2017年11月2日木曜日

『まんがホーム』2017年12月号

『まんがホーム』2017年12月号、発売されました。表紙は芸術の秋ですね。『らいか・デイズ』らいかが、手にパレット、そして絵筆を持って、いかにも画家らしいポーズをとってくれています。『スナックあけみでしかられて』あけみさんは、こちらは読書の秋なのかな。ちょっといつもと違う雰囲気。手には本。眼鏡も素敵ですね。『孔明ヨメ。』月英は、リスに木の実をあげていますよ。そして『転生したら蘭丸でした』の掲載告知カットもございます。

『スズちゃんでしょ!』。今回、余裕のあるスズちゃんですよ。遊んでて大丈夫? 梨乃ちゃんから心配されて、大丈夫ヒマ。でも、それって仕事ないわけだから、本当は大丈夫じゃないんだよなあ。今回、スズちゃんの珍しい表情見られましたよね。梨乃ちゃんから競争といわれて、本気出さないと負けそう、そう思って本気出したのに負けてしまった……。負けた理由探して、思いついた理由が即座に無効になるあのショック! ほんと、なかなか見ない表情見せてくれましたよ。低学年の子供にかけっこで負けた。それで悩んじゃったのか、頑張って歩いてみたりして、そうしたらくたびれて、なにもかもがどうでもよくなるとかね、もういろんなものに持久力がなくなってるんだなあスズちゃん。しかも後日筋肉痛で湿布くさくなってというのね。ほんと、ちょっとしたことで右往左往。でもそんなところが人間味あって、結構リアルな感情、不安なんかも顔覗かせたりするでしょう? ぐいぐいくるんですよね。

『孔明のヨメ。』。孔明に月英、ふたりともに、ものすごく優秀だな! 徐兄に頼まれて、新野の農業問題に対応するふたり。ものすごい勢いで目処をたてて、しかも月英の仕事の丁寧なこと! 世が世なら、一角の人物としてより大きな仕事を成したりしたのかもなあ、なんて思わされましたよ。しかし、今回、これでおさまらない。そうでした。夏侯惇が新野に向けて兵を出していたのでした。その動きを、農業問題の現場を見にいった孔明が察知して、しかもそれ、地平線の向こうに立つ砂けむりでもってですよ。砂けむりの動きから兵の数までも推測して、即座に徐兄に報告。それはいいんだけど、劉備サイドに攻められる心当たりがあるっていうんだから物騒だな、おい! しかし、戦を忌避する孔明、月英ふたり。対しノリノリの張飛。これ、どのような展開が描かれるのか。今のところ孔明は壁の向こうですけど、関係したりするのかな。

『マツ係長は女ヲタ』。もう、べらぼうに面白いな。これ、前回のウメ君が目撃した喫茶店での会話、マツ係長サイドの描写ですよね。通勤の電車で出会うドルヲタの男性。喫茶店でも力強く意気投合して、この様子見ていたお姉さんがふたりをカップルと勘違いしてるんですけど、最終的にはあまりのテンションの高さに呆気にとられるほどっていうね。ふたりの会話、なぜしろたん推しになったかから深みを見せはじめて、あ、これヤバい。大丈夫なのかあの子からの、僕が支えてあげなきゃルート、これ自分もヤバい。ああ、しろたんが実際にいなくってよかった。でもって、この男性の会社、すごい。しろたんセンター発表を受けて、仕事が手につかない。そんな彼に上司が、休めば良いじゃん。かっこいい! 趣味優先の職場。みんな、それぞれに違う方面へのオタクなんだ。めちゃくちゃ面白い。対してマツ係長はウメ君にしか開示してないもんな。で、そのウメ君のこと。ウメ君はマツ係長のことを気にしてるんだと思うよ? っていうんですが、ふたりともに、ドルヲタの資質を見ちゃうんだ! もうめっちゃくちゃに面白い。しろたんの水着仕事に抵抗感じる気持ちわかるよ。よこしまな目で見たくないんだよね! いやもう、これ最高と思ってたら、うおお、なんとふたり、ネットですでに知りあっていたーっ! ほんと、なんだろうねえ、このテンション。ものすごい威力でした。ものすごい駆動力でした。

『週末親子』。母と父の再婚をもくろむユカですが、父、どうもその気にはならないようだなあ。ともあれ、父と娘のコミュニケーションですよ。今回、いつにもまして父にエンジンがかかって、面白かったですね。そうか、そこまでか、寿司の力。まだ父としての自分のあり方を確立できていないこの父が、大家夫妻の介入と、バトミントン、ダブルスで勝てたら寿司をおごってやる、これだけで、がばっとやる気出しちゃう。しかもハイタッチまで! 今回、ユカにとっては本当にいい一日でしたよね。父と一緒にスポーツに取り組んで、その後は一緒に食事してでしょう。距離も縮まった。ほめてももらえた。ほんと、大快挙でありましたよ。

  • 『まんがホーム』第31巻第12号(2017年12月号)

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