2016年9月30日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年11月号、一昨日の続きです。

『黒髪巫女とマリアウィッチ』はお祭りです。頼子が、マリアとクロエのために浴衣を用意してきてくれましてね、おお、マリアさん、すとんと実に美しい。クロエのミニ丈浴衣も可愛くしあがりましたね。麻呂猫様に導かれて、屋台大満喫。というか、すごいな、麻呂猫様、助けてもらった恩を返してくれてるのでしょうけど、大サービスしすぎじゃ!? そしてマリア、麻呂猫様に導かれるままにして辿り着いたお社で、おお、麻呂猫様の本当の姿に触れるんだ。この不思議、不可思議、魅力的! ほんと、この情景、この交流、とても素敵でした。

『疾風ういんどみる!』、上マークを回航、これから後半戦、さあはやて、ふーこ組は逃げ切れるのか!? しかし、勝負の相手、いさなは実力者。使う装備もばっちり上質、風を受けて破れたセイルを気にしつつ頑張らねばならないはやて、ふーこ組とは全然違う、頑張ったものの、ゴール前で抜かれてしまって、しかも結構な差をつけられてしまったっていうんですね。ええ、簡単には勝たせてくれません。装備もそうなら、ふーこの実力もまだまだ。でも、それで落ち込まないふーこがいいですね。元気元気で、楽しかったと、レースの風、すごく気持ちよかったと満面の笑み。ああ、はやての気持ちをとらえたの、これなんですね。そして、それはいさなにもしっかり伝わるんですね。

『トモダチヅクリ』、麻乃の大事にしてるぬいぐるみ。こいつにすっかり魅了されている静なのですが、ああ、結構古いものなのに、うっかり頭持って持ち上げちゃったりしたものだから、首とれちゃって、ああ、麻乃さん、怒らせちゃった!? ここからの、先輩に相談する静。友達がこれまでいなかった、だから喧嘩もしたことないし、仲直りの仕方もわからない。このコンボ。それだけに切実で、この悩みの深さ、この苦悩が、それだけ静の麻乃に対する気持ちの深さを表していますよね。ぐっときましたよ。そしてこれは麻乃にしても同様で、麻乃の相談。ああ、別に怒ってたわけじゃないんだ、動揺してただけなんだ。ええ、互いになにも問題のない、仲直りしたいと思ってる状態で、けれど互いに相手になんとか謝りたい、それで許してもらいたい、そう思って、会えず、ひとり夜を過ごしている。ほんと、これ、素晴しい。魅力的な展開、見せてくれますよ。

『アニマエール!』は宇希も練習に参加して、あ、基本姿勢、とてもきれい。さて今回の問題は練習場所です。まだ部になってないチア部には、練習場所が割り当てられていないんですね。だから、空いてる場所、空いてる場所を点々としながら練習している。でも、本来の部活の練習がはじまったら出ていかないといけない。練習場所どうしよう、とその顛末。そうか、屋上が空いてても、こはね、高いところ駄目なんだ! けど、3人揃いました、ということで、同好会成立です! 先生にその旨告げられた時の皆のあっけにとられた表情。でも、そのニュートラルな表情、とても美しかった。同好会となれば、練習場所が確保できる。それを知らされて喜ぶ皆の様子。ええ、だんだんかたちになっていくこの感じ。ほんと、わくわくさせられますよ。しかし、先生、応援団で登録しちゃった。ああ、こはねの基本姿勢、それが勘違いさせちゃった!?

『ジューンフレンド』、恋のきっかけを探すため、部活をめぐることに決めたゆずき。なんか、いろいろ偏ってるのはいつものごとく。タオルを活躍させたいってことは、運動部前提で考えてるのかな? そして、この子が見つけた気になる相手! それはいいんだけど、いつき、便利すぎる! ギャルゲーに出てくる、いろいろ教えてくれる友人ポジションだ、この人! しかし彼女の助けがあっても、ゆずきの運命の相手、見つけることはかなわなくって、しかし運命の人、誰なんだろう。ええ、なんとなくこうなるんだろうなって思ってました。そうですね、女子ですね。そんな予感してました。しかももう付き合ってる人いるんだ! 破れる初恋。ああ、髪を切るのですか? そんな儀式はないと助けてくれるはる。ああ、ゆずきさん、ここに運命の人、いるじゃないですか。ねえ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第11号(2016年11月号)

2016年9月29日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年11月号

『まんがタイムオリジナル』2016年11月号、一昨日の続きです。

『スズちゃんでしょ!』、鈴ちゃんがブドウ狩りにきてますよ。ほう、呉服屋がバス旅行とか企画するんだ。なるほどなあ、お得意さんとの関係、こうやって保ったりしながら、いつかのお買い上げに繋げるんですね。しかし鈴ちゃんはお客様じゃないので、やることというと下働き。水が欲しいといわれたら用意して、ちょっとはイベントも楽しむけど、基本はサポート。梨乃ちゃんとの行動が役だって、虫刺されの薬とか、ほいほい出てきて、有能だって評価されるかと思いきや、若旦那からはおばあちゃん扱いされるっていうんですね。へとへとになりながらも頑張ってる鈴ちゃん。独身の寂しさ思いながらも、健気に日常の暮らしを守ってるんだあって、なにか近しい、そう思わせる瞬間があるんですね。

『北斎のむすめ。』、お栄、頑張ってますな。なるほど、模写に打ち込んでます。その時々のはやりがあれば、美人もいろいろ。栄を迷わせるわけです。栄の知らぬところでは、遊廓で人気がぐんぐんあがってて、遊女たち、誰が栄を落とせるかで競争はじめてるってんですね。栄の悩む男ウケとはなに。栄泉の絵なんて、こんなにもヘタなのにって、でも版元は栄泉に魅力ありというんですね。これ、難しいなあ。うまかったら売れるってもんじゃない。なるほど、人間らしい乱れがないといけないっていうんですか。さて、吉原ですよ。人間らしい乱れを要求するあまり、鼻に筆突っ込んでみて。えらいこというな! そういうことじゃないと思うよ! ほんと面白い。追い回される栄、高尾の助けで遊女に化けたはいいけれど、それで張見世に出されちゃって、これどうなる、アゴのしゃくれた女を演じてる! しかしそんな栄を氏名するやつがいるのか! これ、どうなる! ほんと、どうなるんでしょう。あ、そうそう、風呂上がりの揚巻、めちゃくちゃ可愛いじゃないですか!

『学食の花子さん』、いい感じにキャラクター動いてますよ。食堂2階の不思議な部屋。お礼にいきたし、お化けは怖い。そんな七海を面白がって、あれこれけしかけたりおもちゃにしたりする友人が弥生なんですね。前回、七海を食堂2階に招いてくれた生徒、先輩かと思ってたら同学年ですね。片山璃久、りっくんだそうですよ。そのあだ名? 教えてくれる幽霊ですよ。さらにお礼になにかしましょう、なにをしましょう、小鉢パーティーなんてどうじゃ? イベントのアドバイスまでしてくれる。この幽霊なにものなの。りっくんには見えているのか。さっぱりわからんのだけど、少なくとも悪い幽霊じゃなさそうです。はやく仲良くなるといいなあ。

『歌詠みもみじ』は秋の情景でありますよ。衣替えの移行期間、ひとり夏服になってしまったまりなが慌てちゃってね、いや別に夏服でいいじゃん、そう思うんだけど、それをそう思えないのがこの年頃なんだろうなあとも思うんですね。そんな彼女らが見つける小さな秋。まつぼっくりに紅葉の落ち葉。そしてモズのはやにえ……。紅葉もメイプル、楓もメイプル。娘もみじと母かえで、ふたりともにメイプルと指摘されて、メイプルは母にはちょっと可愛すぎ! もみじの大笑いおかしくて、それをふと察知して父にあたる母もおかしかったです。先生のタイミング。千恵のダイエット。スポーツどこいったという、まりなのまっとうなツッコミもいかしてました。ほんと、この漫画面白い。ちょっとしたネタに、川柳が効いて、ちょっと他にない感触です。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第11号(2016年11月号)

2016年9月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年11月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』。ハロウィンですね、青葉は吸血鬼、ねねっちは狼男、男? の仮装をしましてね、後ろの方ではしずくさんが魔女の格好してますけど、しずくさんはもうお菓子もらえないんじゃないかな? コスプレのお嬢さんふたり、青葉はその本性、Sっ気を披露してくれて、ねねっちはなんだか頑張って怖い顔してくれていますよ。カボチャのランタンにはもずくが入って、もずくはお菓子もらえそうですね。

『NEW GAME!』、インターンのふたり、そしてねねっちと一緒に喫茶店にて交流、ランチ歓迎会の情景であります。なるほど、紅葉さんは名前を覚えるのが苦手。ああ、わかるわ、その悩み。もともとはねねっちの話からなんですね。なるとねねっち、タメ口でいいいや、下の名前でいいよ、プログラム班交流会ではそんな話が出て、それでもってデザイン班でも名前の話題になるんです。なるほど、ひふみんが八神、遠山を名前で呼ぶ理由、語られましたね。そうか、そういう経緯があったんですね。そして望月紅葉、ジョジョっぽく略してももちゃんだそうですが、人付き合い苦手そうながらも、ちゃんと受け入れられそうで、またゆんからは気にいってもらえたようで、いいなあこの会社。青葉との勝負の話、ちょっと焦っている紅葉と、山をいくつも超えてきましたからね、青葉の態度の違い。そこでやりとりされる気持ちと気持ちが実によかった。ええ、青葉、経験してきたこと、それがこの気持ちの、落ち着きの下地にあるんですね。ところで、紅葉さん、青葉から気になるっていわれて、赤面して、なんか大変なことになりそうですよ。

まちカドまぞく』、ミカンが引っ越ししてきましたよ。廃墟に、ではなくて、シャミ子一家も住んでるアパート、ばんだ荘にやってきたんですね。光闇割で月120円、って、すごいな、めちゃくちゃ破格! ミカンが一人暮らしを決めた理由。桃の謎修行とかおかしな話がぽろぽろ出てくるのが地味にすごい。そしてご先祖のアイデアも加わって、千代田桃の姉、桜をまずは探そう。そうした話と並行して、事故物件だ御札だって揺れるミカンの心と、そのたびに酷い目にあうご先祖がおかしかったです。そして桃もやってきます! おお、すごい、魔法少女、大集結じゃないですか。この夏休みは楽しいことになりそうですよ。でもって、ご先祖、桃に投げられるの、あえて誘ってますよね!

すわっぷ⇔すわっぷ』、扉の春子がパジャマで犬マスク。なんだろう、可愛いな。そう思ってたら、隣の夏子は熱出してるようで、ええ、本編でも風邪ひいちゃってるんです。なのに頑張って学校きちゃって、けどやっぱり駄目で早退するんですが、そんな彼女の気掛かりは日曜のライブ。もし風邪がなおらなかったら……。ええ、春子が体を貸してくれるんですね。って、便利だなあ! キスで入れ替わります。って、これ、やばいじゃん。夏子の風邪、春子にうつらない? でも、まあ今日を乗り越えられたらいいのかな。無事ライブにもいけたしといいことづくめ、と思ったら、お、新しいイベントじゃん。夏子の父がはやく帰ってきてしまったからというので、夏子 in 春子は自宅に戻れない。なので、春子のふりして、春子の家に帰るっていうんですね。ピンチだ! 春子は家族に、母に、妹にどんな態度で接してるんだろう。ハラハラしながらも、経験ない交流にわくわくしてみたり、そしてはじめての風呂イベント! そんなに気にするものなのか、夏子さん! この話続いたりするのでしょうか。夏子サイド、春子サイド、それぞれのその後も見てみたいです。

『スリーマイン』、ゲストです。朝寝してるしろを起こしにきてくれたのは、幼なじみのお隣さん、むーちゃん。髪まで整えてくれて、このむーちゃん、いつも早起き? そのコツは? と聞かれて、徹夜だって、いつもそうそうやってないことをしれっといっちゃう、そんなちょっといたずらっぽい子なんですね。ちいさくてマイペース? しろに、ちょっとボーイッシュ? クールなむーちゃん。そこに元気、慌てもの? ハイテンション? りのちゃんが加わる通学路。したたかりのちゃんに、カラスは苦手とか意外な気弱さ見せるむーちゃん。それと、むーちゃん、ヒロムなのか。2年生に進級したばかりの3人娘。なかなかに可愛らしいこの子たちの学校生活? どんなの見せてくれるのか、続きが楽しみですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第11号(2016年11月号)

2016年9月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年11月号

『まんがタイムオリジナル』2016年11月号、発売されました。表紙は、探偵小説? 『ラディカル・ホスピタル』山下さんがベーカー街の探偵思わせる格好していまして、ということは、シルクハットにステッキの紳士スタイル榊医師は怪盗ルパンなのかい? それとも教授? 下の方に小さく出ている影山医師がワトソンで、師長は警部? 『小森さんは断れない!』小森さんは、横溝正史の名探偵。『らいか・デイズ』らいかと竹田は少年探偵団? やたらやる気あるふたりの姿は面白いですね。

『ねこにまたたび恋ばなし』、ゲストです。巽りりこの飼い猫ぱるは、年を経てしっぽが二股になっている。そしてりりこだけには人の姿に見えて、言葉も通じるというんですね。小説書くのを生業にしているりりこ。仕事していたら、キーボードの上にのっかってきて邪魔をする。仕事するからどいてと頼んでも、仕事してない、さぼってたと見透かしてくる。このこまっしゃくれた感じ、実にいいと思います。これ、もともとは兄の妻の猫だったのか。幼なじみのみっちゃんの飼い猫。結婚と一緒にこの家にきて、そしてみっちゃんは先に死んでしまった。そんな元飼い主に託されたふたりの面倒。けど、今はまだ猫又としての年季が足りてないぱるは、逆にふたりの世話になっていて、その甘やかされぶり? 世話にされてる感触、それがなんだかいいんですね。昼ドラ見せて爪切りとかね、いい味出してました。

『ぎんぶら』は、製薬惑星ドラグストアを訪れます。なんでもかんでも薬で解決しちゃう星。それはいいんだけど、その解決があんまりに強引で、普通の地球人からしたら、それでいいのかとひいてしまうレベル。そういうのをポンポンと見せてくれる安堂友子の手腕ですよ。素晴しい。ウエルカム錠剤という言葉の威力、さらにはすきっ腹を埋めるスキパラウメール。なにか軽く食べるんじゃ駄目ですか!? 出てくる薬、それもあれなんですけど、惚れ薬のヤバイ使い方とかね、あとはなんか方向性が違ってる薬の使い方とか、もうほんと実におかしかったです。しかし今回、権田原氏、無事でしたね! 実にめずらしいことであります!

