2017年4月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年6月号

『まんがタイムオリジナル』2017年6月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんをメインに、テーマ旅のイラストであります。衣服がはみ出てるスーツケースに座り込んで、これ、ぱんぱんの荷物をつめようとしてるのかな? 山下さん、カジュアルな服装に実にいい笑顔見せています。『小森さんは断れない!』小森さんは、これ、修学旅行とかになるのかな? 制服、肩から大きな鞄をさげて、風に吹かれた髪。穏やかな笑みはなにか期待? 楽しみにしている気持ちを物語るようです。『らいか・デイズ』らいかは、スーツケースを今にも閉じようとしているところなんだけど、あ、懐かしのナバウサギ。大きなぬいぐるみ入れようとして、そうか、それで閉じないんですね。ちょっと照れてるらいかがおかしいです。

ラディカル・ホスピタル』、本当によかった。病気になって入院して、それで落ち込んでしまってる社会人一年生に中学一年生。入社すぐ、また入学してすぐに入院。いきなりのつまづきに落ち込む気持ちはよくわかる。でもって、この彼、とりわけ中学生の彼の心に火をつけたあの影山先生の言葉、あれはいかしましたわ。どこか冷めた少年。よくいえばクールな彼の持っていたVRゴーグル。これに興味津々の榊、影山。ゲームとかくだらない。そういいかけた彼に影山がいうんですよ。使いよう、視野を広げて、ダメだくだらないって決めつけるともう見えなくなる。ダメな仮想でリアルな未来を破壊するなんて残念な事だ。これ、ほんと、しびれますよね。影山先生のゴーグルに隠れて見えない視線が、強く強く意識させられる。本当、この一見クールな人の底に秘められた熱の確かな熱さ、それがひしひしと伝わってくる、そんな描写。少年ならずともやられますよ。

『北斎のむすめ。』、吉野の足抜け編、完結しました。いやもう、この人に足抜けなんて無理じゃないの? そう思ったのだけど、ああ、高尾たち、そして栄も助けてくれるんだ。脱出の計画を練り、おはぐろどぶを泳いでわたる。その途中途中におかしな、コミカルな描写をはさみつつ、ゆきつく先は惚れた男の暮らす長屋。そこで吉野の見たもの、そしてその決意。ほんと、軽く、軽く、そう描かれた向こうに吉野の情の深さがのぞく。もう、これ、泣けて泣けて、いやもうすごい漫画だよ。このエピソードを通して吉野の情を描き、同時に栄の心情をもしっかり浮き立たせる。素晴しかった。本当に素晴しかったです。

『コスプレ先生の絵画教室』、今回は絵画じゃないんだ! 新しいこと始めたい。そんな生徒の言葉を聞いて、なるほど粘土でもって造形をやるっていうんですね。なんか面白そう。生徒たちも楽しそうにしてますね。でも粘土から作るとかやりすぎだ! というか、粘土って土をふるって作るんだ。モデルはまな。丸い塊を作ります。あのちょこんと座り込んでるまな、なんか可愛らしいですよね。顔がかゆい時にビニール手袋使うというの、これポピュラーだったりするのかな? そしてできあがったまな像。おお、やっぱりなんか可愛い。さらにはハニワ作っちゃった生徒さんまで出て、いいなあ、こういう自由さ、見ていて楽しくなりますよ。

『カントリー少女は都会をめざす!?』、めちゃくちゃ面白いよ! みなちゃん、深夜アニメにハマってる模様。八重と大河にすすめようと思って話しはじめたところで、ネタバレは待ってくれるかな? 女の子が割って入ってくるってんですよ。どちらさん!? って、クラスの子じゃないの? いや、同じクラスの木戸さんでした。もちろん知ってるって。面白いなあ、勢いかいな。これ、田舎ではあるあるネタなんでしょうか。場所によっては電波が届く家がある。すなわち、みなの家は電波が入り、木戸の家は入らない。なので助けは数日遅れのネット配信。その間、なんとかネタバレを回避しようと頑張る木戸さん、ああ、わかるわあ。こないだ話題になってたアニメ、ネットに触れると容赦なくネタバレが流れてくるから、夜更かしして見てたもんなあ。放送がなく配信を待ってた人が最終回のためにネット断ちしたとか話題になったもんなあ。アニメが縁になって、みなと木戸さん、いやさ亜紀、仲良くなって、よいですなあ。録画あるよって、家に見にきてって、そうだね、これが一番よさそうね。見てすぐ感想いいあえるじゃん。しかしこの亜紀ちゃん、面白い。いいキャラクターだわ。八重ともわかりあってしまった! さらには大河にも興味持たれて、ああ、これはいい。ただでさえ面白かったのが、よりもっと面白くなりそうです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第6号(2017年6月号)

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