2017年6月3日土曜日

『まんがホーム』2017年7月号

『まんがホーム』2017年7月号、昨日の続きです。

『マツ係長は女ヲタ』。よいですね。ウメ君、すっかりカラワンに心奪われてるじゃないですか。頭の中でライブで聴いた曲がエンドレスってやつなんですが、いやあ、キャッチーな曲持ってるんだなあ。優秀じゃないですか。そりゃファンもたくさんいるわけです。そんなウメ君のこといたわってくれるマツ係長。カラワン歌ってくれるって! いや、それじゃダメなのか。どんどん先行する係長がいいですよね。ツルさん呼んじゃった。お礼いわれちゃった。でもってMV見まくちゃった。いや、ウメ君はつきあいか。カラオケ店でMVとか見られるんですね。こういうのまったく知りませんでした。でもって気になってた? ダイちゃんの秘密を知り、いや、でもこれウメ君のファンになるハードルが消えた! ってな話じゃないな。ただ驚いただけか。最後の癖になってるのバレるくだりよかったですよね。マツ係長、そんな顔するんだ! でもって新たに脳内エンドレス。これ、おかしいなあ。カラオケじゃなくオリジナルで上書きした方がいいですよ、これ。

敗者復活戦!』、月穂サマ、古書店やめてしまうのかなあ。ハウスダストアレルギーで店頭接客がつらい。榎本からは転職を持ち掛けられている。これ、榎本からしたら、あの月穂サマと一緒の職場! みたいな大逆転劇だったりするんでしょうか。ともあれ、月穂サマの前にいろいろな選択肢が現れて、転職するかしないか。転職した場合、ゆかし堂はどうするか。週末だけ働くプランやバイトふたりを通販担当にするプランなど、ほんと、考えることいっぱいあるんですね。月穂サマにとっても悩みどころ。しかしこれ、月穂サマだけの話にとどまらず、夕記は自分の雇用の心配してますね。ええ、でもそりゃそうだよなあ。環境が変わっていく。いやおうなく変化していく。こうしたところにリアルな感覚得て、ええ、なんだろう胸がざわざわします。

『ねーちゃんはぼくが守るっ』。なんだかほっとさせられる回でした。マイペースな真人。でもっていろいろ生意気で、この子の保育園での様子、描かれたその様が本当によかったのですよ。真人が父に会ったことを聞いて少し心配になってる保育士さんたち。注意深く見守ってくれている、その態勢は本当ありがたいなあ。そして真人。すごい。すごく安定してる。ちょっとお兄ちゃんみたいな振る舞いして、それ、はるいちの影響うけているんだなあ。はるいち、いいお兄さんしてるってすごくよくわかる。で、ここからですよ、よかったの。ああ、この園を卒業していった子らの手形、全部残しているんだ。そこにはるいちの手形もある。それを真人、嬉しそうに見て、手の大きさ比べてね、自分の方が大きいって。ああ、なんだこれ、じんとするなあ。ほんと、子が育つその環境は多様であり、またいろいろを次の代へと受け継いでいくんだというかのようなこの描写。子を、人を育てるとはこういうことなのかも知れないって思いました。

『男子の花園』と『歌詠みもみじ』、双方ともに父の日を扱って、いやあ、このアプローチの違い。それぞれ面白いなあ。小さなうちは父の日と聞くとなにかしてあげたい、一生懸命になってくれるのに、高校生くらいになると、まあ、雑なこと雑なこと。太陽のパパにあげるもの、いろいろ模索するくだりおかしかった。バラを入手してみて、けどトゲが危ないからタンポポの綿毛したら、風に吹かれてふーって飛んでいく! それで夢がね、なんてこと! 父の日のこと描いて、父のいない子のこともとりあげたの、作者さんやる気でしたね。パパがいない、けどそれはかわいそうじゃないよって。ママがいない家も、お爺さんがいない家も、それぞれ子供も事情抱えてて、でもそれってかわいそうなのかという問い掛け。ちょっと理が勝ってるようには思うのだけど、こうした視点は大切なのだろうなあ。

さて、もみじサイドですよ。本当にパパの扱いが粗末で泣ける! そうかあ、予算、母の日の半分か。娘の存在そのものがギフトとかいいだしたり、そもそも忘れてたり! 旅をすすめられたと思ったら人間ドックだったり、もみじの昔の肩たたき券、有効期限があったりして、ほんと、シビアシビア。そして最後のもみじの選択。ああ! ほんと、シビア! でもそれでも父は喜んでくれるんだなあ。というか、喜びすぎじゃない!? そうか、父、ネクタイもらってスーツ買ったか。いつも着物のこの人、スーツ着たらどんな感じになるんだろう。ちょっと興味あったけど、描かれませんでした。きっと似合わないんじゃないかなあなんて思ったんですね。

  • 『まんがホーム』第31巻第7号(2017年7月号)

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