『カントリー少女は都会をめざす!?』、田舎の女子高生、八重は都会にいきたいというんです。住んでるところは山と海ばかり。ええと、四国とか? 都会の流行にアンテナを張って、流行ってるものチェックして、いろいろ頑張ってるんだけど、どうにもうまくいってないみたいで、この中途半端、あるいは徹底できないところ、これが現実というやつなのかなあ。通販を利用したらという友人みなのアドバイスも、送料と手数料だけで終わっちゃう。ああ、こづかい少ない学生の現実感じさせてくれます。こういうリアル感、よいなあ。みなの住んでたところは、さらに田舎なんですね。なるほど、コンビニなかったのか。無人販売は……、うちの近所でも普通にありますよ? 畑も田んぼもありますよ? うん、うちも田舎なのだろうなあ。大阪からやってきたという大河さんに都会人のオーラを感じてしまったり、取り巻きになりたいとか、やたらおかしなこといってる八重がおかしかったです。そして大河の大阪弁。うん、都会人のオーラとかないよ! でも、この言葉のおかげでほのぼの感出てますな。とりあえず八重の気合いはいった縦ロールが気にいりました。

『めぐみメモライズ!』、記憶力に優れた恵美が主人公。一度見たり聞いたりしただけで、なんでもかんでも覚えてしまう。そんなめぐみが、いろいろ友達のこと助けたりするところ、忘れっぽい由香がとりわけ世話になっていて、この子、めぐみと小学生の頃からの友人なんですね。交換日記とか残してて、それ見て昔の恥ずかしい言動語って聞かされるめぐみがおかしかったです。そうだよなあ、きっと忘れてないんだよ。具体的に、まるで昨日のことにように思い出せるんだ。うん、つらいね、めぐみさん! めぐみでもっていろいろ観察、実験してる遥もおかしい。記憶力こそ抜群だけど、他は普通の子なみに、普通の学生生活送ってる、そんなめぐみの様子は、素直な面白さ感じさせるもので、好感持てる感触ありました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第11号(2016年11月号)

2016年9月26日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年11月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年11月号、昨日の続きです。

ゆるキャン△』、のっけからほうとうですよ。ああ、アキちゃん、うまいこと作れたんやね。それはいいんやが、ほうとう、食べたい……。その間、ひとりバイク行になったリンはというと、温泉につかってるんですね。ああ、温泉いきたい……。温泉につかって、周囲の山々眺めて、そして風呂上がりになにを食べようか。いろいろ思いめぐらす贅沢ですよ。信州はローメンなんてのがあるのか。ソースカツ丼も名物なのか。おすすめでもってバトルしてる友人たちを尻目にね、かるくミニソースかつ丼に決めているリンのマイペース。いやあ、素晴しいですよ。とてもいい。でもって、めずらしくリンが失敗。寝ちゃうんですね。いや、びっくりしましたよ。わんこがリンのサラダを食べてる! なんてこと! って、これ夢か! ほんと驚きの展開の果てに、夜もふけかけた山道、冷汗かいてバイクをとばすんですね。この失敗ね、それでもなんとかキャンプ場にはたどりつけるのかな? そう思うじゃないですか。いやあ、ここで序盤からの布石がきいてくるとは、まったくの予想外でした。さて、その間になでしこたち居残り組も次のキャンプに思いはせています。ええ、この並行して展開する見せ方、とてもいいと思います。ほんと、リン、どうするんでしょう。

『双角カンケイ。』、おお山場ですよ。いずれこの時がくるだろう、そう思ってはいたのですが、ええ、あいりがずっと秘密にしてきたこと。ひまりのふりをして、朝霞先輩とつきあってきたこと。それがバレました。スマートフォンからバレた。イチカに見られてしまった。それで、観念したといいましょうか、あるいは開き直ったといった方がよいものか。これまでのことを全部話すんですね、あいり。朝霞先輩が誰を好きなのか。そして今、どう思っているかを語って、ああ、ここでひまりがショックだったのは、あいりのことか。ひまりにとってはあいりが一番大事だったか。さて、ここで朝霞先輩に連絡とろうとするひまり。ああ、ひまり、なにをしようというのか。なにを話そうというのか。これ、状況次第では、強烈な修羅場が生じますね。

『鬼が出るか蛇が出るか』、おお、物語が動こうとしているのでしょうか。このところ、ずっと調子が悪そうな鈴。胸が痛い、頭もはっきりしない。そういっている鈴の内面で動いているもの、優への恋心。それがいよいよはっきりしようというんですね。雪の中に、蛇の姿で飛び出していって昏倒してしまった鈴。って、その前に、大蛇になって優を囲む会に乱入、大暴れしてるのがやばい! 意識してやったことではないみたいだけど、本能的にこの会をぶち壊しにしないといけないとか思ったのかなあ。ともあれ、優とふたりきりで話す機会を得た鈴ですよ。最近の自分におこっていたこと、それについての不安を優に告げ、そして優もなるたけ真摯に答えて、ああ、こうして鈴は優に対する思いを理解し、そして優も鈴への気持ちを自覚したようで、ああ、動く、動いてしまう。そしてこうなると心配になるのが霞です。この子、失恋はほぼ運命づけられとったろう、最初から思ってはいたんですけど、最も頑張って、一番優に踏み込んできたの、この子だと思うんですけど、どうなるのだろう。この子にとっても、なにかしらよい結果が出ればよいのですけれども。

『メイデンス・オーダー』も、結構な転換点にさしかかっていますね。トワたちが森で発見した行き倒れ。残念ながらその行き倒れは助からなかったのだけど、他人に寄生する精神体、とやらだけはなんとか生き残ったんですね。こいつが、トワと同じ世界からきた人間で、今でこそマンドラゴラに寄生しとるわけですが、コミケのことを知っている。トワの使うメイデンオーダー、そうした能力が「サークル」の力であると知っている。トワよりも、より状況や背景を理解している人間が出てきたんですね。ああ、元人間か。しかし、トワ、コミケ参加者全員がこの世界に送り込まれていることを知り、ということは、袂を分かったサークル仲間もこの世界にきているということか……。ああ、トワ、これまでになくシリアスな面持ちしましたね。本当、ターニングポイントだと思います。

2016年9月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年11月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年11月号、昨日の続きです。

『なでしこドレミソラ』、箏を弾く香乃が美弥たちの同好会に入ると決めた。そしてそれがもうひとりの奏者、恵真の参加もうながして、しかしこの恵真という人面白い。よっぽど香乃のことが好きなんですね。演奏から、箏から距離を置いていた香乃の復帰を喜ぶものの、そのきっかけとなった美弥のことが気に食わない。ティッシュに美弥の似顔を描いて鼻かんで捨てるとか、面白い憂さのはらしかたなさいます。恵真が邦楽に、あるいは香乃に興味を持ったのって、落ち込んでいた時に香乃が箏の演奏ではげましてくれたのがきっかけなんですね。すごくいい音。しかしその香乃が今回はげまされたというの、初心者まるだしの美弥。面白くない。香乃が美弥の演奏になにを見出しているのか、それがさっぱりわからない。しかし、それでも香乃の感じていることを知りたい、理解したいと思う恵真はすごいですよね。美弥に演奏を聞かせてくれるよう頼んで、しかしそれでもわからない。それですっかり落ち込んだ恵真をですね、はげましたのが美弥の演奏。ああ、香乃との思い出に重なったんですね。ほんと、丁寧に描かれたいいエピソードだったと思います。

『あんハピ!』は、ついに椿が人前に。運動会を目前にして、なんとかはなこにコンタクトをとろうとするんですが、持ち前の内気、弱気が災いしてなかなか前に出られない。結果、はなこのこと尾行するみたいになるんですが、いやはや、はなこ、すごいね。不運の連続。一歩間違えば死んでるみたいなレベルの不運に見舞われてるのに、無傷? 生存してるから? ツイてるなあ、なんていっちゃってる。すげえ、普通なら怖くて外に出られなくなるレベルのトラブルなのに! しかし、そんなはなこのツキも尽きたか、トラック前に投げ出されてしまって、って、倒れてきた木に背を押されてる時点で大惨事だよ! ともあれ、もう駄目かとなったそのピンチを椿が助けてくれるんですね。おお、ミニチモ、持ち歩いてるんだ。ともあれ、はなこを助けたことがきっかけで、椿、はなこと一緒にお話する機会を持つことができて、弱気だった椿のこと、はなこがちゃんと前向きに見てくれてね、ああ、これが椿の転換点になるでしょうか。しかし、椿が椿として活動できるようになったらチモシーどうなるんでしょう。自律行動できるように改造するのかな。

『球詠』、柳川大附属川越高校野球部との練習試合ですよ。県ベスト16とか秋大会ではベスト8とか、なかなかの強豪で、よく試合受けてくれたとかいっちゃうくらいにレベル差ありそうな相手でありますよ。現状勝目があるとしたら、まだ経験が浅いという相手ピッチャー大野に隙なりなにかあるのかな? そう思っていたら、初球を外野フェンスまで持っていっちゃって、おおう、なんだこりゃ続く犠牲フライで先制点だよ。この漫画、野球もので、結構専門用語とか出てくるものだから、明るくない自分にはよくわからないところがままあって、でも試合の情景、絵でもってしっかり伝えてくれるものですから、読んでてすごく面白いんですね。初球打たれてぐらついた大野。しかしキッチャーから喝を入れられて、ああ、これはもうこれまでみたいにはいきませんね。そしてチェンジ、1回の裏。ついに詠深が投げますよ。この子の投球、はたして通用するのか。あっと驚かせてくれたら痛快だなあって思うんですけど、そういきますかどうか!

『ヨツコト』、なんともいえないほのぼの感ただようオープニング。きのこの家。それ見てうっとりしてるコトワリ。おかしい。ほんと、なんともいえない味わいです。この家の主がヒルムヘイト。すっかり勝手におっさんかと思ってたら、なんだ、可愛い女の子じゃん! コトワリにヨツキのこと、勝手にあだ名つけちゃってたり、さらにはふたりの師匠のモリスレンのことモリスンって呼び方してたり、なんかマイペースなお嬢さんですよ。しかし、この人、見た目どおりじゃないんですか。なんと、モリスンの師匠らしい。コトワリたちの10倍は生きてるとか、しれっといっちゃう。なるほど、魔法を人前で使わないという決め事、それ、この人の教えなんだ。迫害されないためだっていうんですが、それでも魔法使いを名乗る彼女は、自身が魔法使いということにプライド持ってるんだなあ。今回はヒルムヘイトの魔法論、あるいは生き方、ポリシーが語られて、合間にこれはいかす! そんな描写も織り交ぜながら、いやしかしそれでも地道な生活者なんだと思わせるところあって、よかったなあ。今後もこうした個性的な人と出会っていくのかなあと思うとわくわくさせられますね。

2016年9月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年11月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』をメインにしまして、はなことヒビキ、ふたりの表紙。向き合いまして、つないだその手には花が握られているというのですね。ダリアでしょうか、ふたりの髪を飾る花もまた美しくてですね、そしてふたりの笑顔、無邪気と感じさせるはなこに、ちょっとしてやったりといった風が可愛いヒビキ。ふたりともにそれぞれ素敵な表情です。他に『なでしこドレミソラ』、『がっこうぐらし!』のカットもございます。

『放課後のアルケミスト』、新連載です。錬金術が非科学とされる世界において、しかしそれでも存在する錬金術。彼らの秘術が生み出したもののひとつとして紹介されたものが、人造生命体、ホムンクルスで、駅のタッチで通れる改札機、その中にもそんなのがいたりする、そういう世界観にて展開される物語であるようですよ。そして我らが主人公は、自分の正体が知られていない隣町の高校にあえて進学してきたという女の子。その力は尋常でなく、投げたボールはグローブも貫いて、銅像ですかい? そいつの首も台座もろとも吹き飛ばす威力を見せるというのですね。あ、この人、ホムンクルスか。思いますよね? こんだけなんですから、思いますよね? まさか違うとか、ほんと、騙されますってさ。この子の怪力、攻撃力って、家に伝わる武術のたまもので、さらにそこで最強とも称されている、うん、ただ尋常じゃなく強い普通の人でした。この子が引き込まれたのが料理探求部。料理部に入りたかったこの子にとっては渡りに船だと思いきや、これがなんだか変な部活で、今回はホムンクルスがらみの依頼受けて、弱った人造生物を回復させたりしてるんですね。さて、このなんともいえない部活。ホムンクルスのなんともいえない変化。いろいろおかしなもの見せてくれそうな予感させる第1話ですよ。

『レンズ越しのふたり』、ゲストです。お、カメラものですね。レンズというから眼鏡なのかカメラなのか、どちらだろう、そう思っていたんです。って、登場人物の女の子たち、ふたりともに眼鏡かけてますね。つうことは、両方か。カメラ好きの女の子が、特にカメラに興味があるわけでない女の子を沼に沈めようという話であるようです。無理に引っぱってきて、それで猫でもって釣って、カメラを持たせるんですね。構図のこと、三分割法の説明したり、それから焦点距離についてちょっと触れたりね、カメラ、写真のこと、いろいろ解説したりしていく話になるんでしょうか。とりあえず今回は、なにも考えずに撮ってみようの巻。スマートフォンとはまた違う写りに、ちょっと興味も出てきたようで、ええ、こうしてカメラ女子が増えていくのだとすればそれはとてもいいことだと思います。女の子たちの触れて知っていくカメラの世界、どういうものになるか楽しみなだけに続いて欲しいです。

『街頭少女迷宮』、ゲストです。吸血鬼の女の子が、獲物となる女の子を探しているっていうんですね。しかし選り好みがはげしい。というか、自分の美意識とか気位とか、そういうのというよりも、気弱だとか臆病だとか、そういう感じがするなあ。さてそんな彼女が見つけたのが可憐な少女。かなり変わった子みたいなんですが、考えた末に、この子を狙うと決めるのですね。なるほど、迷宮というのは、この吸血鬼の思考の迷路、それを指すのでしょうか。ともあれ、襲うと決めたものの、どうもしっくりこない。うまいことコミュニケーションが噛み合わなくて、吸血鬼を怖がりもしなければ疑問にも思わないその様子に、戸惑いながらも襲ってみれば、あまりに物事に頓着せず、執着も見せない、そんな子が、去ろうとする吸血鬼を引き止めるというんですね。これは吸血されたからではないだろう。むしろ、変だ変だといわれてきた自分のことを、普通の人間だ、変わってなどいない、そういってくれたはじめての存在に、心動かされるものあったのだろう。そう思わせるものあって、すなわちこれはガール・ミーツ・ガールものであるというわけですね。

『朝来るあの子は嫁入り後』、ゲストです。ユキナを起こしにくるのは、母親でなく幼なじみのちーちゃん。しかし、ちーちゃん、同居してるわけでなく、同じ学校に通ってるわけでなく、というか年も離れていて、しかも既婚。夫もいれば子供もいるっていうんです。いろいろマイペースないしは自由謳歌するように生きているちーちゃん。ユキナの制服に触発されて自分も制服着てみたり、学校帰りのユキナを誘ってトイレットペーパー買い出しにつきあわせてみたり。ちーちゃんのフワフワした感触と、ツッコミツッコミ抗いながらもなんだかんだとノセられてしまうユキナ、ふたりのやりとりながめているのはなかなかに楽しいと思えるところありました。

2016年9月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年11月号

『まんがタイムスペシャル』2016年11月号、一昨日の続きです。

『お役所忍務の仕事』。甲伊賀市は忍者で観光PRをしています。ということで、もと観光商工課、改名して忍者課になった部局にて働く忍者好き職員百地しのぶは毎日が天国気分です。観光案内する時ね、この子も忍者大好きなんだろうなあ、もう興奮しちゃってるっぽい男の子が地図もらいにきたところに、ばんばんオススメ列挙していくしのぶが素晴しい。今回はそんなしのぶがSNSのアカウントの発信係に抜擢されまして、うまいことノセられて頑張っちゃうんですけど、出してくるネタがことごとくマニアックで、公開前にチェックする先輩出雲も頭を抱えるレベル。いや、でも、血天井とか、これありなんじゃないのかなあ。京都なんかでも、結構な名所になってたりしますやん。うん、これくらいマニアックな方が、逆に埋もれなくっていいってもんですよ! 最後に選ばれた朝顔の写真。これに添えられたコメントも忍者がらみ、しかも怖いっていうの、うん、やっぱりいいですよ。こういうのばっかりでもなんですけど、忍者ならでは、その土地ならではのマニアックなもの盛り込むの、ぜったいいけてますって。ねえ。

『BONSAIガール!』は、ももこと秀一がデートですよ。喫茶店で休憩して、そこでももこの就職の話になるんですけど、ああ、ももこは盆栽関連の仕事をしたいと考えている。それについて、メリット、デメリットを分厚い資料にしてまとめてもってきてくれる秀一。ほんと、すごいな。いや、でも、それだけももこの就職のこと、本気で考えていてくれてるんですよね。そしてももこのこと本気で考えてくれてる人、もうひとり。ももこの姉! 喫茶店で、見知らぬ男を前に、大量の資料わたされて、なにやら話をしている妹。これ、すぐさま勧誘と判断して乗り込んでいく、誤解なんですけど、この踏み込みの深さ、素晴しいな。姉の愛を感じます。姉もまじえてのももこの就職話。けど、姉の見てきたももこの姿、それが語られて、意外や向いてるのでは? わからないのだけど、いい感じに話はまとまったようで、秀一も笑顔で応援してくれるようで、でもそんないい雰囲気にお腹冷えたとなっちゃうももこがおかしくって、ええ、この子のこういう色気とかからちょっと離れたところ、それがいいのかと思いました。

なり×ゆきリビング』、特別編! 佐藤さんの新しい眼鏡を買いにいきました。そうか、壊しちゃったんだ。別に篠峰のせいじゃない。むしろふたりの合わせ技って感じですよね。しかしそれで眼鏡の試着。おお、篠峰も奇麗! 佐藤さんも素敵! オーソドックスな眼鏡、シャープな眼鏡、さらにはレトロな丸眼鏡。どれもいい。しかし、眼鏡のないという状況、手をつないで帰る、そんな情景、ふたりの仲のよさかわらず見られてとてもよい。ええ、予備眼鏡もほんと素敵と、最初から最後までばっちり見どころでありました。

『だけど温田さんはひとりでデキない』も特別編。このへん、単行本には入らないのかなあ。入れてね? お願いしますよ。温田さん家の近所のコンビニですよ。そんな彼の仕事模様を描く、そこにちらほら垣間見られる温田さん周辺の人たちのその後。ああ、ちーちゃん、お隣さんは、そんな感じで上下関係維持してるんだ。そして温田さんと富崎。ああ、ふたりいい感じにつきあいを続けてるみたいですね。たこやきパーティーをするんだ。ああ、それで温田さん周辺の人たちがこうして近所に集まってるんだな。ええ、ちょっとしたこと。それが嬉しいなって思える小エピソードでありました。

『うぶコメ!』は最終回です。力斗とかなでは同棲してもはや一ヶ月が過ぎ、もううぶな時期も終わっちゃったのかな? と思いきや、まだまだふたりの関係、ほのぼのと初々しいですね。家事やらなにやらしっかりやってくれる力斗ですよ。ああ、いい彼氏じゃありませんの。むしろかなでがそのへん気にしてて、でも無理はしない、自然でいよう、そういう力斗の言葉に安心して、そしたらすっかり甘えちゃうのね、そういうかなで、うん、こういうところがいいんだと思いますよ。さて、つばさはどうなっちゃったのかというと、あら、可愛さアップしてる。そんなつばさ、かなでの先輩にあちこち連れていってもらって、つきあってるわけじゃない、力斗にちょっかいかけるつもりももうない。ただただ自分の視野を広げていこう、そういうこといってるんですね。でも、いずれ先輩とつきあいそうな予感がしますよね。

