもいいのよ。若い人じゃなくても、なんかね、素敵なのよ。今回のイラストも、とても素敵、とてもよかったです。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第3号(2016年3月号)

2016年2月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2016年3月号

『まんがタイムきらら』2016年3月号、昨日の続きです。

『神様とクインテット』、もう全然違う方向にドキドキ☆ビジュアル。のっけから猫がヤバいし、ずっとヤバいし、おしっこやら鼻水やら、他にもいろいろヤバそうなものやら、ドバドバ、ドバドバ、おおう、これものすごいな。ほんと、コマ、枠を超えて飛び散るいろいろ。そうした見た目のヤバさに翻弄されるみたいにして読んで、けれどメインの流れはどこかいい話? ベタではあるんですけどね、でも、これ、それっぽいいい話を提示して、そこにヤバい見た目を盛り込んで、ギャップでもって見せようって腹なんじゃないの!? ほんと、どんどんあらわになる異様なノリ。これ、癖になるんだよなあ。

スロウスタート』、花名、ずいぶん苦しんでいるみたいですね。浪人しているという、その秘密を明かせないでいることに。夢に見たりする。ああ、口にしたらこんなに楽になるんだ。重苦しく考えすぎる必要なかったんだ……。つらいね、起きてからがつらいね。なにも変わってない現実が、大きな落差を持って突き付けられるんだからね。ほんと、この子にしあわせと安息が訪れますように! さて、遅刻しそうになって学校に急ぐ花名ですよ。なんか違う。皆に挨拶。なんか違う。すごい大声で、元気な花名って珍しい! なに、これ、夢の効果? うしろめたさを吹き飛ばそうと、元気ふりしぼってる? 違いました。あー、耳栓してたのかー。けど、そんな花名も可愛くてよかったと思いますよ。恥ずかしいっていいますけど、そんな花名も素敵ですよ。友達もそういってるじゃありませんか。学校終わってその帰り、ちょっと元気を出してみた花名の挨拶。ああ、この子、ちょっとずつ前に進んでますね。なんか嬉しくなりましたよ。

『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』、夏の海、皆でダイビングしたり、夜には花火を見たりといった、日常っぽい一コマですよ。これね、ダイビングしてる情景、面白くって、あおばがですね、スズに不思議なシュノーケルを貸してくれたりしましてね、これ、スズが魔法を信じないようになっている、それをいいことに、ばんばん面白アイテム貸しまくりですよね。魚とお話して、なんだか打ち解けちゃってという、メルヘン、ファンタジー色の強い描写があったかと思うと、こちらの世界の花火を見てその構造の云々のと先生と話しているちゑとかもね面白かった。そしてあおばに誕生日おめでとう。こうした果てに、卒業を思ったりね、その過ぎていく時間思わせるところね、ちょっと切なさなんてのもありました。

チェリーブロッサム!』、おおおお、清火に迫られる大咲! これは大変なことになっちゃう!? なりませんでした。いや、違う、なったんですよ。なった。けど、そっち方面じゃなかった。そっち方面ってどっち方面? ゆうさん、ひふみんにばっちり喝をいれましたね。母のいうとおり、流されるままでいいのか。清火さん、この人もいろいろ限界だったのかもなあ。夫に先立たれて、そして祖母から疎まれる娘の姿を見て、その心に鬱屈していったろういろいろが、娘に誤ったかたちで注がれた。愛情ではあるのだろう。それはわかる。けれど、あまりにひとりよがりのものとなってしまっていて、けれどそれは自身が守られることがなく、けれど娘を守らねばと思う、その気持ちのアンバランスがあってのものなのだろうか。などなど、そりゃひーちゃんからしたら母のやろうとしていることは理不尽で、ゆうからしても、大咲からしても、そりゃもうとんでもなく理不尽なわけだけれど、この母は母で、長く、その理不尽を一身に受け続けてきた、その果てが今の状況なのかと思うと、簡単には責められない、そんな風に思うんですね。さて、娘と母の再戦ですよ。次こそは娘が自分の思いを押し通せるのか。そうあって欲しいと願うばかりですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第3号(2016年3月号)

2016年2月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2016年3月号

『まんがタイムきらら』2016年3月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ。』、おお、なんだろう、和風の衣装、けれどどこか影のさす、そんなところが感じられて、いつもの服に着物を羽織ったクロを真ん中に、着物着て鞠を抱いてるニジュク、サンジュというこのイラストから感じられる、和モチーフの、ただ明るいわけでなく、だからといって暗いわけでもないという、曖昧な夕暮れ時に似たほの明るさ、ほの暗さ。なんともいえない味わいある、そんなイラストが素敵です。

