2017年5月2日火曜日

『まんがホーム』2017年6月号

『まんがホーム』2017年6月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかが元気にハイキングでありますね。『ねーちゃんはぼくが守るっ』、真人がリュックかついで、なんか嬉しそうですよ。『けいさつのおにーさん』手塚さんは、穂苅くんとパトカーあしらったキャラ弁手にして、おお、お手製でありますな。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻は、たくさんの子パンダを抱いて、ちょっとうろたえてる孔明がなんか面白いですね。

『孔明のヨメ。』。劉備たちの側でも演習が行われるんですね。しかし、兵を二千ほど動員するというんだから、どう考えても軍事演習だろう。そう思ったら、なるほどこれは面白い。劉備ギライの蔡瑁も刺激せず、民にとっても負担のないようにしようとの徐兄の発案。訴え事の消化合戦をしようというのですか。訴え事それぞれの難度と数でもって勝敗を決する。またこれを通じ、インフラを整備しつつ地形を把握し、進軍と補給の経路を確保しようとする。すぐれてるなあ。よい発想であります。またこの演習が、劉備たちと徐兄との交流? 親睦? 戦や軍についても経験の薄いという徐兄の経験値アップにも繋がっているというんですね。徐兄のこと、当然なんでもいろいろわかってるもんだと思い込んでた劉備はじめ4人のあの呆気にとられた顔がずらりと並んだコマ、あれは面白かったですよ。そして孔明、月英はといいますと、先日の船遊び。そこで見たことが忘れられない。それで月英は船の模型を作り、孔明も船、水運、水軍などなど、多くのことに興味を膨らませていて、ほんと似たもの夫婦。ともに興味を通じる様、そこにロマンスさえ感じられるのは孔明、月英夫妻ならでは、そんな感じもあって素晴しいですよね。

『けいさつのおにーさん』。いわゆるオレオレ詐欺、最近のいいかたでは振り込め詐欺の話題でありますね。息子を名乗るあやしい電話を受けたおばあさん。息子がたまたま家にいたから詐欺とおかしいと気づけたけれど、もし息子がいない時だったら……。それ以来電話が怖くなってしまって、というんですね。この類の電話、話を聞いてる分には自分はひっからないわと思いがちなのだけれど、実際自身が当事者となってみると話が違ってくるだなんていいますよね。さて、相談を受けた手塚さん、詐欺バスターなる道具を紹介してくれましたよ。って、あ、これ、知ってる。テレビで見たことある。ボタンを押すことで代わりに応答してくれる機械なんですが、そうかあこういうのがひとつ挟まるだけで全然結果は違ってくるのかも知れませんね。長水防犯協会連合会。そうか、これ、長野県の団体が作った機械だったのか。こうした防犯グッズで詐欺被害が出ないよう工夫し、さらに手塚さん、穂苅くんみたいな親しみやすいキャラクターで防犯意識を高めようとしている。いい感じでありますねえ。ほんと、リアルさ感じさせるアイテムひとつで、漫画に描かれる世界と私たちの暮らすリアルの世界、それがぐっと近づいて感じられるものなのですね。

『敗者復活戦!』。夕記が公園のブランコに座り込んだゆかし堂の人を見つけたっていうんですね。またまた月穂サマかね? と思ったら奥様。おお、奥様。そうか、奥様は芯こそは強いけれど普通の人、そう思ってた私は見通しが甘いってことなんですね。なんてったって月穂サマの祖母でいらっしゃる。思い切りもよければ、激しい感情をうちに秘めているということもよくよくわかった。息子に会ってつのったイライラをブランコで解消しようとしていたり、そしてまた、ええとこれはボウリングなのか? カラオケなのか? さらなる解消に向かったりと、ほんとバイタリティある方だったのだなあ。そしてニーナの方には榎本がきていて、月穂サマの気を引きたいこの人。いつも本を売りにくるわけですけど、ニーナに、売るんじゃなく買えばいいのにって。それ、今はじめて気づいたー! みたいな顔して、いや、本当に今はじめて気づいたんだ。こうした抜けたところ、勉強ができるバカっってニーナにまで思われて、かと思ったら榎本はニーナのことバカと思ってるって有り有り口にしたりと、ほんとこのふたりの剣呑な関係、立ち会いたくないレベルにまで達していますね。

天国のススメ!』、太一のいない時に発生した怪奇現象ですよ。3人しかいないのに、水が、おしぼりが、4人分運ばれてくる。映画にいけば一席空いてるのに誰も座らないし、これはやばい、誰かいる、そう思って神社にて御祓いしてもらえば、まさかお守りが4個出てくるという! おお、見えない4人目。定番のアレだー! って、草間がめちゃくちゃときめいてるのが最高でした。この人、ほんと、強いよね。しかし、これ、まさかの展開でしたね。太一は病欠、一緒に遊びにいくはずだったのに家で寝込んでて、けどそのいないはずの4人目というのがまさかのその太一だったっていうの。生霊! スーパーで出会った桃園さんが、見えない誰かのこと、太一くんって呼んだのね。それでまさか死んだんじゃないかって、必死に急いで確認にきてくれる皆、いい友達じゃないですか。皆と一緒に遊びにいきたかった、そう思ってる太一の気持ちもばっちり伝わって、ほんと、友情が深まった、そうした様子がほのぼのでしたよ。

  • 『まんがホーム』第31巻第6号(2017年6月号)

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