メェ〜探偵フワロ』、レモンさんがえらいことになってる……。ハンナの結婚式。友人たちが奇麗ね素敵ねといいあってるその時、レモンひとりものすごいにやけ顔晒していて、いったいなにが!? って、ああー、前回の無人島漂着の影響か! ハグされた、はじめてタメ口をきいてくれた、と、あまりのスローな展開に友人たちもがっかり。いや、しかし、ほんと欲のないお嬢さんだ。レモンさんはずっとにやけ面。アーサーははやる気持ちを抑えるべく研鑽の日々。ひとり変化のないフワロ氏がまいってしまってて、いやもうおかしくって、そんな状況に介入しようというのが、レモンの友人たちですよ。フワロ邸でパジャマパーティーを企画する。焚き付けるのが目的だっていうんですが、フワロ追い出される。ラウールも追い出される。アーサーはとっつかまる。あ、フワロ、ラウールが危険を察してる……。そしてはじまる女王様ゲーム。なにそれ、ムゴい! ほんと、アーサーが大変な目にあって、もうほんと、最後の最後までアーサーふりまわされっぱなしで、でも、アーサーもレモンも互いに相手への気持ち自覚して、だから後は動くだけってことはっきりしちゃってますよね。さて、ところで、ちゃいかわセクシーなアーサー。いや、それ、あんたがそっち方面に押しやったから! ほんと、レモンの友人たち、気持ちいいお姉様がたですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第11号(2016年11月号)

2016年9月22日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年11月号

『まんがタイムきららMAX』2016年11月号、先日の続きです。

きんいろモザイク』、もう最高ですよ。綾のポエム帖。綾は読書感想文で賞をとったことがあるんですよ、みたいなことしのが話してて、それで文学少女だって、国語では絶対勝てないって、みんなからいわれて、すごく喜んでるこの子の笑顔、よく覚えておいてくださいね、ってやつだよね、これ。あやや、ポエム帖、落としてしまってました。それ、穂乃花が拾ってくれていたんですが、穂乃花も綾に返していいのか、だってポエム見たってわかっちゃう! めちゃくちゃ気を使っていて、そして綾はと思ったら、すごい顔! どんどん落ち込む、どんどん弱っていっちゃうの! すごい、すごいわ。穂乃花が綾のポエムに、ものすごい親和性示すのも面白かったです。泣くほどなのか。そして最後に深まるふたりの仲。おお、乙女の秘密! 素晴しい。素敵でした。穂乃花がカレン主役の小説書いてるというの、これもカレンにバレて欲しい、感想知りたいって思いましたよ。

はんどすたんど!』、おお、おかしい。ついに文化祭。焼きハマグリ屋、マスコットがななみなのか。すげえ。そりゃいちごガールも驚きますよ。だって、これ、びっくり箱レベルだよ。ハマグリ焼いてる情景もいいなあ。ああ、ハマグリ食べたい。このへんで食べられるところあるかなあ。ともあれ、しこたまななみに驚かされてるいちご最高でした。そしていちごの着ている着ぐるみ。おおう。すげーバニーガールだ。というか、バニーガールか? 子供が泣いてる……。体操部のステージ、ぜんぜん人がいませんよ…!! そういってすごくいい笑顔するゆかが最高でした。でもって、先生大活躍! というか、ななみか、無理矢理押し出したぞ。バンバン難度高そうな技繰り出す先生に、いちご、すっかり圧倒されて、司会の役目見失っちゃってるし。すっかり観客みたいになっちゃって、すごい!! これ何!? あまね先生それ何ていうやつですか!? しびれる実況でした。しかし、ほんと面白い。先生の技も華麗でした! つうか、技の描写、すごいよね。

『TCGirls』、面白い。お店がお休み、というので皆で遊びにいきます。マナの希望でゲームセンターにいくことになったんですが、店長、アン、マナの三人にたまたま出会ったメイも加わって、と、メイ、マナを前にするとそんなになっちゃうのか。ああ、メイのデッキ、ばらばらカード落としちゃって、それ、札束と一緒だから! ゲーセンにいって、遊ぶのはTCAGなんですね。ああー、カード読み込んで遊ぶやつ。マナがこの手のゲームに興味を持つきっかけが手だったというの、ほんと筋金入りって感じでいかします。これ、ご自由にどうぞって皆が置いていってくれてるカードたくさんもらって喜んでるアンとメイがすごくいい。ゲームの料金相場知らないシオンの結構安いんですね発言。アンのなんでもTCG換算。そういうひとつひとつもほんと面白かった。キャラクターもいいですよね。

『のけもの少女同盟』は中間テストの対策だっていうんですが、友達の家で勉強会、想像しただけでドキドキしますね、あれ、脈乱れた? ちょっと危険ね!? 霞の弱さ、よっぽどなんだな! ニカの成績の悪さ、結構なもので、これ、赤点とると合格点とるまで追試が続くのか、ハードな生活が待ってそうですよ。ニカの成績、これ、国語の問題もあるのでしょうか。ニカはロシアとのハーフなので、ロシア語が当然できる。英語も苦手ながらできる? それはわからないんだけど、すずめの出してくれた例題、過敏を花瓶と勘違いするとかね、こいつは適切なサポートがないと不利じゃないのかなとか思ってたらですよ、そこからのお絵描き大会になる展開。ああ、まったく予想外のところに投げ込まれた感があって、実によかったです。しかも、チューリップときて、さらに詠子の絵のうまさ! 続くやりとりも面白かったですけど、やっぱりラストにぐっとくるものありましたね。ニカも一緒に追試受けてあげるから。友情、素敵! そんな描写の果てにすずめともも先生のしめがあって、ほんと、うまい揺さぶりでした。

『スタンドびより!』、めちゃくちゃ面白いですよ。会話のはしばしに面白さ盛り込んでくる。球場まできてるのに、今日は勝てそうにないからと応援放棄して宿題するっていう猫子のドライさ! 他にもキャッツは五連敗中で五位という現実とかね、でもって利奈の絵、それに対する感想も! 優勝とかじゃなくて目先の勝利ってのが小さいよな。めちゃくちゃ面白かったです。ファンなのにそれでいいのか、あるいはファンだからこそであるのか、そうした辛辣な発言のいろいろが好きです。そして人食ったみたいなところ。20年くらい前の話をまるで自分の思い出みたく語ってる猫子に春子とか、そういうのもほんといいと思います。

『FASHION MUSIC』、いいキャラクターだなあ。バンドを組みます。そういってふたり活動を開始した有紀と衛。今はギターとベースしかいない。ドラムがいないことにはなあ、ということでドラマーを探すっていうんですが、さすが衛は判っているというか、ドラムにまつわる困難いろいろ、初期費用とか練習環境、そういうのね、すらっと説明してくれて、なるほど納得でした。最初は百合にドラムをやらせようと思ったのだけど、あっさり拒否。かわりに紹介してくれるといいます。すごいな、人脈。その話してる時の、ノリ気でないように見せて、内心ナリノリな衛とか、すごくいい。でもってドラムの真琴、この子もすごくいい。衛は苦手そうにしてるけど、めちゃくちゃぐいぐいこられて、なんだかんだ楽しそうな表情してて、有紀は有紀で、今日はじめて会ったとは思えないほど馴染んじゃって! ええ、ほんと、この漫画、キャラクターが皆チャーミングでいいと思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第11号(2016年11月号)

2016年9月21日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年11月号

『まんがタイムスペシャル』2016年11月号、発売されました。表紙のテーマは、眼鏡でしょうか。ちょっと赤面して眼鏡をかけようとしているマキ。あ、これ、なんでそんな赤面しているのか、理由、キャプションを見ればわかりますね。この眼鏡、あいつか、ヤンの眼鏡というわけか! そして他には『ローカル女子の遠吠え』りん子も眼鏡、って、この人、違和感ないな! 『可愛い上司を困らせたい』めぐみも眼鏡、と、こちらはどえらく可愛くしあがってきましたよ。

『ローカル女子の遠吠え』は、会社のつきあいでヨガ教室にいきますよ。なんとりん子も! そしてそこには蜂須賀さん、はっちもやってきて、会社の皆がりん子に友達のいたこと驚いてるのがおかしいですよね。今回、ヨガメインかと思ったら、案の定といいますか静岡ローカルネタ出てきて、遠州焼きなんてものがある。その由来など語られて、それはいいんですが、これは浜松あたりの料理で、りん子たち中部の人間は最近まで知りませんでした。いや、まあ、でもそんなもんですよね。めんどくさい秋津さん、とてもいいですね。そしてはっち、ちょっと回復してきている? 自分の来し方振り返って、そして今をポジティブに受け入れられているっぽい。いや、どこまでそうなのかはわからないんですけど、でも、ちょっとでもよくなっているのだとしたら、これはいい傾向でありますよ。

『課長と私のおかず道』は、ヘルプでやってきた蓮見透子さん、この人が保志、そして南条課長に関わりを持ってきましてね、保志からしたら、バリバリと働くできる人。お弁当もばっちりで、肉巻きをね、もらったらそれがおいしくて、そして課長もその肉巻きにインスピレーションを得てしまうというんですね。しかし肉巻きを力説する課長、すごいな。めまいするレベルなのか。ついに奇行の域に入りつつあるな。今回は出会いによる変化がテーマなのでしょうか。課長は、意外な具材のマリアージュみたいな話してたんですけど、保志にとっては課長との出会いが思われて、そして蓮見さんとの出会いもそうで、ああ、その蓮見さん、課長のことが好きとかいってます。小説のキャラに似ていると、それで初見から気になっていて、課長のちょっとぶっきらぼうな対応も、すごいな、なんか、フィルタかかってすごく紳士的な素敵シチュエーションになっている! 課長は、あんまりこのへんなびいたりとかなさそうなんですよね。ということは、この出会い、むしろ保志側に変化をもたらすのでしょうか。

『ざしきわらしと僕』、裕貴に会いにやってきたみう。この子の田舎体験、いよいよ終盤にさしかかりましたね。神社にくれば、すごく落ち着いた雰囲気と驚く。そうかあ、今や都会の神社はいろいろにぎやかになってきてるんですね。そんなみうを見守る視線、カマイタチのヤイバっていうんですが、みうがタイプだというんですね。すっかりざしきわらしに面白がられて、もしや裕貴の方に気が…!? ざしきさん、攻めてきますね。小さな田舎の学校、そして中学生にあがるころにおとずれる変化。そうしたこと語られる中、今は一緒に遊んで話して、仲よくしている、その気持ちをなくしたくないって子たちの様子、とてもいい。そして同時に、座敷童子の胸中に去来する思い。ああ、これもまた寂しいことであるんですね。最後にね、明かされるみうの気持ち、そしてみうがざわ子とヤイバに別れの挨拶して、ああ、見えていたのか。あの懸命に鎌をふって別れを惜しんでいるヤイバも泣かせましたね。

『架空彼氏』、新人賞とのことですが、これ、なんか面白いな。そろそろ結婚しないの? そういわれている美穂なる女性。ちゃんと恋人もいる、らしいんですが、って、待ってくれ、その彼氏ってコンピュータグラフィック。3Dでモデリングして、自分の写真に合成しちゃってるのか! 恋人がいないというの、それがコンプレックスで、ついつい彼氏がいることにしてしまった。紹介してくれという友達に、いまさら嘘でしたともいえず、仕事で身につけた技能を駆使して、架空の彼氏、竜崎総司を作り出してしまった! すげえ、今を感じる! 感じさせる四コマだ! 5年もの間、ひとり旅行しては写真を撮り、そこに総司を合成する日々を送って、何故私はその時間で本当の彼氏を作らなかったのか!? はげしく後悔している美穂がほんとにおかしい。架空彼氏の秘密を知ってるのは妹カリンただひとり。父にも母にも彼氏の秘密ばらしてなくて、紹介してくれないかとせっつかれる日々。ほんと、この進むも地獄退くも地獄のシチュエーション。すごいのやってきましたよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第11号(2016年11月号)

2016年9月20日火曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年11月号

『まんがタイムきららミラク』2016年11月号、先日の続きです。

『あじさいプラネット』、雨音さん、晴奈におねだりです。晴奈とおそろいのピアスが欲しい。けど、雨音の耳に勝手に穴を開けさせるわけにはいかないと、晴奈、ちょっと無理難題を出してみるんですね。バイトにいっているあいだに、家のこと全部やっておいてください。バイト先、ぬいぐるみに入っていたら、やってきた優子が雨音のこと報告してくれたんです。雨音がいつもと違う様子でいろいろやっていた。ちょっと心配してくれている? それ聞いて晴奈もいろいろ悩んじゃって、けれどピアスは避けたい。それでおそろいのアクセサリーを買って帰るんですね。帰宅すれば雨音の様子が違う。いつもよりずっとしっかりして、掃除もばっちり、食事も見事なもの用意されていて、おお、なんか見直した? そうかあ、雨音、たいていのことできるんだ。でも、緊張がとければいつもどおりで、そしておそろいのネックレス。ああ、ふたりとてもいい感じ。喜んでる雨音、とても素敵でしたよ。

『お願い!ロイヤルニート』、めちゃくちゃ面白いな! 毎日毎日やってくるほたる。桜花、すっかりくたびれちゃって、なんとかできないものか。それでパーティーを開くことにしたっていうんですね。チープな歓迎パーティーを開いて、あなたにはこの程度で充分と、歓迎してないってこと知らしめてあげましょう。というんだけど、なんだこりゃ、えらいことなってる! そうか、自室でとか、ちょっと飾ってとか、そんなレベルじゃないんだ。新築のビル、ワンフロア借り切りました。って、え? チープ……? 衣装も2シーズン前の流行遅れ。2シーズン? 半年前……。食事はコースではなくブッフェ形式で、って、待って待って、相当なもの出てきましたよ。それでほたる感動しちゃって、でも桜花たちからしたら、その感動がわからない。ロイヤルニートの女の子たち、なんだかんだいってもいい子ですよね。感激して泣いちゃったほたる、その涙を勘違いして、泣かせてしまったと思ってうろたえてしまう。いや、ほんと、この子たち、いやがらせとか向いてないよ! そしてほたるのしあわせそうな笑顔、言葉にすっかりほだされちゃって、ああ、より親しくなりそうですよ。ほんと、桜花とほたる、一歩距離を縮めた、そんな風に感じます。

カラフル・マキアート! — 魔法少女は戦わない。』、プラムブロッサム病欠! それで代理の魔法少女が派遣されてくることとなって、というか、副会長なんですけど、まさかこの子もコスプレするのか!? ええ、してきましたよ。おお、水色だ。しっかり変身してきましてね、いやあ、いい感じ。けれど変身、いやさコスプレにいたるまでの攻防がおかしかったです。会長からのメッセージ。専用の衣装を用意してくれている。ほんと、会長、どれだけコスプレに入れ込んでるのか、どんだけ副会長のこと引き込みたかったのか。設定まで用意してるっていうんだけど、今はそこまで要求しないからと、おねがいしますと、それでお願いされたら頼みきいちゃうのが副会長なんですね。変身。可愛い。と、そのタイミングで写真送ってくれって、会長、ほんと元気だな! かくして副会長、カラフル・マキアートと対決することになったのですが、いや、対決? なんか副会長の指示でカラフル・マキアートの面々が掃除、片付けに動員されてるだけみたいに見えるよ! それで印象が怒ってばっかりの人ってなっちゃって、悪役認定されちゃって、しかも校内ではプラムブロッサム同様に不審者扱い。復活した会長はというと心底ご機嫌で、ああ、ほんと楽しいです、この漫画。大好きですよ。

『拝啓、かしこ』、これ素晴しい。前回はお婆ちゃんに頼まれて手紙を書いた女の子、なおとがメインのエピソードでした。そして今回はというと、なおとが手紙を出した相手、北条ケイ側の状況描かれて、うわあ、これ、素晴しいな。なにが素晴しいって、キャラクターがチャーミング。見た目に大人っぽいものだから、まわりの子からもそうした大人っぽい発言もろもろ期待されちゃって、それが内心と食い違っちゃってる女の子。本当は可愛いもの大好きなのに。ぬいぐるみとか大好きなのに、と、それをなかなか人前で出せずにいるんですね。そうか、内気なんだね。北条さん。北条と書いてほくじょうさんなんですね。友達からは北ちゃんって呼ばれてる。ほくちゃんなのかな? ともあれこの子が旅先で出したハツネさん宛ての手紙。その返事がね、さっそく翌々日に届いて、ああ、あの手紙ですよ、前回なおとの出した手紙ですよ。なおとという名前を見て、それからちょっと大人っぽい字? そうしたもろもろから、大人の男の人かな、なんて思っちゃって、お兄ちゃんみたいなのだったらやだな、いくつなのかな、家事のできる男の人ってかっこいいな、いろいろ妄想しちゃって、ほんとケイったら可愛らしくって、いやいや、なおと君はそんなじゃないぞ! っていうのは、読者、それからハツネさんだけが知ってること。ともあれ、こうしてケイもなおとに返事を書いて、このやりとり、ほんと、微笑ましくって、わくわくさせられる、浮き立つ気持ちがいっぱいで、たまらないですね。素晴しい、素晴しいですよ。これ、なんだか手紙書きたくなっちゃいますね。