今日はゲスト感想です。

『ちっくだいばー』、ダイビングものですね。伊豆のダイビングショップで働いている川上奈恵。彼女の働く店にやってきた、オーナーの孫、稲野梓美にですね、海の魅力、ダイビングの魅力を伝えていこうというこの構図、とてもよいと思いましたよ。梓美、まず泳げない。海は苦手。水がとかじゃなくて、フナムシが怖いのか。ともあれ、そんな彼女に海の魅力力説して、ちょっと強引にでも海を体験してもらうっていうのがね、ダイビングを知らない読者にも、その魅力を少しずつ知らせていく、そういう狙いになってるようで、ええ、なんだかわくわくさせられるものありました。知らない世界を知る、というのを四コマ漫画に期待するのも変かも知れないけれど、そういう楽しみ、面白さ、確かにありますよね。

『ふたりごこち』、これはなんか面白い家族ものですね。女の子ふたり暮らし。家族に先立たれた柳葉結月を引き取った白鮫海里。どちらも普通の家族というものをよく知らないようで、高校2年生と中学2年生のふたり暮らしの、いちから築きあげていく関係を描いていくようなところが面白い。これが普通なのかな? ふたりともがそれぞれ戸惑ったり迷ったりしましてね、けどこのふたりは、このふたり独自の関係性を作り上げていくんだろうなあ、なんて感触であります。ふたりともに学校での様子も描かれて、結月の周辺、友達いっぱい、そこでの話も面白くって、そこで膨らませたものが、帰宅してふたりになった結月、海里で決着する。そんな雰囲気ありますよ。ええ、だんだんに打ち解けていくだろうふたりの様子、その変化していくだろうところ、楽しみでありますね。

『がくどうハイスクール』、高校生はお金が足りません。ライブにいって使い果たした。なので前借りを、というんだけど、お母さん、がんとして譲りません。かわりにバイトを紹介される。身内がやってる学童の手伝いだから見つかる心配はない、って、学校に許可とるとかそういう話にならないの、なんかいいな! お母さんの姿勢、いいな! かくして学童の手伝いすることになった志々木彩華、子供は苦手、金が目当て、友人の優莉も学童の手伝いしてると聞いて、全部おっかぶせようとする、とかちょっと酷いよ! なんだけど、学童の子、七宮さなと久野栞、タイプの全然違うふたりに、くじけそうになりながらもうまく打ち解けていって、子供嫌いだなんだいってたくせにね、すっかりほだされちゃってという、そうしたところね、チョロいなって、けどそれがいいなって思ったんですね。元気いっぱいのさな、本好きな栞。思い出の本が最初のとっかかりになったりするところとか、そういうのもね、よかったんですね。

『びんかんガール!』、なるほど、ちょっと個性的な女の子たち、の話ですよ。超冷え性の冬木ゆきこ、暑がりの夏木うみ、このふたりだけかなと思ったら、酷い花粉症の春野はな、打たれ弱い秋野こころも加わって、この四人で健康くら部を創部、一緒にいろいろ問題を克服していこうというんですね。けど、あんまり無理しても、みたいに思ったんですけど、いやほんと、実際いきなり乾布摩擦。頑張りはわかるが、はたしてこれ、花粉症とか打たれ弱さに効くのかい!? なんて感じで、ちょっと実効性の不明な活動通しながら、皆の結束描いていくの、よいと思いました。それぞれのキャラクター、体質とからめることで、わかりやすくなってるのもよいと思います。

『くるみらいふ*』、これ、いい感じ。妹くるみの世話をする姉なごみ。それはいいんだけど、この妹、ハードモードだなあ。結構やんちゃというか、かなりやんちゃというか、目が離せない感じでいろいろやらかしてくれるんですね。毛虫を触りにいったり、壁に落書きしたり。油断すると、とびかかってきたり、蹴りいれられたりと、いや、ほんと、ある種リアルな子供像かな、なんて思ったりもしたんですが、うん、子供、大変だ。なごみが、全然しっかりしてないのがいいですね。妹に口で負けてるじゃん。そんな様子もおかしくて、そして妹の世話、友人ことねとゆずかに任せて楽しようとする。ゆずかですよ。子供好き。その見た目、雰囲気からも、子供相手にするの得意なのかな? とか思ってたら、これが駄目! むしろ子供のこと苦手そうにしてることねの方がしっかりしてて、まあ、一番しっかりしてないの、姉のなごみなんですけどね。お姉さん3人の、それぞれ違った個性に、くるみのアグレッシブさが作用して、いろいろ見せてくれる展開、それが面白かったなって思いました。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第3号(2016年3月号)

