2016年7月2日土曜日

『まんがホーム』2016年8月号

『まんがホーム』2016年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが表紙で、おお、赤一色の背景にらいかがドーンですよ。夏の4コマキャラ祭り? それでホームの顔であるらいかをドーンと押したのでしょう。しかし、シンプルながらもインパクトある表紙に仕上がって、ぐっと目をひくものありますね。

『男子の花園』はどんどん家事力を伸ばしていくお父上、いやさ、おじいさまですよ。ええと、善ちゃんって呼ぶべきですかね。今回、これ素晴しいな! と思ったのは、その善ちゃんの言葉です。料理も掃除も女子力ではない。男でもできるべき生活力だ。かっこいい! しびれました。そうなんだよ。女子だから男子だからじゃないんだよ。どちらの性に割り当てられたものじゃなく、どちらもができた方がよい、そういうことなんだよ。ええ、立派でした。感動した。そして今回、父が風邪をひきました。そうしたら善ちゃん、ばっちり看病してくれて、ストロー付きペットボトルキャップ! そんなのあるんだ。飲み物にかぎらずその心配りの見事さ。隅々まで気がついてすごいっていうのね。でも、子供の頃なんて僕が風邪ひいても仕事で家にもいなかった。そういう父だけどね、善ちゃんが子供の頃の自分にしてくれていたこと、はじめて知るっていうんですね。ほんと、どんどん父と子、善ちゃんと父ちゃんですね、そのわだかまりがとけていくようで、とてもいい。最後のコマなんてね、胸に迫るものありましたよ。

天国のススメ!』は十子に届く手紙の謎ですよ。竹でもって挟まれた和紙。それが十子の持ち物にそっと置かれて、しかし差出人がわからない。その内容も白紙、さっぱりわからない。なんだろう。誰からだろう。ストーカー案件? でも、十子のカンではイヤなものではない。それで疑われる太一がね、ほんと、十子も嬉しそうで、実にいい。感動しちゃってるじゃん! 十子さん! しかし匿名の手紙とは穏かではない。友達が心配して様子見にいこうとすれば、太一が先立って様子を見ていて、その様子にまたも十子感激! 素晴しいな。今回は十子さんのボーナスデーじゃないか。この子の輝く笑顔素晴しく、そしてこの物語の決着も素敵なもので、ええ、この皆のしあわせそうな様子。大変によいものでした。

『孔明のヨメ。』は、え、月英さん、弩の稽古!? と思ったら、なるほどかぶら矢。荘園での問題発生時に使うための道具だっていうんですね。けど、これは本題ではなく、問題は徐兄の就職問題。劉玄徳に仕えることになった。それを孔明はじめ皆に報告して、そしてお別れの宴です。しかし、これで今後は敵味方の関係になるかも知れないよという徐兄の言葉、これに具体的にそうした対立関係を思う月英。対しそうしたことに頓着しない士元。ほんと、いろいろな思い、気持ちが交錯して、その合間に悲しい別れもあるけれど、でもそれぞれがそれぞれのあり方を思っている。後戻りできないと思っている徐兄。自分はなにも恩返しできていない、そう思っている孔明などなど、ほんと、ひとりひとりの胸中、その人となり、切実であり、そしてドラマティックです。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、朝からジョギングしているというえにちゃんに、自分も一緒になんていっちゃった水菜。朝から10km。それだけで挫折しそうになる水菜ですよ。同僚に相談したら、よいジョギングシューズをお薦めしてくれる。というか、君、あらゆる靴がターゲットか! そしてあらゆるシチュエーションで発揮される水菜の可愛さ。この展開がめちゃくちゃ面白い。そのたびに素に戻る志穂に撫子がグッドでしたよ。しかし、ほんと、水菜くん、あちらこちらに可愛いをふりまいて、道を誤りそうな人まで! 可愛いは罪ですよ!

  • 『まんがホーム』第30巻第8号(2016年8月号)

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