ちょっと待って。よく考えたら、かしこで終わってたら女子だわ。

『ハートオブtheガール』、すごい終わり方した! 宇宙人のゲーム『ハートオブザガール』のターゲットになった女の子、城島カコイ。この子を攻略するのが目的だったのに、ここでがらっと状況が変わって、カコイからのぞみに急接近。一緒に私をクリアして欲しい。そして告白、さらに押して、押して、私からキスしてもいい? この漫画、はじまった当初、カコイは攻略される対象であり、いわばカコイののぞみに対する気持ちにいつのぞみが気づくか、そういう話なのだろう、そう思っていたのに、いや、まさかこういう最終攻略になろうとは。すっかり驚かされて、しかもこの攻略の状況ものすごく、カコイさん、踏み込む、踏み込む、どんどん攻めて、なんとー、こんなことにー! 最初からちょっとやりすぎっぽくあったこの漫画。そのやりすぎをどんどんエスカレートさせて、ばっちりしっかり、あるべき地点に着地した、そう思わせるラスト。ぐいぐいきて、ばっちり持ってきましたよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第11号(2016年11月号)

2016年9月19日月曜日

『まんがタイムファミリー』2016年11月号

『まんがタイムファミリー』2016年11月号、一昨日の続きです。

『課長と私のおかず道』、ゲスト掲載されてますよ。仕事の鬼、そう思われている南条課長の秘密は、ヒロイン保志だけが知っている。ご飯によくあうおかずの探求、それで頭がいっぱいの人なんですよね。休日はもちろんおかずの探求に心血そそぐわけで、今回のテーマはきんぴら。近所のスーパーにいって、なにをいれるか悩みに悩んでいたら、保志と出会ってしまった。課長がスーツじゃない! って、いやいや、保志さん驚いてるけど、あんたも私服や。カジュアル課長も素敵なら、カジュアル保志君も可愛らしい。今日スッピンなの忘れてました。保志慌てるも、全然そのへん頓着しない課長、ナイスですよね。そしてきんぴらの悩みを相談して、アドバイスもらって、保志はアイデアを、南条課長はレシピをそれぞれ提供してのおかず作り。おいしくできて、そして相手を思う。この関係、すごく素敵だなって思うんですね。ええ、ゲスト回だけにシンプル、でもそのシンプルさが素敵でした。

『軍神ちゃんとよばないで』はまた面白い。ついに虎千代、足利将軍に会いますよ。御所に向かう途中、大猿、というかゴリラ? に遭遇する一行ですが、これ、こういう話が実際にも残ってたりするのかな? 猿をけしかける将軍の人の悪さよ。そして大猿をものともしない弥太郎。というか、こいつ何者なのか。尋常でない強さになってきてますよね。将軍との面会。虎千代、国主を辞めようと思って京まできたのだけれど、これはあっさり失敗。将軍喜ばせただけで終わっちゃいましたね。そして、いきなり歌を詠んできた将軍に、虎千代まさかの返歌! ああ、そうだよ、源氏物語にかぶれて、和歌のやりとりしたいっていってましたよね。それがここに生きてくるとは、まさかの予想外、意外ってやつで、いやあ、心底やられましたよ。

『きみちゃんの味じまん』、今年最後の仕事をおじさん、きみちゃん、ふたりでやりとげました。ほう、今年最後の売上入金ですか! ところで扉の春夏冬二升五合って、あきないますますはんじょうですね。なるほど、これがきみちゃんの書き初めですか。お正月の準備をします。うちの取り分っていう具材、これ、なるほどお店で出した残りなんでしょうか。お頭とか中落ちとか、そいつをうまいこと材料に変えていく。その具合とてもいい。中落ちほじって、ごはんに乗っけて食べる。うん、これはいいな。すごくおいしそう。テレビ見ながら仕事するお婆ちゃん、これもいいですね。仕事ではない、身内同士の気のおけない、そんな時間が流れているように思います。そしてきみちゃん、中骨のコラーゲン、こいつに着目して、お婆ちゃんもノリにノッちゃって、それを粕汁にどんどん入れて煮込んだものだから、翌朝固まってた! すげえ! うん、これは面白い。いい落ちでしたよ。

『あまてる!』、さくらが元気ないんですね。お腹がすいたの? みんなにそう思われてるさくらがいいですよね。なるほど、上京して服飾の学校にいくと決めた。そんな彼女の気掛り。それはなんなのかというと、ええ、皆との別れ、それだったんですね。さくらのためにスペシャルパフェを、椛にそんな依頼があって、それでさくらも元気が出て、そう思ったら、その楽しい時間に、いや楽しい時間だったからかも、泣きだしちゃって、ええ、さくらの目標に頑張る気持ちと、みんなと一緒にいたい気持ちと、それから皆からの応援と、それらの行き交う時間、感じいるものたくさんでした。将来、大人になって戻ってきた時にお代はいただきます。そういう椛のはからいも粋であったと思います。

『かしこみかしこみ』、山椒に妹が生まれたそうですよ。それで山椒里帰り。ムクも奏衣様もついてきてくれるというんですね。おお、いい上司。山椒の妹は山吹と名付けられました。キッとした目。父似だっていうんですけど、どこが? 目? どこが? と思ったら、あ、ほんとだ、父、目を見開くとそんななんだ! 山吹は人見知り。山椒も一緒。けど、ムクはそのほんわかした雰囲気からか山椒もすぐに馴染んで、それは山吹も。で、ムクに化けてお兄ちゃんだよとかいっちゃう山椒がおかしくって、奏衣様のツッコミなかったら、このままムクを兄と勘違いしてしまうところでした。これから一週間、山椒は実家で過ごすことになって、その団欒の風景、とてもいい。ああ、一家、楽しそう、しあわせな一時ですなあ。そして山吹も山椒にすっかり慣れて、ああ、お兄ちゃん子になったかな? ほんと、とてもいいエピソード。山椒が帰ってくるとソワソワしてるムクの落ち、一本目の四コマ受けての構成、これもまたよかったですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第11号(2016年11月号)

2016年9月18日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年11月号

『まんがタイムきららMAX』2016年11月号、発売されています。表紙は『ステラのまほう』です。珠輝と部長、おしゃれについてチャレンジ中? 珠輝はベレー帽被ってみたりね、そして手にはハンガーにかけた服。制服からちょっと着替えてみようと考え中? 部長も、上着の下、制服じゃないですね。いや、おしゃれとかじゃないかも知れないですけどね。ちょっとした冒険? 思い切り? そんな風にも思えるわくわく感ある表紙でありますよ。

いちごの入ったソーダ水』、新年あけました、だそうですよ。里帰りしているこひめ。寝ているところを茅に起こされて、もうすぐ初日の出ですよ。ああ、写真を撮って皆に送る。うきうきしてるこひめがすごくよくって、それで返事を待ちわびてる様子もよくって、ああ、でも本命からはなかなか返ってこないんですよ! これはまるで恋!? ソワソワしてたのが、だんだん元気なくなっちゃって、うん、ほんと可愛らしい。そんな彼女の心待ちの相手からの電話、一気に気持ちが高まるその様子。素晴しかった。ほんと、月はこひめの大切なお友達なんだなって思わされて、しみじみ感じいりました。

『すくりぞ!』は、えらいことセクシーな扉絵じゃないですか! でも本編はすごくナンセンス。リンの家が所有する島にやってきたんだけど、帰りの船は頼んでいない。自給自足のサバイバル生活。なんかね、とんでもないことになってるんですけど、ほんと、みんな大丈夫なの? と思ったら、なんか大丈夫っぽい。テントがある。エアコンまでついてる。って、おかしい。なんかおかしい。電気通ってるの? 水道、ガスもちゃんと通ってて、さすがだな。食べ物を探しにいけば、木におにぎりがなっている。ちゃんとビニル包装されてて衛生的だー! 海にいけば、魚が刺身でプカプカ泳いでいる。すげー! リンの要望をかなえつつ、サバイバル? そうした経験も楽しめるようになっているっていうんですね。お風呂を望むとドラム缶が転がってくるとか、ほんと、にゅうがツッコミ疲れて変な顔になってますよ。突然はじまったサバイバルは、リンの帰りたいという言葉をうけて唐突に終わって、いや、ほんと、甘やかされサバイバルはなかなかに楽しそうかと思いました。

『どうして私が美術科に!?』、今回、面白かったなあ。学校の遠足で美術館にいきますよ。おお、さすが美術科ともなると、遠足も一味違います。それはいいんだけど、紫苑がやたらはりきっちゃってね、美大生ファッションできめてきました。眼鏡そしてベレー帽。可愛いんだけど、この人、ほんと人が変わっちゃって、すごいハイテンション。とりわけ近現代、前衛寄りの作品となると、常軌を逸した行動に出て、触りそうになる、床をゴロゴロ転げまわる、ほんと、いったいどうしたのか。めちゃくちゃ怒られてるし、けど、それでもとまらない! この子の興奮、わかるんですね。すごいと思えるもの、しかも興味のど真ん中でしょう、そいつをこれだけ見せられたら、そりゃあ気持ちも高揚します。それで同時に、自分もまだ発展途上、そうしたこと思わされてね、いや、ちょっと違うのかな? いや、でも最終的にはそうでしたよね。ハイテンションでちょっと失敗しつつも、いい思い出できたんじゃないでしょうか。反省まじりでも、がーっと意欲いっぱいになれて、まあ、発展途上なんですけどさ、ええ、こうやって七転八倒しながら成長していくのですよ。

『魔法少女のカレイなる余生』、こいつはやってくれましたよ。前回の構成をそのままに、寮を出ていく人をしじまから管理人に置き換えました。しかしそれで違うのが寮生の反応で、ぐっ、て! ガッツポーズですか! みんな極めて冷たいし、リラはゲームの方が大事だと明言しましたよ。えーっ! しじまの時は、ゲームどころじゃなくなったじゃん! って、まあ、管理人なあ、しゃーないかなあ。そう思わせる積み上げができあがってるところ、ナイスですよね。とりあえず、しじまにがんがん批判される。セクハラに対する言及もあって、ほんと、寮生たちから全然支持されてない! まあ、しゃあないって思いますよね。新たにやってきた管理人は仕事ばっちりだし、セクハラとかしないしって、これ、最後に旧管理人の逆転がこないと構成的におかしいんだけど、どうやって実現するのか。ほんと、ずっと、まったくいいところないよ!? って、ほんとぎりぎりのところで復活して、いや、ほんと、これ、でも、旧管理人のいいところが見出されたとかじゃないよね。ええ、寮に残留決まって、評価は改まらない。えらいことだと思います。

『ヴァンパイアちゃんが狙ってる。』、ゲストです。森に入った宮瀬しずるが出会ったのは、行き倒れた女の子。助けようと抱き起こしたら、血が欲しいといわれて、次に目が覚めると知らない屋敷の中。そこにいた女の子は吸血鬼というクロエ。しずるの血が欲しいというのですが、いや、むしろなんだか様子が変で、昔からずっと見てきた、恋人でお願いします、どうもただ血が欲しいってわけじゃないみたいなんですね。はやく帰りたいしずるはカーディガンもシャツもはだけて、そうしたらクロエ、吐血しつつ卒倒。結局、しずるはクロエの屋敷で暮らすことになるんですけど、吸血鬼だなんだといっても身の安全は保証されそうだし、大切にもしてもらえそうだしで、なかなか楽しそうな同居生活が期待できそうですね。

『ゆる友。』、ゲストです。篠原いちごは高校2年生。幼なじみの友人、ソラ、レイのふたりと一緒に学校にいくというんですが、ふたりともに寝ながら登校。ソラならともかく、レイまで寝ながらとはおかしい、って、ソラは寝てても当たり前なんですね。夏休み明け。ソラはすっかり生活のリズム崩してるし、レイは課題をすっかり忘れてるし、そんないろいろいたらない彼女らの面倒見るかたちになってるのがいちごなんですね。ツッコミ待ちのボケをうまく拾ってもらえなくて恥ずかしいレイとか、そういう描写、友達同士のやりとりのありそう感ただよわせて好みです。そして長期休み明けのテスト勉強、いちごにやっぱり面倒見てもらってね、そうしたいちごの頼もしいところ、あるいはちょろさも悪くなかったですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第11号(2016年11月号)

2016年9月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2016年11月号

『まんがタイムファミリー』2016年11月号、発売されました。表紙は体育祭がテーマですよ。『大家さんは思春期!』チエちゃんはパン食い競争に挑戦中。あんパン? に向かってジャンプしてるのが可愛いですね。『白鳥くんはいつも崖っぷち』白鳥くんは、陸上競技ですかね。2位の旗を持っていますよ。そして『軍神ちゃんとよばないで』虎千代は騎馬戦です。あ、向こうにアフロが見える……。鉢巻ふたつゲットして、ああ、虎千代、意気揚々としてますね。本編ではそうそう見られない表情ですよ。

『妹のおシゴトは時給2000円』、新作であります。ヒロイン、剣持ミエ子は両親に先立たれた女の子。アパートにて一人暮らし。生活費はなんとかなってるものの、自分の娯楽などにかかるお金は自分で工面しないといけない。なんてったって女子高生、友人関係は大切だし、話題にもついていきたい、ともなると、それなりの出費が見込まれるわけで、日々汲々としている、そんな子なんですね。ああ、人間関係、お金かかるものね。お金を貯めるコツと問われて、人とつきあわぬことだって答えたの、誰でしたっけ。ともあれ、そんな子が派遣会社から紹介された仕事。なんと、住み込み歓迎、時給2000円から、内容はというと妹。クラスメイトの男子、億万長者って噂の只野無翼。この人が家族を求めている。なるほど、両親がいない。家族というものを味わってみたい。かくして、ミエ子、ちょっと親近感など感じながら、雇われ妹となりました。父も母も、雇われ者。これから家族になっていくのかな? でも雇用者無翼も大丈夫か心配してしまうこの状況。ただではすまない予感がしますね。

『おしかけツインテール』は、なつかしのゲーム機。俊郎、レトロゲームの流行に、ちょっと自分でもやってみよう、そう思ったのかな? とか思ったら、なんという戦略的行動! ゲームに興味のない、むしろ厳しく取り締まる側である花梨、この子にゲームの面白さを教えようって作戦なのか! しかしそれでちょっと興味ひかれちゃうっていうんですから、俊郎の作戦、すごいですよ。でも、生まれる前のゲームといわれてダメージ負うとかね、うん、そのダメージは自分も共有する類いのそれだよ! でてくるゲームはなんか微妙な感じでツッコミどころ多めなんですが、そのへんは気にしない。むしろゲームに熱中してる花梨が魅力的。ああ、しかも、その流れからスマホアプリに誘導されちゃった! すっかり策に落ちましたな。でも、花梨はこれくらいでいいんだと思う。雲をモチーフにしたパズルゲームにはまって、空を見ればパーツに見える! うん、わかる。その展開、見せ方、実にナイス。そしてラストに先生にもダメージ与えて、ああ、それ、私もダメージ喰らう類いのやつですよ!