2016年2月8日月曜日

『まんがタイム』2016年3月号

『まんがタイム』2016年3月号、一昨日の続きです。

『前を向いてみよちゃん!』、なんだこれ! もうね、みよちゃん、妻がね、めちゃくちゃ可愛くって、なんだろう、我が身振り返って泣けてくる。そんなみよちゃん、今朝は制服、紺のブレザーで、いったいなんで、いったいどうして!? まあ、姉さんの店のお客さんの入れ知恵なんですけどね。というか、これ、姉さんもやる気だな。というか、この姉さんも可愛いんだよなあ。ほんと、どうしたらよいのか。我が身振り返れば哀しさに身を切られそうな思い。監督やってる野球部の部員に見られちゃったりね、そんな様子おかしくて、ほんと、その生徒のアドバイス、職務質問されたらやばいというのね、ほんと、こいつはおかしかった。しかしほんと、みよちゃん、そのしでかすいろいろが危険域です。

はこいり良品』、なんだか不思議な話です。飼い猫のミネコさんをお店にお招きすると、売り上げよくなる。それで招き猫っていうんですけど、そんなミネコさんが座敷わらしの本に威嚇して見せて、ああ、別々の神様を一緒にしたらケンカするのか。それで招き猫と座敷わらし、敵対しちゃうのか。なんてこというのは、お店にやってきた女の子。うわあ、おかっぱ、ボブカットが可愛いなあ! マキがその子のこと座敷わらしじゃないかって? ちょっと疑う。なんだか大人びて、そうしたところも魅力的。3丁目のみのりちゃん、勝手に売られた自分の本を買い戻しにきたっていうんですね。この子、いやその本になのかな、どうも座敷わらしがついている? ともあれ、面白い子でした。また出てくれたら嬉しいなって思いました。

『ボンジュール!仲居さん』、よいですね。サラの大きなリアクション。小さな頃に、言葉のわからない日本で身振り手振りで助けてもらったのがきっかけだっていうんですが、って、ちょっと待って、シャイなサラ、可愛いじゃん! 外国人のお客様来館。それでトモカが慌てちゃって、外国の人とちゃんと喋ったことない! っていいかけて、そうですよね、サラのこと、もう完全に外国とか日本とか関係なくなっちゃってるんですね、いいなあ、この距離感。英語でのやりとりは、サラがいるから大丈夫ですよ。けれど、サラが近くにいない時は、自分ひとりでなんとかしないといけない。ここで身振り手振りの話が生きてきて、一生懸命コミュニケーションしようと頑張って、理解しよう、伝えようとつとめるその姿、素敵でしたよ。トモカのやりがい、そして通じた嬉しさ、よかったといってもらえてむくわれるところ。本当にいい仕事漫画だなあって思わされますよ。

『だいじょうぶ!?カナ先生』、面白かった。バレンタインデーのお返し、ものすごい長大なリストになっていて、まさに巻き物。しかも全3巻。人気あるのはいいけれど、真面目に返すと大変です、っていうんですね。それでいろいろ考えるのとかね、面白かった。お金がなければ誠意でなんとかしよう! 生徒にはボーナス問題を出したりね、それから商店街の皆さんには、肩たたき券やら痩身マッサージやら、ということは、主に女性からいただいたのですな、って、そうか、バレンタインデーで贈るの、基本的に女性だ! しかし、カナ先生、痩身マッサージの技術を持っているのに、どうやら自分にはほどこせない模様。ああ、世の中とは思うようにはいきません。

  • 『まんがタイム』第36巻第3号(2016年3月号)

2016年2月7日日曜日

『まんがタウン』2016年3月号

『まんがタウン』2016年3月号、一昨日の続きです。

『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』。扉絵の、そして妹佳の想像に出てくる照子の可愛いこと! けど、普段の目を隠してる照子も大変よいと思います。驚きましたよ。まさかのバレンタイデーの話。絶対参加したくないとか、めちゃくちゃネガティブな話なんですけど、女子サイドは恋とかなんとかまったくもって皆無、せいぜいが友チョコ、どころかイヤチョコなんてものまで提示される。すげえな。それ、嫌がらせじゃんよ。そして嫌われてるんじゃないのか光雅って話の連続が、いやもう、身を切られる思いでありますよね!

