2016年9月18日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年11月号

『まんがタイムきららMAX』2016年11月号、発売されています。表紙は『ステラのまほう』です。珠輝と部長、おしゃれについてチャレンジ中? 珠輝はベレー帽被ってみたりね、そして手にはハンガーにかけた服。制服からちょっと着替えてみようと考え中? 部長も、上着の下、制服じゃないですね。いや、おしゃれとかじゃないかも知れないですけどね。ちょっとした冒険? 思い切り? そんな風にも思えるわくわく感ある表紙でありますよ。

いちごの入ったソーダ水』、新年あけました、だそうですよ。里帰りしているこひめ。寝ているところを茅に起こされて、もうすぐ初日の出ですよ。ああ、写真を撮って皆に送る。うきうきしてるこひめがすごくよくって、それで返事を待ちわびてる様子もよくって、ああ、でも本命からはなかなか返ってこないんですよ! これはまるで恋!? ソワソワしてたのが、だんだん元気なくなっちゃって、うん、ほんと可愛らしい。そんな彼女の心待ちの相手からの電話、一気に気持ちが高まるその様子。素晴しかった。ほんと、月はこひめの大切なお友達なんだなって思わされて、しみじみ感じいりました。

『すくりぞ!』は、えらいことセクシーな扉絵じゃないですか! でも本編はすごくナンセンス。リンの家が所有する島にやってきたんだけど、帰りの船は頼んでいない。自給自足のサバイバル生活。なんかね、とんでもないことになってるんですけど、ほんと、みんな大丈夫なの? と思ったら、なんか大丈夫っぽい。テントがある。エアコンまでついてる。って、おかしい。なんかおかしい。電気通ってるの? 水道、ガスもちゃんと通ってて、さすがだな。食べ物を探しにいけば、木におにぎりがなっている。ちゃんとビニル包装されてて衛生的だー! 海にいけば、魚が刺身でプカプカ泳いでいる。すげー! リンの要望をかなえつつ、サバイバル? そうした経験も楽しめるようになっているっていうんですね。お風呂を望むとドラム缶が転がってくるとか、ほんと、にゅうがツッコミ疲れて変な顔になってますよ。突然はじまったサバイバルは、リンの帰りたいという言葉をうけて唐突に終わって、いや、ほんと、甘やかされサバイバルはなかなかに楽しそうかと思いました。

『どうして私が美術科に!?』、今回、面白かったなあ。学校の遠足で美術館にいきますよ。おお、さすが美術科ともなると、遠足も一味違います。それはいいんだけど、紫苑がやたらはりきっちゃってね、美大生ファッションできめてきました。眼鏡そしてベレー帽。可愛いんだけど、この人、ほんと人が変わっちゃって、すごいハイテンション。とりわけ近現代、前衛寄りの作品となると、常軌を逸した行動に出て、触りそうになる、床をゴロゴロ転げまわる、ほんと、いったいどうしたのか。めちゃくちゃ怒られてるし、けど、それでもとまらない! この子の興奮、わかるんですね。すごいと思えるもの、しかも興味のど真ん中でしょう、そいつをこれだけ見せられたら、そりゃあ気持ちも高揚します。それで同時に、自分もまだ発展途上、そうしたこと思わされてね、いや、ちょっと違うのかな? いや、でも最終的にはそうでしたよね。ハイテンションでちょっと失敗しつつも、いい思い出できたんじゃないでしょうか。反省まじりでも、がーっと意欲いっぱいになれて、まあ、発展途上なんですけどさ、ええ、こうやって七転八倒しながら成長していくのですよ。

『魔法少女のカレイなる余生』、こいつはやってくれましたよ。前回の構成をそのままに、寮を出ていく人をしじまから管理人に置き換えました。しかしそれで違うのが寮生の反応で、ぐっ、て! ガッツポーズですか! みんな極めて冷たいし、リラはゲームの方が大事だと明言しましたよ。えーっ! しじまの時は、ゲームどころじゃなくなったじゃん! って、まあ、管理人なあ、しゃーないかなあ。そう思わせる積み上げができあがってるところ、ナイスですよね。とりあえず、しじまにがんがん批判される。セクハラに対する言及もあって、ほんと、寮生たちから全然支持されてない! まあ、しゃあないって思いますよね。新たにやってきた管理人は仕事ばっちりだし、セクハラとかしないしって、これ、最後に旧管理人の逆転がこないと構成的におかしいんだけど、どうやって実現するのか。ほんと、ずっと、まったくいいところないよ!? って、ほんとぎりぎりのところで復活して、いや、ほんと、これ、でも、旧管理人のいいところが見出されたとかじゃないよね。ええ、寮に残留決まって、評価は改まらない。えらいことだと思います。

『ヴァンパイアちゃんが狙ってる。』、ゲストです。森に入った宮瀬しずるが出会ったのは、行き倒れた女の子。助けようと抱き起こしたら、血が欲しいといわれて、次に目が覚めると知らない屋敷の中。そこにいた女の子は吸血鬼というクロエ。しずるの血が欲しいというのですが、いや、むしろなんだか様子が変で、昔からずっと見てきた、恋人でお願いします、どうもただ血が欲しいってわけじゃないみたいなんですね。はやく帰りたいしずるはカーディガンもシャツもはだけて、そうしたらクロエ、吐血しつつ卒倒。結局、しずるはクロエの屋敷で暮らすことになるんですけど、吸血鬼だなんだといっても身の安全は保証されそうだし、大切にもしてもらえそうだしで、なかなか楽しそうな同居生活が期待できそうですね。

『ゆる友。』、ゲストです。篠原いちごは高校2年生。幼なじみの友人、ソラ、レイのふたりと一緒に学校にいくというんですが、ふたりともに寝ながら登校。ソラならともかく、レイまで寝ながらとはおかしい、って、ソラは寝てても当たり前なんですね。夏休み明け。ソラはすっかり生活のリズム崩してるし、レイは課題をすっかり忘れてるし、そんないろいろいたらない彼女らの面倒見るかたちになってるのがいちごなんですね。ツッコミ待ちのボケをうまく拾ってもらえなくて恥ずかしいレイとか、そういう描写、友達同士のやりとりのありそう感ただよわせて好みです。そして長期休み明けのテスト勉強、いちごにやっぱり面倒見てもらってね、そうしたいちごの頼もしいところ、あるいはちょろさも悪くなかったですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第11号(2016年11月号)

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