2017年9月3日日曜日

カンムス・ア・ゴーゴー

いやあ、好きなんですよ。『カンムス・ア・ゴーゴー』がというよりも、この作者さんの作風がっていった方がいいですよね。ポンさん。『艦これ』とか『東方Project』とかでいろいろ描かれている人。Pixivにアカウントお持ちなので、実際に読んでみることできますよ。もともとはtwitterで流れてくるの見てたんですけど、今もtwitterアカウントはフォローしてないんですけど、それでも新作あるかなってたまに見にいきますよね。エロくない、ラブくない、おっさん提督のおっさんらしさがよくよく出ている。このかっこつけてない等身大のおっさん感が本当に味があって面白いんですね。というわけで、『カンムス・ア・ゴーゴー』、総集編が出てますよって、しかも2集ですよって、ということは1集もあるよね、あ、在庫あるじゃん、といった流れで買いました。買っちゃいましたね。

さっきいってましたおっさん提督のおっさん感、これら見るとわかってもらえるんじゃないかと思います。クリスマスの情景描いた『一二二四作戦』。ちょっとした日常コメディ『続・日替わり居酒屋』。おっさんの俺に年頃の娘の欲しがるものなんてわかるわけないだろ、とか、潜水艦最高かよとかね、あまりに最高でニヤニヤしちゃうんですよ。すごいよね、このバランス感。女子職場にひとり配属されたおっさん上司が直面する当惑みたいなものも感じさせて、職場における保身とか気遣いとか、すごくよくわかる感じがある。多少の哀愁。若干の距離感。かと思えば艦娘とのほどよい相棒感がたまらなくよくって、本当いい味出してますよ。

着任待ち娘』みたいなナンセンスなのもありますよ。これ、ほんとにおかしくって、そうか、そうだよな、任務娘とアイテム屋は最初からいたもんな。大淀、明石として加わっても、変わらず任務娘とアイテム屋兼任し続けてるもんな。でもほんと、よくこんな発想出ましたよ。もうほんと大好きで、そうか、まだうちに着任してない、つまりドロップしない艦娘もよくわからないどこかでなんらかの任を帯びてなんらかの雑用やってんだな。そう思うとドロップしなくとも、迎えられなくっても、まあいることはいるのさ、どこかでなにかしてるのさ、気持ちが楽になったんですね。まあ現実は、ドロップするまで機械のように反復出撃繰り返してるわけですけど……。

この方の漫画のいいの、バランス感だっていってましたけど、ナンセンスばかりでもない、コミカルばかりでもない。おっさんの悲哀っていうのもそればかりではないし、そして時に差し込まれる叙情、情緒なんかね、うまいわ、いいわって思うのね。ほら、あれ、どれだっけ、ええとネットでも読めると思うんだけど、ちょっと見つけられんかった。置きっぱなしのダンボール箱片付けてくださいねって漣に怒られるやつ。あれ好きなんだけどなあ。ええ、あの雰囲気、感触、互いにわかってる感じ。すごいと思うんですよ。ええ、この人の描く漣、すごくいいですよ。

とらのあな

メロンブックス

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