『あいたま』、ほんとにすごいよな。いきなりヒロインがおぞましいもの扱いされてスタートです。ひよことリサが旧交を温めあう話なんですね。リサが本当にひよこのことが好きで、ひよこがすごいのか、リサがすごいのか、いずれにしてもふたりの関係、いよいよ進むか進まないかといった局面。リサの健気さ、好かれたいと一生懸命で、そうした様子はやたらめったら可愛くて、ええ、ひよこと森の仲で再会が叶った、その時の様子など、とてもよかったです。しかし、そんなリサがあいを怖れる。手が勝手にか! 反射のレベルか! でもって最後に、気持ち悪いといわれるヒロイン。すごいな、これ、あいがメインのヒロインなんだよね!? ほんと、毎度毎度ではありますが、あい、すごいいわれようです。

『ど先端ナース』、こっちは主人公が気持ち悪い。初対面の女性をナースと見抜く、その決め手は主に体臭で! すごいな育郎、今までで一番ドン引きだ!! ほんと、匂いかよ、すごいな! まさに変態だよ! と思ったら、暮巳あいも匂いの香りのといってましたね。いやもう、変態ふたりを巻末にまとめた編集部判断、見事なのかも知れません。リパ子くん、身を隠している彼女を見付けたのもナースの匂いか。それをとがり、臭いと嘘を教えて、酷いなあ。ドSナースとがりの面目躍如であります。今回は、体臭を指摘されてそれをやたら気にしているリパ子が健気で、可愛くて、けどやっぱりかわいそうで、ほんと、彼女の心に安らぎが得られること、祈るばかりですよ。そうそう、泉の女神、あれはおかしかった。すごい威力です。

  • 『まんがタウン』第17巻第3号(2016年3月号)

2016年2月6日土曜日

『まんがタイム』2016年3月号

『まんがタイム』2016年3月号、昨日発売でした。表紙は、冬の星座? 『おとぼけ課長』がオリオン座の格好していましてね、それを『まりあ17』まりあに『鉄仮面のイブキさん』伊吹さんが観察している、そんな趣向でありますよ。女子ふたり、コートにマフラーが可愛い。伊吹さん、こころなしか表情が感じられるようですね。そして『けいさつのおにーさん』、ゲスト掲載の告知カットもございます。

『アカネんちは結婚相談道場!』、新連載です。扉見ましてね、緑、葵、茜の三姉妹ものかな? なんて思っていたら、なんと、祖母、母、娘の三代ものでありましたか。女子高生、茜、15歳は、お家が道場で、いろいろ武道の心得があるというんですね。その道場主というのが、ぽやーんとしたお母さん。相当な実力者、みたいですよ。娘を一瞬で制圧です。そして見た目にも若いお婆さん、緑はというと、結婚相談所をやっている。なるほど、タイトルにある結婚相談道場とは、そういうことなんですね。家では、祖母も母も生活のもろもろ不得意で、仕事してますしね、そうした状況、家のこと一般を娘が支えます、そういう話であります。かくして世帯主が娘。実際のところ、これって通るんでしょうか?

『おひとり食堂』、今回は気づけばお店にいたお客さん、影が薄い、存在感がない、そんなお姉さん。うん、素敵です。タクシーがとまらない。犬も電柱かなんかと勘違いして、人とわかってビビる。そんな彼女の、存在感なくとも、気づかれずとも、なんだか悠々自適、のんびりマイペースでやってるぽいところがね、すごく魅力的だと思ったんですね。しかし、このお客さん、はじめてですよね。居酒屋せいちゃんの大将とロックスター誠一郎を同一人物と気づいたの。写真撮影に映りこんでぎゃあ! あれがまずおかしくて、カメラマンもか! そして後にお店で再会。うん、なんか、いい感じ。このお客さん、好きだわあ。

『鉄仮面のイブキさん』、めちゃくちゃ面白いな! 2本立てです。1本目は、伊吹さん、仔犬を拾うの巻。なんとかして飼いたい、そういうんだけど、お家はマンション。お父さん、最初は駄目だっていってたのに、仔犬の可愛さに陥落、父娘でお母さんに飼っていいですかとお願いして、見事に拒絶。飼い主探しに奔走するんですね。お母さん、おお、素敵な人。あ、目の感じが伊吹さんと一緒だ。けど表情豊かで、それから人の気持ちをものすごい見抜いてくる。喜多くん、一発で丸裸だな。改めて語られる喜多くんの恋心。そして仔犬、喜多くんが引き取ることになって、あの最後のお父さんね、めちゃくちゃ面白かった。よくあるパターン、それと思わせて全力で崩してくる、その意外性にやられます。

