2017年1月9日月曜日

『まんがタイム』2017年2月号

『まんがタイム』2017年2月号、一昨日の続きです。

『ボンジュール!仲居さん』はサラがコタツにやられてしまいました。フランス人は寒さに強い? いや、サラは弱いみたいですね。というわけで、朋香、鍋の話題を出して、ああ、サラったら、すっかりその気になっちゃった。鍋は親しい間柄で食べるもの。そうか、サラにとって鍋はそれほどに特別なものだったわけですね。今回、まかないがメインになるのかな? そう思ってたら、おお、ひねりを加えてきましたね。鍋とその意味するところを序盤で描き、そしてメインに仲違いした夫婦のお客様を持ってくる。折角の旅行なのに。それも結婚記念日の旅行、プレゼントまで用意していたのに……。そうしたお客様の悩みをサラのアイデアで解決してみせて、ええ、このお客様の様子、とてもよかった。サラの気づかい、それを汲んでくれた、その気持ちも嬉しいじゃありませんか。ひとつ問題解決してめでたしめでたし。サラの鍋の様子は見られなかったですが、こちらはどんなだったんでしょうね。

『だいじょぶ!?カナ先生』は冬の朝の話。生徒たちの遅刻の情景、いろいろと描かれていくわけですけど、急いでる子を校舎の中から応援してるカナ先生とかね、いい人だなあ! そう思ってたら、ああ、加治先生曰く、テレビに話しかけるタイプ……。目のつけどころが違います。冬は寒くて、なかなか寝床から出られない。目覚まし時計も止めちゃうし、というので、移動する時計があればいい!? いや、これ、あると思う。なんか見たことある。でもって、校則で布団の着用を認めるアイデア。黒、紺、白ならいいっていうけど、布団、たいてい柄が入ってないっすか!? そして最後に加治先生に添い寝のアイデア。ああ、ほんと楽しそうな発想。生き生きしています。

はこいり良品』、商店街の節分企画なんですが、節分でスタンプカード企画をやって、それでバレンタイン関連商品を割引く。ああ、この長い目で効果を期待する企画、面白いですね。でも、それには節分企画が大切になってくる。そこで若い人、つまりケンジにマキの出番というわけですが、オヤジさん世代の発想に駄目出しするケンジ。そしてそのケンジの発想に、女子目線から駄目出ししていくマキ。これは面白かった。ケンジのオヤジさんには戦略がある。ケンジからしたらヤラセだ汚ない! ってなるんだけど、まあ、企画には仕込みも大切よね。と思ったら、オヤジさんのアイデアにもマキが駄目出し。うん、マキ、リアリストです。この企画について話してるケンジとマキの様子、いつになく親密で、ええ、ほんと、ふたりの縁の成就、期待しちゃう気持ちわかりますよ。

『おかわり自転車』、面白いです。今回はストーリー仕立て。コトコに誘われて自転車で出掛けるミト。会社で失敗して落ち込んでた、そんな気持ちもリフレッシュされるといわんばかりのその笑顔、大変によかったです。そしてヒルクライム。体のできあがってないミトにはこれがしんどくて、でもここでコトコのアドバイス。つらい時は楽しいことを考えるといい。ああ、これ大切なことだと思う。そして歌いだすミト。カレーパンの歌。周囲のサイクリストも面白がってて、ええ、これ、ついつい楽しくなっちゃいますね。坂の上、森の売店で買って食べたカレーパン。そのおいしさに感動。そして月曜日、憂鬱な出社も、ランチタイムのために頑張ろう。ああ、これ大切なことだと思う。私も憂鬱に楽しいことで対抗してみようと思います。

『友ちゃん!』、これいいですよ。絵がこなれてない、そういうきらいもあるけれど、その絵柄あっての雰囲気、暖かみ、可愛さというのが確かにあると思う。これ、きれいにこなれてしまうと、友ちゃんの不器用で、情に厚くって、そして一生懸命。そういったよさが薄れてしまうんじゃないかな。この絵柄の味わい、それが友ちゃんの魅力を支えている、そうした感触があるんですね。今回は友ちゃんが失敗。修一のマフラー、親切で糸くずとろうと思ったら、どんどんほどけちゃって、これおばーちゃんの手作り、4年もの。ああ、友ちゃん気にしちゃって、すごくすまなそうにしちゃって、その表情! すごくよかった。友ちゃん、リカバリーをはかる。手編みでマフラー作ろう。そう思うも、身近には編み物できる人いなくって、修一のおばーちゃんに教えてもらおう、そう決意する友ちゃん。これもまたいい。そして結果オーライ、おばーちゃん、新しいマフラー編みたかったんだ。修一もずっと嫌な顔しない。おばーちゃんもニコニコ。友ちゃんのまわり、いい人ばかりだなあ。そして思わぬ修一からのお礼に友ちゃん緩んで、ああ、本当によかった。よかったねえ。そう思えるのは、友ちゃんの人柄にすっかりひきこまれてるからだと思うんですね。

  • 『まんがタイム』第37巻第2号(2017年2月号)

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