2016年10月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年12月号、一昨日の続きです。

まちカドまぞく』、のっけから肉ですよ、肉。真っ赤! それにすごい量。でも吉田家では、これを貰い物と思わず、眺め、拝んで満足しようっていうんですね。いや、食べようよ! ちょっと焦ってる桃がおかしいですね。皆ですき焼きパーティーをしますよ。それでハイになってるお母さんが素敵。ほんと、この嬉しそうな様! 見てるこちらもわくわくさせられます。桃の料理下手は呪いのレベル。そしてミカンはなんでも柑橘系の味にしちゃうっていう、その攻防おかしくて、ほんと、このなんでもない食卓を囲む風景。そこにいたるまでのドタバタ、そして食事を通して深まる仲。本当、なんでもないことが素晴しい。ところで、シャミ父の箱。これ、出どころわかっちゃいましたね。これ、なにかに今後に繋がる情報なんでしょうね。

『担当編集ボツ子さん』、ああ、これゲスト回か! なのに、こんなに大きなイベント描いちゃって、おおう、これは必読。刺子と田中、なんとふたりきりで夜を過ごします! とはいっても、場所は会社、ネームをあげるために缶詰にしてるっていうんですね。それでも刺子はいろいろ意識しちゃって、いろいろアプローチしてるわけですよ。応援したり膝枕を申し出たり。でも、編集のこころ作家知らず? 田中にとってはいろいろ不都合あって、その様子がほんとに面白い。今回、重要なイベントっていうのは、田中と刺子が、いろいろ私事、昔の話を楽しそうにしたりね、そうした交流があったこと。そして、先生、やればできるじゃないですか。おお、いい笑顔ー! これ、ほんと、なんでゲスト回でやっちゃうの! まさしく本筋、メインルートじゃありませんの!? 驚くレベルで、いやもう、必読。ボツ子さんファンなら必読でしょう、これ。

『はやしたてまつり』、お囃子本番前夜からドキドキしたりで全然寝付けなかったさなみ。翌朝案の定寝坊して、っていうのはお約束ですよね。本番を前にしてのさなみとふうの会話。ああ、さなみ、緊張してきてるね。失敗したらどうしよう。ええ、自然な感覚だと思います。こうした緊張、他のメンバーはないのかな? そう思ってたら、当の巌がやばいんだ! あの緊張の描写、素晴しい。あんな残像描写、なかなか見ないよ! しかも麦茶が攪拌されてノンアルコールビールと化してるとか、そんな表現もはじめて聞いたよ! いやもう、ほんと、不思議な力がある。不思議と引き付ける魅力があって、それはきっとキャラクターのそれなのだろうなあ。生き生きとしている。なんだか放っておけない。そんな心を掴むものがある。そこに描写、絵の魅惑も加わって、ほんと、お囃子に、太鼓に触れて震えるさなみの気持ち、ぱっと開かれていく感触なんかも素晴しい。ええ、まだまだ足並みそろえてとはいかない彼女らですが、これからの本番、どんなもの見せてくれる、いやさ聞かせてくれるのか、楽しみにさせられる今回でした。

すわっぷ⇔すわっぷ』、おお、前回の春子、夏子入れ替わり宿泊の続きがきましたよ。大歓喜。夏子 in 春子で登校。夢芽に一目で見破られてるの、さすがですよね。これ、春子の成績とかノートとか、ちゃんと気にしてる夏子、真面目でいい感じ。そうか、授業必死の思いで受けてたんですね。というか、普段は気を抜いてるのか……。こうしたところに、夏子という人のらしさが見えてくるなど、やっぱり面白い。対して春子 in 夏子は病欠を満喫していて、だらだらとパジャマで食事、だらだらとゲームに興じるこの人の、どんな場所、どんなシチュエーションでもマイペースというのがよくよくわかって、ああ、この人、とてもいいですよ。夏子の使っているボディソープのくだり。なんだか不思議で面白かった。不安込みではありながら、双方入れ替わりを満喫してるこのエピソード。私もまさしく満喫でありました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第12号(2016年12月号)

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