2本目! こちらは番外、シンプルな短編、って感じなんですが、いやいやめちゃくちゃ面白い。というか、相楽さん、眼鏡、可愛いな! めちゃくちゃ可愛いな! こちらでは、仔犬のその後、哀原先輩と相楽さんのその後など語られて、ああ、相楽さん、すごいな。超能力者みたい! 見どころいっぱい、実によい、そんな短編集。こういう感じの、軽くいろいろ盛り合わせてくるの、好きなんですよ。他の漫画でも、ちょこちょこ読みたいですよ。

『神シュフ☆エンタ』、新連載です。なるほどこれは、出版業界にてバリバリ働く妻と、家事と育児にてバリバリその才能を発揮する夫の話でありますね。家ではちょっとゆるくて、なんかふんわりしているきーちゃんは、仕事となるとばっちり武装して、凛々しく家を出ていって、しっかりぱりっとしているエンタは、妻のことよく理解して、おいしい食事、よく片付いた家、心配りをかかさない。子供、しーちゃんというのは、息子なのかな? 表情見るにそうっぽいですね。父ひとり、母ひとり、子ひとりの生活、そのいろいろを描く、最近一般にいわれる日常ものとは違う、そうした日常ものを感じさせますよ。

  • 『まんがタイム』第36巻第3号(2016年3月号)

2016年2月5日金曜日

『まんがタウン』2016年3月号

『まんがタウン』2016年3月号、発売されました。表紙は『ままごと少女と人造人間』をメインにしまして、なんだろう、これ、すごくドラマチックなイラスト、マフラーをふたりで分け合ったりしましてね、いやもう、驚きであります。他には『新クレヨンしんちゃん』、しんのすけが雪玉持ってるイラストに、『押しかけ時姫』姫が寒い季節なのにチョコアイス持ってるカット。そして『野原ひろし昼メシの流儀』に『ちはるさんの娘』のカットもございます。

『押しかけ時姫』、最終回でありますよ。なんと、海斗さん、大学生になってる。史学科に進んで、蔵の古文書調べてと、そんな海斗、歴史が好きなわけじゃねえというんです。ああ、そうか、好きなのは姫か。姫の消息が気になるのだな。残された古文書には、帰った後の姫の様子を記したものはなかった。海斗さん、一途だなあ。そしてここで再び姫との再会かなって、ああ、姫、戦の出で立ち。その姿、凛々しくて、ああ、海斗の先祖が姫を逃がしてくれたのか。ほんと、姫、16に育って、見事な娘ぶり。ああ、嫁ぐ相手もおらぬようになって、これは海斗、恋、叶いましたな! と、きっとこうなるだろうと思われた、そんな最終回ではあるけれど、姫との再会、本当に嬉しく思うわけですよ。

『恋するヤンキーガール』。ナデシコがとんでもないことになってるな。手だけでそこまでなるんだ! ナギを男子と意識するアヤメちゃん、いろいろ言動が大変で、ほんと、こういうところは可愛らしい、そんな女の子なのでしょう。はいいとして、お前がアヤメちゃんを女にした発言、これは不穏当だわ。穏かじゃないわ。ナデシコとアヤメの子供の頃の話。だんだんにうちとけて、仲良くなってきた。ナデシコにとっては、アヤメがほんとすべてだったんだってわかる、そんなエピソード語られて、だもんだから、アヤメのね、ナデシコ大切というその態度、ああ、ナデシコさん、報われましたね、よかったねと、思わないではおられません。

『ポジティブ先輩ネガティブ先輩』、すごいな、ポジティブ天使先輩がなぜか落ち込んでいますよ。同僚の結婚、それを祝えない理由がある!? って、お金の問題なのか。祝儀貧乏ってやつなんですね。しかし今回、めちゃくちゃ面白かった。巫女川の自虐ネタについて。なるほど、人にいわれると面白くないわけか。わかる。でもって、天使、巫女川、カップル成立。ああ、素敵です! いいよ、その方面、もっと押し出していこう! そして主任の怒り。ブーケ予約済み。おかしくておかしくて、けど最後の絵皿アレンジ。ほんと、やってくれました。ほんと、この威力、素晴しいです。

