2017年11月20日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年1月号

『まんがタイムきららMAX』2018年1月号、一昨日の続きです。

『彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと』。冒頭の眼鏡の女の子。ああ、これ、かりんのかつての姿なのかな? そう思っていたら、ああ意外な展開を見せられましたよ。この物怖じしない子が、学校ではあんなに大人しくしているんだ。眼鏡をかけて、物静かで、そんな姿を兄、とういか、七瀬に見られて、うろたえちゃって、ああ、七瀬、ちょっと物思いですね。いつも元気でくったくなく見えるあの子が、学校では全然違ってる。なにか理由があるのか、云々。悩んで、そして親身になってかりんと話して、家族ごっこで、兄役でという以前に、七瀬としてかりんに寄り添おうとしていた。そうした関係にこれまでよりも少し深まるふたりのえにしがうかがえて、またそれは七瀬以外の家族もおんなじなんだって。ええ、かりん、人に恵まれてますね。ええ、ごっことはいうけれど、本当に家族なんだな。皆がそれぞれに支えになれる、そんな関係なんだなって思わされました。

『どうして私が美術科に!』。タイポグラフィの授業でPCを使います。というので、いつもとはちょっと違った雰囲気あって、面白いな。そうか、無意味にはしゃいでたら、提出日ぎりぎりになってしまいましたか。焦りながらの課題の最中、テーマ「私」におおいに悩む彼女らの姿がおかしくって、それなりにそれっぽいの決めて作っちゃえる子がいれば、桃音みたいに、悩んで悩んで、迷走して、課題どころか、友達と自分の関係にまで踏み込んでいっちゃって、ああ、この子、真面目すぎるというか、突き詰めて考えすぎだ! でも、こういう表現に自身のありようを問うような人は、これくらい踏み込んでいくことも大切なのかも知れないなあ。好きってどういうことなのか。ただつきあいが長いってことじゃないよ。よく知ってるということでもないよ。そうした中に、自分にとっての好きってどういうことか、ひいては自分とはどういう存在なのかという問の答にたどりつく道があるのかも知れませんね。ええ、桃音、答にたどりつけたようですね。

『タベモノガタリ』。タイトルが変わりました。食べかたに工夫をこらす子たちの漫画。今回はプリンの食べかたが話題になって、ああ、カラメル食べないのか! そうか苦手だからきっちりきれいに残すんだ。なんかもったいない。カラメルがなんかプリンの特別みたいな感じなのにな、といってしまうと、みかんの嗜好にケチをつけるようになっていけませんね。この漫画の趣旨はここからですよね。じゃあどんな食べ方ができるか。ストローで最初にカラメルだけ吸ってしまう。名づけて原油採掘型。いやいや、バカなんですけど、そんな食べかた、はじめて見たよ! ってな感じなんですけど、それをいろいろ、わび・さびだ、快楽主義だ、品評するみたいになってるのがおかしい。さらにボーリング型とかね、はあいろいろ考えるもんだ! そしてみかんの姉のチャレンジ。名づけてショットガン。嫌な予感しかしない……。って、ほんとに大惨事じゃん! ほんと、あの最後の詫びしさの凝縮されたような絵面。ものすごかったです。

『のけもの少女同盟』。すずめの部屋で勉強会というんですが、いやもう、すごいな。すずめがひとり暮らししてる理由が語られたと思ったら、まさかの乱入者! すずめの母! ええと、父の再婚相手の美咲がクローゼットから登場! 無茶苦茶すぎる! さすがですよ。しかもこの母、すずめのことが好きすぎて、というか、それは引く! お姉ちゃんでもペットでもなんでもいいって、発想が酷い! しかもすずめには友達はいない、そんな前提で行動してる、それもまた酷い! ほんと、なんていったらいいのかわからんのだけど、とりあえずすずめのことが好きすぎることは充分によくわかりました。けどね、やり方こそはいろいろおかしくて、それこそすずめ向けではないんだけど、この人なりにいろいろ心配してることは本当で、そしてそれが伝わったのでしょうね、霞と電話で連絡しあう仲になるというのがね、なにか面白くて、それでなんだか暖かみも感じたのですね。

はんどすたんど!』。体育館に鏡が装備されました! しかし、ここから学校の怪談に話を持っていくななみ。脱線女王だよ。ひなたがすっかり怖がっちゃって、でも意図せず呪いの大鏡という名づけ親になってしまったのか。それ光栄なのか? ともあれ、鏡で自分の姿をチェックしていくのだけど、いや、いちごさんは別にそのスタイルでいいと思いますよ。姿勢とか動きとか、いろいろなところに意識向けていって、ななみといちごは柔らかさを意識するといいとかね、で、いちごはどんどん迷走していく。迷走女王だよ、ほんと。課題が見えたら、どうするか、ちゃんと考えて動くところがいいですね。ななみ、いちご、ふたりともにゆかの動きの研究に向かって、ゆかはどういう意識でもって演技してるかとかね、でもそのやり方はゆかにはいいけどひなたには向いてない。そういう試行錯誤が、体操という競技に取り組む彼女らの姿勢を伝えつつ、同時に面白さの源になっているのが実によいと思いました。そして最後に課題の話題。ああー、ゆかちーがとてもいい表情したよ! あのふたりをガミガミ叱るいちごとか、素晴しいな。部活と学校の勉強と、ちゃんといろいろに心を配って取り組む。そうしたところもとてもよいですよ。というか、ゆかちーが勉強駄目っていうの、なんかまだ慣れなくっておかしいのですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第1号(2018年1月号)

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