2017年6月13日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年7月号

『まんがタイムジャンボ』2017年7月号、昨日の続きです。

『花と蝶子の戦国めし』、新作であります。戦国武将好きの女子、花森花が先輩蝶子と一緒にひとつのコーナーまかされます。雑誌、戦国タイム。グルメでいくか歴史でいくか、その選択まかされて、まさかのドッキング。れきしぐるめと相成りました。蝶子がグルメ担当、花が武将担当というのですが、しかしこれどんな特集になるのか。戦国時代の食べ物、いわゆる戦国めしっていうんですが、今我々が想像するようなグルメはないよなあ。時代的に南蛮のもの、カステラとか金平糖がもたらされたくらいの食事になるのかな? ずんだか! ずんだだな! ともあれ、これ、初回はこれという食事出てこなかった、出ても黒蜜のプリン、戦国とはかけはなれたものでした。次回からはこういうキラキラしたのじゃなくて、しっぶーいのが出てくるのでしょうか。

『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』。改題しましたね。これ、悪くないんじゃないでしょうか。偏食と恋愛、ふたつのテーマがわかりやすく収まってると思います。さて今回の食はコーヒーです。偏食女子、アキはクリームがどっさりのったコーヒーにスティックシュガーをドバドバかけて、10本入れるって、すごいカロリーだ。まさか、これが朝食? 先輩、今野はコーヒーにこだわりなしというんですね。なんでもいいんだ。メーカーも種類もなんでもいいという、その感覚、ちょっとおっさんぽいと思ったとかいったら、先輩は怒りますでしょうか。ここに藤井が加わります。この人はコーヒーに一家言あり。職場に豆から持ち込んで、しかもしっかりドリップしてるんだ。思いっきり面倒くさがってる今野がいいですね。離脱に失敗してみたり、そしてコーヒーのおいしさに関しては認めざるを得なかったりと、ええ、これをきっかけにコーヒーに対する意識が変わったりするのかな? なんて思ったらそうじゃない! ええ、これ、今野のポリシー、いいですよ。こういうの嫌いじゃないです。

『大正みつば歌劇団』。今回は体力作りでありますか。部員が増えて張り切ってるマリさんが実にいい。授業終わり、ベルが鳴った瞬間に飛び出していくんだ。運動着に着替えてトレーニング。歌子の体が硬いっていうの、これ、納得だなあ。対して小夜はやたら柔らかい。マリと歌子がおののくほどなのか。走り込みしてる時に、走ってる意味が一瞬わからなくなってしまってる歌子とか、なんか共感。かおると小夜の関係に踏み込めないマリと幽子なんかも大変に面白かったです。今回、かつてこの学校にもあった演劇部の記録を見つけて、ああ、ものすごくちゃんとしてる! その様子に、自分たちも頑張らないとと危機感覚える面々がよかったです。ええ、皆の頑張りに期待しますよ。

『あの日の海と16歳の夏休み』、いいですね。予約のお客様、10時の予約に楽しみだからと4時にきちゃった。驚きのあまり顔色失ってるさきがいいですね。東京に、アイドルのライブにいくので髪をちゃんとしておきたい。その一心で来店されたのですね。お年寄り。落ち着いた奥様なんですが、アイドルといった若い趣味もお持ちで、その気持ちの若さもとても魅力的。若い子に気後れしない髪にして欲しい、髪も染めてというこの人に店長がしたアドバイス。ああ、これは納得させられるものありました。あえてシルバーヘアでいきましょう。シルバーヘアを美しく見せるために青紫をほんのり入れる、その理由など語られて、おお、納得感が強いです。そうか、そうなのかあ。そしてできあがった髪形、これがまた素敵で、説明の、そしてできあがった髪形の説得力、実に見事と思いました。またね、この元気な奥さん、本当の一番は誰かっていうの、オーソドックスながら、その言葉の出てくる流れがね、よくできてたと思ったのですよ。決して湿っぽくはしない。暖かみとちょっとの切なさのブレンド具合が絶妙で、しみじみと胸に届くものありました。また、さきの反応もよかったのですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第7号(2017年7月号)

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