『漂流系女子高生』、ボトルメールを拾ったら、それ出したのななみだった。いつか救助されることを信じて、いろいろサインを用意してという、ええ、なんとか希望を繋いでいる感じですね。今回は火が欲しいという話。うん、生水とか、体によくないよ? 沸かさないと本当は危ない。雨宿りに適した洞穴見つかって、そこで落ち込むななみと、そんなななみをはげますふたり、それがよかったなあって思ったんですね。落雷があって、木が燃えていた。ああ、火が手にはいりましたよ。魚も焼いて食べられます。煙で自分たちの存在を外に知らせることだってできます。しかし、ここでななみのいう、一気に問題が解決したのが怖いぐらいだという、ああ、これ、やっぱりそういう仕込みなのかな。誰かが彼女らの求めるもの、それをうまいこと用意してたりするのかも、ですね。

  • 『まんがタウン』第17巻第3号(2016年3月号)

2016年2月4日木曜日

終活女子高生

 『終活女子高生』、実は私、この漫画をどう受け取っていいものか、よくわからんのです。タイトルにある終活。就職ではなく、人生の終わりをどう迎えるか、そのための活動。それをする女子高生が主役、いや、主役ではないのかな? いや、主役だろう。大泉律は、自称余命一年。そんな彼女に、とつぜん絡まれた、いや、友達になって欲しいといわれた藤沢沙羅が、一緒に律の終活を手伝おうという、悲しくもいじらしい、女ふたりの友情の物語 — 。と思っていいんでしょうか? いいんですよね。いや、もう、ほんと、わからんのですよ。ほんと、これ、どういう展開見せて、どういう終わりを迎えることになるんだろう。もう、まったくもって予想もできない。沙羅ともども、毎月毎月、律に振り回される、そんな思いであるのです。

しかし、なにが一番読み手である私を困惑させるかといったら、大泉律、その人ですよね。なんだろう、この人のキャラクター。ストーカーじみてる。奇想天外な人。どこまで本気かわからない、言動もなにもかも、どこまで信じたらいいかさっぱりわからない。律もそう思ってますよね。余命一年なんていってるけど、どう見ても元気そのものだし、むしろよっぽど活動的で、身体能力もかなり高い。余命一年とか嘘だろ? いや、ほんと、そう思うよなあ。思わないではおられない。というか、本当にこの漫画のラスト、律が死んで終わっちゃうの!? ほんとに!? マジで!?

ある意味、そういう悲しい展開を見たくないという気持ちが、律のいう終活、それが嘘なんじゃないか、ごっこなんじゃないか、みたいに思わせてるのかも知れないんですね。

最初のうちは、なんだかおかしなこといってる、おかしな女子高生に絡まれた見た目ヤンキー、中身わりと純朴な沙羅の困惑を見て楽しむ、そういう感じの漫画かななんて思ってたのでした。余命一年とか、なんかのギャグなんじゃないか、そういう風に思ってたわけですね。けど、ずっと読み進めてきて、どうにも律がいってるだけではないみたい、そんな雰囲気など感じてきていたものだから、ああ、最初からの読み直しは、おかしい、面白い、困った子だなあ、そうした感想なども抱きながら、なにかどこか寂しくも感じられて、ええ、複雑、なんともいえない感慨なのです。

  • 津々巳あや『終活女子高生』(まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2016年。
  • 以下続刊

