2017年2月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年4月号

『まんがタイムスペシャル』2017年4月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコがメインで、おお、ホワイトデーのお返しでありますね。キャンディの小瓶を見つめて、なんだろう、この嬉しそうな様子。ああ、恋する乙女でありますなあ。かと思えば『課長と私のおかず道』、南条課長からのお返し、熨斗紙にホワイトデーと書かれてるんですが、おおう、驚きの素気なさだ! すごいよ! 南条課長! 『ごにんばやし』の亜子はバイオリンのチョコレート、よっぽど嬉しいのかな。小躍りせんばかりの様子、ほんと、楽しいお嬢さんです。

『ローカル女子の遠吠え』は雛祭りの話であります。ほう、つるし雛。知らない風習があるものだなあ。ハギレ等で作った雛飾りを天井からつるす。貧しいながらも子の成長としあわせを願う、そうした気持ちの見えるように思えるいい風習ですね。しかしこうした風習にまつわるエピソードがメインかと思えば、雛人形をはやく片付けないといきおくれるみたいな話にも展開して、というか、だいたい秋津さんが悪いんですけどね。ほんと、秋津さんは、結婚したい、なんとかしたい、そうした焦りがなくなるとうまくいくと思うんだ。でも、そうした焦りは結婚できてはじめて消えるような気がする……。うん、八方塞がりな感じがしますよね。雛飾り、ひとつひとつに込められる願い。それが描かれて、すぐさまりん子が古臭いと非難する。いや、まあ、りん子さんの気持ちもよくわかる。でも、ハッチのいうとおりですぜ。いい話、がっかり展開、うまく双方取り合わせて、けどやっぱり今回は全体にいい話だったと思いましたよ。

『穂積くんは猫に勝てない』。穂積くんに赤面しつつ好きな人がどうこう聞いてくる女子あり。ああ、穂積くん、いわゆるモテ期ってやつなんですかい!? と思ったら、あー、倉木さんへの告白、その後を知りたかっただけかあ。でも特になにか進展があったわけではない。シェアハウスで同居なる大進展あってなお、特になにかあったわけではないという、この不思議状況。面白がってる同僚がよかったですよ。今回は倉木先輩の猫が好きになった理由聞かせてもらって、おお、小学生時分の倉木さん。猫、苦手だったのか。猫が苦手な穂積が、なんとか猫に歩み寄ろうとするの、いい感じですよね。でも、無理しちゃあ駄目なのかも知れないなあ。自然体で猫と同居する、それができてはじめて克服かも知れませんね。

『課長と私のおかず道』は社員旅行ですよ。温泉にいきました。それはいいのだけど、いきのバスでの課長の様子、ほんと仕事は有能なのだなあ。会社感ハンパなかった。酔いやすい者は見なくて良い。ほんと、なんでこんなにおかしいのか。夕食で、はちみつ梅の美味しさにしたたかやられて、言葉失ってる南条課長がおかしい。ひとり静かに難しい顔で、梅干しの可能性など考えて、それが他のものから見たら怒ってるんじゃないかって、ねえ、ほんと、損な性分ですよ、課長。でも、その真実を保志だけが知っている。ええ、この関係が実によいのであります。

『ちんまり経理のヒメ先輩』、はじめての中間テストが終わりました。のっけから落ち込んでるヒメがいいですよね。どんなにいい会社でもたいていは赤字から始まるんですよ…。おお、名言だ! けどテストの点数でそれはまずいよ、ヒメ先輩! それからのやりとり、勉強させたい若林と、仕事が気になるヒメ。ふたりの攻防がおかしくて、そりゃあヒメは自分がいないと仕事がうまくまわらない、気にしないでというのも無理って話なんですが、だからといって若林も、ヒメに甘えてるばかりではいられないわけでね、気になる、手を出したいヒメと、なんとか自分でうまいことやっつけてヒメの負担にならないようにしたい若林と、噛み合わないコミュニケーション。面白く読みましたよ。しかし、若林、金庫のブザー鳴らしちゃったりね、見かねてヒメ、事務所で勉強しちゃったりね、この気の使いあい。そして父のいうヒメの勉強スタイル。ああ、これ、ヒメ、ちょっと知られたくなかったのか。ほんと、ちょっと焦ってるヒメ、いいですよね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第4号(2017年4月号)

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