2016年11月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号、昨日の続きです。

『トモダチヅクリ』、とてもいい! 静、風邪から回復ですよ。それで麻乃のこと、すごく感謝してて、学校休んでまで看病しにきてくれた。やりすぎなんじゃないかって思いながらも、自分のためにきてくれた。ほうっておけないって、それ聞いて心底嬉しそうな静、見てるだけでなんだかこちらも嬉しくなります。喧嘩してたふたりだけど、風邪がきっかけになって見事に仲直り。以前よりもずっと親密になった感じありましてね、互いにたったひとりの友達みたいにいってるの、それ聞いて先輩が地味にダメージ受けてるのも面白い。うん、先輩を友達っていうのは失礼な気がして。麻乃さんのフォロー。でも、これ大切よ。自分も同じようなことあって、気まずいままになったことあるのよ。うん、麻乃さん、正しいです。そして今回、静と麻乃の、今のふたりの関係を大切にしながら、互いにこの先のこと、友達つくっていくこと考えようっていうのね、本当によかった。そして次の展開の芽もちょこっと見せてね、ああ、これどうなりますかね。わくわくしますね。素晴しかった。美しいです。

『はやしたてまつり♪』、こいつはすごいよ。いよいよ皆でお囃子やりますよ。ステージに立てば緊張で息さえ苦しくなるほど。そんな桜波の気持ちを巌の目配せがやわらげて、そしてはじまるお囃子。桜波の太鼓の響きに皆の音が乗っかって、そしてまじりあっていく。そのゆったりと流れる調べ、たゆたうように蛇行する音のイメージ沿って描かれるコマも演奏の楽しさ、高揚を充分に表して、なんという導入だろう。美しいわ。素晴しいわ。こんなにも音楽は、お囃子は豊かだ。仲間とともに音を奏でる、その喜びがありありとして、心にすうっと通ります。だからこそ、演奏しながらいろいろと思うことごと、失敗もちらほらあって、いっぱいいっぱいになって、そして落ち込む。そうした現実もしっかりと響くよね。失敗した、けれど失敗しなかったふりをするんだ。そう思いながらも涙が次々とこぼれる桜波のあの表情にも、ぐっと心をつかまれる思いして、素晴しいわ。巌のね言葉もとてもいい。ほんと、ふうの介入もまたよくて、皆、いい仲間になりましたね。しみじみ感じ入りますよ。

『アニマエール!』、部室にさっそくいろいろ私物を持ち込もうとするこはね。舘島さんが手伝ってくれて、今回はこの舘島さん攻略ですか? こはねたちの活動、チア同好会、楽しそうだなって思ってる。でも自分には無理と諦めていて、こはねに誘われても、自分じゃなく秋常紺ちゃんのことだと思ってしまうくらい。チアって恥ずかしい、そんなこといっちゃった舘島の言葉がチア同好会の皆をザックリ突き刺す描写、面白かったですね。そして、宇希の時はしつこかったのにって聞かれて、宇希は特別っていうか! それで浮かれる宇希も素敵でした。もう、満面の笑顔。さて、後半にチアのユニフォーム作ることになるんですけど、なんせ買うのは高いしね、Tシャツとプリーツスカートでそれなりっていうのは宇希さんが嫌なんだそうです。それで作る。でも裁縫得意な人がいない。ピンチ? もしかしたら、誰かがこのピンチに手助けしてくれたりするのかな? なんて思ったりしましてね、だとしたらそれは誰だろう。誰なんでしょうね?

『黒髪巫女とマリアウィッチ』はクリスマスの話。クロエがすごく楽しみにしていて、頼子とマリア、そんなクロエを全力でサポートですよ。モミの木は買えない、というので去年買っておいたツリーを頼子が提供します。ルクセンブルクのクリスマスもいいって頼子がいえばそれを、日本のクリスマスを体験したいってマリアがいえばそれも、一度にやってしまいましょう。おおー、クロエさん、輝いてる! 素晴しいです! けど、クロエに招集がかかる。皆とクリスマス、過ごせないっていう。それでもがっかりした素振り見せないクロエだけど、楽しみにしてた気持ちはわかってるって、頼子がクロエのために、一緒に一足はやいクリスマス、やりましょうって、その暴走っぷりが愛おしく、そして応えるクロエも最高でした。行事としては破格、けれど友達と一緒に過ごす、その時間を、経験を、思い出を大切にしたかったという気持ちが、ほがらかで、あたたかで、なんだか羨んでしまうくらいです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第11号(2017年1月号)

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