2016年11月8日火曜日

『まんがタイム』2016年12月号

『まんがタイム』2016年12月号、昨日の続きです。

『ひとみ見つめないで!』、最終回でした。視線に過敏というヒカリの体質に気づいた風紀委員長、この人がヒカリの親衛隊を結成するという。副会長、それを部活扱いで申請求めたり、観田がその活動に参加したりと、なんだか楽しそう。しかしこれが会長に迷惑で、隊は解散、ファンクラブとして生まれかわります。こうしたやりとりのおかしさ描いて、そして最後にヒカリのまっすぐな視線。弱点、苦手を克服すべく日々会長も頑張ってます。そして見つめられて照れてしまう観田に副会長という、いつもと立場が逆転してしまう、このラストはとてもよかったと思います。また新作があるそうです。期待したいところです。

『だいじょぶ!カナ先生』、カナ先生の魅力、よくよく描かれてる。そう思いましたよ。この人の魅力というと、やっぱり楽天的なところ、明るくて、単純? いや、素直なところ。それがね、私がかわいすぎるから集中できないとか…!? そして許された授業中の落書き、こういうのね、嫌いじゃないですよ。なんだか、学生時分に仲のよかった先生のこととか思い出しました。カナ先生の脳の話、絵もあいまって面白く、そして最後に冒頭の膝枕が帰ってくる。ええ、カナ先生、楽しくていいですよ。

『おひとり食堂』。おお、なんか新展開? ネットに食堂せいちゃんの誠一郎の写真が出回ってると、マネージャーカナコが慌ててやってきて教えてくれた。ファンが騒いでいる、店にいって確かめてみようなんて流れもある。カナコは焦ってるんだけど、わりと余裕のあるっぽい誠一郎がおかしくて、そしてやってきたファンをうまいこともてなして、そしてうまく誤魔化してしまう。あの誠一郎ファンのオフ会、誠一郎を囲む会っていうの、これ面白かった。そして食堂での誠一郎とギタリストの誠一郎、これががらっと違ってる理由も。ほんと、カナコ、いいマネージャーです。最後のふたりの会話も素敵でした。というところで、次号、最終回! マジかーっ! 寝込みそうだ!

『ボンジュール!仲居さん』、厳しいお客さんがやってきました。女優のマキノさん。厳しくて有名。気になるところがあると指摘せずにはおられないのだけど、その際、どうしても言葉も態度もキツくなってしまう。そんなマキノさんのこと、怖れるあまりに挙動がおかしくなるトモカ。対して、いつもどおりのサービスすればいいんだよ。サラ、いいですよね。なにがいいといっても、ルールを守らないと気がすまないというマキノさんに、旅館ではノンビリするのが決まりです。うわ、これはうまいわ。それで、ノンビリしてもらう、くつろぎのサービスを次々そっと用意して、ほんと、このコミュニケーション、実に素敵でした。ほんと、マキノさん、新境地開拓して、そしてそれは守秘義務、誰にもいえません。そういう秘密もまたいいじゃありませんか。

『ゲンバ女子の仕事』、面白かったです。社長のライバル、一文字社長がやってきた。なにやるにしても対立する、競り合うふたり。現場で昔を思い出してるふたりに、あかりと一文字社長の秘書ふたりが声揃えて、嘘だ!! 思い出を美化しないで下さい!! このくだり、大好きです。今回は、勝負いろいろ描いて、そして最後に一文字社長がケーキ作りでもライバル心を出してくるというのね、なんだかんだで仲よさそうってのがとてもいい。ああ、そうそう、スマートフォンがちょっと苦手な三時屋社長もよかったです。

『ひふみさんでもういっぱい』、これ、いいですよね。キャラクター可愛いし。今回は商店街のお店を調べるという宿題で、真矢少年と、ひふみをライバル視しているはるながやってきました。真矢のことが好きなはるな。ひふみのこと、ライバル視してるというけれど、敵視しているまではなく、生意気ながらもなんだか可愛く思えるこのコミュニケーション、面白いです。真矢のお母さん前にするといい顔しちゃうとかね、でも、あんましズルい子に見えない。それもこの漫画のキャラクターのよさ、味なのだろうと思ったのですね。

『パパは心配ご無用』、この社長、とてもいい。社員ひとりひとりに向ける目。名前を覚えている。社員の家族のことも気にかけている。その素晴しさ! と思わせて、娘には細かいこと気づきすぎて気持ち悪いとかいわれちゃうってのね、おかしい。娘が大事なこの社長。自分の家族だけでなく、社員の家族も思ってるんだなっていうのは、最優秀営業賞よりも扱いのいい、家庭と仕事を最も両立させた者に贈られる、たらちねベストファーザー賞。よいわあ、ほんと、この会社、社員から愛される理由だわ。そして最後、11月7日。ああ、エリカの母、すなわち社長の妻の命日。それを大切にしているふたりの背中。ぐっとくる絵でした。ほんと、ふたり、亡くした家族を思う気持ちがしみじみと迫ります。

  • 『まんがタイム』第36巻第12号(2016年12月号)

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