2016年4月18日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年6月号

『まんがタイムきららミラク』2016年6月号、一昨日の続きです。

『音無さんは破壊神』、いい展開見せてますね。破壊神、まったくもって駄目続きで、能力は奪われた。そのせいなのか、ろくな神具も取り出せない。なんとかしないと。なんとかして、いりすから力を取り戻そうというんですけど、えーっ、キスまではいいとしても、それ、力のすべてを回収するまで48分かかるのか。なんかハードディスク間で大容量データやりとりするみたいな生々しさあってグッドですね。しかし今回、いっつも神様のことからかってる、おちょくってる、そうやって楽しんでる天使がですよ、ついに神様のこと本当に傷つけてしまって、ああー、神様、泣いてしまって、ああー、あまりの屈辱に心の支えを失ってしまった。もういい好きにしろ、天使さえ突き放してしまって、なんだもう、あまりのことになんか切なさMAXじゃないですか。ちょっと神様のこと、気の毒に感じて、ええ、なんだろう、過去最高に好きな感じでありますよ。先生の家に泊めてもらって、ご飯まで食べさせてもらって、なんだろう、素直じゃないなあ。そして天使が……。いやもう、面白くなってきましたよ。

『ミソニノミコト』、終わってしまった! 好きだったんだよー。なんかね、ゆるくてね、神様たちと人間の関係、ほのぼのしててね、その様子、その雰囲気、もう大好きでした。最終回の今回は、正月きましてお参りしまして、これからの進路、変化について話したりしましてね、あれー、海外にいく組とか、家を出る瑞穂とか、ほんと、変わっていく、別れ別れになっていく。そんな中、ミソニノミコトは家に残るというんですね。これ、瑞穂との別れになるかも知れんのか。瑞穂、次に会う時には、ミソニのこと見えなくなってしまってるかも知れんのか。そうしたことしみじみ話す彼女らのね、そのゆったりとした会話が胸につまるようで、ああ、そうか、長い時間を過ごす神にしても、人に寄り添い共に歩む、その時間の感覚は違わないのか。この感覚、この感触。それが、この漫画の味だったんだなって思った。そして最後に神様からのご挨拶。ああ、ながらくお疲れ様でした。いい神様でした。

『しましまライオン』、とてもいいな! にーなといおん、ふたりが一緒ですよ。家事とかばっちりやっちゃって、まこのこと驚かしてやろう。なんだろう、ふたりとも、いいやつだなあ。まこから感謝される、そのこと想像してやる気出してるいおんが、もうほんとよくってですね、この子、まこのこと大好きだよなあ。にーなといおんの力関係、というか、いおんが弱味、恥ずかしい子供時代を一方的に知られている、それゆえ頭が上がらないっていう、それが面白かったなあ。いおんの可愛げ、それがもう前面にどばどば出ている回だったと思います。ところでまこの下着のくだり。神様が用意したの? 許されない神様。不穏ですよ、いおんさん。そしていおん、それから千鳥もか、必要ないのか! いやいやいいじゃん、とてもいい。さてさて、もこに喜んでもらえたようで、よかったねいおん。でもってえりな。ああ、この子は不憫の星のもとに生まれついてるみたいですなあ。

『ラストピア』、面白いなあ。記憶についての話をしているリッタと雑貨屋さん。それが前提になって、今回登場の女の子、あの子の話にひっかかりができてくる。そうしたところがよくって、いえね、もうほんと、楽しいばかりの話なのかなって思ってたんですね。お家の人と喧嘩したみたい。それで家を飛び出してきたみたい。そんな子とリッタ、マノが一緒に遊ぶ、そうしたところ、見ててほのぼの、マノは物騒、これはペットのモモちゃんなんですけど!! リッタもいろいろ大変で、ほんと面白かったなあ。さてさて、それで帰りにこの子が、つらいことがあった気がしてけど思い出せない。それはどういうことなのか。楽しく遊んで忘れちゃったとか? いや、そういうレベルではないように思います。なにかやっぱり、ここにはあるんじゃないかなあって思わせられる、そんな風に意識が転化させられた、そんな感触がまたよかったんですね。

『かんきつパンチ!』、これもおかしかったなあ。伝説の根性課題なるものがあるらしい。その課題の準備として、ショッピングモールに買い物にいくんですね。と、それで柚がやたら楽しんでるのがおかしくて、興奮しすぎてすごい顔! そうか、そうか、エスカレーター、楽しいか。そんな柚を見守ってほんわかしてる蛍、すずも最高です。柚のこれまでのこと、蜜柑以外には自分のことあまり知らせてなかったこととか、友達もいないとか、そうしたしょんぼりがあって、それが今やこんなに友達たくさんで、ああ、よかったなあ柚。そう思う気持ちもあり、また彼女の内心、ずっとこのままでいるわけにもいかない、そこにちょっと不安感じたりして、それはいずれ成仏するなり去るということかい。ああ、そうしたこと予感させて、ええ、楽しさがあって、そこに一滴苦さ、切なさを落とす。そうしたコントラストがよく効いて、ええ、響いたように感じます。

『やさしい新説死霊術』、授業でいろいろ召喚しますよといった今回。出てくるやつ、きっといろいろやばいんだろうな、そう思ってたら、うおう、のっけからダークだ。見た目に可愛い女の子、って、それ疑似餌なのか、釣り餌みたいなものなのか、しかもその可愛さの源泉はっ……。えらいもん持ち出してきたもんですよ。次の鳥もおかしくて、おお、倉子に見事にクリティカル。これもまたいかします。と、ここまでアレげなの持ち出してきて、さあ次はなにがくるんだろう、きっとリンリはなんかおかしいの出るんだろうな、そう思ったら、おお、まさかの普通の鳥! オニオオハシ、って、オオハシか! もう本当に普通で、いや鳥としては珍しいんだけど、ともあれ普通で、その普通さがおかしかった。そしてトアの召喚。えらいの出たな。上位存在。見るからに禍々しい。そんな悪魔めいたやつで、先生もちょっと勝てないかも、っていうんだけど、ちょっと待て、君、やたらフランクだな。というか、人なつこくていいやつだぞ! つまりは、これが知性というものなのか? ここでソレイユ、彼女の抱えるなにか、それが匂わされて、なにか次に続くもの、繋いでいきますね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第6号(2016年6月号)

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