2016年10月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年11月号

『まんがタイムジャンボ』2016年11月号、昨日の続きです。

『寄席ばいいのに』、落語家の新橋に恋している銀子。彼女に、やることといえばひとつ、そういって背を押そうとしたら、誤解されちゃった! エロすぎって赤面する銀子に、そんなつもりはなかった、告白を勧めたつもりだった、小路も赤面する、それがやたら可愛かったんですね。今回、小路の表情、面白かった。赤面あり、そしてニヤニヤ顔、自信満々の凛々しい表情も見られて、お、小路さん、なんか頼れる感じですね。恋だなんだも、落語が頼りの小路。ほんと、これで大丈夫なのか? そう思わされるところもちらほらだったんですが、銀子、告白までは無理だったけど、ちゃんと名前覚えてもらえました。遅々とした恋の歩みだけど、並行して銀子、小路の友情の歩みも確かに前進している。それがいいなって思える漫画です。

『シコふんじゃえば?』。杏子、悩みどころですね。舞に自分が相撲部屋の娘だと告げようか、悩んでるんですね。きっかけは、前回のピンチを助けてもらったこと。そして部屋の力士、金平島の負傷。やまいったっていうんだ。いや、負傷たって、ケガやなんかじゃない。失恋した。傷心だっていうんです。誰か紹介して。そういう金平島に、舞を紹介できないものか。でもそのためには家の事情を話さないと……。今回は「やまいった」をメインに話を動かしながら、杏子の葛藤を折々に差し込んで、悩みの描写を重いものにすることなく、それでいてじっくり見せてくれたと思います。そして落ちが金平島のお尻のハリ。あー、そこ重要なんですよね。って、本当に?

『大漁ガールズ』は見せ方工夫してますよね。基本四コマで、ところどころにコマ割り漫画をページ単位で差し込んでくる、その見せ方、特に珍しいとまでいえるものではないですが、ちょっと多めの構成は新鮮とも思われて、テンポの違いが生まれるのがいいのかな? 気にいってるのでありますよ。さて、栄子、すっかりハルキのペースに引き込まれてしまってるんですね。とはいえ、釣りしてるハルキの隣でゲームしてる。釣りに興味を持ったとか、そういうわけでないのがよい感じ。シーバス、スズキを釣りに海にいきます、船を出しますよっていうのも、栄子は全然いきたいと思ってないのがありありで、けれどそれでも付き合ってくるんだから、栄子はハルキよりも大人ですよ。今回初登場の女の子。珠子はお爺ちゃん子で、玉川玉三郎船長のこと、ハルキが狙ってるんじゃないかって心配してる。いや、いやいや!? 次回は釣りの本番ですね。栄子、見事に大物釣り上げてくれるのかな。

『同人デビュー』、面白かったですよ。女子中学生、ゆにこが同人誌即売会で出会ったのは、学校の先生、クラス担任にして従姉のるる姉。これが前回。今回はるる姉にゆにこがお願いします。帰りの交通費を貸してほしい。あー、前回は、欲しい同人誌に対し少ない予算。どう工面しようか、お昼抜こうか、みたいなこと悩んでましたよね。そうか、使い切っちゃったんだ。もちろん昼も抜いたんだ。喫茶店でのるる姉からのアドバイス。交通費はICカードにしなさい。お弁当も持ってきなさい。ええ、的確です。今回、るる姉に出会えてなかったらどうなったことか。るる姉、自分のオタク趣味、皆に内緒にしてほしいっていうんですね。うん、わかる。知られたくないよね。とりわけ学校で、生徒達に知られるとか避けたいよね。そうした話の中で、るる姉世代とゆにこ世代でのオタク意識の違いが示されたの、これ、確かにすごいわ。ジェネレーションギャップだわ。しかも、るる姉のオタク趣味、バレてる。あー、オタグッズ、常用してるんだ。眼鏡がそう。ネックレスがそう。時計もそう。おしゃれで使いやすい。オタグッズとわかりにくい。とはいうものの、生徒にはバレバレなのか。特定競争とかやってんだ! このくだり、めちゃくちゃ面白かった。たまらんですよ。最高でした。るる姉、固定厨ってのもおかしかった。推しカプ以外の同人誌を読むと寿命が縮むっておばあちゃんが…、って、そんなおばあちゃん、ほんとにいるのか!? ほんと、面白いわ。BLをゲームを語るるる姉、うるわしい。ほんと、るる姉、しびれますよ。大好きです。ちゃんと先生として振る舞う、そうしたところも素敵ですよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第11号(2016年11月号)

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