2016年2月3日水曜日

『まんがホーム』2016年3月号

『まんがホーム』2016年3月号、昨日の続きです。

『ようこそ!オーロラ百貨店』はくつフェチのあの人にズームイン。えにちゃん、靴が壊れてしまったっていうんですね。それで職場にやってきて、けれど肝心の倉沢が落ち込んでいる。かつての悲しい思い出、学生時代につきあってて、そしてフラれた? そんな思い出を思い出していたっていうんですね。しかし、靴が好きなところを気持ちわるいといわれた思い出、そいつに追い打ちをかける水菜にえにちゃん。もうほんと、本当に気持ち悪いだのキモいだの、散々なんだけど、いや、でも思い出の中の倉沢嬢、むしろ可愛かったと思うんですよね。さて、そうした昔のわだかまり、きれいに流されて、ああ、よかったですね。これで靴好きに邁進できますね。ほんと、これで恋愛のなんのに発展したりするんでしょうか。いや、しない気がするなあ。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』。最終回でした。コンビニのバイトくん、実家のコンビニに帰ったんですね。父病気、なので代理で社長役。いなかなのに結構お客さんがあって、むしろこちらの人手がたりないくらい。そこで手伝いに立候補するお子さん、ああ、この子、あれか、タヌキだな。なんだかバイトくんのこと、やたら気にいってるっぽいです。月夜野さん、どうしたのかな、そんなこと思いながら読み進めていけば、このコンビニのある土地、月夜野さんと仲のいい桜、その近所なんですね。山には鬼婆伝説があって……、月夜野さんだ……。そしてこれまでに出てきた人、語られたこと、少しずつ、ぽつりぽつり、その後が描かれていって、しかし、月夜野さんはこれといって関わらず、って、あー、そうなの? バイトくんのご先祖だったりするの? なんかね、最後にすごいこと知っちゃった! って感じですよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、泉の女神、あれおかしかった。落としたもの、誤認、2ネタ。最初はパイを泥と勘違いして、そして次は地味ボロいけど高価な茶器。その真価を見誤ってたというんだけど、部下とかいたんだ! いやもう、なんだろう、おかしいなあ。北風と太陽、北風のリベンジも面白かった。大臣の胸毛も、ほんと、大臣がえらいこと怒っちゃって、しかしなんで理髪師、大臣の胸毛事情なんて知っちゃったの? 謎です。意味深です。他のネタも、シンプルで、けれどまさかそうきたか! と思わせるものばかりで、面白かった。すごくよかったです。

『歌詠みもみじ』はバレンタインデーの情景描いて、しかしこの子ら、そういう恋のなんのって縁遠そうなのに、と思ったら、めちゃめちゃ遠かったです。積極的に男子をからかいにいくパターン。あまりにノリノリのもみじ、おかしくて、いいなあ、なんかさらに好きになった。男連中のもらえない理由列挙もおかしくて、喪中とかよく考える。まりなさんがさすがでした。菓子会社の娘、それでたくさんのチョコレートを持ってきてくれて、男子たちに配給したかと思ったら、そのチョコレートは広告つきで、さらにホワイトデーのおかえしも要求する。その購入先は、まりなの家の会社というわけか。やり手だ! 今回はそうした女子たちのしたたかさ、たくさん描かれて、もうね、こういうの大好きです。実に面白かったです。

  • 『まんがホーム』第30巻第3号(2016年3月号)

2016年2月2日火曜日

『まんがホーム』2016年3月号

『まんがホーム』2016年3月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、チョコレート手にして物思うらいかがメインであります。『孔明のヨメ。』は、月英さんの作るチョコレートを横からひょいと味見している孔明。もうバレンタイン一色でありますね。他には『のちの真田幸村である』のカット、『敗者復活戦!』のカットもございます。両方ともに、巻中カラーでありますね。

『孔明のヨメ。』、徐兄、念願の仕官がかないますでしょうか。水鏡先生のところへいって、推薦状を書いてもらいます。前科があるので偽名のやつ。宛先は劉備のところですね。その肝心の劉備はというと、こちらでも徐兄のことを探している。おお、双方願ったりじゃんよ。そう思っていたら、葵家によるすっかり包囲網ができあがっていて、陥れるどころか、命までとろうとする。まずは趙雲と引き離し、そして大勢で追い回す。ああ、あかんっぽいなあ。とは思わないんですけど。ここに徐兄が割って入るんでしょうか。

『主任の一ノ瀬さん』、この残念女子会、素晴しいですよね。いや、残念なのは一ノ瀬さんだけか。小川ちゃんと泉さん。ふたりを誘って、三人で女子会。映画見てゲームしてトークして、の予定が、チョコレート作ろうぜ、って、一ノ瀬さんに振り回される会、ってな感じですね。今回、ライバル会社とのバッティングを冒頭に持ってきて、それを伏線としてラストに回収する。そうした構成実によい。それにね、小川ちゃんのはしゃぎようとかも可愛かったですよね。

天国のススメ!』、草間をオカルトネタを餌にして使役する十子さんですよ。太一には内緒。バレンタインのチョコレートを一緒に作ってほしい、というんですが、だったらなんで草間? なんと、魔法薬を入れたいという。まさか惚れ薬か! いや、背がのびる薬なのだそうで、ああー、私も卑怯な濡れ衣をかけてしまいました。すまない、十子さん! 薬作るその様子、おかしくって、冬にセミの抜け殻を集める美男美女。もう、それだけでおかしい。そして叶った太一の願い。ああ、お正月の願掛け。健康で皆となかよく。それが叶ったんだけど、叶ったとかどうかとか、気がつくことはあるまいだろうという、そういうところがね、いいじゃありませんか。皆、なにはなくともなかよくってのは、はじめっから叶ってるんだものなあ。ほんと、小さなしあわせを大切にするお話です。