『役職名はお嫁さん』。すっかり獅子本先輩、この漫画の狂言回しになってしまってますよね。落ち込んでらっしゃいます。なんでか? 同期が消えるから。退職じゃないんだ。独身をやめちゃうんだ! 獅子本的には大問題。祝福したい気持ちもあるけど、焦りや絶望の方が大きい。うん、つらいね。うん、しんどいよね。さて、美如さん、結婚式でも大人気。というか、受付頼まれてる。頼りがいがあるから! 犬野はむしろ添えものか! さらに式の準備も手伝っていて、プランナーより信頼できそうだから! ほんと、経験者として、さらには仕事ばっちりな彼女の性格もあるんですよね、美如さん、頼られてますよ、素晴しい。人柄もあるんだろうなあ。そして我らが獅子本さん。いい男と接触ですよ! あ、恋に落ちた! うわ、獅子本さん、めちゃくちゃ可愛いじゃん! でも、この人、結構やり手なのに、男運が悪い? マザコンの可能性大ときて、ああ、うん、獅子本さん、頑張って……。うん……、応援しちゃいますよ。

『航海王子の優雅な船旅』はスタッフの悩み相談です。ああ、この船で最高の眺望得られる場所で働いている台田さん。その眺望すべてが私のもの! そうした気持ちにとりつかれそうになるっていうんです。でもそれはダメでしょ? そういって笑う、その笑顔からも伝わるこの人の控えめな性格。ほんと、柔和な笑顔。モブだっていってますけど、いやいや、素敵ですよ。この地味さ、この柔和さ、これ、エステにも大切なのか。ほぼすっぽんぽんにならないといけない。だから安心できる施術者じゃないとダメだって。だから、女王様な想像が出ちゃいけないんだって、自身を戒めてるのかあ。これ、王子が台田さんのエステを受けて、すっかりやられちゃってるのがおかしかったです。というか、こんなに効くのか! 受けてみたい! しかし、こんな有能な人がやめちゃうと大損失。王子もついには本気ですよ。ああ、今後の展開、なんか不穏な引きで終わってますけど、どうなるんだろう。きっとうまく解決してくれるんでしょうけど、そこまでの道筋が楽しみなんですよね。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第11号(2016年11月号)

2016年9月16日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年11月号

『まんがタイムきららミラク』2016年11月号、発売されました。表紙は『幸腹グラフィティ』。ああ、今号で最終回でありますよ。主要登場人物、おお、10人がそれぞれに食べ物持ち寄りまして、お重、お弁当、サンマにメロンにビールやらたくさん。真ん中のリョウの掲げるお弁当は、海苔にて書いたありがとうの文字ですよ。この表紙のにぎやかさ。これは、リョウが時間をかけて広げていった、人間関係の輪、それが実になった、そうした感慨ありますよ。

城下町のダンデライオン』、素晴しいな、水着回ですよ。水着が素晴しいんじゃない。茜様、その美しさがまるで輝くようではないですか。アンジェリカも思わず寄り添う美しさ。アンジェリカさんも魅力的ですよ? でも、茜様のそれはよりいっそうの美を内包して、素晴しいなあ、素晴しいです、茜様。さて、今回はプールの授業。遥、アンジェを気にして足くじいたりしとるわけですが、そんな遥にね、いろいろ絡んでくる綾瀬さん。素直じゃない? いや、その行動はなによりも雄弁ですよね。しかし今回のメインはアンジェの感情の行方でありましょう。おぼれかけた茜様に、人工呼吸を勘違いしてキスでもって助けようとする。ああ、アンジェリカ! その気持ち、一度目覚めれば後は育つだけではありませんか! 茜様に複雑な感情抱くアンジェリカ。ああ、でも仕方ないですね。茜様が美しいのが悪いのですよ。

幸腹グラフィティ』、最終回でしたよ。実家を離れることとなったリョウ。おばあちゃんの写真視点で旅立っていこうというリョウを描きましてね、この固定視点のドラマ。最初は会話に多少の不安もにじんでいたのが、明さんの気遣いがそれを溶かして、そしておばあちゃんの見てきたリョウのこれまでが描かれていくんです。生まれてすぐの小さなリョウ。育っていくリョウのその時々にあったこと、嬉しいことも悲しいことも、ただ淡々と綴られて、これが泣ける。おばあちゃん、リョウのそばにずっといたんだよ。そうしたこと思わせてくれて、そして一人暮らしとなったリョウも、全然ひとりなんかじゃないんだよ。友達の、きりん、椎名の思っていたこと、考えていたことが、リョウのそれに重なっていた。思いがけない、けれどきっといずれは迎えていたろう再会がかなって、ええ、この仲のよさ。近しさ。本当、この漫画の描いてきたこと、それが最後までばっちり表現されて、花開いて、素晴しかったです。

『しましまライオン』は、皆で海にいきますよ。これ、面白いな。前回神様からもらった水着。これ、拒否するんだ。凛奈とまこが断って、凛奈さん、ばっさりだ。ダサいもん。まこは、お尻のラインを隠したかったんだ。うん、これも乙女心でありますね。好みの水着を着たい組に、なんでもいい組。それに最後の、なぜか用意されてた組。それぞれの温度差が、ほんと、おかしくて、そして皆の海へと向かう、その途中の会話もとてもいい。電車にわくわく、海の生き物にわくわく。サメの存在を知って怖れたりね、海についてみれば、塩からい海の水に驚いてみたりね、ほんと、知らないこと一杯。そしてそれがまた楽しそうなんですね。泳げないいおんが、浮き輪に乗って海にプカプカなってるのが、なんかよかったですよ。まこから離れると、まこちゃん! まこちゃん! にゃーにゃーいって助けを求める。そうかあ、動物だったころは、水に入られると追っていけなかった。けど今はそうじゃないっていうのが嬉しいのかもなあ。そしてそんなふたりに水中から忍び寄る影! サメ!? いや、そんなことはあるまい。いや、これ、新菜さんじゃないのん? でも、きっと、大パニックの予感ですよ。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、もう、これ、めちゃくちゃ面白いな。なんだか街がにぎやかなんですよ。なぜか? イベントです! ギルド対抗戦。ギルドごとにチームを組んで、他ギルドと戦って一位を決める。でも、報酬目的に結構本気を出してくる。そんなイベント。キャロライン親衛隊は準備もしてないし、不利になりそう。でも、それでも出たいっていうんですね。しかし、めちゃくちゃ面白かった。NPCと思っていろいろ酷いこといってたら、GMさんだったりね、あんことチェリムがえらいこと焦ってるのがおかしい。そして最小要求人数の6人を満たすために臨時メンバーを募集したところ、き、きたー! じょそ、じょそ天がきたー! えーっ、このタイミングで再会しちゃうのか。まったくの予想外。って、チェリム、じょそ天と知り合いなんかー! じょそ天、†朝焼けの蒼天†って名前なんですね。でも、これ、若気の至りなんだ。今となったら結構後悔してるパターン? いずれにしてもおかしくって、それでもって牧場にて牛モンスター、モゥモゥ君を倒して牛乳をゲットするイベント。あんこ、チェリムの効率計算がおかしくって、なにがおかしいって、ボンちゃんがもうよくわかってない。いや、こういうの考えますよね。ガチないし慣れてる人間と、そうでない人間の差か! じょそ天のギルドチャット。ヒカリは非戦力。ガチ勢あんこに、観客の感想、キャロライン親衛隊、ひどい名前のやつ多いな、っていうのが極めつけで、たまらん、もう、本当におかしい。腹のよじれる、そんな展開。最高でした。

『魔縫deクチュール』、ゲストです。服飾のデザイン会社、la toileの前でうろうろしている女の子。不審者だなんていわれてますが、この人、いわば期待の星であるんですね。新しくやとわれることになったデザイナー。桃華なる人。有名なコスプレイヤーで、魔女っ子レイヤーの第一人者。そんな人がやってくる! っていうんだけど、店先でうろうろしてたこの人が、その桃華だったいうんです。本名は香月白菜。ええと、はくさいじゃなくてしろな。会社に提出していた写真はコスプレしている時の姿で、この時は気も大きく積極的に動けるんだけど、いったん私服に戻るとすっかり消極的になってしまう。最初なんて飛び込みの営業だと思われてたくらいですもんね。この人が、こういう性格になってしまった背景など語られて、けれど、ぬいぐるみに身をやつした社長さんの説得で、コスプレをはじめたころの気持ち、初心を思い出したんですね。なぜ魔法少女フリルの格好をしたいと思ったか、その気持ちを取り戻して、そして今ここに一歩を踏み出す。って、それはいいんだけど、これ、社長にうまいこと丸めこまれてますよね。ええ、社長、なかなかのやり手みたいです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第11号(2016年11月号)

2016年9月15日木曜日

ペンにまします神サマの

 ほんと、これ、かわった漫画です。『ペンにまします神サマの』。ボツをくらってとぼとぼと寂しく帰る道すがら。メイドが配っていた試供品を受けとったことで、漫画家志望の神谷寿実の生活ががらりと変わってしまうというんです。試供品は一本のペン。ただ、これ普通のペンではなく、描いたキャラクターが現実のものとなる、魔法? 奇跡? ええと、なんだっていいや、超常の道具だったというから大変です。かくしてすみの手によって生み出されたのは、恋する少女、女剣士、そして破壊神。しかし、これ、ものすごい。なんというんだろう、漫画の輪郭がいまだ見えません。こういう漫画なのかなあ、そう思ってたら、思いっきり違う表現、違う世界を見せつけられて、うおお、なんだこれ、すげー! もう、翻弄される、されっぱなし。これ、相当ですよ。

基本はコメディなんですよ。魔法のペン、神様のペンでもって生み出された子たちとのデコボコ同居生活。現代日本を舞台とした恋愛もののヒロインは、一番常識人と思わせて、ところがどっこいどことなく普通の恋する少女ではない要素が垣間見えるし、異世界ファンタジーの女剣士は当たり前のようにこの世界のいろいろ、よくわかっていない。そして破壊神の子は、ええと、一番有能で一番穏当よね、この子。寡黙で結構辛辣で、って、いや、この漫画、みんな、それぞれ辛辣、ツッコミやらなにやら容赦ないですよね。

そう、こういう容赦なさがいかんなく発揮されるところが面白いのだと思っています。遠慮がないのは気持ちの近さのせいなのかな? いや、正直、よくわからんです。けど、このわからなさが魅力なのだと思う。ああ、今回はそういう話なんだな。そう思って読んでたら、終盤で思い込みを底から一気に引っくり返される、そんな瞬間がある。この人、こういう人なんだな、そう思っていたら、全然違う顔、表情、人となり、どーんと見せつけられる瞬間がある。もう、それが本当に鮮やかで、楽しませるための仕掛け、釣り込み、情報のコントロールが本当にうまい。やってくれますよ。ほんと、うわーやられたーって、そのやられたって気持ちがむしろ快感。キレのよさあれば、広がる世界の豊かさに魅入られる、そんな時さえあって、ほんと、読んで出会うその瞬間まで、なにが出てくるかわからない、そうした幅の広さ、技の多彩さが実に素晴しいです。

キャラクターのやり取りに見える容赦なさ、それはこの漫画の基本スタンスともいえるかも知れません。キャラクター間に容赦ない言動が飛び交うかと思えば、それは作者、読者の間においても同様であるかも知れない、みたいなこと思っています。だいたいこういう枠組みでいきます。漫画に限らずどんなことでもそうだと思うのですが、そういう諒解ごとの上でたいていのものごとって進むものじゃないですか。だなんて甘いこと思っていたら、枠組みってのは作者のさじ加減ひとつなんだよって、あたかもすみが自分の生み出した子ら、ぽえむやアルペコフにやるような感じで、作者に転がされてるような感触あるのです。この漫画の表紙イラスト、これ、本当にこの漫画の雰囲気、感触を表していると思うんですけど、ええ、すみがこうぽえむたちのこと、俯瞰するようにして、いろいろを自分の思うように動かしていく。いや、実際にはすみ、こんなには万能って感じじゃないんですけど、でも、この漫画に関しては、こうした俯瞰する誰かの存在を感じる! ええ、まるっきり漫画の登場人物のようではないにしても、彼女らが転がされるみたいに、読者もそのすぐ近くで、一緒に翻弄されている。そうした感触得られるのは、なかなかにして楽しいもの。結果、見事に虜にされています。

2016年9月14日水曜日

EYERESH for ニンテンドー3DS

ついこのあいだ、Splatoonの記事を読んでた時だったと思うんですけど、なんか面白そう? なソフトの紹介記事へのリンクを見つけたんですね。ニンテンドー3DSの立体視、こいつを最大限に発揮させるソフトらしい。驚異の“飛び出し型立体視”の実現という惹句に興味をひかれて記事を読んでみれば、おやおや、意外やストイックなソフトである模様です。『EYERESH for ニンテンドー3DS』。目のストレッチとトレーニングを目的としたソフト。これはなかなかに意欲的だったりするのかな? なんて思わされたのでした。

さて、私の目の事情でありますが、実はあんまりよくありません。視力はそこそこ保っているんですよ。問題は目の調整にかかる筋肉ですね。近くを見る時にピントが合わなくなって、片目をつむったりしています。職場で受けるVDT検診でも、目の調整機能の弱さを指摘されることがあって、あんまりよくないなあ、なんとかしたほうがいいのかなあ、ずっとそう思っていました。

このソフト、『EYERESH for ニンテンドー3DS』は、そうした目の調整機能に関係する筋肉、毛様体筋のストレッチを目的にした3D映像を売りにしています。目のピントを合わせる筋肉の凝りをほぐすことで、「ピントフリーズ現象」を解消する。というんですが、あんまりそのへんの効力には期待せず、もうね、どんだけ飛び出すの!? みたいな興味でもって導入してみることにしたんです。ええと、今なら1500円が800円(2016年10月12日9時59分まで)。ちょっと高い? いや、面白そうなソフトです。それくらいなら充分はらえるなあ、みたいに思って、わりと即断しましたよ。

目のリフレッシュ映像の他にもいくつかトレーニングメニューが収録されていて、周辺視だとか動体視力だとか、瞬間視だとか、そういうのを鍛えるトレーニングだそうです。正直、これがどれだけ有効なのか、それはわからんのですが、まあやらんよりやった方がいいかもね。それくらいの気持ちで取り組んでいますよ。

購入してはや数日。4日ほど試してみてどういう結果であるか、あくまで体感ではあるのですが、確かに目のストレッチ、ピントフリーズ現象の解消には役立っている、そんな感触がありますよ。というのも、このリフレッシュ映像、初日は手前にぐーっと飛び出てきたものにピントが合わなかったんですよ。かなり意識的に見て、ようやく像が安定する。そんなありさまで、それが今では特に意識しなくとも、像が安定する、ちゃんとピントも合うようになっているんですね。単純に慣れてきただけかも知れないので、これをもって、目の調整機能が改善してきてると判断するのは早計であるかも知れませんが、いずれにしても変化が感じられること自体は悪くないのではないかな。このトレーニングをどれくらい継続できるかはわかりませんが、来年のVDT検診で改善がみられるか、それがちょっと楽しみです。

2016年9月13日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年10月号

『まんがタイムジャンボ』2016年10月号、昨日の続きです。

『おやすみモーニング』、杉野エリカ、夜勤明け。ダイエットはうんざり、やつれてしまったなんていってるこの人に、ばあちゃんはどんな食事を出すのだろう。ああ、ごく普通の定食でいいかってなるのね。デトックスを意識して、意識しすぎて、ずぼらも祟って、ほとんどちゃんとした食事ができてなかったっていうんですね。ゆでタマネギとキノコがメイン。飲むのも水か白湯というので、ああ、あんた、これ、栄養とか偏ってたんやで。というので、ばあちゃんの定食。蛋白質も野菜も穀物も、多様に入って、その幅広さ。また多少のアクもいいんだよ。極端に走ることなく、鷹揚に取り組むのがいいみたい。そんなこと思わせてくれた今回です。

『ペンタブと戦車』。武田大尉の運命を知った面々。それでなにをするのかと思ったら、89式ハク人形を作って、運命変えるべくアドバイスしようっていうのか。しかし武田大尉。今夜は初夜だぞって、ベルトはずしながら、なにおっしゃってるの! ハクならぬ里見青年のやだ怖い!! が心底面白かったです。里見曾祖父の入れ知恵で里見青年が話す。はたしてこのやり取りの果て、どこに向かおうというのか。そう思っていたら、ああ、さすがに戦車がハクの姿をとって現れたとかは思ってないんですね。ハク人形と一緒に月を眺める武田大尉。じぶん の運命は知っている。だがそれでもノモンハンに臨む。ただ死ぬ気はないのだという、その意気込みが沁みるのです。里見曾祖父も、里見青年の同人誌他持って作戦参謀にかけあおうとするも、あらら、ビンタ受けて帰ってきちゃった。うん、しゃあないわなあ。ともあれ、いよいよノモンハン? 運命を乗り越えてくださいよ、武田大尉。

『でっかいんちょ』は育の休日です。朝寝を決め込んでいたら、お母さんから、さらに育っちゃうわよっていわれて、必死に起きる。おかしいなあ。そうか、やっぱり大きいの気にしてるんだなあ。なるほど、お母さんは平均というかむしろ小柄なんだ。対してお婆ちゃんが大きかった。飛び越し遺伝、隔世遺伝のことこういったりするのか。家事の手伝い申し出る育に、なにが一番被害が少ないか、いろいろ考えるお母さんがおかしいです。ふとんを干すの頼んだら、ふとん叩きでパァンパァン。発砲か、爆発かと、近所が動揺するってのがすごいですよ。洗濯での思い切りと、風呂掃除での思い切り。それがたたって着替えがなくなった育に、お婆ちゃんの着物を着せました。ええ、とてもきれいにおさまりましたね。けどそれで料亭の若女将と勘違いされるとか、ほんと、驚きの展開でした。

『シコふんじゃえば?』は、昔、杏子のことをミス相撲といってイジメてた男子ふたりと遭遇して、ああ、杏子のピンチです。家に逃げ込もうとしても、鍵がかかっている。さあどうなる、どうする? と、そこに舞が助けに飛び込んできてくれるんですね。いきなり塩まきから入るんだ! しかし、杏子ちゃんをイジメるな、その言葉の頼もしいことですよ。舞、杏子に友達だって、どんな時も杏子の味方だって、嬉しいこといってくれて、さあ、これで杏子はどう出るのだろう。相撲部屋の娘だっていうんだろうか。ええ、今回はそれはかなわなかったのだけど、舞にもらった軍配のヘアピンつけて、友達だって、そういって、ええ、距離が縮まりましたね。ふたり、ほんと、いい友達になれそうですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第10号(2016年10月号)

2016年9月12日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年10月号

『まんがタイムジャンボ』2016年10月号、発売されました。今回のテーマ、銭湯ですね。なるほど、たしかに銭湯、お風呂が描かれた漫画、いくつかありましたね。さて、表紙です。『レーカン!』天海さんが、お風呂あがりの様子、薄着に牛乳、上気した頬。これはまた色っぽい、そう思わせてくれます。そして湯につかっている『銭湯の女神さま』恵に、これは行水? 『江戸の蔦屋さん』、本編は湯屋でありますよ。『寄席ばいいのに』銀子に小路。奔放な銀子に慌てて浴衣着せようとしてる小路。実にこのふたりらしいです。

