2017年10月13日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年11月号

『まんがタイムジャンボ』2017年11月号、昨日の続きです。

『ペンタブと戦車』、まさに情報戦の様相を呈してきましたね。うみねこ先輩をスピーカーに使い、ノモンハンの戦いがあとひと月で停戦を迎えること。さらには、いずれ来る太平洋戦争にて日本が負けること。今後の歴史が明かされてしまった。ということは、ニコ中尉はこのあたりのこと、全部聞き取って、全部来るべきこととして受け入れているわけか。まあだよなあ。未来からきたことがある程度確からしいと確認された人物から、最終的に自国が大勝利するんだっていわれちゃあ、なあ。では逆の立場だとどうか。ああ、武田大尉、だよなあ、信じようなんて思えないよなあ。けれど武田大尉はちょっと事情が違う。里見のことを知っている。里見のもたらした情報のことも知っている。ああ、揺れる、揺れるなあ! そんな大尉を引き止めた里見、渾身の語りかけ。これは本当に里見の本心なんだろうな。大尉との未来を楽しみにしてるんだよ。そして里見の明日はどうなる。ええ、もういろいろがわからなくなってきましたよ。もう、どうしたらいいかわかりません。

『大正みつば歌劇団』。扉のふたり、とても麗しくいらっしゃる……。ええと、演劇部に苦情がきました。うるさいって。お隣の器楽部からだっていうんですが、その手紙の文面、角を立てず、互いの利益考えた歩み寄る姿勢に溢れていて、うおお、素晴しいな。こうあらねばならない。感銘しました。で、マリがお隣に乗り込んでいくんですが、器楽部が手紙ですまそうとしたの、角が立つからかと思ったら違った! そうかマリのファンなんだ。さらには幽子のファンなんだ。美しく凛々しいふたりを前に、こんなにも赤面、ドキドキ、フィーバーしてしまって、なんだろうこの百合の園。かくしてマリは器楽部に歌劇の伴奏をしてくれるよう約束をとりつけて、ああ、みんな友達だ……。演劇部の活動も具体的に動いてきてますね。10月の文化祭にて発表しよう。演目はどうする? で、サロメ!? 物騒なのもってきたな。妖艶な踊りとかあるよね、あれ? 無理じゃない? マリ提案のハムレットも、ほぼ全滅エンド。オフィーリアも瀕死で川に流れるよ? 幽子も、それから歌子も、これというプランはないのだけど希望はある。ほんと、まとまるの? これがまとまるような演目あるのかな?

『みんなで給食!』、ゲストです。中学校の給食の光景でしょうか。ちょっと太めの線が暖かみや懐かしさを感じさせて、悪くない感触ですね。今回とりあげられた給食はクラムチャウダー。そうか、主役の優ちゃん、アサリが嫌いなんだ。というか、アサリが嫌いなら、しかもその理由で嫌いなら、あらゆる貝類が駄目なのかな? その理由っていうのは、アサリって全部内臓じゃん。クラスの男子はそうじゃないといって図解してくれるんですが、極端化すれば生物とはどれも全部内臓みたいなものなのかも知れん……。内臓を効率よく活動させるために手足その他が用意されているだけなのかも知れん……。アサリの栄養についてとか、校内放送で説明されたりするんですね。身長を伸ばしたい人にはオススメというので、俄然食べる気になる優ですが、それでも駄目なものは駄目か。で、隣のクラスのケンジローが、アサリ嫌いだろっていって買わりに食べにきてくれた。これ、男前なのか? 愛なのか? ただ給食を少しでも余計に食べたかっただけじゃ!? と思ったらプリン持っていっちゃったのか。このドタバタした感覚、若さでありますね。

『あの日の海と16歳の夏休み』。いろいろな人との交流の輪が広がっていきますね。今回はサーフィンで町おこしを考えているお姉さん、立野あおい。サーフィンで町おこしの会の会長にして唯一の会員、孤独な活動っぽいのだけど、お姉さんはアクティブでさわやかね! せっかくなのでヘアカットもというのだけど、ああ、さすがサーファーというべきか、髪は傷みますよね。普段のお手入れは石鹸シャンプーにお酢。石鹸のアルカリを酢で中和するのだけど、そうか海もアルカリなんだ。あおいさん、サーフィンしない季節がないっていうのはおかしかったですね。そうか冬は波がいいんだ。トリートメントしてヘアオイルでしっとりさせて、そうしたらきれいにまとまって、エレガントさが増しました。この人がここに残ってサーフィンを続けている理由。この町や海が好きなんですね。こうした声を聞いて複雑な表情を見せたさき。違った価値、異なる文化との衝突が生じていますね。ええ、こうした衝突が、自分の立ち位置を明確にさせ、自身と向き合う機会を生み出す。今回のさきの見せた表情からは、そうしたショックが感じられたんですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第11号(2017年11月号)

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