2017年1月12日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年2月号

『まんがタイムジャンボ』2017年2月号、発売されました。表紙は『レーカン!』がメイン。エプロン姿の天海さんが、ぐっとこちらにカレーを差し出してくれています。今回のテーマはカレーなのでしょうか。『でっかいんちょ』育は大きなカゴにニンジン、ジャガイモ、タマネギ、トマトにカボチャと取り揃えて、ええと、カレーに使わない野菜もあるな。サラダ? 『ペンタブと戦車』、陸軍なのにカレー! しかも、これは89式のキャラカレー。武田大尉がおおいに喜んでらっしゃいますが、この人、89式を崩して食べられるんですかね。なんか無理そうですよ。

『銭湯の女神さま』、この漫画は隣室のエリカに誘われて都内の銭湯を巡りまくる、そんな漫画だという理解でいたんですが、そこにもう一要素あるんだよって思い出させてくれるエピソードでした。今回は八丁堀の銭湯、湊湯にいきまして、そこで湯に漬かりながらリラックスする恵。とりわけジャグジー大好きで、もう表情緩みまくりで、ヘブンヘッブーン、歌っちゃったりなんかして、その様子を見つめる女の子がいた。これが今回のポイントだったんですね。学校では仏頂面。いや、怒ったり不愉快だったりするわけじゃないよ、っていう恵先生。その先生がきのうのヘッブーンの人!? かくしてひとり生徒が気づいた。これ、次に続くか? さらなる展開の種になるか。ええ、動きがありそうですね。

『終活女子高生』は、沙羅の病室にやってきた律。ちょっと留学することになったからといって、飼い猫のベンジャミンを沙羅に託していった。沙羅にしか頼めないって、でもいなくなるというその言葉に沙羅ひっかかって、ああ、これ、律の言葉、どこまで本当なのか。戻ってくるなんていっている。見るからに元気そう。でも、本当にどうなのか。わからない、はっきりと伝えない、そういう終わり方でしたね。姿を消した律。生活に、身のまわりに律の痕跡を探す沙羅の姿。残されたエンディングノート。律から沙羅への言葉。それに答える沙羅。ああ、待ってる。そうか、これ、律、死んでないよ。生存だよ。そうか、治療のため海外に渡ったんだな。それと気づかせるかたちで描いて、だからそうと気づいた、それが答でいいのだと思う。ええ、律と沙羅の再会。そうと気づいてぐっとくる、そんなシーンでありました。よかった。

『ギャルが落語家に恋したら』。銀子、試験を頑張って落語会の許可をとりつけるにいたりました。よかった! でも住所を間違って教えたかも、って、なんで計算しちゃったの!? 住所が7-2-1だから、4って書いて渡しちゃった。勉強漬けで数学やってたからっていってる銀子に、引き算は算数ですよってつっこんでる小路がおかしかったです。4丁目と7丁目じゃ離れてるから、知らない土地だと学校みたいな大きな施設でも見つけられなかったりするかな? 住宅街をさまよう新橋さん。銀子の電話番号も探せないし、はたしてどうなのか。京香さん、文化祭にきてくれたんだ。って、そうか、新橋が出るとなっちゃあくるにきまってるよな、この人。でも保護者の方っていわれてショック受けてて、いや、もう、おかしかった。新橋さんが到着するまで時間をもたせることになった小路。もしかして、なんらかの才能を開花させちゃったりする!? って、期待したけどそんなことはなかった……。そこに到着した新橋。アウェイの場所、すっかり冷え込んだ観客を引き止める新橋の枕。銀子、小路の真似とかおかしくって、話芸の魅力、そこに加わる人と人のつながりなど、ええ、この漫画の描こうとしているもの、そのエッセンスがばっちり盛り込まれてると感じました。

『でっかいんちょ』は、またなんともいえないことになってますよ。いいんちょが運動部の手伝い。なんと、女子相撲。この学校の女子相撲部は5年連続で県大会のベスト4に入ってるんだそうですよ。って、女子相撲部のある学校、県下に4校なのかーっ! 中学生で、女子で相撲はちょっと。そういう子が多いから中学で相撲やってる女子はめずらしい。しかもこの学校の相撲部員はちんまりとした子たちで、ああ、もう廃部が決まってるんだ。最後に1勝くらいしたいって、そんな気持ちに、おお、育がやる気燃やしましたね。熱のはいる稽古。そして大会の行方は!? って、今回は大会まで描かないのか! というか、ちゃんと来月やってくれるよね!? とたんに不安なりましたよ。ほんと、1勝くらいはさせてあげたい。先輩たちの悲願、叶えてあげたいじゃないですか。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第2号(2017年2月号)

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