2017年10月18日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年12月号

『まんがタイムきららミラク』2017年12月号、一昨日の続きです。

広がる地図とホウキ星』。体育祭でリレーに出ます、というんだけど、さすがですね、乗り物リレー。自分で走らない。四人一組ということで、いつもの面々にネッサが加わるんですが、このネッサさん、なにをするにも大仰で、ほう、昔の大魔法使いへの憧れがこうしたふるまいをさせてるんですね。これ、乗り物リレーというの、すっかり思い違いしてたんですが、そうだよ、魔法の乗り物だから、自分の魔力を消費するんだよ。まずは自分の乗り物を選ぶところからはじめるというのがまたよくて、おおすごい、雷獣キリン。電気を放つんだけど、なるほどヴェリに最適なわけだ。これ、充電できたりするのかな。ネッサは闇のオーラを活用して鳥を魅了するとかね、こういう魔法のアレンジ、やっぱりすごく魅力的です。ゼルダはスケート靴なんだけど、おお、なんか一番スポーティで意外な感じです。体育祭当日ね、リンの体操着姿、快活ですごく魅力的じゃないですか。そしてリレーの様子。おお、ネッサがアンカーなんだ。一番手のリンから思うようにいかない、そんなピンチと工夫、工夫? の繰り返しがいいですね。また、ヴェリの見せ場、眼下に広がる街並み、すごく素敵で、ほんと、この漫画のよさ、今回も抜群に盛り込まれてましたよ。ネッサもすごくいい。ほんといい子で、涙を我慢してるところとかね、ええ、この子のよさがよくよく現れてました。

『まちとびカルテット』。火事発生で、急遽出動。人前でばんばん着替え出しちゃうとか、すごいな、桐にかなで。現場に到着してからの皆の活躍、ほんと、絢爛でありましたね。ひとり、目隠しして、破壊の衝動を抑えてるセトがおかしいんですが、これももう、見せ場を前に溜めに溜めてるって感じでして、まつりの状況把握、桐の臨機応変、そして師匠、白妙との連携で放水準備完了したかなでときて、待ちに待ったセトの全壊御免! 皆にこれという見せ場を作るだけでなく、それが連携して効果をあげていく様が生き生きと描かれて、かなでの仕上げ、浄火完了にいたる流れが実に見事に表現されていたと思ったのですね。そして、ここでさらなる豪華絢爛、見開きにて見せる江戸の町。居並ぶ火消しの彼女らの表情に見えるやり甲斐、凛々しさ、やりとげたというその自信。しっかり見せるものを見せて、楽しませてくれました。ええ、情景を、活躍を美しく見せるその様、とてもよかったですよ。

『すこやか世界征服日誌』。悪の組織の構成員、鹿鳴館みゆりが大家さんと遭遇。同級生だったというんですが、ああ、大家さん、いいキャラクターじゃないですか。見るからに可愛くて優しそう、と思ったら、ええと、逃げないといかん感じなのか。そうか家賃か。大問題ではありますなあ。みゆりと大家さんの対話、おかしいですよね。居留守もバレバレ。大家さんのダイナミックな虫退治もものすごくって、いや、これ、虫放置した方がよかったんじゃ? 被害、めちゃくちゃ広がってるやないですか! クルス介入で余計にややこしくなって、そこまで警戒する? 飲んだ後に毒見のくだりは、大家さんのつっこみもあいまって、かなりいけてましたよ。でもほんと、大家さん、いいキャラクターだなあ。惜しい、惜しいよ。楽しくって面白い、そんな感触、読後にしっかり残りましたよ。

『となり暮らしのねこめがね』。これもまたいい雰囲気で、今回を最終回というのだけど、ここにきてレンとテイの出会いの情景描きましてね、疲れはてていたレンを見兼ねて、世話焼いてくれるところからスタートした関係だったんですね。お風呂に入ってる間に部屋を掃除してくれて、そうしたらいつになく調子よくなって、そして翌朝には朝ご飯。朝ごはん大事ですよっ! ああ、ここから今にいたる、その流れを、これまで見てきたわけなのですね。大きな事件は起こらない。小さなことの積み重ね。でも、その積み重ねが生活をかたちづくり、そして人と人の関係も作りあげていくんだなあって実感させてくれる漫画でした。心にそっと触れる、そんな感覚が嬉しい漫画でした。

『また教室で』。おおお、ひなこが休みですってよ。それで早々に帰ろうとするきさらもすごいですね。ほんと、ひなこ目当ての登校なんだなあ。さて、ここで斉藤るなが大騒ぎ。今日こそは生きさら様を拝みます! って、そんなに意気込むから普通のことがうまくいかないのよ、あなた! で、意を決して振り向いたらそこにゆーみが。ほんと、きさら相手じゃないとぞんざいだ! るな、いいですよね。ゆーみには気持ち悪いいわれるし、まさかの机の下に避難とか、なにをなさっているのか。結局きさらとは直接話できなくて、ダンボールヘッド装備したきさらのこと、ちゃんときさらと認識できないとか、なんだこのポンコツなお嬢さんは。るな、きさらから嫌われてるんじゃないかと誤解されたりして、ほんと不憫ですが、この距離を埋めるの、今後の課題でありますね。そして最後にひなこのお見舞い。風邪、たいしたことなくてなによりだったんですが、きさらがずっとダンボールヘッドで、おかしいというか、似合ってて可愛いというか、味わい深いおかしみかもしだしていましたよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第12号(2017年12月号)

0 件のコメント: