2017年5月3日水曜日

『まんがタウン』2017年6月号

『まんがタウン』2017年6月号、発売されました。表紙は『あいたま』がメイン、あいを中央に、その左右にひよこと雪乃が位置する構図。明るくほがらか、そうした感じのあい、ひよこと、落ち着いた笑顔の雪乃がよく調和しておりますよ。この他に『新クレヨンしんちゃん』、『俺の生徒は神メイド』、『恋するヤンキーガール』、『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』、『野原ひろし昼メシの流儀』のカットがございます。

『恋するヤンキーガール』。今回のテーマはイメージとのギャップでありましたね。小鳥を助けたユズキは、見た目から怖いと思われがちなところが、そのギャップでもっておおいに評判に。しかしそのことをもって、ユズキ印象悪いらしいぞ、本人にそういっちゃうアヤメちゃんがすごいです。アヤメちゃんもユズキも、見た目で損してるタイプ。本当はいいやつなのにね。と、ここでナギなんだけど、意外と嫉妬深いよな、そういわれてて、ああ、確かにそうだよね! 今回は2本立て。1本目はユズキがメイン。ラブレターを貰ったのに果たし状と思い込んでしまう残念さ。呼び出しに応じてみても、現れた女子に対して、女だったとは意外だぜ。このあやしい展開、最高でしたね。このあやしさは2本目も同様で、アヤメちゃんがクラスの男子に親切にするのが面白くないナギですよ。率先して崎山君のズボンを拭きにいき、かつ転んだ崎山をお姫様抱っこ! おお、このままじゃ崎山がナギのこと好きになっちまう! 最高でした。2本目はナギも嫉妬、アヤメちゃんも嫉妬して、ええ、ふたりともにいいカップルでありますね。しみじみそう思わされました。

『新婚のいろはさん』、始くんの漫画、一本終わってしまったのか。これ、この様子からすると、予定された終わりというより、人気が出なくて、支持されなくての終わりだったんですね。それですっかり落ち込んだ始をかまういろはさん。かまわれたくない始とのやりとりのチグハグが面白かったです。フテ寝です!! そっちは尻です。おかしかった。そして翌日、気分転換のためにピクニック。近所の公園にいくっていうんですが、あの木のところにしましょう! っていう、その木に辿り着くまでにバテちゃう始がいいですね。そして公園であらためて振り返るふたりの関係。ええ、この夫婦もいい関係だなあ。ドヤ顔いろはさん。そして見られていたイチャイチャ。とてもいい感じです。

『ほぼほぼ商店』。商店会まつりにやる気を出した会長ですよ。けどやる気だけあってもしようがない。予算がない。やる気が出ようと知恵が出ようと、どうにもこうにもできない。切ないなあ! 着ぐるみも酷かった。会長自らが、かわいかったうさぎの着ぐるみと、過去形で話すんだものなあ。それを太郎がリメイクする。って、それ、あかん、それあかん。動画サイトで炎上というか面白がられてしまって、けど話題にならんよりなった方がずっといいよね! 頑張りは報われたのかどうなのか。奥さんの現代アートならぬハンドクラフトは売れたのか。いろいろ謎ではあるけれど、それなりに結果は出たみたいですね。少なくとも商店街の活気につながるのだとしたら、こういうのもありでありますね。

『ちこはゲーセン一番星!』、面白いわ。ちこのバイトするゲームセンターに届いた荷物。なるほど、足りなくなった景品を都合してもらったんだ。余り物だから、あんまり売れ筋ではないのだけれど、そいつを使って急遽ちこのレイアウトの研修に役立てようってことになりました。しかし、ゲーセンの景品、どんなに高くとも原価は800円なんですね。それをそこそこの儲けを出しつつ、ちゃんと取れるように設置する。いかにも取れそうと思わせて、ついつい手が出る。それでそこそこつぎ込んでしまう。そんな塩梅が大事なのかあ。これ、コメディ仕立てでゲームセンターの実情、舞台裏、こうして伝えてくれるの、すごく面白くていいですよ。ちこのおっちょこちょい、あるいはおかしな発想の面白さがあり、そんなちこを見守るチーフの人柄あり。ふたりのキャラクターに愛着が沸く、そうしたところもとてもいい。そして最後のポップですよ。ちこの工夫。可愛いポップに、生き生きと補充すべく走ってるはりきりちこ。とても魅力的でありましたよ。

  • 『まんがタウン』第18巻第6号(2017年6月号)

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