2017年4月29日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年6月号

『まんがタイムオリジナル』2017年6月号、一昨日の続きです。

『スズちゃんでしょ!』、見事に右往左往してますね、スズちゃん。泊まりにきた梨乃ちゃんが不機嫌な理由。それがもうオシャレに目覚めちゃってるってこと意識させてくれて、我が身振り返れば小さな姪に比べても残念至極とあいなって、いやしかし、それで急遽衣装一式揃えちゃうんだね。梨乃のおませなところ描かれて、かと思えば年相応、子供らしい仕草描かれて、これもまた年頃らしいちぐはぐさなのかもなんて思わされました。スズちゃんもひととおり振り回されて落ち着いた感じでありますね。でももう数年もしたら、梨乃ちゃんはしっかり思春期、難しい年頃に入って、今みたいな感じにはいかなくなるから、ねえ、スズちゃん、大変ですよ。

『ゆとりの町長』、おかしかった。今度は商工会に顔を売り込もうという作戦です。商工会のお祭りに裏方として参加する。そのためにバイトとして店に潜り込もうというんだけど、ああ、それすらも困難でありますか……。まだ、まだまだ、景気は地方まで浸透していないのだなあ……。今回、ゆとり、結構な活躍見せましたね。商工会まつりで存在しない町の名物をばばっと作ってしまう。生粋の詐欺師とかえらいいわれようですけど、それでも好評ってのすごいじゃないですか。名付けて丁稚あげ。でっちあげ……。うん、こういうセンス大好きですよ。この一連のエピソード、ゆとりのその場その場のアドリブ力が如何なく発揮されて、お調子者、山師的な才能、そういうのを見せつけるものかと思えば、ああ、ラストにシリアスな面がにじんで、ええ、ゆとりはこうした選挙のための活動を通して、候補者として自覚し成長していくのかも知れませんね。

『歌詠みもみじ』は、お父さん、これまでもそうした傾向見せてきてましたけど、ああ、さすがにキモいよ、お父ちゃん! 元教え子の結婚式にいって、娘もみじの結婚に思いをはせちゃった。想像して泣く。子供の頃の約束をいまだにいう。さらには結婚相手は自分が決めた男になんていって、妻も娘もすっかりあきれて、しかしこの家はお母さんが結構シビアで、突っ込みも気持ち悪いんだけどってな具合にダイレクトでいいですよね。この父親を揺さぶったのが孫というキーワード。なるほどなあ。だろうなあ。そして母親の家族について語る様に、ああ、いい決着だ、いい話になったなあ、そう思ってたら、ああ、お父さん台無しだ! ええ今回は、ここのお父さんの気持ち悪さにすっかりやられてしまいました。

『部屋にマッチョの霊がいます』、まさかこんな展開するとは思わなかった。木葉の部屋にいるという霊の話。木葉にとっては、そしておそらくは読者にとっても、頼りになる、結構いいやつ、そんな印象であろうアッコであるわけですが、そりゃあ第三者からしたらやばいやつなんじゃないかってなりますよね。今回は神奈子が、木葉は霊に取り込まれてるんじゃないか、浄霊しよう、親身になって話してくれてるんですが、それでまさか部屋にまできてくれるとは予想外。木葉にしても予想外で、え? そんな赤面して、頭真っ白になるレベルなの!? この時、木葉の脳裏によぎったアッコのアドバイス、筋トレよ、この意味するところね、ポジティブに受け取ってみせて、ええ、木葉、アドバイスが生きてますよ。ほんと、木葉、アッコに会えてよかったねえ。しかしそのアッコ、今は声だけなわけだけど、神奈子にはどう見えるのだろう? まったく見えないとかじゃないのかなあ。と思ってたのに、ええー、こんな展開するんだ! ほんと驚きの展開で、いやもう、どうなるのか! ほんと、どこに向かうというんでしょうか。目が離せないわ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第6号(2017年6月号)

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