『ヒゲとセーラー』、扉はブレザー、眼鏡、三つ編みの初。そうか、初、進学を考える時期にきている。進路の希望と問われて、ああ、具体的にどこにいきたいとかはない。公立、自転車通学、そして最後に制服が可愛い。基本、お金がかからないという選択をしているんですね。今回、三者面談の話です。千尋さんが不審者と間違われてはいけないと、昇降口まで急ぐ初。ああ、及川先生がプリント作って、先生方に配ってくれてたんだ。って、まるで指名手配……。複雑な初、対して策がうまくいって得意気な及川先生。むふーって、ほんとこの人可愛いです。学生時代の先生の制服姿も披露されましたよ。おお、なんだ、このふんわりスカート。驚きの可愛いさであります。ここで冒頭のブレザー云々がでてくるんですね。どんな制服がいいかって聞かれて、ブレザーも着てみたいかも。おお、だとすると『ヒゲとブレザー』にタイトルが変わりますね。しかし、初の希望。満たすとなれば県立七海高校。ただレベルが高い。そして家計、学費を気にする初におばあちゃんは気にするなっていってくれて、と、この矢先におばあちゃん倒れる。さあ、どうなる。これが初たちの生活にどう影響するのでしょう。大事にならないといいなって思いますよ。

終活女子高生』、なんと、律が告白されていますよ。でも、律って好きな相手がいたはずだよな。いや、それはいいんだけど、告白した少年のこと、沙羅がモブっぽい男とかいってて、すごいな、すごい失礼だ。ともあれ、律、了承しちゃうんですね。なぜか。今度遊園地に一緒にいく。デートだってわかってるのか!? 沙羅がやきもきしてるんですが、ええ、ちゃんと律はわかってるんですね。遊園地デート、沙羅、たまらず見にいったら、律、見事に美少女を演じていて、うおお、しゃべらなければ優等生風美少女の律、というか、待って、演じられるってことは、この子、普段の変わりものっぷり、客観的にわかってるのか。ともあれ、沙羅、自爆して律を赤面させる。素晴しい! そして、律がこのデートを受けた理由を話して、ああ、引っ越ししていく自分の、最後の思い出としてのデート。それを律は自分の思いと重ねあわせたっていうんですね。さて、ここまでいえば、やっぱり、律、終活とかいうの、冗談やなんかではないのだろうなあ。そう思わされて、だからこそ、律と沙羅の仲、それがさいわいなものであればいい、そう思わされるのですね。ええ、律、沙羅の前ではしあわせそうです。

『銭湯の女神さま』、新作ゲストです。月岡恵は新任教師。可愛い生徒たちに囲まれて、といいたいのだけど、先生、見た目が怖くて、表情がけわしくて、子供たちからちょっと怖がられちゃってるんですね。そうか、怒ってるって思われてるのか。なかなか思うようにはいかない毎日。すっかり気落ちしちゃって、そんな恵が羽を伸ばすの、銭湯だっていうんです。舞台は銀座。へー、銭湯、何軒もあるんだ。と、ここで入浴のマナーが欄外に書かれてたんですが、のっけから浴室に入るときにはパンツを脱いでくださいですよ。おおう、そうか、そんな時代なんだ。ともあれ、恵、熱い湯に気持ちも体もほぐして、ああ、いい笑顔で帰っていくんですね。そう、この笑顔が普段だせたらいいんですよ。そうか、出勤前に風呂に入ればいいんだ!

『同人デビュー』、ゲストです。授業中、寝てばかりいる生徒をしかってる先生です。なるほど、先生とこの生徒、いとこ同士なのか。るる姉、ゆにこ。ゆにこが最近昼間寝てしまう理由、漫画描いてるからだっていうんですね。ゲーム、エタファンのファン活動。これ、先生もエタファンになんか理解ありそうですよね。とはいえ、先生としてはゲームや漫画の話ばかりしてられない。ちゃんと勉強しなさいと釘を刺して、でも、ゆにこ、いうこと聞きやしない。さっそく、エタファンオンリー、同人誌即売会に赴くんですね。そうか、学生だから予算が少ないんだ。5000円から入場パンフの1000円、往復の交通費1000円、となると確かに厳しい。昼食の予算500円を同人誌にまわすかどうか悩んでる。うん、自分なら余裕で昼食抜きだな。若いころって、そんなですよね。と、ここでるる姉とゆにこ、出会ってしまうんですね。うん、そんなこったろうと思った。R18の同人誌。BL小説を出展していて、いや、まさかるる姉、ゆにこに勉強せよ強くいったの、即売会にこさせないため!? これは考えすぎっぽいですね。ともあれ、R18 BL本を手放そうとしないゆにこ。いとこのよしみとはいえ、それだけは売れません。そうしたラスト、ちょっと好きです。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第10号(2016年10月号)

2016年9月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2016年10月号

『まんがタイムきらら』2016年10月号、昨日の続きです。

『にーにといっしょ!』、妹の自立をうながすべく厳しく接している兄貴です。妹ちゃんとしては、それが面白くないのかな。ケンカといって、友達のともちゃんと一緒にファミレスにきているんですね。兄貴は兄貴で、この外出に心を痛めてるのか。ほんと、兄貴さんも困った人だな。でも、頑張ってるよ。妹、まいはファミレスに慣れてないみたいですね。店員呼ぶボタンに戸惑ったり、注文意気込んだものの、やっぱりちょっと戸惑ったりと、こういうところが放っておけなくて、兄貴も妹から目を離せない要因になってる、さらには友達のともちゃんもそうなんだろうって思うんですね。って、おや、ともちゃん、なんかいろいろあやしい感じですよ? 妹ちゃん、なんだかんだいって兄貴とは仲がいいので、ハンバーグの写真撮って送りつけたりね、コミュニケーションはかってます。そんな可愛げある妹。兄貴は、そんな妹がファミレスのハンバーグに寝取られたとか馬鹿なこといってますけど、いや、ハンバーグじゃない! 警戒すべきはともちゃんですよ! ええ、ともちゃんを全力で応援しています。

『オリーブ! — Believe, “Olive”?』、あおばが呼び出し受けちゃってますね。いつぞやのやらかしたこと、謝りにいく。それで先生と魔法の世界に戻りまして、ああ、この雰囲気、この情景。異世界らしさに馴染みのある様式混ざりあって、近くにある違う世界というの、よく表現されてると思いますよ。そして千歳さんの家にいく。なるほど、公邸、すごい家。そこで査問にあたるミフネが怖いというのね、ほんと、読心でもってばんばん突っ込んでくる。こうしたカグヤノクニの情景、社会の仕組みを描いて、そしてトラブルも差し込んでくる。防災課とかあるんだ! めちゃくちゃ面白い! トラブル解消のために皆が動くなか、先生の裏技使ってちゑにメールを送るくだりがね、そこまで危機的でないのに、メールの文章が歯抜けになっちゃったから、なんかすごい大災害みたいに伝わっちゃった! コミュニケーション不成立が生みだすもの。ほんと、こりゃパニックにもなりますよ。そんな中、友達、仲間のためにと動く子たち。ああ、これは見せてくれます。ほんと、ぐいぐいひっぱられて、あおばの当たって砕けない!! もう素晴しい。そしてスズ、ちゑ、コニー3人のせーの! もう、たまらんものありますね。

『担当編集ボツ子さん』、今回はボツ子さんを離れてワンコさんですよ。やる気いっぱい犬井さん。SNSで見つけた色村にじみなるイラストレーターに入れ込んで、これから打ち合わせ。というのに、書籍化、連載の誘いは受けない旨の発言が! ああ、犬井、どうなる。どう交渉しようというのか。結果オーライでしたよ! おお、犬井がちっさければ色村もおんなじような雰囲気だ。お互いに子供!? と驚いて、それからの打ち合わせ。威圧感もなく、なごやかに進んで、ああ、よかったですね。うまいこと気持ちが繋がりましたやん。そうかあ、色村さん、人付き合いが苦手なんや。高圧的な人とか相手にすると、どうしたらいいかわからない。それでこれまで失敗してしまって、そうかあ、そうなると犬井はうってつけですよね。また犬井の言葉に心動かされて、これ、犬井にとっても第一歩。ふたりのこれからに期待させる描写がとてもよかったです。そして犬井、刺子と田中に話したその時に意味深なこといっちゃって、はたしてこれは後々影響するのでしょうか。

『ひなまるすまいる』、ひなの査定であります。うらら様、カトレアの落とし物、住み込みメイドのチェック表手にしてましてね、それでひなの査定をしているんです。というか、査定はほぼ終わってるのか。しかもどーんとCが並ぶ。ピンチだ。ピンチだよ、ひな。査定というので張り切るひななのだけど、うららもカトレアもいろいろ心配しているようで、チャレンジ精神はAと評価しながらも、危ない仕事はさせない。いい感じに見守ってくれていますよね。いろいろの仕事、意気込みが勝ちすぎましたかね、得意な靴磨きまで失敗しちゃって、しかも挽回のチャンスもものにできなくて、ああ、でもカトレアもうらら様も、ひなのよいところを判ってくれている。ただただその能力の有無だけで評価していないという、そういうところ、いい職場だなって思いましたよ。

My Private D☆Vは相崎うたう。『どうして私が美術科に!?』の作家さん。描いたものは、無愛想な女の子がかわいい。立位体前屈するみたいにして、こちらを見つめる女の子。目元に指をやって、べ、と舌を出してますね。無愛想、というより、ちょっといたずらっぽさ感じさせるこの仕草。確かに可愛いものだと思います。ああ、説明にも本質はいたずらっ子ってありますね。ええ、イラストにばっちり表現されていましたよ。しかし、この絵、これも説明にあるんですけど、最初見たときに、なるほど足か! と思ったんですよ。素足。素足も好きとのこと。ええ、見どころ、ばっちり表現されてるイラスト。可愛げたっぷり、魅力的でありましたよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第10号(2016年10月号)

2016年9月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2016年10月号

『まんがタイムきらら』2016年10月号、昨日の続きです。

箱入りドロップス』は凝った表現してきましたね。文化祭での雫と陽一。クラスの出し物、焼きそばの店の描写からはじまり、そしてふたりで校内をめぐる。その情景、陽一が思っていること、雫が思っていることが、左右ふたつの四コマでもって併置して描かれる。陽一の雫に向けた視線。そして雫の内面に渦巻いていた気持ち。自分はまるでいたらないと泣いてしまった雫に、思いがけず告白することになってしまった陽一の、けれどそうした言葉が出るだけの前提はもうすでに描かれていて、けれどそれは雫にとっては唐突で、さあ、雫、どう出る。ああ! けれど、本当、雫は陽一にどのように答えるのだろう。この言葉を受け止めて、雫はどのような答を出すのだろう。ふたりの関係、正念場です。

『泣きむしストラテジー』、面白いですね。クレアが牡丹を泣かせます。そんな話なんだけど、それでクレアがつくしに協力頼んだりしてるんですけど、この導入すぎたら、泣かせるどうこう、すっとんでしまってるんですよ。調理実習です。クレアは牡丹を泣かせるために香辛料たくさん投入する? そんな作戦たててて、あかん、進歩してない。望みをかけた玉ねぎみじん切りも、先生が事前にレンジでチンしておいてくれたおかげで涙が出ない! と、ここからですよ。牡丹、こんなにあかん人なのか! 不器用とはいうけど、ほどがあります。包丁使わせるとまな板まで深く切り込む勢い。卵は握り潰すし、ハンバーグは全力投球。けど、ほんと、そんな牡丹の素直な感謝の気持ち、それが実に素敵なエピソードでした。そして二本立て二本目。どうして牡丹が今みたいな状況に陥ったのか、そのはじまりが語られて、ああ牡丹、最初はなんとかしたいと思っていたんだ。入学初日から気合いたっぷり。見た目にも美しい牡丹は、羨望の眼差しでもって迎えられるのだけど、その侠気でもって無礼な男ぶっとばして、女子からはなおも憧れの眼差しを向けられる。って、いや、そうでもないね、引いてる人もいるね! かくして入学初日の失敗をずっとひきずってきた牡丹。でも今はもう大丈夫っていう。ええ、ほんと、クレアの牡丹を泣かせるというミッション。むしろ喜ばせてばかりいる今のところ、達成の見込み薄っぽいですね。

『ぽんこつヒーローアイリーン』。アイリーン、公園でダンボール生活してるのか。先が見えない状況で、うかつに宿には泊まれない。お金がないのかな? 蓄えが少なくて不安なのかな? 上司はちゃんと考えてくれてるみたいですけど、むしろアイリーンが心配性みたいに見えますね。そんなアイリーンのもとにやってきたラブリーメロン。ベビーカステラもらったりして、でもこの生活状況、見られるの、知られるの、恥ずかしいんだな。わかるわ、プライド傷つくよな。そんなアイリーン、ラブリーメロンの誘いにのって、公園の掃除を頑張ります。いろいろ失敗しながらも頑張って、こうしたヒーローのボランティア活動、結構なやりました感ありますよね。ミッションコンプリート。あの描かれかたがいい。そしてラーメン屋へと赴いて、お、アイリーン、はじめてのラーメン? ほんと、失敗しながらもいろいろ学んでいく、経験していく、そうしたところいいですよね。それで、ラーメンでの経験をティラミスに応用して失敗する。散ってる粉の描写、めちゃくちゃ面白かったですよ。

『ヒトより私はそれが好き!』。皆でプールにいきまして、楽しく遊んでるのかと思ったら、どこかおかしい、イヨリ、元気がない。生徒相談係の廃止がきいているんですね。しかしなぜイヨリはこんなにも相談係に入れ込んでいるのか。それが語られて、ああ、子供の頃の思い出。迷子になってしまったイヨリを、相談係の先輩たちが助けてくれたんだ。大きくなったらウチの高校入ろうね。その約束をイヨリは果たして、その助けてくれた気持ちを大切にしたまま、相談係を引き継いだっていうんですね。ああ、それ聞いて綴月とミュエル、芽々がやる気出しまして、なんとか廃止を撤回させよう。相談係を守ろうという。プールに飛び込んで、ガンガン注意されてるのがおかしいんですが、こうでもしないと収まらない気持ちがあったんでしょうね。ええ、青春じゃないですか。ほんと、この子らの頑張り、むくわれて欲しいって思いましたよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第10号(2016年10月号)

2016年9月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2016年10月号

『まんがタイムきらら』2016年10月号、発売されました。表紙は『三者三葉』、3人娘がパジャマパーティーですってよ! 皆それぞれにクッション? ぬいぐるみ手にしてるんですが、それがちょっと面白くて、葉山ちゃんは肉球クッション、うん、これよくわかります。小田切はといえば、これ、食パンクッション? うん、これも、ちょっと珍しいしヒロインの持ち物っぽくないけど、双葉らしくてとても可愛いと思います。そして一番可愛いのが、葉子様がお持ちのニワトリ。うん、これ、可愛い。けど、なんでニワトリ? ニワトリ→卵→マヨネーズっていう連想なんでしょうか。しかし、この3人、可愛いですよ。3人それぞれの笑顔、とてもよいです。

三者三葉』、これはまた面白いことになってきました。双葉のこと、近藤は小田切、小芽は小田切双葉なんて呼んでる。あだ名だっていうんですが、あだ名らしくないよねえ。ともあれ、葉子様も葉山ちゃんもその呼び方に影響されちゃって、葉子様なんて呼び捨てにちょっと憧れとかいっちゃって、でも、薗部に呼び捨てにされるとそんな怖い顔しちゃうんだ……。葉山、葉子様、西山の3人であだ名を決めようって話になるんですね。あの、生き生きと葉子様呼びをすすめる葉子様が素晴しかった。さすがの西山も受け入れませんでしたね。しかし今回は西山の笑顔炸裂でした。あだ名が決まる。委員長。すごくいい笑顔! 近藤にも委員長委員長といわれて、いや、なんだ、こんなに嬉しそうな西山、かつてあったろうか! 素晴しい。輝くようです。ところで、照ちゃん、西山の名付けセンスに抵抗して、せめて照ちゃんでと申し出たものの、それでもやっぱり照ちゃんは嫌なんですね。いい名前だと思うのだけどなあ。

スロウスタート』、水着回、続いちゃった。今回のメインはたまてですね。アニメに描かれる揺れる胸表現。これにリアルな垂れる問題を持ち込むえいこ。それ聞いて怖れている花名、たまてがおかしかったです。たまて、胸のことが気になっている。花名の胸、大きくなってないか? かむりもわりとあるし。と、でも自分は……。そこからの展開。ペト、へもへも、ドスドス、ドムドムドムドム。って、ドラミング!? と思ったら、ああ、ドラミングはパーなんだ。ごめんなさい。でも、たまてさんね、これ、守るべき美徳だと思うんですよ。ほんと、たまてさんは誇るべきだと思うんですよ。ねえ、美しいですやんね。ほんと、スラリと大変美しいですよ。

