2018年1月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年3月号

『まんがタイムオリジナル』2018年3月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。冬らしく、暖かな過ごしかたがテーマかな? と思ったら、これ、猫なんですね。山下さん、暖かい格好してリラックス。飲み物手にしてるその肩には猫がのっかっていて、猫に向ける視線の優しさ、とてもいいですね。『小森さんは断れない!』しゅりは、おお、なんだ、これはそういうサービスなのかい? 猫耳に尻尾までつけておりますよ。対照的なのが『らいか・デイズ』らいかで、三毛の着ぐるみなんですが、正座して、お茶飲んで、色気もなにもあったもんじゃないけど、この子らしいなあって思えます。『ねこにまたたび恋ばなし』ぱるはもとから猫なのでそのまま、手に持ってるのはバレンタインデーのチョコレートでしょうか。『ひとりで飲めるもん!』、巻中カラーをアピールするカットもございます。

『北斎のむすめ。』。ああ、やっぱりそうなのか。先日、匂わされていた江戸の大火。まさか吉原の大火ではあるまいか。いや、一般に吉原の大火といわれるのは明治に入ってからなので関係ないのですが、どうしてもね、なんか繋げて考えちゃう。というか、江戸時代、火事、多かったものなあ。で、火が出ると大火事になる。画業に打ち込むお栄、高尾の身請けを出世と捉えて、負けちゃあなんねえと自分のはげみにしてるんですね。しかし、こうした日々の暮らし、江戸の平和を描いて、吉原でもね高尾のためにサプライズお別れ会を開くとかね、そうした気持ちの安らぐような情景見せてね、それで最後にあれでしょう。ああ、揚巻が熱を出して寝ている。これ、どうなるんだ。お栄が助けに走りますけど、栄がきたからといってどうにかなるもんじゃあないでしょう。ほんと、ずっといつぞやの振りが気にかかっていた。それがついにやってきて、ほんと、雨でも降って消えてくれたらいいのに!

『スズちゃんでしょ!』。梨乃ちゃん、サンタに兄妹、イトコを頼んでたの……。いや、それは叶わないわ。というか、イトコといわれるとスズちゃんにダメージ入っちゃう……。兄弟のいない子といる子で、その感触全然違いますよね。ひとりっ子とかだと、兄弟欲しいなあとか夢見ちゃう。兄とか姉とか、優しくて甘やかしてくれるとか思っちゃうし、弟、妹だと懐いてくれて可愛くてみたいにね。でも、ここに描かれた弟を疎ましく思ってるお姉ちゃん。ほんと、邪魔だようって、心底邪魔そうにしてね、ああ、そういえば辻灯子さん、リアル姉……。これがリアル姉の姿、思いというやつか。おおお、テリブル……。梨乃、スズと一緒にいる時のやりとりも面白く、スズちゃんの出会った若旦那との会話見て、彼氏じゃなかったね。よくおわかりで。で、スズちゃんもスズちゃんで、カッコ良かったね着物きてさ、っていう梨乃ちゃんの言葉に、着物人口が増えれば仕事も増えるねっ! まったく恋愛云々の範疇に入っとらんのかい! あの破顔一笑、ふたりいい笑顔でした。

『きっと愛され女子になる!』。キャストの仲裁、人間関係の調整が大変といってる伊勢崎ですが、ああ、この人、向いてないよね……。デリカシーみたいなのに欠けるというか、女心がわからないにもほどがある感じで、というか、この店の男連中、伊勢崎もそうなら、社長もそうだな……。いや、キャバクラみたいな女職場だと、ある意味、これくらいとぼけてる方がいいのかも知れないなあ。しかし、伊勢崎とぼけすぎというか、妹からのアドバイスを受けて志摩の会話に共感で応えるんですが、それはわざとだろう! それくらい誤った共感してみせて、いや、志摩に惚れられても困るだろうし、立場的にはある意味正解なのかもなあ。今回、バレンタイン時期というのでチョコレートを手作りするかどうかみたいな話になってたんですけどね、志摩、結局手作りしちゃってさ、いや、それがすごいの。本気と気づいてもらえないどころか、志摩の料理の腕も手伝って、まさかの嫌がらせ、というかチョコレートと認識してもらえてない! まさかのジャンボタニシの卵……。いや、ほんと、えらいもんと間違えられたもんですよ。すごいわ、すごいインパクト。

『委員長の愛はちょっとおかしい』、ゲストです。校内で皆から怖れられている少年、佐渡。好き勝手、あることないこといいやがって、ということは、佐渡君、皆が噂するほど危ないやつじゃないのかも知れませんね。そんな彼の前に現れたのが、クラス委員長の九条美里。よかった、佐渡ときたから、こちらはマゾさんじゃないかとか思ったんだけど、違った。とか思ってたら、いや、名前こそそうじゃないけど、マゾさんなのかー。ぶっきらぼうな言葉づかいに、憤慨するどころか、興奮するじゃないの!!! これまたエキセントリックな展開してみせて、佐渡君も災難だな。これ、誰を相手にしてもそうだっていうんじゃなくて、好きな相手、佐渡限定なんですね。好きな相手の前だと挙動が不審になるとかままある話だけど、それにしても不審すぎるよ! しかし現段階ではなぜ美里が佐渡のことを好きになったか、それがわからんわけですが、そのあたりいずれ語られたりするのかな?

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第3号(2018年3月号)

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