2017年9月2日土曜日

『まんがホーム』2017年10月号

『まんがホーム』2017年10月号、昨日の続きです。

『マツ係長は女ヲタ』。マツ係長、揺れ幅大きすぎて、なんか壊れてる感が出てきてますね。しろたんセンターがそれくらい係長にとっての大ゴトだっていうことなんですが、そのしろたんセンタージャケ。なんだかしろたんがしろたんじゃないみたいよ! しかしこの漫画の面白いの、マツ係長の怖れっぷり、ネットのいろいろね、これが妙にリアルで、いつものしろたんポジションにだいちゃん。こうなればきっとだいちゃんファンが黙っちゃいねえだろう。ネットが荒れてもすべて受け止める、そういったマツ係長だけど、そうそう、渋部長、絶対出ると思ってたよ。だいちゃん推しの人。泣き暮れてるんだ! 落ち込む部長をなぐさめるマツ係長だけど、部長の発言ひとつひとつに大ダメージ食らってるのね、これ面白いんだけどちょっといたたまれない! ああ、きついよな、わかるよ。これ、相手が取引先の偉いさんだから黙ってるけど、対等な立場だったら殴り合いの末に喧嘩別れもありえるパターンや。ここにツルさん介入させるんだけど、そうだよなあ、ツルさん、ビジネス関係ないし、そもそも学生だしで、いわばアンタッチャブル、無敵のポジション。ツルさん介入させて解決はかったマツ係長、有能ですよ。しかしこの人間関係、濃すぎて、ほんと、ウメ君、存在感がなくなりそうで笑えます。

『歌詠みもみじ』。父ちゃん、太りすぎや! パンパンになってるやん。この家の父ちゃんの太りやすい、あるいは太っても気づきにくい理由、納得でしたよ。普段から和服。ベルトに穴とかないから、体形変わってもそうそう気づかないっていうのね。そうやわ、そのとおりやわ。ものすごくよくわかりました。そしてこの家、父ちゃんに厳しい! まあこれはいつものことではあるんですけど、父ちゃんは自分に甘いからこれでトントンなのかな? 運動したらビール。母ちゃん怖い顔! ほんと、どんな目だったのでしょう。父に形から入らせない。お金がかかるから。けれど自分はダイエット器具、大量にストックしてしまってた母ちゃんとかね、ちょっとバツが悪そうですね。ダイエット食に巻き込まれてるもみじの顔とかよかった。これ、母も便乗してるんじゃないのかな。そして娘が入れるスイッチ。そして父の迷走。おお、マッチョパパ! そうか、娘はマッチョ、嫌でしたか。

『うちの秘書さま』。で、このマッチョがまさかのコラボレーション。自分の非力さにショックを受けるはじめ様。筋トレを決意するんですけど、メイドの皆、ムキムキはじめ様想像して嫌だって、あれー、マッチョは好かれないのん!? 意図されぬこのマッチョ2連発はなんか面白かったなあ。偶然のコラボレーションでありますねえ。女性よりもか弱いことが気になってたくましさに憧れるはじめの純情に、友人にほいほい便利に使われてしまうはじめの人のよさに、やる気になって本気の顔見せてくれたと思ったら最後にはやっぱりいつもどおりと思わせてくれる、そんなはじめの多様な有り様、それが見事に面白い。ええ、期待を裏切らないのがはじめ様です。

『マチ姉さんの妄想アワー』。「白昼夢のような」、もうのっけからおかしいなあ。愚か者には見えない服、その流行に一抹の期待を乗せるとかね、あのテンションアップと直後の無常、そのギャップが見事ですよ。もうシリーズものになってるやつ、泉の女神とか白雪姫の鏡とか、それら本当に面白くって、女王、プロデューサー業はじめるのん!? さらには女王の密かな楽しみ。めちゃくちゃ面白い。ほんと、すごい発想ですよ。そしてこうした中に、家事労働のネタはさまって、泣き出すお婆さんに、その正論に目が開くお爺さん、すごい、これ。そして人魚姫の話。ほんま、これ、すごいよ。めぐるパーツって、そうかおっさん由来だったのか。しかも人魚姫の声、次に託されるの、そういう目的か! これ、人魚姫としては困るわなあ。ほんと、姫の焦りもおかしければ、なんかいいことしてるみたいなこと思ってる魔女もおかしくって、ほんとたまりませんよ。で、「新手の村焼き」。泉の女神さーん! ほんと、この描ききらないおかしさ。もう最高でした。

  • 『まんがホーム』第31巻第10号(2017年10月号)

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