『おとめサキュバス』、ゲストです。一人前のサキュバスになる実習、なんてあるんですね。それで人間の世界にやってきた女の子、いやさ、サキュバスふたり。ルナとキュリアがやってきたのは女子校。え? サキュバスなのに? というのは、キュリアが男子を苦手としてるからっていうんですが、ほんと、男の子って聞くだけで気を失うほどなのか。男子だけでなく、人間自体が苦手なよう。転校してきて最初の自己紹介でもおかしなこと口走って、危ない危ない、サキュバスって自白するところでした。ふたりの課題は、小瓶に男の子から奪った精気を集めること。精気を……。いろいろあれだけれど、なんだろう、うん、危ない。ふたり、変身できるんですね。失くしてしまったキュリアの小瓶を探すため屋上にて変身、いろいろやってたら、クラスの子に目撃されてしまって、さっそくサキュバスとばれてしまう。それを受け入れてくれるふたりもすごいんだけど、仲里涼香、紫宮みちる。仲良くなって、キュリアもそんなに心配することなく、人間世界に馴染んでいけそうです。と、それはいいけど、男子が苦手な状況は変わってないよね。ええ、課題クリアできるか、そうした問題改善せずの初回でした。

『ペトラボ』、ゲストです。おお、ホムンクルスもの。錬金術師の末裔、雨森メイは祖父から受け継いだレシピをもとに人工生命を生み出した。それがペトラ。ちんまい、ぷにぷに美少女。メイ、すなわちオタクなんですな。オタク的興味、フィギュア集めるような感覚で美少女を生み出したってわけか。でも、ちょっとした手違いで、人型護衛兵器を作ってしまってた。か弱い女の子のボディに兵器の思考回路を組み込んでしまって、さあ、どうなる? と思いきや、あんまり問題にはなってなさそうだな。非力なペトラ、腕立て伏せも腹筋も1回やるのがやっと。そうした状況にしみじみ萌えているのがメイです。メイの部屋にたくさんある戦闘美少女のフィギュアを見て、スゴク強ソウ、そういって嬉しそうなペトラにまたもや萌えているメイであります。ちんまりポンコツ戦闘美少女、そのいたらなさ愛でる、そんな趣旨っぽいこの漫画。シンプルで割と悪くなさそうだぞ、そんな感触得ましたよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第10号(2016年10月号)

2016年9月8日木曜日

『まんがタイム』2016年10月号

『まんがタイム』2016年10月号、昨日の続きです。

『おひとり食堂』、いつぞやの白石さんです。お嫁さんにしたい女優ランキング上位常連の彼女。しかしその実態は豪快そのもの。食堂せいちゃんの前で、いびきかいて寝てたりするような人なんですね。そんな白石さんの最近あったつらいこと。なにかというと、スポンジケーキをこがしてしまった。それで、誠一郎、ケーキ作ってあげて、バースデーケーキ。それはいいんだけど、その都度白石さん豪快で、でも誠一郎はやっぱりドキドキしてしまうんですね。誠一郎、マネージャーから恋人へのバースデーソングという依頼がきたと連絡あって、ケーキも曲も作るのに彼女はできないとかいってる、その様子がおかしくて、しかしそれでちゃんとできたんでしょうか。最後のあの歌、バースデーソングというより、コミックソングになってますよね。

『ボンジュール!仲居さん』は、厨房の宮原さん、サラに声をかけて、一緒に出掛けることになるんですね。朝市の仕入れ。久しぶりに洋装のサラですね。にぎやかな市場の様子、サラも楽しそうで、あっちこっちいっちゃうから宮原さんも大変です。しかしサラ、人懐こいというか、初対面の、見た目にいかつい親父さんとも仲良くなって、サービスされたりしてね、それでサラが買い出ししてきた魚への愛着わいてるっていうのがまたいい感じ。お客さんにもいつもより積極的に食事の魅力伝えられた、そんなところもチャーミングでありました。

『ひとみ見つめないで!』。視線に過敏な人見ヒカリ会長。全校生徒のプロフィール覚えようとして見ている名簿、顔写真の目には線が全部入れられていて、なるほど写真でも目が苦手。それでヒカリ、副会長のすすめで、生徒ひとりひとりに会って、握手していこう。それで覚えていこうっていうんですね。しかし、出会う生徒、ひとりひとりのクラスと名前が、例の目線入り顔写真で紹介されるのがおかしくって、ちょっと悪っぽい女生徒たちもヒカリの魅力にやられちゃって、悪くねえな握手、うん、なんか目覚めちゃったようで素晴しい。図書委員を手伝えば、うっとりと見つめられて、お姉様って呼んでもいいですか? 素晴しい。トイレにいきたい図書委員もさりげなく助けて、ほんと、ヒカリ、有能です。先輩の進路相談にものっちゃう。視線に敏感なヒカリ。一番気づくのが、困って助けを求める視線なんだっていうんです。なるほどなあ。それで放っておけない。的確に助けに入るものだから、なおさら人気が出るっていう、そのサイクル。ナイスでした。

『パパは心配ご無用』。娘に甘々な父を持つエリカですけど、決して甘やかされてるわけじゃないんですね。エリカが準備していた山のような資料。なにかというと、こづかい増額のための説得資料だっていうんですね。しかも厳しい質疑があるっていうんだから、これ、面白いなあ。きっとエリカ、しっかりものに育ちます。父の会社が、あるいは父が、地元の工務店を大切にしている。父に感謝している人がたくさんいる。そうした事実を知った娘が父に少しやさしくなったりするのもいい。と、こうやっていい話があれば、エリカの門限管理がタイムカードとか、見た目にもおかしい話もあって、ほんと、このバランス感覚、とてもいいと思います。そうそう、母の味。これもよかったですよ。エリカ、いつか真実を知る日がくるのか。私としては、このまま知らないでいてくれた方がいいなあって思いましたよ。

  • 『まんがタイム』第36巻第10号(2016年10月号)

2016年9月7日水曜日

『まんがタイム』2016年10月号

『まんがタイム』2016年10月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』で秋の味覚がテーマ? と思ったら、きのこですね、これは。課長、山の中、きのこを手に虫めがねで観察。これは!? みたいなこといってますけど、いや、それ、なんか、毒ありそうよ? 『ひとみ見つめないで!』ヒカリは、バカでかいきのこ抱いてます。『まりあ17』まりあは背負い籠いっぱいにきのこをいれて、『おひとり食堂』誠一郎は七輪できのこを焼いている。ああ、やっぱりきのこは山の幸。秋の味覚でありますね。

ラディカル・ホスピタル』、なかなかにシビアな内容抱えておりますよ。瀬尾が榊を飲みに誘う。それで榊先生感動しちゃって、と、このあたりはコミカルなんですけどね、話が進めば、瀬尾はなにかを相談しようとしているのではないか、入院患者さんの病室に山と積まれた段ボール箱、あれが問題なのではないか。ちょっとずつ話を深めていくんですね。いや、瀬尾の悩み? を話の振りに使いながらも、極力重い話にしなかったこと、これがよかったなと思っています。話題は科学的に根拠のない治療法、などなど。それが患者の心に安寧をもたらすものであれば、別にとがめたりしない。気持ちの持ちようでよくなることだってあるんだから。というんだけど、それでボロ儲けしようとかいうのなら話は別だ。あるいは、有効な医療の拒否も別。こうした医師の思いみたいなのに触れて、過剰に批判するではなく、さらりとそうしたことを表現してくれる。ありがたいことだと思いました。

『さわらせてっ!あみかさん』は、かがりが課外活動でお泊りです。なので宅飲みしよう、沙織と話が盛り上がるんですが、それをたまたま聞いてたバス子が参加したくでうずうずしてる。ほんと、この子も参加できたらよかったのに! お泊り直前の沙織の盛り上がりよう、真顔でプロポーズかな? とかいっちゃうんだ。おかしくって、まひろの兄さんの持たせてくれた差し入れもじわじわきますよね。でもやっぱり一番面白いのはラストで、まひろは匂い、沙織はにくが目当て。いや、もう、おそるべし現金さです。そして今回はもう一本。まひろの帰省ですよ。ああ、田舎に帰る。親戚の方々、おばさまばかり。それ見て先輩思い出してしまうまひろ見て、兄貴さんが誤解しちゃってるのがおかしい。田舎の納屋から出てきたもろもろ、それも面白くって、使い道こそ見つからないけど、SNSでは結構な人気っぽいですよ。そうか、まひろちゃん、SNSやってるのか。戻ってきたまひろが、すっかり方言に馴染んじゃってて、言葉がちょっとわからない。そうした描写もナイスでした。

『秘書の仕事じゃありません』は、中田さんと主任が入れ替わりですよ。中田さんが、社長のお守りじゃなくて、ちゃんと仕事をしたい。そういうもんだから、主任、交代してくれた。制服も交換してくれて、中田さん、シックなスーツ姿。しかしこれだと、営業の彼女、スリット恐怖症の彼女には中田さんと認めてもらえないのか! そして主任ですよ。おお、スリットスーツがよく似合う! かっこいいよ。社長のお世話も完璧、というか、これ、操縦だー! お菓子で釣って、お菓子で脅してる! したたか主任にお世話されて、中田さんのよさを思い知った社長。うん、これ、たまには変わってみるべきですね。

はこいり良品』は、文化祭の企画ですよ。マキとケンジが校内オリエンテーリングを担当することになって、できるだけ難しくしないといけない。って話を商店街に持ち込んだら、大人がやる気出しちゃって、とんでもないレベルの企画になっちゃった。商品は商店街が用意する。とりわけカップルコースが豪華で、その景品がきっかけでカップルができるかも知れない、って、この少女漫画みたいな展開、お爺さんが考えてるのか! すごいな! しかしこのカップルコースが難しい。クイズが難しいばかりでなく、物理的な障害もたいがいの難度で、クリアたったの2組! クイズの全問正解者も3人! 振り落としすぎっすよ、と思ったら、なるほど景品を与えないためか。しかも、このオリエンテーリング。商店街の企画の実験だったっていうんですね。ああ、ここの大人のしたたかなこと! ほんと、舌を巻きますね。

『友ちゃん!』、ゲストです。幼なじみの修一のことが好きな友ちゃん。でも友子の気持ちは修一には伝わってなくって、犬が怖いって、友子の背中に隠れて、しかもぎゅうって抱きついちゃったりして、ああ、友子はドキドキ損じゃん! 修一は結構人気? 桃ちゃんという可愛い子が修一のこと好きみたいで、でもそれを友子が眼力で威圧する。ああ、友子、見た目が怖い。ちょっと不器用? でもそんな彼女が修一のこととなると純情。そうしたギャップが可愛いのかと思います。この漫画、ロングショットで全身をコマに収めるのに、ちょっとデフォルメするでしょう。その時のちんまり描かれた友ちゃんが可愛かったです。なんか、マスコットみたいですね。

  • 『まんがタイム』第36巻第10号(2016年10月号)

2016年9月6日火曜日

『まんがタウン』2016年10月号

『まんがタウン』2016年10月号、昨日の続きです。

『魔法少女は笑わない』。敵対する魔法少女とか出てくるんですね。雰囲気としては緩いギャグ漫画。けどそこに、家族を失った過去話など重いエピソードが差し挟まれる。今回もそうした類いのエピソードなんでしょうか。イオリとエミを導く? ホー助がボロボロにやられて帰ってきた。敵対する魔法少女がいるようなことをいっている。それはどういう存在なのか。イオリとエミ、いろいろ考えるんですけど、出会ってみないことにはわからない。出会うんですね。飛行タイプの妖獣との戦闘、押されて負けるのではないか、そうした状況に陥ったところに現れたのが魔法少女。悪の魔法少女? と思ったところで、ホー助がいうんですね。あれはボケの魔法少女だ! え? これ、シリアスに向かうのかコミカルに向かうのか、わからなくなってきましたよ。ほんと、どっちに振れるんでしょうね。

『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』。前回のあらすじが酷いな。というか、わざわざ続ける話なのだろうか。光雅が猫耳つけて、にゃんにゃん、アイドル気分ですよ。アイドルシアンちゃんは怒って帰るし、光雅の友人一様はというと、一発で気分を害する。ほんと、これ、謎の展開。しかし、この漫画らしいといえば実にらしくておかしいです。他に照子の前髪の続き。だんだん伸びていってるんですね。ちょっと目にかかるくらい。うん、可愛いと思う。それ、妹佳も同じようなこというんですけど、そうしたら眼鏡にアイデンティティの崩壊みたいなこといわれて、いや、そこにアイデンティティを求めるのはどうか。ほんと、ナンセンス。その持ち味、見事です。

『2年2組のスタジアムガール』、スズたちのダンスレッスンですね。コーチは佐山サトミ。この人、横浜ムーンナイツの佐山選手の姉なのか。きりっとした美人で、普段は笑顔など見せないのに、チアとなるとばっちり笑顔で魅せてくる。ああ、プロフェッショナルを感じますね。今回、レッスン頑張ってるスズが、おかしくなりながらも、やりがい感じているってことがよくよく感じられてよかったです。キャンプ中の選手に心重ねてみたりね、ほんと、野球大好きがこの子の原動力というのがよくわかります。そして苦手なダンスの克服。ここにもやはり野球があって、ほんと、スズのこうしたところ、まっすぐで気持ちいいくらいです。

  • 『まんがタウン』第17巻第10号(2016年10月号)

2016年9月5日月曜日

『まんがタウン』2016年10月号

『まんがタウン』2016年10月号、発売されました。表紙は『ほぼほぼ商店』がメインですよ。可愛い雑貨を手にして微笑む奥さん、とても魅力的。その向こうには、怪しげな杖を手にして笑ってる夫がいて、ほんと、この対照! ですよ。他には『新クレヨンしんちゃん』、『恋するヤンキーガール』、『野原ひろし昼メシの流儀』、『ちはるさんの娘』のカットがございます。

『ほぼほぼ商店』、常連客ができました。前回登場の中二病の彼ですね。毎日きてくれて、もう夫は楽しそうに新商品見せるんですけど、なんせ相手は中学生。そうそう買うまでにはいたらない。ほんと、この店の苦境、かわらんな。しかしこうして夫、太郎にお客さん、話の会うお客さんができたというのはめでたい話。そうなると面白くないのが奥さんで、寂しい、つまらない。そう思ってたら、女の子がやってきた! 喜んで出迎えたら、太郎がクラーケン持ってやってくる! 互いの領域を荒らしちゃいけないよ! この子、太郎の客のクラスメイトなんですね。互いに牽制しあって、出ていけ、くるな、お前の趣味はわからない。なかなかに剣呑ですが、いや、それでもねだんだん仲良くなっていきそうな予感とかしませんか? いや、これ、私の願望なんですかね。太郎と奥さんが、こんなに趣味がかちあっても仲良くやってるよって、そんなふたりの様子見て引いてるふたりが、もうめちゃくちゃに面白かったです。

『恋するヤンキーガール』は、課外学習でハイキングにいきます。いつもの面々なのかな? と思ったら、メンバーは指定されるのか。それで、アヤメちゃん、ふつうの女子と組むことになりまして、あ、よかったじゃん、友達増えるね! と思ったら、やっぱりちょっと怖がられています。って、アヤメちゃん、観察するのはいいけど、そんなにガンつけたら駄目だよ! ランちゃんとルリちゃん。頭に花とか飾ってますね。そんな子たち、アヤメちゃんのことだんだんに理解していって、そうしたら可愛いところもあるんだ、そう思う瞬間もあって、そしてアヤメちゃんが自分のこと俺という、その理由まで判明して、おお、お婆ちゃん子だから。最後にはこの子ら、かっこよくて頼りになるアヤメのファンになってしまうわけですが、すぐに違う興味に移っていって、それでもアヤメちゃんとずっと仲良くしてくれたらいいなあ。そう思わされるふたり。魅力的な子らでしたよ。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』。南町田すずさん。仏頂面? 愛想がない? とりあえず笑顔がないということに関しては確実で、さてこの人、なんとたまこのことライバル視していた。お客さんと親しげに会話するたまこを見てメラメラ。そうかあ、たまこのこと、暖かく見守ってたわけじゃないのだな。いろいろ失敗というか、ゆきとどかない部分をフォローしたりしてくれてたじゃん。仕事はきっちり、ばっちり。そんなこの人、たまこのキラキラに圧倒されて、でもそれを参考にとかはしないんだ。あえて間違った、そんな接客しているのかな? 逆にすずのこと参考にするたまこ。うん、お客さんには不評だ! あ、すずもたまこのこと参考にしてみたよ! あ、やっぱり不評だ! うん、それぞれのよさを伸ばしていきましょう! ってことですね。

『新婚のいろはさん』。新婚のいろはさん。結婚して、新居にて、家電を買いにいきましょう。ああ、新生活だといろいろ物入りですよね。と思ったら、洗濯機と冷蔵庫、どうしてもいります? とかいわれてるよ。すげえな、夫。コインランドリーとコンビニに最適化されてるから、洗濯機も冷蔵庫も必要としなかったんだ。いや、ちょっと待って。飲み物とか氷とかどうしてたの? 常温保存? それともコンビニ、隣にあったとか? 電器屋さんに入ろうという時、指摘されたいろはさんの買うぞオーラ。うん、ちょっとこういうのわかる気がします。実際には見えないんだけど感じる、そういうの確かにありますよね。それ始に指摘された時、最初わよくわかってなかったいろはが、4Kテレビ見てその気になった始を見てね、オーラを視認、理解するっていうんです。ああ、こういうのおかしいなあ。ほんと、ちょっとずつ理解しあうふたりというのも面白いです。

  • 『まんがタウン』第17巻第10号(2016年10月号)