『敗者復活戦!』、制服に白いコート、可愛いなあ。さて、月穂サマ、お誕生日だそうですよ。なのでなにかを贈りましょう。そのプレゼントを選ぶニーナ、夕記の様子、これが面白くてね、ふたりともまだ学生だから高いものとか無理。じゃあヌイグルミ? となると、ニーナの静電気体質が危険となって、ええ、なかなか決まらないんですね。夕記の発想した、動物園の年間パスポート。いいですよね。きっと月穂サマも喜んでくれるだろう。予算も抑えられた。だから、初回は一緒にいこう。こうした発想、いろいろが広がっていくのがね、素敵だなあって思ったのでした。そして月穂サマ、まんまと気にいって、おお、すごい笑顔! 素晴しいです。これこそ賢者の贈り物でありますなあ。

  • 『まんがホーム』第30巻第3号(2016年3月号)

2016年2月1日月曜日

Microsoft Universal Foldable Keyboard

 以前ちょっとふれていました。MicrosoftのBluetoothキーボード。iPadやiPhoneでちょっと長めの文章を書きたいときに、ソフトウェアキーボードでは打ちにくい。ホームポジションに指を置かないことには安定して打てないのに、ソフトウェアキーボードは画面にキーボードが表示されてるだけだから、ほら、ホームポジションを指に教える、FとJについてる出っ張り。あれがないわけですよ。だから、どうしても手元を見ないと打てない。タッチタイプだとだんだんずれていったりする。どうしても快適な入力環境をと思うと物理キーボードが欲しくなってくると、そういうわけなんですね。なので思い切って買いました。折りたためて携帯もしたすそうなやつ、買ったのです。

以前、キーボード購入を躊躇させる理由として、キー配列の問題をあげていました。いわゆるUS配列というのでないと、ってやつです。MacintoshでもWindowsでも、キーボードはUS配列にしている。それに慣れているから、というのが理由なんですが、Microsoftのキーボードは、そのUS配列を日本国内では販売していないみたいだっていうんですね。だから買うなら、個人輸入するか、あるいは並行輸入品を買うか。いずれにしても送料やら輸入業者の取り分やらで割高になってしまう。まいったなあ、といっていたあれです。

ですが、動きがありました。なんでか知らないんですけど、これいいんじゃないかと思っていたFoldable Keyboard、値段が下がってきてまして、ほんと、もうモデルチェンジ? 型落ちになっちゃう? とか思ったんですけど、ざっと調べてみたかぎり、そういった感じでもないみたい。そう思って観察していると、さらに価格は下がって、日本市場向けのJISキーボード、普通に国内で販売されてるやつですね、こいつよりも安く買えるようになってしまいました。というわけで、ちょっと迷って、悩んで、でもって思い切って買ってしまいました。

心配していたのはタッチについてでした。こんなぺったんこのキーボード、はたして打ちやすいのか? 結論からいいますと、問題ないです。確かにキーは浅くて、フルサイズ同様とはいきませんが、最近はやりのアイソレーションキーボード? キーとキーが離れてるやつですね、あれを普段使いしてること考えれば、そうそう大きくは違わない。キーとキーの距離、これこそは密で、指を狭めるみたいにして打たないといけませんが、これも大丈夫、じきに慣れてきました。

Foldable Keyboard特有の事情とでもいいましょうか、中央に左右にわける溝があります。これのせいでホームポジション、左右の距離がちょっと離れてしまって、これが意外と慣れなくて、けどこれもじきに慣れることでしょう。

今現在の問題は、iOSでは日本語入力にDvorakが使えないといったところでしょうか。仕方がないのでQwertyで入力しています。これ、意外と問題なく入力できて、まあ、Dvorakを使いはじめるまではずっとQwertyでやってたわけですしね、指が覚えているみたいです。

本格的な文字入力には、フルサイズキーボードとDvorakの使えるデスクトップで、当座の入力にはFoldable Keyboardで簡便に、といった使いわけをしていくことになりそうです。

というか、せっかく買ったキーボード。ちゃんと意識して使ってやる、それが一番大切ですよね。

以上、今日の文章は、Foldable Keyboardを使ってiPhone 6s上で書きました。