2016年9月4日日曜日

『まんがホーム』2016年10月号

『まんがホーム』2016年10月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』は、七瀬お休みです。あまりにお疲れの様子。それでぼっちゃんが休みをくれたというんですが、確かに住み込みで働いて、そうなると仕事とプライベートがだんだん区別されなくなっていく。うん、悪い傾向ですね。強制的にでもちゃんと休暇をとるよううながす。これ、正しいことだと思います。でも、それではじめ、宿題をいいかげんにするなど、いろいろ問題あったりで、結局なかなか七瀬の気は休まらないっていうんですけど、ほんと、はじめ、七瀬に休みを与えたいなら、しっかり自分のことを自分でできるようにならないといけませんよね。と思えば、七瀬がいないことをいいことに、メイド連が甘やかす甘やかす。ゲームなんて、もう接待の域で、うん、やっぱり七瀬がいないとあかんのではないか、そういう思いを強めさせるエピソードでしたね。そうそう、面白かったの、七瀬の朝食ですよ。おお、ぼっちゃん、バケツに水を汲んできて、結構しっかりしてるじゃないですか。そして仕事を取り上げられた七瀬にはじめの姿を見る。これ、近くにいることで似てきている? でも、傾向はまったく逆ですよね。

『マチ姉さんの妄想アワー』。『ツルの恩返し』、ひっぱりますね! ほんと、面白い。正体がバレた以上ここにはいられないというその理由、あんたの身辺問題が関係者にバレるからか! もう、ほんと面白い。『かさじぞう』2題も面白い。キッスがあれば、エロ本があって、よくこんなの思いつきますよ。ほんと、キッスで葛藤する地蔵がおかしければ、エロ本かぶせてもらった地蔵の事情、描かれなかっただけに想像がふくらんで、ほんと、おかしかったです。『カチカチ神話』、もう4コマじゃねぇよコレー!! だそうですが、いやもう、力強くこのまま疾走していただきたい。めちゃくちゃ面白いです。今回妙に気にいったのは、「自縄自縛」、閻魔さまの葛藤で、ほんと、なんだよ、すごくやさしーじゃん! 柔軟対応、引き出されてきたものの怖れようと、あまりに普通の閻魔大王の対応。あれが本当におかしい。素晴しかったです。

『歌詠みもみじ』はスマートフォンの話です。マナーが悪い。歩きながら使ったりね、そういうのが問題視されるんですが、その状況にひとり抵抗してみせる芹澤先生。ああ、いい先生だ! と思ったら、違うよね、自分のためだよね! なんだかんだうまいこというけど、生徒と一緒に遊んでるのは間違いなくて、いや、でもこれくらいでいいよなあ。取締側の剛田先生。この人のスマホゲームを嫌う理由がめちゃくちゃ面白かった。せがまれて嫁に服買うアバターの。うまいわ。川柳をぴたりぴたりとはめていく、そのうまさはいつものとおり。それに加えて、芹澤先生のお茶目な可愛さ描き出して、さらには問題改善の工夫、努力、それがどれだけ有効であるかは別としても、展開に動きをつけて面白いし、そして最後にはいい感じに終わる。芹澤先生、美しい勝利ですね、と思ったら、なんか自爆なさってるし! ほんと、今回は芹澤先生の魅力が押し出されて、大変よかったです。

  • 『まんがホーム』第30巻第10号(2016年10月号)

2016年9月3日土曜日

『まんがホーム』2016年10月号

『まんがホーム』2016年10月号、昨日の続きです。

『孔明のヨメ。』、孔明、月英に話が戻ってきましたね。いつぞやの不審者がやってきた事件。これを受けて、月英はやたらナーバスになってるわ、黄承彦は大量に警備を送ってくるわ、もういろいろ大変なんだけれど、それをうまく孔明が調整してくれましてね、今だと月英にあまりに負担がかかりすぎている。それを避け、荘園も黄家の守りも確かなものしたい。ええ、荘園に働くものも参加して、自衛できるようにする。その策講じて、男にも女にも、黄家のものにも、月英にも、それぞれ役割与えて、疎外感ないようにする。皆がちゃんと荘園の守りにたずさわることができる、そうした気持ち、モチベーションを持てるようにするっていうんです。そうした孔明をさして、黄承彦、軍の長官といいまして、ああ、これ、孔明の今後をうらなう、そんな出来事かも知れませんね。さらに、次のページ、徐兄の劉備のもとでの働き描いて、ああ、軍師。このふたりの働き、遠く離れた場所ではあるけれど、なにか関わりをもっている、関連している。そんな描きかた、ぐっときますね。

『ようこそ!オーロラ百貨店』は武道狩りですよ。って、えにちゃん、それは勘違いだ。というか、普通そんな間違い方はしない。ぶどう狩りですね。えにちゃんにはぶどう踏みをやってもらう。ワインの仕込みの行程ですね。それで、えにちゃんの踏んだワイン飲みたいだなんだ、アウトな話が続いて、いやもう、今回はえにちゃんに踏まれる話か。そう思ったら、おお、メインは水菜でありました。酒に酔うとキス魔になる。才子にもした。けど、女の子相手にってことは、水菜も男なんだなあ、と思ったら、男もされてる、続々されてる。社長がされてないというの、ああ、酔おうとどうなろうと避けられるのが社長ってわけですね。えにちゃんとのこと、水菜、知ってしまいましたね。それで、なんだかちょっといい雰囲気になったりする? みたいに期待させて、そうはさせない。ええ、こうしたところ、とてもいいと思います。そうか、殺してでもか。

『スナックあけみでしかられて』は、スナックを離れて、あけみママと幼なじみの菜々ちゃんとの話。毎夏、ふたり一緒にいくところがある。学生時代の恩師のお墓なんですね。あけみ、しみじみと語りかける。そして思い出される過去。ああ、あけみ、先生のこと憧れてたのか。いつかあけみの母の店に、ひいではあけみの店に飲みにいくと、そんな約束してたのに、かなわぬままとなってしまった。こうした昔の思い出の、ちょっとした機微があけみも菜々も、ふたりのキャラクターの幅の広さをつくりだす、そんな風に思われて、ええ、夏の切ないエピソード。しみじみ読みました。

天国のススメ!』は、心霊写真100%を誇る奇跡の男、太一の活躍です。太一が撮っても映る。太一が撮られても映る。というか、霊の人たちも手慣れたもので、ネタの仕込みも忘れません。なんだよ、リトルグレイって。その格好、あんた、コスプレしてきたのか。ええ、霊の人、見事なサービス精神です。普通なら歓迎されない、むしろ嫌がられる、太一の心霊写真能力。喜ぶなんて草間くらいだろう。そう思っていたのに、結婚式ですよ、新婦の母が太一のことを聞いて、写真を撮ってほしいと頼む。ああ、ここでももう会うことのできない、そんな大切な人とのささやかなひととき、写真の中だけといえど実現させて、切ない話、でもこれは新婦にしてもその母にしても、どれほど嬉しいことであっただろう。ほんと、しみじみ読みましたよ。

  • 『まんがホーム』第30巻第10号(2016年10月号)

2016年9月2日金曜日

『まんがホーム』2016年10月号

『まんがホーム』2016年10月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがサンマを七輪で焼いているところです。心穏かに、落ち着いているように見えるこの子ですが、きっと内心は小躍りするような高揚に満ちているんでしょうね。ということで、今回は秋の味覚、みたいですね。『けいさつのおにーさん』はちんまりデフォルメされた手塚さんと穂苅くんがマスコットみたいになってリンゴから登場。『ローカル女子の遠吠え』りん子さんはおひつにいっぱいの栗御飯ですね。『孔明のヨメ。』孔明、月英のふたりはブドウの収穫の模様です。そして『マツ係長は女ヲタ』の新連載告知カットもありますよ。

『ローカル女子の遠吠え』は台風の情景描いているんですが、いや、こんな日は休もうよ。車が動くかぎりは出社するよう通達があるんですが、雲春、恐怖でいっぱいの通勤しまして、りん子ともなれば、まさに災害対応ばっちり。遭難した時のための笛もありますね。というか、ほんと、休もう。休みにしよう。台風中継の定番、御前崎が扱われましたよ。そうか、あれ、静岡だったんだ。東名高速が通行止めになる理由が語られたりもしてるんですが、高波! いや、ほんと、そんな日は休もうよ。実にやばい。そうか、高波をかぶるのか。こわいな。停電時の役立ち情報なんかもあって、ほんと、台風、出社で、気分は避難所。停電怖れながら仕事をするのも大変そうで、ほんと、これ、出社して、それではかどってるんでしょうか。なかなかいろいろ思わせる、そんなエピソード。でも、りん子さん元気そうで、この人はこの人でマイペースですよね。母に似てるのかもなんて思いました。

敗者復活戦!』、しみじみいろいろ思わされる、そんな回でしたよ。まず、夕記ちゃん、気の毒すぎ。父ちゃんよ、娘に甘えすぎだよ。弟たちも、姉に甘えすぎだよ。そんな夕記が榎本につかまる。月穂サマに会いにいきたいっていうんですが、この執着、うん、たしかに尋常ではない。なにがこの人をここまで駆り立てるのか、と思ったら、また別に思い詰めた人がいたというんですね。桑原先生。田邑家に気づいた。交流のなかった祖父母、そして姉がいる店へとやってきた。あまりに繊細な問題、重い状況、なんとか逃げ出したい夕記なんだけど、榎本に買い物袋持っていかれちゃってて逃げられない! ほんと、事情わかってるからなおさらで、わかってない榎本をとどめるので精一杯な夕記が気の毒というか、ほんと、気苦労山盛りですよね。さて、この状況、奥様が対応することになりました。それで月穂サマは桑原先生にあうことはなかったんだけど、粧子さんからの情報で状況は察したみたいですね。奥様は決して良い顔をなさらなかったということですが、その心中、はかりきれない。いずれ描かれること、説明されることあるのだろうか。ほんと、こうしたところ、ただ面白おかしいばかりじゃない。そんなところが光ります。

『マツ係長は女ヲタ』、連載になりました。嬉しいですよ。失敗した部下を元気づけるマツ係長。その言葉は推してるアイドルしろたんの言葉で、ほんと、この人、しろたんのこと大好きですよね。放っとけない、そんなところが好きなんだろうなあ、そう思わせる言動もろもろありまして、これ、なんかちょっとわかる気がするからいけません。大金持ちだったらなあと夢想するマツ係長。うん、その気持ちもわかるんだよな。扶養したい、生活を支えたい、それだけじゃないんだ。むしろメインは、この子の活躍の場を作りたい。そうした気持ち。うん、わかるんだよ。この漫画が連載になるほど人気があるのだとしたら、マツ係長に共感する、そんな人が多いのかも知れませんね。今回は渋部長がだいちゃん推しであること、それが判明して、そうか、マツ係長、知っていたのか。通勤の電車にて、たまたま出会ったファンと無言で通じ合う、その様子などもいかしました。これほんと、ちょっとした夢ですよね。こんな経験したいものです。

『座敷童子あんこ』、ゲストです。旅行先で出会った座敷童子に懐かれて、家に招くことになったという高校生、吉田幸太郎が主人公。その座敷童子、名はあんことつけられたこの子、妖怪というにはあまりに人らしい存在で、ご飯食べて、お風呂はいって、そして寝かしつけてやってと、なんか妹を世話してるようで、こういうのはほのぼのであります。イケメン大好き、友達の大和がきたら、がらっとよそゆきの顔しちゃったりしてね、こういう現金なところ割と好き。でもこうしたところがあって、そして気の抜けた普段の姿があってという、その落差、大きく崩れるところ、それが好きなのだろうなあって思います。あんこのもたらす幸福は、実にささやかなものではあるけれど、そのささやかな幸福をわかちあって、幸太郎もあんこもしあわせという、そういうところが好きだって思いましたよ。

  • 『まんがホーム』第30巻第10号(2016年10月号)

2016年9月1日木曜日

はんどすたんど!

 『はんどすたんど!』はゲスト掲載時からすごかったよなあ。画面はよく整理されてすっきりとわかりやすく、キャラクターも可愛くて魅力的。表情豊かによく動いて、それぞれの個性もばっちり際立っている。テーマは器械体操。経験者ひとり、残る3人は未経験者。この4人で部活を作りましょう、というんですが、創部までの顛末、キャラの顔見せ、ゲストの1回でしっかりすませて、それだけでなく、体操面白そう、体操、魅力的に見せてくれそうと予感させる、そんな描写まであって、うわあ、これ1回かぎりなんてあんまりだ! と思ったら、いやあ、よかった、続きましたよ、連載になりましたよ。ほんと、あの時は嬉しかったなあ。

そうそう、今回ゲスト回、つまり第1回ですね、久しぶりに読み返してみたわけですけど、びっくりしました。ななみがですね、わりと普通の子っぽいじゃないですか! いや、初回からいろいろ奇行が目立つ、そんな子ですよ? でも、本編読んでたらわかるんですけど、この子、どんどんすごくなっていきますから。人の領域を逸脱しているというか、その表情も、ばっちり決まって揺ぎのない、そんな堂々としたインパクトに満ちている。でも、ゲスト回は表情に揺らぎがある! うわあ、人間らしい! 普通に笑ってるし、普通に戸惑ってるし、なんというか、我々人類の理解の範疇にいるんですよ。冒頭扉のななみも、なんだ、普通に可愛いよ! 美少女だよ! いや、本編に入っても可愛いんですけどさ、可愛さの質が違うのよ。ほんと、むしろ初回は、ひとり逆立ちしてたゆかの方がよっぽど変わってる、そんな感じで、でも連載になったらななみぶっちぎり。もうたまらん。絵だけでおかしい。そのインパクト! ぜひ体験していただきたく思う次第です。

ああ、ななみって誰かというと、表紙にでっかく出てる、ベリーキュートな子です。

この漫画は器械体操、オリンピック種目にもなってるやつですね、女子体操を描いているんですが、その表現といいましょうか、描いているものの幅広さ、なみなみならぬものがありまして、すごいんですよ。

まず、なにがすごいといってもキャラクターの魅力ですね。見て可愛い、愛らしい。それはきらら系、D☆V系であるからにはある種当然というべき要素ではありますが、この漫画の登場人物は、見た目に可愛い。それがあって、動いて可愛い、しゃべって可愛いときているんですね。不思議さん、まじめさん、不器用さん、ネガティブさん。それぞれが関係しあう — 、話して、からかって、からかわれて、はげまして、はげまされて、がんばって、応援して、といったその時々に見える表情、人柄、そういったものがとてつもなく魅力的。愛らしい、すごく心に触れてくる。そうそうわかるわかるって共感したりね、あるいはちょっと大げさに描かれることで、おかしみ引き出してきたりね、そうした見せ方のうまさ、実に確かなのであります。

ついで、おかしみ、これが素晴しい。キャラクターのやりとりに引き出されるおかしみがある、これはさっきもいいましたね。ちょっとした動作、ふるまいにおかしみがあり、会話やなにかに見えるおかしみがあり、ほのぼのと笑えたり、もう耐えきれず笑ってしまったり、何度見てもそのおかしみにやられてしまう、むしろ見るごとにおかしくなる、そんな表現があったり。ええ、これはすごい。やりとり、言動、せりふで笑わせてきます。その挙動、絵に表現されるもので笑わせてきます。だって、ななみに顕著なんですけど、見るだけでおかしいんだもの。これ、ほんと、すごいよ。いきいきと躍動するおかしさがある。おかしさが、紙面から飛び出してくる、こちらに飛び込んでくるんですよ。ほんと、これ、一度体験していただきたい。見ればわかる、一目瞭然のおかしさというのがあるって、きっとわかってもらえるのではないかと思います。

そして、体操についての描写。これが実によいのです。ゲスト回でも、ゆかが逆立ちしたり、それからトンボを切ったりしていたんですが、これ、四コマの小さなコマ、その狭さを感じさせることなく、しっかり動きを表現して見せてくれていました。それは本編に入ればなおのことで、あの小さなコマに全身入れて、器具まで入れて、その動き、表情が表現されて、素晴しい。

こうした描写力があるからこそなのだと思います。基本笑いが主体の四コマ漫画でありながらも、体操というものがおざなりにされていないと感じられるのは。ひとつひとつの動きに、その子の個性や、また課題があると、しっかり見て、受け取って、納得することができるんです。うまい演技、きれいな所作も、ばっちりそのように見せてくれるから、おぼつかない演技、不安気な様も際立つ。そして、そのおぼつかなさや弱点が、またその演技者、彼女らひとりひとりの個性を下支えするから、体操というメインのテーマからも、キャラクターがいきいきと立ち上がってくる。

キャラクターが主である、それと同時に、体操というテーマも主である。互いに互いを支えて、不可分にあると実感させられる読後感がある漫画です。読んで面白く、彼女らの和気あいあいとした様はほのぼのと楽しくさせてくれる。そして、初心者ながらも体操に打ち込んで、弱点を克服し伸びていく、その瑞々しくまぶしい瞬間瞬間よ! ああ、これはすごくよい漫画だ。伸びゆく彼女らの、その時間に立ち合っている。スポーツものといえばいいか、あるいは青春のそれであるのか、そうした伸びゆく人たちの美しさが確かに感じられる、そんな漫画でもあるのですから、素晴しいというのです。

  • 有馬『はんどすたんど!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2016年。
  • 以下続刊